九段下 中路
画像提供:九段下 中路
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東京、味噌ラーメン20選

野方、恵比寿、浅草橋……みそ好きなら外せない一杯

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テキスト:メンチャック

季節を問わず、老若男女に愛される国民食のラーメン。醤油、塩と並ぶ定番と言えば、「味噌ラーメン」だ。

ここでは、札幌の老舗店、すみれと純連にルーツを持つ「純すみ系」(純蓮、すみれから派生したラーメン店を指す)をはじめ、濃厚でボリュームのある一杯、マイルドですっきりした一杯、スパイスのきいた辛味のある一杯など、東京のおいしい味噌ラーメンを厳選して紹介。寒い季節にぴったりな一杯で体を温めよう。

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  • 江戸川区
  • 価格 1/4

船堀にある人気ラーメン店。店主は札幌みそラーメンの名店として有名なすみれで、12年間修行を詰んだ経歴の持ち主だ。すみれ本家同様、ラードの膜で覆われたスープは、湯気は上がらないが熱々。

ニンニクのパンチがきいた濃厚な味わいながら、野菜やみその甘みを感じさせ、おろしショウガも良いアクセントになっている。スープが濃いと感じる人のために、薄めるスープも用意されている。

麺は中太の縮れ麺で麺に負けない存在感。食べる余裕があれば、スープとの相性抜群なライスもぜひ頼んでほしい。

  • ラーメン
  • 文京区

札幌の名店、すみれで修行を経た店主が江戸川橋にオープンした店。

2019年10月の開店から瞬く間にその味が話題を呼び、人気店となっている。看板メニューの「味噌らーめん」は、店主がすみれのラーメンを初めて食べた時に、衝撃を受けた味を再現。熱々で濃厚なみそスープの上に、ラードがたっぷりと乗った二層スープは黄金色に輝き、つやつやの麺との相性が最高だ。

食べている途中にショウガを混ぜると、後味がさっぱりして最後まで飽きない。みその香り、甘み、ベースとなる豚のうま味など、「すみれ系」のスタイルを極めた印象を受ける。

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  • ラーメン
  • 町田

町田にある、マイルドな味わいのみそラーメンの名店。定番メニュー「3SO(みそ)らーめん」は、濃厚だが優しい口当たりで女性にも人気の一杯だ。トッピングの炒めたひき肉とシャキシャキのモヤシが、スープの味を引き締めてくれる。

トッピングを贅沢に乗せた「3SOらーめん全部のせ」や「辛3SO」など、ほかのメニューも試してほしい。

  • ラーメン
  • 武蔵野

武蔵境駅から徒歩5分ほどの武蔵境通り沿いにある、東京味噌らーめん鶉(うずら)。「みそらーめん」は、東京、鎌倉、信州、愛媛のみそをブレンドしたみそだれに香り高いゴボウ油を加えた、独自の風味が広がる一杯だ。

ベースのスープは、主に大量の銘柄豚のもち豚ゲンコツと豚肉、鶏ひき肉を時間をかけて煮込み、個性際立つスープに仕上げている。濃厚ながら香ばしく、さっぱりとした優しい味わいだ。

麺は「ゆめちから」をメインに「きたほなみ」「はるゆたか」などの国産小麦を季節ごとにブレンドした自家製のウェーブ太打ち麺で、スープとの相性も抜群だ。チャーシューは脂身が少なくかみごたえがあり、ジューシーな仕上がり。

味玉は一流料亭でも選ばれている「奥久慈卵」を使用しており、ほどよい半熟加減でうま味が詰まっている。モヤシ、そぼろ、白ネギ、ゴボウチップなどのトッピングも、丁寧な仕事ぶりがうかがえる。

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  • ラーメン
  • 野方
  • 価格 1/4
  • お勧め

野方駅北口から徒歩3分の「味噌麺処 花道庵 野方本店」。2022年に「花道」から「味噌麺処 花道庵」に店名を変更した。「麺処 井の庄」などで修行を積んだ店主が作る、濃厚味噌が香る珠玉の一杯が楽しめる。 

「味噌らーめん」は豚骨、鶏ガラ、野菜などを煮込んだスープに、白味噌とニンニク、ラードで煮込んだ具材が乗る。濃厚だがしつこさがなく、幅広い年齢層に受け入れられる、飽きのこない味だ。

信州産の白味噌を使用した濃厚スープは野菜の甘みが広がり、抜群のバランスである。歯応えのあるモッチリとした太麺や、分厚いチャーシューの食感が加わり、満足度はかなり高い。

