井の頭恩賜公園(Photo: Makoto Honda/Dreamstime)
井の頭恩賜公園(Photo: Makoto Honda/Dreamstime)
井の頭恩賜公園(Photo: Makoto Honda/Dreamstime)

吉祥寺でしかできない20のこと

個性と自然があふれる東京西側エリア最強のカルチャースポット

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タイムアウト東京 >ご近所ガイド> 吉祥寺でしかできない20のこと

東京23区外ながら都内屈指の人気を誇る街、吉祥寺。ハモニカ横丁、中町通りを筆頭に個性的なアーケードが駅前にある。グルメなら、かき氷やカレー、喫茶店、メンチカツなどの名店があるほか、知る人ぞ知る注目店が常に誕生しており、話題に事欠かない。

「サブカル路線」こと中央線沿線のためか、3つの映画館、多くの音楽ヴェニュー、独立書店などがあり、文化的なアクセスポイントが多い。さらに、駅から10分歩けば、総面積43万平方メートルほどの巨大な「井の頭恩賜公園」が広がっているのも大きな魅力の一つ。春は桜が咲き誇り、多くの花見客で街全体が活気づく。

ここでは、そんな吉祥寺でしかできない20のことを紹介しよう。

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ーフード&ドリンクー

  • カフェ・喫茶店
  • 吉祥寺

カフェ ルミエール

燃えるかき氷、「焼き氷」やケーキのようなかき氷が人気のカフェ。「焼き氷」は、かき氷をふわふわのメレンゲで覆い、ラム酒で火をつけたデザート。見た目も美しく、ラム酒で味付けされた味も絶品だ。

かき氷の内部は、ゼリー、ムース、シロップ、果物など、いろいろな組み合わせのいくつもの層があるのも楽しい。

キャラメルとストロベリー、ラムレーズンとアップル、フレッシュカスタードクリームとマスカルポーネチーズなど、季節に応じたフレーバーの組み合わせを満喫しよう。

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  • 吉祥寺

中清

吉祥寺駅から徒歩15分圏内にある、1923(大正12)年に創業した老舗のそば処。木造の建物に入ると、ジャズが流れ、独特の雰囲気が味わえる。生粉そば、粗びきそば、さとそば、あずまそばの4種類があり、全て自家製粉で手打ちにこだわっている。

約3日間寝かせて熟成した粗挽そばは1日5枚ほどしか提供されず、それを求めにくる客もいるのだとか。そばそのものの香りや自然の甘みが感じられるのは、代々伝統が受け継がれてきた「中清」ならではだろう。また、酒やさかなの種類も豊富で、軽く一杯楽しみたい人にもおすすめだ。

  • 吉祥寺

コーヒー ホール くぐつ草

吉祥寺駅前商店街の日常の喧騒(けんそう)の中にあって、異彩を放つ老舗喫茶店。ここは「江戸糸あやつり人形劇団 結城座」のスタッフが立ち上げた店で、創業1979年とその歴史は古い。隠れ家のような店内は地下という立地を生かし、洞窟のような造りにすることで唯一無二の非日常感を演出しているそうだ。

料理では、レーズンをまぶしたライスに濃厚な欧風のルーをかける「くぐつ草カレー」のほか、まろやかなココナッツミルクとふわふわのたまごが絶妙にマッチした「オムカレー」も人気を集める。

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  • ワイナリーズ
  • 吉祥寺

ゆりあぺむぺる

吉祥寺のライブハウス「曼荼羅」のスタッフが「自分たちのくつろげる、居心地のいい店を作りたい」という思いから立ち上げた同店は、アールヌーヴォー様式の絵画や彫刻が施されたアンティーク調の空間が心地いい一軒だ。

「ゆりあぺむぺる」という店名は、作家である宮沢賢治の詩集「花と修羅」の一節を引用している。ライチ味の「みずいろの少女」、キャラメルソーダ味の「モンローキッス」など、個性的なネーミングが特徴的な11種のクリームソーダは圧倒的人気を誇り、800円(税込み)から楽しめる。

定番は、柑橘系のシロップを数種合わせた爽やかな「ラピスラズリ」。そのほか、丁寧に淹れたコーヒーやホームメイドの軽食を味わいつつ、1970年代の喫茶店文化を踏襲した店内で癒やしのひとときを過ごそう。

