ハナバー
Photo: Keisuke Tanigawa

池袋でしか食べられないカレー5選

インド、ネパール、バングラディシュ、火星、エディブルフラワー

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東京の「カレーの街」と聞いたら、神田や神保町をイメージする人が多いかもしれない。しかし、昨今は池袋もカレーマニアから注目されている。渋谷、新宿とともに東京を代表する繁華街である池袋は、海外からの観光客からも人気が高く、多国籍料理が多く集まる街でもある。

池袋で味わえるカレーは、インド、ネパール、バングラデシュといった異国情緒を味わえる多国籍カレーのほか、ジビエ肉をトッピングしたカレーや、エディブルフラワーをあしらったフォトジェニックなカレーなど、実に幅広い。さまざまな世代や人種が行き交う、にぎやかな街らしいラインアップだ。

ここでは、池袋でしか楽しめない5つの個性豊かなカレーを紹介する。一度味わえば、あなたもきっと池袋のカレーカルチャーのとりこになるだろう。

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  • 池袋

2023年12月にオープンしたバングラデシュ料理専門店「ライリー(LAILY)」は、本格的なベンガルカレーが食べられる店として、注目されているスポットだ。ランチタイムではさまざまなカレーと惣菜が一度に味わえるプレートメニューが、ディナータイムではカレーやバングラデシュ料理と組み合わせた創作料理、アルコールとの相性抜群のおつまみメニューなどが楽しめる。

バングラデシュ料理を堪能したい人には、2種類のカレーとキチュリ、ダルスープ、アチャールや惣菜がセットになった「MOONプレート」がおすすめだ。キチュリとはバスマティライスを豆とスパイスとともに炊いた料理のこと。スパイスの効果で内側から温まり、体の調子を整えてくれるというが、柔らかい豆の食感や優しい味わいにもなんだか癒やされる。

カレーや惣菜の内容は日替わりで、バングラデシュ出身の店主・ロイによって考案されている。メニューのテーマは「家庭料理」で、カレーもリクエストしない限りあまり辛味はなく、異国情緒を感じさせる一方でどこか懐かしさを感じる。一度味わえば、きっと「ライリーファミリー」になってしまうはずだ。

  • カフェ・喫茶店
  • 池袋

「ハナバー(HANABAR)」は、エディブルフラワー(食用花)を使ったカクテルやクリームソーダが人気のカフェバー。いくつものドライフラワーが飾られた店内は昼間でもほの暗く、どこか妖艶な雰囲気を放っており、その世界観のファンも少なくない。

ランチタイム限定で登場する「イエローカレー」は、辛いものがあまり得意ではない人にも勧めたいカレーだ。ルゥにはココナッツミルクとココナッツクリームがふんだんに使用されており、深いコクとクリーミーな味わい、そして柔らかく煮込まれたチキンとひよこ豆のうま味がたっぷり味わえる。贅沢にトッピングされたエディブルフラワーは、見た目に美しいだけでなく、食感のアクセントにもなっていて面白い。

カレーとドリンクを一緒に楽しみたいのなら、「漆黒のクリームソーダ」を組み合わせるのがおすすめ。ローズとベリーのソーダにスモーキーなアイラモルトを合わせ、真っ黒なバニラアイスを乗せたクリームソーダは、スパイシーなカレーと絶妙なハーモニーを奏でてくれる。

※18時以降は席代が発生する

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  • 池袋

ムーディーな間接照明、壁にズラリと飾られたワイン、バーのようなカウンター席。「スパイス料理とワイン ゼロ(Zero)」の店内はまるでイタリアンバルのようなしゃれた雰囲気だが、提供する料理は「無国籍」。インドカレーをはじめ、さまざまなスパイスやハーブ、調味料を使ったオリジナル料理が味わえる。

ランチメニューはナンやターメリックライス、バスマティライスのセットのほかに、ビリヤニや自家製パンのセットも用意されており、その数は十数種類にもおよぶ。中でも人気が高いのが、肉とスパイスの炊き込みごはん・ビリヤニだ。

ビリヤニといえば水気の少ないパラパラとした食感のイメージがあるが、「ゼロ」のビリヤニはほどよくしっとりとしていて、馴染みのない日本人にも食べやすい。辛味はあまりなく、クセも少ないので、「ビリヤーニとカレーのセット」を注文して、好みのカレーと組み合わせてもおいしく食べられるダロウ。筆者個人としては、後からくるヒリリとした辛さとジンジャーの風味が特徴の「マトンカレー」との組み合わせを勧めたい。

  • 池袋

平日の昼間から行列をつくる人気店「火星カレー」。たっぷりの新鮮な野菜と肉を無水で調理し、素材本来の甘みとうまみをギュッと凝縮させたルゥは、某有名クリエイターのオーナーと店長が生み出したオリジナルのレシピ。ほかのどの店のカレーとも似ていない異次元のおいしさは、まさに「火星カレー」としか言いようがない。

