日本橋海鮮丼 つじ半 日本橋本店
Photo: Keisuke Tanigawa日本橋海鮮丼 つじ半 日本橋本店
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東京、予約不要のベストレストラン&カフェ・バー8選

予約に縛られず自由にグルメを堪能しよう

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レストランの事前予約は今や当たり前となった。便利な反面、少々行き過ぎだと感じることはないだろうか。人気のレストランともなれば、会員登録をして、予約受付日にリマインダーをセットし、予約開始当日は混雑するウェブサイトにアクセスするためにスマートフォンの画面とにらめっこ……などという体験をすることも珍しくない。

例えば世界的に有名な「ノーマ(Noma)」のようなレストランであれば、5カ月前に予約をするのも胸ときめく体験の一部となるに違いない。だが一方で、予約競争に束縛され自由を失ってしまいがち、というのもまた事実だろう。

その時の気分や食欲の赴くままに行動したいなら、半年前の予約を強いる声には耳を貸さないことだ。東京では、繁忙期であっても予約を受け付けていないレストランやカフェバーが多数存在する。むしろ、そうした店の門戸は、ふらりと訪れて食事や飲み物を楽しみたい人に向けてのみ開かれている。

ここで紹介するのは人気店ばかりなので、訪れる時間帯によっては少々の待ち時間が発生する可能性は否めない。だが大事なのは、席に着くチャンスが皆に平等だということだ。

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  • 原宿

甘辛いデミグラスソースがかけられたハンバーグと言えば、洋食屋ではオムライスやナポリタンと並ぶ定番メニューだ。だが「ハンバーグ嘉」では、ハンバーグだけに特化している。

オープンキッチンを取り囲む座席には小さなグリルが据え付けられており、食べている間にソースが固まってしまうことがないように配慮がされている。「ハンバーグ定食」の価格は1,800円(以下全て税込み)からで、ハンバーグ3つ、羽釜で炊いたご飯、味噌汁、漬物、まろやかさを加える生卵がセットになっている。ほかに、ボリューム重視のセットや、牛タンステーキとのセットなども選べる。

営業時間は11時30分から完売までで、20時前後に売り切れることが多い。列に並ばずに入店したければ、遅めのランチや早めのディナーが狙いめだ。

  • 秋葉原

江戸時代に、商売の合間にさっと食べられるスタイルとして広まったのが起源といわれる立ち食い。現在ではそばや寿司のみにとどまらず、ラーメンからフレンチまで、さまざまなジャンルの立ち食いグルメが存在する。秋葉原の「立喰い焼肉 治郎丸」もその一つで、路上に漂ってくる肉の焼ける香りには、なんとも抗いがたいものがある。

肉は寿司ネタのようにガラスのショーケースに並べられ、カウンターの奥にかけられた木の札に、部位や等級別の価格が書かれている。一切れ単位で注文し、目の前のグリルでセルフで焼くシステムだ。価格は80〜330円とリーズナブルなので、さまざまな種類の肉の食べ比べを楽しもう。

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  • 寿司
  • 表参道

「鮨 銀座おのでら」と言えば、東京屈指の高級寿司店で、おまかせコースの価格は2万7,500円。予約がなかなか取れない場合や予算オーバーしているのなら、表参道にある姉妹店「廻転鮨 銀座おのでら 本店」を視野に入れてみては。同店は本家に比べるとラフな雰囲気で、Tシャツに短パンといった服装でも気後れすることはない。

予約ができない点は普通の回転寿司と同様だが、提供している寿司は一味違う。シャリは、赤酢で仕込んだこだわりの「赤シャリ」。マグロは「鮨 銀座おのでら」と同様に豊洲の有名仲卸である「やま幸」から仕入れており、最高品質を担保している。

