タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、隠れ家カフェ8選
看板がなく知らないと通り過ぎてしまうような店や、予約をした者にしか住所を教えない店、薄暗い階段を上らないとたどりつけない店……。そういう隠れた店は、初めて入る時こそ少し勇気がいるが、入ってしまえば長居したくなるような居心地の良い店も多い。
時には一人でゆっくりと過ごし、また時には友人と冒険気分で楽しむのもいいだろう。ブックマーク必須のおすすめ隠れ家カフェを紹介する。
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東京、話題のイベント5選
映画『ブルータリスト』(日本では2024年2月21日から公開)はビスタビジョン撮影と70ミリフィルムでの上映、ロードショー形式の途中休憩、3部門でオスカー候補に挙がった俳優陣の演技力など、業界のオールドスクールな伝統を余すことなく体現している。まさに映画という形をとった「偉大なるアメリカ小説」ともいえる作品だ。
ブレイディ・コーベットが監督したこの大作が描くのは移民の経験、文化的同化、権力の乱用、家族への愛、そして集合的トラウマの現れとしての建築だ。彼はその壮大で聡明(そうめい)なアイデアを、作品として見事に具現化した。
この物語は、ブルータリズム建築家であるラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)を中心に展開する。モデルになったのは、1930年代にヨーロッパからアメリカに移住した亡命者の一人で、ハンガリー系ドイツ人のモダニストとして知られるマルセル・ブロイヤー。トートがドイツのバウハウスでデザインを学んだ点はブロイヤーと共通しているが、ホロコーストの生存者であるという設定は異なる。
トートはペンシルベニアの名門貴族ハリソン・ヴァン・ビューレン(ガイ・ピアース)の支援を受けるが、その好意には危険が潜んでいることを知る。また、妻のエルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)は厳しい役所の手続きに阻まれ、ヨーロッパからアメリカへ渡ることができずにいる。
コーベットと共同で脚本を執筆したモナ・ファストヴォルドは特筆に値するだろう。しかし、映画を完成させる上で大きく貢献した人物は、ほかにもいる。その一人が、『キャロル』や『ブロークバック・マウンテン』などの時代を感じさせる傑作で活躍した美術監督のジュディ・ベッカーだ。
彼女は金銭と地位が支配する世界を緻密に作り上げるとともに、建築的要素も的確に表現した。その一例が、ヴァン・ビューレンが亡き母のためにトートに建設を依頼した、壮大なブルータリズム様式の建物「The Institute」である。
プロダクションデザイン部門でオスカー候補に
タイムアウトでは2025年の「アカデミー賞」ノミネート作品の発表の翌朝、マサチューセッツ州ケープコッドの自宅にいたベッカーに話を聞いた。
「(ノミネート発表の様子は)私にしては早い朝の8時半に起きて、ベッドで観ました。昨日は、暖房が壊れ、一酸化炭素警報器も鳴り、全然ロマンチックじゃない夜でしたが……。でも、気持ち的にはお祝いムードですよ」
彼女にとってアカデミー賞プロダクションデザイン部門へのノミネートは、「アメリカン・ハッスル」に続いて今回で2回目。ある一つの世界観を構築する卓越した手腕が評価された結果である。
賛否はあるが、その出来栄えが建築界の巨匠たちの注目を集めているのは間違いない。例えば、ニューヨークの「ワン・ワールド・トレード・センター」やベルリンの「ユダヤ博物館」を手がけた建築家のダニエル・リベスキンドが、本作を称賛する記事を執筆している。
『ブルータリスト』のデザインに影響を及ぼしたもの
『ブルータリスト』は、装飾過多なアール・デコが退潮して厳格なモダニズムが台頭したアメリカにおける1950年代の美的変遷を描いている。そうした変化を極限まで推し進めたのがブルータリズムであり、その象徴がトートによる「The Institute」なのだ。そこには、彼が生き抜いたナチスの強制収容所の工業的な造形と、映画の鑑賞者が対峙(たいじ)するようなデザインが施されている。
ベッカーは「大量虐殺の造形」を再現したプロセスを教えてくれた。...
