The 30 coolest streets in the world
Photograph: Augustino Mercado
Photograph: Augustino Mercado

2024年、世界で最もクールな30のストリート

東京からは茶沢通りがランクイン、2024年版のクールな通りは?

Grace Beard
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タイムアウト東京 > トラベル >2024年、世界で最もクールな30のストリート

旅行で都市を訪れた際、主要な観光スポットを巡るのもいいが、脇道に逸れたり、緑豊かな大通りに出くわしたりしてこそ、その街の本当の個性が垣間見えるものだ。ストリートは地域生活の中心。地域の人々が集ったり、新しく出来た店や施設が行きつけになったり、住民が出かけたり、ぶらぶらしたり、楽しんだりする場所なのだ。

では、今、散策する価値のある、世界で最もクールなストリートとはどこだろうか。その答えを見つけるために、我々は世界各地のそれぞれの都市に在住し、地元の事情に詳しい編集者と寄稿者に連絡を取り、自分たちの都市の最もクールなストリートについて論証してもらった。そして、集まった候補を絞り込み、世界で最もクールな大通り、主要道路、裏通り、並木道などの最終的なランキングを作り上げた。

ここ数年、ストリートライフは多少なりとも進化を遂げてきた。コロナ禍の一時的対応として屋外で行われた飲酒や食事が、我々のランキングに掲載されているストリートの多くで定番となった。さらに、歩行者天国化や大通りの交通量削減など、環境に配慮した取り組みがストリートライフの進化を後押ししている。言い換えれば、ランクインしたこれらの通りは、以前に比べてずっと歩きやすく、時間を過ごすのにずっと快適な場所になったということだ。

ランキングに選ばれたどのストリートでも、フード、ドリンク、ナイトライフ、カルチャーなどの分野で、大胆かつクリエーティブな新しいチャレンジが起きている。リスニングバーから歴史的建造物の再利用まで、各都市での最もエキサイティングな文化的トレンドが見られるのが、これらのストリートなのだ。では、散策へ出かけよう。

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1. ハイストリート(メルボルン)

メルボルンのインナーノースエリアが、かなり注目に値する大通りで占められていることは周知の事実。スミスストリートとガートルードストリートは、過去にもこのリストで、まさに1位と2位でランクインしている。

しかし、2024年には、もう1つの有力なストリートが彼らの背後に迫ってきた。今回はハイストリートがランクイン。ノースコート、ソーンベリー、プレストンといった超トレンディーな郊外を縫うように走り、ビジネス街であるCBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)から86番トラム(昨年は独自の音楽祭も開催されたほど愛されている路線)で簡単にアクセスできる。

この通りの正真正銘のクールな魅力は、ユニークで誰もが楽しめるローカルビジネスに行き着く。本場ポルトガルのタルトが食べたい? 「Casa Nata」に行こう。地元の小粋なワインが飲みたければ、「Northside Wines」へ。深夜に盛り上がりたくなってしまったら、向かうべきは「Francesca’s Bar」だ。ハイストリートは、ビンテージショップやクールなカフェが、フードトラックパークや独立系小規模映画館と心地よく共存しているエリアなのだ。

ここには誰もが楽しめる何かがある。陳腐な言い方はしたくないが、それが真実なのだから仕方がない。

食べる:「1800 Lasagne」の名物ラザニアは、ぜひ食べるべきだ。合いびき肉、クリーミーなベシャメルソースの層、絹のようなシートパスタ、何とも濃厚なソースが特徴だ。

飲む:メルバーニアン(メルボルン人)はルーフトップバーが大好だが、ハイストリートには「Gigi Rooftop」がある。くつろげる隠れ家的存在のこのバー(「Umberto Espresso Bar」の階段を上がった先にある小さなスペース)は、郊外の景色を眺めながら、日暮れにスプリッツを飲むのに最適なスポットだ。

する:ハイストリートに数多くあるライブハウスでライブを楽しもう。「Northcote Social Club」や「Croxton Band Room」のような伝説的なスポットに加え、「High Note」や「Shotkickers」といった小さなヴェニューもあり、あらゆる音楽が楽しめる。

Leah Glynn, Melbourne Editor

2. ハリウッドロード(香港)

ハリウッドロードは香港で最も古い通りの一つだ。セントラルと上環を貫くこの賑やかな大通りの歴史は1844年まで遡ることができ、エンターテインメントで有名なロサンゼルスの同名地区よりも古い。言い伝えによると、この通りの名前の由来は、かつてその端に並んでいたヒイラギの茂み(holly bushes)にあるようだ。

しかし今、この通りに続々と現れているのは、街で最もクールな新しい店。全長1キロメートルのこの通りを歩けば、「文武廟」から、90年代の映画「恋する惑星」で有名になった香港「ミッドレベルエスカレーター」、「大館」や「PMQ(Police Married Quarters)」といった歴史的な施設がアートや文化の中心地へと変貌を遂げたスポットまで、巡ることができる。

ハリウッドロードは全てを兼ね備えている。アンティークの宝庫であり、街一番のバーやレストランが軒を連ねるグルメのホットスポットであり、壁画やインスタレーション、ギャラリーが至るところにある芸術の中心地でもあるのだ。

食べる:この界隈には素晴らしいレストランがたくさんあるが、最も人気のある店は、やはりハリウッドロードにある。ミシュランの星を獲得した「Tate Dining Room」は、フレンチのエッセンスを加えた冒険的で洗練された中華料理を提供している。

飲む: 便器のディスプレイの後ろに隠れている、セントラルの最新のスピークイージー風バー「Lockdown」へ。ミルクパンチスタイルの「Silk Stocking Cocktail」をオーダーしよう。

する:アンティークショップやアートギャラリーを見て回るのがいいだろう。特に毎年3月には街全体が「アート月間」を迎える。

Tatum Ancheta, Editor-in-Chief, Time Out Hong Kong

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3. イースト11thストリート(オースティン)

I-35(州間高速道路35号線)の東に延びる、約400メートルのこの通りほど、オースティンの魂を凝縮した通りはほかにないだろう。街中のほかの大通りのように常にスポットライトを浴びているわけではないが、イースト11thストリートは素晴らしい料理、美味しいコーヒー、歴史的な音楽ヴェニュー、そして自分だけの手作りのデザインにこだわるオースティン魂を感じさせるような、裏庭に作られたステージなど、あらゆる要素をこの狭い空間に詰め込むことで、人々から愛される地位を獲得している。

この通りを訪れたなら、「HELM」で地元でデザインされたドレスブーツを買い、「Franklin Barbeque」ではこれまでのブリスケット観を一変させるようなブリスケットを味見し、 スピークイージー風の「Busy Signal」に滑り込み、オースティンを象徴するムーンタワー(1890年代からある街灯の一種)を眺めるのがいいだろう。

食べる:最高のルーフトップブランチスポットの一つ、「Paperboy」でベーコンエッグ・ピメントチーズ・バーガーを。

飲む:「Vintage Bookstore and Wine Bar」のさまざまな読書室で、新刊を片手にワインを一杯飲もう。

する:「Kenny Dorham’s Backyard」でバンドのパフォーマンスを見る。裏庭に設けられた仮設のステージはまるで恒例のホームパーティーのような(ただし「ホーム」を除いた)雰囲気だ。

