1. Rovos Rail
    Photograph: Africanstar / Shutterstock.comロボスレイル
  2. The Deccan Odyssey
    Photography: CRS PHOTO / Shutterstock.comデカン・オデッセイ・トレイン
  3. Seven Stars in Kyushu
    Photograph: Kitinut Jinapuck / Shutterstockななつ星 in 九州

世界の豪華列車10選

ヨーロッパやカナダ、オーストラリア、日本の豪華列車で究極の贅沢を体験する

John Bills
テキスト:
John Bills
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京 > トラベル >世界の豪華列車10選

鉄道は最も贅沢な旅の移動手段の一つである。オリエント急行のことだけを言っているのではない。世界には豪華で贅沢な鉄道路線が多くあり、規模や形もさまざまだ。レールに正真正銘の「宮殿」を走らせるものもあれば、まばゆいばかりの景色や上質な食事を楽しめるものもある。

豪華列車はパッケージツアーとして販売されていることが多く、たいてい日帰り旅行や各所での途中下車が含まれている。つまり、列車だけではなく、体験全体が豪華なのだ。そうした旅が楽しめる、世界最高の豪華列車を紹介しよう。

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イースタン&オリエンタル・エクスプレス
Photograph: Altrendo Images / Shutterstock.com

イースタン&オリエンタル・エクスプレス

「オリエンタル急行」(オリエンタル・エキスプレス)は世界的に知られているが、ほとんどがヨーロッパ内またはその周辺の運行にとどまっており、「オリエンタル(東洋の)」という呼称には少し違和感がある。しかし、バンコクからシンガポールを走る「イースタン&オリエンタル・エクスプレス」は、「オリエンタル」と呼ぶのにふさわしい名称だ。

このルートでは、息をのむような風景が延々と続く。もちろん、それ以前に車内の装飾やサービスの素晴らしさにも息をのむはずだ。古代に形成された不思議な土地やコスモポリタンな街を次々と巡る旅には、これ以上はないほど魅了させられるだろう。チケットは当然高価だが、その分得るものも大きい。

ロッキーマウンテニア
Photograph: Shutterstock/Ric Jayno

ロッキーマウンテニア

完璧なサービス、おいしい食事、快適な座席は全て豪華列車に欠かせない要素だが、車窓から見える圧倒的で雄大な自然も外すことはできない。

このことをよく理解しているカナダのロッキーマウンテニアは、バンクーバーとバンフを結ぶルートで、素晴らしいパノラマビューを乗客が楽しめるようにしている。安いプランも用意されているが、その場合は席からの眺望は限定的となる。せっかくの2泊3日。思い切って大枚をはたき、一流の体験をしてみてはどうだろうか。

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デカン・オデッセイ・トレイン
Photography: CRS PHOTO / Shutterstock.com

デカン・オデッセイ・トレイン

豪華観光列車をどう作り上げたらいいのかを熟知しているインド。有名な「パレス・オン・ホイールズ」のスピンオフである「デカン・オデッセイ」は、グジャラート州の隠れた素晴らしさに触れられるものからマハラシュトラ州の自然の神秘にひたれるものまで、6つの異なるルートを提供している。もちろん、どれを選んでも間違いはない。

料金は驚くほど高いが、そもそも「豪華」という言葉に低価格を求めるのは愚かなことだ。何といってもこれは、世界有数の大国を車輪のついたリムジンで巡るようなものなのだから。

ザ・ガン
Photograph: Fritz16 / Shutterstock.com

ザ・ガン

オーストラリアはこれぞ旅という象徴的な体験を楽しめる国だ。ダーウィンからアデレードまで走る「ザ・ガン」の鉄道旅は、まさにその代表格だろう。

地理に詳しい人なら、この列車がオーストラリアの最北端から最南端まで走っていることに気づくはずだ。オーストラリアの中心部にはそれほど多くのものはないが(ラクダはたくさんいる)、その圧倒的な広大さには驚かされる。「ガン」とは、元々の「アフガン・エクスプレス(Afghan Express)」という名称を短くしたものだ。

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ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス
Photography: Filippo. P / Shutterstock

ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス

豪華列車といえば往年の「オリエント急行」が真っ先に頭に浮かぶだろう。1883年にパリとイスタンブール(当時はコンスタンチノープル)間を76時間足らずで結んで以来、文学や映画などあらゆる分野で不朽の名声を博してきた。「世界一豪華」として知られていた列車には総ガラス張りのパネル、洗練された革張りのシート、旅行者なら誰もが夢見る寝心地のベッドなど、そう呼ばれるに相応しい要素がそこかしこに見られる。

「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」では7両のそうした歴史的な車両を現代に合わせて改装し、1800年代の魅力を21世紀に蘇らせ、ロンドンとベニスの間などで運行している。

ななつ星 in 九州
Photograph: Kitinut Jinapuck / Shutterstock

ななつ星 in 九州

博多を起点として九州各地を巡る豪華列車。財布に余裕があり、七つ星(そう、「7」だ)の鉄道体験をしたい人には最適だ。熊本や鹿児島、宮崎、由布院などを巡る2日間「九州周遊コース」などのほか、4日間のオプションもある。

日本には素晴らしい鉄道が多くあるが、「ななつ星」にはその中で際立っている。壁、客室、洗面台に至るまで、日本の匠たちの素晴らしい技をたたえる豪華な列車だ。

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ロボスレイル
Photograph: Africanstar / Shutterstock.com

ロボスレイル

アフリカで最高級の列車の旅を体験できるのは、間違いなくロボスレイルだろう。プランは48時間の小旅行から15日間の探検的な旅までさまざま。

特別仕様で作り上げられた車両では、ゴージャスなアームチェアに座りながら、ワインを思う存分楽しむことができる。テレビやラジオが一切ない豪華な食堂車や展望デッキでのノスタルジックな体験は、忘れられない思い出になるはずだ。

ヘリテージ・パレス・オン・ホイールズ

「ヘリテージ・パレス・オン・ホイールズ」には、最新設備が整っている14の豪華なキャビンがある。圧巻なのは食堂車。食事自体素晴らしいのだが、装飾と意匠を凝らした車内で味わう食事は、インドで最もロマンチックな体験の一つとなる。

当初「パレス・オン・ホイールズ」と呼ばれていたこの列車は、「ロイヤル・ラジャスタン・オン・ホイールズ」に引き継がれ、「ヘリテージ・パレス・オン・ホイールズ」として運行されている。

ただ、ここ数年の不安定な情勢により、将来どうなるのかはいささか不透明。まだ運行されているうちに乗っておこう。

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ブルートレイン

プレトリアからケープタウンまでの約1600キロメートルを結ぶ「ブルートレイン」は、南アフリカで最も素晴らしい旅行体験を提供してくれる。せっかくなら、思い切り贅沢な旅をしてみよう。地球上で最も豪華な列車の一つ、「ブルートレイン」は、「アフリカの魂を覗き見ることができる窓」と自称しているが、まさにその通りだ。

ベルモンド・アンデアン・エクスプローラー

南米初の豪華寝台列車。2017年5月に初めて運行し、最もロマンチックな大陸に「レールのロマン」をもたらした。インカ帝国の首都だったクスコから白亜の街、アレキパまで走行。途中でペルーのアンデスの絶景も楽しめる。

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