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タイムアウト東京 > Things To Do > 湯島でしかできない9のこと
湯島は下町の街並みと文化、そして情緒ある坂道が共存する街。個性的な個人店が軒を連ねる商店街や、かつてこの街で学び暮らした文豪が愛した老舗店、路地裏に佇むしゃれた飲食店や雑貨店などもあり、そぞろ歩くのが楽しい。
東京メトロ千代田線の湯島駅を中心に、徒歩15分圏内にはいくつもの駅が点在している。上野広小路駅、末広町駅、御徒町駅、上野駅。ぶらぶら歩いていると、どこかの駅にたどり着くだろう。
ランドマークは、学問の神様・菅原道真公をまつる「湯島天満宮(湯島天神)」。2030年に創建1300年を迎える江戸の総鎮守「神田明神」、さらに、1690(元禄3)年には、江戸幕府五代将軍徳川綱吉が設けた学問所「湯島聖堂」もある。
歴史や文化の趣きを感じながら、足を運ぶたびに「新しい発見」がある、知的好奇心と食欲を満たしてくれる街だ。あえて路地裏に迷い込むのも悪くない。
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タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、2月から3月に行くべきアート展
東京の人気ギャラリーや美術館で開催するアート展を紹介。2月から3月にかけては、アオイヤマダをはじめ、第一線で活躍するトップクリエーターから成る写真展や、「三菱一号館美術館」のビアズリー展、「サントリー美術館」のエミール・ガレ展など、注目の展示が盛りだくさん。リストを片手にさまざまなアートと出合おう。
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タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、2から3月に行くべきビンテージマーケット5選
だんだんと寒さが和らぎ、春の香りが漂う時期が近づいてくる。4月からの新生活に向けて、特別なビンテージアイテムをゲットしに行こう。東京ではさまざまなマーケットが週末に行われているが、ここでは、2025年2月から3月に開催される、音楽やグルメも楽しめるユニークなものに絞って紹介する。
日本橋では古道具も扱うアンティーククラフトマーケットが開催され、調布にはパンの名店と100店舗以上のアンティークショップが集まる。そして、代官山で開催されるレコードと古着のイベント「DIGGIN DEEP」は見逃せないだろう。
新しい出合いを求めて足を運んでほしい。
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テキスト:アンドリュー・P・ストリート、 翻訳:佐藤環
シドニー・オペラハウスで行われた『Vivid Sydney』の音楽プログラム『Luminous』(2009年5月にシドニーで開催されたイベント。音楽公演や美術品の展示、環境問題についてのディスカッションなどが行われた)のキュレーターとして、彼はすべてをやり尽くせたかもしれない。だが彼が最も愛するものは、制限された環境だ。
―『Luminous』のパフォーマーはどのような基準で決めましたか?
条件は2つあった。私の希望と、ブッキングが可能なことだ。
―では、美意識が最優先というわけではないのですね?
いや、美意識はあった。一貫して優先させた美意識は「私が好きなもの、または見たいもの」。私が最先端だと思える音楽か、その他の興味を持った“カタチ”の音楽だと思うもの。私にとってパイオニアだと思えるものなんだ。
―では、80年代のシンセサイザーのリバイバルを売りにしているといわれているレディトロンもパイオニアだと言えますか?
なるほど、面白いね。
私の考えでは、もはや音楽に歴史というものはないと思う。つまり、すべてが現在に属している。これはデジタル化がもたらした結果のひとつで、すべての人がすべてを所有できるようになった。レコードのコレクションを蓄えたり、大事に保管しなくてもよくなった。私の娘たちはそれぞれ 50,000枚のアルバムを持っている。ドゥーワップから始まった全てのポップミュージック期のアルバムだ。それでも、彼女たちは何が現在のもので何が昔のものなのかよく知らないんだ。
例えば、数日前の夜、彼女たちがプログレッシブ・ロックか何かを聞いていて、私が「おや、これが出たときは皆すごくつまらないといっていたことを思い出したよ」と言うと、彼女は「え?じゃあこれって古いの?」と言ったんだ(笑)。彼女やあの世代の多くの人にとっては、すべてが現在に属していて「リバイバル」というのは同じ意味ではないんだ。
―でも、本当に大事なものはいくらかそこで失われたのでは?
