※2023年4月2日閉店
京橋で人気のこの店をのぞいたら、きっと魅了されるだろう。「食堂」を意味する南インド料理専門店には、さまざまなインドのスパイスが混じり合った香りが立ち込める。ダークブルーの壁に色鮮やかなカーペットがかけられ、ターコイズ色のタイルが床を覆い、南インドの音楽が静かに流れていて、瞑想(めいそう)できてしまいそうなほど穏やかな雰囲気を醸し出している。デートにもとても良さそうだ。
とはいえ、ここの料理の素晴らしさにはかなわないが。インドのケーララ州とタミルナードゥ州でスカウトされて東京に来たシェフたちが、素晴らしい南インド料理を提供してくれる。
「マサラドーサ」は、発酵させた米とレンズ豆で作られた羽根のように軽いクレープを筒状にしてポテト、オニオン、青唐辛子を包んだもの。パリパリのクレープを崩して「サンバル(レンズ豆のスープカレー)」と「チャツネ」に付け、手で食べるのが本場流だ。
日本人に合わせて辛さを弱めたりはしない、とスタッフは言う。バナナの葉に9品が乗る定食「ダバ ミールス」のカレーのいくつかは、非常にパンチがきいていた。定食には、チキン、魚、エビのカレー、「ポリヤル(軽くスパイスで炒めた野菜)」「プーリ(イースト菌を使っていない揚げパン)」「パパド」などが含まれる。
カレー気分でない時は、肉や野菜、自家製インドチーズなどを楽しもう。何を頼んでも絶品のインド料理が味わえる。
八重洲地区の再開発のため4月2日に閉店。「ダバ インディア」としての移転の予定はないが、4月末に「飲めるインド料理店」として「インディアン ストリート フード アンド バー ゴンド(Indian Street food & Bar GOND)」をお茶の水にオープンする。
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