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Photo: Time Out Tokyo | 麺や金時
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東京、塩ラーメン20選

新宿や荻窪、下北沢で味わう、シンプルで奥深い一杯

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監修:メンチャック 

みそしょうゆと並び、昔ながらの素朴な味わいで根強い人気の塩ラーメン。最近では、ラーメン店の競争の加熱もあってか、各店が個性を発揮し、具材や麺など、細部にまで店主のこだわりが詰まった一杯が多く見受けられる。今回は、そのなかでも、都内で指折りの塩ラーメンの名店から、看板メニューではないながらも、実は塩ラーメンが光る隠れた名店まで、都内最高峰の塩ラーメン20店を紹介しよう。

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  • 池袋

2023年4月、池袋にオープンした「ジャパニーズ ラーメン(Japanese Ramen)五感」。ハイクオリティーな国産で天然の食材にこだわったラーメンが話題となり、店舗は早朝からの記帳制にもかかわらず、開始の数時間前から行列が始まる人気ぶりだ。

メニューは「醤油らぁめん」「塩らぁめん」「つけめん」で、人気は「特製塩らぁめん」(1,700円、以下全て税込み)。比内地鶏やみやざき地鶏を使い、コンブなどで甘みを加えた地鶏だしと、ハマグリ、アサリ、シジミ、ホタテをふんだんに使用した貝だしを混ぜ、ホタテの貝柱や数種の塩を合わせた塩だれを加えた黄金色のスープは絶品に仕上がっている。

ストレートの細麺との相性も抜群。鹿児島産黒豚ミンチをぎっしりと詰めたワンタンは、チュルチュルの皮もおいしい。チャーシューは柔らかい山形豚ロース、低温調理で仕上げた鶏胸肉、近江鴨胸肉の3種類が乗っている。奥久慈卵を使用した半熟の味玉も全くの隙のない味わい。規格外の完成度の一杯を、最後の一滴まで味わい尽くしたい。

  • ラーメン
  • 青梅

青梅線の日向和田駅から徒歩15分ほど、吉野街道沿いのロードサイドにある店。全国的人気の湯河原の名店、らぁ麺 飯田商店の初の公認独立店として2021年2月にオープンした。

超人気店のため、朝7時から『FeeLFastpass』整理券の配布をしているほど。人気メニューは『塩らぁ麺』(1,230円)。地鶏、カモ、豚などのうま味、ホタテやアサリなどのだし、4種類の海塩が入った塩だれが重なり、濃厚で甘くあっさりとした口当たりに仕上がっている。

歯応え十分のチャーシューはラーメンに合わせて5種類もあり、手の込んだ完成度。追加トッピングのワンタンはちゅるんと感動的な食感だ。動物系のうま味としょうゆが香る『醤油らぁ麺』(1,200円)、特徴の違う2種類の麺を食べ比べできる『Feelつけ麺』(1,650円)、そのほか限定メニューなどもあり、至極の一杯が堪能できる。

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  • ラーメン
  • 芦花公園

芦花公園駅から徒歩2分。もともとバー営業していた店で、2020年6月にラーメン屋に業態変更した。

看板メニューは透き通るような見た目の『塩そば』。数種のかつお節や昆布、煮干しなどの魚介だしに、香味油が加えられたスープと、日本酒を隠し味にした塩だれが、シンプルながら厚みのある一杯に仕上がっている。ラーメンは沸騰した小鍋で提供するため、最後まで熱々の状態だ。

麺は中細のストレート麺で、スープと程よいバランス。低温調理されたチャーシュー、白ネギなどのトッピングも、美しいビジュアルで食欲をそそる。豚肩ロースを使ったサイドメニューの『肉丼』は、ローストビーフのような味わいで人気だ。そのほか『醤油そば』もあり、全体的に丁寧な仕事が光っている。

  • ラーメン
  • 町田

町田駅から徒歩約15分。同エリアを代表する塩ラーメンの名店「町田汁場しおらーめん進化本店」が新しい店名「らぁめん信shin」として、2024年7月にまさかのリニューアルを果たした。

麺・スープ・具材など全てを新調した『塩らぁめん』(1,250円から)は絶品。「岡崎おうはん丸鶏」と国産豚を中心に鶏ガラや肉や野菜、海産物からふんだんに出汁(だし)を取る。塩は、300種類の塩のストックから、その日の素材の状態に合わせて使い分けて塩スープを完成させる。麺は自家製で、6種類の小麦をブレンドした極細ストレート麺。小麦の香り、モチモチ食感、喉越しのどれをとっても文句なし。そこに、国産豚のバラチャーシュー、鶏チャーシューが乗る。そのほかの具材も、柔らかい食感のメンマや、塩味をしっかり染み込ませた味玉など丁寧な仕事が光る。

