喫茶宝石箱
Photo: Keisuke Tanigawa喫茶宝石箱
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、昭和レトロなスポット20選

カフェ、雑貨、 遊園地、美術館、映画館、ラブホなどを網羅

広告

タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、昭和レトロなスポット20選

プリン、クリームソーダ、ナポリタンといった往年のメニューを提供する喫茶店や「クリアグラス」、「薬局の人形」で馴染みの「サトちゃん」や「ケロちゃん」といったマスコットなど「昭和レトロ」な世界が人気だ。ここではそんな懐かしの雰囲気を今に残す都内のスポットを紹介しよう。

古民家カフェや純喫茶はもちろん、有形文化財に登録された銭湯、元闇市の市場、「あの頃」を今に残す横丁、レコード店、ストリップ、レトロ自販機の聖地までタイムアウト東京ならではの視点で選んでみた。ぜひ参考にしてほしい。

関連記事
東京、レトロスポットガイド

  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 池上

池上本門寺近くにあるカフェ。その堂々とした風格ある佇まいを見れば、きっと誰もが暖簾をくぐらずにはいられないだろう。元々は老舗蕎麦屋として多くの人に親しまれていた建物は1933年に建てられた日本家屋。上の2階は旅籠や結婚式の宴会場として使われていたこともあったそうだ。

現在は、1階の畳だったところを床に改築したり、壊れかけていたところを修復したりという作業は施したものの、基本的には当時からの姿のままでカフェとして営業をしている。2階の座敷はほとんど手を加えていないそうで、一歩足を踏み入れるとその空気や匂いで、まさに昭和にタイムスリップしたかのような気分に浸れる。

提供されるメニューも期待を裏切らないクオリティだ。都心からは少し離れてしまうが、少々時間をかけてでもぜひ足を運びたい一軒である。

  • カフェ・喫茶店
  • 新宿

1964年創業、ステンドグラスの天井とビンテージ家具が趣深い喫茶店。パフェと「プリン・ア・ラ・モード」(1,300円、税込み)が名物メニューで、初めて目にする人はビジュアルの華やかさとボリュームに度肝を抜かれるだろう。その斬新な盛り付けは、調理人それぞれの遊び心で作るそうで、「作り手も楽しめる」ようなメニューになっているという。

見栄えだけでなく、中身にもこだわりが詰まっている。シュガーシロップに始まり、生クリーム、プリン、ミルクセーキ、コーヒーゼリーは全て自家製。がっつり食べたいなら「西武カレー」が定番。シンプルながらバランスの良いスパイスの配分とゴロッと入った豚バラのブロック肉がクセになるうまさだ。このほか、オムライス、ナポリタン、トーストといったメニューも人気がある。

西新宿に2号店があるが、「ピラフ」と「生姜焼き」は本店限定。スタッフの間では、「ピラフ」が人気なのだとか。ぜひチャレンジしてみよう。

広告
  • カフェ・喫茶店
  • 世田谷区

千歳烏山駅から徒歩5分、商店街を抜けた先の閑静な住宅地にある喫茶店。2009年7月オープンだが、テーマは「昭和レトロ」だ。1980年代の歌謡曲やポップスが流れ、店内には昭和に発売された雑誌やマンガ、グッズなどが並ぶ。昭和を懐かしむ人から、昭和のレトロかわいいグッズに興味を持った平成生まれまで、男女問わず幅広い世代が集っている。

看板メニューのクリームソーダは季節によって変動することもあるが、基本は6種類。定番のメロン味の「エメラルド」や懐かしさを感じるラムネ味の「アクアマリン」など、すべて宝石をイメージした名前が付いており、見た目にもかわいい。王道喫茶店のメニューである「ナポリタン」もケチャップの味が効いている。ギャラリールーム「ルビーの間」も併設。予約なしでも利用できるが、確実に席を取るためには予約した方が良いだろう。ノスタルジックな気持ちに浸りながら、ゆったりと時間を過ごしたい人にぴったりだ。

  • カフェ・喫茶店
  • 国立

ここは1933(昭和8)年に建てられた貿易商の別荘で、1937年からは海軍少将とその家族が暮らしていた、木造二階建ての洋館をリノベーションしたカフェ。600坪の広々とした敷地には、多品種の花や木々が植えられ、物語の世界のような庭が広がっている。

