タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド > 東京、冷やし中華14選
今年も冷やし中華の季節がやってきた。最近では定番のしょうゆだれ、ゴマだれだけではない、ユニークな冷やし中華も生まれている。
本記事では、定番から変わり種まで、東京の冷やし中華シーンの裾野の広さを感じることができる店を紹介。「冷やし中華はじめました」の貼り紙を探して蒸し暑い東京の街をさまよう前に、ぜひチェックしてほしい。
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池尻大橋で人気の中華食堂「鶏舎」の「冷やし葱(ネギ)そば」は、「これを食べずに夏は越せない」という声も挙がるほど常連客に愛されるメニュー。「葱そば」と名乗るだけあり、極細にカットされた大量のネギが麺を覆うほどたっぷりと乗っている。
麺の上でキラキラと輝く様はなんとも涼しげだが、コシのある細麺にごま油が香るたれがしっかりと絡み、見た目よりもパンチのある味わい。
ネギのシャキシャキとした食感も心地よく、シンプルなのにまた食べたくなる一品だ。
神保町の老舗中華料理店、揚子江菜館は冷やし中華発祥の店として知られている。一年中食べられる「五色涼拌麺(ごもくひやしそば)」は、高く盛られた麺の周りを具材で飾り、富士山を表現したビジュアルがインパクト大。
チャーシュー、キュウリ、タケノコ、糸寒天はそれぞれ山の春夏秋冬を表し、錦糸卵は山頂に積もる雪をイメージしている。そのほかにも、エビ、シイタケ、ウズラの卵、鶏団子が乗り、食べ応え十分。たれは甘めなので、好みで卓上の酢やカラシを加えて味わおう。
恵比寿ガーデンプレイスの近くにある中華料理店「ちょろり」。夏季限定で提供される冷やし中華は、シンプルながら完成度の高い一品だ。具材は定番のモヤシ、キュウリ、錦糸卵に加え、波型にカットされた大きなハムが特徴。
添えられたカラシと紅ショウガの風味が後味をすっきりと整え、刺激が欲しい人には卓上のニンニクと豆板醤(トウバンジャン)で好みの味にカスタマイズもできる。
築地の中華の名店「ふぢの」。現在は市場とともに豊洲に場所を移し、変わらぬ味を提供している。
夏の人気メニューである「ねぎぶた冷やし」は、定番の具に辛ネギとチャーシューがふんだんに盛られたボリュームのある一品。積み上がった具材の山を豪快に崩しながら、まずはスープに沈む麺をすすろう。
真っ黒だが決して塩辛くはないコクと風味あふれるスープに、日本の台所である市場の歴史が感じられる。添えられたカラシと固ゆでの卵の相性も良く、ピリッと刺激の強い辛ネギと脂の甘みが優しいチャーシューがアクセントを加えている。
威勢の良い店員や常連客のやりとりも健在で、新たな市場の日常を見ることができる。
三鷹にある人気ラーメン店「中華そば みたか」の「冷やし中華」は、具材がメンマ、キュウリ、ハムが1枚のみと、とにかくシンプルなのだが、一度食べると何度でも通いたくなってしまう。
魅力はなんといっても麺。ラーメンにも使用される角ばった中太麺は、コシがありながら、歯切れがよく、蕎麦(そば)を思わせる独特の食感。そこに濃いめのしょうゆだれがよく絡むのだ。
職人による打ち立ての麺を使用したラーメンが人気の「麺や 七彩」の冷やし中華は、同店の売りである個性的な太縮れ麺ではなく、あえて細麺を使用した冷製パスタのような美しい一品。トマトが入ったたれは、冷やし中華らしさを残しながら新鮮な感動を与えてくれる。
麺と絡む極細カットのキュウリとダイコン、アクセントのシソ、ミディアムレアのチャーシューなど、具材のバランスも考えられ、夏しか食べられないのが惜しいくらいだ。