何かは失われたし、何か別のものが得られただろうね。特に私の世代で失われたものは顕著だね。なぜなら、私たちにとってレコードは極めて重要なもので、レコードによって文化的なポジションが決められていたし、レコードの嗜好によって人との付き合いも決まった。レコードは文化的な会話の中心を占めていたんだ。
その理由の一つは、レコードは金のかかる趣味だったからね。当時は高くてたくさん買えなかったから、それだけお金をかけるならば、真剣になるし情熱も持つようになる。そして、真剣になって情熱を持った分だけ、恩恵も受ける。
だが、今や音楽は水のような存在になってしまった。事実、水より若干安くなっているし、音楽に対してはまったく異なる態度が生まれている。この新たな態度の健全な部分としては、さっき説明したように、偏見をまぬがれた差別のないフィールドが生まれたことだね。音楽は以前ほどはイデオロギーの重荷を背負わされなくなった。
例えば、ABBAを好きな人は政治的に格好悪いとされたり、ベルベット・アンダーグラウンドを称賛するのが不可欠だとされていた頃のことを思い出すよ。そういった多くのものは過ぎ去ったし、過ぎ去って良かったと思う。
―それだけでしょうか?
いや、他にも引き起こされたことは、音楽が事実上無料になったことで、コピーできない部分に価値が置かれるようになったことだ。...
東京の映画館は個性的な映画館づくりに力をいれている。新宿ピカデリーは『プラチナシート』と『プラチナルーム』というサービスを導入。大スクリーンをベストポジションで見られるようバルコニーを設け、中央にプラチナシート、その両サイドにプラチナルームを配置した。プラチナシートは、カッシーナ・イクスシー社が初めてデザインした劇場用オリジナルソファシートで、足を伸ばしながら映画を鑑賞することができるのが特徴。一方のプラチナルームは、2人だけで大型スクリーンを独占しているような気分になれる、プライベートタイプの空間に仕上げてある。このほかにも、東京には個性派の映画館が多い。自分好みの映画館が見つかれば、鑑賞はいっそう楽しくなるだろう。
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毎年11月後半から年末にかけて、ヨーロッパ各地の都市ではクリスマスマーケットが開かれる。プラハの歴史溢れる広場やコペンハーゲンの美しい庭園などが会場になり、露店が軒を並べている。ユニークなお土産を探しながら、ヨーロッパの伝統を体験してみよう。
今この瞬間、レディー・ガガは来週ラジオ・シティ・ミュージックホールで行われる全公演売り切れのモンスター・ボール・ツアーの千秋楽に向けて、楽屋の鏡にうつる自分を見つめながら猫のようにのどを鳴らして、最終準備に入っているに違いない。もちろん、エリオット・スピッツァー元ニューヨーク州知事のセックステープに登場したような女性とアンデルセン童話『雪の王女』が混ざったような出で立ちで。ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタ(レディー・ガガの本名)の奇抜さを取り入れて、ニューヨーク街中にに愛の光線を放射したいのなら、次の7つのガイドは外せない。
Step 1 ウォーホル的模倣術モードに入ろう
レディー・ガガのアルバム『ザ・フェイム』と『ザ・フェイム:モンスター』をiPod に入れたら、1枚目のアルバムタイトル曲『フェイム』をプレイしよう。この曲は、ポップミュージック界での新たな突然変異を最初に感じさせるエレクトロな曲だった。覚えやすいキャッチーなフレーズは、ハイブローなパフォーミングアートになり観客の心をつかんだ。「シャンパンと終わりのない幸運の楽しみ方は知り尽くしてる。平凡なんて大嫌い」と誘うような甘い声でガガは歌う。ガガ旋風に身を任せるしかない。
Step 2 ドレスアップは必須
お次は去年Googleで最も検索された歌詞だというシングル『ポーカー・フェイス』をプレイして、ガガになるために必要な洋服を仕入れに行こう。
