タイムアウト東京 > ご近所ガイド >蒲田、レトロなスポット5選
大田区の真ん中に位置する蒲田。蒲田駅で降りれば、西口と東口に広がる無数の飲み屋が酒好きを飽きさせない。また、昭和の名残を感じさせるレトロでノスタルジックな店が多く残っているのも魅力である。ここでは、そんな蒲田でレトロな雰囲気を感じられる喫茶店やジャズバーなどを厳選して五つ紹介する。
蒲田にある赤い看板が目印の天然温泉銭湯。ここでは「美人の湯」と呼ばれる真っ黒な黒湯の風呂を堪能できる。施設には、高温と低音の温泉、真湯の気泡風呂と電気風呂、サウナがあり、2階には食事、飲食、カラオケが楽める大広間もある。黒湯はアルカリ性であるために、同じアルカリである石鹸を多用すると皮膚の角質が臆弱化することもあり得るので、肌がすべすべになるからといってこすり過ぎないように注意してほしい。
蒲田駅西口に延びる飲み屋街。居酒屋やバー、スナックなどの小さな店がひしめき合う。老舗スナックのバッカスや、本格台湾料理が味わえる喜来楽シライル、おいしいレバーが味わえる飲み屋最後の楽園 レバーランドなどもこの通りの近辺にある。
蒲田駅西口、バーボンロードの近くにあるジャズバー。ジャズ喫茶が全盛期だった1975年にオープンした、屋根裏の隠れ家のような場所だ。チャールズ・ミンガス好きな店主が、当時4文字漢字の喫茶店がなかったことと、彼の楽曲から「直立猿人」と名付けた。 厳格なジャズバーというよりは、カジュアルに酒やコーヒーを飲みながらリラックスして音楽を楽しめる店だ。
2015年に店主が引退し、新マスターがこの歴史を引き継いだ。常連客が多く、入り口は入りにくそうな雰囲気だが、積み重ねられた歴史が残る貴重な場として思い切って足を踏み入れてほしい。 カバーチャージなどはなく、アルコール類は500円からと良心的で、年に数回ジャズのライブも行われている。
蒲田駅西口から徒歩5分ほどの場所にある居酒屋。5階建て、170以上の席数を誇る一棟のビルが鳥万である。1963年創業の人気店で、1階席に座ると次から次へと2階席に客が案内されていく様が眺められる。
バラエティー豊かなメニューは、ほぼ300〜400円代でどれもうまく、老若男女から愛される理由もうなずける。名物はカラッと揚がった『若鶏の唐揚げ』。『鶏皮煮込み』は、もつ煮込みの「鳥版」といったメニューでおすすめ。刺し身も同様の金額で味わえる。大田区発祥の『バイスサワー』が楽しめるということも特筆したい。
東京の餃子の聖地といえば、なんといっても蒲田だ。蒲田駅を中心に半径500メートル圏内に20軒を超える餃子店が集中している。もともとは中国残留孤児である八木功が、日本帰国後の1983年12月に你好(ニイハオ)を創業したのが始まりといわれている。今回は、数ある店の中から、特に蒲田らしい店を紹介する。 取材してみて分かった特徴は、パリパリの羽根が付いていることに加え、価格が控えめだということ。とはいっても、店によって少しずつ特徴は異なる。ただ、どこもボリュームはなかなかのものなので覚悟して臨もう。
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