タイムアウト東京 > Things to Do> 浅草でしかできない10のこと
東京各地のディープな街情報を発信してきたタイムアウト東京と、テンションあがる「街ナカ」ホテル、「OMO by 星野リゾート」がコラボレーションする「新ご近所ガイドシリーズ」第4回をお届けする。
今回の舞台は、台東区・浅草。昔ながらの下町の雰囲気を残し、訪日外国人にも人気がある。浅草は大正、昭和初期にかけては、東京屈指の先端をいく街だった。東京一の興行街として活況を呈し、新しもの好きが集まった。
ところが太平洋戦争の大空襲により浅草一帯は焼土と化し、浅草寺の本堂も焼失。そんな中、途絶えていた三社祭が早くも1948年に行われ、復活ののろしが上がった。人々は再び浅草に集い、復興を果たしていく。劇場からは数々の昭和のスターを輩出するなど、にぎわいを取り戻した。
老舗が並ぶ街だが、伝統だけをかたくなに守っているわけではない。進取の意気で新しいものを受け入れて取り込み、時代と共に歩んでいる。懐かしさと新しさと、新旧の混在こそ浅草の醍醐味だろう。そんな魅力にあふれる「浅草でしかできない10のこと」を紹介していこう。
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タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、12月に行くべき無料のアート展12選
ここでは12月に開催する無料のアート展を紹介したい。杉本博司、ソフィ・カル、青柳龍太の3人のアーティストによる「UNSOLD UNSOLD」展や、虎ノ門「アート クルーズ ギャラリー バイ ベイクルーズ」でのソール・ライターの写真展、ロエベとのコラボレーションが大きな話題となったスナ・フジタの展示・抽選販売など、入場無料で鑑賞できるアート展を揃えた。冬のアート巡りを楽しんでほしい。
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タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 東京、12月に行くべきアート展5選
2024年12月に東京で行くべきアート展を厳選して紹介しよう。「東京都現代美術館」での坂本龍一の最大規模の個展のほか、「ワタリウム美術館」の最新VR作品を中心とした雨宮庸介による個展、人々の願いが込められた美術にフォーカスする「HAPPYな日本美術 ―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ―」など、個性あふれるアート展をセレクトした。それぞれの作品世界を楽しんでほしい。
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タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、クリスマスツリー13選
冬は、イルミネーションの輝きが街を盛り上げる。中でも存在感のあるツリーは、クリスマスの気分を盛り上げるだろう。
本記事では、なじみのある伝統的なツリーから新たな施設のものまで、東京近郊のベストなクリスマスツリーを紹介。ほとんどのツリーは2024年12月25日(水)まで楽しめる。ぜひ訪れてみてほしい。
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タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、12月から1月に行くべきアート展
東京の人気ギャラリーや美術館で開催するアート展を紹介。12月から1月にかけては、「東京都現代美術館」での坂本龍一の最大規模の個展や、「三菱一号館美術館」でのロートレックとソフィ・カルの展示など、見逃せない展示が盛りだくさん。リストを片手に冬のアート巡りを楽しんで。
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タイムアウト東京 > フード&ドリンク >東京、シュトーレン8選
ドイツに古くから伝わる伝統的なパン菓子「シュトーレン」。生地にはナッツやドライフルーツが贅沢に入り、表面に砂糖がまぶされたこの菓子は、ドイツのクリスマスには欠かせない。たっぷりのスパイスとバター、さらにラム酒やブランデーを練り込んで焼いているため、日がたつにつれ味がなじみ、おいしさが増す。ずっしりと重くて日持ちするのが特徴だ。
1本のシュトーレンを毎日少しずつスライスして食べながらクリスマスを待つ、というのが伝統的な楽しみ方の一つである。最近は⽇本でも定番となり、店によってさまざまな味わいが楽しめるようになった。そこで今回は、東京で絶品シュトーレンを提供する8店舗を紹介する。
ほとんどの商品は期間・数量限定品なので、購入前に公式ウェブサイトなどを確認してほしい。
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タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル > 東京、ロティサリーチキン10選
フランス語で「あぶり焼き」を意味する「rotir(ロティール)」という技法で、鶏丸ごとをじっくり焼き上げるロティサリーチキン。専用のグリルで回しながら焼くため、余分な脂が落ち、表面はパリッと香ばしく、中はしっとりジューシーに仕上がる。焼き上げる際に出る鶏の肉汁をたっぷり含んだジャガイモも、見逃せない名脇役だ。
ここではテイクアウトが可能な専門店を中心に、ロティサリーチキンを提供している10軒を紹介する。どの店も予約してからの来店がおすすめだ。クリスマスの食卓に華を添えよう。
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タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 12月から1月に行くべきアニメ展示
2024年12月〜2025年1月にかけて、人気アニメや有名漫画の展覧会が多数開催される。さくらももこ原作の漫画『コジコジ』の30周年展、「マイメロディ」と「クロミ」のアニバーサリーイヤー特別展など、注目のイベントが続く。
緻密で繊細な原画を楽しんだり、制作秘話をのぞいたり、空想の世界を自由に楽しもう。濃密なアニメ展示を体感してみては。
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド > 東京、二郎インスパイア系ラーメン25選
テキスト:メンチャック
マニアの間では「二郎とはラーメンではなく、二郎という食べ物である」とささやかれるほどで、この味わいに魅せられた人は後を絶たない。二郎とは、ラーメン界で絶対無二の存在なのである。本記事タイトルの「二郎インスパイア系」とは、二郎のまねごとではなく、二郎に魅せられ、そのロマンごと具現化した店を言う。
とはいえ、昨今ではこうした店があまりにも増え、乱立し過ぎた感も否めない。そこで今回は、ラーメンハンターが、時間をかけて厳選したいちおしの25軒を紹介。「二郎インスパイア系」の中でも、二郎の味を進化させ、さらに高いクオリティーまで昇華させた一杯を味わおう。
※新型コロナウイルスの影響で営業時間に変動があるため、公式ウェブサイトから最新情報を確認してほしい
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド > 東京、家系ラーメン20選
