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Photo : Keisuke Tanigawa

東京、クレープカフェ7選

パティシエが作り上げる珠玉の逸品から、SNSで話題のトレンド商品まで

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2024年は近年稀に見る「クレープ専門店」が数多く誕生した年だ。そしてそのどれもが生地や具材に徹底的にこだわり、ほかでは味わえない一品を提供している。そこで今回は2024年にオープンしたクレープ専門店と、それぞれの持つこだわりについて紹介する。ぜひ自分好みの一店を見つけてほしい。

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  • 世田谷区

「ル パティシエ タカギ」やパフェの名店「パティスリィ アサコ イワヤナギ」などで経験を積んだオーナーパティシエ、友納滉一と妻の祐希が開いたクレープ専門店。2021年より六本木で間借りカフェとしてスタートした同店だが、百貨店の催事では最大3時間待ちの行列になるなど、実店舗ができる前から高い注目を浴びている。

クレープ生地は相模原市の農場から直接仕入れる新鮮な卵や、フランス産と国産を独自にブレンドした小麦粉、北海道産牛乳、カルピス特選バターなど、厳選食材のみを使用。メニューによって焼き加減やバターを塗るタイミングを変えるなど、細部にまでこだわりを見せる。

旬の食材で作る「季節のスペシャリティクレープ」は、フレッシュな果物やジュレ、焼き菓子など、10種類近くのパーツが詰め込まれており、食後はまるでスイーツのフルコースを食べたかのような満足感が味わえる。友納がこれまでパティシエとして培ってきた技術の粋が込められた逸品と言えるだろう。

  • 表参道

全国23店舗を展開する「パンとエスプレッソと」と、バズグルメクリエーターのウルフが共同で開発した「黄金クレープ」が味わえる店。

ウルフが「納得のいくクレープ生地ができるまでに一年半かかった」と語るクレープ生地は、これまでのクレープの概念を覆すようなパリパリ感と香ばしさで、まるで軽くて繊細なクッキーを食べているようだ。何も具材を加えずとも、生地そのものが完成された一つの焼き菓子のようである。

現在は原宿エリアに2店舗、京都の嵐山に1店舗を構えており、2025年末までに全国120店舗の展開を目指している。嵐山店では限定で抹茶メニューを提供しており、今後は各地のご当地メニューも期待できそうだ。

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  • 飯田橋

都内で16店舗を展開するダイニングカフェで統括シェフをしていた我妻滉が手がける、高級クレープ専門店。2022年、同じく神楽坂に開いた創作イタリアン「ミセスキングスマン(Mrs.KINGSMAN)」の姉妹店である。アイスグリーンで統一された店内は、高級感とかわいらしさを併せ持ち、トレンドに敏感な女子たちから早くも注目されている。

同店では、米粉を加えることでモチモチ感を出したクレープ生地に、料理人歴の長い我妻らしい具材を合わせたメニューが味わえる。「鴨とフォアグラ」や「熟成ハムとトリュフポテト」などの食事クレープは、休日の昼下がりにビールやカクテルとともに楽しむのも良さそうだ。

一番人気の商品は、「ティラミスとラムレーズン」。独自のレシピで作るティラミスは、2種類のマスカルポーネチーズや、レアなブランデーやラムを使用するこだわりも。具材には香りの良いアールグレイクッキーや、ほろ苦いコーヒーゼリーなどが入っており、最後の一口まで楽しめる。

  • 多摩地域

星野リゾートでカフェ部門の立ち上げを経験した兄の石丸智浩と、フランスなどでパティシエ経験を積んだ妹の小山かおりの2人が営む店。2020年、中神駅前にオープンした焼き菓子とコーヒーの店「アンポン bake&drip」が人気を博し、2号店として誕生した。

小山が「焼き菓子屋が作るクレープだからこそ、の部分を感じてもらいたい」と語るクレープは、生地そのものにこだわった。厚みのある生地は外側がサクサク、内側がもっちりとした食感で、練り込まれたアーモンドパウダーの香ばしさが、食べた瞬間に鼻に抜ける。上にかけられたフランス産きび砂糖のじゃりっとした歯触りもたまらず、最後まで一気に食べ進めてしまう。

