バー ベルスター
Photo: Keisuke Tanigawaバー ベルスター
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、2023年オープンの注目バーで味わう夏のカクテル

新宿や丸の内、銀座など、行きつけにしたいニューなバー

Mari Hiratsuka
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タイムアウト東京 > ナイトライフ>2023オープンのバーで味わう夏のカクテル

2023年上半期、東京にはユニークで毎日でも通いたくなるバーがオープンした。ここでは、ブルガリやベルスターなど今年オープンしたホテルのバーや、リニューアルしたルーフトップバー、アートや博物館がテーマなど強いコンセプトを押し出しているものなど、注目の店を紹介する。

この夏おすすめのカクテルをそれぞれ教えてもらったので、訪れる時はオーダーの参考にしてほしい。

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  • ホテルのバー
  • 新宿

※2023年5月19日オープン

2023年4月にオープンした新宿の「東急歌舞伎町タワー」内にある、都会のラグジュアリーホテル「ベルスター トウキョウ」45階のバー。店内は58席と広々とした作りで、地上200メートルから東京の街を望める。国内外問わず活躍するトップバーテンダーの吉田茂樹が考案したメニューを提供する。

カクテルはグルメな人に勧めたい日本各地の素材を使ったものや、歌舞伎町をイメージしたものなどさまざま。吉田自身が直接農家を訪れ仕入れた野菜やフルーツ、ハーブなどから丁寧に作られるカクテルがラインアップ。メニューを見ているだけでワクワクを与えてくれるバーだ。

この夏おすすめカクテル:「グルマンブラッド」、「サバイヨン アスペルジュ」(各2,800円)

吉田は「WALKING GOURMAND」と題されたカクテルメニューから2つのおすすめを選定してくれた。「グルマンブラッド」は、ブラッディ―メアリーの進化版。ドンフリオテキーラをベースに10種類以上の食材やスパイスハーブを使用したエマルション。

「サバイヨン アスペルジュ」はアスパラを乗せ、「GOTOGIN」という長崎・五島列島に構える蒸留所のジンを使用したカクテルだ。どちらも絶品!

  • 代田

※2023年1月13日オープン

数々の名バーを手がけてきたバーテンダーの野村空人による、アートとカクテルの新たな融合をテーマにしたバー。世田谷代田の「ナカハラソウ」地下1階にある。クラシックなものから現代まで、アート作品を再解釈してカクテルメニューに落とし込んだメニューが楽しめる。

日本画家の渡辺省亭による「牡丹に蝶の図」から影響を受けた「Peony and Butterfly」や、ポール・セザンヌの「りんごとオレンジ」から着想した「Apple and Orange」などのカクテルを提供。

バーでは、キュレータを入れ、2カ月に1回ゲストアーティストを迎えて展示を行い、その作品からインスパイアされたスペシャルカクテル2種類を提供している。

この夏おすすめカクテル:「Apple and Orange(りんごとオレンジ)」(1,600円)

野村がおすすめするのが、ポール・セザンヌの絵画「りんごとオレンジ」から着想されたカクテル。1900年代のクラッシックカクテル「Aviation」のレシピを元に、花山椒ジンなどを使い新しい解釈を加えてアップデートした。

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  • カクテルバー
  • 高田馬場

※2023年2月11日移転オープン

高田馬場駅から徒歩5分ほどの場所にあるクラフトジン専門バー。2022年まで近隣で営業していたが、建物の取り壊しによりこの場所に移転した。「クラフトジンとジンカクテルが楽しめるテーマパーク」をコンセプトに、終売品も含む各国の150種以上のジンを揃える。実は2つの顔を持つバーで、気軽に入れる角打ちと、隠し扉から入るメインバーに分かれているのも楽しい。

本格的なカクテルを楽しめるメインバーでは、ジンを使ったオリジナルカクテルを中心に、大人の空間で楽しめる。

店主の小倉広康は「カクテルで土地を紹介する」ことをテーマとしており、ジンの生産地に合わせて、その地域の素材を組み合わせたユニークな一杯が味わえるのが特徴だ。

この夏おすすめカクテル:「熊は本より蜂蜜(BEAR'S HONEY)」(1,760円)」

小倉がおすすめしてくれたのは、熊本のかんきつ類や茶葉などのボタニカルを使った「BEAR'S BOOK」というジンを使ったカクテル。ジンに合わせ熊本県産のハチミツを使用し、クマの形をしたほうじ茶ゼリーが添えられたキュートで和も感じられる一杯だ。 

