Photograph: maodoltee / Shutterstock.com
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世界で最もクールな30のストリート

「食」「遊び」「文化」「コミュニティー」をキーワードにランキング

テキスト:: Sarah Medina
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翻訳:須賀華呼

2021年、ストリートをクールにするものとは一体何だろうか。食と遊び、文化とコミュニティー、そしてルーフトップバー。これらは、今年タイムアウトが「世界で最もクールなエリア」や「世界で最も偉大な都市」をランキングする際に考慮したキーワードだ。

毎年タイムアウトは世界中の人を対象に、住み、働き、遊ぶのに最もクールな場所を調査している。今年の『Time Out Index』では、内容をもう少し掘り下げた調査を実施。よりローカルな視点で、2万7000人以上の人に、どのストリートが最もクールなのかを尋ねてみた。

そして、タイムアウトの100人以上の地元編集者や専門家から成るグローバルなネットワークを活用し、飲食やアート、カルチャー、ナイトライフ、コミュニティーの雰囲気などから、それぞれの街のナンバーワンスポットを決定。

選出されたストリートには、素晴らしい物語があり、その地にふさわしい食事や活気に満ちた文化、その地域にまつわる膨大な歴史背景がある。これらの場所は、都市を愛すべき理由の縮図と言えるだろう。

2021年、多くの人が旅行を諦めることを余儀なくされたが、ストリートは私たち一人一人が、その一部であることを気付かせてくれた。また何よりも、大変な時に互いに助け合った場所であり、街の魂を表す場所でもあった。

ここでは、にぎやかな街の大動脈から歩行者専用の裏通りまで、今世界で最もクールな30のストリートを紹介する。きっと次の海外旅行の行き先、あるいは新しい滞在先のインスピレーションになるはずだ。

原文はこちら

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1. スミス・ストリート(メルボルン)

1800年代にコリングウッド郊外はストリートギャングの拠点であった。この地には、権力者に中指を立ててきた長い誇りと波瀾(はらん)万丈の歴史がある。隣接するフィッツロイの影に隠れがちではあるが、この地域で退屈することはまずない。

フィッツロイとコリングウッドを隔てるこの地域の大動脈が、スミス・ストリート。騒がしいパブから洗練されたワインバーやレコードショップ、ベトナム人が経営するベーカリーまで、ありとあらゆる店が並び、サイドストリートにはさらに多くの発見がある。

夜になるとコリングウッドのパブやゲイバー、ライブハウスは朝まで遊びたいメルボルンっ子たちであふれかえる。車やトラムが入り乱れる中、ヴェニューから出てきた酔っ払いがそのまま別の店をはしごし、さらに2、3杯飲んでいく。このような光景はこの地域の日常風景だ。

メルボルンで4回行われたロックダウンは、住人に大きなプレッシャーを与えた。しかし、スミス・ストリート周辺のコミュニティーは厳しい状況であるにもかかわらず、地元企業を支援したいと思う人々を集めている。

バー:地元の人たちが通う隠れ家バー、Above Boardに立ち寄ってみよう。小さく席数は少ないが、カクテル好きにはたまらない場所だ。

レストラン:レストランとデリカテッセンのAlimentari は、テイクアウト用の食事やおいしいラザニア、ピクニック用のチーズなどを取りそろえている。

ショッピング:一点もののレトロなアイテムがあふれるVintage Garageがおすすめ。ここでは店の雰囲気に浸ってほしい。

Rebecca Russo and Jo Stewart, Time Out Melbourne

2. サン・ジョアン通り(バルセロナ)

バルセロナを南北に二分し、4つの異なる地区にまたがるこの並木道は、市内初となる「緑の回廊」の一つとして再開発されたばかり。広範囲に延びるこの大通りのそれぞれの地区が独自の個性を持ち、アッパーサイドに当たるエリアには、 Bar OllerやVerdúなどのトラディショナルなバーや老舗アイスクリーム店などが点在。バルセロナのクラシックな風景を感じられる。

一方、道の南端はGranja PetitboChicha Limonáなど、テラス席のあるしゃれたレストランを目当てに、多くの人が集まるスポット。日本の漫画やアニメグッズを取りそろえた店舗や大型コミックショップもあり「マンガの三角地帯」とも呼ばれている。

この通りがバルセロナで抜きん出ている理由は、歩行者と自転車を第一に考慮している点だろう。道幅の広いサン・ジョアン通りの上下両サイドには、自転車専用レーンが設けられており、ベンチを併設したフリースペースもある。レストランのテラス席も広く確保されているのが特徴だ。

サンジョアン通りは、バルセロナ市長のアダ・コラウが目指す、町全体の緑化計画のビジョンでもある。

するべきこと:自由の女神の壮大なレプリカを見に、アルス公立図書館を訪れてみよう。

レストラン:カタルーニャ地方の伝統料理を提供するレストラン、Sant Joanでランチメニューを注文。メニューは、黒板に日替わりで書き変えられている。

ショッピング:世界で最も優れたコミックブックストアに贈られるアイズナー賞を受賞したNormaでは、膨大な書籍やコミックのコレクションをチェックすることができる。

María-José Gómez, Time Out Barcelona

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3. サウス・バンク(ロンドン)

2021年のロンドンで「クールなストリート」に必要な条件とは何か。 それは、重要なバイブスを感じられる「雰囲気」と、くたびれた中年世代を抜きにした「エネルギー」、服従しない「破壊性」や「文化遺産」だろう。現在のサウスバンクは、その全てを満たしている。

サウスバンクはロンドンの主要な観光スポット。フードマーケットやギャラリー、ポップアップなど、エリア特有のにぎわいがあり、地域特有の話題性がある。これを両立させているのは地元のオーガナイザーやローカル企業の存在があるからだ。彼らの活躍はもっと称賛されるべきことと言えるだろう。

スケートボードの音が、この地域でこれからも聞こえ続けることを願う。 

するべきこと:サウスバンクでできないことなど何もないだろう。1つだけ選ぶのは難しいが、イギリスを代表するレパートリーシネマ、BFI Southbankでの上映は見逃せない。

レストラン:The Polish Deli Londonでは、目の前で焼かれた伝統的なスモークポークソーセージやサラダ、ピクルス、そしてポーランドの生ビールが楽しめる。

ショッピング:インディペンデントなギフトショップBrand Academyがおすすめ。誕生日プレゼントに「奇抜で驚きのある」何かをここで見つけられないことはまずない。もしくは、ブックフェアに行ってみるのもいい。

Joe Mackertich, Time Out London

4. サン・イシドロ(ハバナ)

オールドハバナ南部の路地裏には、植物や物干しが錬鉄製のバルコニーから垂れ下がり、木製のジャロジーがキューバの厳しい暑さをしのいでいる。ここ最近、古くからの植民地は少しずつ現代的に生まれ変わり、新たな輝きを見せるようになってきた。

サン・イシドロは屋外アートのキャンバスのような場所。シャッターや壁、放置された裏庭には、目を見張るようなストリートアートがスプレーやブラシでペイントされている。

するべきこと:この街のストリートアートに、まず圧倒されるだろう。人食い人間の大きな歯が特徴的な壁画は、ハバナ在住のアーティスト、MR. MYLによるものだ。

目出し帽のキャラクターに「2+2=5」という挑戦的なタグを残した、supermaloによるグラフィティは崩れかけた壁に描かれ、goodandshiddyのポートレートは中庭の壁を彩っている。ブラジル出身のMateus BailonとVuelcoは自然を描く天才だ。

レストラン:アルベルト・ヤリーニは20世紀初頭にこの通りを総ナメにしていたキューバのポン引き。彼のオマージュとしてオープンしたYarini Habanaは、緑豊かなルーフトップで魅力的なキューバ料理と魅力的なカクテルを提供している。

アート:ギャラリースペースのGalería Taller Gorríaは、地元の俳優ホルヘ・ペルゴリアが古いパン屋を改造してオープンさせた。キューバの新進アーティストによるショーやカルチャーイベントを開催している。

Claire Boobbyer

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5. サンセット・ブールバード(ロサンゼルス)

東西22マイルに及ぶ大通り、サンセット・ブルバードがこのリストに入っていることを知って、多くの人が疑問に思うかもしれない。私たちの答えは、この大通りの「すべて」。ロサンゼルスの魅力を網羅している通りはほかにないからだ。

サンセット通りは、美しい波打ち際からレーク・シュライン・テンプルを通って、緑豊かな高級住宅街に沿って続く。そして巨大な掲示板やネオンが立ち並ぶにぎやかなサンセットストリップを抜け、コワーキングスペースのNeueHouseやSecond Homeを中心とした、ハリウッドの再活性化された地区へと息を吹き返すのだ。

卓越したタイ料理レストランにシルバーレイクのしゃれたショップ、エコーパークでカジュアルに遊ぶのもいい。タコススタンドやロサンゼルス・ドジャースのファンをよく見かける。

するべきこと:Stories Books and Caféでは、本を読んだりパティオでビールを飲んだり、時にはちょっとしたコメディーショーやコンサートを楽しめる。

レストラン:エコーパークにあるOTOTOの居酒屋メニューや、日本酒のラインアップは要チェックだ。

ショッピング: Time Travel Martは、SFをテーマにしたユニークなコンビニエンスストア。現在、過去、未来からのユーモアあふれる珍アイテムやマニアックなSF書籍などのアイテムが満載。収益はすべて非営利組織、826LAに寄付している。

Michael Juliano, Time Out L.A.

6. ウィッテ・デ・ウィズストラート(ロッテルダム)

ロッテルダム市民に街のどこに出かけるかを尋ねると、ほとんどの人が「ウィッテ・デ・ウィズストラート」と答えるのではないだろうか。

この道にはたくさんのギャラリーがあり、洗練されたレストランがひしめき、最高のクラブもあるのだから当然だ。街の中心部を貫くこの大通りは、夜明けから夕暮れまで活気に満ちている。

この1年でウィッテ・デ・ウィズストラート沿いの雰囲気は少し落ち着いたが、それでもにぎわいは変わらない。オランダの他の都市と同様に、駐車スペースが隣接するバーやレストランにあり、通り全体が一つの巨大なパーティーのように感じられる。

するべきこと:オランダのラップナイトを定期的に開催しているアートコンプレックス、WORMでは一風変わった展覧会も行われる。

レストラン:ポークベリーとステーキを提供するBallroomには、ジン専門のバーも併設されている。

バー:世界のベストバーの一つに選ばれているDe Witte Aapには、何でもある。

Huw Oliver

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7. トレス・リオス通り(サン・パウロ)

サンパウロで最も歴史的な地区の一つであるボン・レティーロの中心部には、多様性に富み常に進化し続けているトレス・リオスがある。

美しいピナコテカ美術館からわずか数分の距離にあるこの通りと交差点には、イタリアや韓国、ギリシャ、ボリビア、東欧などからブラジルに移住してきた何世代もの移民家族が住む。

彼らの歴史は、ブラジルで最もエキサイティングな美食の風景の一つとなっているのだ。

するべきこと:地元のアーティストを支援し、パウリスタのアートシーンを知るには、Casa do Povoへ。ここでは多くのインディペンデントなZineフェアやイベントが開催されている。

ブラジルの若手デザイナー御用達の、カラフルな生地屋巡りをするのもいいかもしれない。

レストラン:アットホームなHwang To Gilは、心安らぐ韓国料理を提供する。1959年創業のAcropólesは、この地区の名物レストランだ。伝説的なギリシャ料理を楽しむために行列ができることもある。

カフェ:Bellapan Bakeryでは、最高のアイスコーヒー、ブラジルと韓国のおいしいペストリーやケーキが味わえる。

Biju Belinky

8. ハジレーン(シンガポール)

ハジレーンは不思議な場所だ。このエリアは2000年代初頭、フェイクビンテージやグランマスタイルのシックなデザインが流行した頃から、一気ににぎやかになった。

しかし、その流行は年々薄れたが、新しく生まれ変わったこの通りは、さらなる盛り上がりを見せている。

ハジに新しいテナントが集まり始めたのは、イスラム教徒のコミュニティーが集まっていたカンポン・ゲラム地区周辺が、すでに活気に満ちていたおかげだろう。ハジレーンは今ではこの歴史的な地域の中心のような存在。歩行者専用で、夕方になるとその活気ある雰囲気に浸ることができる。

するべきこと:シンガポールでも美しい壁画を見ることができる。メキシコ料理店Piedra Negraの壁、Singapura Clubや近くにあるGelam Galleryなどを巡ってほしい。

レストラン:Windowsill Pies の焼きたてのパイがおすすめ。ピーカンやクラシックなチェリーのスライスを注文しよう。

ショッピング:アラブストリートにある老舗テキスタイルショップ、Toko Aljuniedでは、伝統的なバティック生地や刺しゅう入りのニョニャ・クバヤが入手できる。

Delfina Utomo, Time Out Singapore

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9. ロドリゲス・デ・ファリア・ストリ-ト (リスボン)

LX Factoryは、ただの「工場」ではない。この工場跡地は、ロドリゲス・デ・ファリア・ストリ-トという道にある文化施設だ。レストランやショップ、スタジオ、コワーキングスペース、ストリートアートなどがある、クリエーティブな人たちの拠点だ。

今ではアルカンタラ地区の主要な観光スポットとなったが、まさに「都市の中にある都市」といった雰囲気を味わえるのが魅力。ボリュームたっぷりの朝食を含んだ深夜のパーティーなど、特別な週末を過ごすのに必要なものすべてある。

レストラン:伝統的なポルトガル料理を提供するCantina LX、カクテルを絶景とともに楽しめるRio Maravilha,など、LX内にはたくさんのレストランがある。しかし最初に立ち寄るべきは、エントランスのすぐそばにあるレストラン、Borogodóだ。ブラジルとポルトガルのタパスを組み合わせた料理を提供している。

ショッピング:Ler Devagarの店名は「ゆっくり読む」という意味がある。この魔法のような本屋が、きっとあなたの何かを満たしてくれるだろう。2つのフロアに数万冊もの本が並ぶ店内には、空間を存分に使ったデコレ-ションが施されてあり、カフェやギャラリーも併設。リスボンを訪れる際には必ず立ち寄りたい場所だ。

タイムアウト・リスボン編集者

10. タメス・ストリ-ト (ブエノスアイレス)

洗練されたパレルモと、刺激的なヴィラ・クレスポを結ぶ賑やかな大通りがタメス・ストリ-トだ。個人経営のレストランや酒場は地元の人に親しまれており、その多くがリノベーションされた建物に入居している。

食通の間では、伝統的なアルメニア料理を低価格で提供するSarkisや、質の高い小皿料理を提供するLas Pizarrasが人気。アジア系ステーキハウスのNiño Gordo、チュロスとタコスのバーJuan Pedro Caballer、ソーセージの専門店Choriなどの店は、常に若い人たちでいっぱいだ。

屋内フードホールMercatには、ユダヤ系のベーカリーやワインバーなどがある。本格的なカクテルを楽しむなら、世界のベストバーにも選ばれているTres Monosがおすすめ。そのほか、食事の前の一杯を楽しめる店Cachoや、シガーとウイスキー好きにはたまらないPuro Bistroなどで夜を締めくくりたい。

カフェ:いつも行列が絶えないLa Carniceríaで食べられる甘い菓子パン、『mollejas』は罪深いくらいのおいしさだ。

バー:Bar 878トップバーテンダーのフリアン・ディアスが率いるバー。ここではジンとスピアを使ったスパークリングカクテル『The French 4』を味わおう。

ショッピング:Todo Matesではアルゼンチン人のエネルギー源となるマテ茶専用ティーキットが手に入る。スタイリッシュな手作りのカップや、「ボンビージャ」と呼ばれる金属製のストローなど、自分だけのマテ茶キットを手に入れてほしい。

Sorrel Moseley-Williams

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11. クジジーコヴァ通り(プラハ)

プラハのクジジーコヴァ通りは過去数年にわたり洪水に見舞われ放置されてきた歴史がある。アールヌーボー調のシックなファサードやロフト付きの建物が、古い長屋と交互に並ぶこの通りは、現在プラハで最も活気のある通りの一つだ。

地元の人々が犬を連れて散歩しているかと思えば、多国籍のオフィスワーカーがベトナムのサンドイッチやグルジアのカチャプリを食べて、きらびやかに改築された工場へと戻っていく。

デリやエスプレッソバーも多く、ロマネスク様式の教会の下にある広場ではマーケットも開催。近年改装された蜂蜜色のネグレリ高架橋のアーチの下には、今後も新しいショップや文化スペースなどの注目スポットがオープンする予定だ。

するべきこと: かつての兵舎Kasárna Karlínの中庭では、星空の下でドリンクを片手に映画が楽しめる。

レストラン:豚肉と餃子に飽きたら、Nejen Bistroのコンテンポラリーなインターナショナルプレートを試してみよう。

ショッピング:ビールショップのPivní Mozaikaでは、国内外のさまざまなビールを買うことができる。

David Creighton

12. 7th ストリート、メルビル(ヨハネスブルグ)

ヨハネスブルグのメルビル地区にある7thストリートの定番といえば、カクテルを片手にしゃべったり、カジュアルなディナーを楽しんだりすることだろう。通り全体にレストランやバー、クラブが集結しており、ヨハネスブルグのナイトシーンを楽しむのには理想的なスポットだ。

もちろん、楽しいことが大好きな「ジョバーグ(ヨハネスブルグの愛称)」では、朝食やランチタイムなど1日を通して常ににぎわいが絶えない。

するべきこと:いつも活気であふれるLiquid Blueは、地元っ子にも人気のバ-。

レストラン:モザンビークの都市名を冠した人気の酒場Xai Xaiでは、極上のシーフードが堪能できる。

ショッピング:アマチュアアーティストが歩道に並び、目を見張るようなアート作品を販売している。特別な一点物を土産にしてほしい。

Thando Mpembe

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13. キャットストリート(東京)

キャットストリートと猫との関係性についてはいくつか説がある。この渋谷と表参道をつなぐ細い道は、東京で最もクールなカフェやショップが軒を連ねることで知られる。

インターナショナルなハイブランドから、地元のインディペンデントブランドまでさまざまな店が点在し、何度訪れても発見が多い。季節ごとに開催されるポップアップストアなどがあるのも魅力だ。

渋谷や原宿の喧騒(けんそう)に少し疲れたら、キャットストリートから枝分かれしている小さな路地に入って一息つくのもいいだろう。

するべきこと:The Massは日本の建築家、荒木信雄が手がけたアートギャラリー。コンクリート打ちっ放しの洗練された建物はまるで一軒家のような雰囲気だ。毎月開催されるモダンアートやコンテンポラリーアートの展覧会に注目したい。

レストラン:キャットストリートから路地を入ったところにある麺散は、スタイリッシュなうどん専門店。自家製麺や揚げたての天ぷら、おにぎりなどを楽しめる。

ショッピング:ラグタグは、3階建てのユーズドセレクトショップ。『ヨウジヤマモト』や『コムデギャルソン』『サカイ』など日本ブランドを豊富に扱っている。

Kaila Imada, Time Out Tokyo

14. 30th アベニュー、アストリア(ニューヨ-ク)

クイーンズのアストリアは、マンハッタンのミッドタウンへのアクセスが良く、おいしい食事やドリンクを求める若い社会人にとってはホットなスポットだ。

特に主要な通りの30thアベニューには、マンハッタンにあるバーのクオリティーに匹敵するあらゆるジャンルの店が軒を連ねる。特に夏の夕方になるとディナーに向かう人、屋外で酒を楽しむ人、街角でギターを弾くストリートミュージシャンなどでにぎわう。

また、この通りはニューヨークの美食家たちの間でも定番のエリア。Ample Hills Creamery、Chip City、Bellucci Pizza、Krave It Pizza & Sandwich Joint、そして最近ではCalexicoなど、ニューヨークのトレンド店が続々とオープンしている。

レストラン:Comfortlandではフライドチキンやモッツァレラ、ベーコン、キャラメルオニオンなどを使い、ソースにもとことんこだわった、独創的なサンドイッチが堪能できる。

バー:Sweet Aftonのカクテル『She's The One』は、ウオッカべ-スにストロベリーとハイビスカスをブレンドしたカクテル。さらにマチュ・ピスコ、コクチ・ローザ、グレープフルーツ・コーディアル、レモン、バニラなども加えられている。

アート:本場ニューヨークのストリートアートをチェックしたいなら、The Welling Court Mural Projectへ。ここでは地域の美化と活性化を目指し描かれた、ゴージャスかつ挑発的な壁画やグラフィティの数々を見ることができる。

