Mocha Coffee
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

代官山でしかできない20のこと

ビンテージショップやアートバー、居酒屋など、東京の魅力が凝縮された街を散歩

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代官山には、高級ブランチやスタイリッシュなコーヒースタンド、デザイナーズブティックが立ち並ぶ高尚なイメージが付いて回る。しかし、このエリアを訪れると、それほど気取った街ではないことがすぐに分かるはずだ。自然あふれる地域には、たこ焼き屋の天風のようなローカルレストランや、スプリングバレーブルワリー(SPRING VALLEY BREWERY)東京のように旧東急東急線の線路を利用した歴史的な場所も存在する。

2021年の「世界で最もクールな街」に選ばれた代官山は、東京の魅力的なスポットが1カ所に集う街といえるだろう。ここでは、そんな代官山のディープな楽しみ方を紹介する。

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フード & ドリンク

  • 代官山

ローマの伝統料理、「ピンサ」が看板メニューのイタリアンカフェ。ガラス張りの店構えと、白を基調とした明るい店内、オーナーのカパンネリ多理央(ダリオ)と一家が経営する温かい雰囲気が相まって、立ち寄りやすい。

ピンサは、小麦と大豆粉、米粉をバランス良くブレンドさせることで、軽くモチモチとした食感が楽しめるのが特徴的だ。さらに低カロリー・低炭水化物・低糖質なのも人気の理由の一つ。ダリオのおすすめは、自家製イタリアンソーセージにポテト、ハーブをトッピングした「サルシッチャ」。程良い塩気と弾力のあるソーセージがたまらない。

スタッフのキアラによる手作りのデザートも人気メニューなので、ぜひチェックしてほしい(提供は不定期、販売する日はInstagram都度告知)。中でもキャロットケーキは、スパイスがきいたふわふわとした生地と柔らかな甘みのあるクリームチーズフロスティングが絶妙。ファンも多く、昼過ぎでなくなることも珍しくないという。メニューは全てハーフ&ハーフができるのもうれしい。

同店はペット同伴もできるので、散歩ついでの利用にもぴったりだ。

  • 代官山

野菜中心でヘルシーなメニューが人気のカレー店。フードメニューは「本日のカレープレート」を中心に、オールグルテンフリーでビーガンメニューがあるのもうれしい。2021年3月に、表参道から渋谷と代官山の中間ほどにある店舗に移転オープンした。

「野菜カレーと豆カレーのセット」「チキンカレーと豆カレーのセット』から選べる2種のカレー、「3種の付け合わせのプレート」などのメインメニューのほか、ストレートティーや「レモングラスティー」「黒カルダモンのジュース」など、カレーに合うドリンクもおすすめだ。異国情緒あふれる美しい内装を楽しみながら、本格カレーを堪能しよう。

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  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 代官山
  • 価格 2/4

温室を思わせる、ガラス張りのかわいらしいコーヒーショップ。イエメンをはじめ、アラビア半島やトルコなどニッチな豆を使用したハンドドリップコーヒーを提供する。

アラブのコーヒーについて知識がなくとも、オーナーの三宅舞子が豆の内容や味の特徴を詳細に説明してくれる。イエメン産の甘くてナッツのような味わいのハラズコーヒー、濃厚なコクを持つトルココーヒーやトルコのスイーツまでさまざまなメニューが並ぶ。

コーヒーが苦手なら、カルダモン、ローズウォーター、サフランを抽出した『アラビックミルクティ』を注文し、自家製ケーキと一緒に堪能してみては。美しいカップとともに、約12種類のシングルオリジンコーヒーを楽しもう。

