Time Out
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フューチャーメイカー:世界を変える素晴らしい50人

タイムアウトグローバルが50人を選出

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我々は皆、「フューチャーメイカー」といえるだろう。誰もが、一人一人、少しずつ、未来を作っている。しかし、世界の中には、「未来づくり」に秀でた人たちがいる。タイムアウトグローバルでは、読者と共有したいと思う、未来へのビジョンを持つ50人を『Future Makers: 50 amazing people changing our world』と題した特集で紹介。

本当に素晴らしい「フューチャーメイカー」を選出するため、タイムアウトグローバルでは、ネットワークしている世界の328都市の編集者とライターにアンケートを行い、ロサンゼルスからメルボルン、そしてパリなどに散らばる編集者にヒアリングを実施。また、読者からの情報も募り、世界的なヒーローから地域のチャンピオンまで、さまざまな推薦を受け取った。

そして完成したのが、大胆なアイデアとプロジェクトで、我々が期待できる世界を作ることに貢献しているパイオニアやイノベーターのリストだ。「フューチャーメイカー」に選ばれたのは、アーティスト、活動家、建築家のほか、映画監督、市長、ビジネスマンなど。環境保護活動家、音楽家、都市計画者もいる。これらの人々は、簡単にラベリングできないが、皆、驚くべきストーリーを持っている。今こそ彼らに注目しよう。

原文はこちら

不公平と戦うニューヨークの映画 ギャレット・ブラッドリー

ギャレット・ブラッドリー

ギャレット・ブラッドリーは、自身が監督したドキュメンタリー映画『Time』で、アメリカの産獄複合体に鉄ついを下し、家族、希望、愛の物語を描写。ローファイな映像とレベルの高い理想がミックスされた稀有なこの作品は、映画賞も受賞し、高い評価を獲得した。

人種差別やアメリカの社会問題を訴える強力なストーリー
テラーとして彼女の存在は、これまでも現代美術館での展示やサンダンス映画祭で絶賛された短編作品を通して知られていた。

しかし、努力を積み重ねてきた彼女に成功をもたらしたのは『Time』だといえるだろう。観客や批評家の反応から考えると、この作品は「時」を超えた作品になるに違いない。

最大の功績:『Time』がアカデミー賞にノミネートされたことで、彼女はハリウッドからも注目を集める存在になった。エイヴァ・デュヴァーネイは長年ブラッドリーを支持してきたが、ほかの人々もようやく彼女の才能に気付いたようだ。

どう世界を変えているのか:今のアメリカでは、アフリカ系アメリカ人が白人の5倍以上の割合で投獄されている。ブラッドリーはその現状を自身のアートと映画製作の力で変えようとチャレンジしている。(Phil de Semlyen)

年齢をスーパーパワーとして生かすポルトガルのコミュニティーオーガナイザーたち

スサナ・アントニオ、アンジェロ・カンポタ

リスボンにあるA Avó Veio Trabalharは、「おばあちゃんが働きに来た」という意味を持つクリエーティブハブ。ここでは70人以上の「おばあちゃん」が、職人技を生かした製品を販売したり、工芸品のワークショップを開催したりしている。

スサナ・アントニオとアンジェロ・カンポタによって設立された施設と同名の団体は、「古いものは美しい」という理念に基づいて、メンバーの孤独感や放棄感を取り除くことを目的に活動している。

最大の功績:最近の資金調達キャンペーンが成功し、あと12カ月間は今の拠点にとどまることができるということ。

どう世界を変えているのか:高齢化が進む都市で、何十人もの老婦人を孤立と孤独から救っている。(Vera Moura)

@aavoveiotrabalhar | fermenta.org

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ノンバイナリーのアイコンとなったイギリスのドラァグクイーン

ビミニ・ボン・ブーラシュ

ディバインとルポールがアートフォームとしてのドラァグの過去と現在を表しているとすれば、その未来は、ビミニ・ボン・ブーラッシュに見ることができるだろう。ブーラッシュは、テレビ番組『RuPaul's Drag Race UK』の第2シーズンで、第2位に輝いたイギリス人ドラァグクイーンだ。

ビーガンで、ノンバイナリーで、労働者階級出身。率直で、最高にアーティスティックであるブーラッシは、王座奪取は果たせなかった。しかし、毎週変わる象徴的な姿とともに、ジェンダー不適合、メンタルヘルス、コロナ禍におけるパフォーマーの経済などの話題を、木曜夜のテレビに提供した。

最大の功績:全国ネットのテレビで、おばあちゃんでも理解できるような方法で、ノンバイナリーについて話し合ったこと。そして、番組内で『スナッチゲーム』に勝ったこと。

どう世界を変えているのか:ジェンダーへの固定概念に当てはまらない世界中の子どもたちに、道を切り開いている。(James Manning)

ロサンゼルスで繊維廃棄物と戦う起業家リンジー・ローズ・メドフ

リンジー・ローズ・メドフ

リンジー・ローズ・メドフは、ファストファッション業界にたった一人で挑んでいる。ロサンゼルスにある彼女の縫製工場では、リサイクルするために古着などの繊維廃棄物を毎週大量に回収。消費者から出たごみだけで作られたリネンキルトなどの商品を販売し、プロの縫製職人に郵送で修理を依頼できる修理プログラムも提供している。

またメドフはパンデミックの最中、毎週200人以上の縫製労働者とその家族に食料を提供するプログラムを開始。アメリカの先住民組織であるSeedingSovereigntyと協力して、先住民のコミュニティーへ必要とされる個人用防護具(PPE)を提供する取り組みも実施した。

最大の功績:1年間で25万ポンド(約113トン)以上の衣料品埋め立てを回避
した。

どう世界を変えているのか:ファストファッション業界が生み出す大量の廃棄物を
なくすために、回収された服に新たな命を与えている。(Sarah Medina)

@suaysewshop | suayla.com

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プラハのナイトライフを変えた都市活動家 オンドレイ・コブザ

オンドレイ・コブザ

オンドレイ・コブザは、ストリートピアノのほか、ポエトリージュークボックス、屋上に置かれたバスタブにつかりながらのオペラ鑑賞など、さまざまなプロジェクトを手がけてきた。彼はいつも考え、夢見ている。プラハを拠点とするコブザは、食と音楽の拠点であるCafé V LeseとCafé Neustadt、そして屋上イベントスペース、Střecha Lucernyを経営。

さらに文化的なインスタレーションや、何年も記憶に残るような1回限りのイベントを通して、都市空間を変えるための活動を行っている。これまでの彼の取り組みで最も野心的だったのは、2020年夏にプラハのカレル橋で催された「饗宴」だろう。これはロックダウンからのつかの間の開放を祝う、大ヒットイベントとなった。

最大の功績:カレル橋でのイベントの様子が世界中で放送。時期尚早ではあったが、何百万人もの人々に普通の生活がすぐそこまで来ているという希望を与えた。

どう世界を変えているのか:世界中でまねされるような、楽しくて、自由で独創的なイベントを開催している。(Huw Oliver)

パリの悪しき飲食店文化を暴露するフェミニスト活動家 カミーユ・オーモン・カーネル

カミーユ・オーモン・カーネル

カミーユ・オーモン・カーネルは、さまざまな顔を持つ。彼女は元シェフで、今はインフルエンサー、作家、フェミニスト活動家として活躍している。24歳の彼女は、多くの人が一生かけるようなことを、この10年間で成し遂げてしまった。しかし、彼女の仕事はまだ終わっていないようだ。

カーネルは『Je m’en bats le clito(私はクリトリスと戦う)』のクリエーターとして有名だが、@jedisnonchef(シェフ、私はノーと言う)も運営。飲食店の厨房(ちゅうぼう)における女性に対するハラスメント、虐待、暴力に関する匿名の証言を通じて、パリの飲食店業界に「#MeToo」運動をもたらしている。

心が痛むような話は、「はい!シェフ」が前提のメンタリティーは廃れるべきだと思わせるものばかりだ。

最大の功績:4つのアカウントで85万人以上もいるカーネルの熱心なフォロワーが、
彼女の功績そのものといえるだろう。

どう世界を変えているのか:カーネルは、新しいストーリーが出てくるたびに、レストランやシェフに悪行の責任を取らせ、女性にとってより安全で公平な職場を作っている。(Morgan Olsen)

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ポルトガルの海岸を清掃する「ごみの旅人」 アンドレアス・ノエ

アンドレアス・ノエ

ドイツ人環境活動家のアンドレアス・ノエは、「楽しく、ポジティブに」世界を変えることを自らの使命としている。2020年、分子生物学コンサルタントとしてのキャリアを捨てた彼は、500マイル(約805キロメートル)以上もあるポルトガルの海岸線を全て歩き、ビーチを清掃。

プラスチックや廃棄物が生態系に与える影響を警告した。ノエはこの2カ月間にも及ぶこの「プラスチック・ハイク」で、ほかの環境保護活動家や企業、組織との対話も行った。

最大の功績:ノエは旅の途中で1.6トンのプラスチックを回収。活動家、慈善団体、サーフスクールなど、出会ったのは100グループ以上。ごみに対する関心を高め、ウクレレを使ってポジティブな気持ちを広めた。

どう世界を変えているのか:楽しい動画と想像力に富んだアイデアで、プラスチック汚染を議題にし続けている。2021年に公開となる映画と巡回展にも期待したい。(Vera Moura)

ロンドンの街を幸せにするストリートアーティスト カミーユ・ワララ

カミーユ・ワララ

ストリートアーティストであるカミーユ・ワララが行く先々では、人々の顔が明るくなり、笑顔が生まれる。ロンドンを拠点に活動する彼女は、ニューヨークからメルボルンまで、世界中の都市で明るく遊び心のあるインスタレーションを展開している。しかし、ワララが最も大きな功績を残したのは、自身のホームタウンである、イーストロンドンだろう。

彼女の作品はほとんどが恒久的なものではないが、作品が公開される頻度は非常に高く、まるで遍在しているかのように感じられる。彼女の作品の場合はそれがいいのだろう。壁画であれ、横断歩道であれ、完璧な迷宮であれ、彼女の作品はいつも素晴らしく大きく、そして素晴らしく楽しいものなの

だ。

最大の功績:イーストロンドンの通り全体を変えた、2020年のWalala Paradeプロ
ジェクトは、大きな功績を残したといえるだろう。

どう世界を変えているのか:魂を揺さぶるパブリックアートを作ることで。(Huw Oliver)

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非正規雇用の飲食店従業員を養うロサンゼルスの活動家たち オトン・ノラスコ、ダミアン・ディアス

 オトン・ノラスコ、ダミアン・ディアス

パンデミックが発生した当初、ロサンゼルスのバー経営者であるオトン・ノラスコとダミアン・ディアスは、非正規雇用のレストラン従業員が特に不利な立場にあることに気付いた。レストラン業界を支える正真正銘の労働者たちが、失業中でも失業手当を受け取ることができず、食事をとるのも難しいという状況に陥っていたのだ。

2人はすぐに協力者を募り、困っている家族へ食事を提供することを目的とした非営利団体、No Us Without You LAを設立。最初に彼らが目標としたのは30の家族を支えることだったが、1年がたった今では、1600以上の家族へ食料品を届けている。苦労している人々をサポートする仕組みを作ったというのが、彼らの素晴らしいところといえるだろう。

最大の功績:No Us Without Youは、United Way of Los Angelesと協力して、家賃を必要としている人々に5万ドル(約546万)の救済措置を提供。それに加え、家庭教師や就職支援プログラムを提供し、家族の自立を支援した。

どう世界を変えているのか:ノラスコ、ディアス、そして彼らのチームは、レストラン業界の知られざるヒーローに敬意を表しつつ、家族が尊厳と誇りを保てるよう支援している。(Morgan Olsen)

ロンドンのLGBTQ+のクラブを再構築するZoomパーティーのパイオニアたち クィア・ハウス・パーティー

クィア・ハウス・パーティー

最初のロックダウンが行われた週末、DJでハウスメイトのハリー・ガイ、パッサー、ワチャの3人は、孤立していたLGBTQ+の人々にコミュニティーの一体感を得てもらうため、ロンドンの自分たちの部屋のキッチンでパーティーを開き、ストリーミング配信した。その様子を1000人以上の人が視聴したことをきっかけに、『Queer House Party』が誕生。以来、世界中の何千人もの人々がこの「バーチャルパーティー」に参加している。

パーティーで楽しめるのはドラァグ、パフォーマンス、ジャンルを超えたDJセットなど。インクルーシブであること、全ての人がアクセスできること、ファンドレイジング(資金調達)もミッションとして掲げられている。DIYであり、過激であり、大胆である『Queer House Party』は、クラブが本格的に再開する時、パーティーの在り方を変えることになるだろう。

最大の功績:『Queer House Party』のBlack Lives Matterにフォーカスしたファンドレイジングパーティーでは、詩やドラァグなどの黒人主導のパフォーマンスが1時間にわたって行われ、ゲストDJとしてJay Jay Revlonが登場。キッチンの屋根を吹き飛すほど盛り上がった。

どう世界を変えているのか:このグループは、ロンドンにおけるクィアのナイトライフを、よりアクセスしやすく、誰もが参加できるものにするための改革に貢献している。(Alexandra Sims)

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危機に強い未来をつくるナイジェリアの建築家 クンレ・アデヨミ

クンレ・アデヨミ

ナイジェリア北部に生まれたクンレ・アデヨミは、父親の後を継いで建築の道に進み、オランダの先見的建築家、レム・コールハースのメガプロジェクトに参加して経験を積んだ。2010年、アデヨミは自らの事務所、NLÉをアムステルダムに設立し、21世紀の都市が抱える問題の解決を得意とし、特に海面上昇問題に積極的なことで知られている。

これまでに、ラゴスの学校やカボベルデのコンサートホール(現在進行中)など、独創的な「浮体構造」を導入。世界の主要都市の80%が海に面していることを考えると、まさにぴったりの方向性といえる。

最大の功績:African Water Citiesプロジェクトで、都市化と気候変動の時代にアフリカの都市がどのように進化できるかについて研究し、たくさんの成果をあげたこと。

どう世界を変えているのか:潮位の上昇により壊滅的な影響が出ないよう、世界で最も被害を受けやすい地域、さらにはほかの多くの場所で備えている。(James Manning)

フランスの首都に再び緑をもたらすパリ市長 アン・イダルゴ

 アン・イダルゴ

世界中の多くの市長と同様に、アン・イダルゴはパリ市長選戦でグリーン政策を全面に押し出し、2014年に初当選した。その後、ほかの市長たちとは異なり、彼女はその政策に基づいて行動している。結果的にパリの人々は、900マイル(1450キロメートル)にも及ぶ新しい自転車専用レーンを手に入れ、岸辺を含むセーヌ川沿の主要道路は歩行者天国になった。

また、ホテル・ド・ヴィルやオペラ・ガルニエなどの主要なランドマークの隣に4つの新しい「都市の森」を植える計画も進行中だ。今後10年間、パリ市全体で植えられる木は約17万本。ディーゼル車は2024年から、ガソリン車は2030年から禁止される。

パリは、灰色でほこりっぽく、汚染されているという一般的なイメージを払拭(ふっしょく)し、世界で最も環境に優しい都市の一つになりつつある。

最大の功績:2030年までの完成が予定されているシャンゼリゼ通りの大改修工事。パリで最も有名な通りが、2億5,000万ユーロ(約333億円)かけて「特別な庭園」へと生まれ変わる。

どう世界を変えているのか:全ての住民が自宅から30分以内に行ける場所で基本的なサービスを受けられるようにする「15分都市」など、斬新で野心的なアイデアを中心に据え、都市計画を進めている。(Huw Oliver)

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ロンドンを国立公園都市にした運動家 ダニエル・レイヴン・エリソン

ダニエル・レイヴン・エリソン

元地理教師のダニエル・レイヴン・エリソンは、エキセントリックなイギリス人の典型といえる。900万人が住む広大な都市ロンドンを、国立公園にしようという運動を始める人がほかにいるだろうか。しかし、その目を引くような行動の裏には、都市に住む人々に身近な自然と関わってもらおうとする生真面目な思いがあった。

努力のかいあり、2019年にその思いが実現。ロンドンは世界初の国立公園都市として正式に登録された。

最大の功績:実際にロンドンを国立公園にしてしまったこと。それだけでは飽き足らず、現在イギリスの全ての町や都市を結ぶ何千ものウォーキングルート「スローウェイズ」を構築していること。

どう世界を変えているのか:都市生活を「再野生化」することを目指している。地球に優しいだけでなく、都会で疲れた人々の心も癒やしている。(James Manning)

 

障害者問題を語るシンガポールのパラリンピアン ピン・シュー・イップ

 ピン・シュー・イップ

29歳の水泳チャンピオン、ピン・シュー・イップは、すでに多くのフィールドで活躍していることで知られている。彼女は2008年北京パラリンピック大会で、シンガポール史上初となる金メダルを獲得し、パラアスリートとしてはシンガポールで初めてスポーツの殿堂入り。さらに26歳で同国史上最年少の国会議員になった。

十分なキャリアがあるが、彼女はスポーツ界で、そして世界で、障がい者の存在をより知ってもらうために、さらなる活動を続けている。シューは、シンガポールで最も栄誉あるパラリンピアンとして、また著名な活動家としての役割を拡大するために、2021年9月、彼女は東京にへ向かう予定だ。

最大の功績:彼女は現在、50メートルと100メートルの背泳ぎで世界記録を保持している。

どう世界を変えているのか:スポーツにおける障がい者の権利と可視性を擁護している。(Sarah Medina)

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難民と食文化をつなぐパリのデュオ マリン・マンドリラ、ルイ・マーティン

マリン・マンドリラ、ルイ・マーティン

熱心な旅行者であるマリン・マンドリラとルイ・マーティンが、一緒に18カ国を訪れて学んだことが一つあるとすれば、それは料理は人と文化を結びつけるということだろう。この事実こそが、難民の料理人と一流レストランとの交流を多次元的に行っている組織であるRefugee Foodの指針となっている。

同組織では、人々に世界中の料理を試す機会を提供。難民に対するネガティブなイメージを払拭したり、新進気鋭のシェフが職業訓練できるプログラムなども実施している。

最大の功績:マンドリラとマーティンは、年間を通しパリにあるレストラン、LaRésidenceで、彼らのミッションを実現している。このレストランは、新しい才能を育てる場としても機能している。

どう世界を変えているのか:この組織は、参加したシェフが自信を深め、食事をした人が難民のコミュニティーに対してよりポジティブな印象を持つようになるという、好循環を生み出している。(Morgan Olsen)

ニューヨークの屋外演劇イノベーター マーラ・リーバーマン

マーラ・リーバーマン

Bated Breath Theatre Companyのエグゼクティブアーティスティックディレクターであるマーラ・リーバーマンは、参加型のアートオークションショー『Beneath the Gavel』など、注目すべき没入型演劇を何年も前から作ってきた。しかし、彼女の創造性は,2020年秋に開催された『The Windows of Toulouse-Lautrec』で開花したといえる。

観客がツアーで歩くウェストビレッジの道端で展開される魅惑的なショーは、我々がコロナ禍に目にした多くの屋外や「窓辺」でのパフォーマンスを先取りしたものだった。彼女が次に何を「舞台」に変えるのか楽しみだ。

最大の功績:街の劇場が閉まっている中、パンデミックに対応した壮大なライブ感あふれる作品を屋外で上演したこと。

どう世界を変えているのか:リーバーマンは、ソーシャルディスタンスが生まれた現代において、劇場が何であるか、どこでできるかを再考している。(Will Gleason)

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中小企業を支援するサンフランシスコのパイ職人 レノア・エストラーダ

レノア・エストラーダ

サンフランシスコのThree Babes Bakeshopの共同設立者であるレノア・エストラーダは、パンデミックの最中に、市内の中小企業を支援する目的でSF New Dealを設立。当初は小さな組織だったが、すぐに大きくなり、これまで困っている人たちに100万食以上を提供してきた。また、数百万ドル規模の資金援助を通して、数々のレストランを支援する活動も行っている。

最大の功績:1,000万ドル(約10億9,400万円)を超える金額を中小企業に分配した。

どう世界を変えているのか:パンデミックによる経済的な逆風を乗り越えるため、レストランを支援。(Alex Plim)

古プラスチックで道路を舗装するインドの化学教授 ラジャゴパラン・ヴァスデバン

ラジャゴパラン・ヴァスデバン

リサイクルプラスチックを素材にした買い物袋やコーヒーカップはよく知られているが、「道路」となるとどうだろう?  工科大学で化学の教授を務めるラジャゴパラン・ヴァスデヴァンは、貧しい地域にとって非常に重要な資源であるプラスチックについて、全面的に使用禁止にする運動に懸念を抱き、地球に害を与えずに大量に廃棄する方法を探していた。

2001年、彼は溶けたプラスチックが道路工事に必要な材料を結合させるのに適していることを発見。それ以来、ヴァスデヴァンは、ペットボトルや使い捨ての買い物袋などの残骸を利用して、インドですでに何万キロものプラスチック舗装道路の敷設に貢献。同時に何トンものプラスチックが埋立地で滞留するのを防いでいる。

最大の功績:プラスチック廃棄物の再利用に関する研究で、インドの著名な民間賞であるパドマ・シュリを受賞。

どう世界を変えているのか:ヴァスデバンは、プラスチックに対する考え方や、プ
ラスチックを使って何ができるのかを再考している。(Alexandra Sims)

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食の正義を提唱するサンフランシスコのビーガンシェフ ブライアント・テリー

ブライアント・テリー

ブライアント・テリーは、まさに「庶民の料理人」といえるだろう。大いに称賛されるビーガンシェフであり、教育者であり、作家でもある彼は、より健康的で、公正で、持続可能なフードシステムの構築に取り組んでいる。

彼は、サンフランシスコのアフリカン・ディアスポラ博物館(MoAD)のシェフ・イン・レジデンスを6年間務め、「ブラック・クィア・フード」や「黒人の農業」などのテーマで公開プログラムを企画。また、大学での活動に端を発し料理本まで出した、アジア・太平洋諸島系アメリカ人女性の産後食についての知恵を紹介する『Mothers-for-Mothers』プロジェクトでは役員を務めている。

2020年10月には、黒人の料理の創意工夫へ心から賛辞を送った著書『Black Food』が発売になった。

最大の功績:彼の料理本『Vegetable Kingdom』が、NAACPイメージ・アワードの教養書部門を受賞。

どう世界を変えているのか:おいしい食事が特権ではなく、日常的な権利になるように戦うことで。(Sarah Medina)

奇妙なことを愛するオーストラリアの芸術祭ディレクター ハナ・フォックス

ハナ・フォックス

オーストラリアのホバートで開催されている大人気のフェスティバル『Dark Mofo』の元アソシエイト・クリエーティブ・ディレクターであるハンナ・フォックスは、アートの奇妙な側面についてよく知っている。