Shaye Weaver, Time Out New York

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15. レヴィンスキー通り(テルアビブ)

レヴィンスキー・ストリート(別称レヴィンスキー・マーケット)は、昔から周辺地域などの新鮮な食材が手に入る場所として重宝されてきた。

ギリシャ、トルコ、ブルガリアからのユダヤ系移民がこの地区に移住し始めたのは1930年代のこと。彼らは美食の伝統をテルアビブに定着させ、当時の小さな専門店が少しずつこの場所に根付き今に至る。

10年ほど前までは、当時の姿で残っていたレヴィンスキー・マーケット。今では開発が進み、新しいレストランやカフェが続々とオープンしているのだ。

スタイリッシュなバーが軒を連ね、夜になると一流のクラフトビールや高級ピザを出すレストランはにぎわっている。

するべきこと:最近テルアビブでは、通りの大部分が歩行者天国になった。コロナ禍にありながらも、自発的に個々でオーガナイズされるストリートパーティーは、もはや日常的なことだ。

レストラン:ブランチタイムに人気のTony & Estherの『フィッシュケバブ』は特に味わっておきたい。それでも物足りなければ、 他のメニューも試してみる価値ありだ。

バー:ガストロバーJonzでは、おいしい酒と小皿料理を堪能できる。

Yaron Ten-Brink, Time Out Tel Aviv

16. ミルウォーキー・アベニュー(シカゴ)

ローガン・スクエア地区を横切るミルウォーキー・アベニューは、近年シカゴの観光スポットとして変貌を遂げている。

人々がこぞって押し寄せるのは、カクテルバーやレストラン、朝4時まで続くナイトライフを楽しめる場所が数多くあるから。さらに、地元コミュニティーや活動家たちが活性化を後押ししている。

ストリートアートや、イリノイ州100周年記念碑(最近、警察による一般市民殺害に対する大規模な抗議活動が行われた場所)の周辺で頻繁に行われる集会は、地域住民だけではなく外から流入してくる人々を巻き込む力強いムーブメントとなっている。

ショッピング:5月から10月までの毎週日曜、ミルウォーキーとローガンブールバードで開催されるのが『ローガンスクエアファーマーズマーケット』だ。ここでは新鮮な野菜や、職人技が光るチーズなど地元産の品を購入することができる。

バー:2021年夏後半に再オープン予定の小さなバー、The Whistlerは、季節ごとに変わるオリジナルカクテルメニューが楽しめる。ジャズコンサートやDJイベントなども行われている。

Zach Long, Time Out Chicago 

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17. グラン・ビア (マドリード)

世界中の主要な商業道路と並ぶマドリードの象徴、グラン・ビアにとっても2020年はあまり良い年ではなかった。

この大通りは、過去100年ほどの間に何度か名前を変えてきた歴史があるが、その本質は変わっていない。グラン・ビアは、多様性や文化、生活様式を反映した常ににぎやかな中心地なのだ。

古風な小間物屋と近代的な多国籍レストランが混在し、大型ショッピングモール、100年以上の歴史を持つブティックが共存している。

夜になると映画を観たり、劇場に集まる若者たちが集まる。マドリードを訪れる人に愛される場所だ。

レストラン:街のアイコニックな建築物、Grassyの中にあるLa Primeraで味わえる極上のカンタブリア料理は見逃せない。

バー:歴史を感じながら大人な夜を楽しみたければ、Museo Chicoteがおすすめ。アールデコ調のしっとりとしたたたずまいが特徴の老舗バーだ。

ホテル:通りの眺めを最高に楽しめるのはホテル エンペラドール。屋上にはプールもある。

Marta Bac, Time Out Madrid

18. 8th ストリ-ト(マイアミ)

8th ストリ-トは、地元の人から観光客まで愛してやまないマイアミのリトルハバナ。この大通りには、何十年にもわたってこのエリアを本拠地としてきたローカルビジネスが集結している。

家族経営のシガーショップや個人経営のギャラリー、カフェなどで、いつも活気がある。

するべきこと:『Viernes Culturaltesは、毎月第3金曜に開催されるイベント。8番街(12番街と17番街の間)にあるギャラリーが一般公開され、交流会や無料のワインが楽しめる。

また、ドミノパークプラザでは手工芸の職人が集まる市場「エル・メルカディート」が開催。

レストラン:『James Beard Foundation Award』を受賞したシェフがモダンにアレンジしたラテン料理を味わえる

バーを担当するのは、2019年に『American Bartender of the Year』を受賞した、有名バーテンダーのフリオ・カブレラ。彼のダイキリは試す価値がある。

バー:Casa Tiki はリトル・ハバナに南太平洋の香りを放つバー。店内は竹製の装飾や籐(とう)製の家具、ウクレレで飾られており、日没後の「ルアウ(宴)」のような雰囲気を醸し出す。モヒートではなく、あえてポリネシアンカクテルをチョイスするのもいいだろう。 

Virginia Gil, Time Out Miami

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19. キング・ストリート(シドニー)

数十年前のような、グランジ色の強いカウンターカルチャーの中心地、とはいかないかもしれない。しかし、ニュータウンの大動脈が緩やかに再生されたことで、この地のインディー色は今でも継承されている。

ボンダイが朝の街であるならば、キングストリートは日没後にシドニーっ子が集まる街。パブやバーが密集しており、ライブハウスで地元のシーンを楽しめる。10ドル以下で楽しめるタイ料理店から高級グルメ店まで、多様なレストランが集まっているのも特徴だ。

キング・ストリートは膝を突き合わせて話したい、ホットなデートをしたい、ショーの前に一杯やりたい、ディナーを楽しみたいなど、人々の欲求を満たしてくれる場所と言える。

するべきこと:シドニーで少しラディカルな経験をしたいのなら、Industrial Strength Body Piercing Studioへ行ってみよう。ピアスやインプラント、タトゥーを入れることができる。

レストラン:Cafe Paciで提供されるフィンランド、イタリア、そしてオーストラリアのフュージョンメニューは、この街の中で最もクリエーティブな料理だ。

バー:Earl's Juke Jointは、オーストラリアでも最も格式のあるカクテルバーの一つ。伝統的なカクテルを片手にオールドスクールでブルージーなサウンドに酔ってみては。

Maxim Boon, Time Out Sydney

20. ミゲル・ボンバルダ通り(ポルト)

ポルトの芸術地区には魅力的な通りがたくさんあるが、中でもミゲル・ボンバルダ通りは最もエッジの効いた場所だ。

ゆったりした空気のこの地区には、ポルトガル料理や世界各国のグルメが楽しめるレストラン、アートやインテリアデザインの店、洗練されたギャラリーなどを見つけることができる。

気をつけてほしいのは「2、3時間だけ」と思って行くと、あっという間に1日が終わってしまうところだ。

カフェ:喫茶店Rota do Cháのおいしいケーキを、裏庭で味わおう。

バー:2020年夏にオープンしたばかりのJustinhaではクラフトビールを注文してほしい。プレゴ、チーズ、シャルキュトリーなどのつまみメニューも充実している。

ショッピング:Ó! Galeriaは2009年にオープンしたアートデザインショップ。ポルトで最も人気のあるイラストレーターたちの活動拠点となっている。

タイムアウト・ポルト編集者

 

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21. レフォルマ通り(メキシコシティ)

すべては、ここレフォルマ通りから巻き起こる。街の中心部から最西端まで続くこの通りは地域周辺へ影響を与える歴史や文化、そしてグルメの宝庫だ。

19世紀初頭に皇帝マクシミリアン1世が、チャプルテペック城の居住区とパラシオ・ナショナルの執務室を結ぶ道路の建設を命じたのが、レフォルマ通りの始まりと言い伝えられている。

今日では群衆のデモ、政治演説、芸術や音楽のパフォーマンスが開催され、年に一度のプライドパレードの会場にもなっている。

地下鉄の駅の外には、手軽な「タキートス(揚げたタコス)」や、高級レストランなどがあり、食事に困る心配はない。また、個人経営のギャラリーや公立美術館もあり、メキシコシティでの滞在をにぎやかにしてくれるだろう。

するべきこと:自慢の自転車を持って、毎週日曜に開催される『Muevete en Biciに参加してみては。

レストラン:ソフィテルホテルの38階にあるルーフトップレストラン、Cityzenで街を一望しながら朝食をとろう。

ショッピング:国内各地の民芸品を扱うクラフトショップ、Fonartでは、先住民族が作った伝統衣装やジュエリーなどの品々に出合える。

Anaid Ramirez, Time Out Mexico City

22. メインロード・カークベイ (ケープタウン)

郊外のカークベイ地区にあるメインロードは、どこか魔法がかっているような雰囲気がある。海に面した歴史ある家々を通り過ぎ、鉄道の駅を超えたところに、太陽の下で午後のひとときを過ごせる夢のような場所があるのだ。

暖かい日には、デールブルックの潮だまりで泳ぐのが地元っ子の定番。地元の人や観光客が岩の上にタオルを敷き、ゆっくりと過ごしている。

海を眺めながらピクニック、腹が減ったら道路沿いに並ぶレストランをハシゴするのもおすすめ。週の半ばに訪れると、この夢のような場所を独り占めできる可能性もある。

するべきこと:The Brass Bellは、シーフードで有名なレストラン。敷地内には公共のタイドプールがあるので、思い切って飛び込んでみるのもありだろう。

レストラン:Kalkysでは、フィッシュ&チップスを地元風にアレンジした、安価でおいしい料理が味わえる。

カフェ:Olympia Caféでは、居心地の良い店内でパンチのあるコーヒーとおいしいケーキを楽しむことができる。

Yazeed Kamaldien

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23. アルセルカル・アベニュー (ドバイ)

アルセルカル・アベニューは、アルクオズの工業地帯にひっそりとたたずむ文化スポット。荒涼とした倉庫群の中に一歩足を踏み入れると、この街で最も活気に満ちた刺激的なアートスペースが広がっている。

道を歩き始めてすぐのところにはギャラリーがたくさんあり、フィットネススタジオやストリートライブラリー、チャイスタンド、スタイリッシュなカフェが立ち並んでいる。

週末には多くの地元の人々がここに集まってくるのも納得そして何よりも、最高にクールな場所なのだ。

するべきこと:Kave The Story of Thingsは、自然環境の保持に貢献するため、出来上がったコミュニティー。ここでは、ボトルカッティングを体験できるワークショップや瞑想、詩の朗読、刺しゅう教室などが開催されている。

カフェ:コーヒーハウス兼焙煎(ばいせん)所のNightjarで、コールドブリューを。

アート:輸送用コンテナを改造して作られた映画館Cinema Akilでは、古典的なドキュメンタリーや最新のインディーズ作品を楽しむことができる。

Amy Mathieson, Time Out Dubai

24. ティックトンヌ通り (パリ)

観光客にあふれたモントルグイユやレ・アールに比べると、ティックトンヌ通りはそこまで観光地化されておらず、ひっそりとしたた佇まいだ。

ここには、お金に困っている学生から洗練された美食家、ファッション界での活躍を夢見るクリエーターなどが集う。

一流の古着屋や、若手デザイナーが仕立てた服を扱うブティックなどが混在しているほか、自然派ワインバーやビンテージ時計店、CBDショップ、ロックな雰囲気の美容室、さらにはパリ屈指のティールームなどもある。

レストラン:Dalmataは、鏡張りの壁とピンクのネオンで装飾された近未来なピッツェリア。ここではサンマルツァーノ種のトマトと、モルタデッラをふんだんに使ったピッツアを堪能できる。

バー:パリのベストウィスキーバーGolden Promiseは訪れてほしい店の一つ。そして、La Maison du Sakéの最高級の日本酒と、ミシュラン獲得のレストランERHの日本料理を組み合わせるのもいい。

ショッピング:手頃な値段の時計を探しているならEpisodeがおすすめ。ファッショニスタなら、ヨーロッパ中から集められたビンテージアイテムがそろうAli Baba's Caveは要チェック。

Tina Meyer, Time Out Paris

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25. マリアンネン・ストリ-ト(ベルリン)

活気あるラントヴェーア運河から少し離れたところに、静かなストリートがある。長さ1キロ弱のマリアンネン・ストリ-トは、ベルリンのノイケルン地区との境界から、クロイツベルク中心部へとまっすぐに走る道だ。

揚げたてのファラフェルや奇抜なストリートアート、おしゃれなデザインのショップ、居心地がよいカフェなど、ベルリン都心部の魅力が凝縮されている。

レストラン:最高品質のイタリアンが味わえるAlimentari & Viniでは、ランチスペシャルに間に合えば、その日限定の生パスタを食べることができる。

バー:Das Hotelのクラシックカクテルを飲もう。Paul-Lincke-UferとKottbusser Torの間を行き交う、ナイトライフを楽しみに訪れた人々のエネルギ-を感じられるはずだ。

アート:Kunstquartier Bethanienは、過去に病院だった建物を改装した巨大なアートセンター。時代の先端を行く展覧会を体感してほしい。

Nathan Ma

26. ホセ・カルベス・ストリ-ト (リマ)

リマ北東部の雑然とした海運地区にあるホセ・カルベス・ストリ-トは、社会再生プロジェクト「Monumental Callao」の一部でもある。

週末になるとこの通りは歩行者天国になり、虹色の飾りでデコレーションされた路上でセルフィーを撮る「リメニョス」であふれかえる。彼らの目当てはストリートアートや、気鋭アーティストの作品を販売するデザイナーズスタジオだ。

バー:ルーフトップバーのCasa Fugazでは、太平洋を見渡せるダンスフロアで、街で最もホットな若手DJたちがエネルギッシュなセットを披露している。

アート:ラテンアメリカ初のアーバンアート美術館、Museo Arte Urbanoでは、南米で最も評価の高いグラフィティアーティストたちが描いた60枚の壁画を観覧できる。

ショッピング:Rikaは、廃棄物から回収された素材をアップサイクルしたアイテムを販売。段ボールでできたロボットや、ゴムタイヤ製のハンドバッグなど、かわいらしいグッズが並んでいる。

Steph Dyson

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27. シーポート・ブルバード (ボストン)

少し前まで、シーポート・ブルバードは駐車場の広がる荒涼とした場所だったが、今ではボストンで最も活気のある地域への玄関口となっている。

フォートポイントチャンネルからワールドトレードセンターまで伸びるこの通りには、有名なテクノロジー企業、トレンディなバー、ポッシュなレストランなどが集まり、街で最も美しいウォータービューを楽しむことができる。

レストラン:Paris Creperieのパティオで香ばしいクレープを食べよう。『ヌテラフラッペ』を食べるために、腹に余裕を残しておくのも忘れずに。

バー:シーポート・ブルバードとノーザン・アベニューに挟まれたCisco Brewers’ beer gardenでは、ホエールズ・テイルの『ペールエール』やグレイ・レディの『ウィート・エール』が楽しめる。

見るべきもの:エンボイホテルの屋上にあるLookout Rooftop and Barからは、ボストン港をはじめとする街の壮大なパノラマを一望しよう。

Olivia Vanni, Time Out Boston

28. ジャスボゲ-ル・ストリ-ト (コペンハーゲン)

きれいな外観と完璧なプロポーションから、クールでエッジの効いた場所、とは言えないかもしれない。しかしジャスボゲ-ルは、コペンハーゲンのハイレベルな料理やドリンクを味わうためには訪れるべき場所。「財布に負担がかかりすぎない」ので、なおさらだ。

市街地の北に位置し、変化の激しいノアブロ地区で最も賑やかなエリアの一つであるこの通りは、ソーレン・キルケゴールやハンス・クリスチャン・アンデルセンが埋葬されているアシステン墓地から、市街へと通じている。

ジャスボゲ-ルには、手頃な価格のレストランやしゃれたバーのほか、デンマークデザイン好きにはぴったりの、スタイリッシュな工芸品やインテリア店などもこぞって立ち並んでいる。

レストラン:ミシュランの星付きの高級レストランRelæはあえて避けて、GRØDに行ってみてはどうだろう。デンマークで手軽な食べ物として普及している「ポリッジ」を味わえる。

甘いものが好きなら、アイスクリームパーラーのIstidがいいだろう。

バー:地元のビールをぜひ味わってほしい。コペンハーゲンのビールメーカーが世界的に評価されているのに納得するだろう。

ショッピング:プレゼントを探すなら陶器を扱うKeramiker Inge Vincentsへ。ジュエリーならLadyfingersがおすすめ。 

Huw Oliver

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29. アレン・アベニュー (ラゴス、ナイジェリア)

イケジャ地区にあるこの大通りは、銀行やベーカリー、ブティックなどが立ち並ぶ、ラゴスで最もにぎわうビジネス街だ。夜になると、鳴り響くクラクションや人々のざわめき、バーやストリップクラブに出入りする人たちで、さらにぎわう。

市内のレッドライト地区でもあり、騒々しくて少し狂おしい、このエリア全体を包む歴史の匂いがあふれている。

するべきこと:伝説のミュージシャン、フェラ・クティの遺志を継ぐアフロビートミュージシャンが集まる、New Afrika Shrine。この店はフェラ・クティの息子、フェミ・クティが運営している。

レストラン:スヤ大学では、ラゴスの名物料理である『スヤ』(スライスした牛肉を直火で焼き、オイルとヤジのスパイスミックスをかけたもの)のおいしさを学ぶことができる。

ショッピング:ギフトショップ、Stop-Centreに立ち寄ってみては。珍しい一品が見つかるはずだ。

Kay Ugwuede

30. スター・ストリート (香港)

香港のスター・ストリートは、狭い歩行者天国だ。ここには奇抜なショップやアートギャラリー、バー、レストラン、カフェなどが軒を連ね、歩道にはテラス席が設置されている。

ワンチャイ地区の名前の由来となったスター・ストリートには、たくさんの刺激があり、散策しているだけで1日が終わってしまう。

インディペンデントなデザインブランドから、上質な食事。この場所の豊かさと多様性は、世界一周旅行でもしているような感覚になるだろう。

レストラン:トップシェフ、ジャンニ・カプリオーリのレストランGiando Italian Restaurant & Barでのランチがおすすめ。

ショッピング:日本のアパレルブランド、45Rの2階建てのフラグシップストアには、最高のデニムコレクションがそろっている。

するべきこと:たくさん買い物をして疲れたら、Spa L’Occitaneのマッサージでリフレッシュ。

Tatum Ancheta, Time Out Hong Kong

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大幅な遅延や足元のスペース不足、隣の席の客など、フライトを耐え難いものにする要因は山ほどある。電子レンジで温めただけのようなまずい食事に至っては、長時間の移動をさらに何倍にも長く感じさせる。

一般的に機内食といえば、そもそも評判がよくないことの方が多いが、適切な航空会社を選択すれば、うれしい驚きがあるかもしれない。そのヒントになるのが、比較サービスを提供するMoneySuperMarketが発表した「機内食のおいしい航空会社ランキング」。同社が100社以上の航空会社に関する2万7000件ものカスタマーレビューを分析し、機内食が最も充実している航空会社を調査し、順位付けしたものだ。

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在宅勤務が新たな常識となりつつある昨今、多くの人が新しい場所に移住する機会を得ており、デジタルノマドビザを提供する国のリストは増える一方だ。

しかし、その選択肢の多さには少々圧倒されることもある。そんな時、正しい方向を指し示してくれる「グローバル・デジタル・ノマド・レポート」が役立つかもしれない。

最新のレポートでは、5つのカテゴリーにわたる12の要素を調査・分析。今、世界で最もデジタルノマドに適している世界の国のランキングを明らかにしている。

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2024年パリオリンピック」において、フランスの自転車競技のアスリートたちが金メダルを獲得しようと懸命になるのはもちろんだが、パリ市自体も二輪車で勝利を目指しているように見える。

というのも、同市はオリンピックに合わせて、各会場を結ぶ新しい自転車レーン網の整備を実現したのだ。パリ市長のアンヌ・イダルゴは、このプロジェクトを「サイクリングの壮大な祭典かつ、エコへの転換の起爆剤」と位置づけているという。

総延長60キロメートルに及ぶこの自転車レーン網は、パリとその近隣地域に均等に配置される。つまり、「スタッド・ローラン・ギャロス」でテニスを観戦後、フェンシングの試合でフランスの国歌を聴くために新装された「グラン・パレ」までペダルをこぎ、セーヌ・サン・ドニでダンクシュートを目撃するために北上するといったことが簡単になるのだ。

便利そうだろう。このレーンはオリンピックの間だけでなく、大会後もずっと使えるというとうのも素晴らしい。

また、レーンが増えるということは、自転車の利用者も増えることになるが、需要に対応するため、会場周辺に1万カ所の臨時駐輪場を設置(大会後に移設)。のレンタルサイクルシステムヴェリブ」には、新たに3000台の自転車が追加される予定だ。

これからパリを訪れる人が、街をあちこち巡るのに、自転車はとても魅力的で夏らしい方法になりそうだ。

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世界のクリエーティブな人たちのカレンダーの中でも重要なイベントの一つに、「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」がある。

毎年3月にアメリカのテキサス州オースティンで開催されるこのフェスティバルは、約40年にわたり、ミシェル・オバマ、マーク・ザッカーバーグ、ビリー・アイリッシュ、スティーブン・スピルバーグなど、テクノロジーやサイエンス、カルチャーの各界から大物を招き、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」や「21ジャンプストリート」といったハリウッド大作のプレミア上映会を開催してきた。

常にカルチャーの最先端を行くこのSXSWが、ついにロンドンに上陸することになった。先日の主催者からの発表では、「SXSWロンドン」が2025年6月2日(月)から6月7日(土)まで、ショーディッチで開催されるという。

「SXSWをショーディッチのストリートに誘致することで、ほかにはないフェスティバルを作り上げることができます。素晴らしい屋内スペースだけでなく、ユニークな公共スペースでも創造性や芸術的体験が共有されるので、存分に夏のエネルギーと興奮を感じられるでしょう」と、意気込みを語るのは、SXSWロンドンのマネージングディレクターであるランデル・ブライアンだ。

ラインアップはまだ発表されていないが、各プログラムやイベントはショーディッチの20以上の会場で開催。主催者によると「アートとカルチャーの要素に加え、クリエーティブ産業に携わる若者の進路を奨励するコミュニティフォーカスを含む」フェスティバルになるという。

また、2万人以上の参加者、7,500万ポンド(約152億1,915万円)以上の直接的な経済効果が見込まれている。

SXSWロンドンの公式ウェブサイトはすでにオープン。気になる人は最新情報が入手できるメールニュースにサインアップするといいだろう。

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今注目の旅行トレンド「ミステリートラベル」とは?