メニューにはこのほか「味噌つけめん」「辛味噌ラーメン」「油そば」などがそろう。東京の味噌ラーメン界を代表する人気店の味を、ぜひ堪能してほしい。

  • ラーメン
  • 京橋
  • お勧め

飲食店が集結する銀座で、オリジナリティーあふれる「味噌らーめん」を提供する店。一番のおすすめは、「特みそこってりラーメン」。豚骨や鶏ガラのベースに5種類のみそがブレンドされたスープは、一見すると濃厚であるものの、刻みショウガが加えてあることであっさりと食べられる。

モヤシ、コーン、チャーシュー、のり、煮卵などがたっぷりと乗っており、ボリューム満点。麺は「浅草開化楼」の中太縮れ麺で、まろやかなみその味と好相性。また、辛みがきいた「みそオロチョンラーメン」もおすすめ。

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  • ラーメン
  • 九段下

東京メトロ九段下駅から徒歩3分ほどの場所に2022年4月にオープンした店。看板メニューは味噌ラーメンで、「赤味噌ラーメン」「白味噌ラーメン」「まぜそば」などがラインアップする。

特におすすめは「赤味噌ラーメン」で、赤味噌を中心に複数をブレンドした濃厚な味わい。ベースのスープは鶏と豚の動物系で、たれの隠し味にカキペーストを使っており、背脂がきいたこってりとしたおいしさだ。麺はもちもち食感の太縮れ麺で、濃厚な味噌スープに絡み合う。具材は、大振りながら軟らかい食感のチャーシュー、コリコリとしたメンマ、青ネギ、白ネギが乗る。

「白味噌ラーメン」は2種の白味噌をブレンドし、隠し味にあん肝ペーストを使う。濃厚でありながらさらっとした味わいがおいしい。

  • 南千住

三ノ輪駅から徒歩2分ほど。赤いのれんが目印の「ラーメン屋 トイ ボックス」は、各メディアでも取り上げられる超人気店だメニューはどれもハイクオリティーで、高い人気を誇る。

「醤油ラーメン」(1,100円、以下全て税込み)は、会津地鶏からスープをとっており、雑みがなく優しく深い味わい。喉越しのよい麺、低音調理した鶏胸肉と豚のバラの2種のチャーシューも丁寧な味わいだ。

中でも「味噌ラーメン」(1,200円から)は、唯一無二の一杯である。地鶏のスープに数種類の味噌をブレンドし、和歌山産の「ぶどう山椒」やスパイスが加えられている。具材には、2種類のチャーシューのほかに、ベビーリーフや紫タマネギがバランスよく配置されていて、味が引き立つ。

「塩ラーメン」(1,100円)も見逃せない。スープは会津地鶏に、5種類の海塩とコンブやシイタケ、さんま節、エビなどの乾物、野菜でだしをとった塩だれを加えたもの。金色に輝く透き通ったスープが美しい。塩味と海のエキスが絶妙に混ざった厚みのある味わいを堪能してほしい。

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  • ラーメン
  • 浅草橋

浅草橋駅近くの路地裏にある、みそラーメン店。一番人気の「味噌」のほか、「醤油」「塩」の3種類を提供している。「味噌」は札幌の「純すみ系」スタイルで、ラードの下には熱々のスープと縮れ麺が混ざり合う。スープはみその風味と、豚骨、鶏ガラのベースが際立ち、あっさりとキレのある飲み口が特徴だ。

食べている途中にトッピングのショウガを混ぜて、アクセントをつけるとさらにおいしさが増す。とろとろのチャーシューや、青ネギ、メンマ、タマネギ、モヤシなどの具材がたっぷりで、価格も控えめ。コストパフォーマンスも抜群だ。

  • ラーメン
  • 板橋区

板橋区役所前駅から徒歩5分ほどの場所に、すみれ出身の店主がオープンした店。

看板商品の「味噌らーめん」は豚骨と野菜、数種類のだしを組み合わせ、みそや野菜、ニンニクを炒めて味わいを加えたスープが特徴だ。特製みそは、全国の名品を吟味して作られたもの。いわゆる「純すみ系」(純蓮、すみれから派生したラーメン店を指す)のテイストを抑えつつ、よりマイルドでバランスの良い味に仕上がっている。

一口目のガツンと来るインパクトから徐々に舌に味がなじみ、箸が進んでいく。豚肩ロースのチャーシューも歯切れ良く、柔らかくおいしい。全体的に優しい味わいだ。店名は、店主出身地の石狩の町内会の名前に由来しているという。

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  • ラーメン
  • 池袋

池袋駅西口から徒歩3分ほど、2023年3月にオープンしたラーメン店「味噌麺処 田坂屋」。野方の名店「味噌麺処 花道庵」出身の店主が、修行先のスタイルを踏襲したラーメンを提供する。

