清澄白河と門前仲町の境目に位置する、小料理と蒸留酒のペアリングが楽しめるカウンター8席の小さな居酒屋、「かまびす(噌)」。「虎ノ門蒸留所」の立ち上げから運営まで携わるオーナーの一場鉄平がセレクトするジンをはじめ、焼酎、ラム、日本酒、クラフトビールと幅広い酒を用意する。
フードは、おかみのmomiが旬の魅力を引き立てた鮮魚と、発酵食材を用いた「押し付けがましくない健康的な料理」を提供している。
まず味わってほしいのは、サツマイモ「玉茜」が原料の焼酎「MIYAGAHAMA Aroma」。酒は鮮やかなオレンジ色で、蒸留すると紅茶のような風味が感じられる。これにソーダを注ぎ、自家製のレモン酵素シロップに漬けたスライスレモンを浮かべると、レモンティーのような味わいに変わる。まろやかながらスッキリとした口当たりで、焼酎初心者にもおすすめの一杯だ。
取材時は「富山ほたるいかなめろう」や「うどのきんぴら」といった旬のメニューを合わせた。
もちろん、ボタニカルジン「COMMON」など、虎ノ門蒸留所のメニューも味わえる。これには定番メニュー「遊牧民の納豆春巻き」を合わせてみよう。納豆のマイルドさが、スパイスの刺激とジンの軽快さを包む。
酒を飲めば箸が進み、箸が進めばまた酒が進む名店である。ぜひ折に触れて訪れてほしい。