泊まる:常に変わらない時代を超えた魅力と現代性という矛盾した要素を合わせ持つ「Frances Modern Inn」で、そのどちらも実現した欲張りなスタイルの客室を楽しもう。

Deven Wilson, Contributor, Austin

4. グアテマラストリート(ブエノスアイレス)

2023年11月、ブエノスアイレスのグルメシーンに待望の花が咲いた。ついに、ミシュランガイドがブエノスアイレスの店を格付けしたのだ。

グアテマラストリートにはブエノスアイレスで新たに緑の星を獲得した4軒のレストランのうち2軒があり、2軒しかない二つ星付きレストランの1軒となった「Don Julio」もある。同店は、世界最高峰のアルゼンチンスタイルの焼肉料理、パリージャでよく知られる。カジュアルなステーキハウスをはるかに超えるこの肉文化の(文字通りの)「化身」は、牛の飼育やグリル調理、ワインと友人といった地元の伝統に深く根ざしている。

ほかにも、 グアテマラストリートの至るところで、こうした和気あいあいとした雰囲気に出合う。レストランのテーブルを待つ列に並ぶことさえ、ここでは社交の場となる。毎晩、古い路面電車の線路脇に集い、マルベック種ワインのグラスを傾ける人々の姿も見られる。

グアテマラストリートが位置するのは、パレルモ地域で最も古く歴史のあるパレルモビエホ地区の中心。かつては、作家のホルヘ・ルイス・ボルヘスが我が故郷と呼んだ、さびれて貧しい地域だった。この石畳の通りは、そんな貧しい生い立ちから今ではグルメの中心地へと変貌している。

食べる:伝説的な「El Preferido」で、職人技のシャルキュトリー、サーロインのミラネサ(アルゼンチンのミラノ風カツレツ)、サラダを食べよう。1952年に質素な飲み屋としてオープンしたこの素朴な店では、家畜を飼育し、野菜を栽培している。グアテマラストリートにあるほとんどのレストランと同様、テーブルを確保したければ外の列に加わって待つしかない。

する:「Merienda」で人間観察を。パレルモのライフスタイルを満喫し、現代風に仕上げられたノスタルジックなポルテーニョ料理を味わうのに最適な、ガラス張りのコーナーカフェだ。その後は「Ardha Bikram Yoga」でヨガセッションに参加するのもいいだろう。

飲む:地元民にならってヘラード(アイスクリーム)を「飲もう」。向かうべきは「Obrador Florida」だ。オーナーのメルセデス・ロマンは、生態系に配慮した季節の果物、例えばオレンジとレモンの成分を抽出して作るドゥルセ・デ・レチェ(液体キャラメル)といった、斬新なフレーバーを提供。冬にはカカオバーとなるのも魅力だ。

Carolina Cerimedo, Contributor, Buenos Aires

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5. コマーシャルドライブ(バンクーバー)

急速な変化を遂げるこの街で、コマーシャルドライブは再開発による中流化、高級化を断固として拒み続けている。マクドナルドやスターバックスはこの通りに進出したが撤退。多くの衣料品店やブティックは「The Only」や「Mintage」のようにビンテージか、「Wander Emporium」や「Paranada」のように遠く離れた土地で作られたエシカルなアイテムに注力している。

もちろん、目立たないとはいえドーナツチェーンの支店が1軒あるし、かつてこの通りで最高の安酒場の一つだった店は、今ではこれといった特徴もない一般的な居酒屋になってしまっている。だが、それ以外はほとんど全ての店が個性的でオンリーワンだ。

地元の人が「ザ・ドライブ」と呼ぶこの道は、ヒップであることがデフォルト。家族経営のボーリング場、多数のコーヒーショップ(天気のいい日に席を見つけよう)、少なくとも4軒の古本屋、3軒のレコード店、そして数え上げたらきりがないほど多くのピザ(とピザスライス)屋もある。

ほかの多くの活気ある地域と同様に、この通りも2020年のコロナ禍以降の低迷に悩まされていて、かつては5つあったライブエンターテイメントのためのヴェニューが今では2つに減ってしまった。それでも街一番のたまり場であり、人間観察の場であることに変わりはない。

食べる:ザ・ドライブで圧倒的に多いのがピザ屋と寿司屋だが、「Lunch Lady」は、ベトナムの屋台料理をモダンにアレンジしている。ほぼいつ行っても店内は満席だ。

飲む:コマーシャルドライブはバンクーバーのリトルイタリーの中心地でもある。「Bar Corso」は、最近できた新しいイタリアンのひとつ。こぢんまりとした店内は、ネグローニやアマーロ、その後のバローロ、締めのグラッパを楽しむ、夜のデートにぴったりだ。

する:「The Drive Canteen」は、地元の「ノンアル」ボトルショップ兼軽食スタンド。地元料理やエキゾチックな料理、自家製スイーツ、ノンアルコールのビール、ワイン、ミックスドリンクを豊富に取り揃えている。

Shawn Conner, Contributor, Vancouver

6. ペタリン通り(クアラルンプール)

ペタリン通りはクアラルンプールで最も古い通りの一つで、19世紀、この街に初めて中国人が移住した場所。ここ数年、この通りでは文化の復興が進んでいる。

クアラルンプール最古の寺院の隣には、コロニアル調のショップハウスが建ち並び、最新の飲食店も軒を連ねている。一日の始まりは一杯の紅茶とブランチ、またはコピティアムと呼ばれるローカルスタイルのコーヒーハウスへ。昼間はレストバーでくつろごう。夕暮れ時にはドラムンベース、ジャズ、レゲエなど自分の好きなジャンルのパーティーが、どこかで必ず行われている。

食べる:地元産の旬の食材を使う「Chocha Foodstore」のモダンマレーシア料理がおすすめ。カジュアルな雰囲気の中、みんなでワイワイ食事ができる。この店を愛さない理由はないだろう。食後は2階の「Botakliquor Bar」で、地元のボタニカルにスポットを当てたカクテルを。

飲む:こじんまりしたレストランバー「Small Shifting Space」では、世界中の自然派ワインが楽しめる。ビールやカクテル、テイスティングメニューやシェアプレートも。最上階でのDJプレイも逃さないように。

する:ペタリン通りの交差点にあるチャイナタウンは、軽食から土産物まで(もちろん、偽デザイナーグッズも)、あらゆるものを売る屋台が立ち並び、今なお活気に満ちている。何世代にもわたって続く福建風焼きそば、サツマイモドーナッツ、タウフーファー(大豆のプリン)など、何世代にもわたって受け継がれてきた街一番の屋台料理を味わえる。

Ng Su Ann, Contributor, Kuala Lumpur

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7. ボアヴィスタ通り(リスボン)

リスボンで、カイス・ド・ソドレほど、多くの「人生」を歩んできた地区はほとんどない。この地区はナイトライフの中心地であったという歴史を越えて成長。地元のものを買ったり、家族でブランチを食べたり、友人とディナーを楽しんだりする場所となった。

