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Photograph: teamLab, Universe of Water Particles on a Rock where People Gather © teamLab
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2024年、世界で注目するべき24のこと

ユニークなフェスや、新規オープンなど、2024年に国境を超えてでもするべきことを紹介

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今年は「節約」することを忘れよう。新年の抱負には「もっと外に出る」「もっといろいろなことをする」「世界をもっと見る」あたりがいいかもしれない。結局のところ、人生は短いのだから。

2024年はフェスティバルやアートなど、見逃せないものが目白押しだ。ニューオープンやリニューアルオープンする施設もあれば、国や大陸を縦横に走る新しい鉄道路線の誕生、奇抜な会場での音楽イベントも行われる。生活費がかかるから財布の紐を締めなければいけない? 大丈夫。このリストでは、無料や手頃に楽しめるイベントも紹介している。

タイムアウトワールドワイドが選んだ、2024年に世界で最もクールで新しいことをするための決定版ガイドをチェックして、最高の年にしてほしい。

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1. 8カ国を巡るサイクリングトレイルに出発する。

ヨーロッパ

バルカン半島を縦断するまったく新しいサイクリングルート「Trans Dinarica trail」は、熱心なサイクリストから眺めのいい景色が好きな人まで、幅広い層の「2024年のやりたいことリスト」のトップに躍り出てくるはずだ。

このルートではいくつもの国立公園を結ぶ回廊地帯を通り、アドリア海沿岸を蛇行しながら、森林や内陸の村々を抜ける。その日のサイクリングが終われば、地元の夕食を楽しみ、ぐっすりと眠れる場も提供される。

ルートの目玉は、この地域のサスティナブルな美しさを見てもらうこと。開通までには、案内地図やおすすめのサービスなど、さまざまな情報が提供される予定だ。

Liv Kelly(Contributing Writer)

2. 新博物館でヒップホップの歴史を祝う。

ニューヨーク(アメリカ)

ヒップホップは世界的な流行といえるかもしれないが、その全てはニューヨーク、正確にはブロンクスから始まった。クール・ハーク、グランドマスター・フラッシュ、KRS・ワン、D・ナイスといったレジェンドたちのほか、最近のCardi Bやアイス・スパイスといった大物アーティストがキャリアをスタートさせたのもこのエリアだ。

ニューヨーカーたちは、ヒップホップというジャンルと、そこから生まれた多くのヒーローたちを祝福し、讃える場所を待ち望んできたが、2024年末に予定されている「Universal Hip Hop Museum」のオープンでついにそれを手に入れることになる。

床面積4900平方メートルの同施設では展示品のほか、マルチメディアや人工知能(AI)、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)などを使ったインタラクティブな展示を通して、ヒップホップの始まりとその影響について学ぶことができる。

Shaye WeaverEditor, Time Out New York

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ラウターブルンネン(スイス)

パーティーのために街の反対側まで歩いて行った人はいても、山の頂上まで登った人はいるだろうか? 大騒ぎするためにそこまでするのかと思うかもしれないが、「Detour Discotheque」はそれだけ遠回りする(detour)価値があるといえる。

この野心的かつユニークなイベントは、これまでアイスランドやスコットランドの遠隔地で開催されて、成功を収めてきた。2024年にはスイス・アルプスで開催される。回転レストランでのベテランDJによるパフォーマンスや、渓谷の豪華なアルプスの村々での滞在が楽しめる。確かに、会場へ行くにはケーブルカーを4回乗り継ぐ必要がある。まあしかし、ともかくこの素晴らしい景色だけでも見てほしい。

Liv KellyContributing Writer

東京(日本)

2018年、東京のお台場にオープンした「チームラボボーダレス」は、人々を熱狂させた。没入感が高く、インタラクティブで何より先鋭的だった。世界はかつて、これほどのスケールのデジタルアートを見たことがなかったのだ。

その「境界を押し広げる」アートで、チームラボボーダレスは単独のグループやアーティストに特化した美術館として、2021年に最多訪問者数のギネス世界記録に認定された。

最初の施設は2022年に閉鎖されたが、チームラボは2024年2月、東京都心の新たな場所でその画期的なチームラボボーダレスを再オープンしようとしている。これまで伝えられている予告情報によると、ひとつ上のレベルの体験ができるのは確かなようだ。

Lim Chee Wah(Editor-in-Chief, Time Out Tokyo)

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5. コロンビア版ミシシッピ川をクルーズする。

コロンビア

コロンビアのカリブ海沿岸で運行する主要なクルーズ会社は10社以上あるが、「コロンビア版ミシシッピ川」といわれる内陸を通るマグダレナ川沿いにはない。ただ、その状況も2024年11月にAmaWaterways社がこの川でクルーズ船を就航すると一変する。