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朝のデンマーク・コペンハーゲン空港。出発案内板では9時25分発の便の行き先が「不明なシェンゲン圏内の都市」と表示されており、搭乗券には「架空の場所」と記されている。スーツケースに詰めた服の選択が間違っているかもしれないことなど、いくつかの懸念はあるが、この旅に対する興奮は抑えきれない……。

筆者が参加した、スカンジナビア航空(SAS)主催の「未知の目的地」旅行は、こうして始まった。この種では同社初の開催となったこのミステリートラベルでは、最終目的地が厳重に秘密にされており、搭乗する180人の乗客は行き先を全く知らない。事前情報は行き先の気温は20度で、水着を持参するべきということだけだった。

「昔は旅行が冒険でした」と語り始めたのは、SASの広報部長であるアレクサンドラ・カウクジ。「しかし現在では、それは商品化されてしまいました。では、どうすれば再び特別なものにできるのでしょうか?」

この4日間のミステリートラベルは、SASが自社のマイレージプログラム会員向けに企画。ポイントで参加が可能で、バイオ燃料への貢献も組み込み、ホテルの宿泊は追加料金で手配できるようにした。

すぐに人気を集めて、6000人からの応募があった。SASは実施前からミステリートラベルを特典オプションの一つとしていずれ追加することを検討していたが、初回の成功を受けて、今後は定期的に提供する予定だという。

ミステリートラベルとは何か

ミステリートラベルとは旅行トレンドの一つで、ヨーロッパやほかの地域で広がりつつある。グループや個人旅行者が、行き先を知らないまま購入(または応募して当選)する航空券やパッケージ旅行のことをいう。

2024年初めにハンガリーの航空会社であるウィズエアーが、35人の顧客に未知の目的地への一生に一度の旅を提供。到着地はトルコのアンタルヤだった、という企画が話題になった。

このような旅をするために、必ずしも航空会社のスーパーファンである必要や、ラッキーな当選者になる必要もない。

例えば、ドイツのフランクフルトやミュンヘンからの出発が可能であれば、ルフトハンザドイツ航空が販売する「ルフトハンザ・サプライズ」により、好みの旅行タイプに応じたランダムなフライトを予約できる。

スペイン資本のオンライン旅行会社のOpodoはミステリーブレイクセクションで、未公開の場所への格安のフライトまたはフライト+ホテルオプションを扱う。高級旅行会社のBlack Tomatoも、勇敢な探検家たちに向けて「ゲット・ロスト」パッケージで未知の荒野へ向かうことを提案している。

また、イギリスからヨーロッパのどこかへの3~5日間のミステリーシティブレイクを240ポンド(約4万9,565円)から売り出している、ミステリートラベルに特化したsrprs.meというサービスもある。

サービスを拡大するJournee

ロンドンを拠点に個人向けのミステリートラベル旅行を販売しているのが、Journee。顧客は、まずアンケートに答えて自分の好みを詳しく伝える。アウトドア派かどうかや、歴史的な名所、魅力的な村、美術館にどれくらい興味があるかなど、質問はさまざまだ。

自分の絶対に譲れない条件も伝えることができる。「セグウェイには絶対乗りたくない」「蒸留所のツアーが苦手」「体に接触するスパトリートメントは断固として拒否」といった条件のほか、行きたくない国全体を除外することもできる。

アンケートの結果に基づいて、顧客にとって未知の目的地が選ばれた後は、フライトとホテルの手配もしてくれ、観光の提案も受けられる。

「我々の創業者たちは、人々が同じ目的地に行き、同じことをして、旅行の本当の魅力を見逃していることに対するフラストレーションを認識し、このサービスを立ち上げました」とJourneeのアンナ・クラークは説明する。その需要は非常に強く、Journeeは2023年末にはイギリスを飛び越えて、アメリカの4つの空港から出発できるミステリートラベルも追加した。

ミステリートラベル増加の背景

「ただ時間を取り戻したいだけです」と、SASの企画でアテネに到着したアン・メッテ・ペトリに、なぜ参加を希望したのかを尋ねたと、こう答えた。この旅の最大の魅力は、彼女の最も貴重な財産である時間を最大限に活用できることにあったのだ。

ミステリートラベルへの関心の高まりは、休暇の予約がどれほど煩わしいものになっているかを物語るものだ。2023年の調査によると、平均的な人でも旅行前に少なくとも141のウェブページを閲覧しているという。指先に無限の選択肢がある今は、無数の場所をリサーチできる。自由だと感じていたものが、決して満足できない終わりのない迷路と化してしまうこともあるのだ。

また、パンデミック後の旅行はこれまで以上にストレスが多く、複雑化した。この情報過多とあらゆる面の過剰さは、何の役にも立たないのである。加えて、世界とその隅々にまで広がるインフルエンサーをスマートフォンでいつでも見られる今の世の中では、発見すべき新しい領域はほとんどない。

結果として、好奇心旺盛な旅行者が発見すべき最後のフロンティアがあるのかもしれないと、ミステリートラベルに関心を寄せているといえる。

行き先が気に入らなかったら?

冒頭で紹介したSASのミステリートラベルで、筆者が期待していた行き先はフィレンツェ。ほかの参加者が思い浮かべていたのはマルタやモンテネグロ、イビサなどだった。

そのため、機内で「アテネへ向かう」と聞いた時は、個人的にがっかりした。首都よりも、しかもすでに大人気の都市よりも、もっと変わった場所への期待が高かったのだ。ただ、それは少数派の意見といえるかもしれない。実際、 前の週にもアテネへ行った乗客の親子から、不満の声はほとんど聞かれなかった。 

ミステリートラベルにおいて、楽観主義と前向きな心構えは重要だ。確かに失望することもあるかもしれないが、それは参加者が直面するリスクの一部。その中で最善を尽くすしかないだろう。

Journeeのような多くの会社は、旅行者の好みにマッチするよう努力している。ただ、彼らが思う目的地や旅行のタイプに縛られる必要はない。そうでなければ意味がないからだ。つまるところミステリートラベルは、自分でコントロールするのが好きな人には向かない旅行スタイルといえるだろう。

計画がないことを楽しむ

筆者の場合、アテネでの自由行動日の翌日は、ほかのグループと一緒にオプシンアクティビティに参加した。最初は何の脈絡も計画もなく新しい場所にいることに違和感を覚えたが、それ自体が目的なのだと理解できると、その感覚は消えた。

その後の日は、「タイムアウトアテネ」をざっとチェックし、国立庭園を散策。オレンジがたわわに実った木にインコを見つけ、アクロポリスのふもとの白壁の通りをぶらぶら歩いた。計画がないことで、日向ぼっこをしている猫のような気持ちになり、自分を楽しむという、奇妙な贅沢さを感じた。結局、自分自身のためにだけに使った日となったのだ。

ミステリートラベルと持続可能性

ミステリートラベルには、持続可能性を重視していないとの批判が集まっている。飛行機での移動を促進し、サステナブルな意思決定に関しては顧客に選択肢を提供していないためだ。

確かに、行き先が分らなければ十分な準備もできないし、最も確実な選択肢をチョイスすることも、もっと言えば、何がサステナブルになるのかを知ることもできない。

筆者にとっても、それは大きなマイナス点だった。観光地のアテネではあったが、持続可能性に配慮したホテルを予約でき、穴場スポットへのツアーも手配してもらえ、とても助かった。

ミステリートラベルへ持っていくべき物

ミステリートラベルを企画するほとんどの会社や航空会社は、天候の見通しとパッキングのヒントを教えてくれる。一般的には、あらゆる事態を想定するのがベストだ。旅行する季節を考慮し、重ね着できる服を入れ、4日間の旅行相当のパッキングをするのがいいだろう。

行く先々には店があるだろうから、どうしても必要であれば、そこで買えばいい。筆者の旅のワードローブは、パンツに履き慣れた靴、そして重ね着という都市部での休暇に合いそうなものとなった。

ミステリートラベルをリピートするか?

SASのミステリートラベルでは、娘と参加していたデンマーク人学者、キムとアテネ郊外の農場にあるロングテーブルを囲んだ。彼らと語り合ったのは、この旅行が昔イビサ島やマヨルカ島に行ったパッケージツアーに似ていると感じたこと、団体旅行の楽しさを忘れていたこと。それが修学旅行のように感じられた。

これは予想外だった。おそらく、発見という行為に身を委ねるとこうなるのかもしれない。

ミステリートラベルに参加して、旅行前のリサーチが多過ぎると、旅行中に最も必要なもの、つまり新しい場所に行く純粋な楽しみから遠ざかってしまうことを思い知らされた。またこのような機会があれば、ぜひまた参加するだろう。

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香港マクドナルドとハローキティがタッグを組み、旧正月に限定のマージャンセットが発売McDonald's, Hello Kitty, MahjongPhotograph: Courtesy McDonald's

豪華なフェイクレザーのボックスに入っているのは、愛すべきハローキティやビッグマック、フレンチフライ、アイスクリームサンデーなど、マクドナルドのさまざまなモチーフのイラストが描かれた赤と白のマージャンパイ。さらに、オリジナルデザインのサイコロ、風向計、シリアルナンバー入りカードも含まれる。

大人気になるであろうこのセットを手に入れるには、香港マクドナルドのアプリをダウンロードし、20HKドル(約377円)のマクドナルドフードギフト券を10枚購入する必要がある。その後、マージャンセット788HKドル(約1万4,840円)を追加できるオプションが表示されるという。つまり、合計988HKドル(約1万8,610円)で手に入るというわけだ。

McDonald's, Hello Kitty, Mahjong
Photograph: Courtesy McDonald's

注文に成功した人には確認メールが送られる。マージャンセットとギフト券は、銅鑼湾(コーズウェイベイ)のイーウォー・ストリートなど、指定されたの市内10店舗のマクドナルドでで受け取れる。マクドナルドとハローキティがコラボレーションしたこのマージャンセットは、現地時間の2024年1月18日(木)14時から先着順で販売される。最新情報は香港マクドナルド公式サイトでチェックしよう。

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世界にはまばゆいばかりに素晴らしいホテルが存在する。イタリアの「パッサラクア」が2023年のトップに輝いた「世界のベストホテル50」を見れば分かるように、唯一無二で贅沢な滞在をかなえてくれる選択肢は数多くある。

2023年には心躍るようなラグジュアリーホテルのオープンが相次いだ。そしてこのほど、ラグジュアリー旅行専門の会員制ウェブサイト「Luxury Travel Intelligence」が、その中でも最高峰の15軒を選び抜き、ランキング化。その内容はというと、憧れの念を抱かずにはいられないようなものとなっている。

国ごとに見ると最多はイギリスの3軒で、2軒のイタリアがそれに続いた。特に注目に値するホテルとしては「The Peninsula Istanbul」や「The Fifth Avenue Hotel」などが挙げられる。前者はボスフォラス海峡に面した立地であり、後者はマンハッタンの中心、有名な「フラットアイアンビル」のすぐ近くにオープンした。

とはいえ、選ばれたホテルはどれも甲乙付けがたく、素晴らしいものばかりだ。以下ではその全容を写真付きで紹介しよう。

1. Bulgari/ローマ(イタリア)

Bulgari
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

2. 1 Place Vendôme/パリ(フランス)

1 Place Vendôme
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

3. Bulgari/東京(日本)

Bulgari
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

4. Mandarin Oriental/コスタナヴァリノ(ギリシャ)

 LTI - Luxury Travel Intelligence
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

5. The Peninsula/イスタンブール(トルコ)

The Peninsula
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

6. Estelle Manor/オックスフォードシャー(イギリス)

Estelle Manor
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

7. Six Senses/ローマ(イタリア)

 Six Senses
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

8. Raffles at The OWO/ロンドン(イギリス)

Raffles at The OWO
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

9. Four Seasons The Pearl/ドーハ(カタール)

Four Seasons The Pearl
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

10. The Fifth Avenue Hotel/ニューヨーク(アメリカ)

The Fifth Avenue Hotel
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

11. COMO Metropolitan/シンガポール

COMO Metropolitan
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

12. Six Senses Southern Dunes/紅海沿岸(サウジアラビア)

Six Senses Southern Dunes
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

13. Capella/シドニー(オーストラリア)

Capella
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

14. The Dolli/アテネ(ギリシャ)

The Dolli
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

15. The Peninsula/ロンドン(イギリス)

The Peninsula
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

ラグジュアリーについて知り尽くしているLuxury Travel Intelligenceに登録する場合は、公式ウェブサイトで「INVITE400」のコードを入力しよう。

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2023年は旅行を取り巻く状況が大きく動く一年となった。旅行業界はパンデミック以前の活気を取り戻すべく大きく歩を進め、多くの観光地には人々が群をなして戻ってきている。

その中には特に際立って人気を博した場所もある。イギリスの旅行企画ウェブサイトであるTravel Republicは、検索データやTikTokのデータを活用して分析を行い、最も人気のある行楽地を探り出した。

では今年、旅行トレンドのトップに輝いたのはどの場所だろうか? 意外に思う人もいるだろうが、答えはスペインのベニドルム。イギリスをはじめヨーロッパではよく知られたリゾート地である。旅行関連の検索件数は55万70件で、TikTokでのハッシュタグの表示回数は1億5800万回とほかを引き離した。「一時代昔の」行楽地と思われがちなベニドルムだが、そのイメージを払拭(ふっしょく)する必要がありそうだ。

benidorm
Photograph: Shutterstock

2位はタンザニアのザンジバル。旅行関連の検索件数は14万4460件で、TikTokでのハッシュタグの表示回数は2500万回だった。この場所を特徴づける白く輝く砂浜と驚くほど新鮮な魚介類を思えば、不思議はない。

3位はギリシャ、4位はドバイ(アラブ首長国連邦)、5位はメキシコという結果になった。このランキングは世界で人気の「行楽地」を明らかにしたものだが、2023年、多くの人が太陽の光を求めていたことは明らかだ。

ランキングのトップ10は以下の通り。

1. ベニドルム(スペイン)
2. ザンジバル(タンザニア)
3. ギリシャ
4. ドバイ(アラブ首長国連邦)
5. メキシコ
6. マルマリス(トルコ)
7. ドイツ
8. アルバニア
9. フロリダ州(アメリカ)
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スペインの首都マドリードは、「プラド美術館」や「ソフィア王妃芸術センター」をはじめ、素晴らしい美術館やギャラリーには事欠かない。そしてこのほど、同国の建築にフォーカスした美術館が新たにオープンした。タイムアウトのグローバルチームによる「世界で最も文化的な都市ベスト20」にも選ばれたマドリードだが、その文化的な魅力はさらに高まることになりそうだ。

新美術館の名は「La Casa de la Arquitectura(建築の家)」。メインストリートの一つであるカステリャーナ通り沿いの、州政府事務所に隣接する文化施設「La Arquería」の中にオープンした。過去の記録から未来の青写真までを展示することで、スペインの建築の神髄を示すことが目的だ。それとともに、同国の都市計画や景観デザインについての情報を共有する。

La Casa de la Arquitectura
La Casa de la Arquitectura

幕開けを飾るのは、3つの展示とオーディオ ビジュアル インスタレーションだ。そのうちの一つ、「La Construcción de un País(国の建設)」展では、スペイン国内の建築物の歴史が65個の模型を通じて紹介されている。

2つ目の展示「Ecosistemas.zip(エコシステム.zip)」展では、300もの建築事務所の仕事を、インスピレーション源やコラボレーションの様子なども交えつつ伝える。 3つ目は「Namless Models(名なしの模型)」展。過去10年間にオープンしたバルセロナの建築事務所が製作した模型が集められている。

将来的には展示スペースを2倍にすることが計画されているそうだ。今後の展開にも注目したい。

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ファッションブランドの創業者としてその名をとどろかせた一族が住む家を、想像したことがあるだろうか? だが、改めて考えてみる必要はないようだ。というのも、ごく最近売りに出されたグッチ一族の邸宅を見れば事足りるのだから。そこには、同ブランドが手がけたアイテムと同様に華美で贅沢な空間が広がっている。

2棟から成るこの邸宅は、ブランドの2代目であるアルド・グッチが1940年にフィレンツェからローマへ移った後に建てたもの。歴史地区からは車でわずか10分という距離で、街で屈指の高級住宅街の中に位置している。

2棟のうち大きい方である母屋は、一族が祝日や記念日で集う際によく使用した場所だ。合計約1万平方メートルもの緑豊かな敷地には、プールも設けられている。デザインのベースはもちろんイタリアの様式だが、特徴的な出窓などに、イギリスのマナーハウスの影響も見られる。これは、グッチの妻であるオールウェン・プライスがイギリス出身のためだ。

母屋には、2つのバスルームとウォークインクローゼットが付いた主寝室のほか、複数のリビングや寝室、ビリヤードルーム、最上階の特別室、さらにスタッフエリアまである。小さい方の館はやや手入れの必要があるものの、ゲスト用の離れとして最大限活用し得ると、不動産販売会社「Forbes Global Properties」のアドバイザー、キアラ・ジェンナレッリ(Chiara Gennarelli)は語っている(参照:Mansion Global)。

なるほど、申し分のない物件のようだ。だが、金額に関してはそれ相応を覚悟しなければならない。2棟を合わせた価格は、実に1,500万ユーロ(約24億円)だ。

やや予算オーバーだろうか? ならば、写真でそのゴージャスな中身を見てみよう。

the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties

確かに、アップデートの必要はありそうだ(ピンクの大理石やチェック柄のカーペットが好みだというのでない限り)。それでも大枚をはたく準備ができているという人は、Forbes Global Propertiesの公式ウェブサイトで詳細を確認してほしい。

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ありがたくない知らせだ。世界の生活費の動向を調査する「ワールドワイド・コスト・オブ・リビング・インデックス」の2023年版が公開され、世界的なインフレはまだまだ終わりそうにないことが明らかになった。

意外ではないものの、やはり失望を禁じ得ない。今年、生活費は世界平均で7.4%増加しており、中でも食料品や日用品の価格が急激な値上がりを見せている。

とはいえ、悪い点ばかりではない。昨年と比べるとインフレ率は減速している。また昨年最も急激な上昇を示したカテゴリーだった公共料金は、今年は最もインフレ率が低かった。しかし、それで生活費の高騰が帳消しになりはしない。とりわけいくつかの都市は、非常に厳しい状況に直面している。

