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ベルリンといえばクラブカルチャーが盛んなことで有名だ。電話ボックスの中の小さな会場やテクノの聖地「ベルクハイン(Berghain)」など、まさに「夜」を熟知した街である。
このほど2つのクラブが、街の歴史的建造物の大規模な再活性化の一環としてオープンした。
まず紹介したいのが、廃虚と化したテーゲル空港に新しくオープンしたクラブだ。印象的なブルータリズム建築(1950年代に世界中で流行した建築様式)の空港で、建物の一部はすでにSDGsの取り組みによって生まれ変わっている。
今回、6人のクリエーターからなる「タービュランス」は、空港の食堂を音楽ライブ、ビジュアルインスタレーション、パフォーマンスアートのための利用しやすい文化的な場所に変えるという試みに対してゴーサインを受けた。
彼らの使命は、クラブへ行く・参加する際の「包括性」で、聴覚や視覚に障害のある参加者のためにバリアフリーの新しい会場を作ることだ。これは、かなりクールな取り組みではないか。
もう一方のエキサイティングな新事業は、ベルリンのナイトライフシーンで尊敬を集めるアンドレ・クルーガー(André Krüger)によるものだ。クルーガーは、「メトロポール(Metropol)」や「クアシモド(Quasimodo)」といったベルリンにあるさまざまなクラブのほか、イベント運営を手がけるグループの一員である。
彼の最新プロジェクトは、2023年9月に歴史的な「シュパンダウ要塞」にオープンした「ジタ クラブ(Zita Club & Bar)」だ。同所は1197年に建設され、軍事要塞、ドイツ帝国時代の財務省、さらにはナチスの化学兵器研究所として使用されてきた。1948年以降はここでイベントや展示会が開催されてきたが、今は豪華なロフト付きアーチの下で、客は自由に踊り明かすことができる。
ベルリン市民は文化的なことが大好きだ。2023年の初めには、政府がクラブに行く若者にお金を支援する計画を取り上げ、先月は500の新しい文化施設ができることが発表されている。
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