7泊のクルーズでは、ガブリエル・ガルシア・マルケスの代表作のひとつ「コレラの時代の愛」で有名になったこの地域の野生動物や町を、快適な「船上ブティックホテル」に滞在しながら見ることができる。ヌエバ・ベネシアの水上村、ユネスコの世界遺産に登録されたモンポックスの旧植民地時代の街、マガンゲでのエキゾチックなバードウォッチングなどが、旅程に含まれる予定だ。

Luis Gomez(Contributor, Medellín)

6. 世界トップクラスのアスリートによる競技を観戦する。


パリ(フランス)

2024年にはエキサイティングな新しいイベントが目白押しだが、フランスの首都では、4年に1度の世界最高のスポーツイベントが開催される。2024年7月26日の「2024年パリオリンピック」開会式を皮切りに、スケートボードからシンクロナイズドスイミングまで、世界トップクラスの競技を観戦しよう。8月28日から開催される「2024年パリパラリンピック」に合わせて夏の終わりのパリを訪れ、各選手の才能に驚嘆するのもいいだろう。

Liv Kelly(Contributing Writer)

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7. 街の象徴の復活を喜ぶ。


ロンドン(イギリス)

ロンドンのラグジュアリーレストランの殿堂だった「Simpson’s in the Strand」は、1828年に(チェスクラブとして)オープンしたが、パンデミック以来、惜しまれつつも店を閉めていた。しかし、このイギリスで初めてミシュランの星を獲得したこのロンドンのクラシックレストランは、レストラン経営者のジェレミー・キングによって2024年、ついに再オープンすることになった。

アーサー・コナン・ドイルやチャールズ・ディケンズをはじめ、多くの「スーツ姿の口ひげ男たち」に愛された同店の再開について、キングは「21世紀に完全復活」と言っている。とはいえ、2022年夏に食器やシャンデリア、家具をオークションに出してしまったので、実際にどんな店内になるのかは今のところは誰にもわからない。

Leonie CooperFood and Drink Editor, Time Out London

8. 離島のフードフェスティバルに参加する。

ウェストマン諸島(アイスランド)

アイスランドのグルメといえば、誰もがレイキャビク、レイキャビク・・・・・・と口を揃える。しかし、いまウェストマン諸島が新しい隠れグルメスポットとなりつつある。同地で開催される「Matey Seafood Festival」では、国際的な一流シェフを週末に招へいし、コダラやタラといったアイスランドの地元食材を使った、緻密で独創的な高級料理を提供する。

2022年のこのイベントには、コペンハーゲンにある「Noma」のクアン・グリーンとロンドンの「Kol」のアダム・クレシが参加した。第3回となる2024年の開催は、9月5日から7日まで。しかし、ウェストマン諸島の魅力はそれだけではない。有名な「エレファント ロック」があり、たくさんのツノメドリと4000人しか人がいないこの島々は、一年中いつでも「行きたい先リスト」に載せるに値する旅行先なのだ。

Ella DoyleGuides Editor

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9. ビンテージ列車でイタリアを巡る。

イタリア

空の旅? それの時代はもう終わりったかもしれない。我々いま時代は、持続可能で手ごろな価格の鉄道旅行の時代へと全速力で突き進んでいる。そのような ヨーロッパの新しいサービスの中でも、近々刷新されるイタリアのノスタルジックなビンテージ観光列車サービス は、特にエキサイティングなものだといえる。

イタリア国鉄が2022年夏に発表したこの企画計画は、実本当に美しいビンテージ車両で、主要都市から地方、さらのそのほかの場所へと乗客を運ぶというもの。豪華列車、特急列車、そしてよりリーズナブルな「オムニバス・レジョナーレニ」の3つの種類があり、早くも2023年12月にローマ発ドロミテ行きの寝台車の運行がを開始されした 。2024年にさらなる列車の運行が計画されている。

Liv KellyContributing Writer

10. 最新音楽イベントで次の大物を見つける。

ダブリン(アイルランド)

ダブリンは、U2、シネイド・オコナー、フォンテインズD.C.、フィル・ライノットの出身地であり、音楽に関しては特別な場所だといえる。それだけに、この街に将来有望な音楽家を育てる文化があるのも当然だろう。