  • カフェ・喫茶店
  • 吉祥寺

ムレスナティー東京

井の頭恩賜公園の豊かな緑を臨む一軒家レストラン、芙葉亭(ふようてい)跡地にオープンしたのは、スリランカ発祥の紅茶ブランド「ムレスナティー東京(MLESNA TEA TOKYO)」だ。

同店の「アフタヌーンティーセット」最大の特徴は、紅茶飲み放題サービスである「ムレスナティーフリー」。フレーバーティーを中心に150種類以上用意されたラインアップの中からスタッフがランダムに抽出し、客席を回りながら注ぎ入れていく。カップを空にしている限り何種類でも楽しめる。

「数多くの種類を飲んでいただけるよう、1回当たりカップに4分の1程度を目安に注いでいます」と話すのは、スタッフの山田千里。有機栽培の若葉に天然香料で香り付けしたフレーバーティーは口当たりが軽やかで、いくらでも飲めそうである。

ティースタンドには兵庫県西宮の総本店で作られる人気のスコーンのほか、芙葉亭から引き継いだアイスクリームやケーキが並ぶ。利用は予約優先制となっているため、公式Instagramを確認してほしい。

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  • 吉祥寺

バブーシャ レイ

ウクライナの家庭料理を提供するレストラン。8席ほどのバーを間借りして土・日曜・祝日のランチタイムのみ営業している。提供するのは、「ボルシチ」やマッシュルームとポテトを包んだウクライナ風餃子「ヴァレーニキ」、キーウ発祥のウクライナ風チキンカツレツ「チキンキーウ」など。いずれもクセがなく日本人でも食べやすいメニューばかりだ。

プロボクサーとして活躍する小笠原裕典とウクライナ出身の妻、ビクトリヤ、その姉のエウゲニア、夫のアントンの4人で切り盛りする小さな店。エウゲニア夫妻はウクライナから3月末、ビクトリヤを頼って息子と両親とともに避難してきた。狭いカウンターの中では日本語と英語、ロシア語が飛び交う。

避難民である家族の生活を守るために開業したという同店。「ウクライナのおいしい家庭料理が食べられる」とSNSで話題を集め、行列になることも珍しくない。しかし並ぶ価値は十分にある。ぜひ訪れてみては。

  • ショッピング
  • 吉祥寺

クレヨンハウス 東京店

作家の落合恵子が「子どもも大人も、一人ひとりが自分でいられる場を作りたい」という思いから、レストランを併設した子どもの本の専門店として1976年に立ち上げた店。2022年12月に表参道から吉祥寺に移転した。

1階には、有機JAS認証を取得した国産の有機野菜やオーガニックフーズを扱う野菜市場、「ケーキおばさん」のケーキ、オーガニック食材を使った料理が楽しめるレストラン「広場」がある。また、奥のコーナーでは、オーガニックコスメや落合恵子デザインのオーガニックコットンブランド、「ミズ・クレヨンハウス」のインナーやアウター、布ナプキンをはじめとする生活雑貨が購入できる。

2階には子どもの本を中心とした書籍、木のおもちゃが並ぶ。表参道店ではオーガニックコスメと同じエリアにあった、ジェンダー問題などをテーマとする大人向けの書籍は同階に移動した。

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  • ナイトライフ
  • 吉祥寺

おみごとスナック 御美娘

これまで高円寺で間借りスナックとして営業していたおみごとスナック 御美娘(オミコ)が、吉祥寺駅から徒歩5分ほどの雑居ビル1階に自店舗をオープン。

ビルの中をのぞくと、不思議な存在感を放つピンクの扉と看板が目に入ってくる。扉を開けると、キャンドルアーティストでもある御美娘ママがにこやかに出迎えてくれ、一面ピンクに彩られたド派手な店内や、随所にある摩訶不思議なオブジェにまずは圧倒される。インパクトのある壁画は人気イラストレーターの吉岡里奈によるものだ。

チャージなしで、ドリンクは1杯500円、カラオケは1曲200円と明朗会計も同店の魅力。ドリンクのメニューもユニークで「珍トニック」「おばちゃん割」「金玉のアレ」「おピンクサワー」など、思わずにんまりしてしまう。

