トゥエルブ ガーデンズ バー アンド グリル
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、オープンエアで食べる店23選

東京のテラスや水辺、ルーフトップで楽しむリゾート気分

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テキスト:浅野陽子(フードライター)

それほど広くない面積に建物や店が密集し、人口密度も高い東京。しかし海外のリゾートにいるような開放的な気分になる、とっておきの場所は多くある。

水辺の景色が眺められるリバーサイド、公園近くで緑いっぱいのテラス席やビルのルーフトップ(屋上)のバーなど、東京のオープンエアの形態はさまざまだ。各店に取材を進めてわかったのが、季節によって寒暖の差が激しい東京でも、オープンエアの座席は年間を通じて人気があるということ。多くの店が、外の席から順に予約が埋まっていくそうだ。

ここでは、都内でオープンエアの空間が楽しめる、レストランを紹介する。外気を直接感じながらおいしい料理を食べたり、酒を飲んだりする体験は格別だ。東京の空の下、大切な人とゆっくり時間を過ごしてみては。

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  • カフェ・喫茶店
  • 立川

「国営昭和記念公園」の「みんなの原っぱ」の東側にあるカフェ。「国立競技場」をはじめ、木材を生かした建築を手がける隈研吾建築都市設計事務所がデザインした。外観は、多摩産材を利用した木組みがあしらわれている。

店内では、パンやソフトクリーム、オリジナルコーヒーなどが楽しめる。一番人気は、選べる2種のブランチメニュー(14時30分L.O、季節によって変動)で、焼きたてのサザコーヒーがメニュー開発を行なった「オカブレンド」はコロンビア、モカ、グアテマラの豆をブレンドしたもので、自然豊かな公園をイメージしたという。

天気の良い日は、テラス席でピクニック気分を味わおう。

  • カフェ・喫茶店
  • 原宿
  • 価格 1/4

にぎやかな原宿エリアから北に少し外れた通り沿いにたたずむカフェ。こだわりのコーヒーとオリジナルのパイを木造デッキテラスで楽しむことができる。店内には陽気なカントリーミュージックが流れ、ちょっとした休憩に立ち寄るには最適な場所だろう。

使用するコーヒー豆は世界各地から厳選。多種多様な味を取りそろえ、その日の気分に合った味が選べる。

自家製のパイは、定番のアップルやチェリーのほか、季節ごとにさまざまなパイを用意。食べ応え十分なホットパイと、人気のブレンドアイスコーヒーの相性は抜群である。

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  • 六本木

六本木のミッドタウンにある、大人気のインド料理店。檜町公園の緑を望むテラス席を予約しよう。スパイスの官能的な香りに包まれつつ、前菜からデザートまで、インド料理のフルコースを味わえば、気分は格別だ。

  • カフェ・喫茶店
  • 恵比寿

愛知県岡崎市の八百屋で人気のフルーツサンド店、ダイワが手がける恵比寿の新たなカフェ。

2020年3月にオープンしたダイワ中目黒店では「八百屋の作る本気のフルーツサンド」をコンセプトに、みずみずしい旬のフルーツサンドを提供しており、休日には行列が絶えないほどの人気を博していた。

店内に入ってすぐの冷蔵ケースには、さまざまな種類のフルーツサンドがずらりと並ぶ。セルフで好きなものを選び、レジでドリンクやサイドメニューを注文できるが、これだけ並んでいると目移りしてしまう。特徴は旬のフルーツを惜しみなくふんだんに使っていることだ。

ドリンクはコーヒー、ティー、スムージー、シェイク、フレッシュな「生しぼり神オレンジ」などバラエティー豊かなところもうれしい。

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  • 銀座

ミシュランひとつ星、オード(Ode)の生井シェフ監修のオールデイダイニング。

日本的かつ現代的なエッセンスを織り交ぜた、アート作品のような芸術的メニューが味わえる。銀座の眺望が楽しめる専用テラスも併設されている。

  • カフェ・喫茶店
  • 中目黒

「熟成炭火焼き蜜芋バスクチーズケーキ」のネット販売から始まった「アンド オイモ トウキョウ(&OIMO TOKYO)」が、2021年7月、中目黒にカフェの旗艦店をオープン。全ての料理にサツマイモを使い、優しい味でありつつほかでは食べることがない味にやみつきになるファンが続出している。