この地区の新たな一歩を見事に感じられるのが、タイムアウトマーケット発祥地のすぐ隣、 ボアヴィスタ通りだ。この中心的な大通りでは、飲食やショッピングのベンチャーが次々と誕生し成長している。

買う:ミニマリスト向けでユニセックスなアイテムで知られる、ポルトガルのアパレルブランド「+351」がおすすめ。スタイリッシュで、オーガニックコットンを使用している。天井から吊るされたカラフルなサメを目印に探そう。

食べる:これから紹介する店は古くからあるわけではないが、ボアヴィスタ通りで誰もが知っているレストランだ。「Cav 86」は大皿料理をシェアして楽しめる、季節感が主役の店。「Planto」は反骨精神に満ちたシェフ、ヴィトール・アダン(グラサ地区の高級レストラン「Plano」で知られる)が率いる、伝統的なポルトガル料理のレシピに重点を置くレストラン。「Tricky's」は小規模生産者と自然派ワインを大事にするレストランである。

飲む:「Boavista Social Club」で自然派ワインを。この店では変わりゆくリスボンのトレンドとテイストを感じられる。ジャズ、ディスコ、ソウル、ヒップホップのDJセットをBGMに、フランス人シェフ、マルク・ル・ロヘレックの大皿料理に舌包みを打ち、カイス・ド・ソドレ地区らしいリラックスした夜を楽しもう。

Vera Moura, Directora Editorial, Time Out Portugal

8. アルナルド・キンテラ通り(リオ・デ・ジャネイロ)

少し前まで、ボタフォゴ地区のアルナルド・キンテラ通りは、人々が仕事を終えて家路につくと、ゴーストタウンのように静まりかえっていた。しかしここ数年で、グルメのホットスポットとしての地位を確立。今では毎晩歩道を埋め尽くす人々で身動きが取れないほどだ。

見どころは、古い整備工場をリノベーションした、数々の居心地のいい飲食店。店内だけでなく店の外も混雑している「Xepa」や「Treme Treme」のような伝統的なバー、見てくれと言わんばかりの流行に敏感な人たちが集まる「Calma」のような店だ。

また、上質のワインを傾けて食事を楽しみたい人のための高級レストランもあり、夜遅くまで踊りたい人のための場所もたくさんある。あなたが「クール」なら、たぶんそこに行くはずだ。

食べる:「Ferro e Farinha」の屋上で、ニューヨークの受賞歴のあるシェフが作るサワードウピザを。

飲む:「Quartinho Bar」はこの界隈で最初にオープンした店の一つ。際立ってお洒落な店で、メニューが酒の愛好家向けの雑誌のようになっている。シグニチャードリンクはどれもおすすめ。口の中で弾ける感覚が欲しければ「Miss Dynamite, Meu Amor」をオーダーしよう。ジン、イチゴ、アペロール、リレ、白ベルモット、スパークリングワイン、プチプチと弾ける砂糖を使った一杯だ。

する:バーホッピングのあとは、深夜の大騒ぎだ(またはヘッドバンギングなど、楽しいことなら何でも)。「Culto」はロックファン向けで、ハンバーガーには度肝を抜かれるだろう。「Macuna」ではヒップホップやエレクトロを、「Mãe Joana」ではサンバを楽しむことができる。ブラジル音楽なら、二度目の言及になるが、やはり「Quartinho Bar」へ。

Renata Magalhães, Editora, Time Out Rio de Janeiro

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9. 茶沢通り(東京)

渋谷から電車で2駅の三軒茶屋界隈は、都心の賑わいと住宅街のリラックスした雰囲気が理想的にミックスされている。メインストリートは茶沢通りで、ファミリーマートの屋上から突き出た巨大なゴリラが目印。しかし、この通りにあるのは、象徴的な撮影スポットだけではない。気さくなレストランや居心地の良いカフェ、地元の八百屋や魅力的なパン屋も並ぶ。

この活気ある通りを徒歩で散策するなら、車が通行止めになる毎週日曜日の午後がおすすめだ。三軒茶屋駅近くの交差点からスタートし、茶沢通りを歩いて行くと、やがてレトログッズや古着のショッピングで人気の東京で最もクールな街の一つ、下北沢にたどり着く。

食べる:洗練されたモダンな「サンチャモニカ」で、ワインと一緒に寿司を。平日のランチには手頃な海鮮丼も楽しめる。

飲む:「GUUUTARA COFFEE」は、アイスクリームやフレッシュフルーツなどをトッピングしたクリームソーダの専門店だ。

する:三軒茶屋交差点のすぐ近くには「キャロットタワー」があり、最上階の展望台からは無料で東京を一望できる。

Lim Chee Wah, Editor-in-Chief, Time Out Tokyo

10. コンセル・デ・セント通り(バルセロナ)

この通りが歩行者天国となってから、アシャンプラ地区を徒歩で通り抜けるのはもはや面倒なことではなくなった。今では、ジョアン・ミロ公園からサン・ジョアン通りまで、街の中心を貫く6キロメートル以上が、歩行者のための道になっている。レストランやブティック、人が集まるスポットなどが立ち並び活気あふれるコンセル・デ・セント通りを歩いていると、バルセロナの縮図を散歩しているような気分になる。

ここには中華火鍋店、CBDショップ、美容室といった最新の流行から、ベルモットバー、居心地の良いスペインオムレツ店、職人技が光るベーカリーといった時代を超えた人気店まで、何でも揃っている。

食べる:「Da Michele」で本格的なナポリ風ピッツァを頬張ったり、「Delacrem」で街一番のジェラートを味わうのがおすすめだ(ただし、行列必至)。

飲む:昔ながらのアペリティフシーンに新風を巻き起こした「Morro Fi」で、クラシックなベルモットを。

する:コンセル・デ・セント通りに数あるギャラリーの一つで、この街のカルチャーから刺激を受けよう。「Mayoral」が2024年2月に洗練された新ギャラリーをオープンしたばかりだ。夜になったら「Priscilla Café」「Plata Cocktail Bar」など、活気あるLGBTQ+スポットも訪れてみよう。

María José Gómez, Directora, Time Out Barcelona

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11. ブリーストリート(ケープタウン)

ケープタウンの中央部にあるこのにぎやかな大通りは、何世紀にもわたり「マザーシティ」と呼ばれるこの街の中心地のひとつを担ってきた。アフリカーンス語で「広い」という意味の「ブリー」が名前の由来となっているこの通りは、近くの市場で牛車を回すのに十分な広さだった。とはいえ、今では人混みをかき分けて進まなければならないことも多く、ブティックやバー、レストラン、アートギャラリーなどが所狭しと軒を連ねている。こでは、ケープタウンの「ベスト」に出合うことができる。

2025年には「City Park」ビルの再開発が予定されており、ブリーストリートに新しいエネルギーが注入されることになる。このビルはかつての病院で、完成後は集合住宅、レストラン、コワーキングスペース、国際的なデザイナーズホテルなど、複合的な機能を持ったハブとなる。

