饗 くろ㐂
Photo: Time Out Tokyo Editors
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秋葉原、定番ラーメン20選

くろ㐂、青島食堂、ほん田など秋葉原で外せない一杯

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テキスト:メンチャック

きらめくネオンがまぶしい電気街、またはオタクカルチャーの発信地として、世界にその名を馳せる秋葉原。実はここ数10年、この街に新規参入してくるラーメン店は増加の一途をたどり、東京都内でも屈指の新ラーメン激戦区としての顔を持つ。あらゆるジャンルのラーメン店が立ち並ぶ秋葉原エリアは、東京のラーメンにおけるトレンドが凝縮しているといっても過言ではない。

ここでは、ラーメンハンターが厳選した、秋葉原で外せないラーメン店を20軒紹介する。散策の腹ごしらえガイドに役立ててほしい。

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  • ラーメン
  • 秋葉原

カウンター8席のこぢんまりとしたトウキョウ スタイル ヌードル(Tokyo Style Noodle)ほたて日和。2022年12月にオープンしてから、完成度の高いラーメンが話題を呼び、秋葉原トップクラスの人気店となった。

人気メニューは「帆立の昆布水つけ麺 黒(醤油)」と「帆立の昆布水つけ麺 白(塩)」(いずれも1,100円、以下全て税込み)の2つだ。

こだわりの昆布水は北海道産羅臼昆布、函館産がごめ昆布、青森県大間産がごめ昆布だけを使用。しっかりとぬめりが感じられる。麺は北海道産の「春よ恋」を100%使用した弾力性のある中太麺。まずこの昆布水と麺を混ぜ合わせ、添えられたマイルドなかつお塩をふりかけ、麺の魅力を堪能しよう。

その後は、つけ汁を堪能。醤油も塩も風味豊かな味わいでよく混ざり合う。スープのだしは月替わりで提供されており、コマツナ、鶏チャーシュー、豚チャーシュー、甘みの詰まった味玉、ワサビやトリュフオイルなどの薬味も全ての素材のクオリティーがハイレベルで、丁寧な仕事が光っている。

店主が丁寧に素材や食べ方の説明をしてくれ、接客も温かい。人気もうなずける名店だ。

  • 秋葉原
  • 価格 1/4

純和風のたたずまいの「饗 くろ㐂」は、2011年6月にオープンして以来、連日客でにぎわう秋葉原屈指の人気店。食べログの百名店に選ばれるほどの実力派だ。

看板メニューの「特製塩そば」は、鶏ガラやモミジからとった清湯に、カツオや焼きあごなどからとった魚介のだしがきいている。麺は、平打ちか細打ちの自家製麺を選ぶことができ、トッピングはチャーシュー、九条ネギ、メンマなど、アクセントになる具材で勝負。日本料理店出身という店主の経験に裏打ちされた、至高の一杯を堪能してほしい。

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  • 秋葉原

佐久間公園草分稲荷の向かいにある「青島食堂」は、秋葉原でも圧倒的な人気を誇るラーメン店。駅から歩いてくるとシャッターが閉まっているように見えるが、東側にはシャッターの開いた入り口がある。

新潟県長岡市の人気ラーメン店が東京進出を果たしたという同店のラーメンは、少し濃い色で鶏だし生姜風味の醤油スープに、少し太めでコシのある黄色っぽい麺、よく味の染み込んだ柔らかめのチャーシュー、歯ごたえのあるメンマ、ナルトが乗った一杯。全体的にシンプルな構成で、昔懐かしい正統派ラーメンといった風貌だが、それぞれの具材の個性がしっかりとまとまっており、うまいの一言だ。

中でも、柔らかいチャーシューがたっぷり乗せられた「青島チャーシュー」がおすすめ。

  • 浅草橋

2005年にオープンした、昭和通りを少し入ったところにある店。子供のころに食べた懐かしいラーメンの味を再現したいという店主の思いが詰まった「粋」な一杯が楽しめる。

スープは、塩、味噌、醤油の定番メニューに、動物系・魚介系・白湯系、3種類を組み合わせている。「塩ラーメン」は、動物系のコクと魚介の風味をブレンドしたすっきりとした味わい。中細麺、チャーシュー、水菜などが載る一杯は、食べ終わるまで飽きずに楽しめる。また、「味噌ラーメン」は、オーダーごとに中華鍋でシャキシャキに野菜を炒めて作る熱々の一杯で、3種類の味噌をベースに特製の味噌だれと長時間煮込んだ白湯スープが合い、濃厚でクリーミーな味わい。