このワイルドなイベントは、「セックス」と「死」という2つのテーマを掲げていることで有名。アーティストや共同制作者、ディレクターたちは、境界線を限界点ギリギリまで押し広げてきた。フォックスは最近では、2021年5月にローンチしたメルボルンの冬の芸術祭『Rising』の共同芸術監督を担当。境界線を完全に打ち破るべく、新しい文化の祭典を盛り上げるのに一役買った。

最大の功績:130以上のプロジェクトが2週間にわたってメルボルンの街で繰り広げられる、メルボルン史上最も野心的な芸術プログラム『Rising』を実現。

どう世界を変えているのか:フォックスは「人権としての文化」を信じている。もしそれが未来への道を示すものであれば、彼女こそがその道を先導する存在だろう。(Cass Knowlton)

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アメリカ先住民族の植物学者

ロビン・ウォール・キメラー

木々が地中でどのように会話をしているのか、なぜ紫と黄色の花が近くで咲いているのか、不思議に思ったことはないだろうか。そんな疑問を解決してくれるのが、アメリカ先住民族の植物学者、ロビン・ウォール・キンメラーだ。

キンメラーは、ベストセラーとなった著書『Braiding Sweetgrass』の中で、科学的な正確さとネイティブ・アメリカンの知恵を巧みに組み合わせ、北米の原生地域の秘密の仕組みや、植民地化以降に植物や動物、風景がどれほど変わってしまったかを、美しく、そして痛快に描き出している。

キンメラーの詩的な文章は、現代の西洋文明がいかに自然から離れているかを認め、私たち全員が土地やそこに住むすべての生き物との相互関係に戻ることを奨励している。

最大の功績:初の著書『Gathering Sweetgrass』が、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラーとなり、インターネット上でも話題になった。

どのように世界を変えているのか:人間と自然の間に相互関係を取り戻すことを提唱している。(サラ・メディナ)

robinwallkimmerer.com

郊外をとらえるパリの映画監督 ラジ・リ

ラジ・リ

映画監督のラジ・リは、話題作『レ・ミゼラブル』で、フランスの映画館に「比喩的な火炎瓶」を投げ込んだ。この作品は、フランスの荒廃した郊外の状況に厳しい疑問を投げかけ、偉大な社会実在論の精神に基づいて変革を求めているが、一方で手に汗握るスリラー作品でもある。

彼はまた、自分自身でも変化をもたらそうと『レ・ミゼラブル』の舞台になったパリ郊外のモンフェルメイユに、無料の映画学校École Kourtrajméを設立。恵まれない、もしくはスポットライトが当たる機会が少ない環境において、新しい才能を育てることを目指し、スパイク・リー、ジョージ・ルーカス、ストリートアーティストのJRなど、著名な講師が専門知識を伝える機
会を提供している。

最大の功績:『レ・ミゼラブル』でセザール賞を獲得し、カンヌ国際映画祭で高い評価を受け、そしてアカデミー賞にもノミネートされたこと。さらに、この作品の評判がフランス大統領であるエマニュエル・マクロンにまで届き、政府が郊外の状
況を改善する動きを見せるきっかけになったことは、より大きい功績といえる。

どう世界を変えているのか:リの映画製作の才能と彼の映画学校は、辺境の地にある「物語」をメインストリームに押し上げている。Netflixとの新たなパートナーシップにも注目したい。(Houssine Bouchama)

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未来の都市を想像するデンマークのスター建築家 ビャルケ・インゲルス

ビャルケ・インゲルス

ビャルケ・インゲルスは、10年ほど前から「快楽主義的持続可能性」や「イエス・イズ・モア」といったパンチのきいたキャッチフレーズで注目を集めている。こうした言葉は、このデンマーク人建築家であるインゲルスが手がける作品の特徴をよく表しているといえるだろう。スキー場を兼ねたコペンヒル発電所から、マンハッタンのVia 57 Westの「コートスクレイパー」、マレーシアのペナン島に持続可能な新しい都市を建設する計画まで、彼のプロジェクトは常に未来的で楽観的、そして因習打破的でもある。

最大の功績:インゲルスは、国連の支援を受けて、最大1万人が生活できる浮体式住居を作る計画を発表。彼の会社であるBIG社は、すでにコペンハーゲンにプロトタイプを建設しており、最終的には東南アジアにOceanixとして展開する予定。これが都市で気候変動から回復するための未来の方法となるのか? 今後が楽しみだ。

どう世界を変えているのか:人間と地球の関わり方を再考し、より持続可能な都市開発を推進している。(Huw Oliver)

 

ポストカードで希望を伝えるフィリピン人アーティスト ジョー・バティスタ

ジョー・バティスタ

パンデミックの時期にベルリンに住んでいたジョー・バティスタは、自身の絵を通して人々を感動させ助けたいという情熱を、オンラインプラットフォームであるSendtoGiveに注いだSendtoGiveからは、希望あふれる彼女の絵が描かれた絵はがきを送ることができる。

その利益はフィリピンの農民や漁師をサポートする若
者主導の非営利団体、For Our Farmers PHや、ナイロビで6000人以上の恵まれない少女たちに生理用品を提供し、エイズウイルス(HIV)や健康的な生活についての教育も行う、Simama Na Dadaの支援に当てられている。

最大の功績:SendtoGiveでの活動が評価され、TEDxBerlinで『How to Paint aFuture of Hope(希望の未来を描くには)』と題したスピーチを行った。

どう世界を変えているのか:バウティスタはSendtoGiveで送られる絵はがきを通じて、人と人との意味のあるつながりを育み、善意を現実の行動につなげる手助けをしている。(Tatum Ancheta)

 

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ウガンダの若き気候変動活動家 ヒルダ・フラヴィア・ナカブイエ

ヒルダ・フラヴィア・ナカブイエ

気候変動に関心があるのであれば、グレタ・トゥーンベリだけでなく、ヒルダ・フラヴィア・ナカブイエという名前も知っておくべきだろう。10代後半から気候変動のキャンペーンを行ってきた彼女は、2019年に母国ウガンダで開催された『気候のためのグローバル・スクール・ストライキ』に参加し、驚くべき成功を収めた。


彼女は、自身の「私はこの気候危機の犠牲者であり、そう言うことを恥じてはいません」という言葉通りに、気候変動への取り組みを富裕国以外にも広げることについても率直に発言している。

最大の功績:『未来のための金曜日』キャンペーンをサポートし、ウガンダをはじめとする東アフリカ全域で、5万人以上の人々の署名を集めることに貢献した。


どう世界を変えているのか:気候変動の危機を目の当たりにして、政治指導者たちに、今すぐ真剣で意味のある行動をとるよう圧力をかけ続けている。(James Manning)

業界を救うシカゴのレストラン経営者

ニック・ココナス

ニック・ココナスは、レストランが成功するためには一体何が必要なのか、多くの時間を費やして考えて来た人物だ。彼の本業は、シカゴを拠点とするAlinea Group(ミシュランの3つ星を獲得したレストラン)の経営者。それと同時に、革新的な予約プラットフォーム、Tockの創設者でもある。

この2つのビジネスモデルが2020年3月に一時的に廃止されたとき、ココナスは計画を一転。Alineaでのテイクアウトを可能にし、デリバリープラットフォーム、Tock To Goをローンチさせた。

これまでGrubhubやDoordashといったフードデリバリーサービスは、レストランに過剰な手数料を課していると批判されてきたが、Tock To Goを利用した場合は、レストラン側の手数料が3%で済むことになる。

また、レストランが営業を再開した際には、Tockのプリペイド式予約システムの利用を可能にした。このシステムは予約のキャンセルが出た場合の対策となり、食品廃棄物を減らすことにもつながる。サービスを提供する側の負担が減る、画期的なサービスといえるだろう。

最大の功績: ココナスは最近、TockをSquarespace社に4億ドル(2億8,700万円)で売却。その後も彼は、Alinea Groupの最高経営責任者(CEO)として活躍している。


どう世界を変えているのか簡単に言えば、ココナスはレストラン業界のロビン・フッド。レストランオーナーの力を、1回の予約で回復させることに成功した。 (Morgan Olsen)

@nkokonas | tock.com

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英国の黒人映画の伝道師

We Are Parable

アンソニーとティアンのアンドリュース夫妻は、2013年に活動を開始。以来、イギリスの黒人映画を新しいオーディエンスに届けるため、たゆまない努力を続けている。

彼らは、映画の上映会や質疑応答ができる機会を設けることでたくさんの意見交換を可能にし、コスプレイベントなどのユニークなイベントを通してコミュニティーを形成してきた。

これまでにオンラインでの1000件にもおよぶ質疑応答や、『British Film Institute』でのシーズンを開催する彼らは、英国の黒人コミュニティのライフストーリーを観客に伝授している。

映画と映画製作を通した発見、つながり、そしてエンパワーメントを一番の目的にする彼らの、今後の活躍に注目だ。

最大の功績:2017年に開催されたParableのスパイク・リー回顧展では、スパイク・リー本人が質疑応答に立ち会ってくれた。スパイク・リーからの後押しは、彼らの活躍において大きな転機となったことは間違いない。

どう世界を変えているのか:We Are Parableの最新の取り組みであるMomentumでは、気鋭黒人映画製作者たちへのサポートだけでなく、彼らを励ますという作業も欠かさない。製作過程におけるさまざまな障壁や、精神的負担を軽減するための心理的サポートも行う。(Phil de Semlyen)

@weareparable | weareparable.com

女性が運転できる権利を解禁させたサウジアラビアのアクティビスト

ルジャン・アルハスルル

ルジャン・アルハスルルにとっての全ての始まりは、空港からの帰宅時だった。女性の権利を主張する活動家である彼女は、禁止令に抗議するため車を運転し、2018年5月に逮捕され投獄された経験を持つ。

アルハスルルはその後も、サウジアラビアの法改正があったにもかかわらず、同国のテロ対策法に違反したとして5年8カ月の懲役刑を言い渡された。

アルハスルルは最近釈放され、執行猶予中も戦いを続けている。恐らくすぐには、彼女の姿をソーシャルメディアで見ることはできないだろう。彼女のツイートはサウジアラビア政府によって「違法」とされているからだ。

最大の功績:2021年に『Vaclav Havel Human Rights Award』を受賞。

どう世界を変えているのか:サウジアラビアにおける女性の権利のために、何度もハンガーストライキを行うなど、自らの体を張って活動している。(Sarah Medina)

loujainalhathloul.org

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アフリカとヨーロッパ文化の架け橋となるブロガー

タニア・サフラ・アダム

タニア・サフラ・アダムは、モザンビークのマプトで生まれ、6歳の時に家族と一緒にヨーロッパへ移住。リスボン、マドリードを経て、2004年からバルセロナで暮らしている。そうした「旅」の経験を生かし、彼女はスペイン語圏のディアスポラ(母国や民族の移住地を離れて暮らす人々やコミュニティ)にフォーカスを当てた、アフリカ文化を紹介するメディア、Radio Africaを立ち上げた。

最大の功績:アフリカ文化の豊かさと多様性をより多くの人々が知ることができた。人種差別や無知に対する彼女の戦いは、バックグラウンドや肌の色を超えて、多くの人々に大きな刺激を与えている。

どう世界を変えているのか:アフリカ大陸の芸術に目を開かせ、音楽に耳を傾けさせている。(MJ Gómez)

radioafricamagazine.com

国家の暴力を調査する英国の建築集団

フォレンジック・アーキテクチャー

ロンドンを拠点に活動するフォレンジック・アーキテクチャーは法医学的な視点と最先端の建築技術を用いながら、世界中の国家暴力や人権侵害を調査する研究グループだ。建築家のEyal Weizmanを筆頭に結成された同グループは、ロンドン大学ゴールドスミス校を拠点に活躍している。

メンバーには建築家やアーティスト、映画制作者、ソフトウエア開発者、調査報道記者、弁護士、考古学者、科学者などが在籍。彼らは、現場での調査とデジタルモデリングを行いながら、目撃者の映像や証言の分析を実施している。

現場におけるこれらの調査結果は、世界中の法廷で証拠として使用され、説得力ある状況の再現に役立つものだ。2018年には、その精巧かつ革新的な建築モデルが評価され、芸術部門のターナー賞にもノミネートされた。

最大の功績 :2015年、ガザ地区のラファで起きた爆発事件の調査では、爆弾雲の形状と動きを分析。その結果、イスラエル軍が数百回に及びガザ地区に空爆を行っていたことや、空爆の位置の特定により地図を作成することに成功した。

この調査では、イスラエルが行っていた「ハンニバル指令」(ハンニバル指令下では軍は、捕らえられた兵士やその周辺の民間人への危険に配慮せずに集中砲火で攻撃することができる)と呼ばれる物議を醸す軍事的構想が明らかになり、それを廃止させるきっかけとなった。

どう世界を変えているのか:アートや建築技術を武器に、国家の犯罪や司法の誤りに注意を喚起する彼らの活躍は、スタイリッシュでありながらも、法廷での証拠になる説得力のある内容になっている。(Huw Oliver)

@forensicarchitecture | forensic-architecture.org  

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香港で肉を食べないライフスタイルを実現したエコ戦士

デイビッド・ヤン

デイビッド・ヤンは、2012年に香港の人々がより持続可能なライフスタイルを実現できるよう『Green Monday』運動をスタート。同地の二酸化炭素排出量を削減するために、月曜日に肉を食べないことを提唱してきた。2015年には、植物由来専門の食料品店、Green Commonをオープンし、9つの店舗とオンラインショップを運営。ヤンが開発し、2018年から発売している植物性プロテイン『OmniPork』は、地元レストランで肉の代用品として人気となり、現在は10カ国で販売されている。

最大の功績:「Green Monday」は大ヒット。今では、香港の人口の半分近くがこの運動を知っており、肉を減らしたり、フレキシタリアンになったりする人が増えている。

どう世界を変えているのか:ヤンは、食文化と消費者の行動に大きな変化をもたらすことで、アジアで最もトレンドに敏感な都市の一つである香港を、環境に配慮した、健康的で持続可能な生活を送れる都市へシフトさせようとしている。(James Manning)

@greenmondaydavid | greenmonday.org

肥満体系の人たちへの偏見と闘うパリのDJ兼モデル

レスリー・バルバラ・バッチ

パリのLGBTQ+パーティでおなじみのDJ、レスリー・バルバラ・バッチ(Leslie Barbara Butch)は、同性愛者、太った人、障害者、移民など、社会的に差別を受けている人でも分け隔てなく参加できるイベントの普及を呼びかけている。

彼女は、グロソフォビア(ファットフォビア)に対抗するため、下着姿でポーズをとり、自分が受けた侮辱の言葉を体に書き込むなどのパフォーマンスを実施。

『Télérama』誌の一面を飾るなどシーンから注目を浴びる存在となったが、バッチが映った写真はInstagramとFacebookで検閲の処置を取られてしまう。 これを受け、SNSにおける、写真上の肌の見える割合を計算するアルゴリズムが本質的に偏っていて、太った人を差別してしまうことを事実上証明することに至った。

最大の功績:ジャン・ポール・ゴルチエの2021年のモデル、そしてミューズになった。

世界をどのように変えているのか:すべての人に安全で快適なパーティ空間を提供する。(Houssine Bouchama)

@barbarabutch

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ニューヨークの黒人トランスジェンダーたちに食事提供をするコミュニティ活動家

イアンヌ・フィールズ・スチュワート

すべてのコミュニティが手頃な価格で健康的な食材や食事を平等に入手できるわけではない。そのような状況を変えるために活動しているのが、イアンヌ・フィールズ・スチュワートだ。

彼女は『The Okra Project』の創設者で、黒人トランスジェンダーの人々に、作ることが難しい栄養価の高い食事を無料提供している。コミュニティを支える彼らの今後の活躍に期待していきたい。

最大の功績:2020年夏、スチュワートはブルックリン美術館の外に集まった1万5000人の人々を前に、黒人トランスジェンダーとして生きる人たちの生活を支援するための、情熱的なスピーチを行った。

どう世界を変えているのか:黒人のトランスジェンダーが直面している困難についての認識を高め、そのコミュニティに具体的な支援やサポートを提供すること。Will Gleason)

@thefreeactorvist | iannefieldsstewart.com

ミシュランを超えるパリのエコ料理評論家たち

カミーユ・デラマール、ロドニー・ポール、ファニー・ジャンセット

パリでは今新しい革命が起きている。 フランスの二酸化炭素(CO2)排出量の3分の1が食品によるものであることから、2019年、カミーユ・デラマール、ロドニー・ポール、ファニー・ジャンセットの3人はレストランにラベル付けをし、環境に配慮した店をサポートする新しい認証制度「Écotable」を立ち上げた。

Écotableは、食材の調達からパッケージの再利用、リサイクルに至るまで、各レストランのサステナビリティへの取り組みに応じて、サステナビリティ エンブレム『グリーンステッカー』を授与している。

最大の功績:この新しいグリーンステッカーがフランス中に広まった結果、ミシュランガイドが、サステナビリティに取り組む店を評価する緑のクローバーを創設した。

どう世界を変えているのか:レストランがサプライチェーンのあらゆる段階で、よりサステナブルになるように働きかけ、行動している。(Houssine Bouchama)

@_ecotable_ ecotable.fr

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地元民のためにストリートを再生したバルセロナ市長

アダ・コラウ

バルセロナでは、汚れた多くの大通りが、スーパーブロックというプロジェクトに組み込まれ、待望の再生を遂げようとしている。同市長であるアダ・クラウが推進しているこのプロジェクトは、指定地域を歩行者に優しい自動車のないゾーンに変えるというものだ。ゾーン内には、木が植えられ、自転車レーンや公共のベンチも整備される。

プロジェクトは、2016年にポブレノウ地区で初めて導入。市長はこの取り組みを通して、今後10年間で街全体を変革することを目指している。称賛に値する野心的な目標といえるだろう。

女性として初めてバルセロナ市長に選出されたクラウのもう一つの大きな功績は、市民と観光客のより良いバランスをとっていることだ。その一環として、新しいホテルの建設を禁止、空き物件の削減、観光客向けの違法賃貸物件に対する法律の強化などを実行。こうした彼女の政策については、バルセロナを訪れることが好きな旅行者でも、良いことだと思っているはずだ。

最大の功績:交通量が多いアシャンプラ地区を通る21もの道をスーパースーパーブロックとして承認。これで同地区から自動車が排除される。2022年から整備がスタートする予定。

どう世界を変えているのか:歴史的な中心街を空洞化させている「Airbnb化」を元に戻している。バルセロナはすぐに、ほかの都市とは違った変貌を遂げるはずだ。(Huw Oliver)

@AdaColau

アジア系アメリカ人のコミュニティに再び安全をもたらす3人組

Manjusha P. Kulkarni、シンシア・チョイ、ラッセル・ジョン

アジア系アメリカ人を標的としたヘイトクライムが相次ぎ、米国中が悲しみに包まれた2021年。

サンフランシスコのベイエリアを拠点とする、Asian Pacific Planning and Policy Councilのマニューシャ・クルカルニと、Chinese for Affirmative Actionのシンシア・チョイ、サンフランシスコ州立大学の教授であるラッセル・ヨングの3人は、Stop AAPI Hateという通報センターを設立した。

日々、アジア・太平洋諸島をバックグラウンドに持つ人々に対するヘイトや暴力、ハラスメント、差別、敬遠、いじめに日々対応している。

最大の功績:Stop AAPI Hateを11カ国語で立ち上げた。


世界をどのように変えているのか:アジア系アメリカ人や太平洋諸島の人々に対する人種差別が続いていることを明らかにすること。(Sarah Medina)

stopaapihate.org

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人道主義者となったスペイン系アメリカ人シェフ

ホセ・アンドレス

シェフのホセ・アンドレスは、どの政府機関よりも災害救助活動に貢献している人物といえるだろう。彼が運営する非営利団体ワールド・セントラル・キッチンは、食の力を利用して、危機に瀕したコミュニティに栄養バランスのとれた食事を供給することを目的としている。

同団体は自然災害や人為的災害に見舞われた地域に、温かい食事を提供するべく世界各地を訪問。新型コロナウイルスに見舞われた2020年は、さらに力を入れて取り組もうと意気込みを見せた。

レストラン経営者であるアンドレスは、地域のレストランと協力して、経済の活性化、そして食料を必要としている人々への供給を同時に行うことを重要視している。

「苦しい時でも、いつも温かい食事と励ましの言葉、そして助けの手があること」。そんな世界がもっと自然ににあるべきだと訴えるホセの10年来のミッションは、今も続いている。

最大の功績:ワールド・セントラル・キッチンは新型コロナウイルスの危機の中、400の都市で3600万食以上の食料を提供。また、2500以上のレストランに1億5,000万ドルを支払うなどの貢献を果たしている。

どう世界を変えているのか:アンドレスと彼のチームは、災害時だけでなくコミュニティに再投資し、食の安全を向上させ、雇用を創出している。より良い未来があることを願い、彼らの思いは1皿ごとに込められ提供されている。(Morgan Olsen)

@chefjoseandres | joseandres.com

ポルト出身の女優、そしてアクティビスト

サラ・バロス・レイタォン

ポルトガルの出身の女優で、劇場監督でもある彼女は、女性主体の芸術と女性アーティストの社会進出を促進するために、日々戦い続けている。

レイタォンは女優としての活動だけでなく、演劇プロジェクトやポッドキャスト、フェミニストブッククラブのHeróidesなどを展開。また、Cassandraという芸術事業に、ナショナルシアターの名誉ある賞で得た収益金を寄付するなど、文化政策にも貢献している。インフルエンサーとして注目を浴びながらも、アクティビストとしても精力的に活動する女性の一人だ。

最大の功績:Heróidesの月刊読書リストに載った本は、たいてい売り切れてしまうという。それだけ、彼女のフェミニストブッククラブは文化的にも評価され、多くの人から支持を得ているということだろう。

世界をどのように変えているのか:ポルト育ちのサラは、女性のために戦い、芸術を武器に国の文化政策に大きな影響を与えている。(Vera Moura)

sarabarrosleitao.pt | cassandra.pt

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放置された都市空間を再構築するマルセイユのコレクティブ

Yes We Camp

Yes We Campは、アントワーヌ・プレーンが代表を務めるコレクティブ。フランス国内の空き地や廃虚を、「第3の場所」として再生させることを目的に活動しており、市当局や不動産開発業者とも緊密に連携しながら、あらゆるバックグラウンドを持つ人々がプロジェクトに参加できるように働きかけている。

さらにローカルビジネスをサポートし、地元の気鋭のアーティストにプラットフォームを提供。放置されたスペースを再生させる彼らの活動は、地域コミュニティにも根付いている。

最大の功績:マルセイユのForestaの再構築を成功させたこと。この空き地ではレストランやコンサート、農業プロジェクトが運営されており、丘の上にはハリウッドに匹敵する巨大な「Marseille」の看板が掲げられている。


どう世界を変えているのか:都市部の使われていない土地を保護し、包括的で芸術的な多文化空間として再構築している。
Tina Meyer)

