香屋
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、痺れる担々麺8選

くちびるまでビリビリする極上担々麺を紹介

Hisato Hayashi
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド> 東京、痺れる担々麺7選

人肌恋しいこの時期、痺(しび)れる恋よりおすすめしたいのが「痺れ系担々麺」だ。この担々麺の特徴は、四川料理などに使う花椒(ホアジャオ)や日本の山椒などの香辛料が惜しみなくたっぷりと入っていること。一口すすれば花椒や山椒がビリビリと口内を刺激し、柑橘系の爽やかな風味がやみつきになることから、リピーターの間で人気を呼んでいる。

ここでは汁あり、汁なしと双方の担々麺を扱う店を紹介するが、いずれのメニューも花椒や山椒の粉末が麺を覆い隠してしまうほどの強者ばかり。「辛さ」や「痺れ」の幅を調整できる店も多いため、自分に合った味を試してみよう。

※営業時間に変動があるため、出かける際は必ず公式情報の確認を

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  • ラーメン
  • 神泉
  • 価格 1/4

神泉駅から5分ほどの場所にある「うさぎ」。渋谷駅からは道玄坂を登り切らなければならないため、少々不便な立地にあるが、提供するラーメンの完成度の高さから人が絶えない店だ。

うさぎの「担々麺」は、一口すすれば花椒の痺れとナッツのまろやかさがやみつきになること請け合い。辛さは0辛から4辛まで選べるため、激辛が苦手な人にも安心だ。「汁なし担々麺」「坦々つけ麺」も引け目なくおいしいため、担々麺好きは最低でも3回は通って食べ比べてみてほしい。

  • ラーメン
  • 中目黒

そそり立つ唐辛子に、たっぷりとふりかかった花椒や青山椒(あおざんしょう)が神々しい「香屋(こうや)」の担々麺。

中国の茶器などが並ぶカフェのような内装で気軽に入りやすい造りながら、担々麺は痺れ、辛さ共に本格的な一品。汁ありの担々麺は、「鬼」「青鬼」の2種類から辛さの幅も選べる。

希少な青山椒を使用した「青鬼」は、ほかでは食べられない爽やかな風味と厳しい痺れが特徴。「麻辣汁なし担々麺」や「香港式あえ麺」も、山椒や花椒好きはぜひ試してほしい。

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  • ラーメン
  • 銀座

札幌を中心に、絶大な人気を誇る坦坦麺専門店の銀座店。定番人気は「担担麺(汁なし)」だ。自慢のタレには中国から直接買い付けるという3種類もの花椒を使用しており、刺激的な風味と平打ちの麺、ひき肉、エビ、ナッツ、パクチーなどが絶妙に混ざり合った奥深い一品に仕上がっている。

店名の由来にもなっている175度の高温で作られた自家製ラー油を加えれば、味により一層深みが加わるだろう。麺や汁の量、辛さ、白ゴマか黒ゴマかなどが選べ、自分好みの一杯にカスタマイズできるのもうれしいポイント。残った具やタレに、ライスを追加して食べてもおいしい。「担担麺(汁あり)」の方は、痺れと辛さの広がりがより感じられる。

  • ラーメン
  • 銀座

銀座駅から徒歩3分。銀座らしいシックな内装で味わえるのは、元中華料理人の店主がふるまう刺激たっぷりの一杯。一番人気は、中華料理で使用される山椒のようなスパイス、花椒が具材にまでたっぷりと混ぜ込まれた「麻婆麺(まーぼーめん)」だ。辛さは「薄辛」「普辛」「倍辛」の3段階から選べるが、「普辛」でも十分な辛みと痺れが感じられる。

辛いだけではなく、スープのうま味もしっかりと感じられ、そのバランス感の良さは都内で食べられる麻婆麺の中でも髄一。卓上に用意されているぶどう山椒オイルを加えれば、一層華やかな香りになり、最後の一口まで堪能できるだろう。癖になる味にリピート客も多く、昼の営業で売り切れてしまうことも多い。

そのほか、ひき肉やナッツ、パクチーなどの具材と、痺れ感たっぷりのたれが麺に絡みつく「汁なし坦々麺」や「坦々麺」、正統派の中華料理である「酢辣湯麺(サンラータンメン)」も人気。行列は免れないが、一度は訪れてほしい名店だ。