2024年2月の2夜にわたって行われる「Borderline」は、「前途有望な」新人アーティストを紹介する週末イベント。「Fat Dog」「Spider」「Lambrini Girls」 (実を言うと、これらのアーティストはもうすでに我々を魅了している)など、新進気鋭のスターたちが、伝説的な音楽ヴェニューである「Workman’s Club」のステージで全力を出し切る。将来のスターを自分が最初に見たのだと自慢できる、特別な週末になるだろう。

Kate Demolder(Contributor, Ireland)

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11. 元女子高でクリエーティブに出合う。

シンガポール

シンガポールのキムヤムロードにある豪華なブルータリズムスタイルの建物は、さまざまな役割を担ってきた。日本統治時代には志願兵の司令部であり、その後は女子高校となった。

この場所が2024年、超大型クリエーティブ施設としてオープン。シンガポール内外の50以上のクリエーティブブランドやライフスタイルブランドが入居する。ミシュランのビブグルマンを受賞した「The Coconut Club」で食事をしたり、地元のスペシャルティコーヒーのパイオニアである「PPP Coffee」でコーヒーを飲んだり、おしゃれなピラティス専門教室「Off Duty Pilates」でピラティスのレッスンを受けたりできるようになる。

さらに「Le Bon Funk」のシェフ、ケリン・バック、「Fico」のミルコ・フェッブライレ、「The Trapeze Group」など、大物シェフたちの新しいコンセプトの店舗も、これから大いににぎわうことになるだろう。また、施設内には宿泊可能な86室のサービスアパートメントもできる予定だ。

Cheryl SekkappanDeputy Editor, Time Out Singapore

12. アフリカ最大のアートフェアを見に行く。

ケープタウン(南アフリカ)

2024年2月、南アフリカのケープタウンでは、第11回「Investec Cape Town Art Fair」が開催され、この都市のアフリカ文化の首都としての地位がますます確固たるものになる。今回、アフリカ最大の同アートフェアはこれまで以上に規模を拡大。24カ国から112の出展者が集まり、30以上の作品形態にわたる375人以上のアーティストの作品を紹介する。

今年のテーマは「Unbound(型破り)」。アフリカとアフリカの人々の移民先から集められた、新進気鋭の「型破りな」クリエーターたちの主張に焦点を当てる。「Unbound」は3日間の会期を貫く共通テーマで、表現と多様性のためのプラットフォームとしての現代アートの役割を称えるものだ。

Richard HolmesContributor, South Africa

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ベルリン(ドイツ)

ベルリン市民がパーティーの楽しみ方をよく知っていることは周知の事実だが、彼らはさらクリエーティブな楽しみ方を見つけたようだ。街の歴史的建造物2つが、最近ナイトクラブに生まれ変わったのだ。

古代の城塞が「Zita Club」のり、廃墟と化したテーゲル空港が「Turbulence TXL」の、それぞれ本拠地となった。後者の空港の食堂は、大規模で新しい総合パーティー&イベントスペースとして生まれ変わった。船出を飾るのは、2023年秋の「lift-off(離陸/(計画などの)開始)」と見事な掛け言葉になった名称のレイブイベントだ。印象的なブルータリズムの建築様式で有名なこの建物は、最大700人を収容できる。

ヴェニューのinstgramによると、このスペースは「来年のオープンエアシーズンに向けて大きなことを計画している」という。今のうちに、グランジやストンプで踊るのに最適な靴を手に入れておこう。

Liv KellyContributing Writer

14. 没入型「夢のサーカス」に迷い込む。

シドニー(オーストラリア)

2024年、シドニーの「ルナパーク」で「 Dream Circus」がスタートする。これは3,000平方メートルの広大な敷地に建設されたハイテクを駆使した施設、「Magic Box」の中で楽しめる没入型体験。魔法のキャラクターたちが、サーカスの会場、水の中、そしてその向こう側へと、来場者を夢のような冒険へ連れ出してくれる。

没入型体験といっても平面に投影される「Van Gogh Alive」のようなものとは異なり、「Magic Box」は劇場のような舞台だ。カスタムデザインされた360度プロジェクション、モーションアクティベートLED、ホログラム、空間マッピングされたオーディオが3Dセットと連動し、来場者は自分の周囲で展開されるショーの一部になる。

Alice Ellis (Sydney Editor)

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15. ヨーロッパの中心で至宝を探す。

ザルツカンマーグート(オーストリア)

塩鉱山と聞くと、悲惨な矯正収容所が思い浮かぶ。だが、皇帝フランツ・ヨーゼフや作曲家グスタフ・マーラーのアルプスの保養地があった、オーストリアのザルツカンマーグート地方は、悲惨さとは程遠い。2024年「欧州文化首都」に選ばれたことで、この人気の田園風景の広がる、ユニークな歴史的名所の数々が、今年は音楽、芸術、パフォーマンスで埋め尽くされる。