彼女の独特な美的センスをバックアップするクリエイティブ集団、ハウス・オブ・ガガが、もし一般人の予算しかなかったらどこへ買い物に行くのだろう?シームドの網タイツ ($24) をお探しなら、カペジオ・ダンス・シアター・ショップ に向かうはずだ。ホールターの光沢あるラメゴールドのボディスーツ ($30) は、アメリカン・アパレルで手に入る。ヘッドギアは後まわしだ。新しい服に着替え、ローア・イースト・サイドの道から道へ、くねくねと渡り歩きながら、tightsarenotpants.comからマニフェストをプリントして配ろう。彼女が名声をつかむきっかけとなったザ・ロックウッド・ミュージック・ホール (196 Allen St Houstonと Stanton Stsの間) などのクラブも周辺にある。ビキニラインを見てぎょっとする通行人に、作り笑顔を返すのも忘れずに。
Step 3 自分なりのレトロサウンドを探せ
クイーンズ区のロング・アイランド・シティにあるリサイクルショップ、ハウジング・ワークス・スリフト・ショップ (クイーンズ区 48-49 35th St / 48th と49th Avesの間: ) にふらりと立ち寄って、ヒールが一番高いハイヒールと、優雅に終日持ち歩くための趣味の悪いティーカップを買おう。
リフレッシュしたら、スタンウェイ&サンズの無料ピアノ工場ツアー (クイーンズ1 Steinway Pl と 21st Aveの角: 2ヶ月前に電話予約が必要) に参加して、ピアノの製造工程や材料になる木材の保管所を見学。まだ加工前のラフな木材が、カール・ラガーフェルドのデザインによる限定品『ラガーフェルド』や、1900年代に作られた黄金のドヒニー・アートケース・ピアノのようなステージ映えするピアノとして生まれ変わるのだ。工場に展示されているピアノは触ることができないから、豪華なものを見るだけの冒険はこの辺りで一段落させ、実際にピアノが演奏できるスタンウェイ・ホール(109 W 57th St と Sixth Aveの角:...
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テキスト:大石始
1970年代からミュージシャン/プロデューサーとして数多くの歴史的作品を残してきたほか、世界中を旅しながら現地の知られざる音楽を紹介してきた久保田麻琴。2007年から09年にかけて宮古島での神歌と古謡を録音、Blue Asia名義の『Sketches Of Myahk』など数枚の作品にまとめた彼の最新作が『ぞめき壱 高円寺阿波おどり』。1957年に第1回が行われ、現在まで東京の夏の風物詩として多くの観客を集めてきた高円寺阿波おどりの連(打楽器隊などで構成されるグループ)の演奏を収めた異色作だ。高円寺および本場・徳島の阿波おどりの魅力について、たっぷりと語ってもらった。
Text by Takeshi Tojo
中国上海市で2010年5月1日、上海万博が始まった。246の国・地域などが参加する大規模な国際博覧会で、開場から1週間で来場者100万人を記録、終了の10月31日までに7000万人の来場が見込まれている。会期中に上海の訪問を予定している方も多いとは思うが、気になるのが現地の文化。そして中国といえば、そのひとつは“食”になるだろう。そこで、いま東京でもじわじわと注目を集めているのが、上海を代表する名物料理のひとつ『焼き小籠包』だ。
焼き小籠包は中国では生煎(シェンチェン)と呼ばれており、小麦粉の皮で挽き肉の具を包み、鉄板の上にぎっしりと敷き詰めて蒸し焼きにしたものが一般的。底の部分には焦げ目がつき、中にはあつあつの肉汁がたっぷりと含まれている。皮に穴をあけて肉汁すすってから食べるというこのローカルフードは、朝食やおやつとして日常的に食べられており、庶民に愛され、上海を中心に広がっている。そんな上海のB級グルメとも言える焼き小籠包だが、上海万博の開催に合わせ、東京では専門店の出店が相次いでいる。既に行列ができている店舗もあるほどの人気ぶりだ。新規オープンの店が多いため、さっぱりとして清潔感のある店舗が多く、行列の中には女性も多く見かける。
ここでは注目を集め始めた、焼き小籠包を専門に扱う5店舗を紹介する。どの店舗にも「ヤケドに注意」との注意書きがあるので、不慣れな“初心者”はあふれ出る肉汁に気をつけながら、焼きたてを食べてほしい。
