グリーン サンクス サプライ
Photo: Keisuke Tanigawaグリーン サンクス サプライ
Photo: Keisuke Tanigawa

曳舟でしかできない6のこと

生活が根付く街で観葉植物店からアートなネパール料理まで満喫

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タイムアウト東京 > Things To Do > 曳舟でしかできない6のこと

戦火を避けられたことで築100年以上の長屋が現存する街、曳舟。4軒長屋をリノベーションした店舗など、生活に根差しながらも独自性を打ち出している魅力的なヴェニューが数多く揃っている。

東京スカイツリーも街中から見えるほど近く、押上を訪れる機会があればぜひ曳舟まで足を延ばしてほしい。温室を再構築した観葉植物店、建物自体がアート作品なネパール料理店、カスタムうどん店など、個性あふれるヴェニューを紹介する。

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  • アート
  • 向島

大道芸術館

江戸の花街文化の名残を感じられる向島にある、大衆文化を現代アートとしてとらえたコンセプト美術館。2022年10月にオープンし、編集者でジャーナリスト、写真家の都築響一のコレクションを展示するほか、館内のバーでは不定期でイベントも開催している。

料亭を改装したという館内の1階から3階に展示されており、各階をつなぐ階段の壁面には、小人プロレスのポスター、昆虫標本、中田柾志の写真作品、佐川一政や空山基、大竹伸朗の絵画などが並ぶ。

2階はバーで、美術館のために買い集めたというオリエント工業のラブドールたちがずらり。入館料には、同バーでのドリンク代も含まれていて、鑑賞後に一息つける空間だ。そのほか、落語会やビデオ鑑賞会、バーレスクダンサーを呼んだイベントなども行われている。

入場は予約、入れ替え制で3,000円(ドリンク代、作品の解説付き、以下全て税込み)。月曜日から金曜日の20時以降はバータイムとなり、チャージ料金1,500円で入場できる。 不定期で都築自身が案内するツアーも実施。休館日と併せて公式Instagramからチェックしてほしい。

  • 墨田区

アマリロ

戦前の町のたたずまいが残る町の一角にある「アマリロ(Amarillo.)」は、「酒とアテと音楽と」がコンセプトになった一軒家バーだ。

1階にはカウンター席、2階にはテーブル席を設置。70年代のビンテージオーディオから流れる音楽に耳を傾けながら、店主厳選の日替わりワインや日本酒、クラフトビールなどが楽しめる。

料理は、有機野菜を使った野菜多めのアテがメイン。そんな特徴から、女性一人でふらりと訪れる人も少なくないという。おすすめは、キャロットラぺやパテなどの5種の総菜と、グラスワインまたは日本がセットになった「アペリティーボセット(Aperitivo Set)」(1,600円)。丁寧に手作りで作られた料理は、どれもほっとする味わいである。

不定期でワインのワークショップやDJイベントも開かれ、ここから人と人とのつながりが生まれることも多いそうだ。

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  • ネパール料理
  • 墨田区

アート&ネパール

アーティストのヒロセガイが主宰する、「ネパール料理を媒体にアート活動」をコンセプトにしている「アート&ネパール(Art & Nepal)」。ネパール人シェフのマナハリ・カンデルによる本格的な料理が味わえる。

ひときわ目を引くのが「宇宙のパワーナンセット」。色鮮やかなナンには、ターメリックとイカスミ、抹茶、ビーツが練り込まれており、同じ配色は二度とできないという。カレーはチキンとベジタブルがレギュラーメニューで、仕入れ次第ではキーマを提供する。付け合わせのアチャールやタルカリも絶品だ。

店内はさまざまなアーティストによる作品を展示・販売している。建物自体も「京島駅」というヒロセによる作品である。2階は混雑時や団体の利用がメインだが、階段を上がるまでにも、土間だった場所に金魚が泳いでいたり、アートが飾られていたりと、情報量に圧倒されるだろう。

近辺に、同店と似た雰囲気の外観の店舗を見つけたら、それはヒロセとその仲間たちがデザインしていることが多いという。ネパール式の餃子であるモモを肉まんのような形状にした「ネパールまん」をテイクアウトして周辺を散策するのもいいかもしれない。生活の中に根付くアートをネパール料理とともに楽しもう。

  • ショッピング
  • 墨田区

グリーン サンクス サプライ

築100年ほどの4軒長屋の真ん中2つをリノベーションした観葉植物店「グリーン サンクス サプライ(Green thanks supply)」。元々はインテリアメーカーでデザインや営業を担当していた店主が、インテリアのコーディネートを考える際に植物が必ず入ることに着目し、自身の父の家業である室内の植栽や、植物のリース業、店舗の装飾を手伝う形でオープンした。

当時の梁(はり)を生かした店内は、特徴的な窓を見ると分かりやすいが、元温室の設備を分解して移設し、天井が高く光が差し込んで開放感がたっぷりだ。植物は、少し変わったものをセレクトしているが、初心者にも育てやすいものが揃う。また、購入後も育て方に質問があれば、Instagramを通して個別にレクチャーする。