名物の「さつまいも2種のふわふわパンケーキ」はグルテンフリーの米粉の生地に、低GI値のココナツシュガーを使用し、卵白を混ぜて焼き上げる。濃厚な安納芋クリーム、キャラメリゼしたほくほくの紅あずま、ホイップクリーム、キャラメルソースが添えてあり、味のバリエーションも思うがままだ。

自家製「スモークサーモンとホウレンソウの蜜芋キッシュ サラダを添えて」には炭火で焼いた安納芋の角切りと濃厚なクリームチーズを使用し、キッシュのパイ部分も米粉から作り上げているため完全グルテンフリー。まろやかな「季節の新鮮野菜とさつまいものスパイシーバターチキンカレー」も十六雑穀米でヘルシーなので、迷うことなくもりもり食べてほしい。

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  • ブラッサリー
  • 紀尾井町
  • 価格 2/4

清水谷公園に面した広いオープンテラスは居心地が良い。爽やかな空気を感じつつ、ビール片手に巨大なステーキフリットとフレンチフライを楽しめば、気分も上がるだろう。

テイクアウトが利用可能

  • 公園内カフェ
  • 外苑前
  • 価格 2/4

北青山のイチョウ並木沿いにあるカフェ。オープンテラスの席があり、緑を眺めつつ食事を楽しめる。店内も明るく華やかな雰囲気なので、結婚式の二次会やパーティーなどの貸切イベントで利用されることも。

テイクアウトが利用可能

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  • 丸の内

丸の内の二重橋スクエア2階にある、世界で75店舗以上を展開するシカゴの高級ステーキ店の日本1号店。名物の「プライムポーターハウス」や、「プライムニューヨークステーキ」などのステーキメニューが楽しめる。 500度以上の特注オーブンで一気に焼き上げるステーキは、表面がパリッと、中はしっとりして最高だ。

通常の客席のほか、バーや屋外のテラス席も完備している。テラス席から見える、オフィスビルに囲まれた丸の内仲通りの景色はとても雰囲気が良い。オリジナルカクテルほか、ドリンクメニューも充実し、ハッピーアワーもあるので夕方、テラス席で一杯楽しんでみては。 

  • インド料理
  • 有楽町

階下にあるスパイスラボトーキョーの総料理長、テジャス・ソヴァニが料理を監修し、バーマネージャー栗原幸代が提案するカクテル&モクテルを、ランチタイムから深夜まで楽しめるダイニングバー。

ランチタイムから楽しめるのは、インディアンタッチのオリジナルアフタヌーンティーやビリヤニセットにあわせてカクテルやモクテルなど。バータイムには、繊細なインディアンスパイスを使った新テイストのオリジナルカクテルやスパイスラボトーキョーのキッチンで作るモダンインディアンテイストのバーフードを提供する。

銀座では珍しいテラス席も設けられるので、スパイスの香りに酔いながらエレガントな時間を過ごしたい。

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  • 虎ノ門

赤坂の緑豊かな場所にたたずむ、一軒家を丸々使用したレストラン「トゥエルブ ガーデンズ バー アンド グリル(TWELVE GARDENS BAR & GRILL)」。ガラス張りの店内には、開放感抜群のダイニングに加え、バーやテラスも広がっている。

メニューには、季節の食材が光るアメリカンイタリアンを用意。時期によって産地を変える生ガキや作りたてのフレッシュチーズを用いた一品が、アラカルト形式で味わえる。昼食のチョイスに迷ったら、ランチ限定のコース(前菜、パスタ、メイン、デザート、ドリンク付き)を頼むのがいいかもしれない。

さまざまな用途や時間帯に合わせて使い分けできるのが大きな魅力。「大人のファミレス」へ足を運んでみては。

ルーフトップ

  • ビストロ
  • 恵比寿

恵比寿駅から徒歩4分ほどの場所にあるメキシカンとスパニッシュ料理を提供するレストラン&バー。 坂を上った先のビルの5階と6階(屋上)に店があり、店内から見える風景がとても美しい。特に6階の屋上席は雰囲気抜群のルーフトップバーで、同店の目玉にもなっている。