@yes_we_camp | yeswecamp.org 

フードシェアリングのスーパーヒーローたち

テッサ・クラーク、サーシャ・セレスティアル・ワン

冷蔵庫の奥にある余った食品を捨てる時の罪悪感は、誰もが感じること。こういったフードロス問題を解決しようと、ロンドン在住のクラークとワンは、余った食品をリストアップしてシェアできる、フードシェアリングプラットフォームOLIOを開発した。

このアプリケーションは、近所の間で余った食品を無料でシェアできるという画期的なもの。以来、毎週何千もの食品が無駄に捨てられずに済んでいる。

最大の功績:わずか6年の間にOLIOは59カ国、350万人以上のユーザーを獲得。これまで、約1800万食の料理が廃棄されず、シェアされてきた。

世界をどのように変えているのか:彼らの先進的な活動は、単に地域に食料を供給するためのものではない。世界的な食品廃棄物の削減に取り組むことは、フードロスによって発生するCO2の排出を防ぐことにつながっているのだ。(Morgan Olsen)

@olio.app | olioex.com

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スウェーデンの全てのストリートを改革するデザイン界の第一人者

キーラン・ロング

世の中には、あきれるくらい大きなことを考える人がいるものだ。スウェーデンの建築デザインセンター、ArkDesのディレクターとして活躍するキーラン・ロングは、国中のすべての通りを再設計するという壮大な計画を練っている。

国家的なイノベーション機関であるVinnovaと共同でスタートした街づくりのイニシアチブStreet Movesでは、住民コミュニティを訪問しワークショップを開催。参加者たちに「街をどんな風にしていきたいのか?」と問いかけ、そこで交わされたさまざまな意見を参考にしてきた。

「駐輪場を増やしたい」「プランターを増やしたり、子どもの遊び場を増やしたい」。ロングは、そういった声の中から、車のない未来がどのようになるのかのヒントを見いだしたという。

こうして実際にストックホルムのストリートに登場したのが、駐輪スペースに合わせて形を変えることができるパインウッド製のプラットフォームだ。住民が考案したアイデアが形になったこのスペースは、今後国内のすべての道に導入されていく可能性がある。

自動車のない近未来の姿を、先駆けて示唆するプロジェクトといえるだろう。

最大の功績:同プロジェクトは、ストックホルムの4つのトライアルサイトで展開されており、今後はさらに3つの都市で実施されることが決まっている。近い将来、このイニシアチブは世界に広がっていくかもしれない。

どう世界を変えているのか:都市生活をより快適にするために、ストリートから情報発信をしていく。Huw Oliver)

arkdes.se

ブルックリンの黒人経営者が目指す15%のスペース

オーロラ・ジェームズ

アメリカ合衆国における黒人の人口は15パーセントほどだが、黒人が経営するビジネスが注目を浴びることはほとんどない。オーロラ・ジェームズはファッションブランド、BROTHER VELLIESの創業者であり、「15%プレッジ」を立ち上げた人物だ。

ブルックリンを拠点に経営者として活動する彼女は、大手リテーラーに対し、棚の15パーセントを黒人経営者の事業に充てるよう呼びかけを開始。すでにSephoraやMadewell、Gap、Rent the Runwayなどのリテーラーが誓約を締結している。

クローゼットにブラックファッションブランドのアイテムを加えたいなら、ジェームスのアクセサリーブランド『Brother Vellies』をチェックをしてみてほしい。

最大の功績:YelpやVogueなどの企業に15%の誓約をしてもらったこと。

どう世界を変えているのか:世界最大級の店舗やリテーラーなどに、黒人経営者のためのスペースを設けさせること(Sarah Medina)

@aurorajames | 15percentpledge.org

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ホームレスを支援する香港人

ジェフ・ロットマイヤー

ロットメイヤーは香港の非営利団体、ImpactHKの創設者だ。同団体は、香港市内のホームレスにシェルターやケア、仕事を提供。1万人のボランティアが、1日500食の食事をコミュニティに用意するなど、ホームレスコミュニティの支援を精力的に行っている。

ロットマイヤーの活動はそれだけにとどまらない。彼が新たに設立したLove 21 Foundationは、ダウン症や自閉症などの障がいがある香港人の生活改善をサポートする団体だ。

スポーツや栄養に関するプログラムを提供し、有機野菜や穀物、スナックなどを取りそろえた無料のフードショップも開設している。

最大の功績:Love 21 Foundationは、香港で80以上の家族をサポートしている。また、ImpactHKでは350人以上の人々を路上生活から解放した。

どう世界を変えているのか:彼女がモットーとしている「シンプルな優しさ」で、ホームレスの人々や障がいを持った香港の人々に力を与えている。Tatum Ancheta)

impacthk.org | love21foundation.com

フードメディアを多様化するシドニーのフリーランサー

リー・トラン・ラム

「マルチタスカー」と自らを名乗るリー・トラン・ラムの経歴を見れば、彼女が物事を中途半端に終わらせる人間ではないことが分かる。ラムと仲間のジャーナリストたちは、食品メディアの同一性に疑問を感じ、具体的な解決策を見つけるために活動を開始した。

 Diversity In Food Mediaは、ラムを中心に運営されているデジタルメディアだ。LGBTQ+やBIPOCの人材をInstagramで紹介するとともに、編集者たちが閲覧できる膨大なデジタルデータベースを提供している。

彼らのミッションはシンプルかつ、とても優れたもの。それは、恵まれない環境にいる人々がフードメディアに進出し、自分たちのストーリーを多くの人に伝えられるよう支援しているからだ。

最大の功績:ラムが監修した本『New Voices on Food』は、アートワークとともに、メディア界の新しい声を集めたエッセイ、そして物語でもある。

どのように世界を変えているのか:フードメディアのより総合的な環境を作ること。ラムと彼女のスタッフは、レストラン評論家の固定観念を揺るがし、世界中の読者に新鮮な視点を提供したいと考えている。(Morgan Olsen)

@leetranlam | theunbearablelightnessofbeinghungry.com

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アフリカの工芸品を奪取するコンゴの活動家

ムワズール・ディヤバンザ

ムワズール・ディヤバンザは、本物のロビン・フッドのような人物だ。コンゴ出身の活動家である彼は、ヨーロッパの美術館からアフリカの美術品を奪還し自分の国に取り返すという、一見過激とも取れる活動を続けている。

注目すべきは、彼がその試みの一部始終をFacebookに収録しているということだ。このように活動内容をあえて公にすることは、彼の作戦でもある。美術品の奪取行動を公開しながら、彼の行動が「窃盗」ではなく、れっきとした抗議行為であると証明しているのだ。

その結果、ディヤバンザは重い懲役刑を受けることなく、今も抗議活動を続けている。また、フェイスブックなどのプラットフォームやメディア報道で、西洋の美術館がいまだに、植民地主義者たちによって奪われたアフリカの美術品を所有している事実を非難。アフリカからヨーロッパに持ち去られた作品を全て回収し、アフリカに奪還すべきだと訴えている。

2020年の夏以降、ディヤバンザはフランスのルーヴル美術館やケ・ブランリ美術館、アフリカ・オセアニア・ネイティブアメリカン美術博物館、オランダのベルグ・エン・ダルにあるアフリカ博物館などを訪問。彼の行動は罰金と執行猶予では止まらず、2021年の夏はさらに多くの国を訪れ、美術品の回収を計画しているという。

最大の功績:ルーヴル美術館に展示されていたアフリカの葬儀用の柱を台紙から外し、それを持ったまま出口に向かったこと。

どのように世界を変えているのか:世界中の美術館や博物館にある、アフリカから奪われた美術品を回収すると共に、これらの品が西洋の施設に持ち込まれた暴力的な歴史を再検討するべきだとを迫っている。(Sarah Medina)

@mwazulu

街を一掃することを使命とするアムステルダム市長

フェムケ・ハルセマ

アムステルダムは、街のイメージを一掃しようとしている。すでに同市は、オーバーツーリズムの削減のため、街の中心部に観光客向けの新規店舗をオープンすることを禁止しており、特定の地区ではAirbnbも取り締まるなどの処置をとっている。

また、アムステルダムに166軒あるコーヒーショップへの入店をオランダ人だけに制限し、外国人観光客の利用を禁止する条例を2022年から導入する計画も進行中だ。

こういった流れは賛否両論ではあるが、フェムケ・ハルセマ市長は多くのアムステルダムっ子にとっては英雄のような存在。彼女が、何よりも地元の人々のための利益や生活を大切にしているからだ。

最大の功績:観光地としてのアムステルダムを一掃し、大幅にリブランディングしたこと。

どのように世界を変えているのか:一部の短期旅行者には「ノー」を突き出すこと。彼女は「アムステルダムは国際的な都市であり、観光客を誘致したいと考えているのは事実。しかし、その豊かさや美しさ、文化的施設を目的にした観光のためだ」と語る。Huw Oliver)

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シカゴの気鋭DIYポップ・ポリマス「NNAMDÏ」

ンナムディ・オグボンナヤ

ンナムディ・オグボンナヤは、複数のバンドでの活動や、2020年は3枚のレコードをリリースするなど、シカゴで最も忙しいミュージシャンの一人となった。

インディーズレーベル、Sooper Recordsのレーベルオーナーである彼は、シカゴのDIYシーンのチームワークを広めながら、Sen Morimoto やKAINAといった次世代気鋭アーティストの育成にも貢献している。

最大の功績:Netflixドラマ『Malcolm & Marie』に彼の曲『Wasted』がフィーチャーされ、カントリースターのKacey MusgravesからInstagramで声をかけられたこと。

どう世界を変えているのか:は、自分の意思で音楽を制作し、リリースしている。そして、シカゴの次世代アーティストが、彼と同じような方法で活躍していくことをサポートしているのだ。Zach Long)

@nnamdithegreat | nnamdiogbonnaya.bandcamp.com

ハラスメントをなくすために戦うニューヨークの社会政策専門家

エミリー・メイ

『Hollaback!』は、2005年に立ち上げられたハラスメント反対運動だ。発起人のエミリー・メイは社会政策のスペシャリストであり、これまでにさまざまな政治キャンペーンに関わってきた経験の持ち主。

あらゆる形態のハラスメントを根絶することを目的にした世界的な運動となり、被害者となった女性たちが声を上げるきっかけを作ってきた。

彼女が運動の中で展開する教育や研修活動は、現在世界の20以上の都市で実施中だ。そのほか、オンラインハラスメントを撲滅する『HeartMob』や、異なるコミュニティ間の関係を構築する『The People's Supper』といった運動のオーガナイズも担う。

また、差別やハラスメントを目の当たりにしたときの介入方法を教える無料のトレーニングも開催中だ。

最大の功績:『TEDCity 2.0 Prize』をはじめ、彼女のインパクトとリーダーシップが評価され、今までに数々の賞を受賞している。

どう世界を変えているのか:あらゆるハラスメントに真正面から取り組む力を身に付けるための教育、研修の実施。(Alex Plim)

ihollaback.org

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地元の人々に街づくりの手助けをするトリノの建築家

ルカ・バラリーニ 

トリノを拠点とする「Torino Stratosferica」のボスであるルカ・バラリーニは、住民に「より良い街とはどのようなものか」想像できるよう手助けをしている。

「都市イメージングの集団的実験」と名乗るこのグループは、地元のクリエーターにデザインを提案してもらい、街の荒廃した地域を再生させていくという先駆的な活動を行っている。

2020年最初のロックダウンの時には、インフラによって廃線となった路面線路の残骸を、都市の「リニアパーク」として再生。ポー川から丘陵地の広場までの、約700メートルにもおよぶ壮大なスペースは、信じられないほど美しい散策スポットとして生まれ変わった。

この公園では、ヨガ教室からコンサート、DJイベントなどが開催されており、トリノの新しい文化の発信地としても機能している。

最大の功績:「リニアパーク」のようなプロジェクトは、かつての交通インフラを一新するために世界各地でも行われている取り組みだ。このプロジェクトは、多くの都市にも影響を与えるだろう。

どう世界を変えているのか:地元の人々に、自分たちの街のイメージについて適切な発言権を与える。

@lucaballarini74 | torinostratosferica.it

オーストラリアの砂漠を守る先住民の自然保護活動家

ピーター・マレー

アウトバックは、オーストラリアの内陸部に広がる砂漠を中心とする広大な地域だ。ピーター・マレーは、この地域の優れた多様性の維持や保護を目的とした、先住民主導の保護ネットワーク10 Deserts Projectを率いている。

プロジェクトでは、現代的な自然資源のマネージメントと、伝統的な先住民の知識を統合。アウトバックに生息するビルビーやロックワラビーなどの絶滅危惧種を守るための活動も行う。

また今後5万年にわたり、アウトバックの先住民がこの地で継続的に暮らしていけることを目指している。

最大の功績:アウトバックを保護する女性だけのチームを結成したこと

どう世界を変えているのか:先住民のリーダーシップと保護活動により、地球上に残された最後の野生地域のひとつであるアウトバックを保護すること。Sarah Medina)

@10desertsoz | 10deserts.org

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大幅な遅延や足元のスペース不足、隣の席の客など、フライトを耐え難いものにする要因は山ほどある。電子レンジで温めただけのようなまずい食事に至っては、長時間の移動をさらに何倍にも長く感じさせる。

一般的に機内食といえば、そもそも評判がよくないことの方が多いが、適切な航空会社を選択すれば、うれしい驚きがあるかもしれない。そのヒントになるのが、比較サービスを提供するMoneySuperMarketが発表した「機内食のおいしい航空会社ランキング」。同社が100社以上の航空会社に関する2万7000件ものカスタマーレビューを分析し、機内食が最も充実している航空会社を調査し、順位付けしたものだ。

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在宅勤務が新たな常識となりつつある昨今、多くの人が新しい場所に移住する機会を得ており、デジタルノマドビザを提供する国のリストは増える一方だ。

しかし、その選択肢の多さには少々圧倒されることもある。そんな時、正しい方向を指し示してくれる「グローバル・デジタル・ノマド・レポート」が役立つかもしれない。

最新のレポートでは、5つのカテゴリーにわたる12の要素を調査・分析。今、世界で最もデジタルノマドに適している世界の国のランキングを明らかにしている。

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2024年パリオリンピック」において、フランスの自転車競技のアスリートたちが金メダルを獲得しようと懸命になるのはもちろんだが、パリ市自体も二輪車で勝利を目指しているように見える。

というのも、同市はオリンピックに合わせて、各会場を結ぶ新しい自転車レーン網の整備を実現したのだ。パリ市長のアンヌ・イダルゴは、このプロジェクトを「サイクリングの壮大な祭典かつ、エコへの転換の起爆剤」と位置づけているという。

総延長60キロメートルに及ぶこの自転車レーン網は、パリとその近隣地域に均等に配置される。つまり、「スタッド・ローラン・ギャロス」でテニスを観戦後、フェンシングの試合でフランスの国歌を聴くために新装された「グラン・パレ」までペダルをこぎ、セーヌ・サン・ドニでダンクシュートを目撃するために北上するといったことが簡単になるのだ。

便利そうだろう。このレーンはオリンピックの間だけでなく、大会後もずっと使えるというとうのも素晴らしい。

また、レーンが増えるということは、自転車の利用者も増えることになるが、需要に対応するため、会場周辺に1万カ所の臨時駐輪場を設置(大会後に移設)。のレンタルサイクルシステムヴェリブ」には、新たに3000台の自転車が追加される予定だ。

これからパリを訪れる人が、街をあちこち巡るのに、自転車はとても魅力的で夏らしい方法になりそうだ。

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世界のクリエーティブな人たちのカレンダーの中でも重要なイベントの一つに、「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」がある。

毎年3月にアメリカのテキサス州オースティンで開催されるこのフェスティバルは、約40年にわたり、ミシェル・オバマ、マーク・ザッカーバーグ、ビリー・アイリッシュ、スティーブン・スピルバーグなど、テクノロジーやサイエンス、カルチャーの各界から大物を招き、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」や「21ジャンプストリート」といったハリウッド大作のプレミア上映会を開催してきた。

常にカルチャーの最先端を行くこのSXSWが、ついにロンドンに上陸することになった。先日の主催者からの発表では、「SXSWロンドン」が2025年6月2日(月)から6月7日(土)まで、ショーディッチで開催されるという。

「SXSWをショーディッチのストリートに誘致することで、ほかにはないフェスティバルを作り上げることができます。素晴らしい屋内スペースだけでなく、ユニークな公共スペースでも創造性や芸術的体験が共有されるので、存分に夏のエネルギーと興奮を感じられるでしょう」と、意気込みを語るのは、SXSWロンドンのマネージングディレクターであるランデル・ブライアンだ。

ラインアップはまだ発表されていないが、各プログラムやイベントはショーディッチの20以上の会場で開催。主催者によると「アートとカルチャーの要素に加え、クリエーティブ産業に携わる若者の進路を奨励するコミュニティフォーカスを含む」フェスティバルになるという。

また、2万人以上の参加者、7,500万ポンド(約152億1,915万円)以上の直接的な経済効果が見込まれている。

SXSWロンドンの公式ウェブサイトはすでにオープン。気になる人は最新情報が入手できるメールニュースにサインアップするといいだろう。

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朝のデンマーク・コペンハーゲン空港。出発案内板では9時25分発の便の行き先が「不明なシェンゲン圏内の都市」と表示されており、搭乗券には「架空の場所」と記されている。スーツケースに詰めた服の選択が間違っているかもしれないことなど、いくつかの懸念はあるが、この旅に対する興奮は抑えきれない……。

筆者が参加した、スカンジナビア航空(SAS)主催の「未知の目的地」旅行は、こうして始まった。この種では同社初の開催となったこのミステリートラベルでは、最終目的地が厳重に秘密にされており、搭乗する180人の乗客は行き先を全く知らない。事前情報は行き先の気温は20度で、水着を持参するべきということだけだった。

「昔は旅行が冒険でした」と語り始めたのは、SASの広報部長であるアレクサンドラ・カウクジ。「しかし現在では、それは商品化されてしまいました。では、どうすれば再び特別なものにできるのでしょうか?」

この4日間のミステリートラベルは、SASが自社のマイレージプログラム会員向けに企画。ポイントで参加が可能で、バイオ燃料への貢献も組み込み、ホテルの宿泊は追加料金で手配できるようにした。

すぐに人気を集めて、6000人からの応募があった。SASは実施前からミステリートラベルを特典オプションの一つとしていずれ追加することを検討していたが、初回の成功を受けて、今後は定期的に提供する予定だという。

ミステリートラベルとは何か

ミステリートラベルとは旅行トレンドの一つで、ヨーロッパやほかの地域で広がりつつある。グループや個人旅行者が、行き先を知らないまま購入(または応募して当選)する航空券やパッケージ旅行のことをいう。

2024年初めにハンガリーの航空会社であるウィズエアーが、35人の顧客に未知の目的地への一生に一度の旅を提供。到着地はトルコのアンタルヤだった、という企画が話題になった。

このような旅をするために、必ずしも航空会社のスーパーファンである必要や、ラッキーな当選者になる必要もない。

例えば、ドイツのフランクフルトやミュンヘンからの出発が可能であれば、ルフトハンザドイツ航空が販売する「ルフトハンザ・サプライズ」により、好みの旅行タイプに応じたランダムなフライトを予約できる。

スペイン資本のオンライン旅行会社のOpodoはミステリーブレイクセクションで、未公開の場所への格安のフライトまたはフライト+ホテルオプションを扱う。高級旅行会社のBlack Tomatoも、勇敢な探検家たちに向けて「ゲット・ロスト」パッケージで未知の荒野へ向かうことを提案している。

また、イギリスからヨーロッパのどこかへの3~5日間のミステリーシティブレイクを240ポンド(約4万9,565円)から売り出している、ミステリートラベルに特化したsrprs.meというサービスもある。

サービスを拡大するJournee

ロンドンを拠点に個人向けのミステリートラベル旅行を販売しているのが、Journee。顧客は、まずアンケートに答えて自分の好みを詳しく伝える。アウトドア派かどうかや、歴史的な名所、魅力的な村、美術館にどれくらい興味があるかなど、質問はさまざまだ。

自分の絶対に譲れない条件も伝えることができる。「セグウェイには絶対乗りたくない」「蒸留所のツアーが苦手」「体に接触するスパトリートメントは断固として拒否」といった条件のほか、行きたくない国全体を除外することもできる。

アンケートの結果に基づいて、顧客にとって未知の目的地が選ばれた後は、フライトとホテルの手配もしてくれ、観光の提案も受けられる。

「我々の創業者たちは、人々が同じ目的地に行き、同じことをして、旅行の本当の魅力を見逃していることに対するフラストレーションを認識し、このサービスを立ち上げました」とJourneeのアンナ・クラークは説明する。その需要は非常に強く、Journeeは2023年末にはイギリスを飛び越えて、アメリカの4つの空港から出発できるミステリートラベルも追加した。

ミステリートラベル増加の背景

「ただ時間を取り戻したいだけです」と、SASの企画でアテネに到着したアン・メッテ・ペトリに、なぜ参加を希望したのかを尋ねたと、こう答えた。この旅の最大の魅力は、彼女の最も貴重な財産である時間を最大限に活用できることにあったのだ。

ミステリートラベルへの関心の高まりは、休暇の予約がどれほど煩わしいものになっているかを物語るものだ。2023年の調査によると、平均的な人でも旅行前に少なくとも141のウェブページを閲覧しているという。指先に無限の選択肢がある今は、無数の場所をリサーチできる。自由だと感じていたものが、決して満足できない終わりのない迷路と化してしまうこともあるのだ。

また、パンデミック後の旅行はこれまで以上にストレスが多く、複雑化した。この情報過多とあらゆる面の過剰さは、何の役にも立たないのである。加えて、世界とその隅々にまで広がるインフルエンサーをスマートフォンでいつでも見られる今の世の中では、発見すべき新しい領域はほとんどない。

結果として、好奇心旺盛な旅行者が発見すべき最後のフロンティアがあるのかもしれないと、ミステリートラベルに関心を寄せているといえる。

行き先が気に入らなかったら?