「味噌ラーメン」(950円から)は、味噌麺処 花道庵譲りの白濁系の濃厚な味噌スープが特徴。中華鍋で白味噌や野菜を炒める際にラードは使わず、背脂を使用することで、こってり感と甘味が加わっている。ニンニクとシャキシャキのモヤシの相性も抜群だ。

そのほか、「辛味噌ラーメン」(980円)、激辛の「IWGP激辛ラーメン」(1,030円)、「あえめん」(980円)など、辛いメニューが充実している。

  • ラーメン
  • 恵比寿

恵比寿駅西口から徒歩3分ほどの場所にある、ど・みそ出身の店主が営むみそラーメン専門店。濃厚なスープが特徴の「味噌らーめん」が人気のほか、みそと昆布水を合わせた「昆布水の味噌つけ麺」という珍しいメニューを提供している。

そのほかのメニューは、汁なしの「味噌和え麺」、辛さが癖になる「旨辛味噌らーめん」、カレーの風味がきいた「味噌カレーらーめん」など、みそのバリエーションが多く飽きないラインアップだ。

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  • ラーメン
  • 荻窪

野方の「味噌麺処 花道」出身の店主が作る、濃厚なみそラーメンが特徴の行列店。

スープは最初の一口でふわっとニンニクの風味が立ち、まろやかなみその味わいを引き立てている。三河屋製麺製の麺は、中太でもちもちとした食感で、スープによく絡む。モヤシもしっかりした味付けで、歯ざわりも食べていて心地よい。行列ができる日が多いので、早めに行くのがおすすめだ。

  • 高円寺

高円寺駅から徒歩4分。「豚骨味噌ラーメン じゃぐら高円寺」は商店街の一角にある。

看板メニューの「豚骨味噌ラーメン」(980円から)は、厳選した4種類の味噌と、ホタテなどの15種類の食材をブレンドしたたれに、たっぷりの豚のげんこつで炊き上げた濃厚豚骨スープを使用。さまざまな素材の味が混ざり、濃厚でいながらくどくない味わいが特徴だ。

濃厚スープによく絡むモチモチとした麺の上に、青ネギや分厚いチャーシューが乗る。仕上げの油は、辛味のあるネギ油か、マー油から選べる。ライスが無料なのもうれしい。

「背脂生姜味噌ラーメン」「豚骨味噌つけ麺」「家系ラーメン」などのメニューのほか、「じゃぐらカレー」などのカレーメニューも提供している。

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  • 西新宿

西新宿エリアにある、「なんつっ亭」が手がける味噌ラーメン専門店。

おすすめの一杯は「味噌八デラックス」(1,350円)で、濃厚かつクリーミーな味噌ラーメンが特徴だ。スープに使われる味噌は北海道産の白みそと赤みそをブレンドしたもの。そこにニンニクやショウガなどを加え、さらに普通はカレーなどに使うチャツネ(調味料)を合わせることでコクが生まれるという。

また、「カレー味噌らーめん」(1,100円)は、味噌スープにカレー風味を加えたもので、マー油とひき肉がカレーの味とマッチしている。たっぷりのもやしの具材は各ラーメンにのってくる。途中で、ニンニク、生姜を加えると、味変も楽しめる。

その他のメニューに、トマト風味に仕上げた「トマト味噌らーめん」(1,100円)、スパイシーに仕上げた「辛味噌らーめん」(1,100円から)などもある。

  • ラーメン
  • 恵比寿

恵比寿駅西口から徒歩3分ほどの場所にあるラーメン店。店内はカウンター12席だが、昼時は並ぶほど人気がある。

定番人気は、熱々のスープと太麺に、とろとろのチャーシュー、ニラ、モヤシ、コーンなどのトッピングが乗った「味噌ラーメン」。のり、味玉、チャーシューが追加された「つなスペ味噌ラーメン」もボリュームたっぷりで、ほかには「辛味噌ラーメン」「味噌カレーラーメン」「特製まぜそば」などのメニューが並ぶ。

また、みそラーメン店としてのおいしさを探求した限定メニューも登場。定番メニューと迷うところだが、ぜひ挑戦してみてほしい。

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  • ラーメン
  • 池袋

池袋東口から徒歩5分。激戦区の池袋の中でもとりわけラーメン店が集中している一角に位置し、常に行列の絶えない人気店だ。黄色を基調とした外観と、ニンニクや野菜増しは無料というシステムはラーメン二郎をほうふつとさせるが、実際は全く異なり、女性客にも人気がある。

