昭和ラブホの魅力は4つの系統に分かれる
平成生まれの20代でありながら、ほぼ単身で北海道から沖縄まで、4年間にわたり全国100軒以上のホテルを巡り、数多くの奇想天外なホテルをSNSで発信してきたゆなな。彼女が昭和ラブホに衝撃を受けたのは、学生時代に何気なくSNSで目にした「スペースシャトル型ベッド」。つやつやしたシルバーのエナメル生地のベッドが印象的だったと語る。
その後、東京都大田区にある「ニューアリス」の、全面鏡張りの部屋を訪れて、昭和ラブホデビューを果たして以来、「非日常的な空間を一人占めできる」楽しさに目覚め、各地のラブホを巡るようになった。
昭和時代には当たり前だったラブホの設備や内装が、平成生まれの彼女にとって逆に新鮮で、強く心を引かれたのだという。
派手でカラフルな色彩から豪華な柄、滑り台といったファンシーなギミックまで、ホテルオーナーの趣味と設計者の想像力が化学反応を起こす奇想天外な部屋を見つけた時の喜びは、さらなる探求への意欲に変わる。「一部屋ごとにテーマが全く異なることが多いのも、ならではです」。
都市から地方まで各地の昭和ラブホを巡った結果、その魅力を独自の視点から「王道系」「ギミック系」「ゴージャス系」「激シブ系」の4つの系統に分類。以下で簡単に紹介しよう。