神田にある行列必至のうどん店は、香川の超有名店、山越(やまごえ)うどんにルーツを持つ。美しく折りたたまれた麺は、コシがあってもちもち、だしは非常に優しい味わいで、香川のうどんを食べ歩いた人でも、「東京でこれほどの讃岐うどんを食べられるとは」と驚くのに十分なクオリティー。大きなテーブルがずらりと並んだ食堂のような店内も雰囲気十分。場所柄か、来店客はサラリーマンや学生が多いが、女性が1人で入っても気にならないだろう。ランチタイムはいつも行列だが、比較的回転が早いので恐れずにトライするべし。
タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、讃岐うどん15選
1960年代からの幾度かのブームを経て、讃岐うどんは今やうどんの代表格といえる存在に成長した。東京でもセルフ式のチェーン店が増え、どこでも讃岐うどんが食べられる。もちろん、本場の味を知る香川出身者やうどん通が「讃岐うどん」と認めるかは別の話だが、そんな彼らをもうならせる名店が、東京には確かに存在する。香川には、うどん店が800店以上あるともいわれる。讃岐うどんに何を求めるかも人それぞれだ。
ここでは本場の名店の味をストイックに追求する店から、関東風との融合に挑戦する店まで、個性豊かな15軒を紹介。「いかに本場に近いか」ではなく、「おいしいかどうか」の基準でセレクトしているので、賛否はあるかもしれないが、このガイドをもとにうどん愛を語り合ってほしい。