平和軒
Photo: 平和軒
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東京、老舗ラーメン20選

銀座、永福町、野方ですする「ノスラー」ことノスタルジック麺

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テキスト:メンチャック

ラーメン」と聞いて何を思い浮かべるだろう。「」や味噌」、クリーミーな「とんこつ」に大人気の「家系」、今や定番となった「煮干し」「つけ麺」「まぜそば」など、シーンは絶え間なく進化している。

ここでは「ノスラー」の愛称で親しまれる、古き良きノスタルジックな東京ラーメンを紹介。昔ながらのすっきりとした正統派醤油ベースのラーメンを中心に、人気が衰えない老舗の名店をピックアップした。風格漂う店構えも必見だ。

※定休日や営業時間に変動があるため、出かける前には公式情報の確認を

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  • 中華料理
  • 東銀座

銀座にある老舗中華料理店。大正時代に屋台から店を始め、1929年から現在の場所で営業を続けている。店舗は建て替えられているが、昭和な趣は健在だ。

創業時からレシピを変えずに作られる「中華そば」は、スッキリした醤油ベースのスープが懐かしい味わい。トッピングは、チャーシュー、ナルト、メンマ、青菜に加え、三角形の卵焼きだ。「ポークライス」は、ケチャップで味付けされた焼き飯で、店が洋食メニューも提供していた頃の名残を感じさせる。

  • ラーメン
  • 荻窪
  • 価格 1/4

JR荻窪駅北口のロータリーを抜けた商店街に位置する、1949年創業のラーメン店。店構えからも歴史や風格を感じる。そんな老舗が提供する一杯は、シンプルな醤油味の中華そば。スープは鶏がらと魚介のだし、少しだけ濃い目の醤油の香ばしさやコクが絶妙に混ざり合った優しい味だ。

毎朝作られているという自家製麺は、プリっとした縮れ麺。創業時からの王道のおいしさを守り続けており、これぞ日本のラーメンと言いたくなる、伝統の味が楽しめる。

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  • ラーメン
  • 浅草

つくばエクスプレス浅草駅から徒歩2分。1950年創業の昭和のたたずまいが店内にも残る浅草の老舗ラーメン店で、元々は明治期からの製麺所をルーツに持つという。

「ラーメン」は、創業時から変わらぬ東京ラーメンの王道の味。縮れ麺に、鶏ガラと豚骨、たくさんの野菜からとった深みとコクのある甘口醤油スープを合わせる。白ネギ、メンマに、歯切れが良く柔らかい、風味豊かでボリュームのあるチャーシューが乗ったシンプルな構成だ。どこをとっても隙のない、バランスがとれた、非常に満足度の高い昔ながらの一杯が味わえる。

多数の著名人のサインが並ぶ店内も昭和の空気感そのままで、昭和にタイムスリップしたようなノスタルジックな魅力にあふれている。

  • ラーメン
  • 飯田橋

JR総武線・東京メトロ飯田橋駅から徒歩5分、1974年創業の老舗ラーメン店。岡山県出身の店主が独学で学んだというラーメン「支那そば」は、鶏ガラ・豚ガラのだしと甘口醤油のマイルドなスープに、柔らかいトロトロのチャーシューが乗り、縮れ細麺の混ざり合う至福の一杯だ。この飽きのこない定番のラーメンの味が評判で、客足が途絶えない人気店になっている。

特に、トロトロのチャーシューが5枚乗る「ちゃあしゅうそば」が人気。麺類のほかにも、人気の「水餃子」や「餃子」などのつまみがラインアップする。夜は、店主の明るい人柄に常連客が集まり、アットホームな居酒屋のような雰囲気が心地いい。

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  • ラーメン
  • 銀座

東京メトロ銀座一丁目駅から徒歩2分、1956年創業の銀座の老舗中華そば店。一時期ビルの建て替えで休業していたが、2019年の再開後も客足の絶えない人気店だ。

「中華そば」は動物系と魚介系のバランスが抜群のスープに、弾力があり滑らかな自家製麺が絡む、懐かしさのある正統派な醤油ラーメン。醤油の味はマイルドで、スープの深みのあるコクが伝わる。

