松濤はろう
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

神泉、ベストレストラン・バー11選

隠れた人気小料理店から新鋭イタリアンバルまで

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渋谷から京王井の頭線で1駅。「奥渋谷」や「裏渋谷」とも呼ばれる東京屈指のグルメタウン「神泉」。閑静な住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気が漂う大人の街だ。不思議なことに、常に良質な飲食店が存在し続けるマジカルスポットである。

ここでは、2024年注目の新鋭店から、シンボルとも呼べる店まで、ラーメン・カレーから、おでん、割烹、イタリアン、ベトナム料理、タコスまで幅広いジャンルを紹介しよう。これからのホリデー・忘年会シーズン、しっぽりと楽しみたい人はぜひ参考にしてみてほしい。

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  • 神泉

神泉駅の北口改札を抜けて目の前に現れた階段を上ると、「アンズ(ANDs.)」の看板の明かりが目に入る。イタリアンレストランや日本料理店で修行を積んだという店主が、2024年8月に念願かなってオープンさせたこのバルでは、創作イタリア料理とともにカジュアルな価格帯のワインを気軽に楽しめる。

フードメニューにはほとんど国産の食材が使われており、北海道産のラムやウニ、鹿児島県産の鹿肉、埼玉県産の野菜など、オーナーが信頼を置く農家からシーズンごとに旬のものを仕入れている。

黒板メニューはおよそ3カ月おきに変更されるが、一番人気の「出汁トマトとブラッタチーズ」と「本鮪のタルタル」は通年で提供。多彩な経歴を持つオーナーならではのオリジナルメニューは上品な味わいながら、どれもワインと相性が良く、ついグラスが進んでしまう。

憧れはドラマ『ヒーロー』に登場するバーのマスターだという店主をはじめ、現役モデルや絵本作家志望など多様なスタッフたちによる、カジュアルな接客も大きな魅力だ。ふらりと一人で訪れても、特別で濃厚な時間を過ごせるだろう。

  • メキシコ料理
  • 渋谷

DJ Sarasaによる道玄坂の本格的なメキシコ料理店。自らメキシコで買い付けてきたインテリアで装飾された店内は暖かくアットホームな雰囲気だ。

ここでは、グルテンフリーの「コーントルティーヤのタコス」や、スパイスをふりかけたトウモロコシの丸焼き「エローテ」など本場さながらの屋台料理から、メキシカンには欠かせない「ヘルシーサボテンと赤トマトのメキシカンサラダ」「オリジナルチキンウィングス」などが味わえる。

バラエティーに富んだテキーラやカクテルのセレクションと併せて堪能してほしい。

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  • 日本料理
  • 神泉

渋谷駅の雑踏を抜けた先、「裏渋」エリアにある隠れた人気小料理店。大将の井上隆之が提供する旬のおまかせコース(8品〜)は、本格的な割烹を下敷きに洒脱な工夫を凝らした家庭的な日本料理である。酒の名産地である秋田出身の女将・井上仁美が選別した日本酒とのマリアージュは、日本食のセンスとレベルの高さの証明に他ならない。

中でも「アジフライ」は絶品だ。なめろうを挟んで揚げてある変わり種で、衣のサクサク感とふっくらとしたアジ、なめろうの粘り気という食感が楽しさもさることながら、混ぜ合わさっている薬味類が絶妙で何枚でも食べたくなる。骨せんべいが添えてあるのが「日本酒と季節のおつまみ」というコンセプトを体現している。この一皿だけでも酒が進んでしまう。

実は「アジ釣りが趣味」だと語る女将が釣り上げたものも多いのだとか。今日のアジフライはどうなのか聞いてみると良いつまみ話になるかもしれない。

なお、ひげ文字で「はろう」と描かれた看板は上堀内浩平によるもの。店内もよく見ればコートかけはこけしなど随所に遊びが込められているのも良い。

  • 渋谷

2021年11月9日にオープンした、フレンチをベースとした中華料理を提供するネオ居酒屋「カメラ(KAMERA)」。メニューは、ビブグルマンを2年連続獲得した三軒茶屋、「ビストロ リゴレ(Bistro Rigole)」のオーナーシェフが監修する。

おすすめメニュー「山形豚の熟成焼売」は、豚の臭みが少なくジューシーな味わいだ。アルコールドリンクとの相性抜群で、中でも試してほしいのが「ウーロン茶ハイ」。「台湾四季春」「鳳凰単叢」「岩茶武夷水仙」の3種類があり、それぞれ異なるフレーバーが楽しめる。