同調査は英国の定期刊行物「Economist」の調査部門であるEconomist Intelligence Unit(EIU)によるもので、世界の主要173都市を対象としている。200種類余りの製品・サービスにわたり、400以上の商品の価格を比較した。

それによると、世界で最も生活費が高い都市はシンガポールとスイスのチューリッヒだ。後者は前年比で6つ順位を上げた。 チューリッヒの急浮上は、スイスフラン高に加えて、食料品・日用品価格や娯楽費用の高さに起因している。一方シンガポールは、交通費と衣料品のカテゴリーで高価格をマークした。

Zurich
Photograph: Shutterstock

昨年シンガポールとともに1位だったニューヨークは3位に後退し、スイスのジュネーブと同率となった。8位にはデンマークのコペンハーゲンとともに、イスラエルのテルアビブがランクインしている。ただし調査の実施時期が軍事衝突の開始以前であることは、念頭に置く必要があるだろう。

トップ10には世界各地の都市が含まれており、生活費の上昇が全世界的な状況であることが映し出されている。南米の都市はランク入りしていないものの、ベネズエラのカラカスは前年比450%という驚くべき高騰ぶりを見せている。

ランキングの全体は以下の通り。

1. チューリッヒ(スイス)、シンガポール
2. ニューヨーク(アメリカ)、ジュネーブ(スイス)
5. 香港(中国)
6. ロサンゼルス(アメリカ)
7. パリ(フランス)
8. テルアビブ(イスラエル)、コペンハーゲン(デンマーク)
10. サンフランシスコ(アメリカ)

なお、日本の東京と大阪は円安が理由でともに順位を下げ、東京は60位(23位下落)、大阪は70位(27位下落)となった。

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タイムアウトが行った全世界対象の大規模な都市調査をもとに、タイムアウトのグローバルチームが「The world’s 20 best cities for culture right now(世界で最も文化的な都市ベスト20)」と題したランキングを発表した。

世界2万1000人以上の都市生活者を対象にアンケートを行い、芸術と文化に恵まれた世界一の都市を決めた。アンケートでは、その都市で最高の文化施設や体験にまつわるクイズのほか、質や文化を手頃な料金で楽しめるかなどの面を採点。総合得点の低い都市を除外し、各国の最高得点を獲得した都市のみに絞った。

気になるランキングはというと、1位に輝いたのは「メキシコ」で、文化の質と手頃さの両方において高い評価を得た。特に美術館のクオリティーと、その多くが入場無料であることが称賛されている。2位は、建築の美しさなどでも知られる「プラハ」。物価の安さで最も高いスコアを獲得した。3位は「ケープタウン」で、文化の質が全体で最も高く評価された。

Cape Town
Photograph: International Festival of Public Art Cape Town/Artist: Case Maclaim and Baz-Art Production CompanyCape Town

「東京」は16位にランクインし、カオスで多様な文化が評価。しかしその複雑さのため、人々の意見にバラつきが出たことによって、ランキングを落としているようにも見受けられる。

東京についての評価は以下

東京の「文化」を特定するのは難しい。ハイテクなデジタルアートや最先端のファッション、目を見張る建築、歴史的な神社、大相撲や桜祭り、伝統芸能など、実にさまざまなものが含まれる。「東京で最高の文化施設はどこか?」という質問に対して、地元の人々はミニシアターや「森美術館」、ジャズクラブの「ブルーノート東京」など、あらゆる場所を挙げたが、同じ答えは2つとなかった。

タイムアウト東京の編集長であるリム・チーワ(Lim Chee Wah)は、「東京は常に、古いものと新しいものが融合する都市であることを誇りとしており、それは特にカルチャーシーンに顕著に表れています」と話し、「歴史ある神社では伝統的な祭りが開催される一方で、寄生虫やラブドールといったニッチなテーマを扱った展覧会も、現代アートシーンのビッグネームと並んで開催されています」と続けた。

最近では、社会批評を織り交ぜた実験的なアートで知られるChim↑Pom from Smappa!Groupが、新宿で印象的な展覧会を開催。一方、東京で最も人気のある「チームラボボーダレス」は、2024年2月に東京都心の新たな場所で待望の復活を遂げ、これまでに見たことのない没入型インスタレーションを披露する。

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
Photo:Kisa Toyoshima「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」

詳しいランキングの詳細はThe world’s 20 best cities for culture right now」からチェックしてほしい。 

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ロンドンに拠点を置く「アカデミー・オブ・アーバニズム」が毎年発表する「今年のヨーロッパ都市(European City of the Year)」。2023年、この栄誉を手にしたのはオランダ・ユトレヒト州のアメルスフォールトで、都市デザインの革新性が評価された。

アメルスフォールトは、人口約16万人の比較的小規模な街である。中世の街並みがよく保存されていることで知られ、運河にかかる「コッペル門」が有名だ。アムステルダムからは約50キロメートルほどの距離で、より落ち着いた環境で運河クルーズが楽しめる。オランダの中心部に位置しており、ランドマークの「聖母の塔」は、まさしく国土の中心点に建てられた。

しかしなぜ、このほとんど無名の場所が権威ある称号を授かることとなったのだろうか。

確かにアメルスフォールトは大きな街とは言い難い。しかし、まちづくりにおいては抜きん出ているのだ。

アカデミー・オブ・アーバニズムは専門家らによって構成される組織で、9月にアメルスフォールトを含む各最終候補地へ調査グループが派遣された。調査項目は、都市のアイデンティティーに関わるものから、暮らしやすさや、サステナビリティへの貢献度まで多岐にわたっている。さらに都市マネジメントの在り方も問われる。

アメルスフォールトは、よく練られた計画に基づき革新的なインフラ設計が行われていることが評価されたのに加えて、街の特徴や歴史的遺産が維持されている点でも認められた。また、車の使用制限や家賃が安い住宅の供給によって、生活の質が向上されていることも称賛された。

機能性の高さと持続可能性を備えている上に、中世の街並みや美しい運河、にぎやかな広場といった要素が加わることを踏まえれば、この街が賞に十分に値することは納得できる。

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人の好みは世代によって決まることが多い。ユーモア、音楽、ファッションは全て、私たちが生まれた時代を示すものであるといえる。だから、世代の好みが旅行したい場所に影響を与えることも、まったく不思議なことではない。

アクティビティ、設備、美的センス、その土地の雰囲気は、休暇を過ごす上でどれも重要な要素だが、例えばZ世代と団塊世代とではそれぞれの人気スポットに納得するといえば、おそらくそうではないだろう。

アメリカン・エキスプレス・トラベルは最近、自社の予約データから、Z世代とミレニアル世代に最も人気のある旅行先を調査し、その結果を発表した。

その中で人気が急上昇しているのが、日本への旅行だという。2019年以降、Z世代とミレニアル世代による日本への旅行予約は1300%も増加しており、日本が若い旅行者に最も人気のある旅行先となっている。数字的には驚くが、まったく予想できなかったことでもないだろう。

言うまでもなく、日本には東京がある。同地は最近「デジタルノマドシティー」として急成長している都市にも選ばれた。モダンで革新的な建築物と歴史的建造物や寺院が魅力的に融合し、さらに素晴らしい食事や豊富な文化があることから、この都市が観光客をひきつけるのは理解できる。

しかし、大都市だけが日本の魅力ではない。2024年に訪れるべき4つの村があるほか、素晴らしい自然も豊富だ。さらに、新しい島まで誕生している。

日本政府は最近、オーバーツーリズム対策を実施する計画を発表した。 しかし心配はいらない。むしろ、日本の比較的知られていない地域にスポットライトを当てることで、日本がよりエキサイティングな場所になるからだ。

アメリカン・エキスプレス・トラベルによると、Z世代とミレニアル世代の間で急上昇したその他の旅行先には、オーストラリア(800%増)、インドのラジャスタン(600%増)、イタリア(500%増)、メキシコのサン・ミゲル・デ・アジェンデ(400%増)などがあるそうだ。

同社では、2024年の注目するべきあまり知られていない旅行先のリストも発表している。これは、2023年前半に発表した「2023 Global Travel Trends Report」で旅行者の89%が、行ったことのない目的地を訪れたいと考えていることが分かったことを受けたものだ。

2024年に注目するべきあまり知られていない旅行先
(アメリカン・エキスプレス・トラベル)

アデレード・ヒルズ(オーストラリア)
ボドルム(トルコ)
チェルボ(イタリア)
セントクリストファー・ネイビス
ニセコ(日本)
サンミゲル・デ・アジェンデ(メキシコ)
サンタフェ(アメリカ・ニューメキシコ州)
セーシェル
ウダイプール(インド)
ツェルマット(スイス)

イスタンブール好きであればの代わりボドルムを、アマルフィの混雑が心配であればチェルヴォを選択肢として捉えるなどというように、アメリカン・エキスプレス・トラベルではリストの旅行先を人気観光地の代替として考えることを提案している。次の休暇の参考にしてみるといいかもしれない。

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時代というものは変わっていくものだ。我々の旅行習慣もしかり。

パンデミックによる渡航制限から正式に立ち直り、人々はより穴場的な旅行先を探し、休暇に出かける新たな口実を求めているようだ。

エクスペディア・グループの旅のエキスパートたちによると、人気の映画やテレビの舞台を訪ねる旅から、仕事を辞めた記念の旅まで、2024年はさまざまな旅のトレンドが出現するという。一次旅行データと世界の旅行者2万人を対象にした調査結果を元に、エクスペディアが予測した次なる度のトレンドを見てみよう。

ロケ地巡り旅(セットジェッティング)

「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾート」を見たことがあるのであれば、実際にロケが行われたシチリアの有名ホテルに泊まるのはどうだろう。 エクスペディアによると、2024年は映画やテレビで見られた象徴的な撮影地を飛行機で巡礼する人が続出するだろうという。

タイ(「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾート」シーズン3)、パリ(「エミリー、パリへ行く」)、マルタ(「グラディエーター2」)はいずれも、来年のロケ地巡礼観光のトップピックだ。さあ、最高のスカーフと特大のサングラスを手に入れよう。あなたの中の内なるタニヤ・マックウォイドを呼び出す時なのだから。

音楽ツアー旅行

休暇を取る(チェック)。同時に大好きな音楽アーティストのライブも楽しむ(チェック)。パンデミック後のワールドツアーの再開、テイラー・スウィフトの「エラズ」ツアー、ビヨンセの「ルネッサンス」ツアーの成功を受けて、エクスペディアは、2024年は「スーパーファン」がライブのために世界中を旅するだろうと予測している。

そっくり観光地

TikTokは見た目や雰囲気は何かに似ているが、本物ではない「いい偽物」が大好きだ。2024年、このことは旅行にも波及するだろう。それは、観光客が世界で最も人気のある観光地へ行かず、より手頃な価格で混雑していない代替地を探すからだ。例えば、サントリーニ島の代わりにパロス島、シドニーの代わりにパース、ソウルの代わりに台北を考えてみよう。

ノンアル旅

飲酒はもう古い。禁酒をする人が増える中、2024年からは低アルコールからノンアルコールの休暇が当たり前になるかもしれない。Hotels.com(エクスペディア・グループ)の調査では、2万人規模の調査回答者のうち40%以上が、来年デトックス旅行を予約する可能性があると答え、旅行者の半数がアルコールなしのドリンクオプションを提供しているホテルに滞在することに興味があると回答しているという。

「雰囲気重視」のホテル選び

快適なベッドとすてきな眺望だけではもう満足できない。ホテルを予約する際に「レトロ」「風変わり」「モダン」など、特定の雰囲気を持つホテルを探す旅行者が増えているようだ。Hotels.comアプリでホテルの「雰囲気」に言及したレビューは、今年なんと1090%に増加したという。

折々の旅行

2024年は旅行者にとっては、いつもと違う機会が旅の理由になりそうだ。子犬の誕生日、初めてのデート、特別なデートなど、おそらく何でもありだろう。調査では回答者の4人に1人が、恋人と遠出する「何かしらの口実」を探していると答えている。

一方、旅行者の3分の1が、来年は2023年よりも家族や友人との旅行を増やす予定だという。記念日、節目となる誕生日、仕事に関連した出来事(昇進、退職、ただ仕事を辞めただけなど)が、旅行の最も多いきっかけの一つになると見られている。

アウトドアの台頭

アクティブでアウトドアな休暇を求める旅行者にとって、来年の旅の最優先事項になりつつあるのがピックルボールのコート、卓球台、露天風呂だ。2024年の旅は、設備が「全て」となるだろう。エクスペディアの調査データによると、42%の旅行者が、自宅にはない、あるいは購入前に試してみたい設備を備えた別荘を予約している。さらに、3分の1近くが屋外設備のある別荘を選ぶと答えているという。

生成AIによる旅行支援

我々は皆、人工知能(AI)を恐れているかもしれないが、外国を移動するときはそれが天の恵みとなるかもしれない。2023年にChatGPTを使って旅行を計画した旅行者はわずか6%だったが、エクスペディアは「生成AI世代」の旅行者が台頭し、人々は旅行中にこの技術を全面的に取り入れるようになると予測している。

実際に調査では、旅行者の半数が次回の旅行計画に生成AIを使うことに興味を持っており、3人に1人が旅行計画を立てる際に非常に役立つと回答しているという。

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休暇の計画を立てる時、宿泊場所を探すために最初にチェックするウェブサイトの一つがAirbnbだろう。限られた予算内でシンプルな部屋を求めている場合も、皆で優雅な週末を過ごすためのゴージャスな別荘を探している場合も、希望のエリアで、予算と好みに合う物件がきっと見つかるはずだ。

そのAirbnbについて、うれしい知らせだ。「ゲストチョイス」のバッジが公開され、本当に優良な施設を探すのが今まで以上に簡単になったのである。同バッジは、ユーザーから寄せられた高い評価と信頼性に基づいて選ばれるもので、特に好評を得ている物件を示している。

ここでは、約200万件のゲストチョイスの中から厳選の10軒を紹介しよう。人里離れたコテージからジャングルの中のアパートメントまで、幅広いセレクトだ。

Desert home with a spa(アメリカ)

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Photograph: Airbnb

ボヘミアン、北欧風、ミニマリズムが掛け合わされたスタイルで、のどかな雰囲気が魅力だ。同物件が位置するのは、アメリカ・カリフォルニア州のユッカバレー。ジャグジーバスとどこまでも続く砂漠の景色が楽しめる。

Home in a picturesque Majorcan village(スペイン)

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Photograph: Airbnb

スペイン・マヨルカ島内の古風な趣の村、バルデモサにある美しい一軒家。ここからはユネスコの世界遺産に登録されている「トラムンタナ山脈の文化的景観」を一望できる。

Secluded chalet in the woods(カナダ)

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Photograph: Airbnb

心身のスイッチオフが必要な時に訪れたい場所。「人里離れた」というだけでは十分でない。というのも、この別荘にはWi-Fiすらないのだ。これこそ「静寂」と呼ぶにふさわしい。

Private room in a Georgian house(イギリス)

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ロンドンのこの美しい一戸建てには、まるで我が家のようにくつろげる雰囲気がある。建築はジョージアン様式で、「イギリス指定建造物」として歴史的価値が認められている。テムズ川のほとり、パットニー橋のすぐ側という立地だ。

Tropical forest apartment(ブラジル)

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寝心地のいいベッドから星空を見上げたい。そんな望みをかなえてくれるのが、ブラジル・イリャバウ島にあるこの素晴らしいアパートメントだ。それだけではなく、滝や見事なビーチも堪能できる。「極楽」とはこの場所のことに違いない。

Open space in Montepulciano’s Hearth(イタリア)

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Photograph: Airbnb

ワインで有名なイタリアのモンテプルチアーノ。歴史あるグランデ広場のすぐそばにある、この美しく現代的な宿泊施設は、Airbnbいわく「ワイン愛好家の楽園」だ。トスカーナの空気の中でグラスを傾け、ワインを味わおう。

Home with a private pool(コロンビア)

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Photograph: Airbnb

大人数のグループでゆったりと休日を過ごすのにぴったりなのは、コロンビアのサンタ・マルタにあるこの一戸建てだ。専用プール付きで、最大10人まで宿泊できる。ハンモックも備えていて、ビーチにもほど近い。

Penthouse with Acropolis view(ギリシャ)

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Photograph: Airbnb

ギリシャのアテネといえば歴史の宝庫。アクロポリスの丘を見渡すことができるこのすてきな部屋は、その歴史を味わい尽くすのにふさわしい場所だ。

Japanese historical house(日本)

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Photograph: Airbnb

江戸時代末期創建の古民家。茅ぶき屋根やいろりを備えた、歴史を感じられる宿泊施設となっている。

Off-grid cabin(オーストラリア)

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Photograph: Airbnb

オーストラリアのニューサウスウェールズ州に位置する、エネルギー自給自足型住宅。受賞歴もある名作建築だ。外界から隔絶された空間でくつろごう。

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一人旅の人気が急上昇している。Airbnbの調査によると、2022年には短期であれ長期であれ、イギリスから休暇で一人旅をする女性の数が55%も増加したという。

しかし、女性の一人旅においては旅先を選ぶ際に、身の安全などさまざまな要素を考慮しなければならないことが多い。そこでAirbnbは、女性に最適な一人旅の目的地を決定するための個人の安全情報アプリ、WalkSafeと提携し、イギリス在住の女性旅行者が宿泊予約した割合が最も高い場所を調査し、ランキングにまとめた。

その結果、トップになったのはフランスの首都パリ。「光の街」とも知られるこの都市は、ロマンチックな旅行先として知られている。アートギャラリーや村のような地区が多く、一人でも散策できる場所がたくさんある。

そびえ立つビル群、一年中温暖な気候、巨大ショッピングセンターで知られるドバイが2位となった。この都市は犯罪率がかなり低く、信頼性の高い交通インフラが整っており、一人でも移動しやすいのが特徴といえる。

第3位はバルセロナ。スペインの首都で類まれな建築物があり、サッカーは世界的に有名だ。カタルーニャ文化は驚くほど社交的であり、バルセロナは旅行者や駐在員であふれかえっている。ただ、街の中心で営業するバルの一部には、一人旅をしている人に冷たい店もあるようだ。心の準備をしておくのもいいかもしれない。

ランキング10位までは以下の通り。全体的にヨーロッパの都市が評価されていることが分かる。また、オーストラリアの2都市もランクインした。

イギリスの女性の一人旅に人気の旅行先Airbnb)

1. パリ(フランス)
2. ドバイ(アラブ首長国連邦)
3. バルセロナ(スペイン)
4. リスボン(ポルトガル)
5. ケープタウン(南アフリカ)
6. シドニー(オーストラリア)
7. マドリード(スペイン)
8. アテネ(ギリシャ)
9. メルボルン(オーストラリア)
10. トロント(カナダ)

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生活費の高騰のために懐が心細い昨今だが、休暇の旅行は諦めなくても大丈夫だ。

フライト比較ウェブサイトのスカイスキャナーは、2024年に向け「トラベル・トレンド・レポート」の最新版を発表した。その中で、2023年のフライト料金が、前年比で大きく下落した目的地が明らかにされている。この調査は、イギリスを起点としたエコノミークラス往復料金について、2023年1月1日〜8月7日と2022年の同期間とを比較したものだ。

それによると、最も効果的にフライト代を節約できるのは、ポルトガルの最南部に位置する街、ファロだ。2023年は前年に比べて24%下落、つまり約4分の3となったのである。

ランキングの2位はアルジェリアのアルジェで、23%減となった。この海辺の街には、オスマン帝国時代の建築や、フランス植民地時代のコロニアル様式の建築が数多く残されている。また、城塞の遺跡やモスクも点在しており、魅力的な旅行先といえそうだ。

3位はフランスのニースで、19%減。続く4位と5位には、トルコのダラマンとアンタルヤがランク入りした。

アメリカの都市へのフライトについても、ボストンやロサンゼルスが10%減、ニューヨークは9%減となった。

ランキングの全体は以下の通り。

1. ファロ(ポルトガル)
2. アルジェ(アルジェリア)
3. ニース(フランス)
4. ダラマン(トルコ)
5. アンタルヤ(トルコ)
6. チューリッヒ(スイス)
7. ボストン(アメリカ)
8. ロサンゼルス(アメリカ)
9. フランクフルト(ドイツ)
10. ニューヨーク(アメリカ)