自家製麺が人気の「麺恋処 いそじ」では、一風変わった冷やし中華(並、中盛り、大盛り)が食べられる。通常メニューにも使用される魚介豚骨スープをベースにした、ゴマが香る濃厚なたれに加え、麺の上にはシャーベット状の魚介豚骨スープも乗り、冷たさが持続する。
中太の自家製麺は、もっちりした食感ながらするすると入る。トッピングにもオオバ、トマト、ヤングコーンなど、夏らしい野菜が並ぶ。食べ終わった後にスープ割りがあるのも、つけ麺屋ならでは。
銀座にある老舗中華料理店の「萬福」では、一年を通して冷やし中華が食べられる。でも夏に訪れるのなら夏季限定の「冷しそば(とりごま味)」を食べてみてほしい。
麺の上に鎮座する皮付きの鶏肉は、トッピングというにはあまりにボリューミー。味付けはきりっと濃いめのゴマだれで、冷やし中華というより、麺が入ったバンバンジーといった印象だ。
普通に食べ進めると麺が先になくなってしまうが、コショウがきいた鶏肉は、ビールのつまみとして個別に楽しんでもいいだろう。
コスパの高さに定評のある幡ヶ谷の中華料理店「れんげ食堂」。同店の冷やし中華は、たっぷりの麺にカニカマと水菜、ハムが乗ったシンプルなもの。
たれは酸味のあるしょうゆとまろやかなゴマの2種類から選ぶことができる。醤油は京都の高級な白しょうゆを使用しており、さっぱりとしていて香り高い。
西麻布交差点から歩いて2分ほど、外苑西通りを一本入った路地にあり、西麻布にしては珍しい庶民派な中国料理店。
冷やし中華のスープはしょうゆ、ゴマだれの2種類から選べる。麺は硬めでかなり歯ごたえがあり、具材も多め。食後の一口デザート(写真はマンゴープリン)が付くのはうれしいところだ。
ここでは「ガチ中華ブーム」の立役者であるフードブロガーの阿生が、都内近郊のガチ中華エリアから、本場中国の麻辣湯を食べた気分を味わえる店など6店舗を紹介する。店によってスープの辛さや味も異なるので、ラーメン店を食べ歩くように、お気に入りの麻辣湯を見つけてみては。
国民食とも言えるラーメン。昨今、さまざまな味やスタイルがある中で、猛暑の夏でも極寒の冬でも異様に欲してしまうのが激辛ラーメンではなかろうか。今回は特に「口から火を吹く熱さ」をもたらしてくれる激辛ラーメンを厳選して紹介しよう。
この担々麺の特徴は、四川料理などに使う花椒(ホアジャオ)や日本の山椒などの香辛料が惜しみなくたっぷりと入っていること。一口すすれば花椒や山椒がビリビリと口内を刺激し、柑橘(かんきつ)系の爽やかな風味がやみつきになることから、リピーターの間で人気を呼んでいる。
ここでは汁あり、汁なしと双方の担々麺を扱う店を紹介するが、いずれのメニューも花椒や山椒の粉末が麺を覆い隠してしまうほどの強者ばかり。辛さや痺れの幅を調整できる店も多いため、自分に合った味を試してみよう。
池袋で味わえるカレーは、インド、ネパール、バングラデシュといった異国情緒を味わえる多国籍カレーのほか、ジビエ肉をトッピングしたカレーや、エディブルフラワーをあしらったフォトジェニックなカレーなど、実に幅広い。さまざまな世代や人種が行き交う、にぎやかな街らしいラインアップだ。
ここでは、池袋でしか楽しめない5つの個性豊かなカレーを紹介する。一度味わえば、あなたもきっと池袋のカレーカルチャーのとりこになるだろう。
カレンダー上は夏の盛りをとっくに過ぎ、秋に入りつつある東京。しかし気温30度を超える日も続き、なかなか暑さが止まらない。ならば夏気分を味わい尽くすべく、辛い食べもので思いっ切り汗をかいてはどうだろう。
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