スナック慣れしている人も、スナック初心者も肩肘張らずに楽しめる。「十畳のパワースポット」がキャッチフレーズのおちゃめなスナック、知っておいて損はない。

  • 吉祥寺

ワールドキッチン バオバブ

吉祥寺弁天通りにある多国籍料理店。店内、カウンター席の向こうには、オーナーが世界各地で買い求めたレコードがずらりと並んでいる。

世界中の音楽とともに、多国籍な料理、酒も楽しめるのがこの店の特徴だ。人気があるのは、ジャマイカの鶏肉料理「ジャマイカン ジャークチキン」だ。

ほかにも、「タイ風エビと挽肉のパクチー油そば」や、「チベット小龍包~チベタンモモ」など、ジャンルにとらわれない料理が多種多様にあるので、毎回違うものを頼んでみるとよい。

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  • ナイトライフ

ハモニカ横丁

吉祥寺駅北口を出てすぐのハモニカ横丁。縦に横に走る路地に小さな店が連なる様子が、まるでハーモニカのようであることから名付けられた。そのルーツは1940年代の戦後の闇市までさかのぼる。

1990年代後半より、アヒルビアホールをはじめとしたモダンな店がオープンし、それまで横丁とは縁遠かった若い層が足を運ぶようになった。

現在は、地元住民から根強い支持を得ている中華料理店や、手軽な価格のモダンな寿司屋など、個性的な100店舗ほどが軒を連ねている。ぜひバーホッピングを堪能してみてほしい。

ーアート・映画・音楽ー

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  • アート
  • 吉祥寺

にじ画廊

イラストレーションやアート作品の展示を年に数回実施しているほか、作家が手がけたグッズなども販売するギャラリー&ショップ。表現のジャンルにとらわれない開かれたコミュニティースペースとして2003年に誕生した。

以来、学生から子連れの親子まで、アートに関心がある層以外も気軽に足を運べる場として親しまれてきた珍しい画廊である。

2月16日に20周年を記念して大規模リニューアルを実施。より作家に寄り添うために1階のギャラリー部分を増設した。

現店主は3代目で、店長の交代とともにサブカルチャー、ナチュラルとギャラリーのテイストも多様に変化を遂げてきた。今後も時世に合わせて柔軟に変化していくことだろう。

  • 映画館
  • インディペンデント系映画館
  • 吉祥寺

アップリンク吉祥寺

吉祥寺パルコの地下2階にある。コアな上映ラインナップが映画ファンから支持を得ている、映画制作・配給会社アップリンクのミニシアターだ。5つのスクリーンと300席を備え、毎日15作品前後でスケジュールを編成。アートやインディーズ作品のほか、ファミリー向け作品も上映する。

ドリンクメニューのクラフトコーラは、100年以上も前のオリジナルコーラレシピに基づいて作られていて、スパイスの風味がきいている。映画の前や後に飲んでみては。

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  • ショッピング
  • 音楽&エンターテイメント
  • 吉祥寺

ココナッツディスク 吉祥寺店

池袋と江古田にも店舗を展開しているレコードショップ、「ココナッツディスク(COCONUTS DISK)」の吉祥寺店。1999年にオープンした店舗で、「ココ吉」の愛称で親しまれている。洋楽、邦楽、ジャンルを問わず、中古のアナログレコードが所狭しと並ぶ。

ココナッツディスクは、店ごとに店長の意向や指向が色濃く出ており、吉祥寺店は、店長・矢島和義が勧めるインディーポップ群が充実。それを目当てに訪れるファンも多い。中でも、国内で活動するインディーズアーティストの自主音源を手に入れることができるのが大きな特徴だ。

スカートやミツメ、Homecomingsらの音源をいち早く店頭に置き、インストアライブを実施するなど、2010年代の日本のインディーシーンやレコードブームをけん引している店でもある。

ーショッピングー

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  • ショッピング
  • 書店
  • 吉祥寺

ブックマンション

2019年にオープンし、「一棚書店」のモデルを世に広めた小さな本屋の集合体。壁面には32センチ角の本棚で仕切られた「書店」が約80軒ほど並ぶ。

それぞれ棚主がレンタルしており、新刊、古書、自作のZINEなどで自身の活動を自由に表現。十人十色の情熱と指向が小さな箱の中に詰まっている。

店番はそれぞれの棚主が持ち回りで担当しており、情報交換やコミュニケーションの場としても重宝しているのだとか。店主の中西功は、ZINE作りに挑戦できるシェア型工房「ブックファーム(BOOK FARM)」も吉祥寺で運営しており、本を作り、売る楽しさを世に広めている。

