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東京、2024年オープンの訪れてほしいレストラン・カフェ・バー11選

最新の焼き鳥やおまかせ寿司から、カクテルショップやロースタリーまで

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世界有数の食の都である東京。ミシュランの星を世界で最も多く獲得しているだけでなく、アジアで最高のレストランピザの本拠地でもある。

しかし、東京がグルメな旅行先として愛されているのは、国際的に絶賛されているだけではない。この活気に満ちた国際都市には、多様でダイナミックなレストランシーンがあり、数え切れないほどの新店が日々オープンしている。

東京の新しい情報を把握するために、この半年以内にオープンした最も話題性があり、注目度の高いレストランやカフェを英語編集部がまとめたリストを紹介しよう。

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  • 丸の内

※2024年5月28日オープン

日本が誇るトップバーである渋谷・「エスジークラブ」などを手がけるSG Groupが丸の内のメインストリートに初となる大型路面店をオープンした。「世界のベストレストラン50」に日本で唯一14年連続で入賞しているレストラン「ナリサワ(NARISAWA)」のオーナーシェフ・成澤由浩がシグニチャーフードを監修している。

幕末の若者たち、「薩摩スチューデント」の英国への旅から着想を得たタバーン(酒場)というストーリーで、和酒と洋酒を用いたカクテルを提供し、世界を横断する食体験を提供する。

内装デザインを担当したのは、同じくSG Groupの「ザ ベルウッド」などを手がけたTHE WHOLEDESIGNの杉山敦彦だ。丁寧にエイジングされた木工家具をベースに、文明開花期を思わせる赤レンガ、アンティーク調ミラーで構成。テーブル、カウンター、スタンディング、半個室とさまざまなシーンで楽しめる。

ドリンクは香港、ボンベイ、マルタ島など薩摩スチューデントの寄港地をイメージしたハイボール、当時の時代背景や留学生たちのエピソードをモチーフにしたカクテル、日本酒や焼酎など國酒にフォーカスしたシリーズを新たに創作した。どんな料理に合わせても心地よく飲める「ハイボールジャーニー」というドリンクメニューのカテゴリーも面白い。

食後のシグネチャーカクテルもここならでは。中でも「北極星マティーニ」を飲んだら、誰だって忘れられないひとときになることだろう。ウォッカをベースにパッションフルーツとシーバックソーン(サジー)でシェイク、最後に無濾過ビールの泡が美しく注がれた一杯である。

料理は、旅の航路の食材や郷土料理をベースにした和食、洋食、東南アジア、中東料理など幅広く融合。中でも成澤が監修した、秘伝のソースで6時間煮込んだ「神戸ビーフシチュー」や季節の高級魚を使用した「甘鯛のフィッシュアンドチップス」など5種のシグニチャーメニューは要注目だ。

  • 恵比寿

※2024年5月1日オープン

日本中の魅力あふれる焼酎を、カクテルで楽しめるバー「ドラフト(/DRAFT)」。「スパイシーパロサントサワー」「和紅茶とクリームチーズのサワー」をはじめとする8種類のオリジナルカクテルは、蔵前の立ち飲みリカーショップ「ノムラショウテン(NOMURA SHOTEN)」や世田谷代田のカクテルバー&スタジオ「クオーター ルーム(Quarter Room)」のオーナー兼トップバーテンダー、野村空人が監修する。

全国の生産者やバー、バーテンダーなどとのコラボレーションも実施し、常時2種類のゲストカクテルも提供。「36.5℃ キッチン(Kitchen)」の宮本岳と「ナンカ(nanca)」の萩原ちひろが焼酎カクテルに合わせて考案した、創作和食も見逃せない。

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  • 渋谷

※2024年7月8日オープン

渋谷アクシュ」に、現代アートギャラリーやアートバーを出店する「ナンヅカ(NANZUKA)」の南塚真史自らアートディレクションを担当したバー「ナンヅカ テイクン(NANZUKA TAKEN)」がある。設計は「ナンヅカ アンダーグラウンド(NANZUKA UNDERGROUND)」なども手がけたSPARK、家具全般をアーティストの中村哲也が制作。

