神保町、定番カレー13選
神保町、定番カレー13選
神保町、定番カレー13選

神保町、カレーの名店13選

400軒以上が集まる激戦区、神保町でカレーを極める旅に出よう

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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 神保町、カレーの名店13選

テキスト:浅野陽子(フードライター)

古書店探訪で知られた神保町だが、大学や出版社、企業のオフィスも多く、実は飲食店がとても充実した街でもある。中華にビストロ、海鮮居酒屋からカフェまでジャンルも豊かで、ランチは軒並み1,000円以下が当たり前。神保町での食べ歩きは非常に楽しい。

中でもカレーは名店が集まっている。神保町でカレーが食べられる店は400軒以上あるともいわれており、スパイスがきいた本格的なインドカレー、濃厚な欧風カレー、さらっと食べやすいが後を引くスープカレー、ハーブとココナッツミルクたっぷりのタイカレー、オリジナリティーあふれるカフェのカレーなど……目移りするほどあらゆるタイプのカレーが味わえる。

地元のカレーフェス「神田カレーグランプリ」(2011年から毎年開催)常連の店を含め、人気店や個性あふれるカレー店を紹介する。辛さの度合いが自分で選べる店も多く、バリエーションは無限。神保町カレー全制覇までの道のりは果てしなく遠く、またワクワクするだろう。

  • 神保町
  • 価格 2/4

2011年から行われている「神田カレーグランプリ」の初代優勝者で、激戦区神保町で不動の地位を確立する。神保町の元祖欧風カレー店である。神田古書センタービルの2階で、ビルの裏手から回る非常に分かりにくい場所にあるにも関わらず、昼は常にほぼ満席だ。 メニューは(「お子様カレー」を除く)、全品1,500円から。ランチはリーズナブルな神保町の中でも少々高めだが、まろやかでコクと深みのあるカレーの味と、セット全体のボリューム感で十分満足できるだろう。無料で付くじゃがバターのおいしさにもハマってしまう。神保町でカレーを食べるなら、一度は訪れて欲しい店だ。

  • 神保町

神保町駅A5出口からすぐのビル2階にある、欧風カレーの専門店。1982年創業の老舗で、28種類のスパイスをブレンドし、創業以来ソースは継ぎ足して使用。「ビーフカレー」「ポークカレー」、エビ、アサリ、ホタテを使った「シーフードカレー」、「野菜カレー」(平日は15時以降、土・日曜は終日)などを提供。 コクのあるうま味と辛味の詰まったソースは、一度食べるとあとを引く。カレーとセットになっているじゃがいもにこのソースを付けても美味だ。 路面店ではなく、客が入りづらい2階にあるがいつもにぎわっており、安くてうまい繁盛店が集まる神保町でも、有名な人気店の一つとなっている。

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  • 神保町
  • 価格 1/4

カレー激戦区の神保町でも強い人気を誇るスープカレー専門店。漢字1文字で鴻(オードリー)と読む。 豚骨ベースの「黒」と、国産鶏の手羽肉をベースにした「赤」の2種類からベースのスープをまず選ぶ。そしてメイン具材(チキン、国産牛100パーセントの手作りハンバーグ、ロースカツ、豚しゃぶなどから1品選ぶ)と辛さ度合いを、自分で決めるシステムだ。 黒はこってり濃厚、赤はさっぱり、という区分けだが、どちらも非常に味わい深く、爽やかで奥深い辛さが食べるたびに後を引く。メイン具材にどれを選んでも、一緒にニンジン、ピーマン、ブロッコリーなどゴロゴロと大ぶりの野菜がたっぷり入っており、食べ応え抜群だ。 会社員が多い神保町で昼時はもちろん混み合うが、11時30分までに到着すれば、並ばず1巡目に入れるだろう。ジャンル違いのカレーで同じく人気のエチオピアが真隣にあり、ピークタイムはそれぞれのカレー店から行列が延びているのも神保町らしい風景だ。

