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Photo: Kisa Toyoshima

東京で楽しむ世界の朝ごはん10選

台湾、ネパール、イタリア、NYなど各国の朝食を満喫

寄稿:: Aya Ueno
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京で楽しむ世界の朝ごはん10選

おいしい朝食で一日を始められたら、なんだかその日は良い日になりそうな予感がしないだろうか。世界には、それぞれの国や地域の歴史に根付く素晴らしい朝食文化がたくさんある。 今回は、東京にある世界各国の朝食を楽しめるレストランをセレクトした。まるで世界を旅するように、朝のひとときを堪能しよう。

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  • カフェ・喫茶店
  • 人形町

シングル オー ハマチョウ

オーストラリアのシドニー発のスペシャルティーコーヒーロースター「シングル オー(Single O)」の旗艦店となるカフェ。

同店の大きな特徴は、コーヒータップから6種類のコーヒーを注ぐ「コーヒーオンタップ」システムだ。いずれも本格的なコーヒーが1杯350円で味わえる。朝はコーヒーという人にはぜひおすすめしたい一軒である。

フードは、シドニーの本店で長年愛されている「バナナブレッド with エスプレッソバター」やオーストラリア発祥のホットサンドである「ジャッフル」などのオージーメニューを提供している。中でも「豪州の納豆」ことベジマイトバターを使ったジャッフルはなかなか日本では味わえない。

さまざまな野菜をイースト菌で発酵させたものなのだが、独特の塩辛さと発酵臭が強烈なので、ほとんど他国では出回っていない。しかし、オーストラリアではポピュラーな調味料なのだ。ジャッフルの中身はその日によって異なるので、運良く出合えたなら挑戦してみてほしい。より本国の食事になるだろう。

  • カフェ・喫茶店
  • 中目黒

チャバ

モダンネパール料理店の「アディ」が運営するティーハウス「チャバ(Chiyaba)」。ここではアルパロタという、ネパールのオーセンティックな朝食メニューがブランチで楽しめる。ギーやマッシュポテトを練り込んだ生地を重ねて薄く伸ばしたパンで、ココナツベースのチャツネを付けて味わえる。

外側はパリッと、中はもっちりとした食感のある生地がパイのように何層にもなっている。ガラムマサラをはじめ、ピーマンやジンシャー、パクチーが細かく練り込まれており、存在感がありつつも清涼感のある香りがユニーク。チャツネに入ったマスターシードの粒感もアクセントとしてきいている。

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  • ショッピング
  • 自由が丘

ベーグル ベース

自由が丘のグリーンロード商店街の道沿いにあるベーグルスタンド。中目黒の人気ベーグル店「ベーグル スタンダード(BAGEL STANDARD)」の元オーナーと妻が、2022年12月にオープンさせた。近所の青果店の野菜や目黒区内のハム工房などから具材を仕入れるなど、ベーグルの本場であるニューヨークと同様に地域に根ざした店づくりを進めている。

同エリアでは珍しく毎朝7時からオープン。前日仕込んだ生地を朝一番に焼き上げて提供するベーグルは、早くも地域の人々の朝食として人気だ。

ハードベーグルながら、弾力のある食感が食べやすい。いろいろなフレーバーが楽しめるよう、朝9時から販売しているベーグルサンドイッチはあえてハーフカットで提供。セイボリーの「ドライドトマトクリームチーズ」や、ほんのり甘い「ハニーマスタードチキン」、ココナツ味のカクテルをイメージしたおやつ感覚で楽しめる「マリブオレンジクリームチーズ」など、コンビネーションの種類も豊富にある。

  • 台湾料理
  • 飯田橋

ワナマナ 飯田橋サクラテラス店

大阪で人気の本格台湾朝食店が飯田橋に2023年4月に上陸した。 メニューは、搾りたての自家製豆乳各種に、現地よりも日本で大人気の「鹹豆漿(塩っぱい豆乳スープ)」、「燒餅(台湾風焼きパン)」、あっさりもっちりの「蛋餅(台湾式クレープ)」、台湾マヨネーズが決め手の「現烤吐司(シェンカオトゥスー)」など台湾朝食の定番がずらり並ぶ。いずれも気取らぬ、素直なおいしさである。

看板商品は「飯糰(台湾式おにぎり)」。「肉鬆(台湾風でんぶ)」にザーサイなど、さまざまな現地式具材を餅米で包み込んだもので、日本の太巻きの具で作ったおにぎりといった感じ。 まず試してみるなら「綜合飯糰」がおすすめだ。具にざっくり刻んだ「油條(台湾式揚げパン)」が入っているのが特徴で、さくっとした口当たりと塩味が餅米と意外なほどマッチする。