カウンタースタイルで、気軽に立ち飲みできるのも同店の魅力。ふらっと立ち寄って、渋谷のモダンな食カルチャーを堪能してほしい。

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  • 神泉

神泉駅北口を出ると、トリコロールカラーの外装と、アーチ型の扉が印象的な「タイ東北モーラム酒店」がまず目に入る。

入り口に近づくだけで、ニンニクやハーブ、スパイスなどから成る異国の香りが鼻をくすぐるこの店は、タイ東北部にあるイサーン地方の料理を楽しめるレストラン。「ガイヤーン」や「田舎のソムタム」「ハーブ蒸し鶏」など、素朴ながらも愛情を感じられる「愛すべきタイの田舎メシ」と、タイビールやタイウイスキーをはじめとしたアルコール類を提供する。

定番の「ガパオライス」や「グリーンカレー」は、ランチタイムとディナータイムのどちらでも注文が可能。ガパオ(ホーリーバジル)・トウガラシ・鶏ひき肉・にんにくのシンプルな具材だけで作られた「ガパオライス」は、通常の注文でもかなり辛めで、食べ進めるほどに体が温まり汗が噴き出す。

ヒリヒリと熱くなった喉に冷たい生ビールを流し込めば、まるで本場タイの屋台を訪れたかのような異国情緒が味わえるだろう。

なおトウガラシの量は、注文時にスタッフに伝えれば増減できる。トウガラシなし・辛みゼロの「ガパオライス」も提供できるので、辛いものが苦手な人もぜひ試してみてほしい。

  • 渋谷

三軒茶屋を中心に個性派レストランを展開するスパイスバルグループによるスパイスカレーとクラフトビリヤニの専門店。

スリランカと南インドの料理をベースに、和の食材と調理技法を取り入れた独創性あふれるカレーとビリヤニが二大看板だ。

60年続いたスナック店を家具ごと引き継いだという店内には、店名の由来になったという村下孝蔵の『初恋』のアートワークが飾られている。店内には、懐かしの昭和歌謡が絶え間なく流れており、独特のノスタルジックな空気が漂う。

オーナー自らが南インドやスリランカを訪れて開発したというカレーは「初恋チキン」「パクチーシュリンプ」「スパイスラムキーマ」「薬膳ベジタブル」と日替わりの「スペシャルカレー」の5種類から選べる。1種盛りのほかに、2種あいがけ・3種あいがけでも注文できる。

プレートにはグレービー(カレー)とクミンライスのほかに、スパイス卵やアチャールなどの副菜、ココナツと唐辛子のふりかけ「ポルサンボル」などが盛られる。それぞれを少しずつ混ぜ合わせて味を変化させながら楽しめる。

食後には、スパイスでヒリリとした舌を癒やす「自家製ラッシー」や「濃厚マサラチャイ」もおすすめだ。なおドリンクメニューは、セット料金となる平日ランチタイムにはミニグラスで提供されるが、そのほかの時間帯はロゴ入りのフォトジェニックなグラスで提供されるので、こちらもチェックしてほしい。

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  • 神泉

神泉駅にある2階建ての飲食施設。1階がカクテルを提供するスタンド、2階はレストラン兼バーと、それぞれの時間帯やニーズに合わせて楽しめる1軒だ。

同店は、池尻大橋のバー「ロビー(LOBBY)」と代々木公園のカフェ「ネフュー(nephew)」を手がけてきたクリエーティブプロダクションの「アンドサプライ」の新業態である。1階のバーカウンターや2階の円卓をはじめ、店内は曲線や円が随所に使われたデザインとなっている。

また、1階と2階がシームレスになっており、2階のガラス張りの円卓から、1階の厨房(ちゅうぼう)をのぞき見ることができるのもおもしろい。

料理はジャンルレスな創作料理だが、いずれも絶品だ。ドリンクはカクテル、サワー、ナチュラルワインなどを豊富に揃えている。

  • 日本料理
  • 神泉
  • 価格 2/4

ゆったりとした時間が流れる風情のある名店。花街の雰囲気に浸りながら、日本料理の板前が作る関西風おでんや和食、コース割烹に舌鼓が打つことができる。

自慢のおでんは約20種類。コンブとかつお節をだしに使い、味付けは塩としょうゆのみと至ってシンプル。だが、具材からもだしが出て深い味わいを作り上げる。手作りの練り物が充実している。奥には座敷があり、芸者を呼ぶこともできる。粋な夜を過ごしたい時にはうってつけの店だ。

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  • 渋谷

ミシュランガイド東京で4年連続選出された、カジュアルに楽しめる本格街寿司。系列店に「すし芦舟」「すし其一」など都内に3店舗、名古屋に1店舗を構える。店内はカウンター11席のみだが、アットホームな空間が広がる。