  • ショッピング
  • 吉祥寺

サブロ

ここはスタンダードながら、ノスタルジーを感じる文具に出合える雑貨店だ。古い雑居ビルの2階に上がり、ぎぎっときしむ木の扉を開けると窓から光が差し込み、どこか懐かしい空気の漂う空間が広がっている。

「お道具箱」をコンセプトに、レトロでかわいいアイテムが所狭しと並ぶ。店主の村上幸自ら、廃業する文具店や問屋などを直接巡り、デッドストックのアイテムを仕入れることも多いという。オリジナルアイテムも1000種程あり、中でもマスキングテープや包装紙、スタンプの品揃えには目を見張るものがある。

村上とデザイナーの植木明日子が展開している文具ブランド、「水縞」の商品も見逃せない。「サンリオ」とコラボレーションした雑貨は、公式にはない独特のデザインが目を引く。ここは、全国から文具好きが訪ねてくる、小さな有名店だ。

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  • ショッピング
  • 吉祥寺

クツシタトサケ ボボ

ショッピングを楽しみつつ店内で酒も楽しめる、全く新しい形の靴下専門店「クツシタトサケ ボボ(bobo)」。同店は古着屋でアパレルの経験を積んだ靴下好きの店主、福田麻友子が「トップスやボトムを着替えて楽しむように、靴下のコーディネートももっと気軽に楽しんでもらいたい」という思いから、満を持して立ち上げた場所だ。

入って左手には靴下の販売スペース、右手にはくつろげる座敷スペースという不思議な空間が広がる。右手にあるアイコニックなカウンターでは、「自家製レモンサワー」などの酒(チケット制)のほか、「チーズ」や「クラッカー」「自家製のもやしナムル」などのつまみが購入できる。

靴下の販売スペースには、店主が目利きしたデザイン性の高い靴下がずらりと並ぶ。イタリア、アメリカ、フランス、日本など生産地はさまざまだが、セレクトの基準は上質で目を引くデザイン。新たなスタイルの靴下店に気軽に足を運んでみよう。

  • 吉祥寺

四歩

小古道具店を併設したカフェ「四歩(しっぽ)」。三鷹から吉祥寺に移転し、カフェスペースもショップスペースも、以前より広々とした空間になった。

ショップスペースでは、キッチン用品やアクセサリー、グルメ食品、アンティーク家具などを販売。リーズナブルな商品は、入り口のすぐ外にも並べてあり、中古の食器や陶磁器が100円ほどで売られていることもある。商品を陳列している棚やカフェのテーブルも購入可能なので、こちらもチェックしてほしい。

食事メニューは、「日替わりごはんセット」や「ひよこ豆と挽肉のカレー」「おこさまセット」などを用意。メインのメニューを2種類から選べる「日替わりごはんセット」は、ご飯(白米、玄米、十五穀米から選べる)とみそ汁に、小鉢や漬け物も付いた食べ応えのある一品だ。そのほか、「抹茶のガトー」や「クリームあんみつ」などの甘味も充実している。

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ーThings to doー

  • アート
  • アート

Sam ジャグアタトゥー東京

ジャグアタトゥー(以下ジャグア)とは、南米アマゾン地域に伝わる、果汁をインクの原料にした消えるタトゥー。先住民部族の身体装飾文化から来ている、約2000年前以上の知恵である。

専門スタジオは都内に数軒しかないのだが、吉祥寺の東急百貨店近くにスタジオを構えるアーティストのSamに頼めば、オリジナルはもちろん、好きなデザインのタトゥーを入れてくれる。独特の優しいタッチのデザインが人気で、大学生から社会人までさまざまな人が訪れる。

事前に依頼したいイメージを送ると、アレンジデザインなどを提案してもらえる。肌に描く工程は30〜40分程度で、あっという間に完成。痛みも全くない。24時間の間に徐々に薄い色から濃い色に浮かび上がってくる。その後、皮膚の代謝とともに2〜3週間で消えていく。

※人によってはアレルギー反応が出るほか、皮膚疾患がある人は消えずに残ってしまうこともある。要事前確認を

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  • Things to do
  • 吉祥寺

ディグボウル吉祥寺

2022年10月、「吉祥寺エクセルホテル東急」の地下に誕生した食べて遊べるボウリング場。「地域のあらゆる世代の人にボウリングの楽しさを。」をコンセプトに、ボウリング場、レストラン、パーティールームの3つの空間で構成された新スタイルのボウリング場だ。