  • 神保町

1924(大正13)年創業、カレー専門店が集まる神保町でも特に老舗の店だ。店曰く「明治末期から伝えられてきた」とされる、スマトラカレーを提供する。小麦粉を使わず20種類のスパイスと野菜、肉をじっくり煮込んで作るオリジナルカレーで、黒い見た目が濃厚そうだが、さらっと軽い口当たりと、スパイスが香る味わいは一度食べるとハマる。ランチは行列が絶えない人気店だ。 ポーク、ビーフ、チキン、エビ、タンカレーの5種類があり、肉がほろりと柔らかく崩れる「タンカレー」は絶品。サービスで付くコーンポタージュも美味しい。「コーヒーフロート」や「焼きりんご」(10月〜翌4月までの期間限定)も、どこか懐かしい味わいでおすすめだ。

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  • 神保町
  • 価格 1/4

一見スタンダードな店構えだが、個性的なカレーが売り。カレー好きの間ではよく知られた店だ。店名は先代のオーナーが、エチオピアのコーヒー好きだったことに由来する。 オリジナルのガラムマサラを使用し、長時間煮込んだ野菜とスパイスのとろみで仕上げるため、味のインパクトはあるがさっぱりしてもたれにくいのが特徴。スパイスは香りを損なわないよう、種類に応じて適切なタイミングで調理していく。皿に盛り付けた後にかけるスパイスもあり、一口食べると口のなかで弾けるような爽快感がある。 丸のまま提供されるじゃがいもにはバターが添えられ、そのまま食べるもよし、カレーに投入してもよし。辛さは0倍から70倍まで選べるが、はじめはほどよい辛さの3倍からをすすめたい。

  • インド料理
  • 神保町
  • 価格 1/4

2012年度「神田カレーグランプリ」でグランプリを受賞。店内にはサリーを使用したアート作品や曼荼羅が飾られ、おしゃれでシックな雰囲気だ。「サグチキン」や「キーマカレー」をはじめ、さまざまなカレーが並ぶが、なかでも定番で人気の「チキンバターマサラ」は、トマトの風味を前面に出し、酸味と甘みのバランスがちょうどよく絶妙。まろやかなインドカレーを食べたいときに、おすすめの店だ。

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  • インド料理
  • 神保町
  • 価格 1/4

カーマの看板メニュー、「チキンカレー」はジャガイモが丸ごと2個、鶏肉もごろごろと大ぶりなまま入り、日本の米に合うさらっとしたルーが特徴だ。鶏ガラと牛スジ、そしてキャベツやタマネギ、ニンジン、ショウガなどを約2時間煮込んだスープをベースにしている。コクのあるスープにリンゴやマンゴー、野菜の優しい甘みと、スパイスの爽やかな辛味も重なった複雑かつ透明感のある味わいだ。 一口食べると結構辛いが、止まらなくなる。店主の大野は「レシピは固めず、毎日試行錯誤の連続。それでも、昨日より今日、今日より明日は確実に美味しくなっている自信はあります」と話す。神保町で独自のカレー道を突き進み、2022年には開業27年目を迎えた。

  • インド料理
  • 神保町
  • 価格 1/4

店名のシャヒ・ダワットは、インド王室のパーティーの意味で、インド人シェフが料理する風景とともに内観も現地の空気感をたっぷり感じる。 店内のタンドール(インドの炭火窯)で蒸し焼きにした「ビリヤニ」が同店の看板メニュー。豆や野菜で作るベジタリアンカレー8種を含む、20種類の本格的なインドカレーを提供する。シェフ手作りの自家製チーズ入り「シャヒパニールカレー」や、チキンやマトンをメインにしたボリューミーなカレーなど種類は豊富。タンドールで焼いたシーフードメニュー、サモサ(ジャガイモやカシューナッツを川に包んで揚げたスナック)といったカレー以外の料理もそろっている。 

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  • カフェ・喫茶店
  • 神保町
  • 価格 1/4

神保町にあるカフェ ヒナタ屋(cafe HINATA-YA)。昭和にタイムスリップしたような気分になる手動開閉式のエレベーターで4階に上がると、レトロで開放的な空間に迎えられる。カフェだがフードメニューに力を入れており、人気メニューの「チキンカレー」は20種類以上のスパイスでつくる本格派だ。このカレーを目当てに、日々通う男性客も多いとのこと。