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休暇はくつろいでゆったりと過ごしたいと考える人が多いだろう。しかしそれとは逆に、新しいスリリングな景色に出合い、自分に挑戦することこそが旅なのだと考える冒険家もいる。ここで取り上げたいのは、エッフェル塔に登ったり、タイムズスクエアで人混みに果敢に挑んだりするのとは別のことだ。

世界には自然の驚異と言える場所があり、勇敢で活動的なタイプの人々は、そうした場所で休暇を過ごすことを好む。だが、そのうちのいくつかは非常に危険でもある。自然が残酷な支配者であるということは、動かぬ事実なのだ。

イギリスのバケーションレンタル検索ウェブサイト「Holidu」による調査で、大自然に抱かれた世界のレジャースポットのうち、危険な場所が明らかとなった。それによれば、世界1位は、ヨーロッパ最高峰の「モンブラン」だ。

モンブランはイタリアとフランスにまたがっており、スキーやハイキングを楽しむ人に人気のスポット。調査によると、平均年間死者数は100人に上る。また「重大事故」は平均で年間22件起こっている。これはアメリカのヨセミテ公園に続き、2番目に多い数である。

ランキングの2位は、スコットランドのベン・ネビス。イギリス国内で最も高い山で、年間死者数は3人と比較的少ないが、事故件数は20件と多い。

3位は富士山だ。日本を象徴するこの火山では年間7人が亡くなっており、11件の事故が起きている。

ランキング全体を見ると、トップ10のうち実に9カ所が山岳である。トップ10の全てが岩場を歩く場所となっており、11位のコロラド川(アメリカ)で初めて、性質の異なる場所が浮上した。

トップ10は以下の通り。

1. モンブラン(イタリア、フランス)
2. ベン・ネビス(イギリス)
3. 富士山(日本)
4. エベレスト(中国、ネパール)
5. キリマンジャロ(タンザニア)
6. ヨセミテ国立公園(アメリカ)
7. テーブル・マウンテン(南アフリカ)
8. マッターホルン(スイス)
9. グランド・キャニオン(アメリカ)
10. モハーの断崖(アイルランド)

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目まぐるしく発展する都会や、雄大な自然が楽しめる有名なスポットもいいが、その土地の最も本格的で未発見の驚きが感じられるのは、「農村地域」かもしれない。

国連世界観光機関(UNWTO)は、「誰もが参加できる持続可能な責任ある観光」の促進をする専門機関だ。2023年10月19日、同機関による地方部の観光地を表彰するUNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ」が発表された。

今年は54地域が選定され、日本からは北海道美瑛町、宮城県奥松島、長野県白馬村、岐阜県白川村の4地域が選ばれた。選ばれた村々はいずれも、伝統と文化を守るための優れた取り組みを行っていることが評価されている。

Photograph: United Nations World Tourism Organisation
Photograph: United Nations World Tourism OrganisationJalpa de Canovas, Mexico

巨大な塩沼の中心に位置するインドのドホードのような驚くほど人里離れた村から、世界遺産に登録された合掌造りで有名な日本の「白川郷」のようなよく知られた場所まで、さまざまな村がエントリー。ペルーからは5つ、中国は4つ、そしてカザフスタン、ウズベキスタン、モルドバのコミュニティーがリストに入った。

Photograph: United Nations World Tourism Organisation
Photograph: United Nations World Tourism OrganisationPenglipuran, Vietnam

「UNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ 2023」に選ばれた村の一部は以下の通りだ。

アル・セラ(ヨルダン)
バランカス(チリ)
美瑛町(日本)
カレタ・トルテル(チリ)
カンタビエハ(スペイン)
チャカス(ペルー)
チャビン・デ・ワンタル(ペルー)
チャビン・デ・ワンタル(ペルー)
ダハシュール(エジプト)
ドホード(インド)
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世界中の都市が、デジタルノマドビザを発給することで、急成長する「リモートワーク」をする人々の後押しをしている。2023年はポルトガルは、デジタルノマドにとって最高の国に選ばれた。

このほかにも、関心が高まっている意外な目的地もたくさんある。nomadlist.comの専門家は、過去2年間にウェブサイトへのチェックイン数が最も多かった都市を調査し、急成長している拠点を割り出した。

デジタルノマドにとって最も急成長している都市はどこなのか? それは東京だ。日本の首都・東京は、2022年だけでリモートワーカーが369%増加。この都市が提供する全てを考えれば、それほど驚くことではない。革新的な建築物、伝統的な寺院、文化、素晴らしい食べ物など、魅力を挙げればきりがない。

2位はベトナムで、5番目に人口の多いダナンだった。ハノイとホーチミンもランクインしており、ベトナムは急成長中のノマド先として3つのスポットを押さえていることになる。

3位は韓国のソウル。こちらも文化、芸術的遺産にあふれたエキサイティングな都市だ。アジアが上位を独占しており、10位中8カ国がアジア大陸のどこかに位置している。

2023年、世界で急成長しているノマド旅行先トップ10は以下の通り(nomadlist.com調べ)。

1. 東京(日本)
2. ダナン(ベトナム)
3. ソウル(韓国)
4. クアラルンプール(マレーシア)
5. ペナン(マレーシア)
6. モンテビデオ(ウルグアイ)
7. マニラ(フィリピン)
8. ハノイ(ベトナム)
9. ホーチミン(ベトナム)
10. リュブリャナ(スロベニア)

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世界で最も混雑する観光地が明らかに、1位はタイのプーケット

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タイムアウトが行った全世界対象の大規模な都市調査と各国エディターの情報をもとに、タイムアウトのグローバルチームが「The 40 coolest neighbourhoods in the world(世界で最もクールな地域)」と題したランキングを発表した。

東京からは渋谷区の「富ヶ谷」がランクイン。調査は今年で6年目となり、世界の1万2000人以上の都市生活者のデータを集計し、富ヶ谷は世界40地区中、10位となった。

そのほかの結果を見ていくと、トップはメデジンのラウレス(1位)、次いでダブリンのスミスフィールド(2位)、マドリードのカラバンチェル(3位)、コペンハーゲンのハヴネン(4位)、香港のションワン(5位)、メルボルンのブランズウィック・イースト(6位)、ニューオーリンズのミッドシティ(7位)、ミラノのイゾラ(8位)、アムステルダムのウェスト(9位)と続く。

ラウレス
Photograph: Courtesy Bureau de Medellïnラウレス

渋谷の中でも魅力的なエリア富ヶ谷は、しゃれたカフェやスタイリッシュなショップ、モダンなレストランが並ぶクールな街。そして何より、渋谷の中心地から徒歩15分以内でありながら、静かで、リラックスした雰囲気があるのが魅力だ。

Beasty Coffee
Photo: Beasty Coffee Cafe LaboratoryBeasty Coffee

ここでは、タイムアウト東京のおすすめをいくつか紹介しよう。

おいしいコーヒーを洒落た空間で楽しみたいなら「ビースティー コーヒー (Beasty Coffee)」や「フグレン トウキョウ(Fuglen Tokyo)」に立ち寄って一息。小腹が空いているなら、1日中朝食が楽しめる「プルミエメ(Premier Mai)」や、焼きたてのエッグタルトが味わえる「ナタ デ クリスチアノ(Nata de Cristiano's)」がおすすめだ。

Dog Heart
Photo: Keisuke TanigawaRent a dog from Dog Heart and take it for a stroll through Yoyogi Park

富ヶ谷は代々木公園の真向かいにある。ピクニックをしたり、「ドッグハート(Dog Heart from Aquamarine)」でかわいい子犬をレンタルして、のんびり散歩するのもいいだろう。

The Bellwood
Photo: The BellwoodThe Bellwood

夜になれば、酒が楽しめるバーもたくさんある。アジアのベストバーに選出された「ザ ベルウッド(The Bellwood)」で独創的なカクテルに酔いしれたり、おいしい料理とビオワインを揃える「アヒルストア」でのんびりとした時間に身を任せたい。

Trunk Hotel Yoyogi Park
Photo: Courtesy of TrunkTrunk Hotel Yoyogi Park

今年新しくオープンした注目スポットもある。スモールラグジュアリーブティックホテルの「トランクホテル ヨヨギパーク(TRUNK(HOTEL)YOYOGI PARK)」だ。屋上には宿泊者限定の1年中入れるインフィニティプールがあり、緑豊かな代々木公園を眺められる。一般利用もできるオールデイダイニングもおすすめだ。

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2023年版「世界最高の国」ランキングで日本がトップ10入り

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世界には、一度は訪れてみたい美しい場所がたくさんある。「第45回ユネスコ世界遺産委員会」の決定により、文化遺産33件と自然遺産9件の合計42件が新たに世界遺産として登録されることが決定した。これを受けて旅行会社の「エクスプロア・ワールドワイド」が、その中でも最も魅力的な世界遺産のランキングを発表している。

古代都市から国立公園、タージ・マハルや自由の女神まで、世界遺産が作り出す絶景はたくさんある。では、最も美しい場所はどのようにして選ばれたのだろうか?

同ランキングは、最も知名度の高い全6大陸、52カ所のユネスコ世界遺産を候補に選出。人の瞳孔を検知し、 その人が何を見ているかをリアルタイムに追跡するセンサー技術「アイトラッキングテクノロジー」を使い、参加者一人一人が各名所に滞在した際の「平均視線滞留時間」を算出した。その結果、どの名所が最も長い時間注視されたのかが判明したという。

測定結果によると、最も美しいユネスコ世界遺産はイギリス・ウェールズのポントカサステ水路橋と運河であることが分かり、参加者の平均視線滞留時間は31秒間だったという。第2位に選出されたのは、カナディアン・ロッキー山脈自然公園群だ。氷河や滝、洞窟、そして手付かずの雄大な山々は、ハイカーやスキーヤー、野生動物愛好家に人気がある。

ブラジルのリオデジャネイロは、街の活気と自然の景観から、世界で3番目に魅力的な世界遺産にランクされている。山々やビーチと、広大な街のコントラストが印象的なことが、この街が人目を引く理由だろう。そして、リオを見下ろす救世主キリストの壮大さは圧巻だ。

10位には京都の「古都京都の文化財」がランクイン。古都京都の文化財とは、京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市にある17カ所の寺社のことで、1994年に世界遺産に認定されている。

ランキングの結果は以下の通りだ。

1. ポントカサルテ水道橋と運河(イギリス/ウェールズ)
2. カナディアン・ロッキー山脈公園群(カナダ)
3. リオデジャネイロ 山と海の間のカリオカの風景(ブラジル)
4. プリトヴィッツェ湖群国立公園(クロアチア)、マロティ・ドラケンスバーグ公園(南アフリカ)
5. モザンビーク島(モザンビーク)
6. 古代都市シギリヤ(スリランカ)
7. アンコールワット(カンボジア) 、オアハカ歴史地区とモンテ・アルバン遺跡(メキシコ)
8. セイルグ・ミチル(アイルランド)
9. ペトラ(ヨルダン)
10. 古都京都の文化財(日本/京都市、宇治市、大津市)

タイムアウトワールドワイド『Revealed: the most beautiful Unesco World Heritage Sites』を参考に一部編集

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2023年版の「世界最高の国」ランキングが発表され、日本がトップ10にランクインした。これまでにも観光面や安全面で高い評価を得てきたことを思えば、妥当な評価だろう。同ランキングは「U.S. News & World Report」によるもので、今年が8年目となった。

調査対象となったのは世界87カ国。約1万7000人の回答者が、10のカテゴリーに分類された73の観点から、各国を点数付けした(カテゴリーは「旅」「先進性」「文化的影響力」「起業」「伝統」「柔軟性」「ビジネス」「国力」「生活の質」「社会的目的」)。

10位までの順位と得点は以下の通り。日本は95.1点を獲得し、6位となった。

1. スイス(100点)
2. カナダ(99.3点)
3. スウェーデン(98.9点)
4. オーストラリア(97.6点)
5. アメリカ(96.4点)
6. 日本(95.1点)
7. ドイツ(94.8点)
8. ニュージーランド(92.6点)
9. イギリス(92.4点)
10. オランダ(90.2点)

10のカテゴリーのうち、日本が最も高く評価されたのは「起業」で、95.2点を獲得し、3位に選ばれた。このカテゴリーの評価項目は、「革新性」「教育の浸透度」「労働技能の習熟度」「テクノロジー分野の専門性」「デジタル環境」「対外関係」などだ。

また「先進性」カテゴリーでは、「進歩性」「モダニティ」「適応性」といった観点で評価され、86.3点で6位となった。さらに「文化的影響力」カテゴリーでは、80.8点で5位を獲得。エンターテインメント分野における存在感が高く評価されたほか、「ファッショナブル」「モダン」「流行」といった観点も加味された。

逆に改善の余地が残されているカテゴリーは「社会的目的」で、スコアは29.2点だった。このカテゴリーには、「環境への配慮」「人権」「気候変動への対応」「ジェンダー平等」といった観点が含まれている。

ランキングの詳細は、公式ウェブサイトから確認してほしい。

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旅行産業がパンデミック以前の正常な状態に戻り、多くの人が今まで通りのバケーションを過ごしていることは素晴らしいことだ。しかし、オーバーツーリズムが多くの観光地に悲惨な影響を及ぼしているのも事実。中には、観光客の数をコントロールするための対策を実施せざるを得ない地域も出てきている。

バリ島は無礼に振る舞う観光客の取り締まりを強化し、ベネチアは観光税を導入した。ギリシャのアクロポリスは、間もなく訪問者数に上限を設ける予定だ。 また、オーストリアの世界遺産の村では、過剰な数の観光客に対して抗議運動が起きている。

スコットランドのエディンバラ城は英国で最も混雑している観光名所となり、バースは同国で最も混雑する都市になった。では、世界の観光地で最もオーバーツーリズムの影響を受けているのはどこだろうか?

海外送金サービスを提供するMoneyTransfers.comは、観光地の訪問者数と地元人口を比較し、独自の調査を実施。結果、世界で最も観光客で混雑する観光地のトップに、タイのプーケットが選出された。タイ最大級のリゾート地として多くの人が訪れるプーケットの魅力と言えば、アンダマン海に面するカタ・ビーチとカロン・ビーチ。エメラルドグリーンの海でのダイビングや、新鮮なシーフードが楽しめる。

しかし、プーケットを訪れる観光客の統計は過激なものだ。調査によって、プーケットの住民1人に対して訪れる推定観光客は、約118人という結果が算出された。タイで混雑する観光地はプーケットだけではなく、2位と3位にパタヤとクラビも選出されており、観光業が盛り上がる中でのオーバーツーリズムによる影響が懸念される。

そのほか、トルコのムグラとフルガダ、ギリシャのイラクリオン、ロードス島などもランクインしている。

結果は以下の通り。

1. プーケット(タイ)
2. パタヤ(タイ)
3. クラビ(タイ)
4. ムグラ(トルコ)
5. フルガタ(トルコ)
6. マカオ(中国)
7.イラクリオン(ギリシャ)
8. ベニス(イタリア)
9. ロードス島(ギリシャ)
10. マイアミ(アメリカ)

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毎年恒例の「世界のベストレストラン50」と「世界のベストバー50」。同ランキングの創設者らが、2023年9月19日に初めて世界のベストホテルを発表。レストランやバーの分野でも確かな存在感を放っている東京は、もちろん「ホテル」でも高い評価を獲得した。

Aman Tokyo
Photo: Aman Tokyo

首位に輝いたのは、イタリアのコモ湖畔にある「パッサラクア(Passalacqua)」。僅差で2位となったのは香港の「ローズウッド香港(Rosewood Hong Kong)」で、3位はバンコクの「フォーシーズンズホテル バンコク アット チャオプラヤー リバー(Four Seasons Chao Praya River)」、4位は香港の「ジ アッパー ハウス(The Upper House)」となった。そして5位にランクインしたのが、「アマン東京」である。 

Aman Tokyo
Photo: Aman Tokyo

アマン東京が位置するのは、大手町のビジネス街。開放感のある高い天井と、玄武岩を用いたシックな内装が印象的で、モダンな感覚と、伝統的な日本の美意識が融合した空間が特徴的である。顧客には一流の有名人も多く含まれ、価格は1泊あたり約30万円だ。

なお、上位5位内にはアジアのホテルが多く並び、ランキング全体ではタイ・バンコクからは4つものホテルがランクインした。

Hoshinoya Tokyo
Photo: Nacasa & Partners IncHoshinoya Tokyo

東京からは、アマンと同じく大手町にある「星のや東京」が39位に。東京駅から目と鼻の先という中心部にありながら、旅館のようなもてなしを受けられるのが醍醐味(だいごみ)で、温泉や茶室まで備わっている。

Hoshinoya Tokyo
Photo: Nacasa & Partners IncHoshinoya Tokyo

東京以外では「パークハイアット京都」が30位に選出。観光名所である産寧坂を上ったところにあり、東山地区のシンボル的存在である「八坂の塔」を一望できる。

Park Hyatt Kyoto
Photo: Park Hyatt Kyoto

ランク入りしたホテルは、優雅なロビーを訪れるだけでも誰もがとりこになってしまうような魅力にあふれている。だが、それほど高いコストをかけなくとも満足できるホテルが、日本にはたくさんある。リーズナブルに旅を楽しみたい人も満足できるだろう。

ランキングの詳細は公式ウェブサイトから確認してほしい。

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この街のフードシーンに詳しい人であれば、東京に世界有数のピッツェリアがあることを知っているだろう。世界で最も影響力のあるピッツェリア専門ガイド「50 Top Pizza」が2023年5月に発表した、アジア太平洋地域を対象とした「アジアのトップピザ50」では、東京から10軒がラインクインした。

そして9月13日、同ガイドが2023年の世界における100のベストピッツェリアを選んだランキングを発表した。ここでも東京の店が健闘し、上位50位までの「50 Top Pizza World 2023」に2店、51位から100位までの拡大リストにはさらに2店が入った。

マンダリンオリエンタル東京」の38階にある「ピッツァバー on 38th は、昨年の16位から大きく順位を上げ、今年は4位にランクイン。ピッツェリア ペッペ ナポリスタカ」は23位、「ピッツァ ストラーダ」は82位、「ピッツァスタジオ タマキ」は88位となった。

50 Top Pizza World 2023で栄えあるトップに輝いたのは、1位タイでイタリアの2軒。ナポリの「10 Diego Vitagliano Pizzeria」とカゼルタの「Masanielli - Francesco Martucci」だ。2位はニューヨークの「Una Pizza Napoletana」、3位はバルセロナの「Sartoria Panatieri」となった。

50 Top Pizzaは、世界中の検査官の協力を得て、世界最高のナポリピッツァを厳選。彼らは匿名で各店の料理の質、サービス、ワイン、内装、雰囲気についてレストランを審査している。

2023年の100位までのランキングは、50 Top Pizzaの公式ウェブサイトで確認できる。

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「人生で最高のものは無料である(the best things in life are free)」という言葉を聞いたことがあるだろう。このことは、旅行にも当てはまる。例えば休暇の計画を立てるとき、特に予算が限られている場合は、無料で楽しめるすてきな観光スポットがあると、経済的な負担を軽減できて、これほどうれしいことはないと思うはずだ。

世界で最も素晴らしい無料観光スポットを知るには、貸別荘会社のCasago社が作成したランキングが参考になる。同社は、トリップアドバイザーのレビューにおいて五つ星評価が多い無料の観光スポットを分析し、順位付けをした。

その結果、世界で最も素晴らしい無料観光スポットとなったのは、ベルギーの古風な町ブルージュにあるハープ奏者で愛好家のリュック・ヴァンレールが運営するハープの博物館である「Luc Vanlaere Harpist - Mini Harp Museum」。レビューの94.5%でつ星を獲得した。同施設はハープの美しい音色で聴衆を魅了するように構成されており、小さなハープコンサートも楽しめるという。

2位は「国立アメリカ空軍博物館」。ここでは創設初期からミサイルの紹介まで、さまざまな時代におけるアメリカ空軍の歴史について網羅する展示がいくつも見られる。トリップアドバイザーのレビューの92.85%がつ星だった。ちなみにこのランキングでは、アメリカからはほかに2つの施設がトップ10にランクインしている。

3位は、カナダの「ホースシュー滝」だ。レビューの92.7%につ星が付けられている。ここは、ナイアガラの滝を構成する3つの滝のうち最大で、同国でも人気の自然スポットの一つとして知られている。

10位までのランキングは以下の通りだ。 

世界で最も素晴らしい無料観光スポットCasago社)

1. Luc Vanlaere Harpist - Mini Harp Museum(ベルギー)
2. 国立アメリカ空軍博物館(アメリカ)
3. ホースシュー滝(カナダ)
4. 国立歩兵博物館と兵士センター(アメリカ)
5. バカラル湖(メキシコ)
6. ハリマンディル サーヒブ(インド)
7. フィッツ・ロイ(アルゼンチン)
8. 無名兵士の墓(アメリカ)
9. オーストラリア戦争記念館(オーストラリア)
10. Lanta Animal Welfare(タイ)

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旅の悲惨な思い出は、次に海外に行くことを躊躇(ちゅうちょ)させるものだ。4時間遅れで2日間の旅に出発したと思えば、機内は凍えるよう……といった風に、旅なんてしなければよかったと思うような経験したことがある人も多いだろう。

次の旅で最高のスタートを切れたいのであれば、今がちょうどいいかもしれない。荷物預かりプラットフォームを提供しているBounce社が、2022年に発表した航空会社ランキングを更新。機内食から定時到着の数まで全てを改めて評価し、国際航空会社の2023年版「ベスト&ワースト」を明らかにしたからだ。

Bounce社によると国際線ベストワンは日本航空で、10点満点で8.28というスコアを記録。同エアラインは機内体験に優れており、欠航率もわずか1.56%と驚くほど低かった。

反面、2023年の国際線ワーストワンはインドネシアの航空会社ウィングス・エアで、コアはわずか0.37。この航空会社のフライトの半分以下しか時間通りに到着せず、15.91%というキャンセル率はライオン・エアに次いで2番目に高い。詳しいランキングは以下の通りだ。 

国際線ベストエアライン 2023Bounce)
※数値はスコア

1. 日本航空(8.28)
2. シンガポール航空7.63)
3. カタール航空7.50)
4. 大韓航空(7.19)
5. ビスタラ(6.43)
6. 全日本空輸(6.23)
7. エチオピア航空(5.99)
8. エア・インディア(5.40)
9. アズールブラジル航空(5.25)
10. エミレーツ航空(5.16)/ベトナム航空(5.16)

国際線ワーストエアライン 2023(Bounce)
※数値はスコア

1. ウィングス・エア(0.37)
2. ライオン・エア(0.61
3. ジェットスター航空(0.94)
4. フライドバイ(1.00)
5. ビバエアロバス(1.18)
6. ウィズエアー(1.31)
7. ライアンエアー(1.63)
8. ウエストジェット航空(1.66)
9. ブエリング航空(1.96)
10. エア・カナダ(2.11)/ボラリス(2.11)

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世界には目を見張るほど美しい村や町があふれている。だが、その中で最も美しい場所といえば、どこだろう?