これまで大きな改修工事を行なっておらず、下見板張りの外観や左官仕上げの壁をはじめ、年代物のラジオや蓄音機などのレトロ家電まで当時のまま保存されている。有形文化財でありながらも、数年前まで沖本家の姉妹が暮らしていたため、人の温もりを感じる空間だ。

「欧風カレーとキーマカレーのメリメロプレート」(1,630円)など、地元国分寺由来の赤米や庭で育てたハーブや野菜を使用した料理が好評を博している。満席になることも多いので事前予約をおすすめしたい(予約は電話のみ)。

広告
  • アート
  • 豊島区

手塚治虫、藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄、石森章太郎などの名だたる巨匠を輩出した伝説のアパート「トキワ荘」がよみがえった。外観はもちろん、玄関、階段、居室、共同炊事場など、当時を忠実に再現。また、1階のマンガラウンジでは巨匠の作品を読むこともできる。 

  • Things to do
  • 高円寺

地元住民の憩いの場となっている昔懐かしい老舗銭湯。鮮やかなペンキ絵は丸山清人によるもので、男湯と女湯それぞれの壁には富士五湖の一つである西湖から眺めた富士山が描かれている。

湯の種類が豊富で、自然素材を使ったミルク風呂や、日替わりの香り湯(ヨモギ、竹酢液、青森ヒバ、カモミール、ユズ、漢方薬草、ラベンダーなど)、岩盤温泉にジェットバスなどが楽しめる。湯の温度は浴槽によって異なるが、ミルク風呂が41度、日替わり湯が44度と高め。水風呂もあるので、温浴と冷浴を交互に行って血の巡りを促すのが小杉湯流の健康法だ。

また、2020年3月には隣に「銭湯のあるくらし」を実現する食事ができるキッチンや作業や読書、昼寝ができる畳敷きのスペースがある3階建ての新施設、小杉湯となりがオープンした。

広告
  • ホテル
  • 吉祥寺

部屋に入ると一気に昭和空間。ベッドのデザインやカーペットからも昭和の香りが漂ってくる。置いてあるかわいらしいデザインのダイヤル式電話機は、なんと現役。ニューヨークというホテル名だからか、昔は屋上に自由の女神像があったとか(残念ながら現在は撤去されている)。ルームキーもブルーのアクリルに「HOTEL NEW YORK」の文字が刻まれていて、なんともレトロだ。

徒歩10分以内には井の頭公園があり、デートの時にもピッタリな「昭和ラブホ」である。

  • 日本料理
  • 新橋

新橋駅烏森口近くに店を構える、1932年創業のおでん店。濃い色味のだしはカツオの風味が強く、しっかりと濃いめの味が特徴的な関東風のおでんを楽しめる。

持ち帰りのおでんは店オリジナルの赤い缶に入れられ、手土産にもぴったり。こちらもまた、新橋お多幸の名物の一つだ。場所柄、店内はおでんや酒肴(しゅこう)とともに酒を酌み交わすサラリーマン客が多い。

広告
  • 神保町

怪奇小説家の江戸川乱歩がひいきにした店として知られる、天ぷら屋はちまき。昭和初期に屋台からスタートし、1945年から神保町で営業を開始した。店に入るとごま油の香ばしい香りに食欲がそそられるだろう。

老舗だが価格は財布に優しく、定番の「天丼」は800円とリーズナブル。少し贅沢したいなら、エビ2本と身の大きなアナゴ、野菜の天ぷら2種、アナゴの骨せんべいがのった「穴子海老天丼」(1,400円)もおすすめだ。

  • ショッピング
  • 食料品店
  • 大井町

開店直後の16時から賑わう、大井町を代表する人気の立ち飲み屋。店名が示す通り、精肉店がそのまま飲み屋となるのだ。店内には、「ポテトコロッケ」(90円)や「メンチカツ」(140円)など、肉屋ならではの総菜もずらりと並んでいる。驚くのは、そのコストパフォーマンス。ポテトサラダは100円、レモンサワーは250円という安さだ。ビールは、冷蔵庫から勝手に取り出すセルフ方式で、1,000円で大満足できるセンベロの店。次々に焼きあがる焼き鳥を求めて、外まで酔客があふれ出すこともある。