食べる:「Boma」では、シェフのヴシ ・ンドロヴ(「タイムアウトマーケットケープタウン」のシェフでもある)が、汎アフリカのストリートフードにコンテンポラリーな視点を加えたメニューを楽しめる。 一方、「Gypsy Rabbit」は同じコンセプトで南アフリカ版バーベキュー料理が楽しめる。 通りの向かいには、日本とペルーのフュージョン料理が味わえる「Nikkei」がある。

飲む:ケープワインは「Culture Wine Bar」で、カクテルは「fable」と「The Drinkery」、アルチザンコーヒーは「Rosetta Roastery」で、それぞれ楽しめる。

する:ブリー通りは毎月第一木曜日に開かれるイベントの拠点として知られている。ただ、新進気鋭のアフリカ人アーティストのためのプラットフォームを提供している「Youngblood Foundation」「Sisonke」「Reservoir」などのギャラリーでは、曜日を問わずにこの街のクリエーティブな精神に触れることができる。

また、「Tuft Crowd」や「Clay Café」では、アーティスト魂を解放することができる。もっとアクティブに楽しみたいなら、「Rook Cycles」が水曜日の夕方に開催している無料のガイド付き自転車ツアーに参加するのもいいだろう。

Richard Holmes, Contributor, South Africa

12. オラニエン通り(ベルリン)

昼夜を問わず、オラニエン通りでは信じられないほど多くのことが起こっている。特ににぎわいを見せるのが夜。ベルリンの世界的に有名なクラブで夜明けまで踊り明かそうとする人々が集まる。彼らが行くのは、薄暗く骨太で流行の先端を行く「Café Luzia」、落書きだらけのパンクロックバー「Franken Bar」といった個性的なバー。音楽の歴史に触れたいのなら、かつて大スターのデヴィッド・ボウイやイギー・ポップが通った「SO36」に立ち寄るべきだろう。現在ではローラーディスコやボールルーム、LGBTQ+の月例パーティー「ゲイハネ」など、あらゆるイベントが開催されている。

一方、日中は「Vintage Living」や「Kleiderei」などのショップで中古品を求める人たちが、アンティーク、家具、服などを物色している様子が見られる。

食べる:地元のドイツ料理レストラン「Max und Moritz」で伝統料理を味わおう。

飲む:この通りはピープルウォッチングに最適。「シュペーティ」と呼ばれる街角の商店でビールを買い、外に座って地元の人々の生活を眺めるのがおすすめだ。

する:モーリッツ広場にある都市型コミュニティガーデン「Nachbarschaftsgarten」を散策しよう。

Kate Bettes, Contributing Writer, Berlin

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13. 5thアベニュー(ブルックリン)

いや、5thアベニューとはあの「五番街」ではない。北に「バークレイズセンター」、南にプロスペクト・エクスプレスウェイがあるパークスロープ地区の「もうひとつの五番街」のことだ。

この通りは、しばらくの間、ベビーカーを押した「ママ軍団」や家族連れに優しいという評判の陰に隠れ、静かにクールであり続けてきた。しかし、定期的に開催されるコミュニティフェスティバル、周辺のレストラン、ショップ、サードプレイスが、この通りを2024年にニューヨークで最もクールな通りに押し上げた。

まず、我々が大好きな人気店がある。例えば「Brooklyn Superhero Supply Store」「Galaxy Collectibles」「Community Bookstore」のようなインディーショップ、 「Ginger's Bar」や「Good Judy」のようなバーやレストランだ。しかし一方で、書店の「The Ripped Bodice」、「Honeycomb Hi-Fi Lounge」、ボードゲームカフェの「the Sip N Play」、そして「Miatzil」といった比較的新しい店舗もオープン。こうした店により常に新しい風が吹いていて、この通りを秘密にしておくのを難しくしている。

食べる:「Masalawala & Sons」では実においしい創作カクテルと、魚卵のカレー、ヒツジのひき肉と肝臓のカレー、一度食べたら忘れられないライスなど、素晴らしいインド料理を楽しめる。

飲む:我々が好きなのは、何十種類ものビールがタップで楽しめる「Skylark」だ。控えめでリビングルームのような雰囲気がいい。禁酒法時代の酒場の雰囲気が漂う少し高級な「Blueprint」もおすすめ。この店で有名な「My Dear Julius」をぜひオーダーしよう。

する:「Old Stone House」で歴史を学び、「Sip N Play」でゲームに興じ(ボバティーを飲むのを忘れずに)、「バークレイズ・センター」でネッツの試合を観戦する。もしくは、近くの「Union Hall」でコメディショーやカラオケ、トリビアを楽しむのもいい。

Shaye Weaver, Editor, Time Out New York

14. バンタットン通り(バンコク)

バンコクの若い世代や熱心な美食家にとって、屋台風の料理が食べたくなったら、バンタットン通りに行くのが定番だ。かつては自動車やオートバイの部品を売りさばく通りだったが、ここ数年の間にバンコクで最もエキサイティングな新しいグルメスポットへと変貌を遂げた。

1.3キロメートルの通りの両側には、老舗のカオトム屋から新進気鋭のスイーツショップ、高級なマーラー鍋レストランまで、その選択肢の多さは想像以上。毎晩のように押し寄せる客たちの空腹を満たす準備は万端だ。

近くには真新しいアートスペース「Slowcombo」があり、受賞歴のあるバー「Find The Photobooth」も最近このエリアに移転した。4月にはこの通りで初の「Songkran Water Festival」が開催された。

食べる:ミシュランのビブグルマンに認定されたスパイシーなトムヤムを「Jeh O」ですすり、「Jeh Keang」で風味豊かなアヒルの煮込みを味わい、「Jeh Sr」でウォーターミモザのサラダと豚バラ肉の炒め物に舌鼓を打とう。締めは「Jeh Wan」の豆乳ベースの冷たいスイーツで決まりだ(ただし行列を覚悟すること)。

飲む:バンタットン通り沿いに新しい拠点を構えたのが、「Find the Photobooth」。アジア最高のバー(バンコクの「Mahaniyom」、シンガポールの「Nutmeg and Clove」、台北の「Bar Mood」、東京の「バー ハイ・ファイブ」)の4人のバーテンダーによる情熱的なプロジェクトだ。この隠れた酒場を探すこと自体が冒険といえる。

する:バンタットン通り沿いには「チュラロンコン大学100周年記念公園」がある。この緑地は地元の人々に自然とのつながりを取り戻す機会を提供する一方で、雨水を吸収して洪水を防ぐ湿地としての役割も果たしている。

Top Koaysomboon, Editor-in-Chief, Time Out Bangkok

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15. イースト 3rdアベニュー(ロサンゼルス)

かつては工業地帯だったロサンゼルスのアートディストリクト。3rdアベニュー沿いにクールなスポットが少しずつ出来始めたのは10数年前ほど前から。そう広くはない範囲に立派なレンガ造りの倉庫が立ち並ぶこのエリアは、ここ数年でカラフルな壁画やピンクの花木、路上テラス(これら全ては地下鉄のAラインとEラインの新しい駅から約2ブロックに位置)で彩られた、街で最も歩きやすく自慢できる通りの一つに成長した。