見逃せないのは「本まぐろとろたく細巻き」(720円)。シソの香りとタクアンの食感がたまらない。脂の乗った「えんがわ塩あぶり」(420円)もおすすめだ。

  • 麻布十番

「トーキョー コンフィデンシャル(Tokyo Confidential)」は、スタイリッシュだが気取らない姿勢で東京のバーシーンに新風を吹き込んでいる。昔ながらのカクテルバーとは異なり、予約は不要で、堅苦しいルールに縛られず楽しむことができる。

スタッフに名を連ねるのは頼もしい面々だ。ファウンダーのホリー・グラハム(Holly Graham)は2023年版「バー業界で最も影響力がある人物100人」の9位に選出されている。

ヘッド・バーテンダーは、ホテル「東京エディション虎ノ門」内の「ゴールドバー(Gold Bar)」でカクテルメニュー開発を率いた村田和香菜。さらにフードメニューの監修は、ミシュラン二つ星の「セザン(Sézanne)」のダニエル・カルバート(Daniel Calvert)が務めている。

ドリンクメニューには、低アルコールやノンアルコールのものも含め、カクテルが豊富に揃う。人気メニューの一つ「グラススリッパ」は、柚子リキュール、パンダン、メロン、ソーダを合わせた低アルコールカクテル。より度数の高い「デストロイ オール モンスターズ」は、味噌ブラウンバタージン、シェリー、ベルモット、ポン酢を使ったマティーニスタイルの危険なドリンクだ。

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  • 日本橋

海鮮丼専門店の「日本橋海鮮丼 つじ半 日本橋本店」。人気店のため行列は必至で、時には2時間待ちということもある。しかし長い待ち時間の末、ふっくらと炊かれたご飯にマグロやエビ、イクラ、貝、キュウリ、ネギなどがふんだんに乗せられた丼を前にすれば、待ったかいがあったと感じるに違いない。価格は1,250〜3,600円と手頃。どの具材も味わい深く、食感も新鮮だ。

醤油を垂らしてそのまま味わうのもいいが、半分ほど食べ進んだところでゴマだれがかかった刺し身を乗せ、タイでとった熱いだしを注いでもらい、茶漬けにして食べるのも乙だ。

行列を避けたければ、ベストなタイミングは夕方だろう。また、神楽坂、赤坂の「アークヒルズ」、六本木の「東京ミッドタウン」にも支店があり、日本橋本店ほど混雑していないので、試してみるのもいいかもしれない。

  • 焼き鳥
  • 銀座
  • 価格 2/4

焼き鳥は元々、カジュアルな屋台料理。今日では、ミシュランの星を獲得し、舌の肥えた客にハイグレードな鶏料理をおまかせスタイルで提供する「予約が取れないレストラン」もある。しかし老舗の焼き鳥屋の中には、昔ながらの在り方を貫き、予約を受け付けていない店も多い。銀座の「武ちゃん」もそうした店のうちの一つだ。

入り口のガラスの引き戸の前には竹の植木やビール瓶のコンテナが置かれ、一見客にはやや入りにくいと感じるかもしれない。だがそんなことは全くない。家族経営で創業50年以上を数える同店では、一見でも常連と同じように温かく迎えてくれる。

お任せコースは8本4,000円で、アイガモの味噌焼きやつくね、皮などが含まれる。もう少し軽めにしたければ5本3,000円のコースもある。また苦手なものがある場合、申し出れば別の串に変えてもらうこともできる。カード決済はできないので、現金の用意を忘れないようにしよう。

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  • メキシコ料理
  • 三軒茶屋

ナチュラルで新鮮な食事で一日を始めたい、という考えを持つ地元の人たちの間で人気のブランチスポットが「​​ロス タコス アスーレス(Los Tacos Azules)」。メキシコ生まれのオーナーシェフであるマルコ・ガルシア(Marco Garcia)は、伝統的なメキシコ料理に日本の旬の食材を取り入れた料理を提供する。例えば、アユのタコス、シソのサルサ、シラスをトッピングしたグアカモレといったラインアップだ。