高級店に全く引けを取らない握りやつまみが1貫88円(税込み、席代別)から味わえる。ネタは毎日豊洲市場に足を運び、吟味した旬の天然ものが並ぶ。

安価だが、最適な状態で味わってもらおうという心配りは一流だ。熟成やあぶり、酢締め、飾り包丁など、ネタごとに細やかな細工も多いので、選ぶ喜びや味わう楽しさにあふれている。

さらに寿司の味わいを高めているのが、まろやかで深みのあるコク・うま味・風味が特徴の酢である。赤酢と白酢を合わせて、一度沸騰させ酸味を飛ばすことで、子どもから高齢者まで食べられる優しい酸味に仕上がる。

「蒸しアワビのつまみ」や「白子焼き」といった一品料理もいずれもハイクオリティー。日本酒地焼酎などのアルコールもあり、ディナーから寿司飲みまで使用できる。

人気店なので予約必須だが、その価値は十二分にある。

  • フランス料理
  • 渋谷

2024年4月にオープンするやいないや注目を浴びたナチュラルワインを主役とするクラシックビストロ「ヘンダーソン(Henderson)」。渋谷エリアの大人の名店と名高い「CHOWCHOW」「PEZ」の姉妹店だ。

フランス郷土料理を気軽に存分に楽しむことをコンセプトに、一皿一皿を小皿で提供するのが特徴。シグニチャーである「牛肉のタルタル」からはじまり、フランス南部の家庭料理である「カスレ」などのクラシックメニュー、「Lボーン ステック&フリット」「羊のカイエット」のようなボリューム満点の料理まで多数揃える。

系列の「ガーデンハウスクラフツ ダイカンヤマ(GARDEN HOUSE CRAFTS Daikanyama)」から取り寄せる「アルファ・バケット」は、本場フランスを味わえると評判だ。おかわり自由なのもうれしい。

ワインは主にフランス産のナチュラルワインを提供。ソムリエが選び抜いた、その日のおすすめワインを、グラスで10種類以上用意する。

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  • ラーメン
  • 神泉
  • 価格 1/4

神泉駅から徒歩5分ほど、無化調そして、あっさりの醤油ラーメンが堪能できる。水菜が乗ったスープは爽やかなのに奥行きがある満足感のある味わいだ。

花椒のしびれとナッツのまろやかさがやみつきの「担々麺」「汁なし担々麺」のほか、季節限定のメニューも見逃せない。

東京のグルメを堪能するなら.....

歴史と最先端が融合する街、銀座は、買い物天国なだけでなく美食家の集う街でもある。碁盤の目のような街の、どの通りに目当てのレストランが位置しているのか。それが分かるようになればあなたも銀座通だ。

ここでは東京一の繁華街で味わう、とろけるような和牛や一風変わったラーメン、ほっとするオムライスなど、とっておきの料理が味わえる店を紹介しよう。

白金台の清正公前交差点を起点とし、等々力を越えて多摩堤通りまで約10キロメートルに至る目黒通り。中でも目黒駅の西口から学芸大学方面に向かう道は、通称「家具屋通り」と呼ばれ、週末になると多くの人が訪れる。

オフィス街からほど近く、ビジネスパーソンに愛される店から、地元の人や観光客も足を運ぶ名店、はたまた文豪が愛した老舗まで。エリアによってさまざまな表情を見せるのも魅力の一つだ。きっと誰かに教えたくなる店がここにはある。

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会社員の街頭インタビューの定番の場所として知られるSL広場前を有する新橋は「サラリーマンの聖地」と呼ばれて久しい。徒歩圏内の隣駅、虎ノ門含め、このエリアで日々頑張る人々の腹を満たし、活力を与える絶品レストランはどこなのか。以下、タイムアウト東京が選んだオススメ店舗を紹介する。

中目黒&代官山、ベストレストラン
中目黒&代官山、ベストレストラン

ファッションやアンティーク家具などの店が多く、ライフスタイルに敏感な人々が集まるこのエリアには、絶品レストランも多数点在している。ここではタイムアウト東京が厳選した注目レストランを紹介する。ショッピングの合間や仕事後、特別な日の食事まであらゆるシチュエーションにぴったりの店が見つかるはずだ。

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清澄白河は、静かな住宅街に溶け込むようにさまざまなカフェやレストランがあり、歩いて探す楽しみ、知る喜びにあふれている。近年では、ボトリング工場ブルワリー、ワイナリーなどクラフトマンシップあふれる店が相次いでオープンしており、「クラフト」はこの街の特徴的なワードになりつつある。

「都内屈指のコーヒータウン」としても知られる同エリアで人気を博し、2店舗展開している名ロースタリーカフェ、蒸留所が手がける焼酎と肴いずれも主役な名店から、ニューヨーク出身のオーナーが営むニューヨークピザ専門店まで、個性豊かでハイレベルな店が点在している。ぜひ同記事を参考に、お気に入りの一軒を見つけてみてほしい。

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