洋服や帽子、靴、イラストレーター、陶芸、版画作家をはじめ、手でものづくりをしている作家のポップアップを毎月開催。ナチュールワインや、熊本の「アンビエントコーヒー(AMBIENTCOFFEE)」の豆を使用した深いりのコーヒーを片手に、植物とポップアップを楽しもう。上海生まれの看板猫・パオズにも会えるかもしれない。

営業日はInstagramを確認してから訪れよう。

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  • 墨田区

センレン

寿司店だった建物を自分たちでリノベーションした、カスタムうどん店の「センレン(1000REN)」。名残りが残るカウンターとテーブル席で、煮干しだしのうどんをさまざまな組み合わせで楽しめる。

だしは、「淡麗」「程々」「濃厚」の3種類。店内には1980年代に作られた製麺機があり、提供するのは全て自家製麺だ。スタンダードな白うどんと、一部規格外の野菜を練り込んだ「ベジ麺」の2種類が選べる。

メニューはタケノコとナルト、ネギに、ハーブラムローストと和風ローストビーフが乗る「スタンダード」や、大きいエビの天ぷらが乗った「大海老天」などがラインアップ。「スパイス鶏ハム」「野菜天盛り」など、トッピングも豊富に揃う。

2024年1月現在、不定期で週末の夜にも営業。ラムをメインにした料理を、薬膳を漬け込んだスパイスハイボールや漬け込みレモンサワーとともに味わえる。臨時休業の場合もあるため、事前にInstagramを確認してから訪れたい。

  • ナイトライフ
  • 向島

向島 栄翠

向島にある老舗の民謡酒場。民謡や端唄(はうた)を聴くことはもちろん、店主による三味線や尺八の生演奏に合わせて一緒に歌唱ができる。

情緒漂う店構えと内装は、昭和にタイムスリップしたような気分になるだろう。毎月第1水曜日には民謡愛好家交流イベント「栄翠友の会」を開催している。

もっと街歩きを楽しむなら......

  • Things to do

浅草と浅草橋のほぼ中間にある蔵前は、かつては江戸幕府の御米蔵が並び、吉原や芝居小屋などに通い慣れた粋人が多く住んだ街。隅田川に平行する江戸通りを中心に玩具(がんぐ)や花火の問屋が並び、現在は昔ながらの職人や老舗メーカーに加え、多くの若手作家がアトリエとショップを構える。

特にここ数年は「丁寧に作られた質の良さ」や「人と人のコミュニケーション」などを重視する若手店主の面白い店も増えてきた。新しいコーヒー文化の息吹も気になるところ。東エリアでコーヒーと言えば、清澄白河を思い浮かべる人が多いだろうが、この街でも上質なエスプレッソとハンドドリップを味わえる場所が増えている。

そんな蔵前の今を感じさせる旬の店から、この地で長く愛されてきた老舗まで、散策にぴったりのショップを紹介する。

東京を訪れる人の多くが目指す街といえば、浅草だ。「東京スカイツリー」やかっぱ橋道具街といった観光スポットから近いことも理由だが、最も大きな理由は、なんといっても歴史ある浅草寺の存在だろう。

浅草寺の雷門から宝蔵門へと続く仲見世通りは、昔ながらの食べ物や土産物を求める人であふれている。実は浅草の魅力はこの通りの中だけにとどまらない。とりわけ食に関しては、隠れたスポットも数多く存在する。

にぎやかな門前町でストリートフードを堪能するためのヒントとして、ここではタイムアウト東京英語編集部が選んだグルメスポットを紹介する。

ただし、仲見世通りは現在食べ歩きが禁止されているので、購入した店の前やイートインスペースなどで食べるようにしよう。

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  • カフェ・喫茶店

東京の各エリアは、その街の個性に基づいた独自の魅力がある。古着屋が集まる下北沢や、アートギャラリーやナイトライフでにぎわう六本木などがその例だ。 そんな中、清澄白河は「コーヒーの聖地」として近年定着しつつある町。隅田川の東側に位置するこのエリアにはのんびりとした下町情緒が残り、東京都現代美術館をはじめとするアートスポットも多い。

街の大部分を占める住宅街には、個人経営の店や昔ながらの喫茶店、そして世界的に有名なロースタリーが点在する。一日を通して清澄白河のコーヒーシーンを満喫したい人は、ここで紹介する店を参考にしてほしい。

  • Things to do

今、東京で最も面白い街といえば、日本橋が真っ先に上がるだろう。創業100年を超える老舗が今でも多く残る日本橋は、江戸情緒を残しつつも、進化を忘れない街。2020年に入ってからは、再開発でかつて世界有数の金融街であった兜町に新しいカルチャーが吹き込み、より新旧の文化を楽しめるエリアになった。

ここでは、朝食から眠りにつくまで、伝統と新しい文化が入り混じる日本橋で過ごす24時間を提案。古い、新しいを問わずに「本物」に出合える街を思いっ切り楽しんでほしい。

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  • Things to do

花街であり、昔から邦楽関係者も住むエリアだけに夕暮れ時には三味線の音色が響く神楽坂。そんな風景になじむフレンチビストロやカフェは神楽坂ならではの風景だ。

フレンチインターナショナルスクールのリセや、フランス語学校などを中心につくられたフランス人コミュニティーがあるのだが、今はその本場の味を求めて遠方からも訪れる美食家の街になった。パリの小路を歩くように、神楽坂を散策してみよう。

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