香ばしい香りに包まれた「白醤油らぁめん」(1,300円~)や、ホタテの水出しの昆布水がおいしい「塩つけめん」(1,500円~)などもおすすめだ。

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  • ラーメン
  • 野方

西武新宿線野方駅から徒歩9分、2022年3月にオープンした環状七号線沿いにある店。「らぁめん(塩・醤油)」は国産手羽がらをゆっくり丁寧に炊いたあっさりとした鶏清湯(チンタン)スープで、鶏のうま味がしっかりと感じられる一杯だ。

「らぁめん塩」の塩ダレは産地の異なる塩をブレンドして、昆布やエビなどの素材のうま味を加えたもの。とてもあっさりと優しい飲み口だが、深いうま味がある。「らぁめん醤油」の醤油だれは数種類の醤油をブレンドし、キリっとした飲み口の後にまろやかな余韻が楽しめるだろう。

いずれも老舗の松本製麺所の特注麺で、つるりとしたのどごし、小麦の香りが感じられ、歯切れの良いストレート麺がぴったりだ。塩だけのシンプルな鶏チャーシュー、秘伝の甘ダレでホロホロな豚チャーシュー、かつおだしが香るとろける味玉、ほど良い歯応えで香りもいいメンマなど、どの具材も丁寧な味付けが光る。そのほか「四川担々麺」「チャーハン」なども人気だ。

  • ラーメン
  • 武蔵小金井

JR中央線武蔵小金井駅南口から徒歩5分ほど、和風の料亭のような店構えの人気ラーメン店。「町田汁場 塩らーめん 進化」出身の店主が、修行先の遺伝子を受け継いだ「中華そば」を提供する。

メインのメニューは「塩ラーメン」と「醤油ラーメン」。塩は、石川県、北海道、沖縄県などの海から5種類をブレンドしたたれに、北海道産真コンブや高知県産かつお節など、20種類の素材を使ったスープ。さっぱりとした味の中に、鶏と魚介の風味が混ざり合う。

スープをしっかりと吸い込んだ麺はもっちり食感でおいしい。「特製」の具材には、豚肩ロースや鶏チャーシューが加わり、いずれも歯切れのよさが魅力的だ。キレの強い醤油もぜひとも味わってほしい。

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  • ラーメン
  • 吉祥寺

吉祥寺駅から歩くこと約13分、井の頭通り沿いに面した場所にある店。ラインアップは「醤油の旨味ソバ」(1,200円)、「汐の旨味ソバ」(1,200円)、「つけソバ」、「まぜソバ」と豊富だが、どれを選んでも最高クオリティーの一杯が運ばれてくる。

同店の看板メニュー、「醤油の旨味ソバ」のスープは豚骨、鶏ガラ、魚介のうまみが詰まったトリプル使い。各素材に無駄なものは一つとしてなく、とてもシンプルで優しい味わい。口に入れると「絶妙」の一言だ。素朴なチャーシュー、後から味が広がる味玉など、どのトッピングにも丁寧な仕事が光る。

さらにもう一つの人気商品でもある「汐の旨味ソバ」は、醤油と共通のだしに、まろやかな塩だれが加わる。「汐」の方がだしのうまみをはっきりと感じやすい。また和風だしがおいしい「つけソバ」、武蔵野流の油そばにアレンジを加えた「まぜソバ」など、どれもとてもおいしい一杯だ。

  • ラーメン
  • 曙橋

曙橋駅から徒歩2分ほどにある、ラーメン店。タイのアラから出汁をとっているという「鯛塩そば」で注目を集め、メディアでも多数紹介されている人気店だ。愛媛県宇和島から産地直送されたマダイから出汁をとっているという淡麗スープは、タイの旨味が凝縮され、豊かな風味が口いっぱいに広がる。麺はストレート麺で、スープの優しい塩味との相性も良い。

チャーシュー、ネギ、メンマという、シンプル具材にも、店主のセンスが感じられる。この絶品ラーメンのスープをさらに楽しもうと思ったら、名物メニューの「鯛茶漬け」を注文しよう。ゴマだれで和えたタイの刺身がのったタイめしの上に、塩そばのスープをかけて食べる贅沢なサイドメニューだ。プリプリのタイと、口いっぱいに広がるタイスープの味わいにおもわず笑みがこぼれてしまう。

