寿司や和食の名店がこぞって仕入れ「日本一のまぐろ仲卸」とも称される「やま幸」の鮮魚・総菜店。同店は、食育を視野に入れ、対面販売を行う。子どもの目線の高さに合わせてガラス窓を付けたいけすには、近海の天然魚が泳いでいる。子どもたちはここで魚の種類を学び、そして食す体験ができるのだ。
一番に抑えるべきは、定置網で獲った天然生本まぐろ。春先が一番香り高く、部位ごとの味わいがしっかりしていることから、「この時期にぜひ味わってほしい」とスタッフも胸をたたく。中でも3貫から味わえる「握り」が手軽でおすすめ。旬の握り寿司や巻き寿司などもある。
焼き魚弁当など、ご飯系の種類も豊富だ。これらに使用されているご飯は全て「麻布台ヒルズ マーケット」内の「お米とごはん 隅田屋」のもの。店舗同士がワンチームとなり生まれた、同マーケットならではのコラボレーションメニューとも言えるだろう。
鮮魚は「赤身」(864円、以下全て税込み)「中トロ」(1,296円)「大トロ」(1,944円)「かき身」(1,080円)のほかに、ヒラメやサヨリ、タイなど、その時期でしか味わえない天然ものの造りを中心に提供。小さなひと山ごとに購入できるのもうれしい。
総菜のバリエーションにも驚かされる。近海天然鮮魚を使った「ヤムウンセン」(756円)やまぐろの天身を使った「まぐろキーマカレー」(1,080円)など、アイデアあふれる総菜が所狭しと並ぶ。
注目したいのは、「まぐろメンチカツ」(422円)。近海本まぐろの頬肉100%のうまみが詰まったボール状のカツに行列ができる姿が目に浮かぶ。