喜記
画像提供:喜記「マッドクラブのチリガーリック炒め」
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東京、世界の料理が楽しめるレストラン10選

マレーシア風のインド料理からメキシコの手作りタコスまで、手軽に楽しむ海外グルメ

Lim Chee Wah
翻訳:: Kagari Sakamoto
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、世界の料理が楽しめるレストラン10選

食事はその国らしさを感じられる最も簡単な方法だ。東京には多種多様な国のレストランが軒を連ねており、「味覚の世界旅行」とも呼べる体験が気軽に楽しめる。

ここでは、タイムアウト東京英語版編集部が選んだ、現地の味に忠実な本格レストランを紹介。料理だけでなく、デザインや雰囲気にもこだわった店舗をセレクトした。メキシコのタコスやスペインのタパス、香港のシーフード料理など、東京でお気に入りの海外グルメを見つけてほしい。旅や外国での生活が恋しい人も必見だ。

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  • 中華料理
  • 銀座

香港の元駐在員も足繁く通う香港料理専門店。1965年に香港の銅鑼湾(コーズウェイベイ)で創業した海鮮料理の名店「喜記(ヘイゲイ)」の中華圏外初の店舗だ。2017年、銀座6丁目にオープンしたが、店舗面積を拡大するため、2022年1月に銀座5丁目の商業施設「イグジットメルサ(EXITMELSA)」へ移転した。

本店から空輸されるガーリックスパイスを使用した「マッドクラブのチリガーリック炒め」(6,600円、以下全て税込み)が看板メニュー。カラリと揚げることで甘みが際立ち、パワフルな辛みと見事にマッチしている。

ランチは数種類のセットメニューを用意。おすすめは1日5食限定の「鮮魚の姿蒸しセット」(2,200円)だ。その日に豊洲市場から仕入れた新鮮な魚を蒸して、高温のピーナツ油をジュワッと回しかけた一品である。

  • マレーシア料理
  • 大手町

日本初、マレーシアの屋台スタイルのインド料理店。「マレーシアのぶっかけ飯」とも言われるナシカンダールがメインで、好みのカレーやライス、副菜をワンプレートに乗せて食べるのが特徴だ。

カレーは「チキン」「ポテビーフ」などから2種類を選べる。副菜も豊富で、インドのサラダ「ライタ」や、「根菜ココナッツ煮」「パクチーとバミセリの和え物」など、気になるメニューを自由に試してほしい。迷ってしまう人は、店員におすすめを聞くのもいいだろう。

ハラルやベジタリアン対応のメニューも用意。日本ではめったに味わうことのできない本場の味が楽しめる。

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  • スペイン料理
  • 広尾

スペインのガストロバーは、バルとレストランの中間に位置し、カジュアルな料金で良質な食事を楽しめることが魅力。この店では、スペイン北東部にあるカタルーニャ地方の風味豊かな料理をベースにしたメニューを提供している。

イベリコ産の高級肩肉をレアに調理しトーストの間に挟んで提供されるサンドイッチや、イワシのエスカベッシェ、特製チーズケーキなどの小皿料理を試してみよう。

リラックスした雰囲気とキッチンを見渡せるカウンター席で、親密な時間が過ごせる。

  • 早稲田

スリランカの高級ホテルなどで修行を積んだ2人のシェフ、ダヌシュカとジャナカが運営するスリランカの家庭料理店。同店でぜひ食べてほしいのは「スリランカカレーのバナナリーフ包み」(1,760円)だ。折り畳まれた大きなバナナの葉を開くと、約10種類のカレーとサバ入りコロッケなどのおかずがミチッと詰まっている。

これを混ぜ合わせて食べていくのが、スリランカ家庭料理の定番。カレーは日によって異なるが、約40種類ものスパイスとハーブで味付けしており、ひとさじすくうごとにどんどん異なる風味が押し寄せ、最後まで楽しめる。

このほか、酒のつまみやデザートも本場の味を再現している。ぜひスリランカの食文化を堪能してほしい。

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  • 浅草

長らく「予約の取れないタイ料理店」として知られていた「ソンポーン」が、2017年8月に大幅に席を増やして移転。店主のソンポーンは、タイの屋台などで料理経験を積み、来日後はタイ東北部のイサーン地方で日常的に食べられている料理を提供するようになった。

以前は5席ほどの店を一人で切り盛りしており、リーズナブルに本格タイ料理が食べられる店として人気を博していた。移転後はシェフを増やし、ソンポーン以外も調理場に立つ。「ガイヤーン(タイ風焼き鳥)」や「プーパッポンカリー(カニカレー)」などが、リーズナブルに味わえる。

イサーン料理は辛いことで知られるが、実はマイルドなメニューも多い。辛さが物足りない人は、ソースで調整するといい。基本は予約必須でありつつも、夜遅い時間は空いていることが多い。

  • インド料理
  • 京橋
  • 価格 1/4

京橋で人気のこの店をのぞいたら、きっと魅了されるだろう。「食堂」を意味する南インド料理専門店には、さまざまなインドのスパイスが混じり合った香りが漂う。インドのケーララ州とタミルナードゥ州でスカウトされて東京に来たシェフたちが、素晴らしい南インド料理を提供してくれる。

「マサラドーサ」は、発酵させた米とレンズ豆で作られた羽根のように軽いクレープを筒状にしてポテト、オニオン、青唐辛子を包んだもの。パリパリのクレープを崩して「サンバル(レンズ豆のスープカレー)」と「チャツネ」に付け、手で食べるのが本場流だ。

