神戸を象徴する六甲山上で、「神戸六甲ミーツ・アート」が開催。毎年行われる現代アートの芸術祭で、
六甲山は、かつて樹木など天然資源の乱用により荒廃したが、先人たちの努力によって、現在は緑豊かな環境を取り戻し、新しい生態系も生まれつつある。そうした歴史を持つ六甲山で行われる芸術祭の今年のテーマは「環境への視座と思考」。ここでの環境とは、六甲山の自然・歴史・文化はもとより、社会、世界の在り方までを含む概念である。
招待アーティストは、Artist in Residence KOBE(AiRK)、乾久子、開発好明、さわひらき、トリビアル・ゼロ(Trivial Zero)、奈良美智、やなぎみわ、川俣正、須田悦弘など。特別展示はミケーレ・デ・ルッキ(Michele De Lucchi)、また、新しい表現を募集する公募部門に入選した作品群を展示する。
会場では、野外アートゾーンの充実に取り組んできた「ROKKO森の音ミュージアム」を芸術祭の拠点とし、隣接の「六甲高山植物園」と併せて多くの作品に出合える。散策路沿いに作品を展示するトレイルエリアでは、アート鑑賞の楽しさとともに六甲山の豊かな自然と文化の魅力を発見できるだろう。
鑑賞パスポートは、昼夜と販売時期によって料金が異なるので、詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。