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パリのエッフェル塔は、間違いなく世界で最も有名な観光名所の一つといえる。年間で訪れた人は驚くべきことに700万人にもおよぶ。しかし、2024年2月19日、このパリのシンボルがストライキにより閉鎖され、観光客を落胆させている。
エッフェル塔でストライキが実行されるのは、2023年12月以来2度目。今度はどうなるのだろうか? チケットはどうすればいいのか?など、これまでに分かっていることをまとめた。
なぜエッフェル塔でストライキが行われているのか?
このストライキは、エッフェル塔運営会社(SETE)による同施設の管理方法を巡り、従業員が起こしたもの。彼らの代表となる労働組合は、同社へ99%出資するパリ市がメンテナンス費用を過小に評価しチケットを過剰に販売しているため、現場に負担がかかり、観光客と従業員双方に安全上のリスクをもたらしていると主張している。また、チケット代の高騰に伴い、従業員が給与の引き上げを要求しているとも報じられている。
ストライキによるエッフェル塔の閉鎖期間は?
閉鎖は19日、20日と続いた。エッフェル塔の公式ウェブサイトでは、ストライキが延長され、21日(水)の営業にも支障を来たす可能性があると警告が掲示されている。1週間ほど続くのではないかという見方もあるが、実際にこのストライキがいつ終わるのかは定かではない。
観光客はストライキ中でも訪れることができる?
閉鎖中は展望台に上がることはできないが、もちろん「眺める」ことは可能だ。閉鎖日のeチケットを持っている場合は、発券元からEメールが送られているようなので、そちらで対応方法を確認しよう。
ストライキは五輪に影響する?
「2024年パリオリンピック」は夏に開幕し、公式開会式は7月26日(金)に予定されている。大会期間中にエッフェル塔の職員がストライキに入るかはまだ分からないが、大会に影響を及ぼす可能性のある労働争議を食い止めるため、公共部門の労働者にボーナスがオファーされたという報道もある。
ストライキについての声明は?
フランス労働総同盟(CGT)と労働者の力は共同声明を発表し、パリ市に対し「エッフェル塔と運営会社の存続を確保するため、財政的要求に対して合理的であること」を求めている。
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