1. Edinburgh Castle
    Photograph: Shutterstockエディンバラ城
  2. Lizzie Borden House
    Photograph: Courtesy Lizzie Borden’s Houseリジー・ボーデン・ハウス
  3. Castle of Good Hope
    Photograph: Shutterstockキャッスル・オブ・グッドホープ
  4. La Recoleta Cemetery
    Photograph: Shutterstockレコレータ墓地

世界の心霊スポット20選

アメリカやイギリス、インドなどの名所で幽霊が待っている

John Bills
テキスト:
John Bills
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京 > Things To Do > 世界の心霊スポット20選

世界は恐ろしい場所だ。幽霊などの話題以外にも、日々のニュースを見ていればそう感じるはずだ。霊魂は、あらゆるところに存在する。この世とあの世の狭間で行き場を失い、安らぎや平穏を探し求め、あるいはただ生きている人間を怖がらせようとすることもある(ここでは動機をあれこれ推測するのはやめておこう)。

世界でも特に呪われているとされる場所は、古びた病院や大きな屋敷といった古典的な恐怖の場所から、山の中にあるパブや廃村といった少し変わった場所までさまざま。ここでは、タイムアウトワールドワイドによる世界のゾッとするスポットを紹介しよう。

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ポヴェーリア島(イタリア)
Photograph: Shutterstock

1. ポヴェーリア島(イタリア)

ベネチアはヨーロッパの中で最もロマンチックな場所かもしれないが、最も呪われた場所の一つでもある。この地を舞台にした「呪われた恋」についてネットでコメントすることはできても、恐怖の気配に包まれたポヴェーリア島に足を踏み入れたとき、果たして声が出せるだろうか。

この島は1世紀以上、ペスト患者などの隔離収容施設として使われていた。1922年に精神病院ができたが、1968年に閉鎖。それ以降、放置され、建物は廃墟と化した。 隔離収容施設で多くの人が非業の死を遂げたとか、精神病院で医師による虐待が行われていたなどと、まことしやかに語られている。

現在、島への立ち入りができなくなっているのも、おそらく人々を怖がらせないためなのかもしれない。

どんなに頼まれても、こんな場所に行くのは、絶対にお断りだ。スペイン語の島名「La Isla de la Muñecas」をざっくり訳すと「死せる人形の島」となる。名前も恐ろしいが、この島はそれ以上に恐ろしい場所だ。世を捨てここで孤独に暮らしていた島の所有者が人形を木に吊るし始めたのは、1940年代。悪霊を追い払うためというのが表向きの理由だったが、その結果作り上げたのは、悪霊さえも怖がるような光景だった。

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バーンガル砦(インド)
Photograph: Shutterstock

3. バーンガル砦(インド)

16世紀、ラジャスタン州の強大な要塞だったバーンガル砦には、一夜にして完全に放棄されたという伝説がある。なぜそうなったのかは、はっきりとは分かっていない(ある仙人が呪いをかけたという説もある)。この要塞にまつわる言い伝えを信じる人は多く、幽霊が出る心霊スポットとしての地位を確固たるものにしている。そのため、日没後は立ち入り禁止となっている。

ザ・スキリッド・イン(ウェールズ)
Photograph: 4 season backpacking/Shutterstock.com

4. ザ・スキリッド・イン(ウェールズ)

物語好きとして知られるウェールズ人はパブも大好き。アバガベニー近くの山の中にある、ウェールズ最古のパブには、身も凍るような物語が詰まっている。ここは、何世紀にもわたって絞首刑の施設としても使われてきたため、処刑された人々の霊が今でも廊下をうろついているといわれているのだ。これはまあ、最初の一杯の雑談でする話ではないだろう。

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ポート・アーサー(オーストラリア)
Photograph: Shutterstock

5. ポート・アーサー(オーストラリア)

率直に言おう。19世紀の流刑地に幽霊が出ない方がおかしいだろう? タスマニア(ちなみに、オーストラリアで最も呪われた州)の小さな町、ポート・アーサーは、背筋が凍るような場所だ。肉体的拷問よりも(独房監禁、睡眠はく奪、感覚遮断などの)精神的拷問が一般的だった当時、この地で凄惨な状況に置かれた1000人以上が死亡している。

リジー・ボーデン・ハウス(アメリカ)
Photograph: Courtesy Lizzie Borden’s House

6. リジー・ボーデン・ハウス(アメリカ)

「リジー・ボーデン・ハウス」は幽霊が出るというのに宿泊することができ、宿泊客の好意的なレビューを読むと、ここが本当に幽霊屋敷なのかと思う人もいるかもしれない。しかし、これぞアメリカ。幽霊屋敷もビジネスになっているのだ。

事件後、父と継母を惨殺した疑いが濃厚だったリジー・ボーデンに無罪判決が出たことで、この家が凄惨な殺人事件の現場であるという評判を裏付けるまでには至らなかった。だが、夜中の奇妙な物音はどう説明すればいい?