「ワンタンメン」も人気で、自家製の皮のワンタンはうま味が詰まった丁寧な味わい。老舗ならではの伝統を感じさせながらも、ブラッシュアップされた色あせない魅力のある一杯に仕上がっている。

  • ラーメン
  • 江東区

東京メトロ東西線木場駅から徒歩4分。1959年創業の老舗中華店。看板メニューは、多くの人からその愛称で親しまれている、タンメンと餃子のセット「タンギョウ」だ。

「タンメン」は、鶏ガラに野菜のうま味がぎっしりと詰まった透き通ったスープに、中太のストレート麺がよく絡んだ食べ応えのある一杯。「餃子」はやや大きめのサイズでしっかりと焼き目が入り、ジューシーで、自家製のラー油と合わせるとさらにうま味が広がる。このタンメンと餃子のセットに加えて、サービスで別皿の野菜炒め(タンメン野菜)が提供されるのもうれしい。こちらもラー油との相性が抜群だ。

満足感の高い料理に、毎夜まで店内はにぎわいをみせている。

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  • ラーメン
  • 有楽町

JR有楽町駅から徒歩3分ほど、高架下にある1967年創業の老舗ラーメン店。「ラーメン」は、変わらない昭和の味、これぞ東京ラーメンといったシンプルな一杯だ。

豚のゲンコツから取ったスープは醤油ベースの豚清湯で、あっさりとした飲み口。中太麺は歯切れよく、スープとの相性も抜群だ。チャーシューは味がしっかり染み込んだ厚切りのものでおいしい。

サイドメニューの「餃子(6個)」も名物で、カリッと焼き上げられたこんがりとしたきつね色の皮に、ニンニクとコショウ、一味が入ったスパイシーな仕上がり。キャベツの甘さと調和が楽しめる。そのほか、味付けが濃く、食べ応えのある「チャーハン」も人気だ。

  • ラーメン
  • 永福町

京王井の頭線の永福町駅から徒歩1分、1955年創業の老舗ラーメン店。今も行列の絶えない人気店で、街の顔になっている。

「中華麺」の最大の特徴は、日本人の舌にフィットする自慢の煮干しスープに、通常で他店の2倍以上ある大盛の麺の組み合わせ。スープは茨城県波崎産のマイワシを中心とし、昆布や豚骨、背脂、タマネギ、ニンジン、ジャガイモなどからとっただしに、9種類もの材料を使った醤油だれを加えた絶品だ。表面に油膜(ラード)が張っているため、最後まで熱々のまま楽しめる

細縮れ麺に、柔らかくバランスの取れたメンマ、脂身の少ないしっかりとした歯応えのチャーシュー、ナルトが乗る。トッピングは、チャーシューのほか、山盛りのメンマ、生卵など。全くぶれない一杯が、多くのファンを魅了し続けている。

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  • ラーメン
  • 渋谷
  • 価格 1/4

渋谷、道玄坂にある1952年創業の老舗ラーメン店。焦がしネギが浮かんだ醤油スープに平打ち麺が入り、トッピングはモヤシと煮卵、チャーシュー。素朴な「もやし麺」がおいしい。

  • ラーメン
  • 西荻窪
  • 価格 1/4

西荻窪駅南口を出て、路地を入ってすぐの場所にある、半世紀以上も営業を続けている老舗。古い民家の1階で、カウンター6席のみの小さい店舗だ。

メニューは「ラーメン」「ワンタンメン」「焼豚メン」などがあるが、常連客に絶大の支持を受けているのは「タンメン」である。みずみずしさを保ったシャキシャキのキャベツ、もやし、ニンジンの乗った、塩味のラーメン。中華鍋で炒められてはいるが、シャキシャキした食感を絶妙に残し、うま味が染み出ている。そして、びっくりするくらい澄み渡る透明度の高いスープは、見た目の印象とは違って、うま味を含んだ深い味。この野菜、スープに、粘り気のある麺がからむ。麺と具を食べ終わった後のスープもどんどん口に進んでしまう。