そのほか、「鯛塩つけ麺」などもおすすめだ。

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  • ラーメン
  • 新宿二丁目

新宿の路地裏にひっそりと店を構えるラーメン屋、ソバ ハウス金色不如帰(こんじきほととぎす)。2019年1月に、ミシュラン掲載店に仲間入りを果たし、世界で3軒目の一つ星を獲得した。

ここで食べてほしいラーメンは、「真鯛と蛤の塩そば」(1,000円)だ。スープのベースには、2種類の塩(モンゴル岩塩と沖縄海塩)を使用しており、塩の旨味が、ハマグリとマダイの甘みを見事に引き立てている。イタリア産の白トリュフオイルや、ポルチーニ茸を煮込んだソースなど、こだわりの材料を加えて完成する一杯は、味全体に深みがあり、最後の一滴まで夢中になって平らげてしまう美味しさ。

店内には、カウンター7席しかないため、外まで続く行列に並ぶ覚悟は必至。しかし、待つだけの価値は十分にある。    

  • ラーメン
  • 西新宿

新宿西口駅から徒歩5分ほどにあるラーメン屋。西新宿の塩ラーメンの名店として、高い人気を誇る一軒だ。

看板メニューは、もちろん「軍鶏特製塩ラーメン」(1,450円)。鶏がらを中心に、手間ひまをかけてじっくりと煮込んだスープベースに、4種類の塩をブレンドした塩ダレを加えて作られたスープは、鶏と塩の旨味が合わさった芳醇な味わいで、一度食べればクセになってしまうこと請け合い。

「特製塩そば」を頼めば、4種類の鶏チャーシューに、肉汁たっぷりのワンタン、完熟の味玉など贅沢な具材が加わった塩そばを楽しめる。そのほか、濃厚な鶏がらスープの「濃厚つけ麺」(1,000円)や、醤油ベースの「軍鶏特製醤油ラーメン」(1,450円)なども人気だ。

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  • ラーメン
  • 荻窪

荻窪駅北口から徒歩5分ほど、細い路地を進んだ先に現れるラーメン屋。緑色ののれんと、レトロな外観が目印だ。 ここでは、函館が地元の店主が提供する、本場の「塩ラーメン」(800円)が味わえる。

スープは豚9割、鶏1割を材料に炊き込まれており、あっさりとしながらも奥行きのある味わい。北海道にある道南(どうなん)産の真昆布や、猿仏(さるぶつ)産のホタテなどからとったダシが、旨味を加えている。北海道の定番トッピング、がごめ(とろろ昆布)を加えれば、味の変化が楽しめるだろう。 麺は、ストレートな細麺で、函館ラーメンの特徴でもある出口製麺を使用。

サイドメニューの「いかめし」も人気だ。どこをとっても、地元のスタイルが追求された一杯には、店主の函館愛が詰まっている。心をほぐす柔らかい味わいに、最後の一滴まで飲み干してしまうだろう。

  • ラーメン
  • 浅草

蔵前駅近くに店を構えるラーメン屋。ぜひ味わってほしいのが、アサリをベースに、ムール貝などの数種類の貝でスープの出汁がとられた「貝塩ラーメン」だ。貝の旨味がぎゅっと凝縮されたスープは、少々の罪悪感を感じつつも最後の一滴までどうしても飲み干さずにはいられない味わい。

また、筍やワカメ、三つ葉と、和の要素を感じられるトッピングもスープと相性抜群である。そのほか、「煮干つけ麺」、貝の香味油の絡んだ麺にミンチチャーシューがトッピングされた「貝油の和えそば」なども提供されている。

なお、昼時は平日でも列が作られるので、足を運ぶタイミングには注意が必要だ。ラーメン屋の少ない蔵前において、このエリアで生活をするラーメン好きの心をぐっと掴んでいる一軒といえるだろう。

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  • 日本料理
  • 江古田

西武池袋線江古田駅より徒歩7分ほど、赤い看板が目印のカウンター7席の店舗。提供しているのは「塩らぁ麺」、「醤油」、「汁なし担担麺」。「塩らぁ麺」はミシュランにも掲載されるほどの看板メニューとなっている。国産鶏の挽肉のみで出汁をとったスープは透明度の高い清湯系。鶏の香ばしい旨みが詰まったバターのようなコクがあり、ヒマラヤ岩塩の塩味と混ざりあう。