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チューク諸島(ミクロネシア)
Photograph: Shutterstock

7. チューク諸島(ミクロネシア)

チューク諸島は熱帯の楽園かもしれない。しかし、その波の下には暗い秘密が隠されている。沈没した旧日本軍の艦隊が眠っているのだ。このサンゴ礁に囲まれた美しい海は、今では幽霊船を探すダイバーたちを引き付けるスポットとなっている。

バンフ・スプリングス・ホテル(カナダ)
Photograph: Shutterstock

8. バンフ・スプリングス・ホテル(カナダ)

19世紀末に建てられたこの荘厳なホテルに泊まれるのは、飛び抜けて勇敢な(加えて飛び抜けて裕福な)人だけだ。このホテルには多くの霊が出るのだが、最も有名なのは、ベルマンを務めていたサム・マコーリーの霊。

ほかにも、炎に包まれた花嫁の幽霊、窓もドアもない秘密の部屋がよく知られている。マコーリーの霊は、彼にチップを渡そうとすると消えてしまうと言われている。これは少なくとも悪くない情報だろう。

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ロンドン塔(イギリス)
Photograph: Shutterstock

9. ロンドン塔(イギリス)

はっきり言ってしまえば、ロンドン塔に幽霊が出ないわけがない。テムズ川北岸にあるこの11世紀の城は、建てられた当初から弾圧の場であり、反動分子が残忍な手段で死ぬ寸前まで痛めつけられる要塞だった。

今この塔には、女王から探検家、無名の人物まで、正確には13人の幽霊が憑いているとされる。ここを訪れたとき、誰かに肩を叩かれても、振り向いてはいけない。

レコレータ墓地(アルゼンチン)
Photograph: Shutterstock

10. レコレータ墓地(アルゼンチン)

「世界の心霊スポット20選」を墓地だけで埋めるのは簡単だ。墓地を霊がさまようのは珍しくもない。だが、ブエノスアイレスにある墓地の超常現象は、まったく別次元のものだ。

ここに埋葬されているのは、アルゼンチンで最も影響力のある著名人たち。この墓地の霊廟では安らぐことのできない霊を抑え込むのが難しいのか、きらびやかなセレブの幽霊たちの集会がしばしば開かれているようだ。

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キャッスル・オブ・グッドホープ(南アフリカ)
Photograph: Shutterstock

11. キャッスル・オブ・グッドホープ(南アフリカ)

南アフリカのこの城の名前(Good Hope)からは、良くない希望(bad hope)の存在が連想される。それを無視するとしても、ここは本当に不気味な場所だ。この要塞には、手短に言えば呪いがかけられており、それは18世紀の総督、ピーテル・ヴァン・ヌートが7人の脱走兵を死刑に処したことから始まった。どの区画でも、誰もいないのに声や足音が聞こえてくるのは珍しいことではない。

アレイ・グランド・ホテル(レバノン)
Photograph: Shutterstock

12. アレイ・グランド・ホテル(レバノン)

レバノン第4の都市であるアレイに最初にできた高級ホテル。しかし、著名人や富豪をもてなした時代は、とうの昔に終わった。今では、悩める霊たちが安らぎを求めて廃墟と化した廊下をさまよい、「サマーリゾートの花嫁」として知られる街を見下ろしている。アレイは「霧の街」とも呼ばれる。何とも幽霊にとって居心地のよさそうな名前だ。

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ドラグスホルム城(デンマーク)
Photograph: Shutterstock

13. ドラグスホルム城(デンマーク)

シェラン島にある13世紀の豪華な城。ここには、3人の幽霊が住んでいるといわれている。馬車に乗って中庭を通り抜ける伯爵が見えた場合は、4人とカウントしてもいいだろう。これらの幽霊の存在は憶測ではなく、霊能者や霊媒師によって裏付けられている。ここに滞在する場合は、くれぐれも注意してほしい。ある霊は「なかなか消え去ろうとしない司教」と呼ばれ、何やら象徴的で不吉な予感に満ちた名前である。そう思うのは我々だけだろうか。

ラワン・セウ(インドネシア)
Photograph: Shutterstock

14. ラワン・セウ(インドネシア)

ジャワ語で「千の扉」という名のこの壮大な建物は、1919年から1942年の間、蘭印鉄道本社として使用され、第二次世界大戦では日本軍の占領下に置かれた。これらすべてが呪いの原因になっていると感じたなら、その読みは正しい。ここはインドネシアで最も幽霊の出る建物といわれていて、中でも拷問が行われた地下室には多くの幽霊が出没するといわれている。使われていない建物の地下へ行くなら、厄介事が起こる覚悟をしたほうがいいだろう。