テキスト:メンチャック
家系ラーメンといえば、新杉田にある「吉村家」(現在は横浜に移転)を発祥とする、こってりした豚骨醤油のスープに、中太のストレート麺、のり、ホウレンソウ、チャーシューという基本のトッピングが特徴のラーメンである。
1990年代後半に家系ラーメンのブームが起こって以降、今やラーメンの定番ジャンルの一つになった。吉村家を源流とする直系の店から、それを模倣した店まで、関東を中心に数多くの家系ラーメン店が存在している。その味は中毒性が高く、時折無性に「家系」を食べたくなる衝動に駆られる人も多いはず。
原点の味を追求する店、独自の進化を図る店など、各店がしのぎを削っているが、ここでは店の系譜や出身は問わず、ラーメンハンターが選んだ、東京都内で今食べるべき家系ラーメンを紹介する。
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2024年最後の夜、「ヒルトン東京」では、仮面で素顔を隠して楽しむスリリングで華やかなカウントダウンパーティーが開かれる。会場であるボールルームは、まるで映画に出てくるような夢の舞台に変貌するだろう。
テーマは「ミステリアス・マスカレード&カジノ」。夜を盛り上げるのは、DJライブをはじめ、陽気なサンバやダイナミックなよさこい、さらにはイリュージョニストの幻想的なマジックなど多彩なエンターテインメントの数々。会場には、ルーレットやミニバカラ、ブラックジャックなどが楽しめるカジノエリアも登場し、2024年最後の運試しができる。
小腹がすいたら、「ツナトスターダ」や「ペパロニフィリーチーズステーキ」など、ワンバイトで手軽に楽しめるビュッフェスタイルの料理6種が揃っている。「モエ エ シャンドン」や「シーバスリーガル12年」、ビールやソフトドリンクとともに、心ゆくまで堪能しよう。
華やかなエンターテインメントと共に、東京で特別な一年の幕開けを祝ってみては。
※22〜25時/料金は2万2,000円(サービス料込み)
Paid content
今年で15回目を迎える「横浜赤レンガ倉庫」のクリスマスマーケット。まるで本場ドイツにいるような気分を味わえる飲食ブースや物販、キッチンカーを含めた58店舗が集結する。会場内にはヒュッテ(木の小屋)が軒を連ね、ドイツ料理やクリスマス雑貨など、ホリデーシーズンに気分が高まるヨーロッパのアイテムがずらりと並ぶ。
メイン会場では、約2万球のLEDで装飾した高さ約10メートルのクリスマスツリーのイルミネーションを展開。約50メートルの長さを誇る「イルミネーションルーフ」や、海とツリーを一望できる個室で食事を楽しむ「プレミアムラウンジ」、入場無料の「イルミネーションガーデン」など、魅力的なコンテンツが盛りだくさんだ。
毎年異なるデザインで販売する「オリジナルマグカップ」に加えて、今回は世界的な洋食器ブランド「ノリタケ」とコラボレーションした「プレミアムマグカップ」も見逃せない。
今回から、待ち時間を短縮できる「優先入場チケット」(1,500円、プレミアムマグカップ付き4,500円、税込み)も初登場するので、ぜひチェックしてほしい。
※11月22日 17~21時、23日~12月6日 11~21時、12月7日~25日 11~22時(L.O.は閉場の30分前まで)/入場料は500円(一部無料エリアあり)、高校生は12月6日まで無料、小学生以下無料
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日本最大級のクリスマスマーケットが「明治神宮外苑軟式球場」で開催。10回目を記念してリニューアルされたクリスマスピラミッドを眺めながら、ドイツビールや欧風料理、スイーツのほか、エルツ地方・ザイフェン村の工房で作られた本格的なクリスマス雑貨などが楽しめる。
目玉となる世界最大の高さを誇る14メートルのクリスマスピラミッドは、グリム童話をテーマにアートの要素を取り入れリニューアル。「眠れる森の美女」や「赤ずきんちゃん」「ブレーメンの音楽隊」など、おとぎ話の世界が表現されたツリーは、細部まで注目してほしい。
飲食エリアでは例年、ソーセージやプレッツェル、ビーフシチュー、クリスマスにまつわるスイーツなどを提供。メニューは未定だが、今から待ち遠しい。
また、「モエ・エ・シャンドン (Moët & Chandon)」がプロデュースしたドーム型の完全個室も登場。童話の中に紛れ込んだような装飾の中で、特別なクリスマスを味わおう。
入場料金は期間により異なるので、詳しくは公式ウェブサイトをチェックしよう。
※11~21時30分(11月19日のみ16時〜21時30分) /料金は1,000円〜、小学生500円〜、6歳以下無料
2014年に目黒川で開催され、大好評を博したイルミネーション「青の洞窟」。2016年以降は渋谷で開催され、毎年恒例となっている。今年もクリスマスまでのホリデーシーズンは、毎夜、代々木公園へと続く並木道を幻想的なブルーの光で包み込む。
公園通り沿いの約800メートルにおよぶこの幻想的なイルミネーションは、約60万個の青色LEDで構成。歩きながら眺めていると地面にも光が反射し、臨場感あふれる体験ができる。
今年は開催10周年と、累計入場者数1500万人を記念し、巨大なスノードームが登場。宇宙からの贈り物としてスノードームが地球に着陸する様子など、神秘的な映像が流れる。
※17時〜22時/入場は無料
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夜景がひときわ美しく見える冬のお台場を舞台に、お台場レインボー花火が実施される。花火は、お台場海浜公園“自由の女神像”沖より、19時から10分間にわたって打ち上げられ、臨海副都心(お台場地区)一帯での観賞が可能。日程は11月23日(土)、30日(土)、12月7日(土)、14日(土)、21日(土)、28日(土)の全6回。最終回の12月28日(土)には音楽に合わせた花火が打ち上がる。澄み渡った空気の夜空に咲くダイナミックな花火を、お台場の様々な施設の華やかなイルミネーションと合わせて楽しみたい。
ナイター競馬のイルミネーションが印象的な大井競馬場で、新イベントがスタート。今までのイルミネーションを一新し、関東最大級の約800万球規模の光が会場を彩る。総合プロデューサーに、夜景評論家でイルミネーションプロデューサーの丸々もとおを迎え、体感型のイルミネーションを最新技術で実現させる。
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全長約1.2キロもある丸の内仲通りは、東京を代表するイルミネーションスポットの一つ。今年は約360本の街路樹が、約120万個のシャンパン色のLED電球でライトアップされる。また、新丸の内ビルディングにあるリニューアルしたばかりの「丸の内ハウス」では、テラス席が期間限定でライトアップされる。テラスには屋外ヒーターを完備、暖を取りながら快適に過ごせる。
皇居と東京駅の間にある行幸通りでは、2023年11月28日(火)から12月25日(月)まで、クリスマスを祝うイルミネーションが点灯される。
「東京都現代美術館」で、坂本龍一(1952〜2023年)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する、最大規模の個展「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が開催。先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどる。