スタンディングテーブルや大型モニターには空山基の作品が取り込まれ、ほかにもギャラリー所属アーティストの作品が並ぶ。

代々木上原にある予約の取れない人気レストラン、「エテ(été)」のオーナーシェフ・庄司夏子と田名網敬一がコラボレーションしたモクテルも登場。田名網が手がけた目玉の氷とマドラーが刺さっていて、目にも楽しい。

  • ラーメン
  • 新宿

※2024年4月17日オープン

上野の人気ラーメン店の一つである「らーめん 鴨to葱」の新店舗がJR新宿駅構内に誕生した。国産カモ肉とネギだけというシンプルなレシピで、あっさりしていながらも風味豊かな澄んだスープが楽しめる。

「鴨ラーメン」は普通盛りで980円(以下全て税込み)。ワンタン、温泉卵、メンマ、カモ肉が追加された 「特上鴨ラーメン」(1,480円)もおすすめだ。お腹に余裕があれば、カモ肉を使った「飲める親子丼(420円)」などのサイドメニューも一緒に注文してみては。

カウンター14席の店だが、行列に並んででも食べたい一杯だ。

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  • 寿司
  • 新橋

※2024年3月20日オープン

一石三鳥グループによる新店は都内有数の飲み屋街の一つ、新橋にある。上品な高級寿司カウンターのような洗練された雰囲気の反面、手軽な価格で上質な寿司が味わえる。

「おまかせコース」(9,800円)は、握り10貫に加え、あっさりとしたナマコの茶わん蒸しや、マグロのユッケなど7品が楽しめる。さらに豪華な「一石三鳥コース」(1万3,000円)もあり、中トロや黒ムツなど握り寿司が4貫追加される。

シャリは2種類の新潟県産米をブレンド。純米酢と27年の発酵から生まれた愛媛県産の特製粕酢を組み合わせた調味料で味付けしている。

素材や調理法にこだわった絶品の料理を、財布にも優しく楽しめるので、ぜひ足を運んでほしい。

  • 虎ノ門

※2024年3月26日オープン

フランス版のミシュランガイドでアジア人初の三ツ星を獲得した、小林圭が手がけるレストラン「ケイ コレクション パリ(KEI Collection PARIS)」。コンセプトは「大人の遊び場」。小林自身が今、日常的に通いたいのはどんな店かを考え、気の置けない友人と未来を語らったり、同じ感性を持つ仲間と出会ったり、新たなインスピレーションが湧くような場所を目指す。

同点のラグジュアリーなインテリアは、食事の時間をより特別にしてくれるだろう。壁と天井は劇場のカーテンを思わせる曲線を描き、写真家の蜷川実花をはじめとするアーティストの作品が点在する。ダイニングスペースとバーカウンターの両方から街を一望できる。さらに屋上テラスでは、地上250mのインフィニティ・プールでお酒を楽しむこともできる。

料理は、ソテーやポワレといったフランス料理の技法に、日本式の炭火焼きのエッセンスを取り入れたもので、素材本来の味を生かすために調理温度を丹念に調整しているのが特徴だ。熟成させたじゃがいもにサーモンとキャビアの乗った「最中 紅富士サーモン サーモンキャビア」(1,500円)や、佐賀県産の和牛をパリパリの海苔で巻いた「赤城牛の時雨煮 石巻きロール寿司」(1本1,500円)など、こだわりの料理を味わおう。

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  • 神谷町

※2023年11月24日オープン

「麻布台ヒルズ タワープラザ」3階の「ザ コンランショップ 東京店」に併設しているレストラン。日本店舗では初の試みとなる。

店名は、創業者テレンス・コンラン(Terence Conran)のミドルネームであるオルビーに由来する。かつてのロンドン本店にはオイスターバーやレストランも併設するなど、テレンスは食に対しても情熱を捧げていた。そのテンレスの思いを東京店にもつなぎたいというのが「コランショップ ジャパン」の代表取締役社長・中原慎一郎の願いだった。