定番の味とはまさにこのこと、時代を越えて愛され続ける、間違いないうまさがある。6席の店舗に、週末には行列が絶えないのもうなずける。

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  • ラーメン
  • 目黒

JR目黒駅から徒歩5分、1945年創業の老舗ラーメン店。黄色い看板が目印だ。主なメニューは「ラーメン」「チャーシュー麺」「もやし炒め麺」「担々麺」「ネギチャーシュー麺」など。人気は、「チャーシュー麺」と「ネギチャーシュー麺」だろう。

チャーシュー麺は注文すると、カレー皿のようなだ円系の器で提供される。スープは鶏・豚・野菜からとる清湯系の醤油味で、あらかじめスープとたれを合わせて作るという。それもあり、動物系の味と野菜の甘みの一体感が感じられ、中太の縮れ麺とも相性が良い。チャーシューは厚みがあり、しっかりと歯応えが感じられる煮豚のスタイルだ。

ネギチャーシュー麺は、酢とラー油で調理された辛味ネギがたっぷりと乗り、酸味がある一杯。長年の歴史の中で作られた定番メニューは安定感がある。

  • ラーメン
  • 秋葉原

JR御茶ノ水駅、秋葉原駅からともに徒歩5分ほどの、昌平橋の交差点に位置する店舗。創業は1912年で、100年以上の歴史がある老舗ラーメン店だ。創業期は中華料理店としてスタートしたが、やがて現在のラーメンと中華がゆを提供するスタイルになった。

「ラーメン」は、特選醤油を使用し、豚骨・老鶏、多数の野菜類をじっくりと煮込んだ清湯スープ。かなりあっさりとした、これぞ東京ラーメンの味といった昔懐かしい味は、優しい気持ちにしてくれる。

チャーシューは見た目の存在感があるが、柔らかく、味も濃過ぎないバランスのいい味。セットでも頼める中華がゆには下味が付いており、そのままでも十分おいしいが、調味料で自分好みの「味変」も楽しめる。4代目となる女性店主がいつも気持ちの良い接客で迎えてくれる、アットホームで懐かしい店だ。

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  • ラーメン
  • 品川

JR大崎駅から徒歩6分。立正大学のキャンパスの向かいの階段を上ったところに立地している。創業は1966年、歴史が止まったかのような昭和を感じさせる外観の老舗中華料理店だ。

定番の「ラーメン」は、白ネギとチャーシューとナルトに縮れ麺という昔ながらのシンプルな醤油ラーメン。スープはあっさりとしながらも深みがあり、すする度に優しい口当たりに癒やされる。歯ごたえのあるチャーシューと、アクセントになる白ネギがおいしい。

ほかにも「ワンタンメン」「もやしそば」「味噌ラーメン」「タンメン」「麻婆ラーメン」など、ラーメンのメニューが豊富。町中華らしく、チャーハンや丼もの、定食、スープなどもラインアップする。

  • ラーメン
  • 神保町

東京メトロ神保町駅から徒歩3分、神田すずらん通りから少し路地を入ったところにある1966年創業の赤いのれんの老舗ラーメン店。昔から変わらず「ラーメン」は500円(税込み)の型破りな価格設定を貫く。

かなりあっさりとした醤油スープに、喉越しのよい細縮れ麺、チャーシューとのり、メンマが乗った、シンプルな中華そば。醤油味はあっさりとしているが、具材がちょうどいいアクセントになっていて、懐かしさの残る味わいだ。

また、多くの客が注文するのは名物でもある「半チャンラーメン」。いわゆるラーメン+半チャーハンのセットメニューで、半チャーハンの味付けはシンプルだが程よい塩加減で、ラーメンとセットで食べるのにちょうどいい塩梅になっている。「シンプル・イズ・ザ・ベスト」の変わらない昭和スタイルに常連客が集う。

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  • ラーメン
  • 王子

JR王子駅から徒歩7分、大通りから少し脇に入ったマンションの1階に位置する、1935年創業の老舗ラーメン店。今なお地元民を中心に絶大の支持を受ける。

主なメニューは「ラーメン」「もやしそば」「チャーシューめん」「わんたんめん」「ゴマみそらーめん」などの定番が揃う。キレのある熱々のスープは濃いめの醤油味で、つるりとしたストレート麺がよく絡む。

人気の「チャーシューめん」のチャーシューは歯切れよく、柔らかい食感がおいしい。メンマや白ネギなど、具材はシンプルな構成だ。昭和の雰囲気を残した地元に愛される一杯を味わいたい。