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  • イタリア料理
  • 銀座

イル カルディナーレ 銀座コリドー店 クッチーナ イタリアーナ

イタリアの中部にあるトスカーナ州の料理をメインに提供する「イル カルディナーレ 銀座コリドー店 クッチーナ イタリアーナ」。ここでは、ボリューミーなサラダや卵料理、パスタなどから成る日替わりの「イタリアンブレックファスト」をぜひ注文したい。

自社輸入のスパークリングワイン「プロセッコ」が朝からフリーフローで楽しめる、豪華なモーニングだ。

  • メキシコ料理
  • 三軒茶屋

ロス タコス アスーレス

メキシコ出身のマルコ・ガルシアがオーナーを務める、日本で唯一の朝タコス専門店。同店のトルティーヤは自然な青色で、そこにはマルコのこだわりが詰まっている。

メキシコから直輸入した在来種のブルーコーンを使用し、「ニクスタマル」と呼ばれる伝統的な製法で作られた生地。注文を受けてからプレスをして、トルティーヤを焼き上げる。 こうしてできたたトルティーヤは、温かくもちっとした食感と黒ごまのような甘さや香りが特徴的だ。

「この味を焼き立てで食べてほしい」という思いから、あえてテイクアウトでの提供はしていない。驚くべきことにコーンやアボカド、トウガラシ以外のほとんどの食材は日本各地から取りそろえたものだという。

おすすめのメニューは「モーニングタコス おまかせ」(3,150円)。定番である「カルニータス」のほか、青菜のメニューなど季節ごとに変わる旬のテイストが入った計5種類のタコスが選定されている。 お好みでハラペーニョがベースとなったサルサベルデや、トマトやセラーノがベースのサルサロハを付けて食べてほしい。

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  • 丸の内

ヤクンカヤトースト

ここはシンガポールで古くから愛される伝統的な朝食、「カヤ・トースト」が気軽に楽しめる飲食店だ。アジアを中心に10カ国で140店舗を構える有名チェーン店である。日本には2020年に上陸し、現在3店舗で展開している。

カヤトーストとは、こんがり焼き上げた薄切りの食パンに、ココナツをベースにしたカヤペーストとバターをサンドしたシンプルな一品。もちろんこのままでもおいしいが、卵を絡めて食べるのが、伝統的な食べ方だそう。カリッと甘いカヤトーストを卵のマイルドな塩気が包み、絶妙なバランスが楽しめる。

日本の店舗で提供するメニュー、調味料、内装はシンガポールと全く同じなので、同国で食べた「あの味が忘れられない」と訪れる客も多いという。シンガポールの朝食にかかせない練乳がたっぷり入った「コピ」と呼ばれる甘いコーヒーと併せて味わってほしい。

  • クレープ屋
  • 奥沢

クレープ ノカオイ トウキョウ

ミントグリーンを基調にした落ち着いた店内に、柔らかい朝日が差し込む。自由が丘の落ち着いた街並みにたたずむ、ハワイ、カイルア生まれのクレープ専門店。食事クレープとスイーツクレープの豊富なメニューがそろう。

クレープは生地に注目してほしい。1日寝かせてなじませた後、厚めにじっくりと焼く。そうすることで、よりもっちりとした食感が楽しめるという。 おすすめは、平日に1日10食限定で提供するモーニングプレートの「カノア」(1,080円)だ。チーズのシンプルなクレープにミニサイズのエッグベネディクトにサラダ、ヨーグルトもしくは季節のスープが盛り付けられたワンプレートで、ドリンクも付いてくる。

デザートには、大人気だったというメニュー「ベリーベリーベリー」(1,980円)を注文しよう。カスタードクリームとホイップクリームを重ね、中にも外にもふんだんにイチゴを使われた、なんとも贅沢な一品。ふんわりと鼻をくすぐるバニラの香りが広がり、ジューシーなフルーツの味わいをより一層際立たせている。

店頭にはテラス席が並び、ペットと一緒に来られるのもうれしい。

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  • カフェ・喫茶店
  • 広尾

ジェイドファイブ

アメリカンな朝食を食べたいなら、ジェイドファイブ(Jade 5)に向かおう。日本では珍しい「オールデイ・ブレックファースト」をコンセプトに掲げ、2012年12月にオープンした人気店だ。

アメリカの街角にあるような店内の雰囲気を作り出すために、オーナー自ら壁を塗り、テーブルは全て手作りし、昔からあるような懐かしさを感じさせる。

朝7時30分から営業し、平日には地元の常連が多く、それぞれの人に合わせてカスタマイズされたメニューを提供する。週末には、遠くから訪れる客で終日満席になってしまうそう。

