荒井商店
荒井商店(Photo: Kisa Toyoshima)
荒井商店(Photo: Kisa Toyoshima)

東京、本格ペルー料理店6選

新橋、歌舞伎町、原宿で「美食の国」のグルメを堪能

寄稿:: Noriko Maniwa
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世界のフーディーをうならせうる美食の国、ペルー。「世界のベストレストラン50」で第2位に輝いたリマの「Central」など世界的に評価されるレストランも数多く存在する。スペインの大航海時代にインカ帝国から世界に広まったポテトやトマトの原産国であり、その後もさまざまな国の食文化の影響を受け、誰にとっても「懐かしい」と思われるメニューが広まっているのも興味深い。

日系移民により、ペルーで進化した「ニッケイ料理」も人気で、和食の手法を取り入れた鮮魚のセビーチェなど、日本人にとって親和性のある味も。ここでは、都内で絶品のペルー料理が食べられる店を紹介する。

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  • ペルー料理
  • 新宿

実はサンドイッチ王国でもあるペルー。本場の味を再現すべく、ソースとマヨネーズは自家製、バンズにもこだわっているのが歌舞伎町のサンドイッチスタンド「ラニートス」だ。

クリスピーな豚バラと爽やかなレモン風味のサルサが決め手の「パン・コン・チチャロン」、港町の定番フィッシュサンドの「パン・コン・ペヘレイ」、チキンフライにハーブソースが絡んだ「パン・コン・ポロ ブロースター」(各1,200円、以下全て税込み)。牛ハラミのスパイス炒めである「ロモサルタード」を挟んだ新メニューの「パン・コン・ロモ」(1,400円)もぜひ試してほしい。

ユカイモ(キャッサバ)のフライと黄唐辛子のソースなど、ペルー流のサイドメニューも見逃せない。深夜に特別メニューを提供する「夜ラニ」や、人気店とのコラボレーションといったイベントも開催している。

  • ペルー料理
  • 新橋

ペルー料理をつまみながら盛り上がれる居酒屋感覚のカジュアルレストラン。ランチタイムは新橋で働く女性でにぎわい、ディナータイムは予約をしないと入れないという人気店である。

シェフの荒井隆宏は、フレンチの巨匠・三國清三シェフの下で修業した後、美食の国ペルーに魅せられて教会に住み込み、恵まれない子どもたちのために腕を振るっていた経歴を持つ人物。過去には、数々のレシピ本も出版している。

4,200円から提供しているコース料理はコストパフォーマンス抜群なので、ぜひ注文してほしい。2人だと5品、3人以上だと6品ほどが並ぶ(内容、品数を+500円単位で調整可能)コースでは、アフリカからペルーにやってきたアフロぺルビアン料理など、日本ではなかなか食べられないメニューなども「食べてみたい」とお願いすれば、要望に応えてくれる。

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  • ペルー料理
  • 祐天寺

ペルーで修行し、その後も1年に1度通い、1カ月をペルーで過ごしていたほどその地に 魅せられたシェフの谷口大明が一人で切り盛りしている、10席だけの小さな店。ペルーを代表する魚介料理 で、新鮮な素材をさっとマリネした爽やかな「セビーチェ」は絶品だ。

「ノブ トーキョー(NOBU TOKYO)」のような高級店でも腕を振るっていた谷口が意外にも伝えたいの は、「定食屋で味わうようなローカルな料理」だという。メニューはペルーでお馴染の料理で構成されたメインが選べるコース(税込み4,400円から)のみで、完全予約制となっている。

ワンオペならではのシェフとの交流も人気で、ペルーの食文化を学ぶライブに参加する感覚で出かけたい。 コースが終わる頃には満腹になるのはもちろん、知的好奇心も満たされることだろう。

  • ペルー料理
  • 青山

表参道の交差点から外苑方向に進んですぐの路地裏にある、隠れ家的なレストラン。中に入ると巨大なアルパカ人形が出迎える。店内はカウンター、テーブル、半個室、テラス席があり、さまざざなシーンに活用できそうだ。

ペルー北部出身の日系三世のシェフ、アルド(ALDO)が祖母と母から受け継いだレシピは、本場の家庭料理。黄唐辛子を使った黄色いチキンカレー「アヒ・デ・ガジーナ」、牛ヒレ肉を醤油ベースで味付けして炒めた「ロモ・サルタード」、キヌアのサンドイッチといったメイン料理が選べる1,100円のランチが人気だ。

週末は、ケーキのように美しく盛り付けたペルー風ポテトサラダの「カウサ」が付いて1,600円。テイクアウトなら、700円から提供しているランチボックスをおすすめしたい。