日本人に合わせて辛さを弱めたりはしない、とスタッフは言う。バナナの葉に9品が乗る定食「ダバ ミールス」のカレーのいくつかは、非常にパンチがきいていた。定食には、チキン、魚、エビのカレー、「ポリヤル(軽くスパイスで炒めた野菜)」「プーリ(イースト菌を使っていない揚げパン)」「パパド」などが含まれる。

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  • メキシコ料理
  • 三軒茶屋

三軒茶屋駅から歩いて約10分の場所にあるメキシコ料理店。南米と聞いてイメージするようなにぎやかなムードと少し異なり、店内はシックな青を基調とした大人のカフェのような雰囲気だ。

同店の目玉はなんといってもタコスメニュー。トルティーヤ生地を手作りしているのはもちろん、生地に使う粉も、原料のトウモロコシからメキシコ原産の在来品種のものにこだわり、メキシコから輸入し店内の臼でひいて自家製粉している。

その自家製トルティーヤで作るタコスメニューは、「アボカド」「フリホーレス(北海道産とら豆のタコス)」「サボテン」「鶏肉とモレベルデ(モレベルデはカボチャの種の意味)」など10種類以上あり、どれも食べやすく味わい深い。店いわく、「最近多く出回っているアメリカ品種のトウモロコシから作った生地と、在来品種のものはまったく味が違う」そう。確かにタコスはもちっとカリッとした食感が独特で、皮からほんのり甘い香りも感じられておいしい。

テキスト:浅野 陽子(フードライター)

  • イタリア料理
  • 恵比寿

恵比寿にある「イル ボッカローネ(IL BOCCALONE)」は、1989年から東京の人々に心のこもったイタリア料理を提供している、ゆったりとしたイタリアントラットリア。料理はもちろんのこと、明るい黄色のテーブルクロスや暖炉、木製の縁取り、フレスコ画で彩られた壁など、美しい内装が地元の人々を魅了する。

カリッとした食感の「やりいかのフリット」や、スライスしたばかりのプロシュートから始めて、パスタやメイン料理に移るのがおすすめ。イタリアから直輸入した巨大なチーズの塊の中で仕上げる「パルミジャーノチーズのリゾット」は店の名物だ。

自家製パスタは、ボローニャ風ミートソースのタリアテッレ(細長いリボン状の麺)やアサリのスパゲティなどがあり、どれも完璧なアルデンテの状態で提供される。岩塩で包んで焼いた牛ヒレ肉といった、ボリューム満点のメイン料理も注文しよう。

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  • アメリカ料理
  • 麻布十番

アトランタ出身の夫妻が2015年に麻布十番でオープンしたこの人気レストランは、アメリカ南部とケイジャン料理の専門店。アメリカ南部出身かどうかにかかわらず、店内に一歩足を踏み入れれば、すぐにくつろぐことができる。

人気メニューは間違いなくフライドチキンとワッフルだが、甘くてスパイシーなソースと提供されるケイジャンのソフトシェルクラブも見過ごせない。ベジタリアン向けのメニューも豊富で、スライダーには店の定番料理であるプルドポークをアレンジしたものや、豆腐を使用したものなどがある。

食べきれない場合は、持ち帰り用に包装してくれる。

  • 日暮里

谷中商店街にある「日本一ウザい」店主がいるレストラン。イランとトルコ、ウズベキスタン料理を提供している一軒だ。店に入れば、忙しく働くオーナーが笑顔で迎えてくれる。男性には「金持ち風の男が来たぞー」などときつめに、女性には優しいジョークを飛ばす、その「ウザい」姿も名物である。

メニューも一応あるが、ここではコースで頼んだ方がリーズナブル。客の出身国や食べるペース、好きそうな食材を見て、それぞれに合わせた料理が次々と運ばれてくる。

ランチタイムに提供している「おなかペコペココース」はスープや煮込み(チキン、ラム、豆、野菜から1つ選べる) 、前菜 、 チャイ、デザートなどが付いて、1,100円だ。ディナーコースは2,200円からで、ケバブや肉料理など、おまかせメニューが続々と出てくる。もちろんハラルにも対応している。

もっと世界を旅するなら

おいしい朝食で一日を始められたら、なんだかその日は良い日になりそうな予感がしないだろうか。世界には、それぞれの国や地域の歴史に根付く素晴らしい朝食文化がたくさんある。

今回は、東京にある世界各国の朝食を楽しめるレストランをセレクトした。まるで世界を旅するように、朝のひとときを堪能しよう。

ミャンマー人オーナーによる本格的なミャンマー料理店が数多く立ち並び「リトルヤンゴン」とも呼ばれる高田馬場。近年、中国人をはじめアジアにルーツを持つ人々が相次いで故郷の料理を提供するレストランを出店しており、池袋、新大久保と並び「本場のアジア飯が食べられるエリア」として注目を集めている。

ここでは、中国から、内モンゴル、台湾、ミャンマー、ベトナム、スリランカ、ウズベキスタンまで本格アジアンフードと現地さながらの雰囲気が楽しめる店を紹介する。 東京の「ガチ中華人気」をけん引する中国グルメブロガーの1人、阿生(アション)がセレクトした「ガチアジア飯」はいずれも必見。ぜひ、まち歩きの参考にしてほしい。

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  • Things to do

今年卒業を迎えた学生の多くは、卒業旅行を断念したのではないだろうか。「本当は海外に行きたかった」「最後の思い出づくりが、台無しになってしまった」と嘆いているのは、当然だろう。だが東京にはまるで、異世界に迷い込んでしまったかような空間を味わえるスポットがたくさんある。

ここでは、アジアからヨーロッパまで、海外旅行気分を体験できるレストランや雑貨店、在住外国人が集うスーパーなどを紹介する。学生時代を共にした友人と、プチ旅行を楽しんでもらいたい。

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