麺巧 潮 神田淡路町本店
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima

東京、鶏白湯ラーメン18選

新宿、麻布十番、淡路町、高田馬場、三軒茶屋で味わう鶏スープの滋味

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テキスト:メンチャック

近年、定番の味として定着した「鶏白湯(パイタン)ラーメン」。一口すすれば深いコクと白濁したスープのとりこになるだろう。

あっさりとしながら鶏脂のうまみが感じられる鶏白湯ラーメンは、コラーゲンや野菜などのトッピングをふんだんに盛り付けたヘルシーなメニューを展開する店も多くある。

ここでは、都内の18店を厳選。定番化したジャンルだけに、店ごとに趣向を凝らした独自の味わいが楽しめる。「牛や豚の臭みが苦手」という人でも親しめるメニューが多いので、ぜひ近くの名店に足を運んでもらいたい。

※料金は変動があるため、訪れる際は事前に公式ウェブサイトを確認してほしい。

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  • ラーメン
  • 千歳船橋

世田谷区の千歳船橋駅から徒歩6分、環状八号線を1本入った閑静な住宅街の中にある「らーめん マイカグラ(MAIKAGURA)」。小さな店構えで一見目立たないが、醤油ベースのスープと鶏白湯(パイタン)スープをそれぞれ使った味わい深いラーメンが好評で、開業1年を待たずに繁盛店となった。周囲に企業なども少ない住宅エリアながら、平日のピークタイムを過ぎても客足が絶えない。

ラーメンは大きく分けて3種類から選べる。鶏肉のうまみとさっぱりした醤油のキレが絶妙な、「醤油らーめん」と、「塩らーめん」、そしてそれぞれのアレンジメニュー。もう一種類は、白濁したまろやかなスープで食べる「鶏白湯麺」とそのアレンジメニューだ。定番人気はベーシックな「味玉醤油ラーメン」だが、鶏白湯麺は濃厚なスープが食感のよい麺と合わせて食べ飽きないと評判で、女性や家族づれの客からの注文も多い。

ユニークなメニューがあるのも特徴で、ここでしか食べられない「白トリュフオイル香る鶏白湯麺」(ローストポークとトリュフオイル入り)は、従来のラーメンを超えた別ジャンルの料理を味わっているかのような気分に。ぜひ2回目の訪問以降にチャレンジしたい。

  • ラーメン
  • 新宿二丁目

「ラーメン ブレイクビーツ(Ramen Break Beats)」のセカンドブランドとして2023年3月にオープンした「ラーメン アフロビーツ(Ramen Afro Beats)」。本店は淡麗系のラーメンだが、こちらは鶏白湯(パイタン)ラーメン専門店だ。

福岡の博多水炊きで使われていた歴史を持つ、幻の地鶏「天草大王」をふんだんに使用して、鶏の持つ香りとうまみを最大限に引き出した超濃厚な「泡系」のラーメンに仕上げる。ブレンダーで泡立てることで、口当たりを軽やかにしているのだ。

おすすめは「特上 鶏白湯らぁ麺」(1,700円、以下全て税込み)。豚ロースのスモークチャーシューや豚肩ロースのチャーシュー、九条ネギ、フライドオニオンのほか、季節によって夏野菜やキノコなどの食材を使用したエスプーマが付く。

そのほか、魚介油を合わせた「魚介白湯らぁ麺」(1,250円)、「担々麺」(1,300円)などがラインアップする。

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  • ラーメン
  • 淡路町

駅を出て外堀通りを進み、少し路地へと入ったところにあるラーメン屋。ランチタイムは行列が出来てしまう人気店だ。看板メニューは「白(鶏白湯そば)」(990円)と「黒(にほんいち醤油そば)」(990円)だ。

洋風の味わいで鶏がらベースのスープがポタージュのような色合いの「白」は、トッピングもアスパラの肉巻きやポーチドエッグと一見ラーメンらしからぬ組み合わせだが、食べれば納得の絶妙な味を作り出している。

一方、「黒」は醤油と昆布の濃くも澄んだ味のスープにチャーシューと鴨スモーク等のトッピングが乗った、常連客に人気の一杯。甲乙つけがたい二枚看板の味に、虜になる人々が続出しているのも頷ける。