ダウンタウンの高層ビルやリトルトーキョーの寺院が目と鼻の先にあるアートディストリクト付近の3rdアベニューでは、ミシュランの星を獲得した寿司を「715」で食べたり、「EightyTwo」のピンボールで技を駆使してスターになったりするのもいいだろう。ギャラリーであれば「Over the Influence」、ビールとソーセージであれば「Wurstküche」、メキシコシティにインスパイアされたルーフトップパーティーを楽しみたければ「LA Cha Cha Chá」がおすすめだ。

食べる:古い鉄鋼会社の倉庫の搬入ドックの中にある「Camphor」は、ところどころに南アジアのテイストを取り入れたフレンチビストロ料理が魅力。「ネクストレベル」に達しているキウイのデザートには、心をわしづかみされてしまうだろう。

飲む:ニューヨークで評判の「Death & Co」が出した小さな支店は、この街でも人気。薄暗い店で「light and playful(軽めで遊び心がある)」「boozy and honest(度数が高くて偽りなし」といった風味の特徴から名付けられた、この街で最高級のカクテルを作り出している。

する:旧製粉所を改装した「Hauser & Wirth」では、多くの広々とした展示ペースのほか、ギフトショップ、美術本専門店、壁画で囲まれた庭でニワトリを飼い、生みたての卵を使うパティオレストランなどが複合的に展開されている。こんなアートギャラリーは他にはないだろう。

Michael Juliano Editor, Time Out Los Angeles

16. サ・デ・ノローニャ通り(ポルト)

カルロス・アルベルト広場はいつも活気にあふれている。特に土曜日はポルトベロ市が開催され、レコード、イラスト、手作りのおもちゃ、古着、アンティークなどがこの広場を埋め尽くす。 しかし、その近くの裏通りでは、地元の本当のにぎわいを見つけることができる。特にサ・デ・ノローニャ通りは、今ポルトで必ず訪れるべき通りであろう。

通りの端の「Aduela Bar」(仕事終わりの一杯に最適な、地元の人気店)から、もう一方の端の「Reitoria」(19世紀の建物を見事に修復したワインバー&ステーキハウス)まで歩けば、我々がサ・デ・ノローニャ通りを街で最もクールなストリートに選んだ理由がわかるはずだ。

食べる:「Casa Guedes」の有名なポークサンドイッチを食べよう(フランセジーニャ、アルヘイラ・サンドイッチ、ホットドッグもある)。 同店の三店舗目の、歴史的なカフェ・プログレッソの建物内にある支店がおすすめだ。

飲む:「Aduela」でポルトガルワイン、サングリア、モスカテル(セトゥーバル南部の甘口ワイン)を。 テラス席が満席の場合は、地元の人がするように、飲み物を注文して路上に座ってみよう。

する:「Poetria」は、2003年にオープンした書店。詩と演劇という2つの偉大なジャンルへの情熱が捧げられている。その品ぞろえはPoetria版といった趣で、ポルトガル語の詩のほか、イギリス文学、ブラジルの詩、小規模出版社の本などがある。不定期で開催されているプレゼンテーションや討論会に立ち寄ってみるのもいいだろう。

Vera Moura Directora Editorial, Time Out Portugal

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17. ジェラード・ストリート(ロンドン)

近年、中国文化の影響はロンドンのいたるところで見聞きし、味わえるようになった。これまで知られていなかった郷土料理を紹介する素晴らしいレストランが、地下鉄マップの隅々にまで登場している。

しかし、ソーホーにあるチャイナタウンは、その歴史的な重要性という点でも、またソーシャルメディアが後押しする「現代のルネサンス」という点でも、特別な存在だ。

数年前のパンデミックの直後、ロンドンの市民はチャイナタウンが存続できるのか純粋に心配したが、幸いなことに、ランタンが飾られたメインの通りであるジェラードストリートは健在だ。今、ロンドンで最もにぎやかで活気のある場所といえるだろう。 TikTokは、このエリアの屋台や食堂のほとんどすべてをソーシャルメディアのスターにした。新しいレストランもオープンし、そのいくつかは「Four Seasons」「Leong's Legend」「Wong Kei」といった店と、「チャイナタウンの頂点に立つ店」の栄冠を競い合っている。一方で、みすぼらしい安いだけの店に代わって、Z世代に優しいショップやブティックも登場している。

ところで、通りのど真ん中で動画を撮っている人たちは、そのうちうっとうしい存在となるのだろうか。それは間違いない。とはいえ今、このような重要なエリアが再び盛り上がるのを見られるのは素晴らしいことだ。

食べる:ジェラードストリートには新しいレストランが目白押しだが、我々が注目するのは、質の高い(主に)中国北部の料理を出す「Real Beijing Food House」。かつてのチャイナタウンを知る人は、青春時代に戻ったような雰囲気を感じるだろう。

飲む:あきれるほど過剰になっている宣伝に加担することになるのかもしれないが、近くにある「Devonshire」(通称「The Dev」)は、ソーホーのパブシーンに仲間入りをしたとても真っ当な店だ。主人であるオイシン・ロジャースは、この新しい酒場を、おいしいギネスを真剣に求める人たちの巡礼地に変えた。

買う:50年経った今でも、「Loon Fung」はロンドンで最も優れた、そして最も圧倒的なアジアン・スーパーマーケットの一つだ。魚や肉を含む新鮮な食材、手頃な価格の調理器具、そして買って一度使ったら2年は冷蔵庫に置きっぱなしにしてしまうような、難解な調味料やソースがたくさんある。

Joe Mackertich, Editor, Time Out London

18. コンデ・ドゥケ通り(マドリード)

近隣のマラサーニャ地区の影に隠れて、コンデ・ドゥケ地区は最近まで目立たない存在だった。それは、同地区の名前の付いたこの通りも同様だ。だがこの地区には今、新たな活気が生まれている。中心となっているのは、かつての軍の兵舎を改築し、展示ホール、劇場、夏の映画館(その他もろもろ)として利用されている「Condeduque Cultural Center」。この施設の魅力が新しい店、バー、レストランを際限なく次々と引き寄せ、コンデ・ドゥケ通りをマドリードで最もトレンディーなエリアの一つに変えている。

職人技が光るチーズを売る「Cultivo」や本格的なサワードウのパン屋「Panic」といったグルメな店と、マドリード最大のカチョポ(肉たっぷりの伝統料理)を提供する「La Pomarada」のような伝統的な店が共存しているのが、この通りの魅力の一つだろう。

食べる:カフェとジュースバーとレストランの中間のような存在である「Frutas Prohibidas」では、ヘルシーな朝食、ブランチ、ランチ、軽食が楽しめる。肉々しいものが食べたければ「El Toril」で、食べるのが厄介だがおいしいスマッシュバーガーを注文しよう。

飲む:むき出しのレンガの壁、自然派ワイン、居心地の良い雰囲気が魅力の「Siniestro」は、自家製ペストリーの朝食から仕事帰りのベルモットまで、何でも揃う近所の小さなカフェだ。

