都立家政駅前の人気ラーメン屋「食堂 七彩」の姉妹店。2015年に東京ラーメンストリートから移転オープンした。
この店の最大の特徴はなんといっても自家製麺。キッチンの一角に麺を打つためのスペースがあり、職人による打ち立ての麺を食べることができるのだ。
スープも化学調味料を一切使用ししないこだわりぶりで、「喜多方らーめん(煮干)」は、たっぷりの煮干しの風味がきいており、シンプルながらも洗練された味わいだ。
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近年ブームになりつつある「手揉み麺」。縮れ麺に分類されるこの麺は、製麺機で作る均整のとれた麺とは異なり、手打ちによるモチモチとした独自の食感が特徴でやみつきになること間違いなしだ。
基本的に多加水麺を使用し、手もみの工程はゆでる直前に行われる。麺をまな板などにこすりつけ、両手で優しくもみ、縮れをつけていく。それゆえに提供までに時間がかかることが多いが、打ち立てのおいしさは待ち時間など忘れてしまう喜びに変わるだろう。
本記事では、手もみ麺を扱う人気のラーメン店を紹介。店ごとに味わいが全く違うため、ぜひお気に入りを見つけてほしい。
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都立家政駅前の人気ラーメン屋「食堂 七彩」の姉妹店。2015年に東京ラーメンストリートから移転オープンした。
この店の最大の特徴はなんといっても自家製麺。キッチンの一角に麺を打つためのスペースがあり、職人による打ち立ての麺を食べることができるのだ。
スープも化学調味料を一切使用ししないこだわりぶりで、「喜多方らーめん(煮干)」は、たっぷりの煮干しの風味がきいており、シンプルながらも洗練された味わいだ。
東京メトロ丸ノ内線の中野富士見町駅から、徒歩1分の便利な立地にある。白と木彫のシックな外観で、店名の通り、すべて店内で手作りされた「純手打ち麺」が人気の店だ。入り口の横には製麺室があり、ここで麺が毎日こねられている。麺は手切りし、手もみで仕上げた縮れ麺で、均一ではなく不揃いだがこれがスープによくからむ。柔らかくプリプリした食感も実に心地よい。
スープは鶏だしがベース。うまみがていねいに抽出された中に魚介の風味がプラスされている。スープは主張しすぎず、自慢の味わいを際立たせて、麺と具材を含め全体がバランスよくまとまっている。「醤油らーめん」をベースに、トッピングの味玉やチャーシューも楽しもう。
一杯ずつ手間を惜しまずに作るため、数量限定で提供し、麺の売り切れ次第で閉店になる。また、不定休のため、公式Xを確認してから訪れよう。
森下駅から徒歩7分ほどの場所にオープンした、手打ち麺が人気のラーメン店。岩手県産「もち姫」と北海道産「和華」の2種類の国産小麦をブレンドし、店内で手打ち、手切り、手もみを行ったモチモチ、プリプリとした加水率43%の麺は、一度味わってほしい逸品だ。
メニューは「醤油ら~麺」「塩ら〜麺」(各960円、以下全て税込み)を軸に、「海老ワンタン麺」(各1,180円)や、「炙りチャーシュー」「味玉」などのトッピングが乗った「全部のせら~麺」(各1,430円)がある。
スープは、塩と醤油で印象が変わり、鶏のうまみにコンブや煮干し、ホタテなどの海産物が加わり、あっさりとしながらもコクのある仕上がり。手打ち麺だけでなく、トッピングやスープの全てのバランスにこだわり抜いた一杯が楽しめる。
JR東小金井駅直結の「ノノワ(nonowa)東小金井」内にあるラーメン店。常に客足の絶えない、小金井エリアの人気店だ。
平たいモチモチの麺に、甘さがありながらすっきりとしたキレのある醤油味のスープがよく合う「正油ラーメン」(920円から)と、透明感のある魚介の風味のきいたスープと「塩ラーメン」(920円から)、「ブラック」(950円から)、「油そば」(850円から)のほか、季節ごとの限定ラーメンも提供。麺は自家製麺で、一つ一つ手もみしながらゆで上げる。
深夜24時まで営業しているのも魅力的だ。
町田エリアでトップクラスの人気を誇る中華そばの店。店主は福島の名店「とら食堂」出身で、おいしい白河ラーメンを提供している。
おすすめは、チャーシューとワンタン、味玉が入った「手打ち特中華そば」(1,400円)。麺は手打ち麺か、細麺ストレート麺の2種類があるが、手もみ手打ちの縮れ麺が人気だ。
醤油スープはあっさりとしながらも、深みがあり、鶏の風味もしっかりきいている。モチモチの手打ち麺とも相性がよい。