  • 高田馬場
  • 価格 1/4

早稲田通り沿いに面し、親店である自由ヶ丘の名店「蔭山樓」から受け継ぐコクのある鶏白湯が人気のラーメン店。とろみのある濃厚な味わいのスープに太麺がからむ「鶏白湯麺塩そば」はレモンを絞って更に味わい深くなる。

「特製担々麺」は、どろっとしたゴマのスープに肉味噌やバルサミコソースが混ざり合い、甘味と酸味の調和が飽きを感じさせない。

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  • ショッピング
  • 目黒

目黒通り沿いのビル1階にある、化学調味料を使わない洗練された味で女性客にも人気のラーメン店。焼肉屋やフレンチ、イタリアンのシェフを経て有名ラーメン店で修行を積んだ店主が、その理想のすべてを詰め込んだ鶏白湯ラーメンは絶妙なバランスの味わいだ。

ラーメンとつけ麺に使われる麺は、それぞれ違うメーカーの物を用意し、トッピングにメンマではなく煮タケノコを使用。細やかなこだわりが、飽きのこない味を作り出している。

  • 銀座
  • 価格 1/4

白湯ラーメンを出す銀座の定番となった店。人気メニューは濃厚でとろみがある鶏スープを使った「鶏白湯SOBA」だ。麺は中太ストレート。具材も独特で、鶏チャーシュー、アスパラガス、ヤングコーン、青ネギが乗る。

トリュフやポルチーニなど、高級具材を使ったメニューもある。他に類を見ない独創性に富んでおり、連日行列ができるのもうなずける。

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  • ラーメン
  • 三軒茶屋

三軒茶屋でも指折りの名店といわれるラーメン店。鶏白湯のスープをベースにした、あっさりしながらもコクのあるラーメンが人気となっている。

カウンターのみの狭い店内ながら焼酎や日本酒も楽しむことができる。人気店な上、スープがなくなり次第営業終了となるので、スケジュールと空腹具合に余裕をもっての来店がおすすめだ。

  • 日暮里
  • 価格 1/4

日暮里駅南口を出てすぐ、路地の奥まったところにあるタヌキの置物が目印のラーメン店。

メニューは、コクが深くクリーミーな「鶏白湯らーめん」と、美しく透き通ったスープの「鶏そば」が中心で、カツオだしのきいた「鶏白湯つけ麺」も出している。

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  • 新橋

新橋駅烏森口から5分ほど歩くと現れる人気ラーメン店。「濃厚鶏そば」と看板にある通り、鶏を最大限に生かしたメニューを提供する。

鶏のうまみが凝縮された白濁スープは、あっさりしすぎずしっかりと麺にからむ。チャーシューはしっとりとした鶏肉チャーシューで、トッピングの鶏つくねも人気だ。

  • 曙橋

曙橋駅から靖国通りを新宿方面に向かうと左手に見えてくる、鶏白湯系ラーメン店。見た目以上に濃く深い味わいがたまらないスープは、店先の提灯に書かれた「濃厚鶏そば」の文句の通りだ。

トッピングは、しっとりとした鶏肉のチャーシューもさることながら、特性つくねのスープとの相性は抜群。添えられたタマネギのスライスも、濃厚な味の中で光るアクセントとして一役買っている。

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  • ラーメン
  • 恵比寿
  • 価格 1/4

「化学調味料を使用せず、国産食材にこだわった身体に優しいラーメン」をテーマとした、恵比寿駅近くのラーメン屋。看板メニューは、鶏ガラと水だけで作り上げたスープが特徴の「純白湯らぁめん」と、国産の香味野菜を使用した「鶏清湯らぁめん」だ。

「純白湯らぁめん」には、あぶり鶏チャーシューと低温調理された鶏ロースがトッピングされており、鶏肉のうまみが存分に楽しめる一杯。そのほか、「純白湯らぁめん」のスープをベースとした「鶏坦湯らぁめん」や、サイドメニューも用意されている。

  • ラーメン
  • 浜松町
  • 価格 1/4

表通りから1本入った路地に建つラーメン専門店「鶏ポタラーメンサンク(THANK)大門」。化学調味料を使わず鶏と野菜で作ったポタージュスープが特徴のラーメンを提供している同店は、昼時には行列ができるほどの人気ぶりだ。