タコスの生地であるトルティーヤは、ガルシア自ら輸入したトウモロコシを毎朝ひいて作っており、鉄板で焼き上げるところを見ることができる。

週末や祝日は混雑しており、また11時以降は常に行列している。平日に訪れるか、週末なら開店時間の少し前に行くのがおすすめだ。

  • カフェ・喫茶店
  • 原宿

原宿の真ん中でトトロの顔が描かれたカフェラテを飲むことほど「東京」を感じるものはない。東京にはかわいいラテアートを売りにするカフェが山ほどあるが、2015年にオープンした「リシュー(Reissue)」はその元祖と言える。

同店では2Dと3Dのラテアートを提供。メニューからデザインを選ぶことも、自分のスマートフォンから選んだ写真をバリスタに見せてオリジナルデザインを作ってもらうこともできる。

常に混雑しているが、予約は受け付けていない。オープンと同時に入店するか、入り口で名前と電話番号を書き残してから、席が空くまで近所を散策するのがいいだろう。

東京でグルメを堪能するなら......

  • 寿司

寿司は主に2つの種類に分かれていると思われがちだ。100円から楽しめる安価な回転寿司と、カウンター越しに1貫ずつ提供される高価な寿司である。後者は東京で味わいたいグルメだが、2〜3万円ほどの出費は覚悟しなければならない。

しかし、カウンターのみの店でふるまわれる「おまかせ寿司」は、必ずしも数万円以上するものだけとは限らない。5,000円以下で季節のおすすめを盛り込んだ、最高級の品が味わえる寿司屋も存在している。ここでは、リーズナブルな料金で絶品の寿司を堪能できる店を紹介しよう。

  • ピザ

ここ数年で日本のピザのクオリティは飛躍的に良くなっている。ナポリでしか食べられないような本格的なマルゲリータも、東京では簡単に味わえるようになってきているのだ。

数々の受賞歴を誇るピッツァ職人、山本尚徳が率いるピッツェリア エ トラットリア ダ イーサが、東京の暫定トップだが、ほかにも優れた「ピッツェリア」はたくさんある。 例えば、マッシモッタヴィオナポリタスカは、イタリア人ピッツァ職人による経営だし、本場イタリアで修行を積んだ日本人シェフの店も多い。アメリカンスタイルのピザが好きな人向けに、本場の味を再現した店もリストアップしてみた。

※本記事内では、イタリアの影響を受けている店舗においては「ピッツァ」、それ以外のものを「ピザ」と呼称して区別している。

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  • ハンバーガー

チェーン店による廉価なファストフードとしてのハンバーガーから、店ごとの個性が際立ったグルメバーガーまで、東京には百花繚乱といっていいほど、たくさんのバーガー専門店がひしめいている。

都内のハンバーガー専門店分布としては、やはり西側に良店が多いように見受けられるが、東側にもキラリと個性が光る完成度の高い専門店が点在している。たかがハンバーガー、されどハンバーガー。ここでは、店ごとのこだわりが光る個人店を中心に、とびきりおいしいバーガーを食べられる19軒を紹介する。

冷たくゴムのようなトルティーヤに、プロセスチーズを散らしたタコスの時代は終わった。東京は今やタコスの街となり、このメキシコの名物料理を専門に扱う店が数多く見られる。

これから紹介する店は、輸入食材の価格が高くなっている中でも、トルティーヤをマサ粉から手作りしている。東京から見て「地球の裏側」のストリートフードを無性に食べたくなったときにぴったりだ。本格派から和風テクス・メクスまで、最高のタコスを味わいに行こう。

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居酒屋の定番メニューながら、ミシュランガイドで星が付く店も登場し、日本料理として確固たる地位を築いた焼き鳥。

日本人が愛してやまない料理だけに、焼き鳥を提供する店舗は星の数ほどもある。いざおいしいものを食べたいと思っても、店選びに苦労する人も多いのではないだろうか。気軽にぷらっと入れる下町の居酒屋から、デートにも使える洒落たダイニングまで、タイムアウト東京が自信をもって勧める、東京の焼き鳥の名店10軒を紹介する。

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