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近年、東京では毎夜多くの人が詰めかける話題の横丁が次々と誕生している。人を引きつけて止まない特徴的な六つの新型横丁を紹介しよう。予約困難な名店が集う横丁や、国際色豊かで意外性抜群のカオスエリア、乾杯で盛り上がる郷土愛に満ちた47都道府県のドリンクや料理を満喫できるなど、その魅力は多様で奥行きのある場所ばかり。気安く、おいしく、楽しい時間を過ごせる横丁ライフを満喫しよう。
1. ザ・レストラン(イート プレイ ワークス)
広尾駅前に生まれた新しいワークスタイルを提案するイート プレイ ワークス(EAT PLAY WORKS)をコンセプトにした複合施設。1、2階には、ブルックリンでミシュランを獲得したメキシカン料理店のオショモコ、モダンベトナミーズの火付け役アンディの新業態アンコムなど予約困難な高級店のセカンドブランドが一堂に会する。コアなファンが多いひと癖ある店舗ばかりで、食通ほど何度も通ってしまう新たなタイプの横丁である。店同士の関係がフランクなので別店にいても頼めば席の交換や、時には出前までしてくれる柔軟さもこの横丁の魅力だ。
2. 虎ノ門横丁
虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー3階の飲食店エリア。
3. 渋谷横丁
渋谷のミヤシタパーク1階にある昔懐かしい商店街がテーマの渋谷横丁。恵比寿横丁のプロデュースを行う浜倉好宣が手がけ、北海道から九州、沖縄まで、地域に根付いたソウルフードが楽しめるほか、元力士が実際に食べていたメニューを提供する、力士めし 萬や昭和レトロな純喫茶やスナックなど、さまざまなエンターテインメント要素が満載。それぞれの地域や店の特色をユニークな視点で打ち出した乾杯ドリンクは、必ず注文してほしいメニューだ。
4. カオス キッチン(渋谷パルコ)
渋谷パルコ地下1階に広がる、飲食店と物販店が混在したレストランフロア。「ノンエイジ」「ジェンダーレス」「コスモポリタン」を掲げるパルコの個性が感じられる魅惑の空間だ。ジビエと昆虫料理店、米とサーカスに始まり、ビーガン仕様で大衆居酒屋メニューを提供する真さか、横丁物件には珍しい甘味処、甘味おかめ、新宿二丁目から抜け出したかのような純喫茶兼ミックスバーのキャンピーバーなど、多様なジャンルの21の飲食店に加えて、レコードショップ ユニオンレコードや占いコーナーなどが混在している。ここに来れば、酒好きやグルメのみならず、カルチャー色を求める人も満足できるだろう。
5. 東京大塚 のれん街
大塚で空き家になっていた古民家をリノベーションし、9区画に11店舗の飲食店が並ぶ昭和を現代にアップデートしたのれん街。ほぼ新宿のれん街を手がけたスパイスワークスが運営している。軒を連ねるのは、別館でスナックスタイルの貸し切りカラオケが楽しめる餃子酒場、アガリコ餃子楼や酒の創作アテ寿司を提供する魚寿司、たこやき専門店の名匠 上木家など、懐かしさと新鮮さが同居したネオ大衆酒場たち。すぐ近くを都電荒川線が通るレトロな町並みを眺めながら、はしご酒に興じよう。
6. 日比谷オクロジ
有楽町駅から新橋駅間の高架下空間に、日比谷オクロジ(OKUROJI)が2020年9月10日(木)開業した。手がけるのは、JR東日本グループ。名古屋で行列のうなぎ店、炭焼 うな富士やビンテージボトルの味わいをブレンド技術によって現在によみがえらせるクラシックバー、ミクソロジーヘリテイジ、モダンな和の甘味とオーガニックコーヒーや、無農薬の烏龍茶とのペアリングを楽しめるスイーツスタンド和菓子 楚々など、こだわりの飲食28店舗が出店している。コリドー街へと連なる高架下の新たな大人の遊び場に足を運んでみよう。
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