1. 両さん誕生の瞬間を目撃する。


エレベーターで一気に5階へ昇り、各階を順次降りていくスタイルの同館。前述したように、両さんが「自分の記念館を勝手に建てた」ということをコンセプトとするため、エントランスには派出所を再現したセットだけでなく、両さんが作ったとされる同館のジオラマや借用書も演出されている。
エレベーターを待つ間は、サブキャラクターの中川圭一や秋本・カトリーヌ・麗子から両さんへの電話として、机に置かれたスマートフォンが突然鳴り響く。エントランスだけでも仕掛けが満載だ。
5階では、原作者・秋本の私物である資料や模型、連載が始まった1976年から2016年の最終回記念までの歴代グッズが大集合。そして、タライから生まれたという両さんの誕生瞬間を、秋本の手書きによる映像で楽しめる。漫画の源泉が詰められた、胸に迫る空間だ。
その隣には、作中で両さんが金もうけをたくらんで作った「両津大明神」も。そこで参拝したら、キャラクターによるアドバイスが書かれた「キャラクターおみくじ」も引いてみてほしい。このワンフロアだけでも、かなりの見応えがある。