50年以上にわたり多彩な表現活動をしてきた坂本は、1990年代からマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開させた。2000年代以降は、高谷史郎やアピチャッポン・ウィーラセタクン(Apichatpong Weerasethakul)などさまざまなアーティストと協働し、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に実践してきた。
本展では、生前坂本が同館のために遺した展覧会構想を軸に、音と時間をテーマとする未発表の新作とこれまでの代表作から成る没入型・体感型サウンドインスタレーション作品10点余りを、美術館屋内外の空間にダイナミックに展開する。
坂本の「音を視る、時を聴く」ことは、鑑賞者の目と耳を開きながら、心を揺さぶり、従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出すだろう。なお、2025年2月1日(土)・ 2日(日)は、中学・高校生、専門学校生、大学生の入場が無料だ。
※10〜18時(入場は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は2,400円、学生・65歳以上1,700円、中学・高校生960円、小学生以下無料(第3水曜は65歳以上無料、第3土・日曜は18歳未満を同伴する都内在住保護者2人まで半額)
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「カラフルクリスマス」をテーマとした、東京スカイツリータウンのクリスマスイベント。高さ8メートルの花のクリスマスツリーを中心とした『光ガーデン』をはじめ、約52万球が輝くイルミネーションが幻想的な空間を演出する。
『ソラマチ クリスマスマーケット 2018』では、本場ドイツを感じる豪華な装飾のヒュッテ(ヨーロッパ式小屋)が登場。イルミネーションや限定ライティングを眺めながら、食事やドイツのプレミアムビール、ホットワイン、スイーツなどを楽しむことができる。
「ポーラ美術館」で、「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」が開催。ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix) 、クロード・モネ(Claude Monet)、アンリ・マティス(Henri Matisse)、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)、草間彌生、杉本博司、ヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)など、印象派から現代美術まで、近現代美術における「色彩」の変遷をダイナミックに紹介する。
自然や都市、美術館などで目にする現実の色より、画面を通して経験する「仮想の色」に慣れつつある現代社会。しかし、時代を表してきた美術家たちは、日々研究を重ね、独自の表現方法を創り、人生をかけて色彩を生み出してきた。
チューブに入った油絵の具を巧みに扱い、さまざまな色彩によって視覚世界を再構築した19世紀の印象派や新印象派、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画。そして、色彩の影響力によって観る者の身体感覚を揺さぶる現代アート。日々の暮らしに彩りをもたらし、物質と精神をともに豊かにしてきた「本当の色」を身近に感じてほしい。
※9~17時(入館は閉館の30分前まで)/料金は2,200円、学生1,700円、中学生以下無料
地上約230メートル、360度の屋外展望デッキ。「渋谷スクランブルスクエア」の屋上にある。
10〜22時30分のフォトサービス(1枚1,500円、税込み)も提供しており、街並みを見下ろすことができるスカイエッジは街のパノラマビューとともに写真を撮るには良いスポット。45・46階の「シブヤスカイスーベニアショップ」では、ここでしか買えない「日本・東京・渋谷」をテーマにした雑貨などの土産を販売している。
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雷門から徒歩30秒の「御膳蕎麦 雷門田川」。国内外の観光客で混み合うエリアにあるにもかかわらず、店内にはホッとひと息つけるゆったりとした時間が流れている。
いち押しは、「御膳蕎麦 四色」。読んで字のごとく、さらし、抹茶切り、ゴマ切り、季節の変わりそばの色違いの4種類のそばを味わえる。御膳そばとはそばの実の芯だけを用いたもので、更科そばともいわれる。上品な味わいと喉越しがいいのが特徴だ。4種それぞれの風味を堪能でき、つゆにつけずとも平らげてしまえるくらいのおいしさだ。
「鶏わさ」など一品料理のファンも多く、酒も進む。女将の気持ちのいい接客も評判だ。浅草にそば屋の行きつけを作ってみては。
※2024年12月12日オープン
秋葉原の御徒町高架下にある複合施設「シークベース(SEEKBASE)」に木内酒造のフラッグシップショップ「木内酒造 トーキョー(TOKYO)」がオープンした。
木内酒造は、創業1823年、茨城県那珂市に本社を持つ老舗酒造である。祖業である日本酒をはじめ「常陸野ネストビール」や「日の丸ウイスキー」など、世界的にも人気のブランドを数多く生み出している。
店内は、酒造りで使用された酒樽(さかだる)が並ぶ和モダンな空間だ。カウンターでは、日本酒や日の丸ウイスキー、日の丸ジンなどがグラス一杯から気軽に楽しめる。
ウイスキーは、定番から貴重なカスクまで幅広くラインアップ。さくら樽熟成原酒を用いたジャパニーズモルトウイスキー「Sakura Ra」や、バーボン・シェリー・ワイン・ラムと4つの異なる樽に詰め、熟成させてブレンドした新商品「2025 Editon」など、ユニークな商品も多い。
併設しているショップでは各種酒類のほか、オリジナルグッズや、自社のハム工房で製造した「常陸野ポーク」の生ハムやソーセージも販売する。
常陸野ポークは、日の丸ウイスキーの製造過程で出る麦芽粕を取り入れた飼料で飼育されており、しつこさのない上品な脂身が特徴だ。同店のバーでも味わえるので、ウイスキーなどと併せて楽しんでみては。
また、シークベース内には、同社のブルワリーバー「常陸野ブルーイング 東京蒸溜所」もある。ドラフトビールが飲みたい場合はこちらに移動しての「はしご酒」もおすすめだ。
さらに秋葉原は、那珂市・石岡市にある自社の蒸留・醸造拠点を巡る日帰りバスツアーの拠点でもある。ビールの注ぎ口(タップ)付きのバーカウンターを設置したバスで蒸溜所を巡る、という酒飲みの夢ともいえるツアーを実施中だ。
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※2025年1月26日グランドオープン
地上5階と地下3階のパブリックスペースからなる、上にも下にも伸びる公園。テナントなどの常設店舗は設けず、定期的に芸術や文化イベントが開催される。工事中にも、建物を特別に開放して展覧会なども実施してきた。
地下3階には、食のアクティビティ「カジュアルダイニング」のフロアとなり、地上の吹き抜け空間など随所にある「余白」のスペースは、人々が自由に散策したり休憩したりすることのできる場となる。