広告
  • 新宿

歌舞伎町のゴールデン街と並ぶ新宿を代表する飲屋街。新宿西口の新宿大ガードの横、パレットビルから青梅街道にかけての路地に長屋のように酒場が立ち並ぶエリア。

戦争の爪痕残る焼け野原に露天や屋台が集まり、そのうちに戸板1枚で仕切られた小さな店が出来たのがはじまり。物資の乏しい戦後にはじまった店も多く、焼き鳥屋の看板をよく目にする。定食屋やそば屋、喫茶店にバーなどが軒を連ねる。

  • ショッピング
  • 鴬谷

鴬谷にある老舗の煎餅店。駅から根岸方面へ向かううぐいす通りを直進すると、三叉路の角に見えてくる。店名の由来は千葉県の市川に創業した一号店(現在は閉店)の近くにあった安産の神「手児奈霊堂」にちなんでいる。看板商品の「亀の子」(850円)は、亀の甲羅をかたどった六角形になっており、厚焼きのしっかりとした生地に醤油の味が染み込んでおり、シンプルながら美味しい。手書きの看板やガラスのショーケースも味わい深い。

広告
  • Things to do

都内屈指のカルチャータウンである高円寺と中野の北に存在する町、野方。そこに位置する野方文化マーケットは終戦直後、当時は貴重だった食料品が商われ、にぎわった闇市だったといわれている。時代の流れとともに、入居する店舗の多くはシャッターを降ろしてしまった。

だがここ数年、特に駄民具ダミラの入居以降、店主の趣味嗜好(しこう)が反映された個性的な店舗が急速に集まり、新たなディープスポットと化している。そんなカルチャーの闇市ともいうべき野方文化マーケットで、貴重な品々を入手してみよう。

  • ショッピング
  • 新井薬師前

店を訪れると一見駄菓子屋かと思うが、ぎふ屋は1949年創業のたばこ屋。新井薬師前駅からすぐの学校に隣接している。駄菓子やフィギュア、漫画、LPレコードなど、昭和のアイテムがぎっしり並ぶほか、カウンターでは多くの銘柄のたばこを販売している。子どもから大人まで誰もが楽しむことのできる、新井薬師前の憩いの場だ。

広告
  • ショッピング
  • 音楽&エンターテイメント
  • 新宿

新宿東口大通り沿いにある、昭和歌謡の専門店。昭和に関連する音楽カルチャー全般を検証しつつ、昭和歌謡の魅力を追究する同店では、中古レア盤レコードやCDはもちろん、アーティストごとの代表的ベスト盤CDを中心とした定番アイテムも常時展開。現代においても輝き続ける昭和歌謡の魅力を、独自の目線で紹介する。新たにオープンするイベントスペースとの連動企画や、自社レーベル「昭和歌謡ジュークボックス」からの復刻リリース販売もぜひチェックしてほしい。

  • 映画館
  • 神保町

神保町駅から徒歩3分ほど、裏通りにある異形の建物内にある小学館運営の映画館「神保町シアター」。旧作の邦画を中心に上映する名画座だ。座席数はおよそ100席、7.2メートル×3メートルの3D対応シルバースクリーンを設置している。同ビルには、吉本興業運営のお笑い劇場「神保町花月」も入っている。

広告
  • Things to do
  • 蒲田

蒲田にある赤い看板が目印の天然温泉銭湯。

ここでは「美人の湯」と呼ばれる真っ黒な黒湯の風呂を堪能できる。施設には、高温と低音の温泉、真湯の気泡風呂と電気風呂、サウナがあり、2階には食事、飲食、カラオケが楽しめる大広間もある。

黒湯はアルカリ性であるために、同じアルカリである石鹸を多用すると皮膚の角質が臆弱化することもあり得るので、肌がすべすべになるからといって擦り過ぎないように注意して欲しい。

  • アトラクション
  • テーマパーク
  • 多摩地域

2020年に70周年を迎えた遊園地。大観覧車やメリーゴウランドなどの定番アトラクションや、プールや花火なども季節限定で実施している。

2021年のリニューアルでは「心温まる幸福感に包まれる世界」をコンセプトに、1960年代の街並みを園内で再現。懐かしい路面電車や活気みなぎる商店街、昭和の風景を思い出すライブパフォーマンスのほか、レトロなグルメも楽しめる。