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Time Out London2010年3月号に掲載インタビュー:オシアン・ワード 翻訳: 佐藤環
世間の目から逃げ続けるろくでなし男、バンクシーの話題は久しぶりだ。最後にニュースになったのは、2009年にホームタウンのブリストルの美術館で個展をやるという、突拍子もないものだった。最初にその話を聞いたとき、ついにストリート出身のアーティストは違法な器物破損行為から卒業し、美術機関とオークションハウスのお世話になるべくギャラリーアーティストに変貌を遂げたのかもしれない、と思った。だがその予測は外れた。その後、常にスリルを追い求める変幻自在なこの男は、ゲリラ的映画監督としてドキュメンタリー風映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を作り始めたのだ。
テキスト:大石始
南米コロンビアで生まれた民族音楽、クンビアは、今や中南米を代表する大衆音楽として、現地では欠かせないものとなっている。日本ではまだまだ知られていないクンビアだが、この音楽に取り組む奇天烈オランダ人音楽家、ディック・エル・デマシアドは日本でもカルト的人気を集めている。昨年に続いて来日を果たした彼に直撃インタビューを決行。謎に包まれたその世界観に迫った。
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クリスマスは仕事」そんな答えが返ってくるのでは、という想定に反して、温かいクリスマスを過ごしているという堀江貴文。自身初舞台で初座長となるミュージカル『クリスマス・キャロル』出演のため、ほとんどの時間を練習に費やすなか、ミュージカルのことや、この先の新たな挑戦についてなど、話を聞いた。
12月に開催されるミュージカル『クリスマス・キャロル』では、初舞台で初座長をつとめられますが、どうして出演を決めたのですか?
堀江:なんとなく。新しいことを言われると、やっちゃうんですよ。なかなかできる体験じゃないし、今後、誘われることも滅多にないだろうと思って。それから、ニコニコ動画でネット生中継して、ミュージカルをネットで観るためのチケットが発売されるのも初めてのことで、社会的意義のある作品だと思うんですよ。
どういうシチュエーションで誘われたのですか?
堀江:ドワンゴの川上量生会長と、2ちゃんねるのひろゆきに、「堀江さんミュージカル出ません?」って誘われて、「ミュージカルおもしろそうだね!出ますかー!」みたいな感じになったのが最初です。主演だなんて思ってなかったし、最初は正直、冗談だと思っていました。
主演と聞いた時はどうでしたか?
堀江:まだ冗談だと思っていました。だけど、ドワンゴでニコニコミュージカルを担当している片岡義朗プロデューサーが表れて、本気かも、と思いましたね。片岡さんはもともと『タッチ』とか『ハイスクール!奇面組』など数々のアニメを手掛けたプロデューサーだったんです。アニメから転身して、『ミュージカル テニスの王子様』のプロデューサーを務めたことでも知られる人物です。
ご存じかもしれませんが、ニコニコ動画は、『ミュージカル テニスの王子様』と一緒に盛り上がってきた、みたいなところがあるんですよ。テニスの王子様のキャストって、ミュージカル経験のない若い子もたくさんいて、あまりうまくなかったんですよ。それが原因で、セリフがちゃんと言えてなくて、空耳みたいに聞こえたりしていて。それを、初期のニコニコ動画で文字と一緒に流したらすごい話題になったんです。空耳ニコ動みたいな。それで伸びたんですよ。
皮肉にもそれがきっかけになって、ミュージカルの可能性みたいなものを感じて、それで今回、“やろう”ということになったんだと思うんです。川上さんとか、ひろゆきとかは、同じ業界の人たちだから、ミュージカルをやろうと言っても信憑性がわかないというか、冗談にしか聞こえなかったけど、片岡さんみたいな真剣にミュージカルをやっている人に、「やりますよね?」って聞かれて、「はい」ってついつい言ってしまったんですよ。
クリスマス・キャロル自体はもともと読んだことがあったのでしょうか?