イギリスの家具会社Faraway Furnitureが、その答えをInstagramで調査した。意外ではないかもしれないが、ランキングの全20カ所のうち13カ所がヨーロッパから選ばれた。イタリアからは3カ所、フランスとイギリスからはそれぞれ2カ所となった。

では、世界一は? イタリアのチンクエ・テッレがトップに選ばれた。チンクエ・テッレとはリヴィエラ海岸の5つの村を合わせた呼び方で、崖の上に絶妙なバランスで立つ家屋や港に浮かぶボートが見せる、カラフルな景観が有名だ。

2位はノルウェーのレーヌ。北極圏のロフォーテン諸島に位置するこの小さな漁村では、周りを取り囲む見事な景色に圧倒される。3位は、ギリシャのサントリーニ島の海岸沿いにあるイア。まばゆい白壁と有名な青いドームの景観は、夕焼け時には特にすばらしい。火山を一望することもできる。

4位はイタリアのベネチアにあるブラーノ、5位はフランスのコルマールとなった。

ランキング全体は以下の通りだ。

1. チンクエ・テッレ(イタリア)
2. レーヌ(ノルウェー)
3. イア(ギリシャ)
4. ブラーノ(イタリア)
5. コルマール(フランス)
6. ハルシュタット(オーストリア)
7. アルベロベッロ(イタリア)
8. ホビトン(ニュージーランド)
9. 白川郷(日本)
10. シディ・ブ・サイド(チュニジア)
11. ヴェンゲン(スイス)
12. アイト・ベン・ハドゥ(モロッコ)
13. ポパイ村(マルタ)
14. バイブリー(イギリス)
15. オルタヒサル(トルコ)
16. 鳳凰古城(中国)
17. ステイス(イギリス)
18. フスカル(スペイン)
19. パランガン(イラン)
20. シミアン・ラ・ロトンド(フランス)

どれも「コテージコア」な場所ばかり。ただし、非常に人気のある観光地なので、ハイシーズンを避けて訪れる方が良いだろう。混雑の具合がどうであろうと、絵はがきのような美しさ以上のものを味わえることは保証する。

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毎週のように各所で発表される「世界のベストレストラン」。今回発表したのは、ラグジュアリーなライフスタイルマガジン「Elite Travellerだ。同誌は毎年、読者による投票で最高のレストランを決める「リーダーズチョイス」を発表している。2023年も、日頃から世界最高級のレストランで食事をする、舌の肥えた「富裕層の読者」によって選ばれた。

読者が高級なレストランに行くことが多いのは明らかで、このリストは過去12カ月の間に訪れて最も印象的だった店を挙げたものになる。選出されたレストランの多くは、すでにミシュランの星を獲得し不動の地位を築いているが、一方で、まだあまり知られていない店にもスポットが当たった。

今回の一覧はランキング形式ではない。アイルランドや香港、オーストラリア、ギリシャなど世界中のレストランがリスト入りした。しかし、いくつかの都市が特に注目すべきグルメスポットであることも、リストから見て取れる。ロンドンとパリから9店、ニューヨークからは11店と多くの店が選出された。これらの都市は本当に素晴らしい食の都と言えそうである。

以下が、Elite Travellerの読者が選んだ85のレストランだ。

オーストラリア
・アッティカ(Attica)/メルボルン
・キー(Quay)/シドニー

オーストリア
・イカロス(Ikarus)/ザルツブルク
・シュタイラーエック イム シュタットパーク(Steirereck im Stadtpark)/ウィーン

中国
・ウルトラバイオレット バイ ポール ペレ(Ultraviolet by Paul Pairet)/上海

デンマーク
・ゼラニウム(Geranium)/コペンハーゲン
・シュルロル クロ(Søllerød Kro)/コペンハーゲン

フランス
・メール ブラジエ(Mère Brazier)/リヨン
・ル プチ ニース(Le Petit Nice)/マルセイユ
・ミラズール(Mirazur)/マントン
・ダヴィッド・トゥタン(David Toutain)/パリ
・フレンチー(Frenchie)/パリ
・ル サンク(Le Cinq)/パリ
・ル ムーリス アラン デュカス(Le Meurice Alain Ducasse)/パリ
・レ クリマ(Les Climats)/パリ
・ロワゾー ブラン(L'Oiseau Blanc)/パリ
・レストラン ギィ サヴォワ(Restaurant Guy Savoy)/パリ
・セプティム(Septime)/パリ
・ソラ(Sola)/パリ
・レ クレイエール パーク(Les Crayères Park)/ランス
・ピック(Pic)/ヴァランス
・ヴィラ ルネ ラリック(Villa René Lalique)/ウィンジャン=シュル=モデ

ドイツ
・ティム ラウエ(Tim Raue)/ベルリン
・エル アー ヨルダン(L.A. Jordan)/ダイデスハイム

ギリシャ
・スポンディ(Spondi)/アテネ

香港
・アンバー(Amber)
・龍景軒(Lung King Heen)

アイルランド
・チャプター ワン(Chapter One)/ダブリン

イタリア
・ピアッツァ ドゥオモ(Piazza Duomo)/アルバ
・イル パラージョ(Il Palagio)/フィレンツェ
・オステリア フランチェスカーナ(Osteria Francescana)/モデナ
・ラ ペルゴラ(La Pergola)/ローマ
・レ カランドレ(Le Calandre)/ルバーノ
・ウリアッシ(Uliassi)/セニガッリア

ノルウェー
・マエーモ(Maaemo)/オスロ

ペルー
・セントラル(Central)/リマ

ポルトガル
・オーシャン(Ocean)/ファロ
・カサ デ シャ ボア ノバ(Casa de Chá da Boa Nova)/レサ・ダ・パルメイラ

シンガポール
・バーント エンズ(Burnt Ends)
・レザミ(Les Amis)

韓国
・ミングルス(Mingles)/ソウル

スペイン
・オードリーズ バイ ラファ ソレル(Audrey’s by Rafa Soler)/アリカンテ
・キケ ダコスタ(Quique Dacosta)/アリカンテ
・アバック(ABaC)/バルセロナ
・ディスフルタール(Disfrutar)/バルセロナ
・アスルメンディ(Azurmendi)/ビスカヤ
・アポニエンテ(Aponiente)/カディス
・マルティン・ベラサテギ(Martin Berasategui)/ラサルテ=オリア

スウェーデン
・フランツェン(Frantzén)/ストックホルム

スイス
・レストラン ド ロテル ド ヴィル(Restaurant de l'Hôtel de Ville)/クリシエ

台湾
・ロウ(Raw)/台北

イギリス
・アダムス(Adam’s)/バーミンガム
・ファット ダック(Fat Duck)/ブレイ
・ザ ウォーターサイド イン(The Waterside Inn)/ブレイ
・ミッドサマー ハウス(Midsummer House)/ケンブリッジ
・ブラット(Brat)/ロンドン
・コア バイ クレア スミス(Core by Clare Smyth)/ロンドン
・ハイド アバブ(Hide Above)/ロンドン
・ル ガヴローシュ(Le Gavroche)/ロンドン
・ザ レッドベリー(The Ledbury)/ロンドン
・ポレン ストリート ソーシャル(Pollen Street Social)/ロンドン
・レストラン ゴードン ラムゼイ(Restaurant Gordon Ramsay)/ロンドン
・リッツ レストラン(Ritz Restaurant)/ロンドン
・リバー カフェ(River Café)/ロンドン
・アニスヒル(Ynyshir)/マッキンレー
・ハンド アンド フラワーズ(Hand and Flowers)/マーロー
・アンドリュー フェアリー アット グレンイーグルス(Andrew Fairlie at Gleneagles)/パース
・ザ サムリング(The Samling)/ウィンダミア

アメリカ
・アリ二ア(Alinea)/シカゴ
・ジョエル ロブション(Joël Robuchon)/ラスベガス
・カーボーン マイアミ(Carbone Miami)/マイアミ
・ラ トーク(La Toque)/ナパ
・ブルー ヒル アット ストーン バーンズ(Blue Hill at Stone Barns)/ニューヨーク州
・コスメ(Cosme)/ニューヨーク
・ダニエル(Daniel)/ニューヨーク
・ガブリエル クルーザー(Gabriel Kreuther)/ニューヨーク
・グラマシー タバーン(Gramercy Tavern)/ニューヨーク
・ジャン ジョルジュ(Jean Georges)/ニューヨーク
・ル ベルナルディン(Le Bernardin)/ニューヨーク
・ザ モダン(The Modern)/ニューヨーク
・マレア(Marea)/ニューヨーク
・モモフク コ(Momofuku Ko)/ニューヨーク
・パ セ(Per Se)/ニューヨーク
・ゲイリー ダンコ(Gary Danko)/サンフランシスコ
・ザ フレンチ ランドリー(The French Laundry)/ヨントビル

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  • カフェ・喫茶店

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、森カフェ5選

せわしない毎日の中、時には都会の喧騒(けんそう)から離れて自然の中で深呼吸したくなる瞬間はないだろうか。そんな時、豊かな緑を感じることのできる森カフェは、心に余白を作ってくれる。ここでは美しい川を望む絶景カフェから山の麓にある穴場スポットまで、非日常感のある森カフェを紹介しよう。

実は3分の1が森林地帯の大都市東京。その隠れたグリーンサイドを堪能してほしい。

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  • Things to do

タイムアウト東京 > Things to do >東京、屋外ビアガーデン2023

徐々に気温が上がり、外で過ごすのが心地良くなってきた。屋外のフードイベントも増えてきた中、ビアガーデンに行きたい人も多いだろう。ここでは、オープンエアを楽しめる東京のビアガーデンやビールフェスティバル、ハイボールガーデンなどを紹介する。

※情報は随時更新中

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タイムアウト東京 レストラン&カフェ >東京、この夏味わうべき期間限定のかき氷

夏の定番、かき氷。ここ数年のブームにより、新しいフレーバーや進化型のかき氷を求めて「氷活」に繰り出す人もいるほどだ。毎年、かき氷のスタンダードはレベルアップし続けており、多くの専門店が個性的なメニューを生み出している。

そんなかき氷のベストシーズンが到来した。行列ができる名店の人気メニューを味わうのもいいが、今シーズンしか登場しない期間限定のかき氷を試してみるのもおすすめ。ここではホテルやレストランで提供中の、見た目も美しく多彩な味わいのかき氷を紹介する。

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  • ショッピング

タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル > 東京、手持ち花火ショップ5選

8月7日は、8と7(はな)の語呂合わせから日本煙火協会が制定した「おもちゃ花火の日」ということを知っているだろうか。2020年、2021年は感染症流行の影響で各地の花火大会が中止になってしまったが、こんな時こそ、自宅の近所や河原などで手持ち花火を楽しんでみてはどうだろう。

ここでは、絹のような手触りの特別な線香花火が手に入る老舗の花火問屋をはじめ、オンラインショップで注文できる店、ダイソーで手頃に買える最新花火まで紹介する。騒音や後片付けなど、近隣の人々への配慮を欠かさずに、夏の思い出を作ってほしい。

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  • トラベル

タイムアウト東京 > トラベル > 東京から日帰りで行くアート旅6選

東京には魅力的なアート展示や、パブリックアートなどがある。しかし建物が密集しているため、大規模なアート施設を新たに造ることは困難だろう。希少な絵画やサイトスペシフィックなインスタレーションを観たいのであれば、千葉、神奈川、埼玉といった近隣の県へ日帰りで出かけるのもいいかもしれない。

草間彌生のインスタレーションが2つある農場、ロンドンの「テート・モダン」にあるようなマーク・ロスコ専用の部屋がある美術館など、自然の中でリラックスしてアートに触れることができる休日に訪れたいアートスポットを紹介する。

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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京で味わう、そうめん・流しそうめん5選

日本の夏を代表する麺といえば、やはりそうめん。古くから夏の食べ物として愛されてきたもののひとつで、奈良時代に伝来した索餅(さくべい)がルーツと言われている。

ここでは、この夏を乗り切るため、大自然や都心の野外で行われる夏季限定の流しそうめんや、メニューが豊富でアレンジが光るそうめん店など、清涼感ある店を紹介する。

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  • ナイトライフ

タイムアウト東京 > ナイトライフ>2023オープンのバーで味わう夏のカクテル

2023年上半期、東京にはユニークで毎日でも通いたくなるバーがオープンした。ここでは、ブルガリやベルスターなど今年オープンしたホテルのバーや、リニューアルしたルーフトップバー、アートや博物館がテーマなど強いコンセプトを押し出しているものなど、注目の店を紹介する。

この夏おすすめのカクテルをそれぞれ教えてもらったので、訪れる時はオーダーの参考にしてほしい。

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  • Things to do

タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、花火大会2023

夏の風物詩である花火大会。大迫力の2尺玉や水中花火、音楽とのコラボレーションなど、会場ごとの工夫に毎年心が躍る人は多いのではないだろうか。

昨年は新型コロナウイルスの影響で、中止を余儀なくされたが、今年は数多くの大会が開催を決定した。ここでは、東京近郊の花火大会を紹介する。参考にして、約4年ぶりとなる行動制限のない夏を満喫してほしい。

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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、この夏味わうべきアフタヌーンティー

マンゴーやメロンなどのフルーツや冷たいデザートを心ゆくまで堪能できるのが、夏のアフタヌーンティーだ。2023年も、日本の縁日や南国のリゾートなど個性的なテーマを扱ったものが続々と登場している。ここでは、夏気分を盛り上げてくれるアフタヌーンティーの数々を紹介しよう。

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  • Things to do
  • シティライフ

夏が近づくと、我々東京人はビーチへ繰り出す。都内からそれほど遠くない地域の海辺にはAirbnb物件が点在している場合も多いので、日帰りが可能であっても、数泊ゆっくりと「プチ休暇」を楽しむのはどうだろうか。

Airbnbが公開したこのリストでは、千葉から神奈川まで7つの素晴らしい海辺の隠れ家を紹介している。改めてどんな物件か見てみることにしよう。さあ、ビーチバケーションの計画を立てるのは、今だ。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

THE FLOW KAMAKURA(神奈川県鎌倉市)

これ以上はないだろうと思えるほど、この趣のあるヴィラは便利だ。鎌倉駅から徒歩圏内で、ビーチからわずか20秒の場所に位置するこの豪華な物件は、日頃のストレスから離れて楽しむ休暇に必要なものが全て揃っている。3人まで宿泊可能で、無料駐車場か完備で、設備の整ったキッチンが付いているのもうれしい。 

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

タイニーハウス(千葉県南房総市)

房総半島の最南端に位置する居心地の良い木造キャビン。砂浜までわずか「110歩」で出られる。多くの窓が海に面しているので、家の中から景色を楽しむのもいいだろう。夜空に広がる星を眺められる場所としても最高だ。最大収容人数は4人で、バーベキューの貸し出しもある。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

ビーチキャビン(千葉県いすみ市)

グループでの小旅行に最適な千葉の海辺のオアシス。太平洋を一望でき、プライベートビーチや露天風呂、屋外のピザ窯もある。10人まで泊まることができる。

Seaside Airbnbs
Photograph: Airbnb

SEASIDE TERRACE SUN(静岡県沼津市)

2021年12月に新築でオープンした、駿河湾に面したビーチ沿いのバケーションレンタル。海はもちろん、晴れた日には富士山も見える。最大12人まで宿泊可能。最大の特徴は、パティオの一つに海を眺めながら入れる露天風呂が付いていることだろう。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

セカンドプレイス岩井海岸(千葉県南房総市)

東京から車で1時間半ほどの場所にある、海を見渡せるゴージャスな邸宅。ゆったりとワーケーションを楽しみたい人に最適だ。施設内には高速無線LAN、バーベキューコンロ付きの屋外テラスが完備されている。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

ザ・ギャラクシー・エキスプレス・ナハマ(神奈川県横須賀市)

三浦半島にあるこのAirbnb物件は、3棟の魅力的なトレーラーハウスから成る。ビーチまで徒歩30秒の場所に位置しており、グランピングエリアからの海の眺めは最高。たき火やバーベキューグリルも楽しめる。合計10人の宿泊でき、ペットの同伴も可能だ。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

Irita-hama Beach(静岡県下田市) 

この素晴らしい物件の一番の特徴は、白砂のビーチに面した広々としたテラスだろう。建物はこぢんまりとしているが、3人まで快適に滞在できる。設備の整ったキッチン、そしてビーチが少し暑くなり過ぎたときのためのエアコンも付いている。

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  • Things to do

タイムアウト東京 > Things to Do > 東京、インドアで楽しめる場所20選

雨が降っているからといって、家で一日を無為に過ごすこともない。アート展示に行ったり、ミシュラン掲載のレストランで食事をしたり、あるいは家族で屋内テーマパークを楽しんだり、インドアでもできることがたくさんある。本記事では、2023年にオープンした新スポットも含む、天候に関係なく、屋内で楽しめるアクティビティーをリストアップした。

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  • 音楽

タイムアウト東京 > 音楽 > 夏フェスガイド2023

フェス好きにとってエキサイティングな季節が到来する。特に今年は開催規模が縮小されていた多くの野外フェスティバルが完全復活を遂げており、マスクやソーシャルディスタンスを気にせず音楽に身を委ねることができそうだ。

ここでは定番の大型ロックフェスや秘境で開催されるレイヴなど、今年の夏に行くべき音楽フェスティバルとイベントを紹介。黙々と踊りたい、キャンプも満喫したい、仲間と一緒に騒ぎたいなど、理想の楽しみ方にマッチするイベントを見つけよう。

 

