※2024年4月30日オープン
代々木上原の閑静な住宅街の中にたたずむクレープカフェ。目黒「カビ」の立ち上げメンバーとして活躍した田井將貴による究極のクレープが堪能できる。
「クレープ」(1,320円、以下全て税込み)は、ムラのないきれいな焼き色をしたバターシュガークレープ。薄皮だが驚くほどもっちりとした生地、その裏面にたっぷり塗られた無塩バターのコク、黒糖ザラメのしゃりしゃりとした食感。食材そのものの魅力が一口の中に見事にまとまり、まさに圧巻だ。
クレープと共に味わってほしいのが「アイスコーヒー」(660円)。田井が毎日欠かさず通っていたというPROLOG(プロローグ)というコペンハーゲンの人気カフェの浅煎(い)り豆を使用する。 苦味が少なく、フルーティーさと洗練された酸味が特徴だ。この爽やかさが、クレープの優しい甘さの後味を心地よく増幅させてくれる。
店内の内装を手掛けたのは、建築家のクマタイチ。無垢材のテーブルに、打ちっぱなしのコンクリート、そしてひときわ目を引く、清々しいブルーの座面をした丸椅子がある。クレープ皿やコーヒーカップは、ØCのチームと兼ねてから関わりがある陶芸家、野口悦士によるもの。古い土器のようなしっとりとした美しさは、一皿、一杯の魅力を盛り立てる。
2024年6月3日からは、ランチクレープもスタート。田井のセレクトしたワインやビールをはじめとするアルコール類も充実しているので、昼飲みにも間違いのないスポットとなるだろう。