堀江:ないですよ!決まってから漫画で読みました。過去の名作文学を徹底漫画化した『まんがで読破シリーズ』というのがあるんですが、僕はその宣伝をやっていて、ポップとか帯とかにコメントが出ているんです。その関係で、シリーズ全部100冊以上が家にあって、『クリスマス・キャロル』もあるんじゃないかと思って探したら、あって、ラッキー!みたいな。それを読んで、だいたい、あらすじはわかりました。
今回のミュージカルでは、ストーリーが現代版になって、主役のケチで守銭奴なスクルージが、IT社長になっていますよね。日常の堀江さんとは重なる人物像ですか?...
テキスト:東谷彰子
チームラボ株式会社代表取締役、猪子寿之。チームラボは、産経デジタルのニュース・ブログポータルサイト『イザ!』や、チケットぴあのミュージシャン検索などを手がけたクリエイティブ集団だ。5人から始まった会社だが、現在の社員数は150人を超える。過去の猪子のインタビュー記事を読むと、雄弁な経営者を想像させた。しかし、目の前に現れた猪子は、20分間にも及び考えこんだり、そうかと思えば直感的に浮かぶフレーズをぽつりぽつりと語り、突然饒舌になったりしながら、革新的な言葉を残した。
猪子さんは、家を持たずに、ノマドのような暮らしをしていると聞いたのですが、どうしてですか?
猪子:小さい頃に、学校で“衣食住”という言葉を習って、それが人生で一番大事だと聞いたから、どれくらい大事なのか、それらを無くしてみたらわかるんじゃないかと思ってなくしてみたんです。家がないのはここ2年くらいですね。
どうですか?何か変わりましたか?
猪子:東京はすご過ぎて、まったく困らないんですよ。それに、僕には会社があるから、会社にある程度荷物を置けるし、そういう意味では、純粋に家がないわけではなくて。そういう意味で、会社と東京があると、けっこう担保できますね。
東京って本当にすごいんです。偉い人に会う時に、髭をそらなきゃと思ってコンビニに行くと、100円くらいで髭剃りが売っていて、トイレもすごく綺麗。最近は広いトイレもあって、顔も歯も磨けるんですよ。それから、人生のエンターテインメントのほとんどは、パソコンの中に入っているし、パソコンの中に入っていないものは、東京が担保してくれる。ラクーアみたいなお風呂もいっぱいあって、どこでも泊まれるし、あんまり困ってないですね。
“衣”と“食”は捨てないですよね?
猪子:“食”は捨てたら死んじゃいますよね(笑)。“衣”に関しては、裸は寒いけど、昔、その時着ていたもの以外全部捨てたことがあるんですよ。そしたら面白くて(笑)。全部捨てちゃうから、一番気に入っている服を、毎日毎日着ているわけです。そうすると、「おしゃれですね」って言われることが増えて。たくさん服を持っていると、選択できるから、本当に一番気に入っているもの以外の服も着るわけですよ。すると、2週間に1回くらいは、あまり気に入っていない服も確実に着ていて、確率が安定しない。ずっと、いつ誰に会っても、常に一番気に入っている服を着ているから、おしゃれだと思われるんですね。まぁ、毎日会う人は、そんな表面的なことは気にしないし。毎日おしゃれだと、もてますよ(笑)。
そんな効用、副産物があったんですね。それは、世の中に薦めた方が良いですね。
猪子:いや、薦めない(笑)。あるのとないのと、どっちが良いかと聞かれれば、ある方がずっと良い!ない方が良いなんて一言も言ってなくて、なくても、案外大丈夫、っていうだけ。ある方が良いですよ。でも、なくなって、初めてわかることってありますよね。それに、その発見をすることが目的だから。
いつかはまた住まいを持つ予定ですか?