そのほか、動物系と清湯スープから成る「醤油ラーメン」、白湯と魚介系スープをブレンドした「特製醤油ラーメン」などがある。

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  • 秋葉原

2008年に東十条駅の住宅街に創業、2020年4月に秋葉原へ移転オープンした行列の絶えない人気店。店長の本田祐樹は若干21歳の若さで独立し、現在までに系列店や他店のプロデュースを手がけるなど活躍がまぶしい。

秋葉原店では、今までのメインメニューを一新。看板メニューの「手揉み中華蕎麦」「濃厚昆布水の淡麗つけ麺」を終了し、新メニューとして醤油、塩のラーメン、汁なし担々麺などを提供している。新たな挑戦の一杯をぜひ試してほしい。

  • ラーメン
  • 秋葉原

駅地下のオフィスビルの1階に店を構える、「二郎インスパイア系」の人気まぜそば専門店「麺処 マゼル(MAZERU)」。メニューは「肉増しまぜそば(塩)」(900円)と「まぜそば(塩・醤油)」(700円)の2種類だ。汁なしスタイルで、コシが強い極太麺のつるつるとした食感と喉越しの良さが楽しめる。

トッピングはニンニク、アブラ、チーズなど。チャーシューの豚肉がとても肉厚で柔らかく、食べ応え抜群だ。肉をしっかり食べたい気分の時は迷わず「肉増し」をおすすめしたい。ニンニク、アブラ、野菜などのトッピングの増量は無料なので、がっつり食べたいときには注文しよう。

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  • ラーメン
  • 浅草橋

昭和通り沿いにある店。西葛西に本店を構える「スパイス・ラー麺卍力」の分店で、本店に負けないほどに店内は常ににぎわっている。

「スパイス・ラー麺」(960円)は、カレー系中心のスパイスを多数配合したオリジナリティーあふれるスパイシーな一ラーメン。厳選された香辛料の辛みと、トマトだれの酸味、魚介、豚のスープのうま味、トッピングでしっかりと存在感を出すパクチーやハーブの香り、味玉の絶妙な甘みなど、さまざまな味が混ざり合う至極の一杯に仕上がっている。

パクチーを増量した「スパイス・パクチーラー麺」をはじめ、トッピングなど味の調整も自由自在にできる。

  • ラーメン
  • 御徒町

仲御徒町駅と秋葉原駅の間に位置する「富白」は、2012年1月にオープンした、ランチタイムは行列ができる人気店。「鶏ぶた塩タンメン」はさっぱりとした味わいで、透明で上品な鶏スープは飲みやすく、絶妙な塩加減だ。

麺は浅草の「開花楼」の中太麺で、スープが染み込んだつくねやモヤシ、キャベツ、キクラゲのほかに、香ばしい豚チャーシューが乗っている。そのほかのメニューは、「鶏塩拉麺」「鶏ぶた塩拉麺」などがラインアップ。スープがなくなり次第閉店するため、早めの時間に訪れたい。

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  • ラーメン
  • 秋葉原

昭和通り沿いのビルの地下にある隠れ家的なラーメン屋。香川県産の希少なうどん粉をつかって自家製麺を提供している。麺は毎日店内で打っており、もっちりとした歯ごたえだ。

丸鶏、ゲンコツ、鶏ガラ出しのスープの「ラーメン」はあっさりとしていて、麺の味を噛み締めることができる。

  • ラーメン
  • 御徒町
  • 価格 1/4

湯島から秋葉原・仲御徒町エリアに移転した、東京都内でトップクラスの人気を誇る名店。九十九里の煮干しを中心にした魚介スープと、比内鶏などの鶏ガラをふんだんに使ったスープを使用している。

麺は主に国産粉とオーストラリア産粉をブレンドした最高級小麦粉を使用し、毎日店内で製麺。透明度抜群のスープで繊細な塩味、かつ濃厚さが特徴で、おすすめは「とりそば」だ。移転後もラーメンのクオリティーは変わらず、安定したおいしい一杯を提供している。

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  • 末広町

足立区で人気のラーメン店「田中そば店」の姉妹店。喜多方ラーメンをベースに「中華そば」は塩だれのしっかりした味を、「山形辛みそ」は白味噌と辛味噌をあわせたパンチのある味を提供している。

