迎賓館赤坂離宮
画像提供:内閣府迎賓館
画像提供:内閣府迎賓館

赤坂でしかできない10のこと

ご当地を知るOMOレンジャーのおすすめスポットを紹介

テキスト:: Time Out Tokyo Editors
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港区・赤坂。江戸時代には大名屋敷が建ち並び、明治時代には政財界の邸宅街として発展した由緒ある街である。彼らが通った料亭街の趣が今も色濃く残っているが、近年は新たな都市開発プロジェクトが立ち上げられ、進化の動きは止まらない。きらびやかで華やかな印象を抱くが、その根っこには人と人を結ぶもてなしに満ちている。

東京各地のディープな街情報を発信してきたタイムアウト東京と、テンションあがる「街ナカ」ホテル「OMO by 星野リゾート」がコラボレーションする「新ご近所ガイドシリーズ」の第3回。このシリーズでは、地域に精通したナビゲーター「OMOレンジャー」が薦めるローカルスポットを、タイムアウト東京が独自の切り口で紹介していく。

ここでは、新旧の10のスポットを取り上げる。昔ながらの変わらない体験から異色の体験まで、個性的なヴェニューを通して赤坂ならではのもてなしに出合ってほしい。

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  • 寿司
  • 溜池山王

有職 本店

総理大臣官邸のすぐそば、永田町法曹ビルの地下1階にある、寿司の持ち帰り専門店「有職 本店」。茶巾寿司やちまき寿司が知られているが、そもそも茶巾寿司は、大正時代に同店の創業者が宮家の茶会で供したのが始まりと伝えられる。

素材を厳選し、薄焼き卵でふんわりと包まれた寿司にはゴマやシイタケ、クリ、魚介類などがまぶされ、何とも上品な味わい。タイやエビ、マス、アジなどを乗せた寿司をササの葉で包んだ伝統のちまき寿司も、ササの清涼感のある香りとなれずしのような味覚が絶妙で、もう一つと手が伸びる逸品だ。

食事を手軽に済ませたい時にも重宝するだろう。宮内庁御用達という箔(はく)もあり、手土産にもうってつけである。

  • 赤坂

まるしげ 夢葉家

「赤坂ナンバーワン」の呼び声も高い大衆居酒屋。2000年にオープンして以来、赤坂勤めの会社員や地元の人々などで夜ごとにぎわう。

土地柄、有名企業の社長や官僚などのファンも多い。彼らの目当ては、うまい酒とさかなだ。日本酒は40種以上、焼酎は100種を揃える。メニューは、豚のほほ肉を焼いた「炙りホッペの丸焼き」や「くじらの竜田揚げ」など定番の名物に加え、日替わりの品も人気がある。

北は北海道から南は奄美まで、全国の仕入れ先から届いた新鮮な食材を用いて、当日のメニューを決める。ハーフサイズで注文できるものがあるのもうれしい。店主が厳選した酒とさかなのペアリングを存分に味わってほしい。

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  • 韓国料理
  • 赤坂

一龍 本店

赤坂を代表する韓国料理店。同じ港区に駐日韓国大使館などがあることから、新大久保がコリアンタウンになる前から赤坂には韓国料理店が多い。中でも「一龍 本店」は1965年に創業した老舗だ。来日した韓国の使節団らの要望により振る舞われた、家庭料理の数々を今も変わらず提供する。

看板メニューは「ソルロンタン(雪濃湯)」。牛の肉骨を長時間煮込んだスープで、文字通り雪のような白いスープは強烈なうまみがある。とりわけ酒を飲んだ後の締めや、二日酔いの時などは格別な味わいで、体に染み渡る。

1階は別館で、24時間営業のソルロンタン専門店だ。

  • カフェ・喫茶店
  • 赤坂

ジャイム

住宅街にある隠れ家的な人気カフェ「ジャイム(JAIME)」。赤坂駅から徒歩6分、まるでパリの一角にあるようなたたずまいの店が現れる。店内は白を基調とした造り。壁を小さなアート作品がモザイクのように彩っている。

看板メニューの一つが、店名を冠した「ジャイムティラミス」だ。マスカルポーネチーズと冷たい生クリームで作ったティラミスに、求肥(ぎゅうひ)を上からかぶせてある。濃厚な味わいにココアパウダーの苦み、もちもちとした食感にクリーミーな口溶けが合わさり、思わず笑みがこぼれるだろう。

赤坂散歩の休憩にはもちろん、朝8時から営業しており、テラス席でモーニングを楽しめるのもうれしい。

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  • 赤坂

バー サロン のら犬

赤坂見附駅から徒歩1分に位置する「バー サロン(BAR・salon)のら犬」。雑居ビルの7階にあり、入店に臆するかもしれないが、扉を開ければくつろぎの空間が待っている。昼はカフェサロン、夜はバーとして営業している同店は、元赤坂芸者のママが気軽に人が集える場所が作りたいという思いから生まれた。