猪子:でも、家があると人間がだらける気もするんですよ。ないと、切羽詰まった感が出る。切羽詰まった感が、たぶん生命力をあげて、それがたぶん、もてるんじゃないですか?やっぱり生命力が強い方が、本質的に良いじゃないですか。差し迫る凶器みたいなものが必要なんですよ。
小さい時は何になりたかったんですか?
猪子:小さい頃は、なりたいものとかなかったけど、大人になりたくなかったですね。...
確定申告に 年度末の決算、さらには花粉も舞い降りて、何かと疲労しがちなこの時期。溜め込んだ疲れは早めに撃退したいものだが、家で寝てばかりでは気分も冴えない。財布の口を開かず、気軽にリフレッシュしたいという人こそ、外へ足を踏み出すのが得策だ。無料の足湯や座禅体験、オルガンコンサートなど、本特集が紹介する魅力的な8選を参考にしてほしい。
タイムアウト東京 > カルチャー > 東京のベストパブリックアート
無数の美術館やギャラリーが存在し、常に多様な展覧会が開かれている東京。海外の芸術愛好家にとってもアジアトップクラスの目的地だ。しかし、貴重な展示会や美術館は料金がかさんでしまうのも事実。
そんなときは、東京の街を散策してみよう。著名な芸術家による傑作が、野外の至る所で鑑賞できる。特におすすめのスポットを紹介していく。
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タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、無料でできる32のこと
東京には、無料でさまざまなサービスを提供する文化施設や自然公園が多数存在している。ここでは、コンサートホールや工場施設、一見の価値ありのミュージアムなど、32にも及ぶ種類豊富な無料のアクティビティを紹介する。
「絶景」「アート」「ツアー・学び」「子どもと一緒に」「音楽」の5つのカテゴリー別にセレクトしているので、シーンに合わせて使い分けてほしい。財布の中身は気にせず、東京ライフを満喫しよう。関連記事『東京で楽しむ、手頃価格のミシュランレストラン』
高さ15メートルの巨大ツリーや約25万球のLEDライト、白いシャボンが舞い散る演出を楽しめるイルミネーションイベントが、「東京ドームシティー」で開催。記念すべき20回目のテーマは「SNOW DOME」。ライトが多彩な色に変化する様子や、白いシャボンが舞い散る演出に注目だ。
ラクーアエリアには、「Snowflake Dome」が登場。タブレットを操作すると光が灯り、雪の結晶に包まれたような写真を撮ることができる。
さらに、ラクーア2階のサンダードルフィン下通路「Sparkle Tunnel」では、スノードームに入り込んでいくような光のトンネルで反射ときらめきを満喫できる。この時期ならではの光の散歩道を楽しんでみては。
※17~24時/入場は無料
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今年で12回目を迎える、イチゴを五感で楽しめるイベントが「横浜赤レンガ倉庫」で開催。初登場のエリアをはじめ、イチゴスイーツやグッズを販売する約40以上の店舗が集結する。イチゴを使ったスイーツからイチゴモチーフの雑貨まで、メモリアルな限定メニューやグッズが楽しめる。
今回は、都内に数店舗を展開する、人気のイチゴスイーツ専門店「いちびこ(ICHIBIKO)」が特設のカフェエリアに初登場。クロワッサンサンドなど、ここでしか味わえないアフタヌーンティーが楽しめる貴重な機会だ。
ほかにも、横浜市内の農家をはじめ、全国ブランドの直売や無料サンプリングや、子どもも楽しいワークショップも実施される。食べ比べもできるので、イチゴ一色の幸せ空間に足を踏み入れてみては。
