お台場トリエンナーレ
笹岡由梨子 《LOVERS》 2024年 Photo:西野正将
笹岡由梨子 《LOVERS》 2024年 Photo:西野正将

2025年、見逃せない芸術祭8選

東京お台場トリエンナーレや大阪関西国際芸術祭など、来年開催の芸術祭を紹介

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タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 2025年、見逃せない芸術祭8選

地域やエリアの特色を生かしながら、国内外の先駆的なアートやパフォーマンスが一気に集結する芸術祭。ここでは、2025年に開催予定の全国各地の芸術祭を厳選して紹介したい。

初開催の「東京お台場トリエンナーレ」や「千葉国際芸術祭」のほか、瀬戸内の島々を舞台に繰り広げられる「瀬戸内国際芸術祭」や、「大阪・関西万博」を機に開催する「大阪関西国際芸術祭」など、来年の芸術祭巡りの参考にしてほしい。

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  • アート
  • 青海

「東京お台場トリエンナーレ2025」が、20251018日(土)~1225日(木)に初開催。東京の臨海副都心の人気スポットである「お台場」を舞台に、国内外からアーティストが参加する。

東京湾に面した埋立地に造成された街で、豊富なスペースが魅力的なお台場。芸術祭の会場となるのは、「台場公園」「フジテレビジョン」「フジテレビ湾岸スタジオ」「日本科学未来館」だ。 美しいウォーターフロントを舞台に、野生的なインスタレーションや歴史的なものを取り込んだ現代アートが点在する。

今回アーティスティックディレクターを務めるのは、山峰潤也、三木あき子、建畠晢の3人。そして、草間彌生、笹岡由梨子、アブラハム・ポワンシュヴァル(Abraham Poincheval)、ヤギの目、ルー・ヤン(LuYang)、ブラスト・セオリー(Blast Theory)が出展作家の第1弾として発表された。

参加アーティストは全部で40人ほどになる予定。会場や出展参加については随時発表される。

  • アート
  • 千葉

千葉国際芸術祭2025」が、2025年4~12月に初開催される。人口約98万人の政令指定都市である千葉市を舞台に展開する市民参加企画の芸術祭だ。

総合ディレクターは、アーティストであり東京藝術大学副学長の中村政人。市内各地で体験型のアートプロジェクトを展開することで、人々が地域に関わりながら創造性を発揮する機会を作る。

出展アーティストの一部は、公募により選考。アーティスト公募企画「ソーシャルダイブ」では、海外在住・外国籍のアーティストや、千葉市にゆかりある若手アーティストの募集する。

また、子どもから大人まで、千葉市に在住・在勤・在学する人、千葉市出身の人々などを対象にした、誰でも自由に出品でき、審査の制度がない美術展「アンデパンダン展」を行う。

参加アーティストや詳細については、随時発表予定していく。

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大阪関西国際芸術祭 2025」が、2025413日(日)〜1013日(月)に開催。2025年日本国際博覧会」(以降、大阪・関西万博)を機に開催する、国際芸術祭だ。

大阪・関西万博の会場内、大阪文化館・天保山、ベイエリア 、中之島エリア(大阪国際会議場)、船場エリア、西成エリア、JR大阪駅エリア、松原市など、大阪・関西地区のさまざまな場所で展覧会やアートフェア、アートプロジェクトを展開する。

展示では、ロン・ミュエク(Ron Mueck)、パトリシア・ピッチニーニ(Patricia Piccinini)や、釜ヶ崎芸術大学が、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする万博年に「人間とは何か。」を考察する。

また、7月20日(日)〜23日(水)には、日韓合同国際アートフェア「Study × PLAS : Asia Art Fair」が大阪市内で行われる。

  • アート

瀬戸内の島々を舞台に繰り広げられる現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2025」が、2025年4月から開幕。合わせて約100日間に及ぶ会期は、春・夏・秋の3シーズンに分かれていて、季節ごとに瀬戸内の魅力を体感できる。

会期は、春が4月18日(金)〜5月25日(日)、夏は8月1日(金)〜8月31日(日)、秋は10月3日(金)〜11月9日(日)。鑑賞者はアートを道しるべに船で島々を巡りながら、アーティストや地域住民、ボランティアサポーターと交流し、瀬戸内の持つ美しい景観や自然、島・会場の歴史、文化、生活、産業、食の魅力と出合える。

