ここは1933(昭和8)年に建てられた貿易商の別荘で、1937年からは海軍少将とその家族が暮らしていた、木造二階建ての洋館をリノベーションしたカフェ。600坪の広々とした敷地には、多品種の花や木々が植えられ、物語の世界のような庭が広がっている。
これまで大きな改修工事を行なっておらず、下見板張りの外観や左官仕上げの壁をはじめ、年代物のラジオや蓄音機などのレトロ家電まで当時のまま保存されている。有形文化財でありながらも、数年前まで沖本家の姉妹が暮らしていたため、人の温もりを感じる空間だ。
「欧風カレーとごぼうのキーマカレーのメリメロプレート」など、地元国分寺由来の赤米や庭で育てたハーブや野菜を使用した料理が好評を博している。満席になることも多いので事前予約をおすすめしたい(予約は電話のみ)。