1966年に建設された「ソニービル」が、2018年に「銀座 ソニー パーク(Ginza Sony Park)」としてビルの解体途中(2018年8月~2021年9月)を公園にするというユニークな形式を採用。地下に吹き抜けがあるオープンな垂直立体公園へとその姿を変貌させた。
こけら落としとなる「Sony Park展 2025」は、ソニーグループがいま取り組む6つの分野「ゲーム、音楽、映画、エンタテインメントテクノロジー、半導体、金融(ファイナンス)」を、遊び心あふれるイベントテーマに変換。ソニーミュージックグループを中心とした6組のアーティストたちが加わり、Ginza Sony Parkでしか体験できない数々のプログラムを展開する。生まれ変わった「都会の公園」がどのような形になるか今から楽しみだ。
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※2022年12月21日オープン
羽田空港第3ターミナル直結の羽田エアポートガーデンに、飛行機の発着や富士山を望める24時間営業の天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」が開業。
早朝から深夜まで、ホテル宿泊者以外に空港利用者も使用可能な約2000平方メートルの広さを誇る大規模天然温泉となる。展望露天風呂屋4種の内湯のほか、3種の岩盤浴やサウナ、マッサージ、アカスリなどのサービスもあり、眺望の良いレストランを併設している。
利用料金は4,800円(フェイスタオル、バスタオル、館内着、岩盤浴付き)、中学生以下2,000円(フェイスタオル、バスタオル付き)で、深夜料金は4,000円。ホテル「ヴィラフォンテーヌグランド羽田空港」「プレミア羽田空港」宿泊者は割引あり。
※10〜13時は入浴施設の利用不可、混雑状況によってホテル宿泊者を優先
キャットストリート近くの路地に、2018年9月にオープンした讃岐うどん屋。クリエイティブエージェンシーのエンワントーキョーが手がけた店で、内観や外観はストリート感と食堂感が絶妙に混ざり合った雰囲気。洒落たスタイルの反面、うどんは真っ向勝負の味。新宿の名店「うどん 慎」にいた職人が打つうどんは、麺の茹で置きを一切しないなど、「打ちたて」「切りたて」「茹でたて」にこだわっている。
うどん通も虜にするその味を求めて、ランチタイムは連日行列ができている。サイドメニューも魅力的で、なかでもおにぎりの「とろたく」は絶品だ。
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浅草の中心に位置する、ノルウェー発のカフェ「フグレン(FUGLEN)」の東京2号店。富ヶ谷にある1号店より広々としていて席数も多いが、北欧デザインの家具やミニマルな装飾といったモダンな美意識は共通している。
メニューで富ヶ谷店と異なる点は、ワッフルが用意されていることだ。「スモークサーモンとクリームチーズ」や「スクランブルエッグとほうれん草ソテー」など、食事系のワッフルもある。また、ビールやワイン、カクテルなどのアルコールも提供している。
秋葉原駅前にあるアダルトショップ。「大人のデパート」とうたう6階建ての建物には、コスチュームやセックストイ、DVDなどが所狭しと並ぶ。大人用のガチャガチャでは景品として使用済み女性下着が出てきたり、ブルマやチェックのミニスカートなどのコスプレグッズの品ぞろえも豊富だ。
また、コスチュームや下着を着て店内に展示するチェキの撮影に応じると、20〜30%割引でその商品を購入できるサービスも。5,500円以上の商品を購入した場合は、免税カウンターへ購入レシートを持参すると手続き後に差額を返金してもらえる。
普段なら人目を気にしてしまうような商品も、秋葉原という土地ならば、文化として溶け込んでいるように見えるから不思議だ。
心に響くアート作品と出合える喜びや感動は、冬の寒さをも吹き飛ばす。そんな時間を過ごしてほしく、今週末に行きたいアート展を集めた。「ポーラ美術館」での印象派から現代美術までの色の秘密に迫る展示、「ギンザ グラフィック ギャラリー」の菊地敦己の個展、「文化学園服飾博物館」での衣服に広がる動物の模様と、厳選して紹介したい。
カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ
ゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》2012年 ポーラ美術館 © Gerhard Richter 2024 (18062024)
「ポーラ美術館」で、「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」が開催。ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix) 、クロード・モネ(Claude Monet)、アンリ・マティス(Henri Matisse)、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)、草間彌生、杉本博司、ヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)など、印象派から現代美術まで、近現代美術における「色彩」の変遷をダイナミックに紹介する。
自然や都市、美術館などで目にする現実の色より、画面を通して経験する「仮想の色」に慣れつつある現代社会。しかし、時代を表してきた美術家たちは、日々研究を重ね、独自の表現方法を創り、人生をかけて色彩を生み出してきた。
チューブに入った油絵の具を巧みに扱い、さまざまな色彩によって視覚世界を再構築した19世紀の印象派や新印象派、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画。そして、色彩の影響力によって観る者の身体感覚を揺さぶる現代アート。日々の暮らしに彩りをもたらし、物質と精神をともに豊かにしてきた「本当の色」を身近に感じてほしい。
※12月14日〜2025年5月18日/9~17時(入館は閉館の30分前まで)/料金は2,200円、学生1,700円、中学生以下無料
菊地敦己 グラフィックデザインのある空間
Wasting Time, 2013
「ギンザ グラフィック ギャラリー」で、アートディレクターであり、グラフィックデザイナーの菊地敦己の展示が開催。空間の中のグラフィックをテーマに、「平面上の空間」と「空間上の平面」との関係性を探る3つのインスタレーションを展開する。
菊地は、武蔵野美術大学彫刻学科在籍中にデザインの仕事を開始して以来、独自の方法論を築きながら30年にわたって精力的に活動を続けている。美術館のビジュアル・アイデンティティーやサイン計画、ファッションブランドのためのアートディレクションをはじめ、エディトリアルブックデザインの分野でも秀逸な仕事を数多く残す。
それと並行し、批評性をもった実験的な作品を発表する展覧会を頻繁に開催し、多面的な表現活動を行っている。見るという感覚を揺さぶる、菊地のグラフィックデザインを体感してほしい。
※12月10日〜2025年2月1日/11〜19時/休館日は日曜・祝日/入場は無料
あつまれ! どうぶつの模様
裂:ミイラ覆い布(部分)[アヌビス神] エジプト 前305-前30年 (12月5日-1月23日)
「文化学園服飾博物館」で、「あつまれ! どうぶつの模様」展が開催。世界各地の衣服に表される動物の模様を集めてそれらの持つ意味を探り、人間と動物の本来あるべき関係を改めて問う。...