人気メニューは「エッグベネディクト」や「フロレンティーナベネディクト」などの卵料理。ベースのビスケットは、ほのかな甘味とサクサク感が病みつきになる。甘党にはボリュームたっぷりの「パンケーキ」や「フレンチトースト」がおすすめ。ドッグフレンドリーな店内は子どもから年配の人まで、誰もが楽しめる居心地の良い場所だ。

  • 原宿

ワールド ブレックファースト オールデイ

敷き詰めるように椅子が並べられた大きな長机に、世界各地の味が集まる。ここは「朝ごはんを通して世界を知る」をコンセプトにしたブランチ専門のカフェレストランだ。イギリス、アメリカ、台湾のレギュラーメニューと、2カ月ごとに変わる各国の朝ごはん(2023年12〜1月はハンガリーのメニュー)を提供している。

「ハンガリーの朝ごはん」は、パンを卵と牛乳に浸して焼いた「ブンダーシュ・ケニェール」、ハンガリー風のオムレツ「トヤーシュ・ラーントッタ」、燻製ベーコン、カッテージチーズに粉末パプリカなどを加えたスプレッド「クルズット」、サワークリーム、ピクルス「チャラマーデ」を添えたワンプレートなどを提供する。随所にハンガリーの定番食材である「パプリカ」が使用されているのが特徴だ。

基本的に相席のため、海外の食堂も思わせるような空間。1人でも友人とも気軽に訪れやすい雰囲気も魅力の一つ。 選んだ国のプレートと一緒に付いてくる小冊子には、その国の魅力や食文化を紹介されていて、食事を楽しみながら楽しい学びを得ることができる。

東京で世界のグルメを堪能したいなら……

  • カフェ・喫茶店

 

ここ数年、海外で人気を博したカフェやコーヒーショップの日本初出店が増えている。海外旅行はまだ気軽にできなくとも、都内で外国のカルチャーに触れたり、異国情緒に浸ったりするのはどうだろう。今回は中でも海外の雰囲気が満喫できる店を厳選して紹介する。

 

「ご飯食べた?」を意味する「呷飽没?」があいさつになってしまうほどおいしいものであふれる台湾。気軽に旅ができない今、台湾ロスに陥っている人も多いだろう。

そんな人の願いをかなえるべく、ここでは「東京の台湾」をピックアップ。本場の味が楽しめる店はもちろんのこと、現地感のある内装でプチ旅行気分に浸れる一軒や話題の新店、隠れた名店などをタイムアウト東京の台湾出身スタッフ、ヘスター・リンとともにセレクトした。台湾の豆知識も時々交えたヘスターのコメントとともに紹介するので、台湾の情報収集としてもぜひ活用してほしい。

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東京在住の駐日大使にインタビューを続けている「Tokyo meets the world」。この中では、世界各国のSDGsの取り組みを学べるほか、「世界随一の美食都市」としての側面を持つ東京が、いかに多様な国の料理を提供しているかも掲載してきた。ここではインタビューの中で、各国の大使が「東京で自国の味を楽しむなら」と、勧めてくれた店を7カ国分紹介しよう。

本格ギリシャ料理、コロンビア産の本物のカカオ、オランダ人が愛する絶品つまみ、日本に1軒しかないクロアチア料理の専門店など、いずれも未知と美味の驚きに満ちている。ぜひ堪能してほしい。

  • Things to do

「你好!几位?(いらっしゃいませ、何名様ですか?)」。店員さんの発する第一声が中国語の中華料理店がここ数年、高田馬場や新大久保などで急増している。中でも池袋はその総本山だ。

輸入食材がそろう中華物産店や、中国各地の郷土料理が楽しめるフードコートなど、まるで本国を旅行しているような気分に浸れる。町中華とはまた違う、現地で食べるような料理や雰囲気が楽しめる店を7軒紹介する。

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海外に行きたくても、気軽に行けなくなってしまったこのご時世。気分転換に、大使館が多く存在する国際色豊かな広尾という街で、海外グルメ巡りに出かけてみるのはいかが。

イスラエル、香港、イタリア、メキシコなどの味を現地そのままに再現した店から、フランスや韓国、ベトナム料理を日本の料理や調理法と組み合わせることでさらに進化させたモダンクイジーンまで、その懐は深く多様だ。

ここでは、フードインスタグラマーTOKYO HALFIEが全て実食し、味はもちろんコストパフォーマンスやプレゼンテーション、店の雰囲気などを加味して厳選。10カ国にまつわる珠玉のレストランを紹介する。

 

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