少しもちもちした食感の細麺との相性も良い。醤油の染み込んだ味玉、店内で手作りされている鶏モモスモーク、低温調理のムネ肉チャーシュー、柔らかい食感のメンマなど、丁寧な具材も光る。全体的にシンプルな作りでありながら、鶏の旨味がいきた奥深い一杯だ。「汁なし担担麺」も都内随一だと評判の一杯。

  • 東銀座

新橋にある、日本料理店出身の主人がこだわりのラーメンを提供する店。オススメは「銀笹ラーメン」と「銀笹つけ麺」。鶏ガラ、豚骨と日高昆布、煮干し、宗太節、サバ節を合わせたスープに、塩ダレ、鶏油、香味油があいまった味は、繊細で奥深い味を生み出す。また、〆に食べてほしいのがサイドメニューの「鯛飯」。

最初はそのまま食べ、その後にラーメンのスープを注ぐと、鯛茶漬けとして楽しめる。和を感じられる絶品ラーメンと鯛飯をぜひ堪能してほしい。

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  • 日本料理
  • 練馬

西武池袋線桜台駅から徒歩3分。メインメニューは「塩らぁ麺」「魚介塩らぁ麺」「醤油らぁ麺」の3種類で、限定メニューも積極的。2種類の塩ラーメンが評判で、「塩らぁ麺」は豚骨のガラだけを使い、少量の香味野菜と日本酒をじっくり煮込んだ透き通ったスープ。そこに3種類の塩、ホタテ、イタヤ貝、コンブ、干しシイタケを使った塩ダレと親鶏の脂のみを使ったコクのある油を入れて仕上げる。

見た目は普通の清湯に見えるが、一口啜ると深いコクと貝柱の旨みが五感に染み入る。麺はもっちりとした中太平打ち麺でスープの相性も良い。具は、食感の良いザーサイ、穂先メンマ、程良い濃度の味玉、ほっくりとした胸肉チャーシューなどで、ひとつひとつの素材が美味しい大満足の一杯。「魚介塩らぁ麺」は煮干スープに、同様の塩ダレを使いながら、また異なる世界観を楽しめる。

ガッツリいきたいときは……

  • ラーメン

「ニンニク入れますか?」このコールを聞いただけで、胸が躍る……。 マニアの間では「二郎とはラーメンではなく、二郎という食べ物である」と囁かれるほどで、この味わいに魅せられた人は後を絶たない。二郎とは、ラーメン界で絶対無二の存在なのである。

東京、家系ラーメン20選
東京、家系ラーメン20選

家系ラーメンといえば、新杉田にある吉村家(現在は横浜に移転)を発祥とする、こってりした豚骨しょうゆのスープに、中太のストレート麺、のり、ホウレンソウ、チャーシューという基本のトッピングが特徴のラーメンである。

1990年代後半に家系ラーメンのブームが起こって以降、今やラーメンの定番ジャンルの一つになった。吉村家を源流とする直系の店から、それを模倣した店まで、関東を中心に数多くの家系ラーメン店が存在している。その味は中毒性が高く、時折無性に「家系」を食べたくなる衝動に駆られる人も多いはず。

原点の味を追求する店、独自の進化を図る店など、各店がしのぎを削っているが、ここでは店の系譜や出身は問わず、ラーメンハンターが選んだ、東京都内で今食べるべき家系ラーメンを紹介する。

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国民食とも言えるラーメン。昨今、さまざまな味やスタイルがある中で、猛暑の夏でも極寒の冬でも異様に欲してしまうのが激辛ラーメンではなかろうか。今回は特に「口から火を吹く熱さ」をもたらしてくれる激辛ラーメンを厳選して紹介しよう。

チェーン展開で人気の老舗店から話題のニューフェイスまで、胃腸と翌日の代謝管理に気をつけつつ、ぜひ各店の辛さと接してほしい。

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季節を問わず、老若男女を問わず、広く愛される国民食のラーメン。しょうゆ、塩、みその定番をはじめ、煮干し鶏白湯(ぱいたん)などのスタイルも定番化してきたが、ここでは『味噌(みそ)ラーメン』に焦点を絞って、都内で食べたい20軒を紹介。

札幌の老舗店、すみれと純連にルーツを持つ「純すみ系」や、オリジナルのスープがおいしい店など、寒い季節にぴったりなみそで体を温めよう。

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競争の激しい東京のラーメン業界。ここでは不動の人気店から隠れた名店、彗星(すいせい)のごとく現れた新店まで多様なジャンルで紹介する。都内全域から好みの一杯に巡り合ってみよう。

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