自慢のポタージュスープは、さらさらとした食感の「さらり」、適度なとろみがある「とろり」、どっしりとした「ぽてり」の3種類を用意。刺激のないこのスープは、鶏白湯と数種類の野菜をじっくり煮込み、だしを加えたもので、一口含むと繊細なうまみが徐々に広がっていく。

こだわりのチャーシューは、手羽先を醤油ベースのたれにつけ、スチームオーブンでこんがりと焼いたもの。さっぱりとしたスープにジューシーな手羽先がよく合う。ラーメンだけでなく、つけ麺も提供している。

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  • ラーメン
  • 高田馬場

高田馬場駅から徒歩3分ほどの、自家製麺の鶏ダシのラーメンを提供している店。鶏だけで炊き上げ、上品でさっぱりとした後口が魅力の「鶏そば」(750円から)、鶏のうまみを最大限引き出し、濃厚でとろりとした白湯スープに仕上げた「濃厚鶏そば」(850円から)、鶏スープに野菜のうまみを加えた濃厚白湯につけて食べる「つけそば」(850円から)の3つのメニューが基本だ。どのメニューも鶏本来の味を堪能できる。

さらに辛味が楽しめる自家製ラー油や、甘い後味を加えられる甘返しショウガなど、それぞれのメニューに合った薬味が卓上に用意され、味の変化も楽しめるようになっている。味の濃さは好みに合わせて注文でき、サイドメニューや、つけそばの締めに「鶏蚤湯」もおすすめ。期間限定メニューも定期的に提供され、そのほかの楽しみも多い。

  • ラーメン
  • 麻布十番

麻布十番駅から徒歩3分。周辺の雰囲気に溶け込んだ、ラーメン屋には似つかわしくないバーのような外観と内装の店。

156と書いて「ICHIKORO」と読むこの店の看板メニューは、コラーゲン豊富な濃厚鶏白湯スープが特徴の「純鶏そば」。九州産の鶏ガラと新鮮な野菜を6時間以上炊き込んだスープはうまみが濃厚に詰まっていながら、さっぱりしていて上品なおいしさだ。特に人気の「純鶏あおさそば」は、鶏白湯にあおさのりがトッピングされており、磯の香りと鶏白湯のうまみが重なり合った極上の一杯に仕上がっている。

そのほか、濃厚スープのつけそばや坦々麺、まぜそばなどメニューも豊富。つまみメニューやアルコールも充実しており、ラーメンバーとしても楽しめる店だ。

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  • ラーメン
  • 新宿

新宿駅から直結する「新宿ミロード」の7階にあるラーメン店「メンショー サンフランシスコ(MENSHO San Francisco)」。アメリカ西海岸はサンフランシスコで行列必至のメンショーグループの系列で、2018年に東京へ逆輸入された。独創性の高いラーメンが人気を博している。

メニューは、「白トリュフ香る和牛ローストビーフのせ鶏白湯らぁ麺」「柚子香る和牛ローストビーフのせ鶏白湯らぁ麺」「和牛ローストビーフのせ抹茶鶏白湯らぁ麺」「ヴィーガン担々麺」など、女性にも評判の高いユニークな一杯が揃う。鶏白湯(ぱいたん)は、クリーミーで濃厚な鶏スープが特徴的で、細麺にはもちろん、ゴボウチップスやローストビーフ、トリュフなど、ユニークな素材とも相性がいい。

そのほか、A5和牛の特大チャーシューが乗った「A5黒毛和牛醤油らぁめん」もラインアップ。価格以上に贅沢な仕上がりで、牛肉を濃口の醤油スープに染み込ませながら食べると、口いっぱいにうまみが膨らむだろう。

「特製TKG(卵かけご飯)」「もちもち餃子」などのサイドメニューも豊富だ。

  • ラーメン
  • 下北沢

下北沢駅から徒歩5分のラーメン店。2013年に開業後、下北沢の人気店の一つとなっている。

ラーメンとつけ麺を提供するが、店名の通り、スープは塩ベースのみで味噌や醤油は使わず、素材の持ち味を最大限に引き出すことにこだわる。

中細麺に大ぶりのトマトをトッピングし、鶏肉がゴロゴロ入った、あさっりと深い味わい清湯スープの「そるとそば」(1,120円)、濃厚でクリーミーな「そると鶏白湯そば」(1,170円)、白湯スープをじっくり味わえる「つけそば」(900円から)が目玉メニューだ。

