2019年にオープンし、「一棚書店」のモデルを世に広めた小さな本屋の集合体。壁面には31センチ角の本棚で仕切られた「書店」が約80軒ほど並ぶ。
それぞれ棚主がレンタルしており、新刊、古書、自作の冊子ZINE(ジン)などで自身の活動を自由に表現。十人十色の情熱と指向が小さな棚の中に詰まっている。
店番は棚主たちが持ち回りで担当しており、情報交換やコミュニケーションの場としても重宝しているのだとか。店主の中西功は、無人古本屋「ブックロード(BOOK ROAD)」やZINE作りに挑戦できるシェア型工房「ブックファーム(BOOK FARM)」といった5つの本屋を運営しており、本を作り、売る楽しさを世に広めている。
店舗はかつてレストラン「シャポールージュ」があった場所に「居抜き」で入っており、白いタイル張りの内壁や小型の運搬用エレベーターが残っている異色の空間もたまらない。