「京都市京セラ美術館」で、2025年1月11日(土)から蜷川実花の投入型展覧会「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」が開催される。同展は、蜷川と各分野のスペシャリストが集結したクリエイティブチーム「EiM(エイム)」による展覧会で、会期は、3月30日(日)までを予定している。
描かれているのはCGを使わず、現実世界の写真や映像を用いた光と影の織りなす物語。映像によるインスタレーションや立体展示を通して、鑑賞者が物語の主人公になったような没入型体験を提供する。蜷川が手がける作品として、関西では過去最大規模の個展となる。
各空間では、蜷川が京都の街から得たインスピレーションが描写されている。「彼岸と此岸」「自己と他者」といった相反するものの境界線を表現し、鑑賞者を「百人百様」の「没入型絵巻体験」へと引き込む。観る者の記憶や感情と共鳴するような、唯一無二のアート空間だ。
画像提供:蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影 実行委員会
「Flowers of the Beyond」
4000本以上の彼岸花が咲き誇る、真っ赤な空間が広がる作品。視界いっぱいに広がる赤一色の世界は、劇的な色彩の変化によって異界に足を踏み入れた感覚を呼び起こす。彼岸の象徴である花々が織りなす幻想的な空間が鑑賞者の感覚に訴えかけ、心に鮮烈な体験を刻むだろう。
画像提供:蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影 実行委員会
「Whispers of Light, Dreams of Color」
約1500本のクリスタルガーランドが揺らめく、幻想的な空間体験も見どころのひとつだ。足を踏み入れると、動きに反応してクリスタルが静かに揺れ、まるで命の流れが空間全体を包み込むような光景が広がる。無数の光が生命の結晶のように輝き、クリスタルの中にチョウや星、ハート、宝石といった多様なモチーフを発見できる。
画像提供:蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影 実行委員会
「Silence Between Glimmers 」
6枚の大きなガラスパネルに、花畑や蝶、藤の花、桜、海中の光景といった、蜷川ワールドが広がる作品。作品の中に入ると、動きや視点によって光の表情がフィルターに映し出され、空間全体に揺らぎが生まれる。パネルの光は記憶や感情、時間の流れを象徴し自身と向き合うような、内面的な旅へと誘うディープな体験を提供する。
画像提供:蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影 実行委員会
「Dreams of the beyond in the abyss」
天地が抜けるような空間と、空間を内包する造花が咲き乱れる深淵のような空間作品。色鮮やかな花々が咲き乱れ、黄泉の奥底のようでもあり、天上の世界のようでもある。ゆっくりと足を踏み入れながら、鑑賞者同士でまるで彼岸の夢のような共同幻想を作り上げてほしい。
蜷川が織りなす光と影の世界の中で、自分自身を見つける旅に出かけてみては。
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埼玉県の大宮駅から徒歩5分の位置に、待望のミニシアター「オット(OttO)」が2025年3月下旬に誕生する。地域の文化を支える新たな拠点として、地域住民や映画ファンから大きな期待が寄せられている。
かつて日本全国に7000館以上あった映画館は、現在600館を下回るまでに減少。映画文化が息づいていた街も、今や過去のものとなりつつある。
さいたま市も例外ではない。かつて大宮には映画館が12館あったが、現在は駅から離れた場所にシネマコンプレックスが2軒あるのみ。文化の拠点としての役割を担っていた映画館は、街からほぼ消え去った。そんな背景の中での新たなチャレンジに、注目が集まっている。
画像提供:OttO1990年頃の大宮区桜木町1丁目エリア
きっかけは自宅の建て替え
同プロジェクトを手がけるのは、地元在住の今井健太。1990年代から続く大宮駅西口の都市開発による街の変遷を、間近で感じてきた人物だ。今井は、さいたま市が推進する土地区画整理事業により街並みが整備される一方、かつてのように人々が集える場所が失われていく現状を目の当たりにしてきた。
そんな中、義父が所有する建物の区画整理による建て替えを機に、土地の管理運営を託された。駅近という恵まれた立地にもかかわらず、今井は住宅の再建ではなく、地域の未来を見据え、この土地を文化インフラとして活用する決断を下した。
「近所の皆が仲良く、昔から住んでいる人も引っ越してきた人も顔を合わせる事ができる場所があった方がいい」という義父の思いを引き継いだ今井と、その理念に賛同して集まった仲間が、このプロジェクトを形にしたのだ。
気軽に立ち寄りたくなる場所
オットは、ミニシアターの枠を超えた複合施設として運営される。施設内にはカフェやシェアハウスも併設し、地域住民はもちろん、誰でも気軽に立ち寄れる場所を目指す。建築家の佐々木善樹が手がけるオットの館内は、機能性と心地よさを兼ね備えた風通しの良い空間になるよう設計が施されている。
1階には、バーカウンターとカフェスペースを設置し、モーニングからナイトタイムまで幅広い時間帯で食事が楽しめる。また、映画関連の書籍をはじめ、料理本、コミックなど多彩なジャンルの書籍が並ぶブックカフェとしても利用できる。週末にはマルシェやフリーマーケットの開催も予定されており、オープンな場所として活用されるという。
画像提供:OttO1階のバーカウンターとカフェスペースのイメージ
2階はシアタールーム。約220インチのスクリーンと50席の観客席を備えた上映室には、山形の「鶴岡まちなかキネマ」から譲り受けた座席を使用する。映画上映だけでなく、音楽ライブや講演会、貸し切り上映会にも対応するなど、多目的な利用が可能。また、3階から5階には、短期から長期滞在まで対応できる25室のシェアハウスが併設される。
画像提供:OttO2階のシアタールームのイメージ
画像提供:OttOシェアルームのイメージ
池袋や新宿へのアクセスが良く、大宮は「通り過ぎる街」になりがちだった。しかし、この新しい映画館の誕生をきっかけに、大宮が文化を発信する街へと変わっていく未来を期待せずにはいられない。
オットの開館には、クラウドファンディングによる支援が欠かせない。5,000円から支援ができ、1万円の「ムビチケミニシアター券」を購入すれば、オープン日から1年間映画を楽しみながら応援できる。集められた資金は、デジタルシネマ映写機の導入やカフェ・シェアハウスの運営費用に充てられる予定だ。...
2024年の旅行業界でも、「オーバーツーリズム」は引き続きホットな話題だった。今年も世界各地の観光地が、来訪者の増加による悪影響を抑えようと、短期滞在の禁止や新たな観光税を導入を試みた。
そうした努力にもかかわらず、悪化の一途をたどっている場所は少なくない。では、今オーバーツーリズムに直面しているのはどこなのだろうか。
それを知るには、旅行専門誌であるFodor'sが最近発表した「訪れるのを止めるべきの観光地リスト」(No List)を見るのがいいだろう。土地や地域社会が存続不可能になるほど観光から負荷を受けている場所に焦点を当てようと、同誌が毎年まとめている。