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  • 紀尾井町

南米で初めて「世界のベストレストラン50」に選出された、セントラルのシェフであるヴィルヒリオ・マルティネスが手がけるガストロノミーレストラン。

メニューは、ペルーの高度差が織り成す9つの風景と生態系を表現した「9つの異なる高度の旅」と、「9つの異なる高度を持つ野菜のメニュー」の2コースのみ。料理の味を引き立てるワインや、「マテル・イニシアティバ」が開発したリキュールを使用したカクテルなどのペアリングコースを提供する。新たな美食体験を楽しもう。

  • ペルー料理
  • 原宿
  • 価格 2/4

原宿にあるベポカ(Bépocah)は6年連続でミシュランガイドのビブグルマンとして認められた名店だ。ここは店内に足を踏み入れる前から、ペルー料理を多いに主張していることが分かる。2013年に開店して以来、その鮮やかな黄色の建物はランドマークになっている。

シェフで共同経営者の仲村渠(なかんだかり)ブルーノが伝統的なペルー料理を現代的なスタイルで作り上げる料理はいずれも絶品だが、おすすめは、新鮮な魚介をかんきつ類でマリネしたペルーの人気料理「ティラディート」。刺し身のように薄くスライスした魚には、ライムが絞ってあるだけのシンプルな一皿だ。

奥深いペルー料理になじみがなければ、「デグスタシオンコース」(全7品、5,800円)を注文してみよう。カクテルを注文するのも忘れずに。有名な「ピスコサワー」を飲めば、きっと街で踊り出したくなるだろう。

東京で世界のグルメを堪能したいなら……

ミシュランガイド星付き店の数はぶっちぎりの世界一(2位のパリの2倍以上)、星なしの店も含め、総じて飲食店のレベルが高い東京。中華、フレンチ、イタリアンをはじめ、急増中のタイ、ベトナムなどのアジアンエスニックまで都内では世界中のあらゆる料理が楽しめるが、ラテン系のレストランも頭角を表している。

ここで言うラテン系とは、タコスやブリトーがすぐ浮かぶメキシカンや、シュラスコが有名なブラジル料理、聞き慣れないが一度食べるとハマるキューバン(キューバ料理)、意外に日本人の好みと合うアルゼンチン料理まで広く含む。

ラテン系レストランはどこも、日本人がイメージする通りの陽気でゆるりとした空気に満ちており、店を訪れるだけで楽しさが込み上げてくる。スパイスの効いた独特の辛さや食感もいいが、一緒にマルガリータやモヒート、メスカル(メキシコの蒸留酒)、ピスコ(ペルーの蒸留酒)を合わせれば、さらにテンションが上がるだろう。

ラテン好きな人も初めての人も、この夏、東京で南米気分に浸ってみては。都内の人気店10軒を紹介する。

  • カフェ・喫茶店

ここ数年、海外で人気を博したカフェやコーヒーショップの日本初出店が増えている。海外旅行はまだ気軽にできなくとも、都内で外国のカルチャーに触れたり、異国情緒に浸ったりするのはどうだろう。今回は、中でも海外の雰囲気が満喫できる店を厳選して紹介する。

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ミャンマー人オーナーによる本格的なミャンマー料理店が数多く立ち並び「リトルヤンゴン」とも呼ばれる高田馬場。近年、中国人をはじめアジアにルーツを持つ人々が相次いで故郷の料理を提供するレストランを出店しており、池袋、新大久保と並び「本場のアジア飯が食べられるエリア」として注目を集めている。

ここでは、中国から、内モンゴル、台湾、ミャンマー、ベトナム、スリランカ、ウズベキスタンまで本格アジアンフードと現地さながらの雰囲気が楽しめる店を紹介する。 東京の「ガチ中華人気」をけん引する中国グルメブロガーの1人、阿生(アション)がセレクトした「ガチアジア飯」はいずれも必見。ぜひ、まち歩きの参考にしてほしい。

おいしい朝食で一日を始められたら、なんだかその日は良い日になりそうな予感がしないだろうか。世界には、それぞれの国や地域の歴史に根付く素晴らしい朝食文化がたくさんある。

今回は、東京にある世界各国の朝食を楽しめるレストランをセレクトした。まるで世界を旅するように、朝のひとときを堪能しよう。

新型コロナウイルス感染症の影響で営業時間は変更している可能性がある。訪れる前に公式ウェブサイトを確認してほしい。

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「ご飯食べた?」を意味する「呷飽没?」があいさつになってしまうほどおいしいものであふれる台湾。気軽に旅ができない今、台湾ロスに陥っている人も多いだろう。

そんな人の願いをかなえるべく、ここでは「東京の台湾」をピックアップ。本場の味が楽しめる料理店はもちろんのこと、現地感のある内装でプチ旅行気分に浸れる一軒や話題の新店、隠れた名店などをタイムアウト東京の台湾出身スタッフ、ヘスター・リンとともにセレクトした。台湾の豆知識も時々交えたヘスターのコメントとともに紹介するので、台湾の情報収集としてもぜひ活用してほしい。

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