  • 渋谷

代官山にたたずむたこ焼き屋。ネギとショウガを加えた生地で柔らかいタコを包み込んでいる。たっぷりとソースがかかったたこ焼きは絶品だ。

店主は、たこ焼きの本場である大阪府の出身。常連客が自らの手で酒を注いだり、料理を運んだりなど、和気あいあいとした雰囲気もたまらない。

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  • カフェ・喫茶店
  • 代官山

代官山にたたずむコーヒーショップ。こぢんまりとした店舗ながらも、世界各国から仕入れたコーヒー豆をを自家焙煎(ばいせん)している。その取り扱いは焙煎度合いを含めると常時30種以上に及ぶ。

「地元の人々が気軽に立ち寄り、ひきたてのシングルオリジンの豆やドリップコーヒーをテイクアウトできる、明るい雰囲気の店を作りたい」というオーナーの思いから、2014年にオープンした。

3階のカフェから通りを眺めたり、窓際のテーブルでドリンクを飲みながら人間観察を行ったりするのもいいだろう。中目黒の本店で作られた自家製ケーキも絶品なので、コーヒーと一緒に楽しんでほしい。

  • メキシコ料理
  • 代官山
  • 価格 1/4

代官山の中心部にある9階のメキシコ料理レストラン。スペイン語で「空の家」という名前にふさわしい高い天井、ラウンジ風の座席、景色を見渡せるガラス張りの店内は、街中で見かける一般的なメキシコ料理店の装飾とは一線を画す。

中央のオブジェは、マヤ神話に登場する蛇の神「ククルカン」をモデルにしているそうだ。

レストランフロアが満席の場合は、バーでも食事ができる。天気の良い日には、広々とした屋上テラスで料理を楽しもう。フードメニューは、タコス、ファヒータなど定番のメキシコ料理を中心に提供。輸入されたメキシコビールやフローズンマルガリータなどボトルの販売もある。

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  • 代官山

ミシュラン一つ星を獲得した、天ぷら元吉の派生店。元吉の名物であるサツマイモの天ぷらをテイクアウトで販売する。商品は1個からでも注文できるのがうれしい。

おすすめは、サクサクの天ぷらを乗せた塩ソフトクリームの『塩そふと丸十』(650円)。1時間かけて調理して、余分な油をカットしたサツマイモは滑らかな食感と上品な甘みが楽しめる。『能登浜塩』と『東京牛乳』を練りこんだ甘じょっぱいソフトクリームとの相性は抜群だ。コーンには2つ、カップには3つの天ぷらが付く。

  • ハンバーガー
  • 代官山
  • 価格 1/4

代官山の老舗ハンバーガーショップ。レタス、トマト、チェダーチーズと具材を最小限に抑え、パテのうま味を心ゆくまで楽しめる。

ハンバーガーはわずかに不ぞろいで、サウザンドアイランドドレッシングのようなソースがちりばめられているが、見た目だけで判断してはいけない。A5ランクの和牛を粗びきにしたパテは、肉の食感を残しており、食べ応え抜群。1枚から4枚まで、空腹の度合いに合わせて枚数を選択できる。

イートインはおよそ4席ほど。行列が絶えない人気店のため、時間に余裕をもって訪れてほしい。

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  • カクテルバー
  • 代官山

静かな代官山の脇道の地下にひっそりとたたずむバー。コンクリートの階段から地下に降り、中に入ると、低照明、洗練されたデザインとトリップホップのサウンドが響く、独自の空間が広がっている。

メインメニューは、定番カクテルと季節限定カクテルの5種類。代官山の中でもよりクールな、隠れ家のような場所だ。

  • ナイトライフ
  • 代官山

2018年に代官山でオープンし、DJイベント、展示、映画上映などを行うイベントスペース。手がけたのは野外フェスティバル『ZIPANG』のオーガナイザー陣だ。サウンドと内装は、音楽フェスティバルで活躍するクリエーターと協力して作り上げた。

禁酒法時代の秘密のバーを意識したという隠し扉からフロアに入ると、ネオンサインやダルマが飾られたネオアジアな空間が広がる。世界各地のクラフトスピリッツを使用して作ったオリジナルカクテル、薬酒などを提供し、絶品のドリンクが楽しめるのも魅力だ。