唐辛子とニンニクを油で炒めたオリジナルトッピング「特製唐華」を入れるとガラリと味が変わり、最後まで飽きずに楽しめる。「肉そば」「ねぎそば」もおすすめだ。

  • ラーメン
  • 末広町

末広町駅から徒歩3分。横浜「王道家」で修業経験のある店主が柏に王道家をオープンし、その直系店舗として都内に2021年7月にオープンした店。日々、行列が絶えない超人気店になっている。

「ラーメン」(700円)は、濃度高めでパンチのきいたキレのある豚骨醤油スープに、モチモチの麺が合わさった、家系王道の味。具材のチャーシューは肉のうまみが詰まっており、厚切りで燻製(くんせい)の香りが際立っている。

ホウレンソウやのりのほか、ネギ、キクラゲ、モヤシ、キャベツ、キムチ、岩のりなど、トッピングのバリエーションも豊かだ。卓上トッピングは、定番のおろしニンニクのほかに、刻みニンニク、ニンニクチップ、ショウガ、ラーメン酢、からし味噌などがあり、自分好みで「味変」ができるのもうれしい。パンチを強めたい時のニンニクもいいが、スッキリと食べやすくするショウガもおすすめだ。

通常のラーメンのほか、「ネギラーメン」「つけ麺」など、がっつり系のメニューも人気を博している。

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  • 秋葉原

「麺屋武蔵」系列でつけ麺をメインに提供している。メニューは魚介系と動物系のスープを10時間煮込んだ、少し甘めの濃厚なつけ汁が特徴だ。麻の実が練りこまれた風味豊かな麻麺は、このつけ汁にベストマッチしている。

メニューは柔らかい味玉と厚みのあるチャーシューが乗った「つけ麺」、海老だしを加えた「濃厚つけ麺」、味玉やチャーシュー増しの「特製つけ麺」のほか、二郎の亜流系の「巌流島ら~麺」などもある。カウンターには刻みニンニクや唐辛子などもおかれており、二郎系ラーメン満喫したい方への配慮もうれしい。

  • ラーメン
  • 秋葉原

昭和通り沿いにあるラーメン店。赤い外観に「ごっつ」と店名の入った看板が目印だ。

おすすめは「しょうゆラーメン」で、各種トッピングも組み合わせて選ぶことができる。ここの特徴は何と言っても、スープの背脂の量の多さである。背脂の量は、食券を渡す際に変更が可能だが、ノーマルでもかなりの量。しかし、大量の背脂にも関わらず、スープを飲むと予想以上にすっきりとしており、醤油味に背脂の甘みがきいたおいしい仕上がりになっている。

麺はもっちりとした中太麺、バラ肉のチャーシューは柔らかい。その他の具材はモヤシ、メンマ、ネギなどのトッピングもかなりボリュームがある。

そのほかのメニューは「味噌ラーメン」、醤油ベースのつけ麺「空」、味噌ベースの「大地」。ボリューム、味ともに満足感の高い一杯だ。

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  • ラーメン
  • 秋葉原

「二郎インスパイア系」の人気ラーメン店。同じ秋葉原エリアにある二郎インスパイア系の「影武者」の系列だ。「ラーメンだけど主役は肉」というキャッチフレーズの通り、巨大な肉の食べ応えは抜群。特に「忍者ラーメン」(1,160円)は、あぶった「デカ豚」、厚みがありほくほくと柔らかい食感の「丸豚」、ほぐした豚肉が乗った肉尽くしの一杯に仕上がっている。

無料トッピングでは、野菜、ニンニク、アブラ、カラメ、辛揚げ、マヨネーズ、黒マー油など、多彩な味付けができる。スープはやや塩味の強い味わいだが、ニンニク追加で程よいバランスの味わいが楽しめる。醤油以外にも「味噌らーめん」や「油そば」などもある。

  • ラーメン
  • 秋葉原
  • 価格 1/4

秋葉原駅から御茶ノ水方面に歩いた先の、ガード下にあるラーメン店。「辛BLACKつけ麺七代目けいすけ」がリニューアルし、2013年2月8日にオープンした。

看板メニューは、こってりした鶏白湯の「鶏王らーめん」と、あっさりめの鶏清湯「鶏そば」ほか。鶏のうま味が濃縮されたスープと中細麺の上に、香ばしくローストされた特大の鶏チャーシューが乗った、いずれも豪快かつ繊細なラーメンだ。

