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Photo: Kisa Toyoshima

広尾で10カ国グルメ巡り、おすすめ海外料理レストラン

イタリアから香港、韓国、イスラエルまで珠玉の名店を厳選

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テキスト:TOKYO HALFIE

海外に行きたくても、気軽に行けなくなってしまったこのご時世。気分転換に、大使館が多く存在する国際色豊かな広尾という街で、海外グルメ巡りに出かけてみるのはいかが。イスラエル、香港、イタリア、メキシコなどの味を現地そのままに再現した店から、フランスや韓国、ベトナム料理を日本の料理や調理法と組み合わせることでさらに進化させたモダンクイジーンまで、その懐は深く多様だ。

ここでは、フードインスタグラマーTOKYO HALFIEが全て実食し、味はもちろんコストパフォーマンスやプレゼンテーション、店の雰囲気などを加味して厳選。10カ国にまつわる珠玉のレストランを紹介する。

新型コロナウイルス感染症対策の影響で営業時間は変動する可能性があるため、出かける際は公式情報を確認しよう。

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  • 中華料理
  • 西麻布

広尾駅から西麻布交差点方向へ10分ほど歩いたところところに立地している香港料理 申申。2009年に日暮里にオープンし、同店はその2号店に当たる。扉を開けた瞬間から香港にワープしたかのようなインテリアと、雰囲気抜群の調度品が目を引く。

ここに来たら『豆苗のニンニク炒め』を注文してみよう。数秒だけ火を通しただけというシャキシャキ感がたまらない絶品。香港料理を代表する点心メニューは全て皮から手作りで、包丁を使って伸ばすのは、本場と同じ仕込み方法だ。素材の味を生かすため、テーブルにはあえて調味料は置いていないそう。

名物の『香港土鍋ご飯』は、甘味がきいた焼き豚と香港ソーセージが入った現地のソウルフード。たれはオーナーが幼少期に体験した屋台の味を再現しているという。熱々の土鍋で提供され、最後はその自家製たれを吸い込んだおこげも味わえる。

  • イタリア料理
  • 広尾

広尾で本格的な「ピッツァ」を求めるならここ一択。2000年に開店以降、ピザ好きに愛されていたイタリアン、パルテノぺのオーナーが変わり、店を丸ごと引き継いで、ブガンヴィッレ(BUGANVILLE)として2021年5月にオープンした。シチリアなどで修行した料理長が繰り出す絶品料理の数々を味わえば、南イタリアにいるかのような心地になるだろう。

伝統的な「ナポリピッツァ」を忠実に継承しており、生地の伸ばし方や練り方、焼き方まで本場そのもの。ミキサーや薪(まき)窯も徹底して現地の物を使うこだわりようだ。平日のランチはこの本格的なピッツァが1,000円台のランチで味わえる。スペシャリテの『ピッツァ スパッカナポリ』は異なるトッピングが3列に並んでいて、楽しみが3倍のお得なメニューである。

アラカルトメニューも充実しており、中でも人気なのが『手打麺ブシアーテの海老とアーモンドソース シチリア風』トラパネーゼ(トラーパニ地方のニンニク、バジルとトマトペースト)をベースに、半分砕いたアーモンドが食感に立体感を加える逸品。ランチメニューには載っていないが、相談すれば作ってくれるので、ぜひ試してほしい。

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  • ベトナム料理
  • 広尾

ベトナム料理と日本料理の融合を探求するならアンコム(Ăn Cơm)に行こう。外苑前にある予約の取れない人気ベトナム料理店アンディの姉妹店だ。広尾イートプレイワークスの2階に位置し、本店と同じく地元のオーガニック食材を使用したモダンベトナム料理をよりカジュアルに楽しめる。

定番の人気商品は『生春巻き』。中にしば漬けや旬のハーブ、新鮮なシーフードや豚肉が入っており、ハタハタで作った魚醤(ぎょしょう)である「しょっつる」を付けて食べるというユニークな一品。ほかにも、バインミーやレモングラスラムのミートボールなど、ベトナムの定番ストリートフードに和のスタイルを組み合わせた唯一無二の味わいは、ひと癖もふた癖もあり、ハマってしまうこと間違いなし。

数々の賞を受賞したソムリエの大越元弘が監修し、料理に合わせた日本酒や焼酎、自然派ワインのラインアップも充実している。

ランチやディナーの試食メニューも用意。また、『フォーと生春巻きのセット』や『バインミーと生春巻きのセット』など、少量でいくつかの料理を試せるセットメニューもあるのはうれしい。レストランで注文して、1階の共同テラス席で食べることもできる。

  • 広尾

フランスを代表するのは、2017年のオープンながら、2019年ミシュランガイド一つ星を獲得し、2020年の「Asia’s 50 Best Restaurants」にランクインするなど名声と実力を兼ね備えた名店である。

シェフの生井祐介が織り成すのは、日本の伝統的な素材を生かしつつも、フレンチと融合した革新的でクリエーティブなフュージョン料理。グレーの無機質な空間で、遊び心にあふれたメニューが楽しめる。

名物のアミューズは、カカオコーティングの中にはオマールのビスクが入っており、『ドラゴンボール』にインスパイアされた一品だ。そのほか、イワシの骨で色付けしたメレンゲが特徴的な『グレー』といったスペシャリテなど満足感があるメニューがそろう。