買う:モダンでスタイリッシュなメンズウェアショップ「Sportivo」へ。イギリスのスティルバイハンドやパリのルメールといったカルト的な国際ブランドや、新進気鋭のデザイナーのアイテムがセレクトされている。

Marta Bac, Directora editorial, Time Out Madrid

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19. ブカレリ通り(メキシコシティ)

この大通りはコロニア・フアレス地区のボヘミアンな魅力のすべてを持ちながら、メキシコシティの歴史的中心部にほど近い。レロホ・チノ広場やマスコタビルなどの見るべき建築物が並び、すぐ近くにはアレナ・メヒコやダンソン広場(昼から夜までドレスアップした地元の人々のダンスを見ることができる)もある。

ただ、この通りが中心地になった要因はその多彩なダイニングシーンだといえる。我々のお気に入りには、スペシャリティーカフェの「Tirasavia」、イタリアントラットリア「Suppli」、ステーキハウスの「La Sirloneria」など。また、バーテンダーの流儀は「Cervecería Vizcaya」や「El Club de Bucareli」に受け継がれている。現代アートを楽しむなら「Galería Karen Huber」がおすすめだ。一日の締めくくりには、1950年代の内装を残すノスタルジックな「Café La Habana」でコーヒーを。

食べる:「Fonda Margarita」では、200ペソ以下で、クラシカルなメキシコの朝食を食べることができる。

飲む:レストラン「Tirasavia」内にあるギャラリー兼バー「Cinco Pies」でフランスやイタリアのワインを一杯飲もう。 する:ブカレリ通りからアルティクロ123通りの角を曲がったところにある美しい「Centro Tudor」へ。演劇のシークレット公演やシークレットコンサートが楽しめる。

Cris Winters

20. ベルヴィル通り(パリ)

ベルヴィル通りは、旧ベルヴィル村を貫く大動脈である。かつて路面電車が走っていたこの通りは、パリで最も高い丘の上まで伸びている(その名の由来は「美しい眺め」を意味する「Belle Vue」だ)。

当然、美しさに事欠かない。 ピレネー通りとの交差点に、まるで魔法のように現れるエッフェル塔の景色は必見だ。

この通りがパリの人々に大人気なのは、この街で最高のバーが集まっているからだろう。また、ベルヴィルチャイナタウンの中心においしいものがたくさんあるからでもある。この通りで夜を満喫するためには、日没より前に到着するのがいいだろう。

飲む:「Combat」はカクテルには欠かせない。まずこの店でスタートし、二杯目(と前菜の盛り合わせ)は「Kissproof」で。自然派ワインが好きなら「La Cale」でゆっくり飲むのもいいだろう。

食べる:ストリートフードが食べたくなったら「Mian Guan」へ。でも、本当に自分への「ご褒美」が欲しいなら、ミシュランの星付きレストラン「Cheval d'Or」に勝る店はないだろう。

する:ベルヴィル公園で景色を楽しんでリラックスしてから、チャイナタウンの伝説的なカラオケスポットで思い切り歌おう。

Alix Leridon, Journaliste, Time Out Paris

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21. 18thストリート(シカゴ)

近年の再開発による高級化の波に逆らうかのように、ピルゼンはシカゴのメキシコ系アメリカ人コミュニティの中心地の一つとして健在だ。18thストリートは、サウスサイドで最も賑やかな通りで、店舗やアートギャラリーなどが軒を連ねている。

「Pilsen Community Books」で書棚を眺めたり、「The Alderman」でカクテルを飲んだり、地元アーティストによる華麗な壁画をチェックしたりして午後のひとときを過ごそう。

そして夕食の時間になれば、魅力的な店ばかりで迷ってしまうことだろう。 18thストリートのレストランセレクションはほかのどこにも引けを取らず、評判の店から大衆的な店まで何でも揃っている。

食べる:地元で有名なカルニータスの店が 「Carnitas Uruapan」と「Don Pedro Carnitas」だ。豚のあらゆる部位を煮込んだこの黄金色の肉の塊は、ポンド単位で提供される。トルティーヤ、サルサ、タマネギ、コリアンダーが添えられているので、自分好みのタコスを作ることができる。どの店も、何十年もこのスタイルを貫いている。

飲む:「Punch House」で友達とパンチボウルドリンクを飲むのはどうだろうか。地下のバーは70年代の地下室のような雰囲気で、「Milk Punch #2」(クセの強いラム、ココナッツ、レモン、チャイティーを混ぜ合わせている)など、現代的なメニューから定番メニューまで揃っている。

する:「Thalia Hall」でライブを観よう。1892年に建てられたこの歴史的建造物は、2014年に音楽ヴェニューとして再オープンし、あらゆるジャンルのアーティストが出演している。

Jeffy Mai Editor, Time Out Chicago

22. カムデンストリート(ダブリン)

観光客で賑わう街の中心部から10分ほど歩いたところにあるカムデンストリートとその周辺は、滅多に見られないような珍しい場所だ。無秩序に広がった一角は、クリエーティブな店やスペースが集まる人気スポットとなっているにも関わらず、飾り気のないポストモダンの雰囲気も保っている。

アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスが書いた小説「ユリシーズ」にも登場し、イギリス近代演劇の確立者であるジョージ・バーナード・ショーの先祖代々の家の角を曲がったところにあるカムデンストリートは、気取らないパブ、政治的なストリートアート、賑やかなダイニングシーンが特徴だ。

アイルランドでいちばんおいしいと言われるタコストラック「Los Chicanos」から、天井の高い古書店「The Last Bookshop」を通らなければ入れない秘密の「Cake Café」まで、驚きに満ちている。

食べる:「Meet Me In The Morning」のサワードウシナモンバンズ、「Mister S」の小皿料理(必ず事前に予約を)、 「Bunsen」の最高のチーズバーガーとシューストリングフライ、ダブリン最高のインド料理店「Pickle」のターリーがおすすめだ。

飲む:「Bleeding Horse」ではギネスを(最初に泡を落ち着かせてから)飲み、夕暮れに合わせて「Frank’s」で一日の終わりに乾杯をし、「Delahunt」ではカクテルを楽しもう。その後、ウイスキーを飲みに「Devitt’s」まで何とか歩いていけたら、もう言うことはない。

する:朝のストレッチを「Yogahub」でしたら、夜は「Anseo」のコメディナイトへ行き、「Cassidy's」でライブミュージックを鑑賞。締めくくりは「Hang Dai」のDJセットだ。

Kate Demolder, Contributor, Ireland

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23. フォスターストリート(シドニー)

フォスターストリートは、小さな通りだが大いなる活力に満ちている。この通りは、隣接するキャンベルストリートとともに、ハリウッドクォーターと呼ばれる市内中心部の一角を占めている。ハリウッドといえば、最近ポップ界のスーパースター、テイラー・スウィフトがこのエリアに足を運んでいる。