入り口には、薬膳茶と本格中華かゆが食べられるピービーレストラン(P.B.Restaurant)が併設され、移動図書館の『PARADISE BOOKS』がセレクトした珍しい本の数々が並べられている。ランチや終電前の夜遊びに最適な場所だろう。

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  • 代官山

狭い東京ではめったに見かけない大きなブルワリー。地元の人々から観光客まで、幅広い層に人気を博している。

大手ビールメーカーのキリンが運営しているが、同店はクラフトビールを中心に提供。巨大なガラスパネルの奥から、その場で醸造されたビールを眺めることができる。

同ブランドの代表的な1杯である『SPRING VALLEY 豊潤<496>』は、キリンがドイツの名門グラスウェアブランドのシュピゲラウ社と共同開発したオリジナルグラスで提供する。

晴れた日に屋外のスペースで味わうビールは格別だ。代官山エリアやログロード代官山の散策と併せて楽しんでみては。

  • 代官山

「スコットランド ✕ 信州」をテーマにした自然派パブ。「バルブ(valve)」オリジナルのバブエールである「ザ・クラシックビター」を中心に、常時5タップのエールビールをドラフトで提供している

そのほか、150銘柄以上のシングルモルトウイスキー、カクテルやノンアルコールのドリンクメニューも幅広く取り揃える。世代を問わず人気なのは「フィーバーツリー ジンジャービア」。生のショウガが入っており、キリッとしているが口当たりが良く飲みやすい。

フードは、スコティッシュパブらしい英国のソウルフードが味わえるが、おすすめは、フィッシュ&チップスをパンで挟んだオリジナルメニュー「フィッシュサンド」だ。プリッとした弾力がある天然のタラとエールビールを使用したコクのある衣がやみつきになってしまう。

店のこだわりはメニューだけにとどまらない。カウンターの両端には、スコットランドの音響メーカー「タンノイ(TANNOY)」のスピーカーが存在感を放つ。音楽好きのオーナーが北海道のアンティークショップで見つけてきた宝物だそうだ。おいしい酒をつまみにすてきなひとときが楽しめるだろう。

Things to do

  • ショッピング
  • 代官山

カーブーツ(CARBOOTS)の棚には、ビスケット缶、白黒写真、ボタンなどの掘り出し物がずらりと並び、古い屋根裏部屋を探検するようなワクワク感を抱くに違いない。代官山の閑静な住宅街にたたずむこのショップでは、19世紀から1980年代まで、主にフランスやイギリスのビンテージグッズを扱っている。

オーナーは、数カ月ごとにフランスへ足を運び、良質なアンティークを探し出す。『エルメス』のトランプや1970年代のUEFA欧州選手権の記念品など、東京ではなかなか出合えない品物を収集していくのだ。数々の雑貨とともに、『ルイ・ヴィトン』『セリーヌ』『シャネル』といった有名ブランドのセカンドハンドアイテムも手に取ってみよう。

  • Things to do
  • 代官山

代官山にあるスタジオでは、ワインを片手に作品を描くアートセッションを開催。「ワインを飲んだ分だけ作品が面白くなる」という哲学のもと、ワインの飲み放題が付いたさまざまなセッションを提供する。

参加者には真っ白なキャンバスと絵の具パレットが配布され、インストラクターが特定の作品の説明を行う。ジャクソン・ポロック風のスプラッシュペインティングから、フィンセント・ファン・ゴッホやクロード・モネの代表的な作品を再現するクラスまで幅広く展開。『モナリザ』に帽子を被せたり、口ひげを生やしてみたり、自らの創造性を伸び伸びと発揮してみよう。