冒頭で紹介したSASのミステリートラベルで、筆者が期待していた行き先はフィレンツェ。ほかの参加者が思い浮かべていたのはマルタやモンテネグロ、イビサなどだった。

そのため、機内で「アテネへ向かう」と聞いた時は、個人的にがっかりした。首都よりも、しかもすでに大人気の都市よりも、もっと変わった場所への期待が高かったのだ。ただ、それは少数派の意見といえるかもしれない。実際、 前の週にもアテネへ行った乗客の親子から、不満の声はほとんど聞かれなかった。 

ミステリートラベルにおいて、楽観主義と前向きな心構えは重要だ。確かに失望することもあるかもしれないが、それは参加者が直面するリスクの一部。その中で最善を尽くすしかないだろう。

Journeeのような多くの会社は、旅行者の好みにマッチするよう努力している。ただ、彼らが思う目的地や旅行のタイプに縛られる必要はない。そうでなければ意味がないからだ。つまるところミステリートラベルは、自分でコントロールするのが好きな人には向かない旅行スタイルといえるだろう。

計画がないことを楽しむ

筆者の場合、アテネでの自由行動日の翌日は、ほかのグループと一緒にオプシンアクティビティに参加した。最初は何の脈絡も計画もなく新しい場所にいることに違和感を覚えたが、それ自体が目的なのだと理解できると、その感覚は消えた。

その後の日は、「タイムアウトアテネ」をざっとチェックし、国立庭園を散策。オレンジがたわわに実った木にインコを見つけ、アクロポリスのふもとの白壁の通りをぶらぶら歩いた。計画がないことで、日向ぼっこをしている猫のような気持ちになり、自分を楽しむという、奇妙な贅沢さを感じた。結局、自分自身のためにだけに使った日となったのだ。

ミステリートラベルと持続可能性

ミステリートラベルには、持続可能性を重視していないとの批判が集まっている。飛行機での移動を促進し、サステナブルな意思決定に関しては顧客に選択肢を提供していないためだ。

確かに、行き先が分らなければ十分な準備もできないし、最も確実な選択肢をチョイスすることも、もっと言えば、何がサステナブルになるのかを知ることもできない。

筆者にとっても、それは大きなマイナス点だった。観光地のアテネではあったが、持続可能性に配慮したホテルを予約でき、穴場スポットへのツアーも手配してもらえ、とても助かった。

ミステリートラベルへ持っていくべき物

ミステリートラベルを企画するほとんどの会社や航空会社は、天候の見通しとパッキングのヒントを教えてくれる。一般的には、あらゆる事態を想定するのがベストだ。旅行する季節を考慮し、重ね着できる服を入れ、4日間の旅行相当のパッキングをするのがいいだろう。

行く先々には店があるだろうから、どうしても必要であれば、そこで買えばいい。筆者の旅のワードローブは、パンツに履き慣れた靴、そして重ね着という都市部での休暇に合いそうなものとなった。

ミステリートラベルをリピートするか?

SASのミステリートラベルでは、娘と参加していたデンマーク人学者、キムとアテネ郊外の農場にあるロングテーブルを囲んだ。彼らと語り合ったのは、この旅行が昔イビサ島やマヨルカ島に行ったパッケージツアーに似ていると感じたこと、団体旅行の楽しさを忘れていたこと。それが修学旅行のように感じられた。

これは予想外だった。おそらく、発見という行為に身を委ねるとこうなるのかもしれない。

ミステリートラベルに参加して、旅行前のリサーチが多過ぎると、旅行中に最も必要なもの、つまり新しい場所に行く純粋な楽しみから遠ざかってしまうことを思い知らされた。またこのような機会があれば、ぜひまた参加するだろう。

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香港マクドナルドとハローキティがタッグを組み、旧正月に限定のマージャンセットが発売McDonald's, Hello Kitty, MahjongPhotograph: Courtesy McDonald's

豪華なフェイクレザーのボックスに入っているのは、愛すべきハローキティやビッグマック、フレンチフライ、アイスクリームサンデーなど、マクドナルドのさまざまなモチーフのイラストが描かれた赤と白のマージャンパイ。さらに、オリジナルデザインのサイコロ、風向計、シリアルナンバー入りカードも含まれる。

大人気になるであろうこのセットを手に入れるには、香港マクドナルドのアプリをダウンロードし、20HKドル(約377円)のマクドナルドフードギフト券を10枚購入する必要がある。その後、マージャンセット788HKドル(約1万4,840円)を追加できるオプションが表示されるという。つまり、合計988HKドル(約1万8,610円)で手に入るというわけだ。

McDonald's, Hello Kitty, Mahjong
Photograph: Courtesy McDonald's

注文に成功した人には確認メールが送られる。マージャンセットとギフト券は、銅鑼湾(コーズウェイベイ)のイーウォー・ストリートなど、指定されたの市内10店舗のマクドナルドでで受け取れる。マクドナルドとハローキティがコラボレーションしたこのマージャンセットは、現地時間の2024年1月18日(木)14時から先着順で販売される。最新情報は香港マクドナルド公式サイトでチェックしよう。

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世界にはまばゆいばかりに素晴らしいホテルが存在する。イタリアの「パッサラクア」が2023年のトップに輝いた「世界のベストホテル50」を見れば分かるように、唯一無二で贅沢な滞在をかなえてくれる選択肢は数多くある。

2023年には心躍るようなラグジュアリーホテルのオープンが相次いだ。そしてこのほど、ラグジュアリー旅行専門の会員制ウェブサイト「Luxury Travel Intelligence」が、その中でも最高峰の15軒を選び抜き、ランキング化。その内容はというと、憧れの念を抱かずにはいられないようなものとなっている。

国ごとに見ると最多はイギリスの3軒で、2軒のイタリアがそれに続いた。特に注目に値するホテルとしては「The Peninsula Istanbul」や「The Fifth Avenue Hotel」などが挙げられる。前者はボスフォラス海峡に面した立地であり、後者はマンハッタンの中心、有名な「フラットアイアンビル」のすぐ近くにオープンした。

とはいえ、選ばれたホテルはどれも甲乙付けがたく、素晴らしいものばかりだ。以下ではその全容を写真付きで紹介しよう。

1. Bulgari/ローマ(イタリア)

Bulgari
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

2. 1 Place Vendôme/パリ(フランス)

1 Place Vendôme
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

3. Bulgari/東京(日本)

Bulgari
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

4. Mandarin Oriental/コスタナヴァリノ(ギリシャ)

 LTI - Luxury Travel Intelligence
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

5. The Peninsula/イスタンブール(トルコ)

The Peninsula
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

6. Estelle Manor/オックスフォードシャー(イギリス)

Estelle Manor
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

7. Six Senses/ローマ(イタリア)

 Six Senses
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

8. Raffles at The OWO/ロンドン(イギリス)

Raffles at The OWO
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

9. Four Seasons The Pearl/ドーハ(カタール)

Four Seasons The Pearl
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

10. The Fifth Avenue Hotel/ニューヨーク(アメリカ)

The Fifth Avenue Hotel
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

11. COMO Metropolitan/シンガポール

COMO Metropolitan
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

12. Six Senses Southern Dunes/紅海沿岸(サウジアラビア)

Six Senses Southern Dunes
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

13. Capella/シドニー(オーストラリア)

Capella
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

14. The Dolli/アテネ(ギリシャ)

The Dolli
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

15. The Peninsula/ロンドン(イギリス)

The Peninsula
Photograph: LTI - Luxury Travel Intelligence

ラグジュアリーについて知り尽くしているLuxury Travel Intelligenceに登録する場合は、公式ウェブサイトで「INVITE400」のコードを入力しよう。

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2023年は旅行を取り巻く状況が大きく動く一年となった。旅行業界はパンデミック以前の活気を取り戻すべく大きく歩を進め、多くの観光地には人々が群をなして戻ってきている。

その中には特に際立って人気を博した場所もある。イギリスの旅行企画ウェブサイトであるTravel Republicは、検索データやTikTokのデータを活用して分析を行い、最も人気のある行楽地を探り出した。

では今年、旅行トレンドのトップに輝いたのはどの場所だろうか? 意外に思う人もいるだろうが、答えはスペインのベニドルム。イギリスをはじめヨーロッパではよく知られたリゾート地である。旅行関連の検索件数は55万70件で、TikTokでのハッシュタグの表示回数は1億5800万回とほかを引き離した。「一時代昔の」行楽地と思われがちなベニドルムだが、そのイメージを払拭(ふっしょく)する必要がありそうだ。

benidorm
Photograph: Shutterstock

2位はタンザニアのザンジバル。旅行関連の検索件数は14万4460件で、TikTokでのハッシュタグの表示回数は2500万回だった。この場所を特徴づける白く輝く砂浜と驚くほど新鮮な魚介類を思えば、不思議はない。

3位はギリシャ、4位はドバイ(アラブ首長国連邦)、5位はメキシコという結果になった。このランキングは世界で人気の「行楽地」を明らかにしたものだが、2023年、多くの人が太陽の光を求めていたことは明らかだ。

ランキングのトップ10は以下の通り。

1. ベニドルム(スペイン)
2. ザンジバル(タンザニア)
3. ギリシャ
4. ドバイ(アラブ首長国連邦)
5. メキシコ
6. マルマリス(トルコ)
7. ドイツ
8. アルバニア
9. フロリダ州(アメリカ)
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スペインの首都マドリードは、「プラド美術館」や「ソフィア王妃芸術センター」をはじめ、素晴らしい美術館やギャラリーには事欠かない。そしてこのほど、同国の建築にフォーカスした美術館が新たにオープンした。タイムアウトのグローバルチームによる「世界で最も文化的な都市ベスト20」にも選ばれたマドリードだが、その文化的な魅力はさらに高まることになりそうだ。

新美術館の名は「La Casa de la Arquitectura(建築の家)」。メインストリートの一つであるカステリャーナ通り沿いの、州政府事務所に隣接する文化施設「La Arquería」の中にオープンした。過去の記録から未来の青写真までを展示することで、スペインの建築の神髄を示すことが目的だ。それとともに、同国の都市計画や景観デザインについての情報を共有する。

La Casa de la Arquitectura
La Casa de la Arquitectura

幕開けを飾るのは、3つの展示とオーディオ ビジュアル インスタレーションだ。そのうちの一つ、「La Construcción de un País(国の建設)」展では、スペイン国内の建築物の歴史が65個の模型を通じて紹介されている。

2つ目の展示「Ecosistemas.zip(エコシステム.zip)」展では、300もの建築事務所の仕事を、インスピレーション源やコラボレーションの様子なども交えつつ伝える。 3つ目は「Namless Models(名なしの模型)」展。過去10年間にオープンしたバルセロナの建築事務所が製作した模型が集められている。

将来的には展示スペースを2倍にすることが計画されているそうだ。今後の展開にも注目したい。

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ファッションブランドの創業者としてその名をとどろかせた一族が住む家を、想像したことがあるだろうか? だが、改めて考えてみる必要はないようだ。というのも、ごく最近売りに出されたグッチ一族の邸宅を見れば事足りるのだから。そこには、同ブランドが手がけたアイテムと同様に華美で贅沢な空間が広がっている。

2棟から成るこの邸宅は、ブランドの2代目であるアルド・グッチが1940年にフィレンツェからローマへ移った後に建てたもの。歴史地区からは車でわずか10分という距離で、街で屈指の高級住宅街の中に位置している。

2棟のうち大きい方である母屋は、一族が祝日や記念日で集う際によく使用した場所だ。合計約1万平方メートルもの緑豊かな敷地には、プールも設けられている。デザインのベースはもちろんイタリアの様式だが、特徴的な出窓などに、イギリスのマナーハウスの影響も見られる。これは、グッチの妻であるオールウェン・プライスがイギリス出身のためだ。

母屋には、2つのバスルームとウォークインクローゼットが付いた主寝室のほか、複数のリビングや寝室、ビリヤードルーム、最上階の特別室、さらにスタッフエリアまである。小さい方の館はやや手入れの必要があるものの、ゲスト用の離れとして最大限活用し得ると、不動産販売会社「Forbes Global Properties」のアドバイザー、キアラ・ジェンナレッリ(Chiara Gennarelli)は語っている(参照:Mansion Global)。

なるほど、申し分のない物件のようだ。だが、金額に関してはそれ相応を覚悟しなければならない。2棟を合わせた価格は、実に1,500万ユーロ(約24億円)だ。

やや予算オーバーだろうか? ならば、写真でそのゴージャスな中身を見てみよう。

the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties
the Gucci family’s Roman villas
Photograph: Forbes Global Properties

確かに、アップデートの必要はありそうだ(ピンクの大理石やチェック柄のカーペットが好みだというのでない限り)。それでも大枚をはたく準備ができているという人は、Forbes Global Propertiesの公式ウェブサイトで詳細を確認してほしい。

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ありがたくない知らせだ。世界の生活費の動向を調査する「ワールドワイド・コスト・オブ・リビング・インデックス」の2023年版が公開され、世界的なインフレはまだまだ終わりそうにないことが明らかになった。

意外ではないものの、やはり失望を禁じ得ない。今年、生活費は世界平均で7.4%増加しており、中でも食料品や日用品の価格が急激な値上がりを見せている。

とはいえ、悪い点ばかりではない。昨年と比べるとインフレ率は減速している。また昨年最も急激な上昇を示したカテゴリーだった公共料金は、今年は最もインフレ率が低かった。しかし、それで生活費の高騰が帳消しになりはしない。とりわけいくつかの都市は、非常に厳しい状況に直面している。

同調査は英国の定期刊行物「Economist」の調査部門であるEconomist Intelligence Unit(EIU)によるもので、世界の主要173都市を対象としている。200種類余りの製品・サービスにわたり、400以上の商品の価格を比較した。

それによると、世界で最も生活費が高い都市はシンガポールとスイスのチューリッヒだ。後者は前年比で6つ順位を上げた。 チューリッヒの急浮上は、スイスフラン高に加えて、食料品・日用品価格や娯楽費用の高さに起因している。一方シンガポールは、交通費と衣料品のカテゴリーで高価格をマークした。

Zurich
Photograph: Shutterstock

昨年シンガポールとともに1位だったニューヨークは3位に後退し、スイスのジュネーブと同率となった。8位にはデンマークのコペンハーゲンとともに、イスラエルのテルアビブがランクインしている。ただし調査の実施時期が軍事衝突の開始以前であることは、念頭に置く必要があるだろう。

トップ10には世界各地の都市が含まれており、生活費の上昇が全世界的な状況であることが映し出されている。南米の都市はランク入りしていないものの、ベネズエラのカラカスは前年比450%という驚くべき高騰ぶりを見せている。

ランキングの全体は以下の通り。

1. チューリッヒ(スイス)、シンガポール
2. ニューヨーク(アメリカ)、ジュネーブ(スイス)
5. 香港(中国)
6. ロサンゼルス(アメリカ)
7. パリ(フランス)
8. テルアビブ(イスラエル)、コペンハーゲン(デンマーク)
10. サンフランシスコ(アメリカ)

なお、日本の東京と大阪は円安が理由でともに順位を下げ、東京は60位(23位下落)、大阪は70位(27位下落)となった。

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タイムアウトが行った全世界対象の大規模な都市調査をもとに、タイムアウトのグローバルチームが「The world’s 20 best cities for culture right now(世界で最も文化的な都市ベスト20)」と題したランキングを発表した。

世界2万1000人以上の都市生活者を対象にアンケートを行い、芸術と文化に恵まれた世界一の都市を決めた。アンケートでは、その都市で最高の文化施設や体験にまつわるクイズのほか、質や文化を手頃な料金で楽しめるかなどの面を採点。総合得点の低い都市を除外し、各国の最高得点を獲得した都市のみに絞った。

気になるランキングはというと、1位に輝いたのは「メキシコ」で、文化の質と手頃さの両方において高い評価を得た。特に美術館のクオリティーと、その多くが入場無料であることが称賛されている。2位は、建築の美しさなどでも知られる「プラハ」。物価の安さで最も高いスコアを獲得した。3位は「ケープタウン」で、文化の質が全体で最も高く評価された。

Cape Town
Photograph: International Festival of Public Art Cape Town/Artist: Case Maclaim and Baz-Art Production CompanyCape Town

「東京」は16位にランクインし、カオスで多様な文化が評価。しかしその複雑さのため、人々の意見にバラつきが出たことによって、ランキングを落としているようにも見受けられる。

東京についての評価は以下

東京の「文化」を特定するのは難しい。ハイテクなデジタルアートや最先端のファッション、目を見張る建築、歴史的な神社、大相撲や桜祭り、伝統芸能など、実にさまざまなものが含まれる。「東京で最高の文化施設はどこか?」という質問に対して、地元の人々はミニシアターや「森美術館」、ジャズクラブの「ブルーノート東京」など、あらゆる場所を挙げたが、同じ答えは2つとなかった。

タイムアウト東京の編集長であるリム・チーワ(Lim Chee Wah)は、「東京は常に、古いものと新しいものが融合する都市であることを誇りとしており、それは特にカルチャーシーンに顕著に表れています」と話し、「歴史ある神社では伝統的な祭りが開催される一方で、寄生虫やラブドールといったニッチなテーマを扱った展覧会も、現代アートシーンのビッグネームと並んで開催されています」と続けた。

最近では、社会批評を織り交ぜた実験的なアートで知られるChim↑Pom from Smappa!Groupが、新宿で印象的な展覧会を開催。一方、東京で最も人気のある「チームラボボーダレス」は、2024年2月に東京都心の新たな場所で待望の復活を遂げ、これまでに見たことのない没入型インスタレーションを披露する。

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
Photo:Kisa Toyoshima「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」

詳しいランキングの詳細はThe world’s 20 best cities for culture right now」からチェックしてほしい。 

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ロンドンに拠点を置く「アカデミー・オブ・アーバニズム」が毎年発表する「今年のヨーロッパ都市(European City of the Year)」。2023年、この栄誉を手にしたのはオランダ・ユトレヒト州のアメルスフォールトで、都市デザインの革新性が評価された。

アメルスフォールトは、人口約16万人の比較的小規模な街である。中世の街並みがよく保存されていることで知られ、運河にかかる「コッペル門」が有名だ。アムステルダムからは約50キロメートルほどの距離で、より落ち着いた環境で運河クルーズが楽しめる。オランダの中心部に位置しており、ランドマークの「聖母の塔」は、まさしく国土の中心点に建てられた。

しかしなぜ、このほとんど無名の場所が権威ある称号を授かることとなったのだろうか。

確かにアメルスフォールトは大きな街とは言い難い。しかし、まちづくりにおいては抜きん出ているのだ。

アカデミー・オブ・アーバニズムは専門家らによって構成される組織で、9月にアメルスフォールトを含む各最終候補地へ調査グループが派遣された。調査項目は、都市のアイデンティティーに関わるものから、暮らしやすさや、サステナビリティへの貢献度まで多岐にわたっている。さらに都市マネジメントの在り方も問われる。

アメルスフォールトは、よく練られた計画に基づき革新的なインフラ設計が行われていることが評価されたのに加えて、街の特徴や歴史的遺産が維持されている点でも認められた。また、車の使用制限や家賃が安い住宅の供給によって、生活の質が向上されていることも称賛された。

機能性の高さと持続可能性を備えている上に、中世の街並みや美しい運河、にぎやかな広場といった要素が加わることを踏まえれば、この街が賞に十分に値することは納得できる。

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人の好みは世代によって決まることが多い。ユーモア、音楽、ファッションは全て、私たちが生まれた時代を示すものであるといえる。だから、世代の好みが旅行したい場所に影響を与えることも、まったく不思議なことではない。

アクティビティ、設備、美的センス、その土地の雰囲気は、休暇を過ごす上でどれも重要な要素だが、例えばZ世代と団塊世代とではそれぞれの人気スポットに納得するといえば、おそらくそうではないだろう。

アメリカン・エキスプレス・トラベルは最近、自社の予約データから、Z世代とミレニアル世代に最も人気のある旅行先を調査し、その結果を発表した。

その中で人気が急上昇しているのが、日本への旅行だという。2019年以降、Z世代とミレニアル世代による日本への旅行予約は1300%も増加しており、日本が若い旅行者に最も人気のある旅行先となっている。数字的には驚くが、まったく予想できなかったことでもないだろう。

言うまでもなく、日本には東京がある。同地は最近「デジタルノマドシティー」として急成長している都市にも選ばれた。モダンで革新的な建築物と歴史的建造物や寺院が魅力的に融合し、さらに素晴らしい食事や豊富な文化があることから、この都市が観光客をひきつけるのは理解できる。

しかし、大都市だけが日本の魅力ではない。2024年に訪れるべき4つの村があるほか、素晴らしい自然も豊富だ。さらに、新しい島まで誕生している。

日本政府は最近、オーバーツーリズム対策を実施する計画を発表した。 しかし心配はいらない。むしろ、日本の比較的知られていない地域にスポットライトを当てることで、日本がよりエキサイティングな場所になるからだ。

アメリカン・エキスプレス・トラベルによると、Z世代とミレニアル世代の間で急上昇したその他の旅行先には、オーストラリア(800%増)、インドのラジャスタン(600%増)、イタリア(500%増)、メキシコのサン・ミゲル・デ・アジェンデ(400%増)などがあるそうだ。

同社では、2024年の注目するべきあまり知られていない旅行先のリストも発表している。これは、2023年前半に発表した「2023 Global Travel Trends Report」で旅行者の89%が、行ったことのない目的地を訪れたいと考えていることが分かったことを受けたものだ。

2024年に注目するべきあまり知られていない旅行先
(アメリカン・エキスプレス・トラベル)

アデレード・ヒルズ(オーストラリア)
ボドルム(トルコ)
チェルボ(イタリア)
セントクリストファー・ネイビス
ニセコ(日本)
サンミゲル・デ・アジェンデ(メキシコ)
サンタフェ(アメリカ・ニューメキシコ州)
セーシェル
ウダイプール(インド)
ツェルマット(スイス)

イスタンブール好きであればの代わりボドルムを、アマルフィの混雑が心配であればチェルヴォを選択肢として捉えるなどというように、アメリカン・エキスプレス・トラベルではリストの旅行先を人気観光地の代替として考えることを提案している。次の休暇の参考にしてみるといいかもしれない。

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時代というものは変わっていくものだ。我々の旅行習慣もしかり。

パンデミックによる渡航制限から正式に立ち直り、人々はより穴場的な旅行先を探し、休暇に出かける新たな口実を求めているようだ。

エクスペディア・グループの旅のエキスパートたちによると、人気の映画やテレビの舞台を訪ねる旅から、仕事を辞めた記念の旅まで、2024年はさまざまな旅のトレンドが出現するという。一次旅行データと世界の旅行者2万人を対象にした調査結果を元に、エクスペディアが予測した次なる度のトレンドを見てみよう。

ロケ地巡り旅(セットジェッティング)

「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾート」を見たことがあるのであれば、実際にロケが行われたシチリアの有名ホテルに泊まるのはどうだろう。 エクスペディアによると、2024年は映画やテレビで見られた象徴的な撮影地を飛行機で巡礼する人が続出するだろうという。

タイ(「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾート」シーズン3)、パリ(「エミリー、パリへ行く」)、マルタ(「グラディエーター2」)はいずれも、来年のロケ地巡礼観光のトップピックだ。さあ、最高のスカーフと特大のサングラスを手に入れよう。あなたの中の内なるタニヤ・マックウォイドを呼び出す時なのだから。

音楽ツアー旅行

休暇を取る(チェック)。同時に大好きな音楽アーティストのライブも楽しむ(チェック)。パンデミック後のワールドツアーの再開、テイラー・スウィフトの「エラズ」ツアー、ビヨンセの「ルネッサンス」ツアーの成功を受けて、エクスペディアは、2024年は「スーパーファン」がライブのために世界中を旅するだろうと予測している。