バターやオイルなど厳選した食材を使用しているが、「生活の一部として日常的に利用してほしい」という2人の思いから、価格はできる限り抑えめに設定。バターと砂糖のみをトッピングした「ブールシュクル」は550円(以下全て税込み)、テイクアウトだと520円だが、きっと価格以上の価値を感じられるだろう。

不定休があるため、訪れる際は公式SNSで確認してほしい。

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  • 杉並区

シェフ歴18年になる弟の長島智成と、姉の長島のどかの二人が開いたガレットとクレープの店。内装のほぼ全てを自分たちで作り上げたという店内は、ウォールグリーンを壁一面に埋めつくした部屋と、フランスアンティーク調で統一された部屋の、2フロアで構成されている。

同店おすすめの「オレンジクレープ〜シュゼット風〜」は、モチモチとした食感のクレープ生地に、オレンジの爽やかな酸味とバターのコクが楽しめるカラメルソースがかけられている。ソースは仕上げにブランデーでフランベすることで芳醇(ほうじゅん)さを加えた。

日中はフレンチブルドッグのハクが店長として出勤しており、全席終日ドッグフレンドリーとなっている。

  • 代々木上原

代々木上原の閑静な住宅街の中にたたずむクレープカフェ。目黒「カビ」の立ち上げメンバーとして活躍した田井將貴による究極のクレープが堪能できる。

「クレープ」(1,320円)は、ムラのないきれいな焼き色をしたバターシュガークレープ。薄皮だが驚くほどもっちりとした生地、その裏面にたっぷり塗られた無塩バターのコク、黒糖ザラメのしゃりしゃりとした食感。食材そのものの魅力が一口の中に見事にまとまり、まさに圧巻だ。

クレープと共に味わってほしいのが「アイスコーヒー」(660円)。田井が毎日欠かさず通っていたというPROLOG(プロローグ)というコペンハーゲンの人気カフェの浅煎(い)り豆を使用する。 苦味が少なく、フルーティーさと洗練された酸味が特徴だ。この爽やかさが、クレープの優しい甘さの後味を心地よく増幅せてくれる。

陶芸家・野口悦士が手がけたクレープ皿やコーヒーカップが、一皿、一杯の魅力を盛り立てる。

田井のセレクトしたワインやビールをはじめとするアルコール類も充実しているので、昼飲みにも間違いのないスポットとなるだろう。

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  • 恵比寿

恵比寿駅から徒歩3分にオープンした、ベーカリーカフェ&レストランの「繁邦」。夜はフレンチレストラン、昼間はシェフの青木虎太郎の両親が経営する人気ベーカリー「しげくに屋55ベーカリー」のパンを20種類ほど店頭で展開する。

「クレープ」(1,100円)は、そのシンプルなメニュー名の通り、シュガークレープに発酵バターと塩のみという素朴な一皿だが、生地の配合と分厚さにこだわっている。トッピングのバターや塩をつけるとさらにコクが深まり、レモンを振りかければ雰囲気も変わってキュッとした爽やかさが楽しめるだろう。

「季節のオープンサンド」(1,600円)も味わってみてほしい。ベーカリーで販売するバゲットと同じ生地の自家製のフォカッチャを使用しており、もっちりとした食感と香ばしさが特徴的。生ハムと一緒に煮詰めて香りを移したという白インゲン豆はほくほくと柔らかで、焦げ目のついたカブやナノハナの苦みと香りが味わいを引き締める。素材の味を十二分に生かした一皿である。

専門店で味わう東京めぐりがしたいなら……

  • カフェ・喫茶店

日本で古くから愛される、抹茶。以前は日本茶専門店でしか味わえなかったが、最近では街中のカフェで気軽に楽しめるようになった。都内には抹茶専門店も登場し、抹茶を使用したスイーツやドリンクのバラエティーが一気に増えたとともに、驚くほど高いクオリティーの商品も生まれている。

今回は都内で味わえる数多の抹茶メニューの中から、特におすすめの商品を厳選して紹介する。

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今、「クラフト」の波がアイスクリームにも押し寄せている。自然由来の材料を使い、製法にもこだわったスイーツは、丁寧に少量ずつ作られているのが特徴的だ。そして、その店独自のフレーバーを提供する店も多い。

ここではわざわざ足を運びたい、東京のクラフトアイスクリームショップを厳選して紹介する。

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