このリストには、2つのカテゴリーがある。1つ目は「常に旅行先の候補にするべきではない観光地」。これはオーバーツーリズムの影響にしばらく悩まされているが、問題を緩和するための進展がほとんど見られない場所をピックアップしたものだ。
このカテゴリーの筆頭となったのがバリ島。インドネシア・バリ州中央統計局によると、同島は2023年に530万人の外国人観光客を迎え入れ、2024年7月末までにその数は22%まで増加した。
バリ島の問題は、島の経済が観光業をはじめとするホスピタリティー産業に依存している一方で、その基盤となる自然環境が損なわれているところにある。かつては手つかずの美しさを誇ったクタやスミニャックのビーチも、現在ではゴミで覆われているのだ。さらに、地元の廃棄物処理システムが需要に追いついていないという。
2つめのカテゴリーは「影響を受け始めている観光地」だ。このリストに入った場所の一つが、2020年以降に観光客数が77%も増加したメキシコの都市オアハカ。その影響で同地では、スペイン語よりも、英語を耳にすることが増えている。
また、オアハカでは家賃の急激な値上がりにより、長年住んでいた住民が中心部から離れざるを得ないケースが増加。水道や交通といった公共サービスも悪影響を受けている。また、多くの地元住民がメスカルや「ゲラゲッツァ祭り」など彼らの文化の重要な要素が商業化されていると感じているという。
「影響を受け始めている観光地」には日本からも、海外からの観光客のほとんどが訪れるといえる東京と京都がリスト入りしている。
各カテゴリーで選ばれた観光地は以下の通りだ。
常に旅行先の候補にするべきではない観光地
・バリ(インドネシア)・バルセロナ(スペイン)、マヨルカ(同)、カナリア諸島(同)、ベネチア(イタリア)、リスボン(ポルトガル)などを含むヨーロッパの観光地・サムイ島(タイ)・エベレスト山
影響を受け始めている観光地
・アグリジェント(イタリア)・ヴァージン諸島(イギリス)・ケララ(インド)・京都、東京(日本)・オアハカ(メキシコ)・ノースコースト500(スコットランド)
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「築地本願寺」などで知られる建築家・伊東忠太が設計した貴重な邸宅「荻外荘」が復原され、2024年12月9日(月)に一般公開される。荻外荘は、荻窪駅南口から10分ほど歩く閑静な住宅街の中にある。内閣総理大臣を3度務めた政治家・近衛文麿が、1937年の第一次内閣期から1945年12月の自決に至るまでの期間を過ごした邸宅として知られている。
昭和前期の政治の転換点となる重要な会議を数多く行った場所でもあり、日本政治史上の重要性から、国の史跡に指定された。
Photo: Genya Aoki
建物自体は、1927年に入澤達吉(いりさわ・たつきち)の荻窪別邸として建設。その後、近衞が譲り受け、移り住んだ。大正から昭和にかけて流行した中廊下形住宅と、伝統的な書院造風の雁行形を合わせた間取りながら、椅子やテーブルは洋風の生活様式を取り入れている。
Photo: Genya Aoki
2012年に近衛の次男が逝去したことで、地域住民から荻外荘を保護する声が上がり、2014年から本格的に「荻外荘復原・整備プロジェクト」が始まった。荻外荘の東側の一部は1960年に豊島区へ移築されていたが、今回の復原では、昭和戦前期の状態に戻すことを目指したため、2018年に移築部分も杉並区が再取得。約7年をかけて解体し、補完工事を実施した。
4軒しか現存していない伊東忠太設計の邸宅
東側の応接間は、中国風の意匠を凝らした空間だ。これは、伊東の設計様式や入澤の中国趣味が反映されているという。 床には、伊東がデザインしたという竜の文様の敷瓦が使われている。当時の部材が多く残されていたため、オリジナルの敷瓦とレプリカが混じっている。時間経過を経て、表面に艶を帯びているものがオリジナルだという。探してみるのも一興だろう。
Photo: Genya Aoki
Photo: Genya Aoki
このほか木材も、当時のものを使える範囲で新しいものと組み合わせている。広縁の窓も、反ってしまっているものなども含めて残した。
Photo: Genya Aoki書斎
なお、近衛が自決した書斎にはほぼ手を加えておらず、その当時の姿のままだという。激動の時代の終焉(しゅうえん)が閉じ込められているような心持ちがする。
Photo: Genya Aoki
Photo: Genya Aoki
客間は、「独伊三国軍事同盟」の締結などの契機となった「荻窪会談」や「荻外荘会談」など、重要な会談が行われた場所だ。当時の会談風景を再現したVR映像では、東條英機らが議論を交わしている姿も観ることができる。
Photo: Ryosuke Kondo
会談の様子が映されたモノクロ写真や新聞などの文字情報から、国内の職人の知恵と技術を結集させ、再現したという。壁紙やランプ、大きな渦巻きがユニークなデザインの椅子、エビやカメの壁掛けオブジェなど、当時の和洋折衷の生活スタイルが垣間見える。
Photo: Genya Aoki
食堂には、再現された食器棚などのほか、一般観覧者が実際に座ることができる椅子やテーブルもある。また、食器は全て当時のものだという。残存していることに驚かされる。
Photo: Genya Aoki
...
2024年のおおみそかは、いつもとは違う個性的なイベントに参加するのも良いかもしれない。本記事では、栃木の「悪口祭り」や王子の「狐の行列」、横浜中華街の「迎春カウントダウン」など、変わった方法で新年を迎えるイベントを3つ紹介する。
悪口(あくたい)祭り
画像提供:大岩山毘沙門天最勝寺
日本の奇祭の一つとして有名な「悪口(あくたい)祭り」が、栃木県にある「大岩山毘沙門天」でおおみそかに開催される。江戸時代から続く歴史ある祭りで、悪口を言いながら行列で山道を登るという、何とも珍しい体験ができる。
参加者は山頂の本堂を目指しながら「ばかやろう」などと言った悪口を言い、一年の間にたまった鬱憤(うっぷん)を晴らしたり、厄を落としたりする。普段言えなかったことをここで吐き出して、すっきりとした気持ちで新年を迎えられるだろう。ただし「びんぼう」など、「ぼう」の付く言葉は言ってはいけないとされるため、それ以外の悪口で日頃のストレスを発散してほしい。
当日は、騒音測定器を使った「悪口大声コンクール」や、神酒を額から滝のように受け「大盃」を飲み干す「滝流しの式」も開催予定なので、併せてチェックしよう。コンクールで1位に輝くと賞金1万円がもらえるので、ぜひ参加してみては。
※22時30分〜/大岩山毘沙門天/参加は無料
王子 狐の行列
Photo: Supplied
王子のおおみそかの夜の恒例行事である「狐の行列」。面やメイクでキツネに扮(ふん)した人々が、装束稲荷神社から王子稲荷神社へ行列をなして初詣に向かうイベントだ。
古くから、この時期になると各地から装束を整えたキツネが王子稲荷神社に詣でていたという伝承があり、その時の様子が歌川広重の浮世絵にも描かれた歴史ある行事。沿道には大勢の見物客が集まるので、人混みには注意が必要だ。
「かがり火年越し」や「鏡割式」、そしてカウントダウン後にキツネの行列が出発する予定。詳しいタイムスケジュールや会場マップは公式ウェブサイトをチェックしてほしい。
行列だけでなく、インパクト大のキツネの大面も注目ポイント。子どもも楽しめる、メイクをしての「スタンプめぐり」などもあるので、家族で参加するのもいいだろう。
※13時〜24時30分/王子稲荷神社/参加は無料
迎春カウントダウン
画像提供:横浜中華街発展会協同組合 薬袋勝代