そっくり観光地

TikTokは見た目や雰囲気は何かに似ているが、本物ではない「いい偽物」が大好きだ。2024年、このことは旅行にも波及するだろう。それは、観光客が世界で最も人気のある観光地へ行かず、より手頃な価格で混雑していない代替地を探すからだ。例えば、サントリーニ島の代わりにパロス島、シドニーの代わりにパース、ソウルの代わりに台北を考えてみよう。

ノンアル旅

飲酒はもう古い。禁酒をする人が増える中、2024年からは低アルコールからノンアルコールの休暇が当たり前になるかもしれない。Hotels.com(エクスペディア・グループ)の調査では、2万人規模の調査回答者のうち40%以上が、来年デトックス旅行を予約する可能性があると答え、旅行者の半数がアルコールなしのドリンクオプションを提供しているホテルに滞在することに興味があると回答しているという。

「雰囲気重視」のホテル選び

快適なベッドとすてきな眺望だけではもう満足できない。ホテルを予約する際に「レトロ」「風変わり」「モダン」など、特定の雰囲気を持つホテルを探す旅行者が増えているようだ。Hotels.comアプリでホテルの「雰囲気」に言及したレビューは、今年なんと1090%に増加したという。

折々の旅行

2024年は旅行者にとっては、いつもと違う機会が旅の理由になりそうだ。子犬の誕生日、初めてのデート、特別なデートなど、おそらく何でもありだろう。調査では回答者の4人に1人が、恋人と遠出する「何かしらの口実」を探していると答えている。

一方、旅行者の3分の1が、来年は2023年よりも家族や友人との旅行を増やす予定だという。記念日、節目となる誕生日、仕事に関連した出来事(昇進、退職、ただ仕事を辞めただけなど)が、旅行の最も多いきっかけの一つになると見られている。

アウトドアの台頭

アクティブでアウトドアな休暇を求める旅行者にとって、来年の旅の最優先事項になりつつあるのがピックルボールのコート、卓球台、露天風呂だ。2024年の旅は、設備が「全て」となるだろう。エクスペディアの調査データによると、42%の旅行者が、自宅にはない、あるいは購入前に試してみたい設備を備えた別荘を予約している。さらに、3分の1近くが屋外設備のある別荘を選ぶと答えているという。

生成AIによる旅行支援

我々は皆、人工知能(AI)を恐れているかもしれないが、外国を移動するときはそれが天の恵みとなるかもしれない。2023年にChatGPTを使って旅行を計画した旅行者はわずか6%だったが、エクスペディアは「生成AI世代」の旅行者が台頭し、人々は旅行中にこの技術を全面的に取り入れるようになると予測している。

実際に調査では、旅行者の半数が次回の旅行計画に生成AIを使うことに興味を持っており、3人に1人が旅行計画を立てる際に非常に役立つと回答しているという。

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休暇の計画を立てる時、宿泊場所を探すために最初にチェックするウェブサイトの一つがAirbnbだろう。限られた予算内でシンプルな部屋を求めている場合も、皆で優雅な週末を過ごすためのゴージャスな別荘を探している場合も、希望のエリアで、予算と好みに合う物件がきっと見つかるはずだ。

そのAirbnbについて、うれしい知らせだ。「ゲストチョイス」のバッジが公開され、本当に優良な施設を探すのが今まで以上に簡単になったのである。同バッジは、ユーザーから寄せられた高い評価と信頼性に基づいて選ばれるもので、特に好評を得ている物件を示している。

ここでは、約200万件のゲストチョイスの中から厳選の10軒を紹介しよう。人里離れたコテージからジャングルの中のアパートメントまで、幅広いセレクトだ。

Desert home with a spa(アメリカ)

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Photograph: Airbnb

ボヘミアン、北欧風、ミニマリズムが掛け合わされたスタイルで、のどかな雰囲気が魅力だ。同物件が位置するのは、アメリカ・カリフォルニア州のユッカバレー。ジャグジーバスとどこまでも続く砂漠の景色が楽しめる。

Home in a picturesque Majorcan village(スペイン)

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Photograph: Airbnb

スペイン・マヨルカ島内の古風な趣の村、バルデモサにある美しい一軒家。ここからはユネスコの世界遺産に登録されている「トラムンタナ山脈の文化的景観」を一望できる。

Secluded chalet in the woods(カナダ)

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Photograph: Airbnb

心身のスイッチオフが必要な時に訪れたい場所。「人里離れた」というだけでは十分でない。というのも、この別荘にはWi-Fiすらないのだ。これこそ「静寂」と呼ぶにふさわしい。

Private room in a Georgian house(イギリス)

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Photograph: Airbnb

ロンドンのこの美しい一戸建てには、まるで我が家のようにくつろげる雰囲気がある。建築はジョージアン様式で、「イギリス指定建造物」として歴史的価値が認められている。テムズ川のほとり、パットニー橋のすぐ側という立地だ。

Tropical forest apartment(ブラジル)

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Photograph: Airbnb

寝心地のいいベッドから星空を見上げたい。そんな望みをかなえてくれるのが、ブラジル・イリャバウ島にあるこの素晴らしいアパートメントだ。それだけではなく、滝や見事なビーチも堪能できる。「極楽」とはこの場所のことに違いない。

Open space in Montepulciano’s Hearth(イタリア)

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Photograph: Airbnb

ワインで有名なイタリアのモンテプルチアーノ。歴史あるグランデ広場のすぐそばにある、この美しく現代的な宿泊施設は、Airbnbいわく「ワイン愛好家の楽園」だ。トスカーナの空気の中でグラスを傾け、ワインを味わおう。

Home with a private pool(コロンビア)

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Photograph: Airbnb

大人数のグループでゆったりと休日を過ごすのにぴったりなのは、コロンビアのサンタ・マルタにあるこの一戸建てだ。専用プール付きで、最大10人まで宿泊できる。ハンモックも備えていて、ビーチにもほど近い。

Penthouse with Acropolis view(ギリシャ)

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Photograph: Airbnb

ギリシャのアテネといえば歴史の宝庫。アクロポリスの丘を見渡すことができるこのすてきな部屋は、その歴史を味わい尽くすのにふさわしい場所だ。

Japanese historical house(日本)

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Photograph: Airbnb

江戸時代末期創建の古民家。茅ぶき屋根やいろりを備えた、歴史を感じられる宿泊施設となっている。

Off-grid cabin(オーストラリア)

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Photograph: Airbnb

オーストラリアのニューサウスウェールズ州に位置する、エネルギー自給自足型住宅。受賞歴もある名作建築だ。外界から隔絶された空間でくつろごう。

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女性の一人旅に人気の旅行先ランキングが発表

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一人旅の人気が急上昇している。Airbnbの調査によると、2022年には短期であれ長期であれ、イギリスから休暇で一人旅をする女性の数が55%も増加したという。

しかし、女性の一人旅においては旅先を選ぶ際に、身の安全などさまざまな要素を考慮しなければならないことが多い。そこでAirbnbは、女性に最適な一人旅の目的地を決定するための個人の安全情報アプリ、WalkSafeと提携し、イギリス在住の女性旅行者が宿泊予約した割合が最も高い場所を調査し、ランキングにまとめた。

その結果、トップになったのはフランスの首都パリ。「光の街」とも知られるこの都市は、ロマンチックな旅行先として知られている。アートギャラリーや村のような地区が多く、一人でも散策できる場所がたくさんある。

そびえ立つビル群、一年中温暖な気候、巨大ショッピングセンターで知られるドバイが2位となった。この都市は犯罪率がかなり低く、信頼性の高い交通インフラが整っており、一人でも移動しやすいのが特徴といえる。

第3位はバルセロナ。スペインの首都で類まれな建築物があり、サッカーは世界的に有名だ。カタルーニャ文化は驚くほど社交的であり、バルセロナは旅行者や駐在員であふれかえっている。ただ、街の中心で営業するバルの一部には、一人旅をしている人に冷たい店もあるようだ。心の準備をしておくのもいいかもしれない。

ランキング10位までは以下の通り。全体的にヨーロッパの都市が評価されていることが分かる。また、オーストラリアの2都市もランクインした。

イギリスの女性の一人旅に人気の旅行先Airbnb)

1. パリ(フランス)
2. ドバイ(アラブ首長国連邦)
3. バルセロナ(スペイン)
4. リスボン(ポルトガル)
5. ケープタウン(南アフリカ)
6. シドニー(オーストラリア)
7. マドリード(スペイン)
8. アテネ(ギリシャ)
9. メルボルン(オーストラリア)
10. トロント(カナダ)

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生活費の高騰のために懐が心細い昨今だが、休暇の旅行は諦めなくても大丈夫だ。

フライト比較ウェブサイトのスカイスキャナーは、2024年に向け「トラベル・トレンド・レポート」の最新版を発表した。その中で、2023年のフライト料金が、前年比で大きく下落した目的地が明らかにされている。この調査は、イギリスを起点としたエコノミークラス往復料金について、2023年1月1日〜8月7日と2022年の同期間とを比較したものだ。

それによると、最も効果的にフライト代を節約できるのは、ポルトガルの最南部に位置する街、ファロだ。2023年は前年に比べて24%下落、つまり約4分の3となったのである。

ランキングの2位はアルジェリアのアルジェで、23%減となった。この海辺の街には、オスマン帝国時代の建築や、フランス植民地時代のコロニアル様式の建築が数多く残されている。また、城塞の遺跡やモスクも点在しており、魅力的な旅行先といえそうだ。

3位はフランスのニースで、19%減。続く4位と5位には、トルコのダラマンとアンタルヤがランク入りした。

アメリカの都市へのフライトについても、ボストンやロサンゼルスが10%減、ニューヨークは9%減となった。

ランキングの全体は以下の通り。

1. ファロ(ポルトガル)
2. アルジェ(アルジェリア)
3. ニース(フランス)
4. ダラマン(トルコ)
5. アンタルヤ(トルコ)
6. チューリッヒ(スイス)
7. ボストン(アメリカ)
8. ロサンゼルス(アメリカ)
9. フランクフルト(ドイツ)
10. ニューヨーク(アメリカ)

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休暇はくつろいでゆったりと過ごしたいと考える人が多いだろう。しかしそれとは逆に、新しいスリリングな景色に出合い、自分に挑戦することこそが旅なのだと考える冒険家もいる。ここで取り上げたいのは、エッフェル塔に登ったり、タイムズスクエアで人混みに果敢に挑んだりするのとは別のことだ。

世界には自然の驚異と言える場所があり、勇敢で活動的なタイプの人々は、そうした場所で休暇を過ごすことを好む。だが、そのうちのいくつかは非常に危険でもある。自然が残酷な支配者であるということは、動かぬ事実なのだ。

イギリスのバケーションレンタル検索ウェブサイト「Holidu」による調査で、大自然に抱かれた世界のレジャースポットのうち、危険な場所が明らかとなった。それによれば、世界1位は、ヨーロッパ最高峰の「モンブラン」だ。

モンブランはイタリアとフランスにまたがっており、スキーやハイキングを楽しむ人に人気のスポット。調査によると、平均年間死者数は100人に上る。また「重大事故」は平均で年間22件起こっている。これはアメリカのヨセミテ公園に続き、2番目に多い数である。

ランキングの2位は、スコットランドのベン・ネビス。イギリス国内で最も高い山で、年間死者数は3人と比較的少ないが、事故件数は20件と多い。

3位は富士山だ。日本を象徴するこの火山では年間7人が亡くなっており、11件の事故が起きている。

ランキング全体を見ると、トップ10のうち実に9カ所が山岳である。トップ10の全てが岩場を歩く場所となっており、11位のコロラド川(アメリカ)で初めて、性質の異なる場所が浮上した。

トップ10は以下の通り。

1. モンブラン(イタリア、フランス)
2. ベン・ネビス(イギリス)
3. 富士山(日本)
4. エベレスト(中国、ネパール)
5. キリマンジャロ(タンザニア)
6. ヨセミテ国立公園(アメリカ)
7. テーブル・マウンテン(南アフリカ)
8. マッターホルン(スイス)
9. グランド・キャニオン(アメリカ)
10. モハーの断崖(アイルランド)

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目まぐるしく発展する都会や、雄大な自然が楽しめる有名なスポットもいいが、その土地の最も本格的で未発見の驚きが感じられるのは、「農村地域」かもしれない。

国連世界観光機関(UNWTO)は、「誰もが参加できる持続可能な責任ある観光」の促進をする専門機関だ。2023年10月19日、同機関による地方部の観光地を表彰するUNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ」が発表された。

今年は54地域が選定され、日本からは北海道美瑛町、宮城県奥松島、長野県白馬村、岐阜県白川村の4地域が選ばれた。選ばれた村々はいずれも、伝統と文化を守るための優れた取り組みを行っていることが評価されている。

Photograph: United Nations World Tourism Organisation
Photograph: United Nations World Tourism OrganisationJalpa de Canovas, Mexico

巨大な塩沼の中心に位置するインドのドホードのような驚くほど人里離れた村から、世界遺産に登録された合掌造りで有名な日本の「白川郷」のようなよく知られた場所まで、さまざまな村がエントリー。ペルーからは5つ、中国は4つ、そしてカザフスタン、ウズベキスタン、モルドバのコミュニティーがリストに入った。

Photograph: United Nations World Tourism Organisation
Photograph: United Nations World Tourism OrganisationPenglipuran, Vietnam

「UNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ 2023」に選ばれた村の一部は以下の通りだ。

アル・セラ(ヨルダン)
バランカス(チリ)
美瑛町(日本)
カレタ・トルテル(チリ)
カンタビエハ(スペイン)
チャカス(ペルー)
チャビン・デ・ワンタル(ペルー)
チャビン・デ・ワンタル(ペルー)
ダハシュール(エジプト)
ドホード(インド)
トンベク(韓国)

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世界中の都市が、デジタルノマドビザを発給することで、急成長する「リモートワーク」をする人々の後押しをしている。2023年はポルトガルは、デジタルノマドにとって最高の国に選ばれた。

このほかにも、関心が高まっている意外な目的地もたくさんある。nomadlist.comの専門家は、過去2年間にウェブサイトへのチェックイン数が最も多かった都市を調査し、急成長している拠点を割り出した。

デジタルノマドにとって最も急成長している都市はどこなのか? それは東京だ。日本の首都・東京は、2022年だけでリモートワーカーが369%増加。この都市が提供する全てを考えれば、それほど驚くことではない。革新的な建築物、伝統的な寺院、文化、素晴らしい食べ物など、魅力を挙げればきりがない。

2位はベトナムで、5番目に人口の多いダナンだった。ハノイとホーチミンもランクインしており、ベトナムは急成長中のノマド先として3つのスポットを押さえていることになる。

3位は韓国のソウル。こちらも文化、芸術的遺産にあふれたエキサイティングな都市だ。アジアが上位を独占しており、10位中8カ国がアジア大陸のどこかに位置している。

2023年、世界で急成長しているノマド旅行先トップ10は以下の通り(nomadlist.com調べ)。

1. 東京(日本)
2. ダナン(ベトナム)
3. ソウル(韓国)
4. クアラルンプール(マレーシア)
5. ペナン(マレーシア)
6. モンテビデオ(ウルグアイ)
7. マニラ(フィリピン)
8. ハノイ(ベトナム)
9. ホーチミン(ベトナム)
10. リュブリャナ(スロベニア)

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タイムアウトが行った全世界対象の大規模な都市調査と各国エディターの情報をもとに、タイムアウトのグローバルチームが「The 40 coolest neighbourhoods in the world(世界で最もクールな地域)」と題したランキングを発表した。

東京からは渋谷区の「富ヶ谷」がランクイン。調査は今年で6年目となり、世界の1万2000人以上の都市生活者のデータを集計し、富ヶ谷は世界40地区中、10位となった。

そのほかの結果を見ていくと、トップはメデジンのラウレス(1位)、次いでダブリンのスミスフィールド(2位)、マドリードのカラバンチェル(3位)、コペンハーゲンのハヴネン(4位)、香港のションワン(5位)、メルボルンのブランズウィック・イースト(6位)、ニューオーリンズのミッドシティ(7位)、ミラノのイゾラ(8位)、アムステルダムのウェスト(9位)と続く。

ラウレス
Photograph: Courtesy Bureau de Medellïnラウレス

渋谷の中でも魅力的なエリア富ヶ谷は、しゃれたカフェやスタイリッシュなショップ、モダンなレストランが並ぶクールな街。そして何より、渋谷の中心地から徒歩15分以内でありながら、静かで、リラックスした雰囲気があるのが魅力だ。

Beasty Coffee
Photo: Beasty Coffee Cafe LaboratoryBeasty Coffee

ここでは、タイムアウト東京のおすすめをいくつか紹介しよう。

おいしいコーヒーを洒落た空間で楽しみたいなら「ビースティー コーヒー (Beasty Coffee)」や「フグレン トウキョウ(Fuglen Tokyo)」に立ち寄って一息。小腹が空いているなら、1日中朝食が楽しめる「プルミエメ(Premier Mai)」や、焼きたてのエッグタルトが味わえる「ナタ デ クリスチアノ(Nata de Cristiano's)」がおすすめだ。

Dog Heart
Photo: Keisuke TanigawaRent a dog from Dog Heart and take it for a stroll through Yoyogi Park

富ヶ谷は代々木公園の真向かいにある。ピクニックをしたり、「ドッグハート(Dog Heart from Aquamarine)」でかわいい子犬をレンタルして、のんびり散歩するのもいいだろう。

The Bellwood
Photo: The BellwoodThe Bellwood

夜になれば、酒が楽しめるバーもたくさんある。アジアのベストバーに選出された「ザ ベルウッド(The Bellwood)」で独創的なカクテルに酔いしれたり、おいしい料理とビオワインを揃える「アヒルストア」でのんびりとした時間に身を任せたい。

Trunk Hotel Yoyogi Park
Photo: Courtesy of TrunkTrunk Hotel Yoyogi Park

今年新しくオープンした注目スポットもある。スモールラグジュアリーブティックホテルの「トランクホテル ヨヨギパーク(TRUNK(HOTEL)YOYOGI PARK)」だ。屋上には宿泊者限定の1年中入れるインフィニティプールがあり、緑豊かな代々木公園を眺められる。一般利用もできるオールデイダイニングもおすすめだ。

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世界には、一度は訪れてみたい美しい場所がたくさんある。「第45回ユネスコ世界遺産委員会」の決定により、文化遺産33件と自然遺産9件の合計42件が新たに世界遺産として登録されることが決定した。これを受けて旅行会社の「エクスプロア・ワールドワイド」が、その中でも最も魅力的な世界遺産のランキングを発表している。

古代都市から国立公園、タージ・マハルや自由の女神まで、世界遺産が作り出す絶景はたくさんある。では、最も美しい場所はどのようにして選ばれたのだろうか?

同ランキングは、最も知名度の高い全6大陸、52カ所のユネスコ世界遺産を候補に選出。人の瞳孔を検知し、 その人が何を見ているかをリアルタイムに追跡するセンサー技術「アイトラッキングテクノロジー」を使い、参加者一人一人が各名所に滞在した際の「平均視線滞留時間」を算出した。その結果、どの名所が最も長い時間注視されたのかが判明したという。

測定結果によると、最も美しいユネスコ世界遺産はイギリス・ウェールズのポントカサステ水路橋と運河であることが分かり、参加者の平均視線滞留時間は31秒間だったという。第2位に選出されたのは、カナディアン・ロッキー山脈自然公園群だ。氷河や滝、洞窟、そして手付かずの雄大な山々は、ハイカーやスキーヤー、野生動物愛好家に人気がある。

ブラジルのリオデジャネイロは、街の活気と自然の景観から、世界で3番目に魅力的な世界遺産にランクされている。山々やビーチと、広大な街のコントラストが印象的なことが、この街が人目を引く理由だろう。そして、リオを見下ろす救世主キリストの壮大さは圧巻だ。

10位には京都の「古都京都の文化財」がランクイン。古都京都の文化財とは、京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市にある17カ所の寺社のことで、1994年に世界遺産に認定されている。

ランキングの結果は以下の通りだ。

1. ポントカサルテ水道橋と運河(イギリス/ウェールズ)
2. カナディアン・ロッキー山脈公園群(カナダ)
3. リオデジャネイロ 山と海の間のカリオカの風景(ブラジル)
4. プリトヴィッツェ湖群国立公園(クロアチア)、マロティ・ドラケンスバーグ公園(南アフリカ)
5. モザンビーク島(モザンビーク)
6. 古代都市シギリヤ(スリランカ)
7. アンコールワット(カンボジア) 、オアハカ歴史地区とモンテ・アルバン遺跡(メキシコ)
8. セイルグ・ミチル(アイルランド)
9. ペトラ(ヨルダン)
10. 古都京都の文化財(日本/京都市、宇治市、大津市)

タイムアウトワールドワイド『Revealed: the most beautiful Unesco World Heritage Sites』を参考に一部編集

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2023年版の「世界最高の国」ランキングが発表され、日本がトップ10にランクインした。これまでにも観光面や安全面で高い評価を得てきたことを思えば、妥当な評価だろう。同ランキングは「U.S. News & World Report」によるもので、今年が8年目となった。

調査対象となったのは世界87カ国。約1万7000人の回答者が、10のカテゴリーに分類された73の観点から、各国を点数付けした(カテゴリーは「旅」「先進性」「文化的影響力」「起業」「伝統」「柔軟性」「ビジネス」「国力」「生活の質」「社会的目的」)。

10位までの順位と得点は以下の通り。日本は95.1点を獲得し、6位となった。

1. スイス(100点)
2. カナダ(99.3点)
3. スウェーデン(98.9点)
4. オーストラリア(97.6点)
5. アメリカ(96.4点)
6. 日本(95.1点)
7. ドイツ(94.8点)
8. ニュージーランド(92.6点)
9. イギリス(92.4点)
10. オランダ(90.2点)

10のカテゴリーのうち、日本が最も高く評価されたのは「起業」で、95.2点を獲得し、3位に選ばれた。このカテゴリーの評価項目は、「革新性」「教育の浸透度」「労働技能の習熟度」「テクノロジー分野の専門性」「デジタル環境」「対外関係」などだ。

また「先進性」カテゴリーでは、「進歩性」「モダニティ」「適応性」といった観点で評価され、86.3点で6位となった。さらに「文化的影響力」カテゴリーでは、80.8点で5位を獲得。エンターテインメント分野における存在感が高く評価されたほか、「ファッショナブル」「モダン」「流行」といった観点も加味された。

逆に改善の余地が残されているカテゴリーは「社会的目的」で、スコアは29.2点だった。このカテゴリーには、「環境への配慮」「人権」「気候変動への対応」「ジェンダー平等」といった観点が含まれている。

ランキングの詳細は、公式ウェブサイトから確認してほしい。

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旅行産業がパンデミック以前の正常な状態に戻り、多くの人が今まで通りのバケーションを過ごしていることは素晴らしいことだ。しかし、オーバーツーリズムが多くの観光地に悲惨な影響を及ぼしているのも事実。中には、観光客の数をコントロールするための対策を実施せざるを得ない地域も出てきている。

バリ島は無礼に振る舞う観光客の取り締まりを強化し、ベネチアは観光税を導入した。ギリシャのアクロポリスは、間もなく訪問者数に上限を設ける予定だ。 また、オーストリアの世界遺産の村では、過剰な数の観光客に対して抗議運動が起きている。

スコットランドのエディンバラ城は英国で最も混雑している観光名所となり、バースは同国で最も混雑する都市になった。では、世界の観光地で最もオーバーツーリズムの影響を受けているのはどこだろうか?