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  • カフェ・喫茶店
  • 広尾

アメリカンな朝食を食べたいなら、ジェイドファイブ(Jade 5)に向かおう。日本では珍しい「オールデイ・ブレックファースト」をコンセプトに掲げ、2012年12月にオープンした人気店だ。アメリカの街角にあるような店内の雰囲気を作り出すために、オーナー自ら壁を塗り、テーブルは全て手作りし、昔からあるような懐かしさを感じさせる。

朝7時30分から営業し、平日には地元の常連が多く、それぞれの人に合わせてカスタマイズされたメニューを提供する。週末には、遠くから訪れる客で終日満席になってしまうそう。

人気メニューは『エッグベネディクト』や『フロレンティーナベネディクト』などの卵料理。ベースのビスケットは、ほのかな甘味とサクサク感が病みつきになる。甘党にはボリュームたっぷりの『パンケーキ』や『フレンチトースト』がおすすめ。ドッグフレンドリーな店内は子どもから年配の人まで、誰もが楽しめる居心地の良い場所だ。

  • 恵比寿
  • 価格 2/4

広尾一丁目交差点のほど近くにあるイスラエル料理レストラン。シェフを務めるのは、白金高輪のデビッドデリの元シェフ、ダン・ズィカーマン。メニューには、フムス、シャクシュカ、シュニッツェルなど、中近東の定番料理が並ぶ。イスラエルビール『マカビー』や、イスラエルワインなどのアルコールもある。

日中、明るい光が差し込む店内は、カジュアルで入りやすい。ヘブライ語で「おいしい」を意味する店名の通り、オープンな雰囲気で絶品のイスラエル料理が味わえる。

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  • 韓国料理
  • 広尾

広尾で各国の調理手法や旬の食材を取り入れた、全く新しい韓国料理を満喫できるレストラン。ランチタイムには、5種類の豆が入ったピリ辛の『スンドゥブ』や、3種類のチーズを使った『親子チーズタッカルビ』、甘辛く炊いた牛肉と米を葉野菜で包んで食べる『牛プルコギサンパ』などを提供し、夜はコースメニューのみが楽しめる。

ランチタイムには、メイン料理の前に『白菜キムチ』や『ブロッコリーナムル』『岩のりとレモンの酢の物』など、小皿に盛られた10種類の「旬のOKAZU」が味わえるのも特徴。進化した韓国料理を求めている人は必ず訪れてほしい一軒だ。

  • 広尾

広尾駅から徒歩1分、有栖川公園入口近くにある家庭的な雰囲気のメキシコ料理店。メキシコの定番料理はもちろん、ユニークな各種地方料理、日本の旬の食材にメキシコの香辛料を合わせた創作料理などを提供し、「本場そのもののメキシコ料理が味わえる」とコアなメキシコ通をうならせる隠れた名店である。

ランチは人気の『チキンブリトー』や、鶏肉やチーズなどの具材をトルティーヤで巻いてさまざまなソースをかけて食べるメキシコの代表的な料理である「エンチラーダ」など週替わりのプレートメニューに、サラダとドリンクが付いて1,000円から。味、ボリュームともに申し分なく、割高な広尾エリアにある穴場のランチスポットといえるだろう。

ディナーは豊富なメキシコの郷土料理メニューのほか、さまざまな種類を取りそろえた良質なテキーラが満喫できる。

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  • 広尾

広尾商店街にあるインド料理店。白と茶を基調としたスッキリとした雰囲気の店内は、常に女性客や外国人でにぎわっている。

レギュラーランチはカレー、ナンまたはライス、バーベキューチキン、デザート、ドリンクが付いて1,000円。辛さは控えめだが、スパイスのきいたカレーは体の中まで温めてくれる。16時まで提供しているのもうれしい。

  • 寿司
  • 広尾

我らが日本からは、一切の妥協がない寿司店を紹介しよう。ミシュラン星付きレストランで称賛を積んだ岡田貴裕が大将を務める寿司屋。「江戸前鮨の伝統と革新を併せ持つ」というコンセプトのもと、名店で修練を積んだ一流の職人たちが握る寿司が味わえる。

店名の「在」は在郷という意味で「故郷に戻ってきたような気持ちになってほしい」という気持ちを込めて名付けたそう。席はメインカウンターと個室カウンターを用意する。

握りのタイミングから逆算して炊いた飯には赤酢を合わせ、ベストなコンディションで提供される。シグネチャーである『蟹と雲丹の海苔巻き』は、季節ごとに一番おすすめの種類を使用。脂がたっぷり乗った『ノドグロの手巻き』や玉ねぎソースと提供される『鰹のたたき』も代表的な逸品だ。ドリンクペアリングは種類豊富で、日本酒、ワイン、ティーペアリングから選択できる。

ライタープロフィール

TOKYO HALFIE

フードインスタグラマー

東京、サンフランシスコ、ロンドンで育ち、食文化こそが各文化の象微であることに気付く。しかし、外国人が日本の素晴らしい食文化を経験するには言語の壁があると感じ、自身のInstagramでは日本語と英語の両言語で情報を発信。食を通じ、世界のカルチャーを感じる手助けをしたいと考えている。ブログ『TOKYO HALFIE

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ここでは、アジアからヨーロッパまで、海外旅行気分を体験できるレストランや雑貨店、在住外国人が集うスーパーなどを紹介する。学生時代を共にした友人と、プチ旅行を楽しんでもらいたい。

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