スウィフトが食事をしたのは、フォスターストリートにある我々もお気に入りのイタリアンレストラン「Pellegrino 2000」。 ここで注文できる絹のように滑らかなパスタは、パパラッチされる危険を冒してでも味わう価値があると、彼女は思ったのだろう。

セントラル、タイタウン、人気の郊外のサリーヒルズとダーリングハーストに隣接するハリウッドクォーターは、そのまばゆい名前とは裏腹に控えめでクールな雰囲気を醸し出している。

食べる:前述の「Pellegrino 2000」へ。また、平日の安いランチなら、行列のできる「Malibu」で、頭の大きさほどもあるサンドイッチにかぶりつくのもいい。

飲む:このエリアには「The Rover」や「Tio’s」など我々のお気に入りの飲み屋がいくつかあるが、パブと小さなバーが合わさったような「Hollywood Hotel」がおすすめ。アールデコ調で魅力的なここは、正真正銘のシドニー名物であり「ハリウッド・クォーター」の名前の由来となった店でもある。

する:通り沿いの建物の上階にある、洞窟のような倉庫風スペースの「China Heights」は、非常にクールなシドニーの若手アーティストの作品を入れ替わり展示しているギャラリーだ。角を曲がれば「Golden Age Cinema & Bar」があり、インディーズ映画を鑑賞することもできる。

Alice Ellis, Sydney Editor

24. ソンリダンキル(ソウル)

観光客の多くは明洞や弘大に集まるが、ソウルの地元の人たちは美味しい食べ物や飲み物を求めて別の場所に向かう。ソンリダンギル(松理団通り)へようこそ。「ロッテモール」や「ロッテワールドタワー」「ロッテワールド」からほど近い蚕室(チャムシル)のこの通りは、週末、特に夕方になると賑わいを見せる。

メガモールとアミューズメントパークが徒歩圏内にあり大都会の雰囲気もあるが、この通りは典型的なソウルの古い町並みから感じられる工業的な美しさも兼ね備えている。また一流のレストランやバーが多くあることでも知られ、ほとんどの店から石村湖(ソクチョンホス)を一望できるのが魅力だ。

食べる:「Oreno Ramen Songpa」は間違いない。ラーメンに使われる鶏ガラスープは、濃厚でビロードのように滑ら。風味は強めなのに飽きが来ることはない。その他、済州黒豚の厚切りでジューシーな肉を味わうなら「Jeunson Grilled Jeju Black Pork」がおすすめだ。

飲む:「Songridan Brewery」では、韓国の伝統的なマッコリと、それに合わせた地元のおかずを楽しむことができる。「Misaeng Sijang」は、韓国の気取らないバーを彷彿とさせる酒場で、友人とわいわい楽しむのに最適だ。

する:韓国で大人気のセルフタイマー式フォトブースが、ソンリダンギル沿いの至るところにある。デザインやフィルター、小道具もそれぞれ違うので、どれも一度は試してみたくなるだろう。

Jocelyn Tan Contributor, Seoul

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25. クアンアンストリート(ハノイ)

タイホー湖の東岸を走るクアンアンストリートは、ハノイの活気ある国際色豊かな中心地。1キロメートルほどのこの道には、ここ数年、新しいビジネスが次々と誕生し、湖畔の道が、居心地のいいカフェやブティック、世界各国の料理が集まるハブへと変貌を遂げている。

ハノイの賑やかな旧市街から北へわずか5キロメートルほどのこの通りは、レストランや人気の夜間営業のフラワーマーケットで賑わう一方、ウォーターフロントというロケーションが穏やかな雰囲気を作り出している。散策にこれほど適した場所はないだろう。

食べる:明るく楽しい雰囲気の「Olé」で、風味豊かな本格的なスペインスタイルのタパス料理をハンドクラフトカクテルやワインと一緒に。

飲む:日本から直輸入した高級抹茶を「NAGOCHA」で。定番のラテや抹茶をよりクリエーティブにアレンジしたメニューもある。

買う:収益の一部が地元の慈善団体に寄付される「Better World」をのぞいてみよう。世界各国から集められた手作りの雑貨などが並ぶ店だ。

Diana Truong Contributor, Southeast Asia

26. ミラクルマイル(マイアミ)

2023年、「世界で最もクールな街」の1つに選ばれたコーラルゲーブルズ。そのダウンタウンを通るのが、ヤシやカシの木が並ぶミラクルマイルだ。この通りには、個人経営のショップや(最近ミシュランガイドに掲載された店を含む)マイアミ屈指のレストランが軒を連ねている。

ミラクルマイルとその周辺の遊歩道はほかの歴史的地区と同様、漆喰のファサードやアーチ型の出入り口など、美しく維持された地中海リバイバル様式の建築が自慢。1年を通じてイベントも活発で、毎年3月に2日間にわたって開催される「Carnaval on the Mile」は必見だ。

食べる:アイアミの人気レストランの支店が、ミラクルマイル沿いにある。一目で「Motek」だと分かる、黄色と白のストライプの日よけが目印だ。明るく広々とした地中海風の空間が広がるこの店では、サクサクのファラフェルやジューシーなシュニッツェル、新鮮なサラダ、クリーミーな自家製フムスなど、あらゆる料理が味わえる。ぜひ「アライエス・バーガー」を注文してみよう。ピタに肉を詰めて焼いた、風味豊かな中東風バーガーともいえる一品だ。

飲む:ハッピーアワー(毎日15時~18時)には、近所のシックなワインバー兼マーケット「Vinya Table」に立ち寄ろう。ここでは、ソムリエがキュレーションしたグラスワインが8ドルから、「ホワイトキャップ ネグローニ」などの素晴らしいカクテルが9ドルから味わえる。店を出る前に、奥にあるマーケットで持ち帰り用のボトルを探してみよう。

する:歴史ある「Miracle Theatre」でショーを観るのがおすすめ。1948年に建てられたこの劇場は、現在マイアミで高い評価を受けている劇団「Actors’ Playhouse」の本拠地だ。

Falyn Wood Editor, Time Out Miami

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27. サン・ユベールプラザ(モントリオール)

3階建てのアートギャラリー「Art Mûr」とブランチスポット「Le Toaster」の間を散策すれば、ヴィルレイ地区のサン・ユベールストリートの一角に突き当たる。サン・ユベールプラザは、モントリオールの中でもじつにユニークな場所だ。ラテンアメリカ系の住民が集まる「飛び地」であり、流行に敏感な人たちのホットスポットでもある。

このショッピングストリートは、一部がガラス屋根で覆われているため、季節を問わず散策にうってつけ。一流のメキシカンストリートフード、ティキバー、プロムドレスショップから、書店、古着屋、「Pony」のような「メイド・イン・モントリオール」のストリートウェアまで何でも揃っている。

ちょっとおしゃれなものを探しているなら、モントリオールの名店「Toqué」の出身者が手がける「Montréal Plaza」へ。素晴らしい内装の店内で小皿料理と上質なワインを楽しむことができる。ただ、サン・ユベールプラザにあるほとんどの店は気取らない心地よさが特徴だ。