海外送金サービスを提供するMoneyTransfers.comは、観光地の訪問者数と地元人口を比較し、独自の調査を実施。結果、世界で最も観光客で混雑する観光地のトップに、タイのプーケットが選出された。タイ最大級のリゾート地として多くの人が訪れるプーケットの魅力と言えば、アンダマン海に面するカタ・ビーチとカロン・ビーチ。エメラルドグリーンの海でのダイビングや、新鮮なシーフードが楽しめる。

しかし、プーケットを訪れる観光客の統計は過激なものだ。調査によって、プーケットの住民1人に対して訪れる推定観光客は、約118人という結果が算出された。タイで混雑する観光地はプーケットだけではなく、2位と3位にパタヤとクラビも選出されており、観光業が盛り上がる中でのオーバーツーリズムによる影響が懸念される。

そのほか、トルコのムグラとフルガダ、ギリシャのイラクリオン、ロードス島などもランクインしている。

結果は以下の通り。

1. プーケット(タイ)
2. パタヤ(タイ)
3. クラビ(タイ)
4. ムグラ(トルコ)
5. フルガタ(トルコ)
6. マカオ(中国)
7.イラクリオン(ギリシャ)
8. ベニス(イタリア)
9. ロードス島(ギリシャ)
10. マイアミ(アメリカ)

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毎年恒例の「世界のベストレストラン50」と「世界のベストバー50」。同ランキングの創設者らが、2023年9月19日に初めて世界のベストホテルを発表。レストランやバーの分野でも確かな存在感を放っている東京は、もちろん「ホテル」でも高い評価を獲得した。

Aman Tokyo
Photo: Aman Tokyo

首位に輝いたのは、イタリアのコモ湖畔にある「パッサラクア(Passalacqua)」。僅差で2位となったのは香港の「ローズウッド香港(Rosewood Hong Kong)」で、3位はバンコクの「フォーシーズンズホテル バンコク アット チャオプラヤー リバー(Four Seasons Chao Praya River)」、4位は香港の「ジ アッパー ハウス(The Upper House)」となった。そして5位にランクインしたのが、「アマン東京」である。 

Aman Tokyo
Photo: Aman Tokyo

アマン東京が位置するのは、大手町のビジネス街。開放感のある高い天井と、玄武岩を用いたシックな内装が印象的で、モダンな感覚と、伝統的な日本の美意識が融合した空間が特徴的である。顧客には一流の有名人も多く含まれ、価格は1泊あたり約30万円だ。

なお、上位5位内にはアジアのホテルが多く並び、ランキング全体ではタイ・バンコクからは4つものホテルがランクインした。

Hoshinoya Tokyo
Photo: Nacasa & Partners IncHoshinoya Tokyo

東京からは、アマンと同じく大手町にある「星のや東京」が39位に。東京駅から目と鼻の先という中心部にありながら、旅館のようなもてなしを受けられるのが醍醐味(だいごみ)で、温泉や茶室まで備わっている。

Hoshinoya Tokyo
Photo: Nacasa & Partners IncHoshinoya Tokyo

東京以外では「パークハイアット京都」が30位に選出。観光名所である産寧坂を上ったところにあり、東山地区のシンボル的存在である「八坂の塔」を一望できる。

Park Hyatt Kyoto
Photo: Park Hyatt Kyoto

ランク入りしたホテルは、優雅なロビーを訪れるだけでも誰もがとりこになってしまうような魅力にあふれている。だが、それほど高いコストをかけなくとも満足できるホテルが、日本にはたくさんある。リーズナブルに旅を楽しみたい人も満足できるだろう。

ランキングの詳細は公式ウェブサイトから確認してほしい。

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この街のフードシーンに詳しい人であれば、東京に世界有数のピッツェリアがあることを知っているだろう。世界で最も影響力のあるピッツェリア専門ガイド「50 Top Pizza」が2023年5月に発表した、アジア太平洋地域を対象とした「アジアのトップピザ50」では、東京から10軒がラインクインした。

そして9月13日、同ガイドが2023年の世界における100のベストピッツェリアを選んだランキングを発表した。ここでも東京の店が健闘し、上位50位までの「50 Top Pizza World 2023」に2店、51位から100位までの拡大リストにはさらに2店が入った。

マンダリンオリエンタル東京」の38階にある「ピッツァバー on 38th は、昨年の16位から大きく順位を上げ、今年は4位にランクイン。ピッツェリア ペッペ ナポリスタカ」は23位、「ピッツァ ストラーダ」は82位、「ピッツァスタジオ タマキ」は88位となった。

50 Top Pizza World 2023で栄えあるトップに輝いたのは、1位タイでイタリアの2軒。ナポリの「10 Diego Vitagliano Pizzeria」とカゼルタの「Masanielli - Francesco Martucci」だ。2位はニューヨークの「Una Pizza Napoletana」、3位はバルセロナの「Sartoria Panatieri」となった。

50 Top Pizzaは、世界中の検査官の協力を得て、世界最高のナポリピッツァを厳選。彼らは匿名で各店の料理の質、サービス、ワイン、内装、雰囲気についてレストランを審査している。

2023年の100位までのランキングは、50 Top Pizzaの公式ウェブサイトで確認できる。

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「人生で最高のものは無料である(the best things in life are free)」という言葉を聞いたことがあるだろう。このことは、旅行にも当てはまる。例えば休暇の計画を立てるとき、特に予算が限られている場合は、無料で楽しめるすてきな観光スポットがあると、経済的な負担を軽減できて、これほどうれしいことはないと思うはずだ。

世界で最も素晴らしい無料観光スポットを知るには、貸別荘会社のCasago社が作成したランキングが参考になる。同社は、トリップアドバイザーのレビューにおいて五つ星評価が多い無料の観光スポットを分析し、順位付けをした。

その結果、世界で最も素晴らしい無料観光スポットとなったのは、ベルギーの古風な町ブルージュにあるハープ奏者で愛好家のリュック・ヴァンレールが運営するハープの博物館である「Luc Vanlaere Harpist - Mini Harp Museum」。レビューの94.5%でつ星を獲得した。同施設はハープの美しい音色で聴衆を魅了するように構成されており、小さなハープコンサートも楽しめるという。

2位は「国立アメリカ空軍博物館」。ここでは創設初期からミサイルの紹介まで、さまざまな時代におけるアメリカ空軍の歴史について網羅する展示がいくつも見られる。トリップアドバイザーのレビューの92.85%がつ星だった。ちなみにこのランキングでは、アメリカからはほかに2つの施設がトップ10にランクインしている。

3位は、カナダの「ホースシュー滝」だ。レビューの92.7%につ星が付けられている。ここは、ナイアガラの滝を構成する3つの滝のうち最大で、同国でも人気の自然スポットの一つとして知られている。

10位までのランキングは以下の通りだ。 

世界で最も素晴らしい無料観光スポットCasago社)

1. Luc Vanlaere Harpist - Mini Harp Museum(ベルギー)
2. 国立アメリカ空軍博物館(アメリカ)
3. ホースシュー滝(カナダ)
4. 国立歩兵博物館と兵士センター(アメリカ)
5. バカラル湖(メキシコ)
6. ハリマンディル サーヒブ(インド)
7. フィッツ・ロイ(アルゼンチン)
8. 無名兵士の墓(アメリカ)
9. オーストラリア戦争記念館(オーストラリア)
10. Lanta Animal Welfare(タイ)

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旅の悲惨な思い出は、次に海外に行くことを躊躇(ちゅうちょ)させるものだ。4時間遅れで2日間の旅に出発したと思えば、機内は凍えるよう……といった風に、旅なんてしなければよかったと思うような経験したことがある人も多いだろう。

次の旅で最高のスタートを切れたいのであれば、今がちょうどいいかもしれない。荷物預かりプラットフォームを提供しているBounce社が、2022年に発表した航空会社ランキングを更新。機内食から定時到着の数まで全てを改めて評価し、国際航空会社の2023年版「ベスト&ワースト」を明らかにしたからだ。

Bounce社によると国際線ベストワンは日本航空で、10点満点で8.28というスコアを記録。同エアラインは機内体験に優れており、欠航率もわずか1.56%と驚くほど低かった。

反面、2023年の国際線ワーストワンはインドネシアの航空会社ウィングス・エアで、コアはわずか0.37。この航空会社のフライトの半分以下しか時間通りに到着せず、15.91%というキャンセル率はライオン・エアに次いで2番目に高い。詳しいランキングは以下の通りだ。 

国際線ベストエアライン 2023Bounce)
※数値はスコア

1. 日本航空(8.28)
2. シンガポール航空7.63)
3. カタール航空7.50)
4. 大韓航空(7.19)
5. ビスタラ(6.43)
6. 全日本空輸(6.23)
7. エチオピア航空(5.99)
8. エア・インディア(5.40)
9. アズールブラジル航空(5.25)
10. エミレーツ航空(5.16)/ベトナム航空(5.16)

国際線ワーストエアライン 2023(Bounce)
※数値はスコア

1. ウィングス・エア(0.37)
2. ライオン・エア(0.61
3. ジェットスター航空(0.94)
4. フライドバイ(1.00)
5. ビバエアロバス(1.18)
6. ウィズエアー(1.31)
7. ライアンエアー(1.63)
8. ウエストジェット航空(1.66)
9. ブエリング航空(1.96)
10. エア・カナダ(2.11)/ボラリス(2.11)

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世界には目を見張るほど美しい村や町があふれている。だが、その中で最も美しい場所といえば、どこだろう?

イギリスの家具会社Faraway Furnitureが、その答えをInstagramで調査した。意外ではないかもしれないが、ランキングの全20カ所のうち13カ所がヨーロッパから選ばれた。イタリアからは3カ所、フランスとイギリスからはそれぞれ2カ所となった。

では、世界一は? イタリアのチンクエ・テッレがトップに選ばれた。チンクエ・テッレとはリヴィエラ海岸の5つの村を合わせた呼び方で、崖の上に絶妙なバランスで立つ家屋や港に浮かぶボートが見せる、カラフルな景観が有名だ。

2位はノルウェーのレーヌ。北極圏のロフォーテン諸島に位置するこの小さな漁村では、周りを取り囲む見事な景色に圧倒される。3位は、ギリシャのサントリーニ島の海岸沿いにあるイア。まばゆい白壁と有名な青いドームの景観は、夕焼け時には特にすばらしい。火山を一望することもできる。

4位はイタリアのベネチアにあるブラーノ、5位はフランスのコルマールとなった。

ランキング全体は以下の通りだ。

1. チンクエ・テッレ(イタリア)
2. レーヌ(ノルウェー)
3. イア(ギリシャ)
4. ブラーノ(イタリア)
5. コルマール(フランス)
6. ハルシュタット(オーストリア)
7. アルベロベッロ(イタリア)
8. ホビトン(ニュージーランド)
9. 白川郷(日本)
10. シディ・ブ・サイド(チュニジア)
11. ヴェンゲン(スイス)
12. アイト・ベン・ハドゥ(モロッコ)
13. ポパイ村(マルタ)
14. バイブリー(イギリス)
15. オルタヒサル(トルコ)
16. 鳳凰古城(中国)
17. ステイス(イギリス)
18. フスカル(スペイン)
19. パランガン(イラン)
20. シミアン・ラ・ロトンド(フランス)

どれも「コテージコア」な場所ばかり。ただし、非常に人気のある観光地なので、ハイシーズンを避けて訪れる方が良いだろう。混雑の具合がどうであろうと、絵はがきのような美しさ以上のものを味わえることは保証する。

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毎週のように各所で発表される「世界のベストレストラン」。今回発表したのは、ラグジュアリーなライフスタイルマガジン「Elite Travellerだ。同誌は毎年、読者による投票で最高のレストランを決める「リーダーズチョイス」を発表している。2023年も、日頃から世界最高級のレストランで食事をする、舌の肥えた「富裕層の読者」によって選ばれた。

読者が高級なレストランに行くことが多いのは明らかで、このリストは過去12カ月の間に訪れて最も印象的だった店を挙げたものになる。選出されたレストランの多くは、すでにミシュランの星を獲得し不動の地位を築いているが、一方で、まだあまり知られていない店にもスポットが当たった。

今回の一覧はランキング形式ではない。アイルランドや香港、オーストラリア、ギリシャなど世界中のレストランがリスト入りした。しかし、いくつかの都市が特に注目すべきグルメスポットであることも、リストから見て取れる。ロンドンとパリから9店、ニューヨークからは11店と多くの店が選出された。これらの都市は本当に素晴らしい食の都と言えそうである。

以下が、Elite Travellerの読者が選んだ85のレストランだ。

オーストラリア
・アッティカ(Attica)/メルボルン
・キー(Quay)/シドニー

オーストリア
・イカロス(Ikarus)/ザルツブルク
・シュタイラーエック イム シュタットパーク(Steirereck im Stadtpark)/ウィーン

中国
・ウルトラバイオレット バイ ポール ペレ(Ultraviolet by Paul Pairet)/上海

デンマーク
・ゼラニウム(Geranium)/コペンハーゲン
・シュルロル クロ(Søllerød Kro)/コペンハーゲン

フランス
・メール ブラジエ(Mère Brazier)/リヨン
・ル プチ ニース(Le Petit Nice)/マルセイユ
・ミラズール(Mirazur)/マントン
・ダヴィッド・トゥタン(David Toutain)/パリ
・フレンチー(Frenchie)/パリ
・ル サンク(Le Cinq)/パリ
・ル ムーリス アラン デュカス(Le Meurice Alain Ducasse)/パリ
・レ クリマ(Les Climats)/パリ
・ロワゾー ブラン(L'Oiseau Blanc)/パリ
・レストラン ギィ サヴォワ(Restaurant Guy Savoy)/パリ
・セプティム(Septime)/パリ
・ソラ(Sola)/パリ
・レ クレイエール パーク(Les Crayères Park)/ランス
・ピック(Pic)/ヴァランス
・ヴィラ ルネ ラリック(Villa René Lalique)/ウィンジャン=シュル=モデ

ドイツ
・ティム ラウエ(Tim Raue)/ベルリン
・エル アー ヨルダン(L.A. Jordan)/ダイデスハイム

ギリシャ
・スポンディ(Spondi)/アテネ

香港
・アンバー(Amber)
・龍景軒(Lung King Heen)

アイルランド
・チャプター ワン(Chapter One)/ダブリン

イタリア
・ピアッツァ ドゥオモ(Piazza Duomo)/アルバ
・イル パラージョ(Il Palagio)/フィレンツェ
・オステリア フランチェスカーナ(Osteria Francescana)/モデナ
・ラ ペルゴラ(La Pergola)/ローマ
・レ カランドレ(Le Calandre)/ルバーノ
・ウリアッシ(Uliassi)/セニガッリア

ノルウェー
・マエーモ(Maaemo)/オスロ

ペルー
・セントラル(Central)/リマ

ポルトガル
・オーシャン(Ocean)/ファロ
・カサ デ シャ ボア ノバ(Casa de Chá da Boa Nova)/レサ・ダ・パルメイラ

シンガポール
・バーント エンズ(Burnt Ends)
・レザミ(Les Amis)

韓国
・ミングルス(Mingles)/ソウル

スペイン
・オードリーズ バイ ラファ ソレル(Audrey’s by Rafa Soler)/アリカンテ
・キケ ダコスタ(Quique Dacosta)/アリカンテ
・アバック(ABaC)/バルセロナ
・ディスフルタール(Disfrutar)/バルセロナ
・アスルメンディ(Azurmendi)/ビスカヤ
・アポニエンテ(Aponiente)/カディス
・マルティン・ベラサテギ(Martin Berasategui)/ラサルテ=オリア

スウェーデン
・フランツェン(Frantzén)/ストックホルム

スイス
・レストラン ド ロテル ド ヴィル(Restaurant de l'Hôtel de Ville)/クリシエ

台湾
・ロウ(Raw)/台北

イギリス
・アダムス(Adam’s)/バーミンガム
・ファット ダック(Fat Duck)/ブレイ
・ザ ウォーターサイド イン(The Waterside Inn)/ブレイ
・ミッドサマー ハウス(Midsummer House)/ケンブリッジ
・ブラット(Brat)/ロンドン
・コア バイ クレア スミス(Core by Clare Smyth)/ロンドン
・ハイド アバブ(Hide Above)/ロンドン
・ル ガヴローシュ(Le Gavroche)/ロンドン
・ザ レッドベリー(The Ledbury)/ロンドン
・ポレン ストリート ソーシャル(Pollen Street Social)/ロンドン
・レストラン ゴードン ラムゼイ(Restaurant Gordon Ramsay)/ロンドン
・リッツ レストラン(Ritz Restaurant)/ロンドン
・リバー カフェ(River Café)/ロンドン
・アニスヒル(Ynyshir)/マッキンレー
・ハンド アンド フラワーズ(Hand and Flowers)/マーロー
・アンドリュー フェアリー アット グレンイーグルス(Andrew Fairlie at Gleneagles)/パース
・ザ サムリング(The Samling)/ウィンダミア

アメリカ
・アリ二ア(Alinea)/シカゴ
・ジョエル ロブション(Joël Robuchon)/ラスベガス
・カーボーン マイアミ(Carbone Miami)/マイアミ
・ラ トーク(La Toque)/ナパ
・ブルー ヒル アット ストーン バーンズ(Blue Hill at Stone Barns)/ニューヨーク州
・コスメ(Cosme)/ニューヨーク
・ダニエル(Daniel)/ニューヨーク
・ガブリエル クルーザー(Gabriel Kreuther)/ニューヨーク
・グラマシー タバーン(Gramercy Tavern)/ニューヨーク
・ジャン ジョルジュ(Jean Georges)/ニューヨーク
・ル ベルナルディン(Le Bernardin)/ニューヨーク
・ザ モダン(The Modern)/ニューヨーク
・マレア(Marea)/ニューヨーク
・モモフク コ(Momofuku Ko)/ニューヨーク
・パ セ(Per Se)/ニューヨーク
・ゲイリー ダンコ(Gary Danko)/サンフランシスコ
・ザ フレンチ ランドリー(The French Laundry)/ヨントビル

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  • カフェ・喫茶店

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、森カフェ5選

せわしない毎日の中、時には都会の喧騒(けんそう)から離れて自然の中で深呼吸したくなる瞬間はないだろうか。そんな時、豊かな緑を感じることのできる森カフェは、心に余白を作ってくれる。ここでは美しい川を望む絶景カフェから山の麓にある穴場スポットまで、非日常感のある森カフェを紹介しよう。

実は3分の1が森林地帯の大都市東京。その隠れたグリーンサイドを堪能してほしい。

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  • Things to do

タイムアウト東京 > Things to do >東京、屋外ビアガーデン2023

徐々に気温が上がり、外で過ごすのが心地良くなってきた。屋外のフードイベントも増えてきた中、ビアガーデンに行きたい人も多いだろう。ここでは、オープンエアを楽しめる東京のビアガーデンやビールフェスティバル、ハイボールガーデンなどを紹介する。

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タイムアウト東京 レストラン&カフェ >東京、この夏味わうべき期間限定のかき氷

夏の定番、かき氷。ここ数年のブームにより、新しいフレーバーや進化型のかき氷を求めて「氷活」に繰り出す人もいるほどだ。毎年、かき氷のスタンダードはレベルアップし続けており、多くの専門店が個性的なメニューを生み出している。

そんなかき氷のベストシーズンが到来した。行列ができる名店の人気メニューを味わうのもいいが、今シーズンしか登場しない期間限定のかき氷を試してみるのもおすすめ。ここではホテルやレストランで提供中の、見た目も美しく多彩な味わいのかき氷を紹介する。

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  • ショッピング

タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル > 東京、手持ち花火ショップ5選

8月7日は、8と7(はな)の語呂合わせから日本煙火協会が制定した「おもちゃ花火の日」ということを知っているだろうか。2020年、2021年は感染症流行の影響で各地の花火大会が中止になってしまったが、こんな時こそ、自宅の近所や河原などで手持ち花火を楽しんでみてはどうだろう。

ここでは、絹のような手触りの特別な線香花火が手に入る老舗の花火問屋をはじめ、オンラインショップで注文できる店、ダイソーで手頃に買える最新花火まで紹介する。騒音や後片付けなど、近隣の人々への配慮を欠かさずに、夏の思い出を作ってほしい。

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  • トラベル

タイムアウト東京 > トラベル > 東京から日帰りで行くアート旅6選

東京には魅力的なアート展示や、パブリックアートなどがある。しかし建物が密集しているため、大規模なアート施設を新たに造ることは困難だろう。希少な絵画やサイトスペシフィックなインスタレーションを観たいのであれば、千葉、神奈川、埼玉といった近隣の県へ日帰りで出かけるのもいいかもしれない。

草間彌生のインスタレーションが2つある農場、ロンドンの「テート・モダン」にあるようなマーク・ロスコ専用の部屋がある美術館など、自然の中でリラックスしてアートに触れることができる休日に訪れたいアートスポットを紹介する。

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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京で味わう、そうめん・流しそうめん5選

日本の夏を代表する麺といえば、やはりそうめん。古くから夏の食べ物として愛されてきたもののひとつで、奈良時代に伝来した索餅(さくべい)がルーツと言われている。

ここでは、この夏を乗り切るため、大自然や都心の野外で行われる夏季限定の流しそうめんや、メニューが豊富でアレンジが光るそうめん店など、清涼感ある店を紹介する。

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  • ナイトライフ

タイムアウト東京 > ナイトライフ>2023オープンのバーで味わう夏のカクテル

2023年上半期、東京にはユニークで毎日でも通いたくなるバーがオープンした。ここでは、ブルガリやベルスターなど今年オープンしたホテルのバーや、リニューアルしたルーフトップバー、アートや博物館がテーマなど強いコンセプトを押し出しているものなど、注目の店を紹介する。

この夏おすすめのカクテルをそれぞれ教えてもらったので、訪れる時はオーダーの参考にしてほしい。

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  • Things to do

タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、花火大会2023

夏の風物詩である花火大会。大迫力の2尺玉や水中花火、音楽とのコラボレーションなど、会場ごとの工夫に毎年心が躍る人は多いのではないだろうか。

昨年は新型コロナウイルスの影響で、中止を余儀なくされたが、今年は数多くの大会が開催を決定した。ここでは、東京近郊の花火大会を紹介する。参考にして、約4年ぶりとなる行動制限のない夏を満喫してほしい。