オリジナルのルゥにトッピングして楽しめる肉の種類の豊富さも大きな特徴だ。鶏、豚、牛のほかに、ヒツジやカモ、カンガルーや鹿などのジビエ肉まで楽しめる。トッピングは好みでカスタムできるので、好みの肉に野菜や豆を組み合わせたり、異なる種類の肉を組み合わせてみるのも一興だ。

半分あたりまで食べ終えたら、テーブルに置かれている紅生姜のみじん切りを加えて、ぜひ「味変」を楽しんでみてほしい。天然由来の着色料を使用した紅生姜はカレーにほどよい酸味を加え、さらに味わい深くしてくれる。

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  • 池袋

池袋駅西口からトキワ通りを進んでいくと、突如として現れるネパール料理専門店「ふんわりダイニング」。店名に「ふんわり」とあるが、足を踏み入れるとそこは「しっかり」ネパールだ。店内にいくつも飾られたエベレストの写真や宗教画、テレビに映し出されたネパールロックのライブ映像。アウェイ感がちょっとした旅気分を味わわせてくれる。

ランチメニューは、ネパールカレーのセットのほかに、ナンと一緒に味わうインドカレーセット、ロティやチーズナンのレコメンドセットなどが用意されている。なんといってもおすすめしたいのは、ネパールの国民食である「ダルバート」が味わえるネパールカレーセットだ。

ほっとする味わいのダルスープ、香ばしいロティ、コリコリとした食感と濃いめの味付けがクセになるアチャール、そして肉本来の深い味わいが感じられるマトンカレー。どれもそこはかとない非日常感を与えてくれる味だ。

なお、ダルスープやアチャール・ライスはおかわり無料のため、思わず食べすぎてしまうので、注意してほしい。

東京でカレー巡りするなら……

東京のカレーが今、何度目かのブームを迎えている。コロナ禍の飲食業界不況にもかかわらず、人気店には早朝から客が並び、予約困難店の攻略法をYouTubeで紹介するカレーマニアも登場。スパイスカレー本の専門コーナーがいくつもの大手書店で作られるなど、注目が集まっている。

タイムアウトでもたびたびカレー特集を組んできたが、ここでは定番の欧風やインド、タイカレーは除外。日本人シェフのオリジナルスパイスカレーとアチャール(インドの漬物や付け合わせ)を楽しめる店に絞って紹介する。

いずれも大人気で、朝7時台から行列ができる店や、取り置き予約が30分で完売してしまうなど、ハードルが高い店も多いが、どれも最高の体験ができるだろう。刺激感たっぷりのスパイスカレーは、意外と腹にもたれず、食べ終わると適度な満足感とともに心身がすっきり爽快になる。

いろいろなことがあり過ぎた2020年、スパイスカレーで気分を一新し、年末まで走り抜く力をチャージしてみては。ほとんどの店でテイクアウトも可能だ。

インド亜大陸地域で親しまれている、スパイス香る炊き込みご飯のビリヤニ。調理工程が複雑ながらも一皿で完結する完成度の高さからスパイス料理の総合芸術と呼ばれることもある。

実際に食べてみると、ふわっとぱらっとした食感や口に広がるスパイスの香りと具材のうま味、一口ごとに変化する風味のグラデーションは、ほかの料理では得られない幸福感をもたらしてくれる。スパイス料理の奥深さを教えてくれるのがビリヤニだ。

近年提供する料理店も増え親しみやすくなってきた。食べ歩き、食べ比べて魅惑のビリヤニの世界に足を踏み入れよう。

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毎年秋になると開催される「下北沢カレーフェスティバル」のにぎわいもあり、カレーはすっかり下北沢の名物グルメとして知られている。「マジックスパイス」や「般°若」といった都内屈指のカレー専門店も多く、近年も続々と注目の店がニューオープンしている。

居酒屋やバー、蕎麦屋などが提供する一風変わったカレーに脚光が当たるのも同エリアの面白いところ。ここでは、そんな下北沢でしか食べられないエッジのきいたカレー店を5軒、紹介する。

  • インド料理

古書店探訪で知られた神保町だが、大学や出版社、企業のオフィスも多く、実は飲食店がとても充実した街でもある。中華にビストロ、海鮮居酒屋からカフェまでジャンルも豊かで、ランチは軒並み1,000円以下が当たり前。神保町での食べ歩きは非常に楽しい。

中でもカレーは名店が集まっている。神保町でカレーが食べられる店は400軒以上あるともいわれており、スパイスがきいた本格的なインドカレー、濃厚な欧風カレー、さらっと食べやすいが後を引くスープカレー、ハーブとココナッツミルクたっぷりのタイカレー、オリジナリティーあふれるカフェのカレーなど……目移りするほどあらゆるタイプのカレーが味わえる。

地元のカレーフェス「神田カレーグランプリ」(2011年から毎年開催)常連の店を含め、人気店や個性あふれるカレー店を紹介する。辛さの度合いが自分で選べる店も多く、バリエーションは無限。神保町カレー全制覇までの道のりは果てしなく遠く、またワクワクするだろう。

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