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  • 音楽

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、6月から7月に行くべき音楽イベント

早いもので上半期最後の6月を迎え、梅雨入りも間近な東京。雨は憂鬱だが、足を運ぶべきパーティーは毎晩のように揃っている。

恵比寿「リキッドルーム」の19周年記念公演は、踊ってばかりの国の単独やUAとSHERBETSの2マンなど注目のライブが目白押し。ミュージックバーの下北沢「óleo」は、3周年アニバーサリーのアフターパーティーを「ILLAS」で開催する。フットワーク軽く、さまざまなエリアのヴェニューに遊びに行きたい。

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  • 映画

タイムアウト東京 > 映画 > 豪華なシートがある映画館6選

ホームシアターが当たり前になった昨今。映画館はというと、自宅では味わえないより特別な体験を提供すべく日々進化している。IMAXや4DXなど上映システムの発展が目覚ましい一方で、鑑賞スタイルも選択肢が増えている。

ここに紹介する映画館では、革張りのリクライニングシート程度は当たり前で、鑑賞前後の時間を専用ラウンジでシャンパンを飲みながら過ごせるプランや、家族みんなで寝っ転がれるフラットシート、カップルシートだけの劇場など、ほかにはない映画体験が味わえる。記念日や家族サービスに、はたまたデートの誘い文句に最適な、都内および東京近郊の映画館を紹介しよう。

 

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  • 映画

タイムアウト東京 > 映画 > 人生で観ておくべき、日本映画50選

日本映画には大きな魅力と素晴らしい監督の存在がある。特に黒澤明は、この地球上で最も偉大な映画監督といえるが、日本が生んだ名監督は彼だけではない。小津安二郎や宮崎駿、溝口健二、市川崑ら、映画「東京物語」「七人の侍」「となりのトトロ」など、圧倒的な名作を生み出し映画界に貢献してきた。

サイレント時代から戦後の映画黄金期をへて、パンキッシュで挑発的な1960年代のニューウェーブ、アニメーション作品の爆発的なヒットを生み出した。そして、多くの作品はアメリカやヨーロッパで大きな影響力を持つようになった。タランティーノやスコセッシは、大の日本映画好きで伝達者であり、ゴジラはハリウッドの大作映画としてとどろき続けている。

しかし、あまりに多くの作品があるため、何から観ればいいのか頭を抱えてしまうかもしれない。ここでは、タイムアウトワールドワイドが選んだ「日本映画ベスト50」を紹介しよう。

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  • トラベル
  • トラベル

ビザなしで入国できる国が多ければ多いほど、パスポートは強くなる。ビザの取得なしに渡航が可能な国や地域数を集計した「ヘンリー・パスポート・インデックス」が発表した2023年版のランキングでは、日本が6年連続で1位を獲得している。日本のパスポートの所持者は、ビザなしで世界193カ国を訪問することができるからだ。

その一方で、経済が変動し政治的な同盟関係が再編されると、パスポートの強さも変化する。例えばイギリスのパスポートは、ブレグジットの影響で国際的な力を大きく失ってしまった。

アメリカのノマド・キャピタリストは、どの国のパスポートが保有者に特権を与えるかを調査し、「世界で一番優れたパスポート」をランキング化している。調査対象になったのはビザなしで訪問できる国の数だけでなく、国民の税金や二重国籍の可能性、個人の自由などのデータだ。その結果、アラブ首長国連邦が1位に選出され、2位がルクセンブルク、3位にスイスが選ばれた。

10位までの結果は以下の通り。

1. アラブ首長国連邦
2. ルクセンブルク
3. スイス
4. アイルランド
5. ポルトガル
6. ドイツ
7. チェコ共和国
8. ニュージーランド
9. スウェーデン
10. フィンランド

2022年のランキングでは、アラブ首長国連邦は35位だった。今回首位に急上昇した理由に、外国人が二重国籍を申請できるようになったことや、税制の自由、旅行のしやすさなどが挙げられている。二重国籍が認められていない日本は、オーストラリア、チリ、カナダと並んで38位だった。

ランキングの詳細とレビューは、ノマド・キャピタリストの公式サイトを確認してほしい。

なお、本記事は「These are the world’s best passports to have in 2023」をもとに再編集している。

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  • アート
  • アート

パリを訪れるメインの目的が、アートスポット巡りだという人は多いだろう。パリには見逃せない美術館がたくさん集まっていて、史上最も有名な絵画の一つ「モナ・リザ」もある。

しかし、あと数年でそうしたパリのアートシーンに「穴」が空く。ヨーロッパ最大の現代美術コレクションを有する「ポンピドゥー・センター」が、2025年夏からの改修工事のため一時的に閉館する予定なのだ。

改修にかけられる予算は、2億6,200万ユーロ(約390億5,202万円)。フランス政府関係者は改修の理由を、1970年代に建設された建物が受けた大きなダメージに対処するためであると話している。さらに、有名なモダニズム彫刻家の創作の場を再現した「ブランクーシのアトリエ」を本館の中心部に移し、図書館の改修も行いたいとの意向も示されている。

この改修工事は当初、2023年に開始され、2027年のポンピドゥー・センター創立50周年に間に合うように完了する予定だった。しかし、残念ながら予定通りにはいかず、工事の開始が2年ほど遅れることになった。

ポンピドゥー・センターは、「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」に匹敵する膨大なコレクションを持つ。一時閉館する前にパリを訪れる予定があるなら、ぜひ立ち寄るのがいいだろう。

またパリといえば、2024年夏には「パリオリンピック・パラリンピック」の開催が、同年12月には有名な「ノートルダム寺院」のリニューアルオープンも控えている。

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  • Things to do
  • シティライフ

2023年5月上旬、世界各国で活躍する6人の「夜の市長」がシドニーに集結。同市の夜の市長であるマイケル・ロドリゲスや、シドニーのナイトライフの継続的な向上に関心を持つ多くの人たちと議論を交わした。

今回集まったのはニューヨーク、ロンドン、パリ、ウィーン、モントリオール、バルセロナ、そしてシドニーの夜の市長たち。彼らはヴェニュー運営者たちから学ぶために街を視察。ロドリゲスがホストを担当した2日間のナイトライフのリーダー向けカンファレンス「NEON Sydney」の講演を「シドニー国際会議場(ICC)」で行った

「NEON Sydney」の目的は、にぎやかで安全なナイトタイムエコノミーを実現するための課題と解決策を共有すること。シドニーの業界関係者は、海外の夜の市長からそれぞれの都市でうまくいっていることを共有してもらいたいと考え、逆に海外からのゲストたちもまた、シドニーから学びたいと考えてカンファレンスに参加したというわけだ。

シドニー市民でも驚く人がいるかもしれないが、この街がナイトライフの領域で短い間に成し遂げた成長ぶりは、このカテゴリーの世界のオピニオンリーダーから高く評価されている。

「カンファレンスに登場したナイトタイムリーダーたちの豪華さは、世界における日没後のトピックにおいてシドニーが影響力を持つことを証明しています」と、ロドリゲスは語った。

夜の外出がパンデミック以前のレベルより増えているシドニーでは、 この状態を継続させるために、さまざまな取り組みが行われている。

例えば、新しい夜の街を開発するためのナイトライフ助成金や、シドニー各地で展開されている(安心して遊べるナイトライフ区画を政府が認定する)パープルクラッグ政策などがある。また、新州政府はライブハウスを倍増させることを約束し、スタジアムにおけるコンサート開催数の上限も撤廃しようとしている。

世界のほかの都市が24時間にぎわう中、シドニーには独自の課題があると思われがちだが、この街の課題はほかの夜の市長たちが直面するのと同じ。どの街でも直面している問題の第1位は、騒音に関する苦情だという。

この問題を前進させるため、各都市の夜の市長は、騒音に悩む住民と健全な話し合いをすることが大切であると認識している。例えば、シドニーのインナーウェスト評議会では、コーヒーやビールを飲みながら住民の意見を聞く機会を創出。このことはまた、議会やヴェニュー運営者が、ライブなどの文化活動の価値について、背景を説明する場を得ることにもつながった。

ナイトクラブの元オーナーで、ロンドンの夜の市長(肩書は「ナイトシーザー」)を務めるエイミー・ラメは、「ナイトタイムエコノミーが都市の成功に果たす役割を認識することは、非常に重要。対象はバーやパブ、クラブといった従来のものだけでなく、夜に行われる全てのアクティビティとなります。例えば、ロンドンでは140万人が夜間に働いています。その多くは公的医療機関に従事しているのです」と言う。

ラメは、このような人たちが帰宅後に行く場所、つまり食事や遊び、買い物などの用事を済ませる場所が必要だと指摘する。

ありがたいことにシドニーで夜に遊べる場所は、徐々に増加傾向にある。ラメもそれを実感し、次のように話してくれた。「シドニーは成長軌道に乗っています。 ナイトライフを計画的に整備するいい機会でしょう。反発するのではなく、積極的になる時期なのです。シドニーからいくつかのアイデアを持ち帰って、ロンドンで実践していくつもりです」

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  • Things to do

次世代カルチャーアイコンとの呼び声も高いMANON。音楽とファッションを横断した活動はもちろんのこと、最近はNHK総合で放送されたテレビドラマ「生理のおじさんとその娘」への出演など、どんどんその活躍の場を広げている。

そんなMANONは普段からどんなことを考え、どんな未来を思い描いているのだろう。曲作りから行きつけのスポット、遊び続けたい理想の街の姿や今後の展望まで、等身大の彼女を知るべく幅広いトピックで話を聞いた。

なお、タイムアウト東京が制作を担った渋谷エリアの定期観光バスツアー「SHIBUYA STREET RIDE」の公式パンフレット内にもMANONへのインタビューを掲載。こちらでは、渋谷に抱く印象なども聞いているほか、渋谷という街を深掘りできるコンテンツも多数あるので、より豊かな探索体験をしたい人はぜひチェックしてみてほしい。20234月以降に発売を予定している。

  • LGBT

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #9 QUEER VOICE後編

プライドウィークが始まり、東京では多くのLGBTQ+イベントが開催される。クィアたちは何を思って、普段過ごしているのだろうか。プライドウィークが終わっても、クィアの存在は共にあり続ける。

前編では、17歳から57歳までと幅広い41人のアンケート回答を掲載。後編では、クィアシーンで活躍する6人に以下10の質問を任意で回答してもらい、抜粋して紹介する。

・自分のジェンダー/セクシュアリティーついて、現在どのように考えている?
・自分のジェンダー/セクシュアリティーに関して、違和感を抱いたことは?
・カミングアウトはした/していない?
・クィアならではの経験をしたことは?
・クィアが安心して過ごせる場所は?
・今年の東京レインボープライドには参加する?
・東京レインボープライドについてどう思う?
・「ハッピープライド」という言葉に関して、どのように感じている?
・東京レインボープライドが始まった約10年前と比べて、今のLGBTQ+シーンはどう変化した?
・好きなクィアコンテンツを教えて

クィアのリアルな声を紹介する「QUEER VOICE」。一人一人が持つ、それぞれのストーリーを届けたい。

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  • ホテル

タイムアウト東京 > ホテル >二度と作れない世界を記録する、「昭和ラブホテル」愛好家が語る今訪れるべき理由

1960〜80年代に建築され、その後も大規模な改修されず当時の趣を今に残すラブホテルが「昭和ラブホ」だ。城のような外観、回転するベッド、全面鏡張りの室内、「スケベイス」現金をプラスチックの筒に入れてボタンを押すと、バックヤードにそのまま筒が送られる会計システム「エアシューター」など、そこにはビジネスホテルともレジャーホテルとも違う独自の文化が形成されている。

性行為のためだけに存在する印象とは裏腹に、今では、コスプレ撮影や女子会など多様な用途で、若い世代からも人気が集まり始めているという。

全国のユニークな「昭和ラブホ」を500枚以上の写真とともに紹介する書籍「回転ベッドを追いかけて」(hayaoki books)を2023年3月29日に発売したばかりの「昭和ラブホ愛好家」であるゆななに、その懐かしくも新しい昭和ラブホの魅力を語ってもらった。

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  • ナイトライフ

タイムアウト東京 > ナイトライフ> 伝説の編集長でバーマン、島地勝彦がBARを語る

テキスト:たまさぶろ

「『週刊プレイボーイ』の編集長時代は人生の真夏日。今は人生の小春日和だな」。

今、バーマンをしている島地勝彦は、そう笑った。

島地は出版業界でその名を知らぬ者なき、敏腕編集長だ。41歳で『週刊プレイボーイ』の編集長に就任すると、同誌を100万部を売る雑誌に育て上げた。その功績から51歳で集英社の役員に就任。その後は、『月刊プレイボーイ』を発行していた集英社インターナショナルの社長を67歳まで勤めた。

島地はその時代を「編集長の仕事はべらぼうに忙しかったよ」と振り返る。

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タイムアウト東京>カルチャー> 能の道をどこまでも行く

テキスト:高橋彩子

700年近い歴史を刻み、ユネスコ世界無形文化遺産にも選ばれた、日本の伝統芸能、能。圧倒的に男性が多いその世界で、性差を感じさせない芸と存在感で光彩を放っている女性能楽師が、観世流シテ方の鵜澤久(うざわ・ひさ)だ。国際女性デーを迎える3月、そのインタビューを届ける。

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  • 映画

タイムアウト東京 > 映画 > インタビュー:ジョージ・ミラー

瓶の中のジン(魔人)を見つけるとどうなるか、誰もが知っていることだろう。願いを3つ叶えてもらい、その代わりにジンは自由を手に入れるのだ。しかし、ジンを見つけた人に願いがなければどうなるだろう? そのうえ、仕事で神話の研究をしていて、ほとんどの願いが意図したとおりにならないことをよく知っているとしたら?

2023年2月23日(木)に日本で公開される、イドリス・エルバ(Idris Elba)とティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)主演の新作「アラビアンナイト 三千年の願い」は、そんな前提で作られた作品である。本作を手がけたのは、「ベイブ」や「ハッピーフィート」、そして「マッドマックス」全4作など、多彩なキャリアを持つオーストラリア人監督のジョージ・ミラーだ。

現在、シドニーで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のスピンオフ作品「フュリオサ」を編集中のミラーに、「三千年の願い」、日本への思い、そして「フュリオサ」について話を聞いた。

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  • アート

想天外な色使いで描かれた、ポップでシュール、時にグロテスクな「夢」「記憶」「幻想」。圧倒的なエネルギーを持つ、日本のポップアート先駆者の田名網敬一は、強烈な戦争体験を軸に、グラフィックデザイン、イラストレーション、アニメーション、実験映画、立体作品、絵画など幅広いジャンルで創作活動を行なっている。

渋谷「パルコミュージアムトーキョー」で、田名網の個展「TANAAMI!! AKATSUKA!! That‘s all Right!!」が開催中だ。本展は、田名網が生前に親交があった赤塚不二夫への想いをはせて生まれたスペシャルコラボレーション。インタビューでは、展示の経緯や赤塚不二夫と一緒に酒を飲んだ1970〜80年代の夜の新宿での思い出などを聞いた。

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  • ショッピング
  • スタイル&ショッピング

10年以上、365日サウナに通うタレントで女優の清水みさと初の書籍「サウナのぷりンセス」。2022年11月1日の発売以来、サウナ界のみならず、彼女ならではの感受性豊かな自由な文章が話題となっている。

私生活ではお笑いタレントのサバンナ高橋と結婚、ハネムーンはフィンランドでサウナ三昧だったという清水。サウナとともに人生を歩み、「人生、熱すぎるのはサウナだけで十分。冷たすぎるのは水風呂だけで十分」と語る、著者の「ゆる〜くがんばりすぎない」生き方とは? 本記事では清水に現在の思いを聞いた。

清水みさと「サウナのぷりンセス」

「サウナに救われ、サウナを通して自分自身を知った」

ータレントと俳優活動の傍らで「サウナ・スパ プロフェッショナル」の資格も持つ清水さん。昨年末には結婚を発表され、お相手も大のサウナ好きだそうですね。まずはおめでとうございます。

ありがとうございます。

ー「サウナ婚」「歳の差婚」なんて言われてますが、やはり人生の節目にはサウナが出てくる。

自分のこれまでを振り返ると、本当にサウナとともにある人生だなと思いました。関係ないようなことも、掘り下げるとつながっているんです。サウナが大黒柱の人生になるなんて、想像だにしていませんでした。

ー著者がどういうことを考え、世界を見ているのかがよく伝わってくる内容ですね。単なるサウナのガイド本や紹介にせず、自分がどう感じるのか、どう考えるのかを大切にしていらっしゃる。執筆してみて、心境の変化などはありましたか?

サウナに関するインタビューを受ける機会は今までもそれなりにあったので、サウナについて言語化はしていた方だと思うんです。でも今回の執筆は、自分で問うて答える自己問答のような感じで。書きながら、私ってサウナで大したことを考えてないんだなと思ったり、サウナに救われているなと思ったり、といろんなことを考えました。サウナを通して自分自身を知れたり、不思議な体験でもありました。

ーまさに「清水みさと」という職業を考える体験ですね。「サウナのぷりンセス」は、発売すぐに重版がかかり、2刷りができたという反響もすごい。

うれしい限りです。

清水みさと「サウナのぷりンセス」
イラスト:タナカカツキ「サウナのぷりンセス」より

ー出版社の「虎鶫(トラツグミ)」は、大手ではやらないような、クリエーティブな営業をされているとか。また目次ページのタナカカツキさんのイラストもですね。清水さんを表す目次でありながら、本の解説にもなっている。

「イラストをお願いするなら、カツキさんがいい」と思っていました。実は以前からカツキさんに、「みさとちゃんはそろそろ何かを書くべきだよ」と言われていたんです。「何か書きます!」と言いながら1年くらい何もしないまま経過した時に、この本の話が挙がりました。

あの時、カツキさんが言ってくれた言葉があったから、書いたことないという自信のなさよりも、書いてみよう、やってみよう!と素直に捉えられたのだと思っています。

ー2022年12月22日には「SPBS TOYOSU」で「適当にマイウェイ〜副交感神経優位なすごい人〜」というイベントもありましたね。「テントサウナのすべてがわかる本」を上梓(じょうし)したばかりの「SaunaCamp.(サウナキャンプ)」代表である大西洋さん、「トトノイ人」の編集人であり、ウィスキング(シラカバなどの枝葉を束ねて作る「ウィスク」を用いて行うリラクゼーション)の指南書「はじめてのウィスキング」のエディトリアルデザインにも携わった広岡ジョーキさんのトリプル出版記念イベントでした。

清水みさと「サウナのぷりンセス」
トークイベント後の様子。左から広岡ジョーキ、清水みさと、大西洋

普段からサウナ友達でもあるお二人とは、いい意味で脱力したトークができてとても楽しかったです。そして3人ともカテゴリーを問わず、あちこちに興味があるので、話題も尽きず飛び散る始末でしたが、感覚が似てるので「分かる分かる」の連続でどこまでも行けてしまいそうなトークイベントでした。全然時間が足りませんでした。

清水みさと「サウナのぷりンセス」
「手と花」(神田)の店頭でくつろぐ清水

サウナで程よく適当に、「等身大の大丈夫」を届けること

ーサウナは一過性のブームではなく文化としてすっかり定着したようですね。Twitterのトレンドでもよく話題になっています。

やっぱりサウナって気持ちいいですから。ただのブームと違って、一度触れてしまうともっと知りたくなる上、生活に忍び込ませやすいので、どんどんやみつきになるというか。裾野が広がれば山は高くなることに、ポジティブもネガティブもどちらの意見もあって当たり前だと思っています。そんなことを「サウナのぷりンセス」でも書いたので、少し視点は違いますが(笑)、ぜひ読んでいただきたいです。

ーすでに「サウナのぷりンセス」を読んでくださった読者に、これから読もうと思っている方に一言あれば。

毎日サウナに行き、程よく適当に、楽しく生きてる私の話です。30歳になった私の、今考えていること、今思っていること、今感じたこと、等身大の今を素直なまま、詰め込みました。もしかしたら数カ月後には全く違う私になっているかもしれません。でもそれでもいいやって思っています。それくらいの軽さをいつでも持っていたいです。肩の力が抜けていくように、たくさんの「大丈夫」が届くといいなぁと思っています。

ー今後も楽しみですね。そういえば夫のサバンナ高橋さんは「サウナのぷりンセス」をお読みになったのでしょうか。

執筆中、章が書き上がるごとに読んでもらってました。大体褒めてくれるので、調子に乗って、書くのが楽しくなったのも事実です(笑)。

ー本日はありがとうございました。

清水みさと「サウナのぷりンセス」
「サウナのぷりンセス」書影

サウナのぷりンセス
サウナから30歳の女性が新たな自分を発見する。私たちはどこにだってどこへでもいける。自ら決めて、自らの道を切り開くことができる――。虎鶫オンラインショップをはじめ、全国の取り扱い店で販売中。

