「池上本門寺」近くにあるカフェ。その堂々とした風格ある佇まいを見れば、きっと誰もが暖簾をくぐらずにはいられないだろう。元々は老舗蕎麦屋として多くの人に親しまれていた建物は1933年に建てられた日本家屋。上の2階は旅籠や結婚式の宴会場として使われていたこともあったそうだ。
現在は、1階の畳だったところを床に改築したり、壊れかけていたところを修復したりという作業は施したものの、基本的には当時からの姿のままでカフェとして営業をしている。2階の座敷はほとんど手を加えていないそうで、一歩足を踏み入れるとその空気や匂いで、まさに昭和にタイムスリップしたかのような気分に浸れる。
「ドライカレー」や「ハンバーガー」などの食事は期待を裏切らないクオリティだ。そのほか、「クリームソーダ」やビールにカクテルなど、ドリンクも豊富に用意。都心からは少し離れてしまうが、少々時間をかけてでもぜひ足を運びたい一軒である。