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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、この夏味わうべきアフタヌーンティー

マンゴーやメロンなどのフルーツや冷たいデザートを心ゆくまで堪能できるのが、夏のアフタヌーンティーだ。2023年も、日本の縁日や南国のリゾートなど個性的なテーマを扱ったものが続々と登場している。ここでは、夏気分を盛り上げてくれるアフタヌーンティーの数々を紹介しよう。

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  • Things to do
  • シティライフ

夏が近づくと、我々東京人はビーチへ繰り出す。都内からそれほど遠くない地域の海辺にはAirbnb物件が点在している場合も多いので、日帰りが可能であっても、数泊ゆっくりと「プチ休暇」を楽しむのはどうだろうか。

Airbnbが公開したこのリストでは、千葉から神奈川まで7つの素晴らしい海辺の隠れ家を紹介している。改めてどんな物件か見てみることにしよう。さあ、ビーチバケーションの計画を立てるのは、今だ。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

THE FLOW KAMAKURA(神奈川県鎌倉市)

これ以上はないだろうと思えるほど、この趣のあるヴィラは便利だ。鎌倉駅から徒歩圏内で、ビーチからわずか20秒の場所に位置するこの豪華な物件は、日頃のストレスから離れて楽しむ休暇に必要なものが全て揃っている。3人まで宿泊可能で、無料駐車場か完備で、設備の整ったキッチンが付いているのもうれしい。 

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

タイニーハウス(千葉県南房総市)

房総半島の最南端に位置する居心地の良い木造キャビン。砂浜までわずか「110歩」で出られる。多くの窓が海に面しているので、家の中から景色を楽しむのもいいだろう。夜空に広がる星を眺められる場所としても最高だ。最大収容人数は4人で、バーベキューの貸し出しもある。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

ビーチキャビン(千葉県いすみ市)

グループでの小旅行に最適な千葉の海辺のオアシス。太平洋を一望でき、プライベートビーチや露天風呂、屋外のピザ窯もある。10人まで泊まることができる。

Seaside Airbnbs
Photograph: Airbnb

SEASIDE TERRACE SUN(静岡県沼津市)

2021年12月に新築でオープンした、駿河湾に面したビーチ沿いのバケーションレンタル。海はもちろん、晴れた日には富士山も見える。最大12人まで宿泊可能。最大の特徴は、パティオの一つに海を眺めながら入れる露天風呂が付いていることだろう。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

セカンドプレイス岩井海岸(千葉県南房総市)

東京から車で1時間半ほどの場所にある、海を見渡せるゴージャスな邸宅。ゆったりとワーケーションを楽しみたい人に最適だ。施設内には高速無線LAN、バーベキューコンロ付きの屋外テラスが完備されている。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

ザ・ギャラクシー・エキスプレス・ナハマ(神奈川県横須賀市)

三浦半島にあるこのAirbnb物件は、3棟の魅力的なトレーラーハウスから成る。ビーチまで徒歩30秒の場所に位置しており、グランピングエリアからの海の眺めは最高。たき火やバーベキューグリルも楽しめる。合計10人の宿泊でき、ペットの同伴も可能だ。

Seaside Airbnbs
Photo: Airbnb Japan

Irita-hama Beach(静岡県下田市) 

この素晴らしい物件の一番の特徴は、白砂のビーチに面した広々としたテラスだろう。建物はこぢんまりとしているが、3人まで快適に滞在できる。設備の整ったキッチン、そしてビーチが少し暑くなり過ぎたときのためのエアコンも付いている。

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  • Things to do

タイムアウト東京 > Things to Do > 東京、インドアで楽しめる場所20選

雨が降っているからといって、家で一日を無為に過ごすこともない。アート展示に行ったり、ミシュラン掲載のレストランで食事をしたり、あるいは家族で屋内テーマパークを楽しんだり、インドアでもできることがたくさんある。本記事では、2023年にオープンした新スポットも含む、天候に関係なく、屋内で楽しめるアクティビティーをリストアップした。

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  • 音楽

タイムアウト東京 > 音楽 > 夏フェスガイド2023

フェス好きにとってエキサイティングな季節が到来する。特に今年は開催規模が縮小されていた多くの野外フェスティバルが完全復活を遂げており、マスクやソーシャルディスタンスを気にせず音楽に身を委ねることができそうだ。

ここでは定番の大型ロックフェスや秘境で開催されるレイヴなど、今年の夏に行くべき音楽フェスティバルとイベントを紹介。黙々と踊りたい、キャンプも満喫したい、仲間と一緒に騒ぎたいなど、理想の楽しみ方にマッチするイベントを見つけよう。

 

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  • 音楽

タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、6月から7月に行くべき音楽イベント

早いもので上半期最後の6月を迎え、梅雨入りも間近な東京。雨は憂鬱だが、足を運ぶべきパーティーは毎晩のように揃っている。

恵比寿「リキッドルーム」の19周年記念公演は、踊ってばかりの国の単独やUAとSHERBETSの2マンなど注目のライブが目白押し。ミュージックバーの下北沢「óleo」は、3周年アニバーサリーのアフターパーティーを「ILLAS」で開催する。フットワーク軽く、さまざまなエリアのヴェニューに遊びに行きたい。

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  • 映画

タイムアウト東京 > 映画 > 豪華なシートがある映画館6選

ホームシアターが当たり前になった昨今。映画館はというと、自宅では味わえないより特別な体験を提供すべく日々進化している。IMAXや4DXなど上映システムの発展が目覚ましい一方で、鑑賞スタイルも選択肢が増えている。

ここに紹介する映画館では、革張りのリクライニングシート程度は当たり前で、鑑賞前後の時間を専用ラウンジでシャンパンを飲みながら過ごせるプランや、家族みんなで寝っ転がれるフラットシート、カップルシートだけの劇場など、ほかにはない映画体験が味わえる。記念日や家族サービスに、はたまたデートの誘い文句に最適な、都内および東京近郊の映画館を紹介しよう。

 

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  • 映画

タイムアウト東京 > 映画 > 人生で観ておくべき、日本映画50選

日本映画には大きな魅力と素晴らしい監督の存在がある。特に黒澤明は、この地球上で最も偉大な映画監督といえるが、日本が生んだ名監督は彼だけではない。小津安二郎や宮崎駿、溝口健二、市川崑ら、映画「東京物語」「七人の侍」「となりのトトロ」など、圧倒的な名作を生み出し映画界に貢献してきた。

サイレント時代から戦後の映画黄金期をへて、パンキッシュで挑発的な1960年代のニューウェーブ、アニメーション作品の爆発的なヒットを生み出した。そして、多くの作品はアメリカやヨーロッパで大きな影響力を持つようになった。タランティーノやスコセッシは、大の日本映画好きで伝達者であり、ゴジラはハリウッドの大作映画としてとどろき続けている。

しかし、あまりに多くの作品があるため、何から観ればいいのか頭を抱えてしまうかもしれない。ここでは、タイムアウトワールドワイドが選んだ「日本映画ベスト50」を紹介しよう。

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  • トラベル
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ビザなしで入国できる国が多ければ多いほど、パスポートは強くなる。ビザの取得なしに渡航が可能な国や地域数を集計した「ヘンリー・パスポート・インデックス」が発表した2023年版のランキングでは、日本が6年連続で1位を獲得している。日本のパスポートの所持者は、ビザなしで世界193カ国を訪問することができるからだ。

その一方で、経済が変動し政治的な同盟関係が再編されると、パスポートの強さも変化する。例えばイギリスのパスポートは、ブレグジットの影響で国際的な力を大きく失ってしまった。

アメリカのノマド・キャピタリストは、どの国のパスポートが保有者に特権を与えるかを調査し、「世界で一番優れたパスポート」をランキング化している。調査対象になったのはビザなしで訪問できる国の数だけでなく、国民の税金や二重国籍の可能性、個人の自由などのデータだ。その結果、アラブ首長国連邦が1位に選出され、2位がルクセンブルク、3位にスイスが選ばれた。

10位までの結果は以下の通り。

1. アラブ首長国連邦
2. ルクセンブルク
3. スイス
4. アイルランド
5. ポルトガル
6. ドイツ
7. チェコ共和国
8. ニュージーランド
9. スウェーデン
10. フィンランド

2022年のランキングでは、アラブ首長国連邦は35位だった。今回首位に急上昇した理由に、外国人が二重国籍を申請できるようになったことや、税制の自由、旅行のしやすさなどが挙げられている。二重国籍が認められていない日本は、オーストラリア、チリ、カナダと並んで38位だった。

ランキングの詳細とレビューは、ノマド・キャピタリストの公式サイトを確認してほしい。

なお、本記事は「These are the world’s best passports to have in 2023」をもとに再編集している。

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  • アート
  • アート

パリを訪れるメインの目的が、アートスポット巡りだという人は多いだろう。パリには見逃せない美術館がたくさん集まっていて、史上最も有名な絵画の一つ「モナ・リザ」もある。

しかし、あと数年でそうしたパリのアートシーンに「穴」が空く。ヨーロッパ最大の現代美術コレクションを有する「ポンピドゥー・センター」が、2025年夏からの改修工事のため一時的に閉館する予定なのだ。

改修にかけられる予算は、2億6,200万ユーロ(約390億5,202万円)。フランス政府関係者は改修の理由を、1970年代に建設された建物が受けた大きなダメージに対処するためであると話している。さらに、有名なモダニズム彫刻家の創作の場を再現した「ブランクーシのアトリエ」を本館の中心部に移し、図書館の改修も行いたいとの意向も示されている。

この改修工事は当初、2023年に開始され、2027年のポンピドゥー・センター創立50周年に間に合うように完了する予定だった。しかし、残念ながら予定通りにはいかず、工事の開始が2年ほど遅れることになった。

ポンピドゥー・センターは、「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」に匹敵する膨大なコレクションを持つ。一時閉館する前にパリを訪れる予定があるなら、ぜひ立ち寄るのがいいだろう。

またパリといえば、2024年夏には「パリオリンピック・パラリンピック」の開催が、同年12月には有名な「ノートルダム寺院」のリニューアルオープンも控えている。

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  • シティライフ

2023年5月上旬、世界各国で活躍する6人の「夜の市長」がシドニーに集結。同市の夜の市長であるマイケル・ロドリゲスや、シドニーのナイトライフの継続的な向上に関心を持つ多くの人たちと議論を交わした。

今回集まったのはニューヨーク、ロンドン、パリ、ウィーン、モントリオール、バルセロナ、そしてシドニーの夜の市長たち。彼らはヴェニュー運営者たちから学ぶために街を視察。ロドリゲスがホストを担当した2日間のナイトライフのリーダー向けカンファレンス「NEON Sydney」の講演を「シドニー国際会議場(ICC)」で行った

「NEON Sydney」の目的は、にぎやかで安全なナイトタイムエコノミーを実現するための課題と解決策を共有すること。シドニーの業界関係者は、海外の夜の市長からそれぞれの都市でうまくいっていることを共有してもらいたいと考え、逆に海外からのゲストたちもまた、シドニーから学びたいと考えてカンファレンスに参加したというわけだ。

シドニー市民でも驚く人がいるかもしれないが、この街がナイトライフの領域で短い間に成し遂げた成長ぶりは、このカテゴリーの世界のオピニオンリーダーから高く評価されている。

「カンファレンスに登場したナイトタイムリーダーたちの豪華さは、世界における日没後のトピックにおいてシドニーが影響力を持つことを証明しています」と、ロドリゲスは語った。

夜の外出がパンデミック以前のレベルより増えているシドニーでは、 この状態を継続させるために、さまざまな取り組みが行われている。

例えば、新しい夜の街を開発するためのナイトライフ助成金や、シドニー各地で展開されている(安心して遊べるナイトライフ区画を政府が認定する)パープルクラッグ政策などがある。また、新州政府はライブハウスを倍増させることを約束し、スタジアムにおけるコンサート開催数の上限も撤廃しようとしている。

世界のほかの都市が24時間にぎわう中、シドニーには独自の課題があると思われがちだが、この街の課題はほかの夜の市長たちが直面するのと同じ。どの街でも直面している問題の第1位は、騒音に関する苦情だという。

この問題を前進させるため、各都市の夜の市長は、騒音に悩む住民と健全な話し合いをすることが大切であると認識している。例えば、シドニーのインナーウェスト評議会では、コーヒーやビールを飲みながら住民の意見を聞く機会を創出。このことはまた、議会やヴェニュー運営者が、ライブなどの文化活動の価値について、背景を説明する場を得ることにもつながった。

ナイトクラブの元オーナーで、ロンドンの夜の市長(肩書は「ナイトシーザー」)を務めるエイミー・ラメは、「ナイトタイムエコノミーが都市の成功に果たす役割を認識することは、非常に重要。対象はバーやパブ、クラブといった従来のものだけでなく、夜に行われる全てのアクティビティとなります。例えば、ロンドンでは140万人が夜間に働いています。その多くは公的医療機関に従事しているのです」と言う。

ラメは、このような人たちが帰宅後に行く場所、つまり食事や遊び、買い物などの用事を済ませる場所が必要だと指摘する。

ありがたいことにシドニーで夜に遊べる場所は、徐々に増加傾向にある。ラメもそれを実感し、次のように話してくれた。「シドニーは成長軌道に乗っています。 ナイトライフを計画的に整備するいい機会でしょう。反発するのではなく、積極的になる時期なのです。シドニーからいくつかのアイデアを持ち帰って、ロンドンで実践していくつもりです」

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  • Things to do

次世代カルチャーアイコンとの呼び声も高いMANON。音楽とファッションを横断した活動はもちろんのこと、最近はNHK総合で放送されたテレビドラマ「生理のおじさんとその娘」への出演など、どんどんその活躍の場を広げている。

そんなMANONは普段からどんなことを考え、どんな未来を思い描いているのだろう。曲作りから行きつけのスポット、遊び続けたい理想の街の姿や今後の展望まで、等身大の彼女を知るべく幅広いトピックで話を聞いた。

なお、タイムアウト東京が制作を担った渋谷エリアの定期観光バスツアー「SHIBUYA STREET RIDE」の公式パンフレット内にもMANONへのインタビューを掲載。こちらでは、渋谷に抱く印象なども聞いているほか、渋谷という街を深掘りできるコンテンツも多数あるので、より豊かな探索体験をしたい人はぜひチェックしてみてほしい。20234月以降に発売を予定している。

  • LGBT

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > #9 QUEER VOICE後編

プライドウィークが始まり、東京では多くのLGBTQ+イベントが開催される。クィアたちは何を思って、普段過ごしているのだろうか。プライドウィークが終わっても、クィアの存在は共にあり続ける。

前編では、17歳から57歳までと幅広い41人のアンケート回答を掲載。後編では、クィアシーンで活躍する6人に以下10の質問を任意で回答してもらい、抜粋して紹介する。

・自分のジェンダー/セクシュアリティーついて、現在どのように考えている?
・自分のジェンダー/セクシュアリティーに関して、違和感を抱いたことは?
・カミングアウトはした/していない?
・クィアならではの経験をしたことは?
・クィアが安心して過ごせる場所は?
・今年の東京レインボープライドには参加する?
・東京レインボープライドについてどう思う?
・「ハッピープライド」という言葉に関して、どのように感じている?
・東京レインボープライドが始まった約10年前と比べて、今のLGBTQ+シーンはどう変化した?
・好きなクィアコンテンツを教えて

クィアのリアルな声を紹介する「QUEER VOICE」。一人一人が持つ、それぞれのストーリーを届けたい。

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  • ホテル

タイムアウト東京 > ホテル >二度と作れない世界を記録する、「昭和ラブホテル」愛好家が語る今訪れるべき理由

1960〜80年代に建築され、その後も大規模な改修されず当時の趣を今に残すラブホテルが「昭和ラブホ」だ。城のような外観、回転するベッド、全面鏡張りの室内、「スケベイス」現金をプラスチックの筒に入れてボタンを押すと、バックヤードにそのまま筒が送られる会計システム「エアシューター」など、そこにはビジネスホテルともレジャーホテルとも違う独自の文化が形成されている。

性行為のためだけに存在する印象とは裏腹に、今では、コスプレ撮影や女子会など多様な用途で、若い世代からも人気が集まり始めているという。

全国のユニークな「昭和ラブホ」を500枚以上の写真とともに紹介する書籍「回転ベッドを追いかけて」(hayaoki books)を2023年3月29日に発売したばかりの「昭和ラブホ愛好家」であるゆななに、その懐かしくも新しい昭和ラブホの魅力を語ってもらった。

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  • ナイトライフ

タイムアウト東京 > ナイトライフ> 伝説の編集長でバーマン、島地勝彦がBARを語る

テキスト:たまさぶろ

「『週刊プレイボーイ』の編集長時代は人生の真夏日。今は人生の小春日和だな」。

今、バーマンをしている島地勝彦は、そう笑った。

島地は出版業界でその名を知らぬ者なき、敏腕編集長だ。41歳で『週刊プレイボーイ』の編集長に就任すると、同誌を100万部を売る雑誌に育て上げた。その功績から51歳で集英社の役員に就任。その後は、『月刊プレイボーイ』を発行していた集英社インターナショナルの社長を67歳まで勤めた。

島地はその時代を「編集長の仕事はべらぼうに忙しかったよ」と振り返る。

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タイムアウト東京>カルチャー> 能の道をどこまでも行く

テキスト:高橋彩子

700年近い歴史を刻み、ユネスコ世界無形文化遺産にも選ばれた、日本の伝統芸能、能。圧倒的に男性が多いその世界で、性差を感じさせない芸と存在感で光彩を放っている女性能楽師が、観世流シテ方の鵜澤久(うざわ・ひさ)だ。国際女性デーを迎える3月、そのインタビューを届ける。

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  • 映画

タイムアウト東京 > 映画 > インタビュー:ジョージ・ミラー

瓶の中のジン(魔人)を見つけるとどうなるか、誰もが知っていることだろう。願いを3つ叶えてもらい、その代わりにジンは自由を手に入れるのだ。しかし、ジンを見つけた人に願いがなければどうなるだろう? そのうえ、仕事で神話の研究をしていて、ほとんどの願いが意図したとおりにならないことをよく知っているとしたら?

2023年2月23日(木)に日本で公開される、イドリス・エルバ(Idris Elba)とティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)主演の新作「アラビアンナイト 三千年の願い」は、そんな前提で作られた作品である。本作を手がけたのは、「ベイブ」や「ハッピーフィート」、そして「マッドマックス」全4作など、多彩なキャリアを持つオーストラリア人監督のジョージ・ミラーだ。

現在、シドニーで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のスピンオフ作品「フュリオサ」を編集中のミラーに、「三千年の願い」、日本への思い、そして「フュリオサ」について話を聞いた。

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  • アート

想天外な色使いで描かれた、ポップでシュール、時にグロテスクな「夢」「記憶」「幻想」。圧倒的なエネルギーを持つ、日本のポップアート先駆者の田名網敬一は、強烈な戦争体験を軸に、グラフィックデザイン、イラストレーション、アニメーション、実験映画、立体作品、絵画など幅広いジャンルで創作活動を行なっている。

渋谷「パルコミュージアムトーキョー」で、田名網の個展「TANAAMI!! AKATSUKA!! That‘s all Right!!」が開催中だ。本展は、田名網が生前に親交があった赤塚不二夫への想いをはせて生まれたスペシャルコラボレーション。インタビューでは、展示の経緯や赤塚不二夫と一緒に酒を飲んだ1970〜80年代の夜の新宿での思い出などを聞いた。

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  • ショッピング
  • スタイル&ショッピング

10年以上、365日サウナに通うタレントで女優の清水みさと初の書籍「サウナのぷりンセス」。2022年11月1日の発売以来、サウナ界のみならず、彼女ならではの感受性豊かな自由な文章が話題となっている。

私生活ではお笑いタレントのサバンナ高橋と結婚、ハネムーンはフィンランドでサウナ三昧だったという清水。サウナとともに人生を歩み、「人生、熱すぎるのはサウナだけで十分。冷たすぎるのは水風呂だけで十分」と語る、著者の「ゆる〜くがんばりすぎない」生き方とは? 本記事では清水に現在の思いを聞いた。

清水みさと「サウナのぷりンセス」

「サウナに救われ、サウナを通して自分自身を知った」

ータレントと俳優活動の傍らで「サウナ・スパ プロフェッショナル」の資格も持つ清水さん。昨年末には結婚を発表され、お相手も大のサウナ好きだそうですね。まずはおめでとうございます。

ありがとうございます。

ー「サウナ婚」「歳の差婚」なんて言われてますが、やはり人生の節目にはサウナが出てくる。

自分のこれまでを振り返ると、本当にサウナとともにある人生だなと思いました。関係ないようなことも、掘り下げるとつながっているんです。サウナが大黒柱の人生になるなんて、想像だにしていませんでした。

ー著者がどういうことを考え、世界を見ているのかがよく伝わってくる内容ですね。単なるサウナのガイド本や紹介にせず、自分がどう感じるのか、どう考えるのかを大切にしていらっしゃる。執筆してみて、心境の変化などはありましたか?