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イースタン州立刑務所(アメリカ)
Photograph: Shutterstock

15. イースタン州立刑務所(アメリカ)

かつて世界最高級といわれたフィラデルフィアの州刑務所。 1971年に閉鎖された後、今も塀と鉄格子の中に収容されているのは、とうの昔にここで亡くなった人々の霊だけだ。最後の扉が閉められてからは、噂が独り歩きを始め、今では幽霊ツアーや怖いアトラクションの人気スポットとなっている。

チェイス・ヴォールト(バルバドス)
Photograph: Shutterstock

16. チェイス・ヴォールト(バルバドス)

専門家でなくても、棺(ひつぎ)が動くものではないことはわかるだろう。「永眠の場所」という言葉もそれを示唆している。しかし、バルバドスではそうではない。このチェイス家の地下墓地では、埋蔵されたチェイス家の家族が不気味な「椅子取りゲーム」をしているかのように、棺が勝手に動いていたという記録があるという。この場合は「墓取りゲーム」だろうか。いずれにせよ、かなり不気味であるのには間違いない。

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アル・ジャジラ・アル・ハムラ(アラブ首長国連邦)
Photograph: Shutterstock

17. アル・ジャジラ・アル・ハムラ(アラブ首長国連邦)

1960年代後半、約2500人が一夜にしてアル・ジャジラ・アル・ハムラを去った。干潮時には陸続きとなるこの島の住民の大量離島は、公式には地元の政治が原因とされている。ただ、幽霊たちも一緒に荷物をまとめて移動したというわけではないようだ。廃墟となった民家やモスクには幽霊が出るといわれている。むしろ、住民たちの離島の本当の理由は、悪霊だったのではないかかと考えられているほどだ。

エディンバラ城(スコットランド)
Photograph: Shutterstock

18. エディンバラ城(スコットランド)

長年にわたる説明のつかない声、足音、謎を考慮せずとも、エディンバラ城は十分に怖い。訪れた人々は、泣きじゃくる幽霊、バグパイプを演奏する幽霊、ドラムをたたく幽霊などについて語る。

しかし、強烈な記憶を残しているのは、「最も不運な囚人」と呼ばれる幽霊だ。ネズミがはびこる暗い地下牢に監禁されていた彼は、手押し車に積まれた排泄物の中に身を隠して、城の外に脱出しようと試みた。だが、手押し車の中身は、高い胸壁から真下の切り立った岩場に投げ捨てられてしまったのだ。

控えめに言っても、あまりいい死に方ではない。

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テアトロ・タピア(プエルトリコ)
Photograph: Shutterstock

19. テアトロ・タピア(プエルトリコ)

幽霊が出る屋敷、病院、墓地は世界に数え切れないほどあるが、劇場の場合は、ゴーストハンターの心を実際にかき立てる何かがあるようだ。プエルトリコの首都、サンファン最古のこの劇場では、魅力的なパフォーマンスが楽しめる。だが、ここには、最後にもう一度スタンディング・オベーションを浴びたいと渇望し続ける霊たちがいて、舞台の上の俳優が、霊とスポットライトを共有することもあるという。

カタコンブ・ド・パリ(フランス)
Photograph: Shutterstock

20. カタコンブ・ド・パリ(フランス)

カタコンブについては長々と説明するまでもないだろう。パリの通りの地下に、600万を超える人々の遺骨が眠り、トンネルと頭骸骨が網の目のように広がっているのだ。どんなに肝の据わった人でも、この地下納骨堂を見れば恐れおののくだろう。

ここには年間50万人が訪れるが、それをはるかに上回る数の亡霊、悪霊、霊魂、そして死者の想念が、この街に復讐する機会を辛抱強く待ち続けているのだ。

もっと刺激を求めるなら……

  • トラベル

喜んで地中深くに潜りたいという人はあまりいないだろう。その先にどんなに楽しいことが待っていたとしても、狭苦しく、逃げられないのでは?と感じてしまうのが人というものだ。しかし、人類はその誕生以来、採掘、洞窟探検、生活など、地下に潜ることをずっと続けてきた。ここでは、タイムアウトワールドワイドが選ぶ世界各地にあるさまざまな地下空間から、おすすめの場所を紹介する。

  • 映画

ここでは、タイムアウトワールドワイドが選んだハロウィン映画を30に絞って紹介。モンスター映画の傑作「エルム街の悪夢」や、ダリオ・アルジェントの重厚なおとぎ話、奇才アリ・アスターによるモダンホラー、世界に旋風を巻き起こした「Jホラー」の名作など、究極の恐怖を味わおう

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