タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル >東京、アンティーク着物ショップ3選
最後に着物を着たのはいつだろうか。成人式、卒業式、結婚式、男性なら七五三という人も多いのでは。ユニクロやゾゾタウンに依存する人にとって、着物は最も縁遠い衣服の一つかもしれない。たしかに着物にはTPOや季節などに沿ったルールがあり、自分のサイズにあったものを新品で買おうとしたらとんでもない値段になることも事実だ。
しかし、このリストで紹介する3軒が扱う着物は、値段は平均1万円前後と手軽な上、デザインなども驚くほどモダンで、着る場面を想像したくなるようなものばかり。なぜなら全て中古だからだ。
一口に中古と言っても、明治〜昭和前期ころまでのものはアンティーク、それ以降のものを中古に分類される。大正時代に大流行した銘仙の着物にポップな柄の帯や足袋をあわせたり、いつもの洋服の上に羽織りを着たり、書生風にシャツと袴であわせたり。各店のスタッフやマネキンが着ている自由度の高いコーディネートを見れば、今までのイメージは一掃されるだろう。卒業式では定番の、袴にブーツが生まれたのは約100年前の大正時代。今風と古風の絶妙なかけあわせで生まれる「かわいい」にはまだまだ可能性があるような気はしまいか。個性豊かな3軒の門戸を叩いて、ディープな着物の世界を覗いてみてはいかがだろう。
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