ヘッドシェフを務めるのは、ビストロ「ウグイス(uguisu)」や「オルガン(organ)」の店主である紺野真。料理は、紺野の得意とするフランス料理に、2割ほど、ザ コンランショップの本店がある英国料理の要素も取り込んでいる。作り手の顔が見える食材を用いている点も特徴だ。

ランチコースはアントレ、メイン、デザートから1品ずつ選ぶ「プリフィクス」(4,400円)。ビーガンメニューも選択可能だ。ディナーは8皿のコース(1万1,000円)。テーブル席のほか、バーカウンターもあり、スタンディングで気軽にドリンクを楽しむことができる。

料理を盛り付ける益子焼の器は、ザ・コンランショップと紺野、陶芸家の伊藤環とで作ったオリジナルで、ショップでも購入できる。

ザ コンランショップのフィロソフィーが集結した食空間をいち早く体感したい。

  • 目黒

※2023年12月8日オープン

2023年末、学芸大学にオープンしてすぐに繁盛店となった焼き鳥屋といえば、遊津拓人が手がける「焼鳥やおや ハナレ(HANARE)」だ。池尻大橋の人気店「焼鳥やおや」「リバーサイドヤオヤ」「ヤオヤラボ(808labo)」などを運営する株式会社YAOYAが手がけた新店である。

音楽の音量が大きくスタッフ同士の指示する声が飛び交うカジュアルな雰囲気ながら、18席のコの字カウンターのみの店内は不思議と高級感が漂う。焼鳥を焼く時は、あえて煙が見えるようにダクトの位置を上にするなど、外食らしい臨場感を大事にしている。

焼き鳥は、伊達鶏や赤さつま鶏、水郷赤鶏といった銘柄鶏を使用。中でもきざんだ大葉と合わせた「せせり」が一番人気だ。焼き上がった焼き鳥はカウンターの上にある皿に、まるですし屋のように一串ずつ置かれていく。

このほか、うざくの鶏バージョンである「鶏ザク」や北京ダックなどを包むカオヤーピンの上に、もも・細切りキュウリ・白髪ネギ、たれを置いて包んで食べる、その名も「北京チキン」などのユニークな一品料理も多い。

ドリンクは、こだわりの酒造から直接仕入れた純米酒や本格焼酎を中心に、ナチュラルワイン、ウイスキーやジン、テキーラなど洋酒各種と充実のラインアップだ。もちろん、生ビールや酎ハイといった王道のメニューもある。

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  • 寿司
  • 渋谷

※2023年4月19日オープン

伝統の江戸前寿司を提供する「廻転鮨 銀座おのでら本店」のセカンドライン「廻転鮨 銀座おのでら 息子渋谷店」。店舗の中心にある対面式カウンターには回転寿司のレーンは設置せず、好みのネタを1貫から楽しめる。事前予約不要なので気軽に行けるのも魅力的だ。

本格的な江戸前寿司のほか、同店ならではの限定メニューも提供している。旬の魚介を使い、仕上げにウニをのせた「渋谷スクランブルロール」や、海鮮ミルフィーユの上にイクラととろろをのせた「SHIBUYA マウンテン」など、渋谷ならではのメニューがそびえ立つ。表参道本店よりもリーズナブルな価格で提供される各種ドリンクも楽しめる。

  • 参宮橋

※2024年1月31日オープン

富ヶ谷、浅草など都心に支店のあるコーヒー専門店の「フグレン(Fuglen)」が、参宮橋にカフェ「フグレン サングウバシ(FUGLEN SANGŪBASHI)」をオープンした。古民家を再利用した山小屋のような店内は、2つのスペースに分かれている。表と庭はテイクアウトした商品を気軽に座って楽しめるスペースで、裏のカウンターはコーヒーテイスティングコース(予約制)専用となっている。

同点の特徴は、さまざまな調理法によって豆の風味を洗練させていることだ。淹れる直前には、ひいた豆をふるいにかけて均一な大きさにすることで、雑味のない味わいになる。

カウンター席を予約した場合は、コーヒーのテイスティングコースか、ハンドドリップ(1,400円)、コケカフェ(1,500円)を単品で選べる。「コーヒー羊羹」(2本)は別途450円。カウンターに座らない場合は、日替わりコーヒーをホットまたはアイスで提供するカフェの通常メニューを楽しめる。