サウナに関するインタビューを受ける機会は今までもそれなりにあったので、サウナについて言語化はしていた方だと思うんです。でも今回の執筆は、自分で問うて答える自己問答のような感じで。書きながら、私ってサウナで大したことを考えてないんだなと思ったり、サウナに救われているなと思ったり、といろんなことを考えました。サウナを通して自分自身を知れたり、不思議な体験でもありました。

ーまさに「清水みさと」という職業を考える体験ですね。「サウナのぷりンセス」は、発売すぐに重版がかかり、2刷りができたという反響もすごい。

うれしい限りです。

清水みさと「サウナのぷりンセス」
イラスト:タナカカツキ「サウナのぷりンセス」より

ー出版社の「虎鶫(トラツグミ)」は、大手ではやらないような、クリエーティブな営業をされているとか。また目次ページのタナカカツキさんのイラストもですね。清水さんを表す目次でありながら、本の解説にもなっている。

「イラストをお願いするなら、カツキさんがいい」と思っていました。実は以前からカツキさんに、「みさとちゃんはそろそろ何かを書くべきだよ」と言われていたんです。「何か書きます!」と言いながら1年くらい何もしないまま経過した時に、この本の話が挙がりました。

あの時、カツキさんが言ってくれた言葉があったから、書いたことないという自信のなさよりも、書いてみよう、やってみよう!と素直に捉えられたのだと思っています。

ー2022年12月22日には「SPBS TOYOSU」で「適当にマイウェイ〜副交感神経優位なすごい人〜」というイベントもありましたね。「テントサウナのすべてがわかる本」を上梓(じょうし)したばかりの「SaunaCamp.(サウナキャンプ)」代表である大西洋さん、「トトノイ人」の編集人であり、ウィスキング(シラカバなどの枝葉を束ねて作る「ウィスク」を用いて行うリラクゼーション)の指南書「はじめてのウィスキング」のエディトリアルデザインにも携わった広岡ジョーキさんのトリプル出版記念イベントでした。

清水みさと「サウナのぷりンセス」
トークイベント後の様子。左から広岡ジョーキ、清水みさと、大西洋

普段からサウナ友達でもあるお二人とは、いい意味で脱力したトークができてとても楽しかったです。そして3人ともカテゴリーを問わず、あちこちに興味があるので、話題も尽きず飛び散る始末でしたが、感覚が似てるので「分かる分かる」の連続でどこまでも行けてしまいそうなトークイベントでした。全然時間が足りませんでした。

清水みさと「サウナのぷりンセス」
「手と花」(神田)の店頭でくつろぐ清水

サウナで程よく適当に、「等身大の大丈夫」を届けること

ーサウナは一過性のブームではなく文化としてすっかり定着したようですね。Twitterのトレンドでもよく話題になっています。

やっぱりサウナって気持ちいいですから。ただのブームと違って、一度触れてしまうともっと知りたくなる上、生活に忍び込ませやすいので、どんどんやみつきになるというか。裾野が広がれば山は高くなることに、ポジティブもネガティブもどちらの意見もあって当たり前だと思っています。そんなことを「サウナのぷりンセス」でも書いたので、少し視点は違いますが(笑)、ぜひ読んでいただきたいです。

ーすでに「サウナのぷりンセス」を読んでくださった読者に、これから読もうと思っている方に一言あれば。

毎日サウナに行き、程よく適当に、楽しく生きてる私の話です。30歳になった私の、今考えていること、今思っていること、今感じたこと、等身大の今を素直なまま、詰め込みました。もしかしたら数カ月後には全く違う私になっているかもしれません。でもそれでもいいやって思っています。それくらいの軽さをいつでも持っていたいです。肩の力が抜けていくように、たくさんの「大丈夫」が届くといいなぁと思っています。

ー今後も楽しみですね。そういえば夫のサバンナ高橋さんは「サウナのぷりンセス」をお読みになったのでしょうか。

執筆中、章が書き上がるごとに読んでもらってました。大体褒めてくれるので、調子に乗って、書くのが楽しくなったのも事実です(笑)。

ー本日はありがとうございました。

清水みさと「サウナのぷりンセス」
「サウナのぷりンセス」書影

サウナのぷりンセス
サウナから30歳の女性が新たな自分を発見する。私たちはどこにだってどこへでもいける。自ら決めて、自らの道を切り開くことができる――。虎鶫オンラインショップをはじめ、全国の取り扱い店で販売中。

虎鶫
吉田アミが運営する出版、音楽レーベル。リトルプレス(小部数の個人出版社)としては、企画から編集、制作に至る隅々までフォローし、著者と一体になる熱血スタイル。第一弾はぷりa.k.a星葡萄初の食エッセイ本「酒場のぷりンス」。

清水みさと
女優、タレント。サウナ好きが高じていつの間にかサウナの人に。365日、サウナ通いを続ける毎日。日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」のモデル、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティー、TBS「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターに挑戦するなど、多方面で活躍する。

取材場所:「手と花

テキスト: 吉田アミ(虎鶫/前衛作家)

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タイムアウト東京 > 映画 > インタビュー:ロウ・イエ

テキスト:伊藤志穂

検閲と闘いながら、変わりゆく中国の現代を描き続けてきた映画監督、ロウ・イエ。権力に負けず表現を続ける姿勢は、彼のこれまでの作品から見ても明らかだ。

2000年、「ふたりの人魚」は当局の許可なしに「ロッテルダム国際映画祭」に出品したという理由で、中国国内では上映禁止になる。中国では公に話題を取り上げることのできない天安門事件にまつわる出来事を扱った「天安門、恋人たち」(2006年)は、「カンヌ国際映画祭」で上映された後に上映禁止となり、ロウ自身も5年間の映画制作禁止の処分を受ける。それでも自身の描きたいものを貫いてきた彼は、数多くの国際映画祭で高い評価を受けている。

2013年の広州市で起きた汚職事件を巡る騒乱をベースとした映画「シャドウプレイ」では、時代に翻弄される人々の欲望や感情を描き、検閲の難しさと闘いながらも、公開を実現。広州市は、鄧小平(とう・しょうへい)が開始した改革開放(中国国内体制の改革および対外開放政策)で一番の変化をみせた地域であり、本作に登場するシエン村はその変化を象徴する特別な場所だといえる。

本インタビューは2019年の監督来日時に実施、経緯や映画の撮り方について話を聞いた。

  • LGBT

タイムアウト東京 > LGBTQ+ > SEX:私の場合 > 「ファンタジーをリアルに変える」Strondhファミリーのドラァグクイーン観

ドラァグクイーンは、単に派手で独創的なだけではない存在だ。豪華絢爛(けんらん)なエンターテイメントが繰り広げられる裏には、公では語られないようなさまざまなドラマがある。

ライター、ダンサーとして活動する筆者の、高校時代からの友人であるVera Strondh(ヴェラ・ストロンジュ)は、さまざまなシーンで活躍するドラァグクイーン。「一緒に踊らない?」という彼女の一言から新宿二丁目のイベントに出演した際、Veraの「ドラァグマザー」であるVictoria Strondh(ヴィクトリア・ストロンジュ)と「ドラァグファザー」のMarcel Onodera(マルセル・オノデラ)に出会った。

3人は「Strondh」(ストロンジュ=マザーのVictoriaがもともと使用していたファミリーネーム)という名前のもと、2018年から活動している。日本ではあまり馴染みはないが、ドラァグシーンでは「ドラァグファミリー」と呼ばれる家族を構築し、母親が娘にドラァグの世界での振る舞いを教えることもある。 まだまだ謎が深いドラァグファミリーの実態を、インタビューを通して明らかにしていく。

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2014年、劇作家のトム・モートン=スミスがロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)のために書いた、原爆の父であるロバート・オッペンハイマーをテーマにした3時間の大作「オッペンハイマー」は大ヒットを記録した。

その後、将来のプロジェクトについて話している中で、RSCがモートン=スミスに何か別の、今度は家族向けの舞台のアイデアはないかと尋ねたところ、彼は「となりのトトロ」をやりたいと、即答したという。彼はそのことを「それまではやろうと思ったことがなかったのに」と振り返っている。

My Neighbour Totoro, Barbican, RSC, 2022
Photo by Manuel Harlan

「となりのトトロ」は日本の伝説的なアニメーション会社、スタジオジブリ(以下、ジブリ)の作品で、1988年に公開された。1950年代の日本を舞台に、入院中の母のために父と田舎に引っ越してきたサツキとメイの物語を描く。

彼女たちは新しい環境を探索するうちに、自分たちの世界のすぐ下にある幻想的な世界に触れる。そこで彼女たちが出会ったのが、トトロという不思議な森の精だ。さらに奇妙なことに、雨の夜には普通の人には見えない、すばしっこい4本足の猫のバス(通称「ネコバス」)の存在を知る。

「トトロ」への想い

モートン=スミスは「となりのトトロ」について、「穏やかで、雰囲気のある美しさがありますね」と表現し、こう続けた。「私自身、田舎で育ったので、森の中を走り回るというアイデアはいつも私の心に響いていました。大爆発やスペクタクルが多いほかのアニメ映画とは一線を画しているでしょう。この作品は日常を描いているのですが、時々ファンタジックな要素が入ってきます。そうしたキャラクターが、人間と隣同士に並んでいるのが好きなんです」

近年まで映画作品の舞台化に慎重だったジブリとの調整は難しいという懸念もあったようだが、やがてRSCは、長年ジブリ作品の作曲を手がける久石譲と連絡を取り取り合うことになる。久石はRSCで上演されたのロアルド・ダール原作の「マチルダは小さな大天才」の舞台版を気に入っており、「となりのトトロ」の舞台版を作ってもらえないか、と考えていたという。 RSCにはモートン=スミスという優秀な作家がいたわけだから、話はまとまった。

スミスはこれほど不思議な物語を、どのように舞台作品に仕上げていったのだろうか。

「人間性をうまく表現すれば、ファンタジックな部分については観客の想像力をうまくかき立てる方法が見つかるだろうと思っていました。実際、舞台上でトトロやネコバスがどう表現されるかはそれからの話だったので、私はただ、『ネコバスが入る』『トトロがいる』と書いただけなのです。まぁ誰も私のところに来て、『もっとファンタジックにならないように書き直してくれないかな』なんて言ってこないんですよ」

異例の「大作」に

しかし、彼は当初、この作品がこれほど大きな舞台になるかを知らなかったようだ。「(RSCのメイン劇場である『ストラトフォード・アポン・エイボン劇場』で上演される)クリスマスショーだとばかり思っていました。それでもかなり大きなショーなんですけど。でも、それが雪だるま式に巨大化していったんです」

これは控えめな表現だろう。「となりのトトロ」はロンドン、アメリカ、そしておそらく地球上のどこにおいても、今年最大の演劇作品であることは間違いない。上演される「バービカンシアター」では、ベネディクト・カンバーバッチの大ヒット作「ハムレット」を抜いて、史上最速で売れた公演となっている。

演出は急進派舞台の雄、フェリム・マクダーモット。久石譲が全面的な協力し、映画で使われた曲と、同作のために書かれたが使われなかった曲の両方をフィーチャーしている(曲は俳優ではなく、舞台上のバンドが演奏)。また、東アジアの英国人俳優が多数出演していることでも、高い評価を得た。

こだわりの人形

さらに舞台に登場する人形は、偉大な人形劇作家であるバジル・ツイストがデザインし、「レジェンド」人形師であるジム・ヘンソンが創設したロサンゼルスのジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップで作られたものだという。ちなみに、プレスリリース時においては、観客がかかる「魔法」を弱めないために、トトロやネコバスの画像は公開されなかった。

「人形を作る作業の中で、5日間続けて、1日1台ずつ違うネコバスを作ったこともありましたよ。人形を製作する人たちは、とても熱心に取り組んでくれたのです。そのおかげで、映画の本質を捉えたと思える瞬間も生まれました。バス停のシーンはとても満足のいくものですし、ネコバスの登場シーンも素晴らしいです。しかし、それは映画の模倣ではありません。観客は私たちがいかに想像力を働かせて、ファンタジーを物理的に存在し得るものに変換したかということに、同じように感動してくれると思います」

My Neighbour Totoro, Barbican, RSC, 2022
Photo by Manuel Harlan

モートン=スミス版の「となりのトトロ」は、映画よりも長く、せりふが多い。しかし、映画と同じ物語、登場人物、風変わりな異世界が存在している。違うものを目指していたら、きっと思い上がりだと批判を受けたことだろう。トトロが同じ空間にいるだけで十分に、マジカルなのだ。プレビュー公演でのソーシャルメディアの反応がどれも熱狂的だったことからも、見た人がこれらの人形にくぎ付けだったことが分かるだろう。

大人も子どもも楽しめる

興味深いことに、イギリスにおいてジブリ作品は、子どもの頃に楽しんだ定番アニメという存在ではない。広まったのは、2020年にNetflixでの配信が始まってから。それまでは、DVDをなんとか探し出した大人のヒップスターたちが楽しんでいたものだった。今回の「となりのトトロ」は、6歳以上を対象とした「ファミリー作品」だ。しかし、モートン=スミス自身は誰に向けて書いているのだろうか。20代でこの作品に夢中になったミレニアル世代の親たちなのか、それともその子どもたちなのか。

モートン=スミスはこう答えてくれた。「ピクサーや『ロード・オブ・ザ・リング』などの作品の一番いいところは、偉大な芸術作品であるということです。ジブリとはそういうもので、子ども向けに作られたからといって、易しくしているわけではないんです。ジブリ映画、特に『トトロ』について思うのは、私が子どもの頃にあったらよかったと思う映画だということです。今、私には2歳半の息子がいますが、彼はこの映画に夢中です。これはとても幸運なことで、トトロは彼の人生の大きな部分を占めることになると思います」

My Neighbor Totoro(となりのトトロ)」は、ロンドンの「バービカンシアター」で2023年1月21日まで上演している。

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タイムアウト東京カルチャー> インタビュー:森山開次×ひびのこづえ

テキスト:高橋彩子

誕生以来、老若男女に愛され続けるサン=テグジュペリの絵本「星の王子さま」。これまでにもミュージカルなどさまざまな舞台が作られているが、「KAAT神奈川芸術劇場」で2020年に初演された「星の王子さま-サン=テグジュペリからの手紙-」は、森山開次を演出・振付・出演に迎え、ダンスを中心とする新しい作品として話題になった作品だ。

この舞台を特徴づけていた要素の一つが、ひびのこづえの美しい衣装。長年タッグを組み、魅力的な舞台を送り出している森山とひびのの対談が実現した。

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  • Things to do

「あの時代」にタイムスリップしたような感覚が味わえるレトロスポット。大正レトロや昭和レトロ、平成レトロなどその時代はいろいろあれど、当時の趣が残る空間に身を置くという体験こそが多くの人を魅了しているのだろう。

ここでは、大阪で訪れたい5つの昭和レトロなスポットを紹介する。全国でも非常に珍しい「スマートボール」の専門店や、コーヒーブレイク中にどこか遠くの惑星へとワープしてしまいそうな喫茶店など、映画のワンシーンに入り込んだような気分を堪能しよう。

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  • Things to do

「ご当地グルメを食べ歩きたい」「人気のアミューズメントパークに行きたい」「話題の宿に泊まりたい」など旅の目的はいろいろとあるが、その瞬間を楽しむだけでなく、これからの人生をより豊かにしたいと思うならば「好奇心を広げる旅」というものに出てみるのはどうだろう。

ここでは、ひらめきのヒントが詰まった書店やローカルブランドを積極的に扱うショップ、「河内音頭」の面白さを目と耳で楽しめる記念館など、タイムアウト東京読者の「気になる」をきっとくすぐるであろう9つのヴェニューをピックアップした。

ネット上ではなく、実際に街に繰り出すからこそ得られるインスピレーションや発見もある。さまざまな好奇心に出合うべく、大阪の地に飛び立とう。

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  • Things to do

旅行に出かけるとなると、ついつい旅先での予定を詰め込んでしまいがちだ。もちろん、行きたい場所を制覇していく旅も悪くはないのだが、もうワンランク上の「充実」を求めて旅に出てみるのはどうだろう。

ここで提案するのは「余白のある旅」。例えば事前に決める目的地は一つだけにして、時には偶発的な出合いも楽しみながら、その道中をのんびり散策しようというものである。

本記事では「サントリー山崎蒸溜所」を目的地に、古くから「名水の町」としても知られる島本町エリアのモデルルートを紹介する。このルートを参考に旅をするのもいいし、もちろん自分流のルートに変更するのもいい。自分自身の中にも余白を持つからこそ吸収できるものはきっと多いはずだ。荷物もできる限り最小限にして、身も心も軽やかに「満たされる旅」を楽しもう。

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  • ナイトライフ

滞在時間が限られた旅先、夜まで思いっきり遊びたいという人も多いだろう。ここでは、極上の音に酔いしれるレコードバーや、最高の朝日が迎えられるクラブ、24時間営業のうどんの名店など、夜遊びに貪欲なタイムアウト読者必見のヴェニューを紹介する。

明日のことはいったん忘れて、最高の夜を楽しもう。タイムアウト東京のLINE公式アカウント『Desika:大阪でしか』の「友だち追加」も忘れずにしておこう。

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その土地ならではのローカルフードは、旅の楽しみとして欠かせない一つだ。しかしながら「お取り寄せ」が充実した今、ただ単に名物を味わうだけではもの足りない。そんなフーディーのために、ここでは「真・大阪名物」として、「おいしいものがある場所を目指す」旅を提案したい。

難波でしか味わえない1店舗のみで営業を続ける豚まんの店や、革新的なコース料理、店主の人柄が現れたラブリーなビーガンスイーツなど、ここでは定番だけではない大阪名物を紹介する。大阪でしか体験できない味わいをかみ締めよう。

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旅先で欠かせないもの、それは、その土地でしか味わえないローカルフードだ。今はお取り寄せができるものも増えてきているが、旅先で食べるという体験は一味違う。

ここでは、郷土料理や行列の絶えない人気店の味をはじめ、若者の腹を満たし続けるソウルフードや、伊勢市民を育てたといっても過言ではないご当地スーパーのコロッケなど、定番からマニアな一品まで幅広く紹介する。思い残すことのないよう、計画的に伊勢の名物たちをハシゴしよう。

より快適に食べ歩きを楽しみたい人は、タイムアウト東京のLINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」の「友だち追加」がおすすめだ。

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  • Things to do

御正宮の「皇大神宮(内宮)」と「豊受大神宮(外宮)」に加え、14の別宮と、109の摂社や末社、所管社の125社から成り立つ伊勢神宮(ほかの神宮と区別をするために地名を付けているが、正式な名称は「神宮」)。御朱印を受けるのは7つの宮社で、そのうちの5つは伊勢市内に鎮座している。

ここでは、公共交通機関を使った1日で無理なく回れるルートで、伊勢市内にある5つの宮社を紹介。もちろん、時間に余裕のある人は、「瀧原宮」(度会郡⼤紀町)や、「伊雑宮」(志摩市磯部町)まで足を延ばしてみてほしい。

一種のブームのようになった御朱印だが、スタンプラリーではなく、本来、参拝の証として授かるもの。散策を楽しみつつも、この部分はしっかりと肝に銘じておこう。快適な伊勢旅を楽しみたい人は、タイムアウト東京のLINE公式アカウント『Desika:伊勢でしか』の「友だち追加」も忘れずに。

「伊勢神宮 外宮(豊受大神宮)」の最寄駅である伊勢市駅。この周辺には「個」を持ったいい酒場が点在しているのを知っているだろうか。

ここでは、 朝からビールが飲めるスポットや日本酒愛にあふれる店、連日ローカルでにぎわう居酒屋など、酒飲みならぜひ訪れたい15軒を紹介する。旅行者一人でふらっと入りやすい店も多く、旅先での一人飲みも安心。人見知りを封印して、隣り合わせた客と打ち解けるというのも楽しいひとときだ。

本記事で紹介する店は、全て伊勢市駅から1キロメートル以内に集結しているので、ハシゴ酒はマスト。せっかくの旅先、後悔しない程度にちょっとだけ自分を解放してみては。より快適にハシゴ酒を楽しむべく、タイムアウト東京のLINE公式アカウント『Desika:伊勢でしか』の「友だち追加」も忘れずにしておこう。

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  • アート

アートの街として知られる北加賀屋や、2022年に開館した「大阪中之島美術館」など、アートの面でも進化し続ける大阪。話題のスポットだけではなく、パブリックアートやロマンの詰まった建築、レトロビルなど、街のあちらこちらにインスピレーションの源がちりばめられているのもこの街の魅力である。

ここでは、必ず行きたい美術館からうっとりするようなウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築、コーヒーブレイク中にどこか遠くの惑星へとワープしてしまいそうな喫茶店まで、感性が刺激されるアートスポットを幅広く紹介する。

「どんな空間で味わうか」というのも食事を楽しむ上で大切なポイントだ。おいしいものであふれる伊勢市だが、ここでは、国の登録有形文化財で味わうフレンチや温かなストーリーを持った喫茶店など、「ほかにはない空間」という付加価値を持った4つの店を紹介する。

コースで伊勢の恵みを堪能するもよし、軽く休憩するもよし。最高の空間で心に刻まれるひとときを過ごそう。伊勢旅を便利に楽しみたい人は、タイムアウト東京のLINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」の「友だち追加」がマストだ。

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  • トラベル

江戸時代、全国に広まった伊勢音頭の中で「伊勢に行きたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも」と歌われ、庶民の憧れともいわれたお伊勢参り。今のように交通機関が発達していなかった当時は、多くの人がお金をため、時には危険な思いもしながら、長い時間をかけて伊勢の地を目指したのだという。

現在は随分と便利にアクセスできるようになったが、「一生に一度はお伊勢さん」という願いは変わらないもの。ここでは、週末で伊勢を訪れたいという人のために、神宮参拝からローカルに愛される名店、江戸時代の趣が残るエリアの散策まで、伊勢市駅周辺の魅力をたっぷりと詰め込んだ1泊2日の旅をルート形式で提案する。

伊勢旅をもっと便利に楽しみたい人は、タイムアウト東京のLINE公式アカウント「Desika:伊勢でしか」の「友だち追加」も忘れずにしておこう。

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、かき氷30選

東京のかき氷シーンは、年を重ねるごとに盛り上がっているといっても過言ではない。多くの店が個性を打ち出すべく、ティラミス、アボカド、トマトなどこれまでかき氷には使用されてこなかった食材や斬新な素材の組み合わせなどを駆使し、新しいメニューを次々に生み出している。

一年中かき氷が食べられる店が増えたとはいえ、ベストシーズンは。ここでは、タイムアウト東京エディターで、かき氷を愛してやまないケイラ イマダ(@kakigori_kaila)一部監修のもと、暑い日にはしごしてでも巡ってほしい店を紹介する。

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  • 日本料理

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド > 東京、冷やし中華14選

今年も冷やし中華の季節がやってきた。最近では定番のしょうゆだれ、ゴマだれだけではない、ユニークな冷やし中華も生まれている。本記事では、定番から変わり種まで、東京の冷やし中華シーンの裾野の広さを感じることができる店を紹介。「冷やし中華はじめました」の貼り紙を探して蒸し暑い東京の街をさまよう前に、ぜひチェックしてほしい。

新型コロナウイルス対策の影響で営業時間に変動があるため、出かける際は公式情報を確認しよう

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東京、かき氷30選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京で味わう、そうめん・流しそうめん5選

日本の夏を代表する麺といえば、やはりそうめん。古くから夏の食べ物として愛されてきたもののひとつで、奈良時代に伝来した索餅(さくべい)がルーツと言われている。

ここでは、この夏を乗り切るため、大自然や都心の野外で行われる夏季限定の流しそうめんや、メニューが豊富でアレンジが光るそうめん店など、清涼感ある店を紹介する。

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タイムアウト東京>カルチャー>インタビュー:高橋一生

映画やテレビ、舞台などでキャリアを重ね、注目を浴びる俳優、高橋一生。先月にはハードなアクションシーンを含むドラマ「インビジブル」が最終話を迎えたばかりの彼が次に挑むのは、一人芝居「2020」だ。

戯曲は芥川賞作家の上田岳弘による書き下ろしで、演出は高橋と何作もタッグを組んでいる白井晃。高橋自身が両者を引き合わせるなど、企画段階から深く関わっている。彼は一体どのような思いで、どんな舞台を世に送り出そうとしているのだろうか?

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STAGE CROSS TALK 第3回(前編)

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