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  • ラーメン
  • 秋葉原

赤い看板の横浜家系ラーメンの店。駅からすぐの立地で、常時にぎわっている。人気の「武将らーめん」(1,000円)は、具材を「全部乗せ」した一杯で、のり4枚、大振りのチャーシューが2枚、味玉、ホウレンソウなどが乗る。

スープは濃厚かつマイルドさを残した味わいで、女性でも食べやすいバランスの良い味。麺は家系の定番である酒井製麺のもので、中太ストレート麺だ。

追加トッピングは、九条ネギ、タマネギ、白ネギなど、ネギ類が豊富にある。全体的にマイルドで、卓上ニンニクの「味変」も楽しみの一つ。どの時間帯に行っても、ライスおかわり自由のサービスを提供しているのもうれしい。ちなみに、昭和通りにある系列の「武将家外伝」は早朝から営業している。

  • ラーメン
  • 末広町

代表メニューは、肉汁の油が口いっぱいに広がる「肉汁中華ソバ」(900円)だ。

4種類の小麦粉を使ったつるっとした食感のストレート細麺に、鶏・豚ガラ、野菜などを煮込んで肉のコクをしっかり閉じ込めたスープが特徴。味は「醤油」「塩」「旨辛」の3種類から選べる。

トレードマークの具材はローストポークで、しつこくなくあっさりと食べられる。そのほかのメニューは、小麦の香りともっちり食感が楽しめる「百年まぜそば(普通・旨辛)」(950円)、コシのあるモチモチの食感をつけ汁に絡める「醤油肉汁つけ麺(普通・旨辛)」(950円)がある。サイドメニューには、6種類の肉丼メニューが揃う「激合う丼」(350円)がおすすめだ。

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  • ラーメン
  • 浅草橋

蔵前橋通り沿いにあるラーメン店。「ウミのチカラ」という店名の通り、海の香り豊かな、日本近海の旬の魚や海鮮にこだわったラーメンを提供している。

人気メニューは「淡麗真鯛そば」(950円)で、透き通った塩味のスープに、タイのほぐし身、チャーシュー、のり、ユズが添えられたとても優しい味わい。一口すすると、塩味の強さを感じ、鯛の風味が口の中に広がってくる。

「しじみとホタテの塩・醤油らーめん」(各950円)も人気メニューで、シジミの味わいがきき、ホタテバターの香りが広がる、貝のエキスが詰まった一杯に仕上がっている。いずれも麺はストレートの細麺で、ちょうどいいバランス。具材のチャーシューは弾力性があり、食べ応えのある食感だ。

そのほかのメニューは、「真鯛つけ麺」(1,000円)。ラーメンのお供には、「鮪の漬丼」「釜揚しらす丼」「焼しゃぶ丼」「博多明太ご飯」など、豊富なミニ丼のラインアップが用意されている。

  • ラーメン
  • 秋葉原

秋葉原の昭和通り沿いにある、優しいスープが特徴のラーメン店。メインメニューは「白糸中華そば」(800円)と「黒糸中華そば」(800円)の2種類がある。

白糸中華そばは、熊本県産のアサリと伊勢の白醤油の上品なうま味が特徴。黒糸中華そばは濃口醤油の香ばしい香りが楽しめる。ベースのスープは白・黒ともに共通で、愛知県産の鶏ガラと鹿児島県産の豚骨を丁寧に炊き、動物系のコクをしっかりと出しながらも、あっさりとした後味だ。

麺は全粒粉を使用しているため、小麦の香りがしっかりと感じられるストレート細麺に仕上がっている。スープとも相性が良い。具材は、鶏チャーシューと豚チャーシューの2種類のほか、スープと相性の良いレンコンと青ネギ、白ネギが添えられている。

街のラーメンをすするなら……

  • ラーメン

日本屈指の繁華街である渋谷は多彩な個性を持ったラーメン店が点在し、名店や人気店も多いが、ハズレも多い玉石混交なラーメンタウンである。ここでは、ラーメンハンターが厳選した渋谷の「本当においしいラーメン店」を13軒紹介する。ランチはもちろん、飲み会や夜遊びの合間に挟みたい極上の一杯を見つけてほしい。

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  • ラーメン

今回はラーメンハンターとともに、池袋エリアで個性を発揮する名店を厳選した。池袋でラーメンクルーズの際には、参照してもらえれば幸いだ。

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