リピーターや初めてでもママとの会話が弾んで長居してしまう客も多く、居心地のよさがうかがえる。

また、毎週のように多彩な催しを開催。普段接することのない芸者に気軽に会えるイベントもあり、赤坂らしさを味わえる憩いの場だ。

なお、ライブや同窓会などの会場として貸し切りの場合がある。訪ねる前には、公式ウェブサイトのカレンダーをチェックしてほしい。

  • ヘルス&ビューティー
  • 赤坂

生姜サウナ 金の亀

赤坂見附駅から徒歩5分の場所にあるサウナ。赤坂は都内でもサウナ激戦区の一つに数えられるが、「生姜サウナ 金の亀」ではなんと、ショウガ焼き定食専門店が本気で作った「ショウガサウナ」が楽しめる。

ショウガには発汗作用があるが、ここでは「生姜水出しロウリュ」と「生姜もみ出し水風呂」が体験できる。ショウガは、高知県日高村のものを使用するというこだわりぶりだ。ショウガ水や特製ショウガミソスープ「サミソ」も用意している。

同店自慢の「ととのい森林浴スペース」でくつろいだ後は、同じビルの1階へ。「しょうが焼きバカ(BaKa)」の「ショウガ焼き定食」で、ショウガざんまいの「サ活」を締めくくろう。

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  • アトラクション
  • 歴史的な建物&史跡
  • 赤坂

迎賓館赤坂離宮

1909年に東宮御所として完成した、日本で唯一のネオバロック様式の西洋宮殿建築物。1974年に大規模改修を経て迎賓館として生まれ変わり、イギリスのエリザベス女王をはじめ数々の賓客を迎えてきた。

フランスの「グラン・トリアノン」をモデルにしたといわれ、堂々たる外観を目の前にすると、日本にいるとは思えないくらいだ。内装も西洋風だが、客間に施された意匠の数々に巧みな日本の美術・工芸が生かされ、明治期の近代洋風建築の頂点といううたい文句にもうなづけるだろう。

庭園を彩る植物も見事。花壇には四季折々の花が咲く。20人以上の団体でなければ、予約なしで本館を見学できるのもうれしい。

  • アート
  • 六本木

トゥーワン トゥーワン デザインサイト

「東京ミッドタウン」内にあるデザイン展示施設「トゥーワン トゥーワン デザインサイト(21_21 Design Sight)」。創立者は三宅一生、ディレクターとしてグラフィックデザイナーの佐藤卓と、プロダクトデザイナーの深澤直人といった、日本が誇るデザイナーが中心となり、企画している。グラフィックや建築から水や食、虫など日常におけるさまざまなものごとをテーマにした展覧会を中心に、トークイベントやワークショップなども企画し、生活が楽しくなるような「新しい視点」を提案し続けている。

安藤忠雄による建物は、三宅の服作りのコンセプト「一枚の布」に着目した巨大な鉄板の屋根が独創的。館内は地下に向かって広がっているが、日光が注ぎ、不思議と心地よい。

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  • 寿司
  • 赤坂

すし いわお

「浄土寺」の境内にある江戸前寿司店。国内外の五つ星ホテルやミシュラン一つ星の寿司店で料理長を務めていた岡部巌(おかべ・たかし)が、新鮮なネタの江戸前寿司を提供する。

シャリは、「アルデンテに炊き上げた」飛騨高山産の「龍の瞳」を使用。全てを豊洲市場で仕入れるネタに合わせて、但馬醸造の赤酢を合わせた「赤シャリ」と、優しい風味の「ロゼシャリ」の2種類を使い分けている。完全には火入れをせずに仕上げる「車エビ」や1週間かけて味を凝縮させたアワビの肝ソースに赤シャリを絡めながら食べる「アワビの肝ソース」、散らさないちらし寿司「チラシラズ」など、伝統と独創性が合わさった一品にも注目したい。

昼は1部制で、握りのコースと「チラシラズ」を提供。夜は2部制で、握りのコースとつまみが楽しめる。店内は、カウンター席の落ち着いた空間が広がっており、いつもとひと味違う寿司を楽しみたい人はぜひとも訪れてほしい。

  • 港区

奥萬屋

2024年6月にオープンした、伊勢志摩出身の店主が営むたい焼き店。「うまし国」からやってきたたい焼きは、丁寧に炊き上げた​自家製つぶあんを用いた「昔ながらの鯛焼き」「濃厚カスタード鯛焼き」といった王道のたい焼きから、変わり種までさまざま揃う。

伊勢志摩産青ノリの香ばしい香りがアクセントの「お磯鯛焼き」もあれば、おかず系の「ハニーチーズ&チョリソー​」「ミートソース&玉葱マリネ」もある。また、甘いたい焼きをトッピングするパフェセットやチーズケーキ、コーヒーゼリーのセットのほかに、おかず系にサラダとミニスイーツが付くランチメニューも提供。さらにアルコールもあり、おかず系でちょい飲みする「ネオたい焼き」が楽しめる。