6回目の開催となる今回は、香川県側の沿岸部(志度・津田エリア、引田エリア、宇多津エリア)が新たに加わり、全17エリアで展開する予定だ。

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  • アート

国際芸術祭「あいち2025」が、2025年9月から開催。「愛知芸術文化センター」「愛知県陶磁美術館」と瀬戸市の街中を会場とし、国際色豊かな現代美術を紹介する。

芸術監督は、シャルジャ美術財団理事長兼ディレクターであり、国際ビエンナーレ協会(IBA)会長のフール・アル・カシミ(Hoor Al Qasimi)。テーマを、モダニズムの詩人アドニス(Adunis)が、1967年の第三次中東戦争の後に書いた詩から取った「灰と薔薇のあいまに」とし、国内外のアーティストの作品群を展示する。

また、パフォーミングアーツでは、国内外の先鋭的な演劇、ダンスなどの舞台芸術作品を、愛知芸術文化センターを中心に上演。さらに、幅広い層を対象としたさまざまなラーニングプログラム「ラーニング・ラーニング」を実施予定だ。

2年に一度の国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」が、2025年秋に開幕。東京を舞台に、現代社会における「私たち」の在り⽅を探求する。

東京という大都市で暮らす人々、働く人々、さらには世界中から観光に訪れる人々が、互いへの無関心を超えて緩やかに優しくつながる方法がないだろうか。アートにはその力はないだろうか。そんな思いから、2025年のテーマは、「いっしょに散歩しませんか?」と定めた。

肩を並べて歩けば、たとえ無言でも、そこに、緩やかなつながりが生まれる。目的なくゆったり歩けば、視点が自由になり、気づかなかった景色が見えてくるだろう。本芸術祭においてアートとは、散歩の過程で出合い、生まれる全ての出来事だ。

心と身体で一緒に散歩する、新しい形のビエンナーレが始まる。

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岡山市で、現代美術(コンセプチュアルアート)の国際展「岡山芸術交流」が、20259月26日(金)〜11月24日(月・祝)に開催。岡山城」と「岡山後楽園」周辺エリアのさまざまな歴史文化施設を会場に、世界的な現代アーティストの作品が展示される。

アーティスティックディレクターを務めるのは、現代のフランス美術を代表するアーティスト、フィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)。彼が示す方向性に基づき、世界からも注目を集める最先端のコンセプチュアルアート作品が岡山に集結する。

徒歩で回遊できるコンパクトな会場配置が特色の一つで、芸術鑑賞と街歩きをともに楽しむことができる。また、エリア内に立地する歴史文化資源の特性も、展示に生かされている。

群馬県中之条町で、国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ2025」2025913日(土)〜1013日(月・祝)で開催。温泉街や木造校舎など町内各所で多彩なアート作品の展示、音楽、パフォーマンス、マルシェなどが展開する。

雄大な山々に囲まれた風景や「ラムサール条約湿原」、長い歴史を持つ温泉郷、養蚕天蚕文化、伝統が受け継がれる民俗行事や祭事など、中之条町では美しい里山文化に触れることができる。

アーティストは、そんな特色の山村地域に開かれたアーティスト・イン・レジデンスで滞在制作を行い、その成果を発表。国内外から創造的、革新的なアイデアやプロジェクトを持つ多分野のアーティストが集結する。

2025年と言えば・・・

  • レストラン

2025年3月21日(金)、大阪の「グラングリーン大阪」プロジェクトの一環として「タイムアウトマーケット大阪」が開業する。総面積約3000平方メートル以上のユニークな空間で、17のキッチンと2つのバーが集結。来場者は、多様なコンセプトを通じて街の最高の料理を楽しみながら、家族や友人とテーブルを囲み、大阪の文化をはじめ関西地方の魅力が体験できる。

  • トラベル
  • トラベル

昨今、旅行のスタイルは持続可能性への配慮、個人の予算、新たなTikTokトレンドなどの影響を受けて、常に変化している。毎年、旅行シーンではいくつかの旅の習慣やこだわりが大きなトレンドとして浮上。消費者にとっても、それらを押さえておくことは、次の大きな旅を計画する上でも有益だといえるだろう。

ユーロニュースが2025年の旅行シーンを見据え、観光データやニュースソース、旅行専門家との対話をもとに、来年の旅行行動を主導するであろうトレンドをまとめた。

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  • トラベル
  • トラベル

2025年が目前に迫っている。年末ムードが高まる中、すでに多くの人が来年の旅行計画を立てるのに忙しいかもしれないが、こちらに目を向けてほしい。

タイムアウトが厳選した「2025年、世界で注目するべき25のこと(英語版)が公開されたのだ。

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