  • 荻窪

荻窪駅南口から南阿佐ヶ谷方面へ徒歩2分ほど。古くからラーメン店の多い荻窪の中でも、最古参の店だ。1947年(昭和22年)創業の老舗で、現在の東京つけ麺のルーツともいえる歴史的価値がある。

「つけそば」は、柔らかく太めの自家製麺に、辛さと甘酸っぱさが合わさった強烈な個性のスパイシーなつけ汁という組み合わせ。賛否両論のある個性的な味だが、ハマると定期的に無性に食べたくなるクセになる味わいだ。老舗だからこそ、今どきの店にはない斬新さが際立っているといっていいだろう。

店内にも注意書きがあるが、麺類ができるまでにかなりの時間がかかるため、注文時には注意が必要。スープ割がほしい場合も器を厨房(ちゅうぼう)に持っていくなど、独特のローカルルールが多々ある店だが、ぜひ堪能してもらいたい一杯がここにはある。

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  • ラーメン
  • 蒲田

東急池上線蓮沼駅から徒歩2分、JR蒲田駅から徒歩10分ほどに位置する、1953年創業の老舗ラーメン店。支那そばとカレーライスのセットが有名な店で、ほとんどの客が「支那そばと半カレー」を注文している。

支那そばは、魚介系の香りとうま味がほんのりと感じられるあっさりタイプの醤油ラーメンで、スープは琥珀(こはく)色の清湯(チンタン)スープだ。ストレート細麺に、ホウレンソウやチャーシューなどの具材が乗る。チャーシューはしっかりと厚みがあり、脂身のバランスが良く、柔らかくておいしい。

カレーライスは新米のみを使用し、洋食屋のスタイルに近いかなり濃厚な味わいだ。あっさりとしたラーメンと濃厚なカレーは相性抜群で、一緒に食べ進めたくなる。

  • ラーメン
  • 新宿
  • 価格 1/4

新宿駅西口の「小田急ハルク」裏にある老舗ラーメン店。醤油ベースの透き通ったスープと喉越しの良い麺の上に、分厚く切られた自家製チャーシューがどっさり乗った「チャーシューらあめん」「チャーシューざる」を求める人で行列ができる。

この店では「らあめん」や「ざる」などの定番メニューでも、麺、チャーシューともにボリュームたっぷりなので、心して来店する必要があるだろう。

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  • ラーメン
  • 浜松町

東京メトロ大門駅から徒歩2分ほど、オフィス街エリアにある1948年創業の老舗ラーメン店。昼間から、周辺で働く人を中心に、にぎわいを見せる人気店だ。

あっさりとした醤油味の「ラーメン」や、たっぷりとモヤシが乗った「もやし麺」、ハクサイやニンジン、モヤシなどの野菜がたっぷりと乗る人気の「手打ちタンメン」のほか、豊富な麺のメニューが揃う。

特徴的なのは、うどんのようにもちもちの食感の平打ちの縮れ太麺。小麦の風味がおいしい。また、「チャーシュー麺」のチャーシューは超極厚で、食べ応え十分だ。昔懐かしい味わいの一杯が楽しめる。

  • ラーメン
  • 野方

西武新宿線野方駅から徒歩8分ほど。環状7号線沿いに位置する、1963年に創業した老舗の中華料理店。「東京ラーメン」の巨大な看板が掲げられている。

醤油味の「ラーメン」をはじめ、「みそらーめん」「塩らーめん」「つけめん」など、豊富なメニューが揃う。加えて、人気の「五目チャーハン」を筆頭に、さまざまな中華料理のメニューがラインアップする町中華スタイルである。

ラーメンの麺は、孟宗竹を使用して打ち上げた手打ち麺で、もっちりとした食感が特徴。醤油スープは、豚や鶏ガラ、煮干し、貝、昆布にたっぷりの野菜を加え、うま味を引き出したあっさりとした優しい飲み口だ。具材は、歯応えはあるがほろっと柔らかいチャーシューとチンゲンサイ、アクセントとなる白ネギが乗るシンプルな構成。昭和の空気感が懐かしい店内で、まったく古びない本格的な料理が楽しめる。

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