横浜中華街の中にある山下町公園で、中華街ならではのカウントダウンイベントが開催。日本にいながら、異国の年越し体験ができる。
当日は23時30分から開門し、獅子舞や伝統的な中国舞踊が披露される予定だ。鮮やかな衣装や、日本とはまた違う獅子舞のパフォーマンスが楽しめる。
また、爆裂音で魔をはらうという意味を込めてカウントダウン直後に爆竹で祝うなど、インパクトのある演出も中国文化ならでは。いつもとは違った、華やかで縁起の良い年越しイベントを体験してみては。
※23時50分〜24時20分/山下町公園/参加は無料
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2022年3月、20年にわたって愛されてきた「モントーク(montoak)」が幕を閉じ、その跡地に物販・カフェ・ベーカリーを複合的に展開するコンセプトストア「V.A.」が2024年12月15日(日)に誕生する。
Photo: Kisa Toyoshima外観
ディレクターを務めるのは、日本のストリートファッションを牽引してきた藤原ヒロシ。さらに、カフェカルチャーの先駆者である山本宇一がカフェ監修を担当し、ストアデザインは「ステューシー 原宿チャプター(STÜSSY HARAJUKU CHAPTER)」などを手がけた荒木信雄が手がけるなど、東京カルチャーを代表する3人がタッグを組んだ話題のスポットだ。
Photo: Kisa Toyoshimaタイルが敷き詰められた階段
アンバー色のガラスに包まれた寡黙な外観はそのままに、店内に足を踏み入れると、工夫の凝らされたコンクリートの壁や、敷き詰められた小さな丸いタイルなど、装飾的な要素が詰め込まれたホテルのロビーのような空間が広がる。長い時間をかけて作り上げられた空間の細部に宿るこだわりは圧倒的だ。
Photo: Kisa Toyoshima
1階の物販エリアには、「New Era®」や「L.L.Bean」、「Levi’s®」といったブランドのコラボレーションアイテムが並ぶ。「UNDERCOVER」のデザイナーである高橋盾とディレクター西山徹が制作した限定アイテムにも注目したい。
Photo: Kisa Toyoshima1階の物販エリア
Photo: Kisa Toyoshima裏側にロゴを印刷したL.L.Beanのトートバッグ
Photo: Kisa Toyoshima1階の物販エリア
また、「agnès b.」や「CONVERSE」が藤原ヒロシの「fragment design」とタッグを組んだ同店限定アイテムもラインアップされている。店名の「V.A.」が意味する「Various Artists」の名の通り、今後もさまざまなアーティストとのコラボレーション企画が予定されており、訪れるたびに新しい発見がある。
Photo: Kisa ToyoshimaVAT BAKERY
Photo: Kisa Toyoshima店内で焼き上げられるVAT BAKERYのフード
中2階の「バット ベーカリー(VAT BAKERY)」では、店内で焼き上げたドーナツやペイストリーを提供。フォトジェニックなスイーツは2階のカフェスペースで味わうことができ、テイクアウトも可能だ。2階には2024年5月に閉店した神田の純喫茶「珈琲専門店 エース」から譲り受けた革張りの椅子とテーブルが並び、歴史と現代が調和した空間が広がる。
Photo: Kisa Toyoshima珈琲専門店 エースから譲り受けた椅子とテーブル
表参道の並木道を見渡せる大きな窓を備えたカフェスペースでは、「珈琲専門店 エース」の名物「のりトースト」や、白玉とあんこが贅沢に入った「あんこ抹茶ラテ」、そして甘さが特徴の「カフェパリス」など、懐かしくも新しいメニューが楽しめる。
Photo: Kisa Toyoshima「のりトースト」と「ドリップコーヒー」
Photo: Kisa Toyoshima「あんこ抹茶ラテ」(左)、「カフェパリス」
Photo: Kisa Toyoshimaカフェスペース
この場所には、かつて1972年に開店した伝説のカフェ「カフェ ド ロペ(Café de...
クリスマスに年末年始と何かと慌ただしい師走は早くも半月が終わろとしている。2024年12月14日(土)・15日(日)の週末も東京では魅力的な伝統行事や祭りが開催されている。なんといっても注目は15日に行われる世田谷の「ボロ市」だろう。数十万人が詰めかける人気の風物詩で、世田谷線は電車を増発する。
このほか、山形発祥の「花笠祭り」が杉並区で開催。東久留米では、鬼が登場する奇祭「花祭り」が行われる。週末の祭りを存分に楽しもう。
世田谷のボロ市
世田谷のボロ市(過去開催時の様子)
700店近くの露店が路上に軒を連ねる伝統の市、「世田谷のボロ市」が今年も開催される。440年以上も続く歴史を持つだけに、開催されれば数十万人が訪れるという、東京を代表する一大イベントだ。
メイン会場は、世田谷代官屋敷を中心とした「ボロ市通り」。名物「代官餅」の売店には大行列ができるので、1時間以上待たされることも多い。様子を伺いつつ、並ぶタイミングを調整したい。
おすすめは、世田谷線世田谷駅で降り、ボロ市通りを歩いて上町駅から帰るコース。混雑を避けたいなら、世田谷線の隣駅である松陰神社前を利用するのも良いだろう。
※15・16日 9〜18時/ボロ市通り/入場は無料
杉並花笠祭り
画像提供:サミット株式会社
都内でも3番目に境内が広い「大宮八幡宮」で開催される祭り。2024年で31回目を迎え、初冬の風物詩になっている。西永福の商店街や同宮表参道入り口から社殿前まで続く、「花笠踊り」のパレードが見ものだ。
花笠踊りとは山形発祥で、菅笠(すげがさ)に赤い花飾りを着けた花笠(はながさ)を手にし、音頭に合わせて街を練り歩く。「やっしょ、まかしょ」のにぎやかな掛け声が踊りを盛り上げる。独特の囃子(はやし)に体がうずけば、飛び入り参加もできる。
また、参道には山形の農産物の特産品や露店が立ち並び、名物の芋煮や山形の地酒、おでん、ラムステーキなどを配布するチャリティーを実施。募金箱を設置しており、集まった募金は「杉並区社会福祉協議会」に全額寄付する。
同宮の近くには善福寺川が流れ、和田堀公園が広がる。川に沿って善福寺川緑地が続いているので、帰路に散歩するのもおすすめだ。
※14日 10~15時/大宮八幡宮/入場は無料
東京花祭り
画像提供:東京花祭りの会 事務局東京花祭り
東久留米市で開催する祭り。愛知県の奥三河各地で冬に行われる伝統の「花祭」が伝承され、1993年から行われている。 奥三河の花祭は、国の重要無形民俗文化財に指定され、700年超の歴史を持つ神楽だ。鬼が現われ、夜を徹して開催されることから奇祭ともいわれる。およそ40種類もの舞があり、子どもから大人まで参加する。
「東京花祭り」は、愛知県東栄町御園(みその)の「花祭」を見学しに出かけた子どもが踊っているのを現地の人が見かけ、舞を教えたのがきっかけで始まった。過疎が進む村の人は、子どもたちの「花の舞」を東京で継承できればと考えたという。小学校の図書館から始まった祭りは、今では地域の祭りになった。
「花の舞」をはじめとして約20種類の舞が見られる。現地でも盛り上がる、最も重要な役鬼である「榊(さかき)鬼」の火を使った舞や、煮えたぎった釜の湯をまき散らす「湯ばやし」も見られる。奥三河まで足を延ばさず、日中に体験できるのもうれしい。
花祭は太陽の力が一番なえる時期に八百万(やおよろず)の神々を呼び寄せ、その力を復活させて無病息災を祈念する。鬼のパワーを借りて、ひと冬を乗り越えよう。
※14日...