暑さ寒さに関係なく、屋上テラスに通い詰める常連も多いという。 大人が夜の時間を過ごすのにぴったりの店だ。

  • イタリア料理
  • 青山
  • 価格 3/4

国連大学ビルの隣の、ラ・ポルト青山の3階にあるイタリアン。シックな内観、料理、ホスピタリティ、すべてレベルが高く、10年以上通うファンもいる。美しいテラスも特徴的だ。

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  • グリル
  • 表参道
  • 価格 2/4

表参道のアオ(Ao)青山ビルの5階にある高級ダイニングバー。足元に水が流れる屋外のテラス席と、通常の店内席が構えられ、その2つをつなぐようにバーが中央にあるのが店名(TWO ROOMS)の由来。

店内も明るく上質な空間で居心地がいいが、テラス席からの眺望も素晴らしく、天気の良い日は海外のレストランにいるような気分になる。カップルや、外国人客がビジネスの会食やデートなどに利用している。スタッフも国際色豊かで、英語対応も可能なため、外国人ゲストをもてなすのにもぴったりだ。

  • ナイトライフ
  • 渋谷

マリーナベイ・サンズや世界のルーフトップで展開する総合エンターテインメントレストランのセラヴィ(CÉ LA VI)が2019年12月、渋谷フクラス内 東急プラザ渋谷に「セラヴィ東京」(CÉ LA VI TOKYO)をオープン。同店はスクランブル交差点や夜景が楽しめる、2フロアで構成される。

17階にはカジュアルダイニング&バー、バオ バイ セラヴィ(BAO by CÉ LA VI)と、DJたちが選曲する音楽を聞きながらカクテルを楽しめるセラヴィ スカイ ミュージック テラス(CÉ LA VI SKY MUSIC TERRACE)とセラヴィ クラブ ラウンジが。18階のファインダイニング、セラヴィ レストラン&スカイバー(CÉ LA VI RESTAURANT & SKY BAR) では、渋谷の景色を眺めながらモダンアジア料理やスイーツ、そして幅広いラインナップのドリンクが堪能できる。

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  • メキシコ料理
  • 代官山
  • 価格 1/4

代官山駅から徒歩5分の場所にあるモダンメキシカン。タコスやブリトーなどメキシカンの定番のメニューに、マルガリータやモヒートを提供。店名のアシエンダ デル シエロは、スペイン語で空の家を意味する。

ビルの9階まで上り、エレベーターを降りると8メートルあるという高い天井に迎えられ圧倒される。外のテラス席はさらに気分が上がる。ディナーはもちろん、ランチタイムでもテラス席が利用可能だ。

  • イタリア料理
  • 飯田橋

神楽坂の裏路地、かくれんぼ横丁にあるシックなイタリア料理店。店内の窯で焼く本格的なナポリピザと、常時100種を完備するというワインのバラエティが楽しめる。

屋上には見晴らしが良いテラスラウンジがあり、毎年3月末からビアガーデンを営業している。ビアガーデンは開閉式の屋根とカーテン付きで、全天候に対応しているため人気だ。

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  • ホテルのバー
  • 新宿

「キンプトン新宿東京」の最上階のペントハウスに、ルーフトップバー「86(エイティーシックス)」がオープン。新宿の夜景を眺めながら、ドリンクやフードが楽しめる。

アメリカの禁酒法時代から着想を得た、「フェンネル ビーズニーズ」「ロイヤル バミューダ ヨット クラブ」「ニューヨーク ジャンクスター」などのカクテルを提供。フードは「"オタオタ" バナナリーフに包んで火を入れたフィッシュケーキ インドネシアスタイル・カシューナッツソース 」など食欲をそそるようなものから、「ネアポリタンアイスクリーム」といった締めのデザートまで味わえる。