「特中華そば」のチャーシューはロース、モモ、鶏の3種類。肉厚でとてもおいしい。あんがぎっしり詰まったワンタンも食べ応えがある。そのほかのメニューに、ショウガがきいた「生姜そば」もある。
JR神田駅西口を出て徒歩1分の好立地にある秋葉原の「麺処ほん田」系列の店舗で、麺の魅力を前面に押し出したラーメン店。自家製の縮れ麺にこだわった、「自家製手揉みつけめん」(1,000円から)、「自家製手揉みらぁめん」(1,000円から)などのメニューが人気だ。
岩手県産の「もち姫」と北海道産の「ハルユタカ」という小麦を独自にブレンドした、加水率51%以上の超多加水で製麺した極太の縮れ麺が特徴。コシが強く、小麦の風味とうまみが存分に味わえる。
つけ麺のつけ汁は、豚と鶏の動物系をじっくり煮込んで魚介系をミックスした、淡麗と濃厚の中間の「淡濁スープ」。麺にしっかりと絡みつき、相性抜群だ。
「らぁめん」はキレのある醤油味で、スープが麺のよさを引き出している。チャーシューなどの具材のクオリティーも高さも楽しめるだろう。
超極太麺で有名なラーメン店。シンプルに麺のおいしさが味わえる「塩らーめん」が看板メニューだ。三重県産の小麦品種「もち姫」を使用し、もっちりとした歯応えのある麺を毎朝手作りしている。
麺と同様に、力強い味わいの塩味のスープも完成度が高い。鶏の手羽肉、アサリ、コンブ、カタクチイワシ、かつお節などの素材を凝縮させただしに、ミネラル豊富な厳選塩を加えた塩だれをベースにしている。丁寧に時間をかけて仕上げるメンマや、しっかりと醤油が染み込んだ味玉、焼き加減と脂身のバランスが絶妙なチャーシューなど、塩ラーメンと相性抜群のトッピングも絶品だ。
塩ラーメンのみを用意していることから、店主のラーメンにかける思いが伝わってくる。ぜひ、ここでしか食べられない渾身(こんしん)の一杯を味わってみてほしい。
小田急線鶴川駅から徒歩18分ほどのロードサイドにあるラーメン店。町田の塩ラーメンの名店「進化」の新ブランドとして、2022年10月にオープンした。
本店とは全く違うコンセプトの「しおらーめん」(950円)が楽しめる。同店専用の5種類の小麦をブレンドした手もみの自家製麺と、丸鶏をベースとして動物・魚介系の20種類以上の食材を使用したスープが合わさった、オリジナリティーのある塩ラーメンだ。
自家製麺は、かんだ瞬間に小麦の香りが広がる逸品。キリッとしたスープとも相性がいい。塩だれには、国産の塩とベトナムの塩を4種類ブレンドしている。チャーシューは、香ばしい香りとうまみが詰まった豚のバラ肉と、低温調理の鶏もも肉の2種類を使用する。
そのほか、「背脂生姜のしおらーめん」(1,000円から)、「塩つけめん」(1,100円から)、「わじまの塩ハイボール」などがあり、塩の味わいを満喫できるだろう。
「山と樹」は高円寺駅の南側、環七通り沿いに店を構えるラーメン店。運転手にアピールするように派手な看板の店が並ぶ通りにおいて、木の看板と白い暖簾の控えめな外観は新鮮だ。
入りやすさからか、1人で利用する女性客の姿も目立つ。提供するのは、化学調味料を一切使用しない優しいラーメン。「らぁめん」(1,000円)のスープは、口当たりこそオイリーだが、鶏ガラと豚のうまみがしっかりと感じられる。肩ロースのチャーシューやメンマなど、具材も主張は強くないが、シンプルなスープの中でそれぞれの良さが際立つ。手もみした自家製麺の食感も心地よい。
「特製らぁめん」(1,300円)には、豚バラのチャーシューや「あじ玉」が加わる。バランスの良い酸味の「つけめん」(1,050円)も懐かしい味わいでおすすめだ。
中目黒で人気を博していたが、惜しまれつつも閉店した「中華そば えもと」のセカンドブランドとしてオープン。福島の白河ラーメンに影響を受けたという手もみの手打ち麺が特徴的な「中華そば(醤油・塩)」(1,000円から)を提供している。
手打ち麺は縮れの太麺タイプで、モチモチの食感と小麦の風味がダイレクトに味わえる。麺も注文ごとに丁寧にカットし、手もみしながらゆでている。
スープは、鶏油が表面を覆うキレのある淡麗の醤油スープと、豚骨ベースにかつお節やコンブなどで仕上げた塩スープの2種類。この店の名物はチャーシューで、豚バラ、肩ロース、その両方が入ったミックスから選択できる。厚みのあるチャーシューは注文ごとにカットしてくれ、歯応え抜群でおいしい。
シンプルながらもそれぞれの存在感がしっかりとした、ハイクオリティーな一杯が食べられるだろう。
蔵前駅近くに店を構えるラーメン屋。ぜひ味わってほしいのが、アサリをベースに、ムール貝などの数種類の貝でスープのだしがとられた「貝塩ラーメン」だ。