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2025年3月21日(金)、大阪の「グラングリーン大阪」プロジェクトの一環として「タイムアウトマーケット大阪」が開業する。総面積約3000平方メートル以上のユニークな空間で、17のキッチンと2つのバーが集結。来場者は、多様なコンセプトを通じて街の最高の料理を楽しみながら、家族や友人とテーブルを囲み、大阪の文化をはじめ関西地方の魅力が体験できる。
「タイムアウトマーケット(Time Out Market)」とは、世界初の編集者目線で厳選されたフード&カルチャーマーケットだ。2014年にポルトガル、リスボン市にある150年以上の歴史を持つ公営市場をリノベーションして誕生して以来、ニューヨーク、シカゴ、ボストン、モントリオール、ドバイ、ケープタウン、ポルト、バルセロナなど、世界屈指の美食都市へと展開を重ね、現在10カ所でオープンしている。大阪は、アジアでは初の出店となる。
ここでは、タイムアウトマーケット大阪のオールスターラインアップに参加する、最初の7人のシェフとレストランを発表しよう。地元大阪と関西地方の多様で豊かな食文化を代表し、その魅力を一堂に楽しめる美食体験を提供してくれる。
クシアゲ ゼロゼロイチ
photo: Time Out Market Osaka
ミシュランガイドでビブグルマンを連続獲得した創作串揚げ店「クシアゲ ゼロイチゼロ(010)」の姉妹店「クシアゲ ゼロゼロイチ(001) KUSHIAGE001 produced by kushiage010」」が、タイムアウトマーケット大阪に誕生。旬の国産食材を用いた串揚げを、最高の組み合わせでカジュアルに提供する。
「世界の料理をヒントにした創作串揚げもご用意しています」と語るのは、実力派若手シェフの髙村遼だ。「串揚げ盛り合わせ」といったセットメニューをはじめ、独創的な串揚げはアラカルトでも楽しめる。大阪の食文化である「串揚げ」の新たな世界を堪能しよう。
コアラ食堂
Photo: Time Out Market Osaka
大阪・天神橋筋6丁目。昔ながらの長屋に店を構える「コアラ食堂」が、満を持して出店する。黒豚や和牛のすじ肉など食材にこだわり、たっぷりの野菜を用いたお好み焼きや鉄板焼きメニューを提供。ゆで上がったばかりの生麺を使った「黒豚バラ肉焼きそば」や、豚肉をふんわりとした卵焼きで巻いた「とんぺい焼き」などの名物メニューはもちろん、新たに「たこ焼き」も登場予定だ。
店主の寺田充は「大阪ならではの食文化を、ワインなどのお酒とともにお楽しみください」と来店を促す。
ジュリアンアイスクリーム×ル シュクレクール×アシッドラシーヌ
Photo: Time Out Market Osaka
「HAPPY JUMPING」を合言葉に、楽しいアイスクリームを提案する「ジュリアンアイスクリーム(JULIAN ICE CREAM)」のオーナー・横田益宏と、大阪を代表するベーカリー「ル シュクレクール(LE SUCRÉ-COEUR)」、パティスリー「アシッドラシーヌ(ACIDRACINES)」がタッグを組み、タイムアウトマーケット大阪に新コンセプトの店「ジュリアンアイスクリーム×ル シュクレクール×アシッドラシーヌ(JULIAN♡SUCRÉ♡ACID)」をオープンさせる。...
2024年も師走に入り、『忠臣蔵』のシーズンを迎えた。同作品を誕生させるきっかけとなった赤穂浪士による吉良上野介(きら・こうずのすけ)邸への討ち入りが、旧暦の12月14日だからである。
大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)ら義士たちが眠る高輪の「泉岳寺」、そして屋敷があった両国の「本所松坂町公園」では、2024年も恒例の「義士祭」を開催。ここでは、義士らにふんして行列を行う祭りから、忠臣蔵では悪役として描かれた吉良の家臣たち二十士を悼むイベントなどを紹介する。
Photo: Cowardlion/Dreamstime
『忠臣蔵』とは……
現代では映画やドラマになり、鉄板のコンテンツとして日本人を魅了してきた『忠臣蔵』。もともとは室町時代に設定を変え、史実に脚色を加えた人形浄瑠璃や歌舞伎の人気演目だった。
実際の「赤穂事件」の発端は同事件が起きた1年前、1701年の3月14日にさかのぼる。江戸城「松の廊下」で、赤穂藩主の浅野内匠頭(あさの・たくみのかみ)が、幕府に仕え儀式・典礼をつかさどる高家衆筆頭の吉良に斬りかかる刃傷事件が起こった。
吉良邸跡吉良邸跡の「吉良上野介像」
結果、事の裁定は「けんか両成敗」の時代に、吉良がとがめられなかったのに対し、浅野は切腹を命じられ、赤穂藩浅野家は取りつぶしとなった。同日は朝廷からの使者に徳川綱吉が答礼を行う日であり、この大事な日に刃傷事件を起こしたとあって、将軍の怒りを買ったと伝えられる。
赤穂藩筆頭家老の大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)は、浅野家の再興を画策するもかなわず、討ち入りを断行。志士を伴い吉良の首を取って亡君の仇(あだ)討ちを果たすも、赤穂浪士たち46人は切腹によって命を閉じた。
赤穂義士祭
画像提供:忠臣蔵赤穂義士行列実行委員会
赤穂浪士による討ち入りがあった毎年12月14日に「泉岳寺」で開催する祭り。浅野内匠頭の墓前で読経供養、本堂で献茶式を行う。また「忠臣蔵赤穂義士行列」が、2024年はスタート地点を歌舞伎座とし、泉岳寺まで繰り広げられる。
泉岳寺は徳川家康の命によって1612年に建造されたが、1641年の大火で焼失。徳川家光が浅野家や毛利家らに命じて再建を促し、高輪に移転・再築された。以来、浅野家の江戸の菩提寺(ぼだいじ)となり、浅野の墓がある。 大石内蔵助ら赤穂浪士は討ち入りの後、吉良の首を携え約10キロの雪道を歩いて泉岳寺へ向かい、浅野の墓前に供えたといわれる。そしてそれぞれに預けられた大名家で切腹を遂げたのち、主君の墓の傍らに葬られた。
祭りのハイライトなる「忠臣蔵赤穂義士行列」 は、主君の仇討ちを終えた赤穂浪士になり変わり、討ち入り装束を身に着けた47人の志士たちが街を練り歩き、泉岳寺を目指す。浅野の墓前に一同が揃うと、勝ちどきを上げてパレードを終える。『忠臣蔵』のストーリーが染み付いてる者にとっては、リアルそのもの。観客からも思わず拍手が沸き起こる。
※※13~15日 参拝 7~18時(14日は21時まで)、義士行列 15時30分到着予定/泉岳寺/入場は無料
義士祭
Photo : Time Out Tokyo Editors
赤穂浪士の討ち入りがあった吉良邸跡地に建つ本所松坂町公園でも、毎年12月14日に「義士祭」が開催。園内にある稲荷神社で祝詞をささげたのち、甘酒をふるまう。
吉良の屋敷は広大で約8,430平方メートルもあった。義士たちは吉良の家臣と刀を交えながら、吉良の居場所をあちこち探して回ったという。...
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