特に注目したいものとしては、グスタフ・マーラーの楽曲のアクロバッティックな演奏、塩鉱山の中でのアントン・ブルックナー楽曲の演奏、ダッハシュタインの氷穴で聞く、アメリカのアーティスト、ビル・フォンタナが解釈し制作したノートルダム寺院の鐘の音の「音響彫刻」などがある。

Peterjon CresswellContributor, Budapest

16. ビールをとことん楽しむ。

コペンハーゲン(デンマーク)

コペンハーゲンには奇抜な観光スポットがいくつもあるが、中でも群を抜いているのが最近開業した「Home of Carlsberg」だ。ここでは、自分のビールを醸造したり、父と息子の対立で2社に分裂していた時代のどちらの「カールスバーグ」が好きかを決めたり、ビールラベルのデザインしたりすることができる。また、カールスバーグ財団が支援した著名な物理学者ニールス・ボーアが住んでいた家を見学したり、歴史的な貯蔵庫で限定ビールを味わったりもできる。

この野心的で近代的な施設は、5年の歳月をかけて完成。科学、コラボレーション、歴史、遺産、文化を紹介する要素を盛り込み、通常のビール工場のビジターセンターの枠を超えている。そうそう、安心してほしい。見学ツアーの最終地点は、もちろん無料でビールが飲めるバーだ。

Laura HallContributor, Copenhagen

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17. 12週間の料理の祭典を満喫する。

ゴール(スリランカ)

南アジアで最も有名な芸術祭の一つである「ゴール文学祭」が、パンデミックによる中断を経て、2024年1月にスリランカの都市「ゴール」で待望の復活を遂げる。

さらに、失われた時間を取り戻すべく、2024年にはエキサイティングな食のスピンオフイベント「Gourmet Galle」も誕生開催。1月から3月までの12回の週末、スリランカのサウスコースト沿いのさまざまなおしゃれな会場で、サパークラブ、料理教室、ディナーパーティーが開催される。参加するすべてのシェフはが地元の食材を使ったメニューを考案し、。ビーチや丘の上、ココナッツ農園などさまざまなスポットが会場となる。これはもう、おしくないはずはない。

Grace BeardTravel Editor

18. クールなフェスティバルの25周年を祝う。

モントリオール(カナダ)

「Montréal en Lumière」は、文字通りカナダで最もクールなフェスティバルだ。この先駆的なイベントは、四半世紀にわたり、冬に外で遊び、冬を最大限に楽しむための啓もう的な方法を作り出してきた。フェスティバルが開催されるのはダウンタウンの中心部。無料のアウトドアアクティビティーや音楽が楽しめるほか、世界各国の25人以上のシェフ、ワインメーカー、約50のモントリオールのレストランからのゲストも参加する。

冬の憂鬱を吹き飛ばしたい人は、ぜひモントリオールへ。このきらびやかなフェスティバルは、ずっと記憶に残るような形で憂鬱を解消してくれるだろう。

Laura OsborneEditor, Time Out Canada

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19. 巨大な球体に包まれてライオンの隣で眠る。

ケント(イギリス)

イギリス・ケント州の「Port Lympne Safari Park」にある宿泊施設は、すでにかなり優れている。トラに見つめられながら風呂に入れる施設など、ほかのどこにあるだろうか。

2023年、そのユニークな宿泊施設ラインアップに新たなものが加わった。ライオンの群れが間近で見られる「Lookout Bubble」だ。施設は、2つの透明なドーム型カプセルで構成。星空の下で眠りにつき、野生動物の鳴き声で目覚めることができる。ゴルフカートなどが無料で使えるのもうれしい。バレンタインデーの予定がまだ決まっていないなら、今がこの場所のことをほのめかすチャンスだ。

Grace BeardTravel Editor

マイアミ(アメリカ)

何かをテーマにしたクルーズは出尽くした感がある。だが、信じられないかもしれないが、テイラー・スウィフトをテーマにしたクルーズはこれまでなかったのだ。とはいえ、それも2024年の秋までのこと。10月21日にマイアミから出航し、バハマ諸島を周遊する「In My Cruise Era」で実現することになった。「Allure of the Seas」を1週間貸し切る船旅の間、テイラーの曲のカラオケ、テイラーのツアーと同様なファンたちによるフレンドシップブレスレットの交換、テイラーに関するトリビアのクイズ、テイラーの衣装で参加するダンスパーティーなどが行われる。