貝のうまみがぎゅっと凝縮されたスープは、少々の罪悪感を感じつつも最後の一滴までどうしても飲み干さずにはいられない。タケノコやワカメ、三つ葉などのトッピングもスープと相性抜群である。
そのほか、「煮干つけ麺」、貝の香味油の絡んだ麺にミンチチャーシューがトッピングされた「貝油和えそば」なども提供されている。昼時は平日でも行列必至で、足を運ぶ際にはタイミングに注意しよう。
北品川の人気店「和渦TOKYO」の4つ目の新ブランドとして、2022年9月にオープンしたラーメン店。駅から少し距離のある住宅地にあるが、地元客を中心に毎日にぎわっている。
定番メニューは「醤油らーめん」(1,000円から)と「塩らーめん」(1,000円から)。「醤油らーめん」のスープは、鶏と豚でとった動物系と、たっぷりの野菜をしっかり煮出したものに、桶(おけ)仕込みの生揚げ醤油を数種類ブレンドしたたれを合わせた、甘口で深みのある醤油スープが特徴だ。
麺は国産小麦100%の手打ち手もみ麺で、ツルモチとしていて喉越しがよく、スープと麺の一体感が素晴らしい。チャーシューは、「岩中豚」「信玄鶏」を低温調理やつるし焼きなどさまざまな調理法で仕上げたもので、「特製」では数種類のチャーシューが楽しめる。
茶色がかった見た目の味玉は、「マキシマムこい玉子」を使用していて、濃厚な味付けがおいしい。そのほか、「和渦 TOKYO」系列らしい昆布水に浸した「つけめん」(1,100円)や、煮干しと鶏とアサリのだしを合わせた「三位一体」(1,100円)などもある。
ラーメン店ながら小料理屋のような佇まいの「麺 みつヰ」。店主は自家製麺が人気の「七彩」出身で、麺はもちろん自家製だ。
麺は、ストレートの細麺と中太ちぢれ麺の2種類。丸鷄のだしが堪能できる「醤油」は、シンプルかつ上品なスープに心をつかまれる。具材にはレンコンを使用したり、レアと炙り2種類のチャーシューを乗せたりと、随所に印象的な工夫が施されている。
ラーメン店としては珍しいものを揃えているのがサイドメニュー。店主の出身地である福井のローカルフード「自家製ソースのかつ丼」や、ラーメンと同じく自家製麺の「おろしそば」などが用意されている。どれも専門店のようなクオリティーが魅力的だ。
本場・福島のほか、都内では新橋などにも出店している喜多方ラーメンの店。店名の通り、水分を多く含んだモチモチでコシのある自家製の極太の手もみ麺をウリにしている。
おすすめは「肉そば醤油」(1,020円)で、少し甘味のある醤油味と、モチモチの手もみ麺が相性抜群の一杯だ。さらに、名物ともいえる肩ロース・豚バラ・豚モモ・豚ヒレ・鴨ロースの5種類から選べるチャーシューがたっぷりと乗り、「お任せ」と伝えれば、複数の種類を選ぶことができる。
半熟具合が絶妙な味玉や、シャキシャキのメンマもおいしく、スープを飲み干してしまうほど、バランスがいい。醤油のほか、「塩煮干し」(880円から)や限定の「喜多方ブラック」、小どんぶりのラインアップも豊富だ。
毎月続々と新店がオープンし、戦(いくさ)が絶えないラーメン業界。中でも、もはや定番となりつつある煮干しラーメン店のバトルは強烈だ。ここでは新宿、恵比寿、淡路町などの都心から、綾瀬や王子神谷、中村橋、蒲田、千歳船橋など都内の東西南北に広がる、新店を含む名店を紹介する。
通常、濃厚系とあっさり系の二極に分かれている煮干しラーメンだが、魚粉がジャリジャリと舌に残るほど濃厚なセメント系スープも、煮干しの後味が香ばしいあっさりと澄んだスープも、どちらも甲乙つけがたい。双方のメニューをそろえる店では、2杯を食べ比べるのもいいだろう。
毎年、さまざまなラーメン店がオープンする東京。人気店の系列や、修行先から独立した店主による珠玉の一杯、はたまた大阪や京都など関西圏から出店したニューカマーまで、2022年後半から2023年までの注目する新店をピックアップした。新たな出合いに感謝するとともに、ラーメンを通して年を振り返ろう。
近年、すっかり定番の味として都内でも人気店が増えてきた『鶏白湯(パイタン)ラーメン』。一口すすれば深いコクと白濁したスープのとりこになること間違いなしだ。
ここでは、都内14店を厳選。あっさりとしながら鶏脂のうま味、コクが感じられる鶏白湯ラーメンは、たっぷりの鶏コラーゲンや、野菜をふんだんに盛り付けてヘルシーなメニューを展開する店舗も多数ある。牛や豚の臭みが苦手、という人でも親しめるメニューが多いので、ぜひ近くの名店に足を運んでもらいたい。
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