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  • ショッピング
  • 書店
  • 代官山

ツタヤ(TSUTAYA)が手がけるブックショップとカフェの複合施設。クライン・ダイサム・アーキテクツがデザインし、「森の中の図書館」を表現する空間は数々の賞を獲得した。書籍は、「人文・文学」「アート」「建築・デザイン」といったカテゴリーに沿って整然と並んでいる。洋書も多数取りそろえているのがうれしい。

1階のスターバックス(Starbucks)では、読書をしながら季節のドリンクを楽しめる。2階のラウンジで、ワインやカクテルを味わうのもおすすめだ。

クラシックジャズから1980年代のロックまでを網羅した約12万枚のCDと40席もの試聴コーナーを携えたエリアは、音楽好きにはたまらない。

  • ショッピング
  • 代官山

日本の職人が一つ一つ丁寧に手作りした鋳造鍋をメインに良質なキッチンウエアを提供している『バーミキュラ』ブランドの世界観が体験できる複合施設。

商品のフラッグシップショップに加え、バーミキュラ製品で作った料理のおいしさが体感できるレストランやデリカテッセンも完備している。同製品が得意とする無水調理や低温調理の絶品メニューはぜひ味わってほしい。

さらに、1500冊の本をコーヒー片手に堪能できるクックブックライブラリーやコーヒースタンド、料理教室を開催するキッチンスタジオなどの機能も併せ持っている。行けばきっと、バーミキュラの哲学をより鮮明に感じることができるだろう。

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  • ミュージアム
  • 代官山

東京府議会議長や渋谷区議会議長を務めた朝倉虎治郎によって建設された大正時代の伝統的な邸宅。20世紀初頭の見事な建築物であり、約5500平方メートルの日本庭園が広がっている。観覧料金は100円で、靴下の着用が必須だ。

  • ショッピング
  • 代官山

ロサンゼルスで長年愛されているカリスマショップの代官山店。オーナーのラリー・シェーファーによって選び抜かれたインテリアや装飾品をはじめ、ジュエリーやステーショナリーなどさまざまなアイテムを扱う。

デザイナーやクリエーターたちがロサンゼルスを訪れる際は必ず立ち寄ることで知られており、店内には思わず手に取ってしまいたくなるようなデザイン性の高い「モノたち」が集合する。大人のおもちゃ箱のような空間に、心をくすぐられること間違いない。

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  • ショッピング
  • 中目黒

店内のエスプレッソバーに木目の浮き出た床。代官山のサーフショップは、ニューヨークのソーホー(SOHO)にある本店の雰囲気を見事に再現した。

手作りのサーフボード、ウエットスーツを求めるサーファーはもちろん、ファッションやアクセサリー、アート作品を探す人もショッピングを楽しめる。コーヒーを味わいながら、ウッドデッキでくつろぐのもいいだろう。

  • ミュージアム
  • 池尻大橋

代官山はスタイリッシュな建物や一流のブティックなど高級住宅街として有名。そんな洗練されたエリアの旧山手通り沿いにたたずむ西郷山公園は、隠れた名所といえるだろう。

日本庭園のように手入れされた芝生ではなく、自生する自然を存分に感じる公園は、閑静な雰囲気を放つ。子どもと一緒に過ごしたり、ペットと遊んだりするのにぴったりな空間だ。

もっと東京を散策するなら

  • Things to do

高層ビルが立ち並ぶ東京で、群集から離れたいと思ったときは空を見上げてほしい。デパートや駅ビルなどの商業施設の屋上に、隠された秘密の庭園を見つけられるかもしれない。六本木や表参道、日比谷、目黒など、都会の真ん中にあるこれらの屋上庭園は無料で自由に入ることができる。

東京在住の駐日大使にインタビューを続けている「Tokyo meets the world」。この中では、世界各国のSDGsの取り組みを学べるほか、「世界随一の美食都市」としての側面を持つ東京が、いかに多様な国の料理を提供しているかも掲載してきた。ここではインタビューの中で、各国の大使が「東京で自国の味を楽しむなら」と、勧めてくれた店を7カ国分紹介しよう。

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