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  • 両国

※2024年5月1日オープン

最後は、オーストラリア発のスペシャルティコーヒーカンパニー「シングルオー(Single O)」による新ロースタリー。日本上陸10周年を機に1号店を移転し、大型ロースタリーカフェ「シングルオー リョウゴク ロースト ワークス/カフェ(Single O Ryogoku Roastworks / Cafe)」をオープンした。

かつて木材加工工場だった約200平方メートルもの建物をリノベーションし、焙煎(ばいせん)場や生豆保管庫、カフェスペースを併設した。

店頭には、シングルオーがSix Simple Machine社と共同開発した「フリーポアコーヒーオンタップ」が並ぶ。客はレジでコーヒー代を支払った後、4種類の銘柄が表示されたタップを選び、蛇口の下にカップをセットする。するとわずか10秒で、まるでバリスタがハンドドリップで入れたようなクオリティーの高いコーヒーが注がれる。

フードは、もっちりとしたパンに沖縄のハム・ソーセージ専門店「テシオ(TESIO)」の特注ソーセージやキャラメライズドオニオンなど挟んだ「レアボザ ドッグ(Reservoir Dog)」をはじめ、シドニー本店で長年親しまれてきた3種類を提供する。

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もっと東京の食を堪能したいなら……

 テーブルのある店内でお酒と食べ物を楽しめる場「居酒屋」は、東京に3万軒以上あるといわれる。その中で選ばれる店になるためにはどんな理由があるのだろうか。

人気居酒屋を作り出した、注目のオーナーたちに話を聞いた。

  • ナイトライフ

ふらりと立ち寄り気軽に酒を楽しめる「角打ち」は、都内各地に広がっている。かつては主に日本酒酒屋の一角で、購入した酒を飲むスペースのことを指していたが、いまや店内の雰囲気も取り扱う酒もさまざま。

コロナ禍以降、多くの人が外食から中食へとシフトしたため、ワインやビールなど幅広いジャンルに「角打ち」の門戸が開かれた。ここでは特に都内のワイン店に絞っておすすめを紹介しよう。

グラス一杯から世界各地のワインをたしなめるだけでなく、パテやアヒージョといったワインの国由来のものから、寿司まで、スタンドとは思えないクオリティーの高いつまみを誇る店も多い。ワインとのペアリングでおいしさもいっそう増すというものだ。

食前酒に、締めの一杯に、いろんなシーンで手軽にワインを楽しんでみては。

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清澄白河は、静かな住宅街に溶け込むようにさまざまなカフェやレストランがあり、歩いて探す楽しみ、知る喜びにあふれている。近年では、ボトリング工場ブルワリー、ワイナリーなどクラフトマンシップあふれる店が相次いでオープンしており、「クラフト」はこの街の特徴的なワードになりつつある。

「都内屈指のコーヒータウン」としても知られる同エリアで人気を博し、2店舗展開している名ロースタリーカフェ、蒸留所が手がける焼酎と肴いずれも主役な名店から、ニューヨーク出身のオーナーが営むニューヨークピザ専門店まで、個性豊かでハイレベルな店が点在している。ぜひ同記事を参考に、お気に入りの一軒を見つけてみてほしい。

2024年4月17日(木)にオープンする新施設「東急プラザ原宿 ハラカド」。その5・6階は「原宿のまちの食堂」をテーマに、飲食店が集まる。

両フロアともに11〜23時の営業で、ランチからディナーまで幅広い時間帯に対応。テイクアウトできる店舗の料理を持って、7階の屋上テラスで食べるのもいいかもしれない。

隈研吾デザインの立ち飲みや、「シオ(sio)」の新店、日本初上陸の韓国フライドチキン専門店など、魅力的なヴェニューが揃う。本記事では紹介できなかった店舗にも足を運んでほしい。

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