  • 中華料理
  • 神保町
  • 価格 2/4

神保町駅すぐ近く、靖国通り沿いにある上海料理の店。中華の伝統メニューはもちろん注文できるが、鶏ガラスープと紹興酒で仕上げ、ベニショウガを添えたオリジナルのカレーが名物だ。テレビのバラエティ番組でも紹介され、話題となった。 カレーは4種類あり「特製カレーライス」と、新世界スペシャルカレーとして「排骨(パイコー)カレー」「豚角煮カレー」「カツカレー」を提供する。排骨とは骨付き豚バラ肉に衣を付けて揚げた中華版のトンカツだ。あっさりした風味のカレーとボリュームたっぷりの排骨の組み合わせは、近隣の会社員男性を中心にハマる人が続出。通し営業で年中無休、180席もあり、神保町で食事に困った時に便利な店の一つだ。

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  • 神保町
  • 価格 1/4

大人の隠れ家的バー、ジェイ ティップル(J. Tipple)。水道橋、神保町、御茶ノ水の3駅のちょうど中間にあるビルの中2階に入っている。ウッドのテーブルが置かれ、ジャズが流れる落ち着いた空間だ。 アルコールは定番ものから通好みのものまでそろい、ボトルキープも可能。バーテンダーは女性のみで、ひとりでぶらりとバーへ入ってみたいと思っている女性にも非常におすすめだ。フードメニューも豊富で、食事メインで訪れても満足できる。パキスタンカレーをアレンジしたという「J.Tipple チキンカレー」も人気だ。バーで飲んだ後のシメにカレーを楽しめるのは、同店ならではの魅力。

  • 御茶ノ水
  • 価格 1/4

ルーに使う水からこだわり抜いて完成させた、店主オリジナルのココナッツカレーが同店の売り。ナス、ピーマン、オクラ、キャベツ、トマトなど野菜中心の具材がたっぷり入った「野菜カリー」から、変わり種の「トロすじとオクラとトマトのカリー」まで、日本人の口に合うように作られたユニークなカレーが並ぶ。有料のオプションで辛さの増量ができるほか、パクチー、ソーセージ、豆腐をはじめとした25種類以上のトッピングもある。白とウッド調のインテリアを基調とした落ち着いた店内は、女性ひとりでも気軽に入れる雰囲気だ。  

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  • 台湾料理
  • 御茶ノ水
  • 価格 1/4

台湾のパールミルクティーや、ジャスミン茶ベースのフレーバーティーを提供する茶専門カフェ。店名の一茶一会(いっちゃいちえ)は、日本の茶道の言葉である一期一会(いちごいちえ)から付けたものだ。 近隣の女性会社員を中心にティーメニューが人気だが、フードもある。カレーやハヤシライス、台湾の屋台飯、魯肉飯(ルーローファン)なども注文できて、カレーは「インドチキンカレー」「バタートマトチキンカレー」「ドライカレー」の3種類。好きなティーメニューにカレー1種類を付けられる1,000円のランチセットも販売しており(テイクアウト可)、「カレーとパールティーの組み合わせは不思議とハマる」と、女性に大好評だ。

フードライター。食限定の取材歴20年、「dancyu」「おとなの週末」「ELLE a table(現・ELLE gourmet)」「AERA」「日経MJ」「近代食堂」など食の専門誌を中心に、レストランや料理人への取材多数。テレビのグルメ番組への出演実績もある。「NIKKEI STYLE」(日本経済新聞社)の人気コーナー「話題のこの店この味」で毎月コラム連載中。

さらにカレーを極めるなら…

東京には、数えきれないほど、カレーの名店がある。ここでは、発祥の地、インドのカレーをメインに据え、タイカレーや、日本のカレーの礎となった「欧風カレー」などをジャンルごとに紹介。カレーマニアの読者は、これをひとつの基準として東京のカレー探索に勤しんでほしい。

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