映画監督の山崎貴を起用した、ゴジラやキングギドラなどによる臨場感あふれる戦闘を体験できる大型ライドアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」や、手塚治虫の漫画「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」をテーマにした6つのアトラクションが設置される「レッツゴー! レオランド」など、注目のエリアが目白押しだ。

また、「拾園(じゅうせいぶえん)」「百園(ひゃくせいぶえん)」という手塚治虫氏のキャラクターがあしらわれた2種類の園内通貨を導入。当時の物価での買い物体験などを楽しめる。

広告
  • 浅草

浅草にある1947年創業の老舗ストリップ劇場。「ストリップ」と聞いて、いかがわしい場所というイメージをもつ人もいるかもしれないが、アートの領域とも言える素晴らしいショーが年中無休で楽しめる場所なのだ。

公演は1日4回、14時から22時20分まで行われており、一度チケットを購入すると、原則1回(1時間)出入りは自由となる。 なお、劇場内では携帯電話の使用は禁止されているので、電源はオフするなど、最低限のエチケットを守って楽しんでほしい。

  • Things to do
  • 神奈川

神奈川の相模原にある、約90もの自販機が並ぶタイヤ市場。設置された自販機の多くが1965〜1975(昭和40〜50)年代に稼働していたものテレビでも何度か紹介され、週末には県外から自販機を目当てに人が集まってくる。

今ではすっかり見なくなったハンバーガーやトースト、ポップコーンや瓶コーラの自販機が、約50メートルにわたって2列に並んでいる光景は圧巻だ。

もっとレトロな世界に浸りたいなら……

  • カフェ・喫茶店

歴史ある日本文化の魅力を現代に伝える有形文化財。都内には国が指定する重要文化財や市区町村が指定する登録有形文化財の中で、喫茶が楽しめる場所がいくつかある。

それらは文化財という共通点を持ちながらも、江戸文化を伝承する建物もあれば、世界的な建築家が設計したもの、フランス発祥の建築様式など、それぞれに個性豊かだ。名建築の中に佇むカフェでぜひ特別な時間を過ごしてほしい。

東京には、創業100年を超えるような名店がたくさんある。店構えや料理の味は創業当時からほとんど変わることなく、多くの老舗は一つの料理に特化して何年もかけて完璧なものに磨き上げてきた。

その看板料理があるからこそ、東京の食通に名を連ね、常連客は通い続けることができるのである。ここでは、厳選した8つの老舗を紹介する。

広告
  • Things to do

東京名物、黒湯。湧出が最も多い大田区と品川区を中心に、都内全域に美肌効果の期待できる黒湯スポットが点在している。黒湯は、フミン酸などの植物性の有機物が含まれるものと、硫化物によって黒色になるものの2種類があるが、都内の黒湯は前者。湯に溶け込んだミネラル分が肌に良い効果をもたらすとされている。うっすら茶褐色のものから、底の見えない漆黒のものまで、場所によって異なる色味も楽しみながら、じっくりと浸かってみてほしい。

  • Things to do
蒲田、レトロなスポット5選
蒲田、レトロなスポット5選

大田区の真ん中に位置する蒲田。蒲田駅で降りれば、西口と東口に広がる無数の飲み屋が酒好きを飽きさせない。また、昭和の名残を感じさせるレトロでノスタルジックな店が多く残っているのも魅力である。ここでは、そんな蒲田でレトロな雰囲気を感じられる喫茶店やジャズバーなどを厳選して五つ紹介する。

広告
  • カフェ・喫茶店

いつ訪れても、ノスタルジーな空気に思わず引きこまれる、純喫茶。店主の思想が反映された趣のある店内やこだわりのコーヒー、長年受け継がれる看板メニューは、どれほど時代が変化しようとも多くの人を惹きつけて止まない不動の存在である。

昨今では、空前のレトロブームに伴い、これまで足を運ぶことの少なかった若年層のファンも急増中だ。ここではそんな純喫茶の中でも特に足を運んでおきたい東京の名店を厳選して紹介する。都会の喧騒(けんそう)を忘れる空間で、ゆったり流れるひとときに身を委ねてみては。

おすすめ
    関連情報
    関連情報
    広告