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  • 湯島

湯島駅そばにある、「阿吽」の看板が掲げられた中華風な店構えの坦坦麺専門店。「担坦麺」は四川産の香辛料をオリジナルブレンドしたラー油からくる深みのある辛さ、四川産の花椒の痺れが絶妙にきいた、ゴマ風味のクリーミーなスープとコシのある細麺が特徴だ。辛さ、痺れだけでなく、まろやかなおいしさが同居している。

日本ではスープのある担担麺が定番だが、四川の本場スタイルで、強烈なしびれが特徴の「つゆ無し担担麺」も提供しており、こちらも人気のメニューだ。自家製ラー油の辛さと花椒の辛さはそれぞれ0から6まで種類があり、標準で「2辣(にから)」で、最大では強烈な刺激が味わえる「6辣(ろくから)」まで注文できる。

  • ラーメン
  • 神田
  • 価格 1/4
  • 4 5 つ星中
  • お勧め

神田に本店を持つみそラーメンの店。和歌山産のブドウ山椒と花椒に香味野菜を加え、低温でじっくり加熱した香り豊かな痺れ油「シビ」、オリジナル唐辛子スパイス「カラ」を使用した独自の辛さが特徴だ。動物系と魚介系を合わせたスープに辛くて痺れるラーメンが味わえる。

「辛さ」と「痺れ」は5段階に調節でき、最上級は「鬼増し」。辛いものが好きな人はぜひ試してみてほしい。トッピングには、痺れた舌に甘みが優しいヤングコーンや、分厚く食べ応え十分の八角角煮がおすすめだ。

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  • ラーメン
  • 芝公園

芝公園駅から徒歩4分、浜松町駅からは徒歩6分ほど。広島ご当地グルメの、広島式汁なし担担麺が味わえる店だ。

看板メニュー「汁なし担担麺」は辛さが4段階から選べ、辛さと痺れが楽しめる一杯。1カ月半熟成した「五香辣油」の辛味と、独自ブレンドの花椒の痺れと強い香り、自家製ごまだれの芝麻醤(チーマージャン)が混ざり合い、辛さが際立つおいしさ。麺は細麺で、具材に青ネギと肉みそが乗るシンプルな構成だが、どれも味わい深い。

広島式に明確な定義はないが、青ネギが基本トッピングで、食べる前に10~30回かき混ぜ、食べ終わる頃にライスを入れるのが定番といわれている。ぜひ締めのライスまで堪能してほしい。

  • 日本料理
  • 江古田

江古田駅から徒歩7分ほど、赤い看板が目印のラーメン店。2015年から5年連続でミシュランビブグルマンを獲得している。

国産鶏のひき肉のみでだしをとった「塩らぁ麺」が人気だが、1日数量限定で提供する「汁なし坦坦麺」も大人気。自家製ラー油の強烈な辛さだけでなく、濃厚なコクも口の中に広がる。四川料理店出身の店主による本格的な坦々麺を堪能してほしい。

もっと痺れたいなら......

  • ラーメン

国民食とも言えるラーメン。昨今、さまざまな味やスタイルがある中で、灼熱の夏でも極寒の冬でも異様に欲してしまうのが激辛ラーメンではなかろうか。今回は特に「口から火を吹く熱さ」をもたらしてくれる激辛ラーメンを厳選し、紹介しよう。チェーン展開で人気の老舗店から話題のニューフェイスまで。胃腸と翌日の代謝管理に気をつけつつ、ぜひ各店の辛さと接してほしい。

辛くておいしいものは無数にあるが、手軽なのは万人好みの辛い麺料理。東京ではアジアだけでも、さまざまな辛い麺が食べられる。中国の四川省発祥だが、日本オリジナルに進化した各種担々麺、唐辛子をたっぷり使った韓国のビビン麺、カレー風味のタイのカオソーイなど……。舌をビリビリしびらせ、汗を流して令和元年の夏を締めてみては。

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  • ショッピング
  • 食料品店
東京のエスニック食材店ガイド
東京のエスニック食材店ガイド

世界中のあらゆる料理が楽しめる街、東京。各国料理を食べ歩きするもの楽しいが、各国の食材を扱う専門店を訪ねてみると、そこにはレストランとはまた違う発見がある。

日本語以外の言葉が飛び交う店内で、見たこともないようなスパイスや、パッケージに何が書いてあるか判読できないような調味料を物色しているだけで、お手軽な旅気分が味わえるはず。

  • ラーメン

競争の激しい東京のラーメン業界。ここでは不動の人気店から隠れた名店、彗星(すいせい)のごとく現れた新店まで多様なジャンルで紹介する。都内全域から好みの一杯に巡り合ってみよう。

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