テイラーにそこまでどっぷりと浸かる心の準備ができていない人には、ジップライニングやウォータースライダーも用意されている。いずれにせよ、最高に盛り上がる1週間になることは間違いない。

Virginia GilUSA Editor

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21. 何世紀も続く遊牧民の祭りを体験する。


ウランバートル(モンゴル)

ナーダムはモンゴル最大の祝日の一つで、毎年7月に開催。国の独立と遊牧民文化を祝うために毎年7月に開催される、国のお祭りだ 。ウランバートルの国立スポーツ・スタジアムでの、オリンピックとユーロビジョンが融合したような豪華な開会式で幕を開ける。

祭りでは馬がレース場を駆け巡り、曲芸師、ヤク、ラクダ、民族衣装を着たダンサー、レスラー、弓矢の射手 、ハーレーダビッドソンのバイクが加わる。さらに開会式の後は、ワイルドな野生の馬による競馬、レスリング、ナックルボーン射撃(羊の足首の骨を的に向かって弾き飛ばす、人気のモンゴルでは一般的な伝統スポーツ)などが見られる。このういった スポーツを見るために、モンゴルの人たちは美しい衣装で着飾って、近く近隣からも遠く遠方からもやってくる。つまり、ナーダムはこの隔絶されてはいるが美しい国を訪れるための、絶好の口実になるイベントなのだ。

Chiara WilkinsonFeatures Editor, UK

22. リニューアルする美術館を訪れる。

リスボン(ポルトガル)

ポルトガルの首都リスボンでは、2024年もコンサートや音楽祭が目白押し。しかし、市民が最も楽しみにしているのは、2つの主要美術館のリニューアルオープンだ。

上半期には、ポルトガルで最も有名な近現代美術のコレクションを所蔵する「Gulbenkian Modern Art Centre」(通称「CAM」)が、豪華な新館で一般公開を再開する。 一方、2016年から休館していたファッションとデザインをテーマにしたミュージアム「Museu do Design e da Moda」(同「MUDE」)は、第2四半期にリニューアルオープンが予定されている。

Vera MouraDirectora, Time Out Lisboa

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23. 世界一周豪華列車の旅に大枚をはたく。

世界旅行を夢見ている? 計画で頭がいっぱい? 派手に使える大金がある? 答えが「イエス」なら、あなたは運がいい。というのも、2024年8月、Railbookers社が壮大な豪華列車による世界一周旅行を企画しているからだ。

旅行期間は80日。4大陸13カ国20都市を7つの豪華列車で訪れる。出発は2024年8月で、乗車するのは、カナダのロッキーマウンテニア号や超豪華なベルモンド・ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスなど。3カ月の全旅程に参加する予算がなくても、旅をカスタマイズして1区間だけにすることも可能だ。

Liv KellyContributing Writer

24. タイムアウトマーケットで地元のベストを味わう。

2024年、タイムアウトマーケットはイベリア半島の2つの大都市にオープンする。ポルトとバルセロナだ。世界で最初にオープンしたリスボン、最近オープンしたドバイやケープタウン、または北米の5都市のタイムアウトマーケットを訪れたことのある人なら、今回のオープンに何を期待していいかはわかるだろう。

マーケットには、街の最高のフードやドリンク、文化を厳選して集め、地元の人々や観光客に、その街の最高の数々を1カ所の活気ある空間で味わう機会を提供している。

バルセロナのマーケットはウォーターフロントにあるショッピングコンプレックス「Maremagnum 」の最上階を占め、街の景色を一望できる。ポルトのマーケットがオープンするのは、歴史あるサン・ベント駅構内だ。正式なオープン日の発表をお楽しみに。

Grace BeardTravel Editor

クールな場所を訪れたいなら……

  • トラベル

世界には豪華で贅沢な鉄道路線が多くあり、規模や形もさまざまだ。豪華列車はパッケージツアーとして販売されていることが多く、たいてい日帰り旅行や各所での途中下車が含まれている。つまり、列車だけではなく、体験全体が豪華なのだ。そうした旅が楽しめる、世界最高の豪華列車を紹介しよう。

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  • トラベル

喜んで地中深くに潜りたいという人はあまりいないだろう。謎めいた地球の中心に向って真っ暗な奈落の底に向かうのは恐ろしい。しかし、人類はその誕生以来、採掘、洞窟探検、生活など、地下に潜ることをずっと続けてきた。

ここでは、タイムアウトワールドワイドが選ぶ世界各地にあるさまざまな地下空間から、おすすめの場所を紹介する。

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