水辺

  • 日本橋

店の所在番地をそのまま使った、まさに「日本橋の橋のふもと」に建つ和食バル。日本橋川沿いの美しいテラスが印象的だ。悪天候の日以外は、真っ先にテラス席から予約が埋まっていくという。

ビールや日本酒、ワインとともに「雲丹(うに)グラタン」や「焼き鯖の棒寿司」などの創作和食メニューを提供。「国分(こくぶ)」と組んだ「缶つまBAR」メニュー各種も好評だ。

  • タパスバー
  • 茅場町

茅場町駅を出て目の前の複合ビル、ジェムズ(GEMS)にある。「世界各国のワインと、洋風料理を気軽に楽しめる大衆バル」がコンセプトだがフレンチ出身のシェフ、ジミーこと太田康彦の料理は、ひと口食べるとどれもレベルの高さに驚く。

店の大きなガラス窓から見える、首都高速と日本橋川が交差するビル6階からの眺望も優雅だ。ランチ時も爽やかな雰囲気だが、夜景が美しいディナータイムは特に、東京にいることを忘れさせる。

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  • 田町
  • 価格 2/4

東京湾近くの再開発エリア、芝浦アイランド内にあるバー。運河で囲まれた、広々としたオープンテラスが特徴的だ。ペットを連れての飲食も可能。目の前の桟橋から水上バスに乗船すれば、お台場や豊洲エリアへのアクセスも抜群で、夏の東京湾の花火大会も一望できる。

テイクアウトが利用可能

  • 天王洲
  • 価格 2/4

天王洲にあるブルワリーレストラン。日本にいることを忘れる、開放的な水辺のテラス席はぜひ一度体験したい都内有数の美しいスポットだ。ペールエールや、近年注目されているIPA(インディアンペールエール)などバラエティ豊かな自家醸造ビールを、料理と一緒に楽しめる。

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  • 上野毛
  • 価格 2/4

多摩川の河川敷にある二子玉川の隠れ家的フレンチレストラン。2階建て一軒家の2階がテラス席で、客席の目の前には多摩川がゆったり流れ、田園都市線が走る光景も。都内では貴重な、水辺のオープンエアが楽しめる店だ。

ライタープロフィール

フードライター。食限定の取材歴20年、「dancyu」「おとなの週末」「ELLE a table(現・ELLE gourmet)」「AERA」「日経MJ」「近代食堂」など食の専門誌を中心に、レストランや料理人への取材多数。テレビのグルメ番組への出演実績もある。「NIKKEI STYLE」(日本経済新聞社)の人気コーナー「話題のこの店この味」で毎月コラム連載中。

開放的に食事するなら……

新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年6月飲食店に対する路上占有が一部緩和された。その流れを受け、飲食店のテラスが私道や路上へ広がる取り組みが全国で増えている。

だが、こうした状況になる前から店前にビールケースや縁台を広げ、オープンエアを満喫できる店は町の片隅に存在していた。そんな元祖ストリートテラスとでも表現すべきオープンな席で味わう料理や酒は、店敷地内にカッチリと構えたテラス席とはまた違う開放感を与えてくれる。個店だけではなく、一帯が「はみ出しオープンテラス」と化している横丁エリアと併せて紹介しよう。

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  • ナイトライフ
東京、ルーフトップバー7選
東京、ルーフトップバー7選

※2020年7月7日更新、新型コロナウイルス対策情報などを追記

屋外で酒を飲むのに気持ちが良い季節がやってきた。この特集では、都心にあるテラス席で美しい夜景を眺めながら美味しいカクテルが味わえるラグジュアリーなバーから、秘密基地のような隠れた名店を紹介する。日々の喧騒から逃れ、落ち着いた一夜を屋上で過ごしてほしい。

自粛してきた2カ月間に生ビールを、青空の下で飲みたいという衝動に駆られた人は多いのではないだろうか。今回はそんな人のために、出来たてのクラフトビールをテラスや屋外で飲めるブルワリーパブを紹介する。度数1.2%の低アルコールビール、イチゴやナシを使ったフルーツエールなど、スーパーマーケットには並ばない豊かな個性を持ったクラフトビールを思う存分堪能しよう。

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