トッピングやサイドメニューなども豊富に揃う、上品でシンプルな味わいが女性に人気だが、男性にもファンが多い。

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  • 水道橋

2013年1月17日、JR水道橋駅付近にオープンしたラーメン店。鶏素材をふんだんに使ったラーメンのメニューが揃う。

「濃熟鶏そば」(800円から)は、じっくりと丁寧に煮込んだ濃厚な鶏白湯スープで、野菜と鶏のうまみが詰まったコラーゲンたっぷりな一杯。「あっさり鶏そば」(750円から)は、「大山鶏」と「博多地鶏」を使用し、黄金色の清湯(ちんたん)スープがおいしい。

「濃熟つけめん」(850円から)は、濃厚な鶏スープを中心に、カツオと昆布を合わせた上品でまろやなかつけめん。「特製」を注文すると、味の染み込んだ鶏チャーシューやつくね、半熟卵などが加わる。

そのほか、清湯スープに完熟トマトとチーズを合わせた「完熟トマトの塩鶏そば」「完熟トマトの塩つけめん」などもラインアップする。

  • ラーメン
  • 外苑前

青山一丁目駅から徒歩2分の場所にあるラーメン店。看板メニューは、博多水炊きの製法を元に作られた「博多水炊きらーめん」(863円から)だ。

じっくりと長時間をかけて鶏のうまみを丁寧に引き出したスープに、低温調理した鶏ムネ肉のチャーシューや、あぶった鶏つくねなどの具材が加わった、鶏づくしの一杯である。極細麺も、スープによく合う。濃厚だが、優しい味わいが特徴だ。

そのほか、水炊き鶏白湯に魚介だしを掛け合わせた「鶏丸醤油らーめん」(863円から)や、甘めに仕上げた博多水炊きスープと三河屋製麺の強力粉を使用した太麺の相性が抜群の「濃厚鶏白湯 鶏つけそば」(913円から)などがある。鶏のうまみをとことん追求した一杯が堪能できる。

もっとすすりたいなら......

  • ラーメン

ラーメンブームの原点ともいえる、とんこつラーメン。豚の骨髄を徹底的に煮込むそのスープの世界は、癖のあるキャラクターとバリエーションの豊富さで、定番メニューの一つとなった。本場九州から東京オリジナルのものまで、都内で食べることができる「本当においしい」とんこつラーメンを紹介する。

家系ラーメンといえば、新杉田にある「吉村家」(現在は横浜に移転)を発祥とする、こってりした豚骨醤油のスープに、中太のストレート麺、のり、ホウレンソウ、チャーシューという基本のトッピングが特徴のラーメンである。

1990年代後半に家系ラーメンのブームが起こって以降、今やラーメンの定番ジャンルの一つになった。吉村家を源流とする直系の店から、それを模倣した店まで、関東を中心に数多くの家系ラーメン店が存在している。その味は中毒性が高く、時折無性に「家系」を食べたくなる衝動に駆られる人も多いはず。

原点の味を追求する店、独自の進化を図る店など、各店がしのぎを削っているが、ここでは店の系譜や出身は問わず、ラーメンハンターが選んだ、東京都内で今食べるべき家系ラーメンを紹介する。

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  • ラーメン

みそしょうゆと並び、昔ながらの素朴な味わいで根強い人気の塩ラーメン。最近では、ラーメン店の競争の加熱もあってか、各店が個性を発揮し、具材や麺など、細部にまで店主のこだわりが詰まった一杯が多く見受けられる。今回は、そのなかでも、都内で指折りの塩ラーメンの名店から、看板メニューではないながらも、実は塩ラーメンが光る隠れた名店まで、14店を紹介しよう。

  • ラーメン

季節を問わず、老若男女を問わず、広く愛される国民食のラーメン。しょうゆ、塩、みその定番をはじめ、煮干し鶏白湯(ぱいたん)などのスタイルも定番化してきたが、ここでは『味噌(みそ)ラーメン』に焦点を絞って、都内で食べたい20軒を紹介する。

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  • ラーメン

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チェーン展開で人気の老舗店から話題のニューフェイスまで、胃腸と翌日の代謝管理に気をつけつつ、ぜひ各店の辛さと戦ってほしい。

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