虎鶫
吉田アミが運営する出版、音楽レーベル。リトルプレス(小部数の個人出版社)としては、企画から編集、制作に至る隅々までフォローし、著者と一体になる熱血スタイル。第一弾はぷりa.k.a星葡萄初の食エッセイ本「酒場のぷりンス」。

清水みさと
女優、タレント。サウナ好きが高じていつの間にかサウナの人に。365日、サウナ通いを続ける毎日。日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」のモデル、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティー、TBS「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターに挑戦するなど、多方面で活躍する。

取材場所:「手と花

テキスト: 吉田アミ(虎鶫/前衛作家)

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  • 映画

タイムアウト東京 > 映画 > インタビュー:ロウ・イエ

テキスト:伊藤志穂

検閲と闘いながら、変わりゆく中国の現代を描き続けてきた映画監督、ロウ・イエ。権力に負けず表現を続ける姿勢は、彼のこれまでの作品から見ても明らかだ。

2000年、「ふたりの人魚」は当局の許可なしに「ロッテルダム国際映画祭」に出品したという理由で、中国国内では上映禁止になる。中国では公に話題を取り上げることのできない天安門事件にまつわる出来事を扱った「天安門、恋人たち」(2006年)は、「カンヌ国際映画祭」で上映された後に上映禁止となり、ロウ自身も5年間の映画制作禁止の処分を受ける。それでも自身の描きたいものを貫いてきた彼は、数多くの国際映画祭で高い評価を受けている。

2013年の広州市で起きた汚職事件を巡る騒乱をベースとした映画「シャドウプレイ」では、時代に翻弄される人々の欲望や感情を描き、検閲の難しさと闘いながらも、公開を実現。広州市は、鄧小平(とう・しょうへい)が開始した改革開放(中国国内体制の改革および対外開放政策)で一番の変化をみせた地域であり、本作に登場するシエン村はその変化を象徴する特別な場所だといえる。

本インタビューは2019年の監督来日時に実施、経緯や映画の撮り方について話を聞いた。

  • LGBT

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > 「ファンタジーをリアルに変える」Strondhファミリーのドラァグクイーン観

ドラァグクイーンは、単に派手で独創的なだけではない存在だ。豪華絢爛(けんらん)なエンターテイメントが繰り広げられる裏には、公では語られないようなさまざまなドラマがある。

ライター、ダンサーとして活動する筆者の、高校時代からの友人であるVera Strondh(ヴェラ・ストロンジュ)は、さまざまなシーンで活躍するドラァグクイーン。「一緒に踊らない?」という彼女の一言から新宿二丁目のイベントに出演した際、Veraの「ドラァグマザー」であるVictoria Strondh(ヴィクトリア・ストロンジュ)と「ドラァグファザー」のMarcel Onodera(マルセル・オノデラ)に出会った。

3人は「Strondh」(ストロンジュ=マザーのVictoriaがもともと使用していたファミリーネーム)という名前のもと、2018年から活動している。日本ではあまり馴染みはないが、ドラァグシーンでは「ドラァグファミリー」と呼ばれる家族を構築し、母親が娘にドラァグの世界での振る舞いを教えることもある。 まだまだ謎が深いドラァグファミリーの実態を、インタビューを通して明らかにしていく。

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  • 映画
  • 映画

2014年、劇作家のトム・モートン=スミスがロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)のために書いた、原爆の父であるロバート・オッペンハイマーをテーマにした3時間の大作「オッペンハイマー」は大ヒットを記録した。

その後、将来のプロジェクトについて話している中で、RSCがモートン=スミスに何か別の、今度は家族向けの舞台のアイデアはないかと尋ねたところ、彼は「となりのトトロ」をやりたいと、即答したという。彼はそのことを「それまではやろうと思ったことがなかったのに」と振り返っている。

My Neighbour Totoro, Barbican, RSC, 2022
Photo by Manuel Harlan

「となりのトトロ」は日本の伝説的なアニメーション会社、スタジオジブリ(以下、ジブリ)の作品で、1988年に公開された。1950年代の日本を舞台に、入院中の母のために父と田舎に引っ越してきたサツキとメイの物語を描く。

彼女たちは新しい環境を探索するうちに、自分たちの世界のすぐ下にある幻想的な世界に触れる。そこで彼女たちが出会ったのが、トトロという不思議な森の精だ。さらに奇妙なことに、雨の夜には普通の人には見えない、すばしっこい4本足の猫のバス(通称「ネコバス」)の存在を知る。

「トトロ」への想い

モートン=スミスは「となりのトトロ」について、「穏やかで、雰囲気のある美しさがありますね」と表現し、こう続けた。「私自身、田舎で育ったので、森の中を走り回るというアイデアはいつも私の心に響いていました。大爆発やスペクタクルが多いほかのアニメ映画とは一線を画しているでしょう。この作品は日常を描いているのですが、時々ファンタジックな要素が入ってきます。そうしたキャラクターが、人間と隣同士に並んでいるのが好きなんです」

近年まで映画作品の舞台化に慎重だったジブリとの調整は難しいという懸念もあったようだが、やがてRSCは、長年ジブリ作品の作曲を手がける久石譲と連絡を取り取り合うことになる。久石はRSCで上演されたのロアルド・ダール原作の「マチルダは小さな大天才」の舞台版を気に入っており、「となりのトトロ」の舞台版を作ってもらえないか、と考えていたという。 RSCにはモートン=スミスという優秀な作家がいたわけだから、話はまとまった。

スミスはこれほど不思議な物語を、どのように舞台作品に仕上げていったのだろうか。

「人間性をうまく表現すれば、ファンタジックな部分については観客の想像力をうまくかき立てる方法が見つかるだろうと思っていました。実際、舞台上でトトロやネコバスがどう表現されるかはそれからの話だったので、私はただ、『ネコバスが入る』『トトロがいる』と書いただけなのです。まぁ誰も私のところに来て、『もっとファンタジックにならないように書き直してくれないかな』なんて言ってこないんですよ」

異例の「大作」に

しかし、彼は当初、この作品がこれほど大きな舞台になるかを知らなかったようだ。「(RSCのメイン劇場である『ストラトフォード・アポン・エイボン劇場』で上演される)クリスマスショーだとばかり思っていました。それでもかなり大きなショーなんですけど。でも、それが雪だるま式に巨大化していったんです」

これは控えめな表現だろう。「となりのトトロ」はロンドン、アメリカ、そしておそらく地球上のどこにおいても、今年最大の演劇作品であることは間違いない。上演される「バービカンシアター」では、ベネディクト・カンバーバッチの大ヒット作「ハムレット」を抜いて、史上最速で売れた公演となっている。

演出は急進派舞台の雄、フェリム・マクダーモット。久石譲が全面的な協力し、映画で使われた曲と、同作のために書かれたが使われなかった曲の両方をフィーチャーしている(曲は俳優ではなく、舞台上のバンドが演奏)。また、東アジアの英国人俳優が多数出演していることでも、高い評価を得た。

こだわりの人形

さらに舞台に登場する人形は、偉大な人形劇作家であるバジル・ツイストがデザインし、「レジェンド」人形師であるジム・ヘンソンが創設したロサンゼルスのジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップで作られたものだという。ちなみに、プレスリリース時においては、観客がかかる「魔法」を弱めないために、トトロやネコバスの画像は公開されなかった。

「人形を作る作業の中で、5日間続けて、1日1台ずつ違うネコバスを作ったこともありましたよ。人形を製作する人たちは、とても熱心に取り組んでくれたのです。そのおかげで、映画の本質を捉えたと思える瞬間も生まれました。バス停のシーンはとても満足のいくものですし、ネコバスの登場シーンも素晴らしいです。しかし、それは映画の模倣ではありません。観客は私たちがいかに想像力を働かせて、ファンタジーを物理的に存在し得るものに変換したかということに、同じように感動してくれると思います」

My Neighbour Totoro, Barbican, RSC, 2022
Photo by Manuel Harlan

モートン=スミス版の「となりのトトロ」は、映画よりも長く、せりふが多い。しかし、映画と同じ物語、登場人物、風変わりな異世界が存在している。違うものを目指していたら、きっと思い上がりだと批判を受けたことだろう。トトロが同じ空間にいるだけで十分に、マジカルなのだ。プレビュー公演でのソーシャルメディアの反応がどれも熱狂的だったことからも、見た人がこれらの人形にくぎ付けだったことが分かるだろう。

大人も子どもも楽しめる

興味深いことに、イギリスにおいてジブリ作品は、子どもの頃に楽しんだ定番アニメという存在ではない。広まったのは、2020年にNetflixでの配信が始まってから。それまでは、DVDをなんとか探し出した大人のヒップスターたちが楽しんでいたものだった。今回の「となりのトトロ」は、6歳以上を対象とした「ファミリー作品」だ。しかし、モートン=スミス自身は誰に向けて書いているのだろうか。20代でこの作品に夢中になったミレニアル世代の親たちなのか、それともその子どもたちなのか。

モートン=スミスはこう答えてくれた。「ピクサーや『ロード・オブ・ザ・リング』などの作品の一番いいところは、偉大な芸術作品であるということです。ジブリとはそういうもので、子ども向けに作られたからといって、易しくしているわけではないんです。ジブリ映画、特に『トトロ』について思うのは、私が子どもの頃にあったらよかったと思う映画だということです。今、私には2歳半の息子がいますが、彼はこの映画に夢中です。これはとても幸運なことで、トトロは彼の人生の大きな部分を占めることになると思います」

My Neighbor Totoro(となりのトトロ)」は、ロンドンの「バービカンシアター」で2023年1月21日まで上演している。

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タイムアウト東京カルチャー> インタビュー:森山開次×ひびのこづえ

テキスト:高橋彩子

誕生以来、老若男女に愛され続けるサン=テグジュペリの絵本「星の王子さま」。これまでにもミュージカルなどさまざまな舞台が作られているが、「KAAT神奈川芸術劇場」で2020年に初演された「星の王子さま-サン=テグジュペリからの手紙-」は、森山開次を演出・振付・出演に迎え、ダンスを中心とする新しい作品として話題になった作品だ。

この舞台を特徴づけていた要素の一つが、ひびのこづえの美しい衣装。長年タッグを組み、魅力的な舞台を送り出している森山とひびのの対談が実現した。

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フォトグラファーの枠に収まらない領域へ、レスリー・キーの挑戦

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  • Things to do

「あの時代」にタイムスリップしたような感覚が味わえるレトロスポット。大正レトロや昭和レトロ、平成レトロなどその時代はいろいろあれど、当時の趣が残る空間に身を置くという体験こそが多くの人を魅了しているのだろう。

ここでは、大阪で訪れたい5つの昭和レトロなスポットを紹介する。全国でも非常に珍しい「スマートボール」の専門店や、コーヒーブレイク中にどこか遠くの惑星へとワープしてしまいそうな喫茶店など、映画のワンシーンに入り込んだような気分を堪能しよう。

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  • Things to do

「ご当地グルメを食べ歩きたい」「人気のアミューズメントパークに行きたい」「話題の宿に泊まりたい」など旅の目的はいろいろとあるが、その瞬間を楽しむだけでなく、これからの人生をより豊かにしたいと思うならば「好奇心を広げる旅」というものに出てみるのはどうだろう。

ここでは、ひらめきのヒントが詰まった書店やローカルブランドを積極的に扱うショップ、「河内音頭」の面白さを目と耳で楽しめる記念館など、タイムアウト東京読者の「気になる」をきっとくすぐるであろう9つのヴェニューをピックアップした。

ネット上ではなく、実際に街に繰り出すからこそ得られるインスピレーションや発見もある。さまざまな好奇心に出合うべく、大阪の地に飛び立とう。

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  • Things to do

旅行に出かけるとなると、ついつい旅先での予定を詰め込んでしまいがちだ。もちろん、行きたい場所を制覇していく旅も悪くはないのだが、もうワンランク上の「充実」を求めて旅に出てみるのはどうだろう。

ここで提案するのは「余白のある旅」。例えば事前に決める目的地は一つだけにして、時には偶発的な出合いも楽しみながら、その道中をのんびり散策しようというものである。

本記事では「サントリー山崎蒸溜所」を目的地に、古くから「名水の町」としても知られる島本町エリアのモデルルートを紹介する。このルートを参考に旅をするのもいいし、もちろん自分流のルートに変更するのもいい。自分自身の中にも余白を持つからこそ吸収できるものはきっと多いはずだ。荷物もできる限り最小限にして、身も心も軽やかに「満たされる旅」を楽しもう。

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  • ナイトライフ

滞在時間が限られた旅先、夜まで思いっきり遊びたいという人も多いだろう。ここでは、極上の音に酔いしれるレコードバーや、最高の朝日が迎えられるクラブ、24時間営業のうどんの名店など、夜遊びに貪欲なタイムアウト読者必見のヴェニューを紹介する。

明日のことはいったん忘れて、最高の夜を楽しもう。タイムアウト東京のLINE公式アカウント『Desika:大阪でしか』の「友だち追加」も忘れずにしておこう。

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その土地ならではのローカルフードは、旅の楽しみとして欠かせない一つだ。しかしながら「お取り寄せ」が充実した今、ただ単に名物を味わうだけではもの足りない。そんなフーディーのために、ここでは「真・大阪名物」として、「おいしいものがある場所を目指す」旅を提案したい。

難波でしか味わえない1店舗のみで営業を続ける豚まんの店や、革新的なコース料理、店主の人柄が現れたラブリーなビーガンスイーツなど、ここでは定番だけではない大阪名物を紹介する。大阪でしか体験できない味わいをかみ締めよう。

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旅先で欠かせないもの、それは、その土地でしか味わえないローカルフードだ。今はお取り寄せができるものも増えてきているが、旅先で食べるという体験は一味違う。

ここでは、郷土料理や行列の絶えない人気店の味をはじめ、若者の腹を満たし続けるソウルフードや、伊勢市民を育てたといっても過言ではないご当地スーパーのコロッケなど、定番からマニアな一品まで幅広く紹介する。思い残すことのないよう、計画的に伊勢の名物たちをハシゴしよう。

より快適に食べ歩きを楽しみたい人は、タイムアウト東京のLINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」の「友だち追加」がおすすめだ。

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  • Things to do

御正宮の「皇大神宮(内宮)」と「豊受大神宮(外宮)」に加え、14の別宮と、109の摂社や末社、所管社の125社から成り立つ伊勢神宮(ほかの神宮と区別をするために地名を付けているが、正式な名称は「神宮」)。御朱印を受けるのは7つの宮社で、そのうちの5つは伊勢市内に鎮座している。

ここでは、公共交通機関を使った1日で無理なく回れるルートで、伊勢市内にある5つの宮社を紹介。もちろん、時間に余裕のある人は、「瀧原宮」(度会郡⼤紀町)や、「伊雑宮」(志摩市磯部町)まで足を延ばしてみてほしい。

一種のブームのようになった御朱印だが、スタンプラリーではなく、本来、参拝の証として授かるもの。散策を楽しみつつも、この部分はしっかりと肝に銘じておこう。快適な伊勢旅を楽しみたい人は、タイムアウト東京のLINE公式アカウント『Desika:伊勢でしか』の「友だち追加」も忘れずに。

「伊勢神宮 外宮(豊受大神宮)」の最寄駅である伊勢市駅。この周辺には「個」を持ったいい酒場が点在しているのを知っているだろうか。

ここでは、 朝からビールが飲めるスポットや日本酒愛にあふれる店、連日ローカルでにぎわう居酒屋など、酒飲みならぜひ訪れたい15軒を紹介する。旅行者一人でふらっと入りやすい店も多く、旅先での一人飲みも安心。人見知りを封印して、隣り合わせた客と打ち解けるというのも楽しいひとときだ。

本記事で紹介する店は、全て伊勢市駅から1キロメートル以内に集結しているので、ハシゴ酒はマスト。せっかくの旅先、後悔しない程度にちょっとだけ自分を解放してみては。より快適にハシゴ酒を楽しむべく、タイムアウト東京のLINE公式アカウント『Desika:伊勢でしか』の「友だち追加」も忘れずにしておこう。

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  • アート

アートの街として知られる北加賀屋や、2022年に開館した「大阪中之島美術館」など、アートの面でも進化し続ける大阪。話題のスポットだけではなく、パブリックアートやロマンの詰まった建築、レトロビルなど、街のあちらこちらにインスピレーションの源がちりばめられているのもこの街の魅力である。

ここでは、必ず行きたい美術館からうっとりするようなウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築、コーヒーブレイク中にどこか遠くの惑星へとワープしてしまいそうな喫茶店まで、感性が刺激されるアートスポットを幅広く紹介する。

「どんな空間で味わうか」というのも食事を楽しむ上で大切なポイントだ。おいしいものであふれる伊勢市だが、ここでは、国の登録有形文化財で味わうフレンチや温かなストーリーを持った喫茶店など、「ほかにはない空間」という付加価値を持った4つの店を紹介する。

コースで伊勢の恵みを堪能するもよし、軽く休憩するもよし。最高の空間で心に刻まれるひとときを過ごそう。伊勢旅を便利に楽しみたい人は、タイムアウト東京のLINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」の「友だち追加」がマストだ。

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  • トラベル

江戸時代、全国に広まった伊勢音頭の中で「伊勢に行きたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも」と歌われ、庶民の憧れともいわれたお伊勢参り。今のように交通機関が発達していなかった当時は、多くの人がお金をため、時には危険な思いもしながら、長い時間をかけて伊勢の地を目指したのだという。

現在は随分と便利にアクセスできるようになったが、「一生に一度はお伊勢さん」という願いは変わらないもの。ここでは、週末で伊勢を訪れたいという人のために、神宮参拝からローカルに愛される名店、江戸時代の趣が残るエリアの散策まで、伊勢市駅周辺の魅力をたっぷりと詰め込んだ1泊2日の旅をルート形式で提案する。

伊勢旅をもっと便利に楽しみたい人は、タイムアウト東京のLINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」の「友だち追加」も忘れずにしておこう。

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、かき氷30選

東京のかき氷シーンは、年を重ねるごとに盛り上がっているといっても過言ではない。多くの店が個性を打ち出すべく、ティラミス、アボカド、トマトなどこれまでかき氷には使用されてこなかった食材や斬新な素材の組み合わせなどを駆使し、新しいメニューを次々に生み出している。

一年中かき氷が食べられる店が増えたとはいえ、ベストシーズンは。ここでは、タイムアウト東京エディターで、かき氷を愛してやまないケイラ イマダ(@kakigori_kaila)一部監修のもと、暑い日にはしごしてでも巡ってほしい店を紹介する。

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  • 日本料理

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド > 東京、冷やし中華14選

今年も冷やし中華の季節がやってきた。最近では定番のしょうゆだれ、ゴマだれだけではない、ユニークな冷やし中華も生まれている。本記事では、定番から変わり種まで、東京の冷やし中華シーンの裾野の広さを感じることができる店を紹介。「冷やし中華はじめました」の貼り紙を探して蒸し暑い東京の街をさまよう前に、ぜひチェックしてほしい。

新型コロナウイルス対策の影響で営業時間に変動があるため、出かける際は公式情報を確認しよう

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東京、かき氷30選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京で味わう、そうめん・流しそうめん5選

日本の夏を代表する麺といえば、やはりそうめん。古くから夏の食べ物として愛されてきたもののひとつで、奈良時代に伝来した索餅(さくべい)がルーツと言われている。

ここでは、この夏を乗り切るため、大自然や都心の野外で行われる夏季限定の流しそうめんや、メニューが豊富でアレンジが光るそうめん店など、清涼感ある店を紹介する。

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タイムアウト東京>カルチャー>インタビュー:高橋一生

映画やテレビ、舞台などでキャリアを重ね、注目を浴びる俳優、高橋一生。先月にはハードなアクションシーンを含むドラマ「インビジブル」が最終話を迎えたばかりの彼が次に挑むのは、一人芝居「2020」だ。

戯曲は芥川賞作家の上田岳弘による書き下ろしで、演出は高橋と何作もタッグを組んでいる白井晃。高橋自身が両者を引き合わせるなど、企画段階から深く関わっている。彼は一体どのような思いで、どんな舞台を世に送り出そうとしているのだろうか?

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