都内のアクセスが至便な赤坂は、江戸時代には武家屋敷が軒を連ね、今は高級料亭などがある格別な都心の一等地。迎賓館や御所など緑豊かな「イイ街」赤坂は、大人な時間を過ごし、爽やかな朝ウォーキングで一日が始められる魅力的な街だ。赤坂のエッセンスを楽しめるコンパクトで、機能的なホテル滞在を用意している。

OMO3東京赤坂で楽しむべきアクティビティ

早起きは三文の徳ツアー
朝ならではの「徳」を感じられるスポットを、OMOレンジャーと巡るガイドツアー

まさかの赤坂さんぽ
OMOレンジャーと街を巡りながら、赤坂の「まさか」な魅力を見つけるガイドツアー

赤坂手土産ナビゲーター
街を知り尽くしたスタッフが、ちまたでは知られていないお得な情報を提供

東京の街をもっと探訪するのなら……

  • Things to do

東京各地のディープな街情報を発信してきたタイムアウト東京と、テンションあがる『街ナカ』ホテル「OMO(おも) by 星野リゾート」がコラボレーション。街の見え方が変わる「新ご近所ガイドシリーズ」第2回をお届けする。このシリーズでは、地域に精通したナビゲーター「OMOレンジャー」がすすめるローカルスポットを、タイムアウト東京が独自の切り口で紹介していく。

第2回の「ご近所」は、品川区・五反田。ソニー発祥の地であり、ビジネス街として知られている街だ。2010年代の後半からはITベンチャー企業が多数進出し、「五反田バレー」とも呼ばれ注目を浴びてきた。さかのぼれば明治時代から目黒川の水運を生かして川沿いに工場が連なり、この地は多くの労働者を吸い寄せてきた。追随するように、彼らが胃袋を満たし、憂さを晴らす歓楽街が生まれて、にぎわいを見せた。

時は令和に移り街の表情は変化したが、今も昔と変わらず、働く人に優しい街なのは変わっていない。飲んで食べて一休みして明日への活力を養ってくれる、五反田の10のスポットを紹介する。

  • Things to do

東京各地のディープな街情報を発信してきたタイムアウト東京と、OMO(おも) by 星野リゾートがコラボレーション。街の見え方が変わる「新ご近所ガイドシリーズ」が始まる。

同シリーズは、OMOによる地域に精通したナビゲーター「OMOレンジャー」がすすめるローカルスポットをタイムアウト東京による独自の切り口で紹介していく企画だ。

第1回目は、豊島区・大塚。池袋から山手線で1駅ながら、都電が走り、昭和レトロな街並みを今も残す。地元に密着した昔ながらの個人商店が軒を連ね、街を舞台とする「都市型ホテル・OMO」の立地にふさわしい街だ。憩いの酒場から間もなく100周年を迎える銭湯、フレンチカンカンが楽しめる店、2023年にオープンした最新ヴェニューまで、大塚探訪に出かけてみよう。

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  • Things to do

森鴎外や夏目漱石、川端康成など、多くの文豪が居住した街として知られる、文京区千駄木。日暮里駅との中間に位置する「谷中銀座商店街」をはじめ、令和となった今もどこか昭和の下町情緒を感じさせる街並みが特徴だ。

東京有数の散歩スポットとして、隣接する台東区谷中、文京区根津と合わせて「谷根千エリア」と呼ばれることも多い。 千駄木エリアには個人商店が多く、少し散策してみれば、コンパクトでユニークないくつもの店と出合える。スペシャルティコーヒー専門店、中国ワイン専門店、掘り出し物揃いのリサイクルショップ……。そこに一歩足を踏み入れれば、これまで未知だった世界を知ることができるはず。

ここでは、長年地元の人々から愛される老舗店から、昨今話題を集めるニッチな専門店まで、千駄木にしかない唯一無二の店を6つ紹介する。

  • Things to do

東東京エリアにおけるターミナル都市の一つ「北千住」。かつては江戸時代の宿場町として栄え、古き良き商店街や居酒屋、銭湯が今に残る街である。

近年は、こうした古き良き雰囲気を残しつつも、現代的な装いにアップデートした店やスポットが増えている。ここでは、そんな新旧の良さが詰まった同エリアで行くべき場所を6件紹介しよう。

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  • Things to do

国立市の南側に位置するJR南部線「谷保」駅周辺は、昔ながらの街並みや住宅街のイメージが強いが、このエリアはここ数年で大きな進化を遂げている。

さまざまな店が集うシェア商店「富士見台トンネル」を筆頭に、スタイリッシュなカフェやZ世代が手がけるネオスナック、アートや雑貨も楽しめる書店など、若手が手がけるいい店が続々と増えているのだ。ここではそんな近年注目のエリアの楽しみ方をお届けしたい。

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