メニューは「味噌」「味噌つけめん」「辛味噌」など。クリーミーで濃厚でありながら、とても滑らかなみそは「うまい」の一言。中太縮れ麺は弾力があり、みその味をしっかりと吸い上げてくれる。シャキシャキの野菜と白ネギも麺とスープによく合っている。

  • ラーメン
  • 神田
  • 価格 1/4
  • お勧め

真っ赤なスープと白みその風味が食欲をそそる「特性カラシビ味噌らー麺」が評判のラーメン店。動物系と魚介系を合わせたスープに4種類の唐辛子や花椒(ホアジャオ)を加えた、辛くてしびれるラーメンが味わえる。

辛さとしびれは5段階に調節でき、好みの味を楽しめるのも魅力。八角が香るジューシーで分厚い角煮が乗った「肉々カラシビつけ麺」も人気だ。

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  • 市ヶ谷

市ヶ谷駅から徒歩5分ほどの外堀通り沿いにある大塚屋(旧店名はくるり 市ヶ谷店)。カウンター7席のみの、こじんまりとした店だ。「辛味噌ラーメン」はラー油や豆板醤(トウバンジャン)がきいたどろりと濃度高めのスープで、クリーミーな一杯に仕上がっている。

トッピングは、たっぷりと乗ったモヤシ、弾力のあるチャーシュー、白髪ネギなど。もっちりとした中太麺が濃度の高いスープにマッチしている。このねっとりしたスープと麺の舌触りは独特で、他店ではなかなか味わえない。みそと混ぜた動物系のスープに、ほんのりとニンニクの味がきき、全体のバランス感が素晴らしい。

辛いものが苦手でもとりこになる人も多く、時間帯によっては行列の絶えない人気店だ。

  • 淡路町

小川町駅近くにあるつじ田味噌の章は、豚骨魚介系の名店、めん徳二代目つじ田のセカンドブランドとしてスタートした、みそラーメン専門店。

同店の特徴は、中華鍋で炒めたモヤシを乗せる昔ながらの札幌ラーメンの手法と、こちらも名店の純連やすみれのをほうふつとさせる、ラードに包まれたスパイスの香る熱々のスープだ。濃厚ではあるが、ショウガがシャープなアクセントとなっている。

カウンターにはそれぞれ特徴が記された薬味が各種用意されており、メニューは「味噌らーめん」「辛味噌らーめん」「バリ味噌ラーメン」「辛バリ味噌ラーメン」の4種類。辛いものが好きな人は、唐辛子とみそを練り込んだ、トッピングの「だるま」を追加で頼もう。

熱々ラーメンを食べたいなら……

東京、家系ラーメン20選
東京、家系ラーメン20選

家系ラーメンといえば、新杉田にある吉村家(現在は横浜に移転)を発祥とする、こってりした豚骨しょうゆのスープに、中太のストレート麺、のり、ホウレンソウ、チャーシューという基本のトッピングが特徴のラーメンである。

1990年代後半に家系ラーメンのブームが起こって以降、今やラーメンの定番ジャンルの一つになった。吉村家を源流とする直系の店から、それを模倣した店まで、関東を中心に数多くの家系ラーメン店が存在している。その味は中毒性が高く、時折無性に「家系」を食べたくなる衝動に駆られる人も多いはず。

原点の味を追求する店、独自の進化を図る店など、各店がしのぎを削っているが、ここでは店の系譜や出身は問わず、ラーメンハンターが選んだ、東京都内で今食べるべき家系ラーメンを紹介。

  • ラーメン

ラーメンブームの原点とも言える、豚骨ラーメン。の骨髄を徹底的に煮込むそのスープの世界は、癖のあるキャラクターとバリエーションの豊富さで、定番メニューの一つとなった。本場九州から東京オリジナルのものまで、都内で食べることができる「本当においしい」豚骨ラーメンを紹介する。

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  • ラーメン

近年、すっかり定番の味として都内でも人気店が増えてきた『鶏白湯(ぱいたん)ラーメン』。一口すすれば深いコクと白濁したスープのとりこになること間違いない。ここでは、都内15店を厳選。

あっさりとしながら鶏脂のうま味、コクの感じられる鶏白湯ラーメンは、たっぷりの鶏コラーゲンや、野菜をふんだんに盛り付けてヘルシーなメニューを展開する店舗もあり、女性ファンも増加中だ。牛や豚の臭みが苦手、という人でも親しめるメニューが多いので、ぜひ近くの名店に足を運んでいただきたい。

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競争の激しい東京のラーメン業界。ここでは不動の人気店から隠れた名店、彗星(すいせい)のごとく現れた新店まで多様なジャンルで紹介する。都内全域から好みの一杯に巡り合ってみよう。

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