食べる:「Place Juárez」のゴルディタス 、ブリトー、チラキレスのトルタといったメキシコ料理は、店のドアの外にまで人だかりができるほど。「Marci」のピザとジャージー風クラムカジノ、「Spaghetti Western」のアルコール炭酸飲料のテキサスランチウォーター付きスパゲッティボロネーゼ、「La Maison de Mademoiselle Dumplings」のやわらかい食感の餃子もおすすめだ。

飲む:ブラックライトに照らされた「Snowbird Tiki Bar」で味わうトロピカルな料理は、「ハウスマイタイ」であれ「シェアリングスコーピオンボウル」であれ、あなたを特別な場所へと連れて行ってくれるはずだ。

する:サン・ユベールプラザのすぐ近くにある「Quilles G Plus」で友人とボーリングやビールを楽しんだら、「Ausgang Plaza」でショーを観賞しよう。

Isa Tousignant Contributor, Montreal

28. トルーンストリート(アテネ)

アーティストやデザイナー、ミュージシャン、デジタルノマドなど、自由奔放でコミュニティマインドにあふれた人々が集まるペトラローナ地区は、この10年でアテネで最も魅力的な住宅街の一つになった。その中心に位置するのが、ティシオ地区とフィロパポスの丘の展望台から、南側のメルクーリ広場の穏やかな喧騒へと続くトルーンストリートだ。

美しく起伏のある丘には、伝統的なヴィラやレトロ調の集合住宅、前衛的な建築様式の住居ビルが建ち並び、フレンドリーな地元の人々が昔ながらのタベルナや気楽なバーでのんびりとくつろいでいる。一方、こうしたアテネの定番を踏まえたうえで、トルーンストリートはさらに、首都の現在のエネルギーの変化も完全に取り込んでいる。ここでは、アテネの雑然とした古い世界の魅力と、興味深い現代アートの最先端やモダンな高級レストランが融合しているのだ。

食べる:おすすめはエキセントリックでさまざまな要素を取り入れた「Aster」。伝統的なクレタ料理とモダンなタパスが融合した、独自のギリシャ料理を提供。夜はレトロな雰囲気が味わえる本格的なカフェニオの一つへ行くといい。カフェニオはギリシャの伝統的な終日営業のカフェで、お値打ちな小皿料理を楽しめる。

飲む:「Paribaba」や「Botella」がおすすめ。どちらも昼間はコーヒーとブランチ、夜はカクテルを楽しむ人々で賑っている。

する:ブックショップカフェ「Adad’s」で風変わりな定期刊行物やインディーズ雑誌を手に入れたり、アテネ市民に人気の野外シネマ「Zéphyros」で映画を楽しむのもいいだろう。

John Ovans, Contributor, Athens

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29. セシルストリート(シンガポール)

セシルストリートは、オフィス街の人たちだけが集まる場所と決めつけないでほしい。シンガポールのビジネスの中心街にありながら、見落とされがちなラッフルズプレイス地区のこの道の周辺には、意外にもたくさんの楽しいことが集まっている。一見堅苦しそうな外観の建物の向こうには、クールなバーや居心地の良いカフェ、トレンディなフィットネススタジオが軒を連ねているのだ。よく食べ、よく飲み、よく生きたい人には最高の場所だ。

する:「Five Iron Golf」は、屋内のバーチャル・ゴルフ・シミュレーション・センターだ。世界で最もゴージャスなコースを巡ったり、初心者レベルのゴルフゲームに挑戦してパッティングの腕を磨いたりしよう。テキサス風メキシコ料理が楽しめ、深夜0時まで営業している日がほとんどなので、仕事帰りのたまり場にもぴったりだ。

食べる:「Hapi Café」はヘルシーな食事が楽しめるだけでなく、コワーキングスペースとしても利用でき、VRゲームセットもある。目を覚ますためにコーヒーが飲みたいなら、すぐ近くに「22 Grams Café」や「6oz Espresso Ba」がある。

飲む:比較的新しい「Wine Meadow」は、「Rosemead」が運営する完全屋外のバーで、ワインとタパスを楽しみながらのカジュアルなデートに最適。「Tommy’s Sake Bar」には豊富な日本酒メニュー、その肴になるリーズナブルな刺身セットがある。最後に、ラム酒を堪能できる隠れ家「Sugarhall」で、タピオカティーにインスパイアされたカクテルを試してみよう。

Rachel Yohannan, Editor

30. LPレビステストリート(マニラ)

商業施設や高級住宅が立ち並ぶ のんびりとしたLPレビステストリートは、一見しただけではクールとは言い難い。しかし、ある理由から、この通りはマニラで最も人気のある住所の一つであり、富裕層と流行に敏感な人たちの両方を惹きつけてやまない。

その理由は、コーヒーショップや古着屋、個人経営の飲食店などが、目立つ看板も出さず、知っている人にしか分からないように建物の中に隠れていることだ。

毎週末開催される「Salcedo Community Market」では地元の農産物が手に入り、出来立てのフィリピン料理を味わうこともできるので、見逃せない。 最近、開催場所はLPレビステ通ストリートから目と鼻の先にある「Paseo Center」の駐車場に移転した。

する:前述した「Salcedo Community Market」が開かれていたハイメ・ベラスケス公園に立ち寄ってみよう。「Art in the Park」と呼ばれる野外アートフェスティバルが、毎年この緑豊かな広場で開催される。

食べる:毎日営業し、マニラのファッション関係者が集まることで知られるビストロ「Elbert’s Collective」では、煉瓦窯のピザやボリュームたっぷりのサンドイッチ、クリエーティブなカクテルが楽しめる。東南アジア料理に斬新なテイストを取り入れた、クールな「隠れジャングル」のような「Golden Gibbon」もおすすめだ。

飲む:「Sampiro」で素晴らしいカクテルを飲んだら、「Spritz」でプレミアムスピリッツを堪能しよう。週末には踊れる靴を履いて「Pablo Bistro」のDJナイトへ。ここはフィエスタの盛り上げ方を心得ているスペイン料理店だ。

Bianca Salonga, Contributor, Manila

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世界のあちこちには不気味な廃墟があり、シンガポールの落書きだらけのアールデコ様式の家から、ドイツの朽ち果てたサナトリウムに至るまで、こうした不気味な建物はほとんど忘れ去られてしまっている。

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喜んで地中深くに潜りたいという人はあまりいないだろう。謎めいた地球の中心に向って真っ暗な奈落の底に向かうのは恐ろしい。しかし、人類はその誕生以来、採掘、洞窟探検、生活など、地下に潜ることをずっと続けてきた。

つまり、地下にはクールで奇妙、そしてゴージャスなアトラクションがたくさん隠れているということだ。ここでは、タイムアウトワールドワイドが選ぶ世界各地にあるさまざまな地下空間から、おすすめの場所を紹介する。

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料理は時に、芸術の域にまで達することがある。特に、丁寧に作られ、愛情をこめて盛りつけられた料理はそうだろう。しかし、優れたレストラン経営者なら、食事の内容だけが重要ではないと言うはずだ。世界最高峰の店は、細部に至るまで、格別の配慮をしているのだ。

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