  • カクテルバー
  • 江戸川区

※2023年4月15日オープン

小岩駅近くにあるディープなバー。店内は、ぐるりと本棚に囲まれ2000冊以上の蔵書が並ぶ(本はサブスク制でレンタルが可能)。

世界史の教師として勤めたのち、アブサンに目覚めバーテンダーの道に進んだ。という小田は、新宿の「ベンフィディック」などで修行を積み、よく通っていたという「カクテル バー レイヴン(Cocktail Bar Raven)」の隣の物件が空いたことを機に、店をオープンさせた。

メインに揃えるのは、ドイツ・オーストリア産のアブサンとワイン、蒸留酒。メニューには、スタンダード・オリジナルカクテル(1杯900円〜1,500円ほど)のほか、アブサンの飲み比べなども用意。学術的なバーにしたいという思いから、アブサンの魅力を伝えるイベントや酒税法についてなどのイベントも定期的に開催している。

夏のおすすめカクテル:「アルカイックメアリー」(1,500円)

小田が「昨日思いついたんです!」と言って出してくれたのがこのカクテル。アブサンベースにクローブ、ナツメグなどのスパイスが入った、ブラッディーメアリーのアレンジ版だ。フレッシュなデラウェアとハチミツが入っており、ほどよい甘さがあり飲みやすく、スパイス香る一杯だ。

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  • 銀座
  • 価格 2/4

※2023年4月26日リニューアルオープン

シャネル銀座ビルディングにある、「べージュ アラン・デュカス 東京」のルーフトップバー「ル ジャルダン ドゥ ツイード(LE JARDIN DE TWEED)」がリニューアルした。

店名は「ツイードの庭」を意味し、シャネルの代表的なモチーフの一つツイードを、草木などで表現した庭園が広がる。テーブルとソファ席があり、パラソルの下で優雅なひとときが過ごせる。さらにテラス壁面には、アイコニックなロゴを背景にしたバーカウンターを設置。京都の伝説的バーテンダーとして知られる西田稔が監修するドリンクが楽しめる。

シャンパンやワイン、オリジナルカクテルなどを味わいながら、太陽が西の空に沈み、銀座の街の明かりへとバトンタッチしていく様子を眺めながら過ごしたい。

この夏おすすめカクテル:「COCO」(3,000円)

西田が監修した、ココ・シャネルをイメージしたシグネチャーカクテル。マグナムボトルのシャンパーニュをベースに、ブラックベリーとザクロを浮かばせ、キラキラ輝くジュエリーを表現した。

  • ホテルのバー
  • 京橋

※2023年4月4日オープン

東京駅目の前にオープンした「東京ミッドタウン八重洲」の40~45階に開業した「ブルガリ ホテル 東京」。最上階の45階にあるのが、「ブルガリ バー」だ。

世界で提供され、オリジナルグラスを使った「ブルガリ・カクテル」は、訪れたらぜひ飲んでほしい一杯。クラシックカクテルとして名高い「ネグローニ」をアレンジしたもので、ジンとアペロール(イタリア産のリキュール)、パイナップル、オレンジ、レモンジュースを入れて仕上げている。

このほか、20種類近くのカクテルを用意。フードメニューは、同ホテルのメインダイニング「イル リストランテ ニコ ロミート」を監修するニコ・ロミートによる創作料理が揃う。

屋内外合わせて広々としており、グループでも訪れやすい。テラス席からは、東京駅が眺められ、訪れる時間帯ごとに移り変わる東京の景色を一望できる。

この夏おすすめカクテル:「ザ ブルガリカクテル」(2,800円)

世界のブルガリバーで提供されるシグネチャーカクテル。

もっとバーを巡るなら……

秘密にしておくということは、他人に共有できないほど素晴らしいものがあるということもある。都内には隠れた穴場のバーがいくつかあるが、ここでは誰もが体験すべきという信念に基づいて、特別に紹介しよう。

路地裏にひっそりとたたずむおしゃれなバーや人づてに聞かないと見つけられないプライベートな店の中から、気になるスポットを訪れてみては。

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  • ビールバー

普通のビールにはちょっと飽きてしまったというようなビールラバーが足を運ぶ、最も熱い店を調査した。せっかくビールで喉を潤すのなら、クラフトビールを試してみよう。

クラフトビールとは、大ざっぱに言ってしまえばフレッシュな味わいが特徴の地ビールで、醸造所、銘柄ごとに風味が異なる。特に非加熱処理のものは、提供する店側の温度・品質管理に注意が必要で、おいしく飲むためには、おいしくサーブする店を選ぶのが肝。

最近クラフトビールにはまった人も、新しい店を探しているクラフトビールオタクも、まずこの23店を押さえていれば間違いはないだろう。

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