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ユネスコと聞くと、古代の史跡や貴重な自然を思い浮かべるかもしれないが、その無形文化遺産では数多くの文化的伝統や慣習が保護されている。つい最近、そのリストにベルリンの文化に欠かせない「テクノカルチャー」が登録されたのだ。
ここ数年、苦境に立たされていたベルリンは、世界的に有名なナイトライフを守ろうとしてきた。2023年にはクラブへ行く若者に費用を支給する制度が立ち上がり、500もの新しい文化スペースが登場。テクノカルチャーのユネスコ無形文化遺産へ申請は2022年11月に提出され、2024年3月15日に、同国のほかの5つの文化遺産とともに、無事にユネスコの保護下に置かれることとなった。
少し乱暴に聞こえるかもしれないが、ユネスコ無形文化遺産リストは、人間の創造性につながり、何世代にもわたって受け継がれ、継続的に進化している文化的表現形式をサポートするものである。音楽、ダンス、演劇は全てその対象であり、当然、音楽を中心とする「テクノカルチャー」もそうなのだ。
ベルリンのクラブとプロモーターのネットワークで、ベルリンのナイトライフの保全をサポートしているClubcommissionの執行委員のルッツ・ライヒゼンリングは、ドイツの国営放送に対し、次のように述べている。
「ベルリンのテクノプロデューサー、アーティスト、クラブ経営者、イベント主催者にとって、今回の指定は新たなマイルストーンとなります。この決定は、クラブカルチャーが保護と支援に値する貴重なセクターとして認識されることを確実にするのに役立つでしょう」
ベルリンのナイトライフは、世界のどことも違うと言っても過言ではない。同地のベストクラブやバー、そしておすすめ週末旅行のプランは、タイムアウトベルリンで紹介している。
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『Why has Berlin techno been added to Unesco’s list of intangible cultural heritage?(原文)』
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