※10~18時(入場は閉場の15分前まで)/料金は500円、小学生以下無料(保護者同伴のみ)
梅丘にある羽根木公園で「せたがや梅まつり」が開催される。ここは都内屈指の梅の名所で、紅梅・白梅合わせて650本ほど、約60種の梅が咲き誇る。
梅ジャムや梅大福など梅にちなんだ食べ物を販売する売店や模擬店のほか、世田谷区と縁組協定を結ぶ群馬県川場村の物産展が週末に出店。催し物もさまざまあり、抹茶や煎茶を野外で楽しむ野だてや餅つきなどを通して、春の訪れが感じられるだろう。
毎回好評の子どもによる「梅ガイド」も開催予定。大人も子どもも楽しめるイベントなので、気軽に足を運んでみては。
※10〜16時/入場は無料
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「湯島天神宮」で、毎年恒例の「文京梅まつり」が開催。菅原道真を祭る湯島天神は、江戸時代から梅の名所として親しまれてきた。その梅園では、春を待ちわびた樹齢約70~80年、300本ほどの梅の木が開花し、2月中旬から3月上旬に見頃を迎える。初春の寒空、また夜空をバックに咲く白梅を見れば、自然とさだまさしの歌「飛梅」が脳裏をよぎるだろう。
イベントでは、平安時代から時刻を知らせるために打ち鳴らされてきた「時太鼓」の響きを継承する「湯島天神白梅太鼓」の演芸や、野外で春の訪れを感じながら抹茶を楽しむ野だて、物産展などが週末に開催予定。夜もまた違った美しさがあるので、仕事終わりにふらっと寄ってみるのもいいかもしれない。
※時間はイベントにより異なる/入場は無料
インテリア、ファッション、食といったさまざまなジャンルの企業やブランド約70店舗が参加するのみの市が開催。今回で18回目を迎える「PASS THE BATON MARKET」では、通常店舗で販売をしていない品やデッドストック品も購入できる。
「波佐見焼」や「有田焼」など、伝統工芸の技が光る器が集まる「ウツワのワルツ」や、全国各地から厳選した食品がラインアップする「パスザバトンの大食料品店」など、新生活を彩る企画に注目したい。「ワン ポット ワンダー(ONE POT WONDER)」のクラフト粒マスタードをはじめ、「マリールゥ(marilou)」のパンケーキミックスなど、今回初出店ブランドの商品も楽しめる。
ほかにも、岡山県の縫製工場・生地製造販売会社が立ち上げたアパレルブランド「シオタ(CIOTA)」や、奈良の靴メーカー「オリエンタルシューズ ファクトリーショップ(ORIENTAL SHOES FACTORY SHOP)」など、23企業が初参加。ここでしか手に入らないこだわりの商品に出合おう。
※11〜19時(2日は18時まで)/入場は終了の30分前まで/料金は500円、小学生以下無料
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「火渡り祭」は、「高尾山薬王院」が毎年3月の第2日曜日に行う伝統行事。下山した山伏が行う荒行の一つである、火業を一般公開する。
中でも、燃やした護摩木の上を歩く火渡りは圧巻だ。火の上を歩くことで心身が清められ、無病息災や開運を祈願できる。
火渡りの前には、山伏が剣を振るいながら参拝者の災厄を払い、魔を断ち切る「寶剣(ほうけん)」の儀式や、魔を場内へ入れないよう矢を東西南北に放つ「法弓(ほうきゅう)」、行者が熱湯で心身を清める「湯加持(ゆかじ)」などの伝統儀式が行われる。
また、会場は薬王院ではなく、高尾山の麓にある「自動車祈祷殿広場」となるので、注意が必要だ。一般信者の渡火も可能なので、勇気があれば挑戦してほしい。
※13時〜/入場は無料
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