最新のスケルトンマスキングを導入。夜は明るさを落とし、カラフルな照明やミラーボールの視覚効果によって、非日常のワクワク感を楽しめる演出をしている。

そのほか、スクリーンやプロジェクターなども利用できる。用途に合わせて楽しんでほしい。

  • アトラクション
  • 公園&庭園
  • 吉祥寺

井の頭恩賜公園

吉祥寺のシンボルの一つである広大な公園。井の頭自然文化園や小さい子どもたちが楽しく遊び回れる広場があり、あらゆる世代が一日退屈しないで過ごせるだろう。中央にある井の頭池では3種類のボートがレンタルできるほか、池のほとりには井の頭弁財天があり地元民に親しまれている。

週末には露店やミュージシャン、アーティストなどが集まり、活気がある。春には池の周囲を満開の桜が彩り、花見客でにぎわうスポットとなっている。

もっと他の街を散策したいなら……

  • Things to do

東京23区の中でも、特に個性的な区として名高い杉並区。「アニメタウン」としても知られ、ガンダムの生みの親サンライズ社をはじめとする、約70の制作スタジオを有している。杉並アニメーションミュージアムの存在は、アニメ産業が区の経済の柱を担っていることの証だ。

また、商店街に活気があるのもこの区の特徴。多くの駅前に、それぞれ独特の色合いと雰囲気を持った商店街が存在している。本ガイドでは、クールな高円寺を中心に、阿佐ヶ谷と荻窪、西荻窪の面白いヴェニューを紹介。まずは各エリアの概要から見てみよう。

  • Things to do

都内屈指のカルチャータウンである高円寺と中野の北に存在する町、野方。そこに位置する野方文化マーケットは終戦直後、当時は貴重だった食料品が商われ、にぎわった闇市だったといわれている。時代の流れとともに、入居する店舗の多くはシャッターを降ろしてしまった。

だがここ数年、特に駄民具ダミラの入居以降、店主の趣味嗜好(しこう)が反映された個性的な店舗が急速に集まり、新たなディープスポットと化している。そんなカルチャーの闇市ともいうべき野方文化マーケットで、貴重な品々を入手してみよう。

ここでは、ジャンクな雑貨を販売する駄民具ダミラや、キッチュなTシャツを陳列する吊り橋ピュンなど、訪ねてほしい5軒を厳選して紹介する。

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  • Things to do

絶大な人気を誇る吉祥寺の隣にある街、西荻窪。土曜日や日曜日になると快速電車は通過してしまうし、大きな商業施設やシネマコンプレックス、さらにはスターバックスもない。しかし、そういったものがないからこそ、西荻窪は良いのだ。個人経営の店が多いため人と人との繋がりを感じられたり、ゆったりと流れる時間が人に合わせる必要はないと物語っていたり、生活感が滲み出ていたりと、この街は「西荻窪」という個性をしっかりと持っている。

そして、その個性があることによって、ディープな店や面白い店がとても多いのだ。ここでは、一度食べたら忘れられないカツ丼からトキメキがたっぷり詰まったショップ、時代を飛び越えられるような老舗の喫茶店、看板猫やフクロウと酒が飲める居酒屋、21時からオープンするリサイクルショップなど、西荻窪で足を運びたい20のヴェニューを紹介する。

  • Things to do

1980年代から音楽や演劇、ファッションなどの文化を生んできた街、下北沢。メインストリームではなく、型にはまらない多様な文化が混在するこの地はサブカルチャーの聖地だ。街の構造も路地と行き止まりだらけで迷路のように入り組んでいるのだが、それもまた下北沢の魅力。

小田急電鉄による鉄道跡地の開発も進んでおり、商業施設や温泉施設がぞくぞくとオープン。2022年3月には井の頭線高架下に、商業エリアとワークプレイスが同居するミカン下北が開業する。「開かずの踏切」があった時代も懐かしいが、下北沢らしい風景は今も健在だ。

タイムアウトが選ぶ『2019年、世界で最もクールな街 ベスト50』の第2位に輝き、下北沢を訪れた外国人観光客は「この街に住むことが夢」と目を輝かせる。その人気ぶりは今や世界レベルになった。ここでは街の変化にも目を向けつつ、進化しながらも継承される下北沢の魅力を紹介する。 

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